管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、リスナーを作成できます。
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注意:
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始める前に
リスナーの作成を開始する前に、次の項目を決定します。
リスナーの一意の名前。リスナーを作成した後は名前を変更できないため、名前は慎重に選択してください。
リスナーに対する、IPアドレス(またはホスト名)とポート番号の一意の組合せ。
同じIPアドレスと様々なポート番号の組合せ、または単一のポート番号と様々なIPアドレスの組合せを持つ複数のリスナーを定義できます。次のIPアドレスとポート番号の組合せそれぞれが、一意のリスナーと見なされます。
10.10.10.1:80 10.10.10.1:81 10.10.10.2:80 10.10.10.2:81
HTTPリスナーの場合: リスナーのデフォルトの仮想サーバー。
Oracle Traffic Directorは、リクエスト・ヘッダーのHost値が、リスナーにバインドされている仮想サーバーに指定されたホスト・パターンと一致しない場合、デフォルトの仮想サーバーにリクエストをルーティングします。
仮想サーバーのホスト・パターンの指定の詳細は、8.1項「仮想サーバーの起動」を参照してください。
HTTPリスナーの場合: サーバーによって自動的に生成され、クライアントに送信されるURLに含まれるサーバー名。このサーバー名は、仮想ホスト名であるか、またはサーバーで別名が使用されている場合、別名である必要があります。コロンとポート番号がサーバー名に追加されている場合、このポート番号は自動生成されたURLで使用されます。
TCPリスナーの場合: リスナーのTCPプロキシ。
トラフィック・トンネリングを行うためTCPプロキシはTCPリスナーを介してTCPリクエストを処理します。TCPプロキシには複数のTCPリスナーを関連付けることができます。TCPリスナーを関連付け、このページでTCPプロキシの設定を構成します。
TCPプロキシの作成の詳細は、9.1項「TCPプロキシの作成」を参照してください。
管理コンソールを使用したHTTPリスナーの作成
管理コンソールを使用してHTTPリスナーを作成するには、次の操作を行います。
2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。
ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。
使用可能な構成のリストが表示されます。
HTTPリスナーを作成する構成を選択します。
「共通のタスク」ペインで、「新規HTTPリスナー」をクリックします。
新規HTTPリスナー・ウィザードが開始されます。
画面上のプロンプトに従い、前に決定済の詳細(リスナー名、IPアドレス、ポートなど)を使用して、HTTPリスナーの作成を完了します。
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注意: 構成で証明書を使用できる場合は、ウィザードの2つ目の画面で「SSL/TLS」チェック・ボックスが使用可能になります。HTTPSリクエストを受信する新しいリクエストが必要な場合は、このチェック・ボックスを選択してSSL/TLSを有効にし、ドロップダウン・リストから適切な証明書を選択します。 |
HTTPリスナーが作成された後、新規HTTPリスナー・ウィザードの「結果」画面にリスナーの作成が成功したことを示すメッセージが表示されます。
結果画面で、「閉じる」をクリックします。
作成したリスナーの詳細が、「リスナー」ページに表示されます。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
管理コンソールを使用したTCPリスナーの作成
管理コンソールを使用してTCPリスナーを作成するには、次の操作を行います。
10.1項「管理コンソールを使用したHTTPリスナーの作成」の手順1、2、3を実行します。
ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。
使用可能な構成のリストが表示されます。
TCPリスナーを作成する構成を選択します。
「共通のタスク」ペインで、「新規TCPリスナー」をクリックします。
新規TCPリスナー・ウィザードが開始されます。
画面上のプロンプトに従い、前に決定済の詳細(リスナー名、IPアドレス、ポートなど)を使用して、TCPリスナーの作成を完了します。
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注意: 構成で証明書を使用できる場合は、ウィザードの2つ目の画面で「SSL/TLS」チェック・ボックスが使用可能になります。T3Sリクエストを受信する新しいリクエストが必要な場合は、このチェック・ボックスを選択してSSL/TLSを有効にし、ドロップダウン・リストから適切な証明書を選択します。 |
TCPリスナーが作成された後、新規TCPリスナー・ウィザードの「結果」画面にリスナーの作成が成功したことを示すメッセージが表示されます。
結果画面で、「閉じる」をクリックします。
作成したリスナーの詳細が、「リスナー」ページに表示されます。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
CLIを使用したリスナーの作成
HTTPリスナーを作成するには、create-http-listenerコマンドを実行します。
たとえば、次のコマンドでは、構成soa.example.comにポート番号が1910、デフォルト仮想サーバーがsoaであるlistener_soaという名前のHTTPリスナーが作成されます。
tadm> create-http-listener --config=soa.example.com --listener-port=1910 --server-name=soa.example.com --default-virtual-server-name=soa listener_soa
OTD-70201 Command 'create-http-listener' ran successfully.
TCPリスナーを作成するには、create-tcp-listenerコマンドを実行します。
たとえば、次のコマンドでは、構成soa.example.comにポート番号が1920、TCPプロキシがtcp_proxy1であるtcp_listener_soaという名前のTCPリスナーが作成されます。
tadm> create-tcp-listener --config=soa.example.com --listener-port=1920 --server-name=soa.example.com --tcp-proxy=tcp_proxy1 listener_soa
OTD-70201 Command 'create-tcp-listener' ran successfully.
create-http-listenerおよびcreate-tcp-listenerの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--helpオプションを付けてコマンドを実行してください。
更新された構成を有効にするには、deploy-configコマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。