管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、キャッシュ設定を構成できます。
管理コンソールを使用したキャッシュ設定の構成
管理コンソールを使用してキャッシュ設定を構成するには、次の操作を行います。
2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。
ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。
使用可能な構成のリストが表示されます。
変更する構成を選択します。
ナビゲーション・ペインで、「詳細設定」を選択します。
「詳細設定」ページが表示されます。
ページの「キャッシュ」セクションに移動します。
変更するキャッシュ・パラメータを指定します。
画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。
フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「保存」ボタンが有効になります。
「リセット」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。
必要な変更を行った後、「保存」をクリックします。
更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
管理コンソールを使用した仮想サーバー固有のキャッシュ・ルールの構成
管理コンソールを使用して仮想サーバー固有のキャッシュ・ルールを作成するには、次の操作を行います。
2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。
ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。
使用可能な構成のリストが表示されます。
仮想サーバー固有のキャッシュ・ルールを作成する構成を選択します。
ナビゲーション・ペインで、「仮想サーバー」を展開し、キャッシュ・ルールを作成する仮想サーバーの名前を展開して、「キャッシュ」を選択します。
「キャッシュ」ページが表示されます。仮想サーバーに現在定義されているキャッシュ・ルールがリストされ、そのキャッシュ・ルールが有効化されているかどうかが示されます。
キャッシュ・ルールの作成
「新規キャッシュ・ルール」をクリックします。
「新規キャッシュ・ルール」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「名前」フィールドで、新規キャッシュ・ルールの名前を入力します。
次へをクリックします。
このキャッシュ・ルールが仮想サーバーに対する最初のキャッシュ・ルールの場合、「新規キャッシュ・ルール」ダイアログ・ボックスに、ルールをすべてのリクエストに適用するかどうかを選択するオプションが表示されます。「すべてのリクエスト」を選択します。
条件を満たすリクエストにのみ、ルールを適用する場合は、「条件を新規に作成します」を選択して新しい条件を作成します。条件ビルダーで「変数/関数」を選択し、各ドロップダウン・リストから演算子を選択し、「値」フィールドに値を入力します。
複数の式を構成する場合は、ドロップダウン・リストでand/or演算子を選択します。同様に、指定した式が偽に評価されるときにルートを適用する場合は、Not演算子を使用します。
条件を手動入力するには、「取消」をクリックし、「手動編集」をクリックします。「条件」フィールドで、キャッシュ・ルールが適用される条件を指定します。条件式の作成の詳細は、「条件」フィールドの近くにあるヘルプ・ボタンをクリックするか、『Oracle Traffic Director構成ファイル・リファレンス』の変数、式および文字列の補間の使用に関する項を参照してください。
次へをクリックし、キャッシュ・ルールの作成をクリックします。
作成したキャッシュ・ルールが「キャッシュ」ページに表示されます。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
キャッシュ・ルールの編集
キャッシュ・ルールを有効化または無効化する、あるいはルールの設定を変更するには、次の操作を行います。
編集するキャッシュ・ルールの「名前」をクリックします。
「キャッシュ・ルールの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。
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注意: 条件ビルダーにアクセスして条件を編集するには、「条件を満たすリクエスト」を選択し、「編集」をクリックします。条件ビルダーでは古い式を削除したり、新しい式を作成したりできます。 |
変更するパラメータを指定します。
画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。
条件式の作成の詳細は、「条件」フィールドの近くにあるヘルプ・ボタンをクリックするか、『Oracle Traffic Director構成ファイル・リファレンス』の変数、式および文字列の補間の使用に関する項を参照してください。
フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「保存」ボタンが有効になります。
「リセット」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。
必要な変更を行った後、「保存」をクリックします。
更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
キャッシュ・ルールの削除
キャッシュ・ルールを削除するには、「削除」ボタンをクリックします。確認プロンプトで、「OK」です。
CLIを使用したキャッシュ設定の構成
構成のキャッシュ・プロパティを変更するには、set-cache-propコマンドを実行します。
たとえば、次のコマンドでは、最大キャッシュ・ヒープ領域が20MBに変更されます。
tadm> set-cache-prop --config=soa max-heap-space=20971520
OTD-70201 Command 'set-cache-prop' ran successfully.
仮想サーバーのキャッシュ・ルールを作成するには、create-cache-ruleコマンドを実行します。
たとえば、次のコマンドでは、構成soaの仮想サーバーsoa.example.comに対してcache-rule-imagesという名前のルールが作成され、式$uri='^/images'がtrueと評価されるリクエストがキャッシュされます。
tadm> create-cache-rule --condition="\$uri='^/images'" --config=soa --vs=soa.example.com cache-rule-images
OTD-70201 Command 'create-cache-rule' ran successfully.
--conditionオプションの値は、正規表現にする必要があることに注意してください。条件式の作成の詳細は、『Oracle Traffic Director構成ファイル・リファレンス』の変数、式および文字列の補間の使用に関する項を参照してください。
キャッシュ・ルールを変更するには、set-cache-rule-propコマンドを実行します。
たとえば、次のコマンドでは、キャッシュ・ルールcache-rule-imagesに対してコンテンツの圧縮が無効化されます。
tadm> set-cache-rule-prop --config=soa --vs=soa.example.com --rule=cache-rule-images compression=false
OTD-70201 Command 'set-cache-rule-prop' ran successfully.
キャッシュ・ルールを削除するには、次の例に示すように、delete-cache-ruleコマンドを実行します。
tadm> delete-cache-rule --config=soa --vs=soa.example.com cache-rule-images
OTD-70201 Command 'delete-cache-rule' ran successfully.
更新された構成を有効にするには、deploy-configコマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。
この項で説明されたCLIコマンドの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--helpオプションを付けてコマンドを実行してください。