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Oracle® Fusion Middleware Microsoft SharePointのためのOracle WebCenter Contentストレージ・コネクタの管理
11g リリース1 (11.1.1)
E49677-01
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A トラブルシューティング

この付録では、Microsoft SharePoint 2010用にWebCenter Contentストレージ・コネクタを使用する際に発生する可能性のある一般的な問題と、その解決方法について説明します。

この付録では次の項について説明します。

表示される可能性のあるエラー・メッセージの詳細は、この付録に加えて、Oracle Fusion Middlewareエラー・メッセージ・リファレンスを参照してください。

A.1 トラブルシューティングの概要

この項では、この章の情報を使用する際のガイドラインとプロセスを示します。次のガイドラインおよびプロセスに従うことで、作業の焦点を問題解決に絞り、問題解決までの時間を短縮できます。

ガイドライン

この章の情報を使用する際は、次のことをお薦めします。

プロセス

この章の情報を利用する場合は、表A-1に概要を示したプロセスに従ってください。特定の項の情報でも問題を解決できない場合は、このプロセスの次のステップに進んでください。

表A-1 この章の情報を利用するためのプロセス

手順 使用する項 目的

1

第A.2項


Microsoft SharePoint 2010用のWebCenter Contentストレージ・コネクタの問題固有のトラブルシューティング手順を実行します。この項では、次の内容について説明しています。

  • 問題の考えられる原因

  • それぞれの考えられる原因に対応する解決策

2

第A.3項


この項では、よくある質問とその回答を示します。

3

第A.4項


My Oracle Supportを使用して、Oracle FusionアプリケーションまたはOracle BIに関するトラブルシューティングの追加情報を取得します。My Oracle Supportから、ナレッジ・ベース記事、コミュニティ・フォーラム、ディスカッションを含むいくつかの有益なトラブルシューティング・リソースにアクセスできます。

4

第A.4項


この章とMy Oracle Supportの情報では問題を解決できない場合に、サービス・リクエストを記録します。サービス・リクエストを記録するには、https://support.oracle.comのMy Oracle Supportを使用できます。


A.2 一般的な問題の解決

この項では、一般的な障害と解決策について説明します。次の項目が含まれます。


注意:

この項に示されている解決策は、一般的な見解に基づくものです。環境によって、解決策は異なる可能性があります。これらの問題に対する別の解決策が見つかる場合もあります。


A.2.1 RBSのインストールの際、実行通知がない

RBSをインストールする際に、実行通知が表示されません。

原因

RBSインストール・コマンドでは、バックグラウンドでインストールが実行されます。

解決策

RBSインストール・コマンドでは、RBS.msiファイルを含むフォルダと同じフォルダにrbs_install_log.txtという名前のログ・ファイルが作成されます。このログ・ファイルで通知を確認できます。

A.2.2 RBSインストールに失敗した

原因1

インストール・コマンドが無効です。

解決方法1

RBSのインストールに使用したコマンドを確認してください。RBSをインストールする方法については、次を参照してください。

http://technet.microsoft.com/en-us/library/ff629463(v=office.14).aspx#Section3

RBSインストール・コマンドの次の変数を有効な値に置き換えることも必要です。

  • RBS

    コマンド・プロンプトの現在のパスがRBSインストール・ファイルのパスと同じ場合は、RBS変数をMSIファイルの名前に置き換える必要があります。コマンド・プロンプトの現在のパスがRBSインストール・ファイルのパスと異なる場合は、ファイルの完全なパスを指定する必要があります。

  • DBInstanceName

    DBInstanceName変数は、RBSをインストールするデータベースが存在するSQL Serverインスタンス名に置き換える必要があります。このサーバー・インスタンス名を使用することによって、このSQL Serverインスタンスにアクセスできることを確認することも必要です。

  • WSS_Content

    この変数は、RBSをインストールするデータベースの名前に置き換える必要があります。DBInstanceNameで指定されているSQL Serverインスタンスに、このデータベースが存在することを確認することも必要です。

原因2

マスター・キーがデータベースに存在しません。

解決方法2

RBSをインストールするデータベースにはDatabaseMasterKeyが含まれている必要があります。DatabaseMasterKeyを作成する手順は次のとおりです。

  1. 変数WSS_Contentを、RBSをインストールするデータベースの名前に置き換えます。

  2. 次のコマンドを使用します。

    use [WSS_Content]
    
    if not exists
    
    (select * from sys.symmetric_keys where name = N'##MS_DatabaseMasterKey##')
    
    create master key encryption by password = N'Admin Key Password !2#4'     
    

原因3

認証の問題。

解決策3

このエラーは、適切な権限を持たずにRBSのインストールを試みると発生します。十分な権限を持つユーザーとして、またはこのインストールのユーザーSharePointファーム・アカウントとして、RBSをインストールする必要があります。

A.2.3 SharePointにWebCenter ContentコネクタWebソリューション・パッケージをデプロイする際、「WCCConnectorソリューションはすでに追加/デプロイされています」というエラーが表示される

原因1

WCCConnectorソリューション・パッケージはすでに追加またはデプロイされています。

解決方法1

ABCパッケージをデプロイする際、「WCCConnectorソリューションはすでに追加/デプロイされています」というエラーが表示される場合があります。これは、コネクタがSharePoint環境にすでに存在することを意味します。ソリューションを再インストールしている場合は、コネクタを適切にアンインストールおよび撤回したことを確認してください。

原因2

DeploySolution.ps1ファイルがデジタル署名されていません。

解決方法2

環境でデジタル署名されたスクリプトのみがサポートされる場合は、標準のメカニズムに従って、SharePoint環境にWSPソリューションをデプロイします。SharePointファームにWCCConnector.wspを追加またはデプロイする必要があります。

A.2.4 SharePointにWebCenter Contentコネクタをインストールする際、「ユーザー'username'のログインに失敗しました」というエラーが表示される

原因

コネクタのインストールの際に、無効なSQL資格証明が指定されました。

解決策

SQLユーザーの有効なユーザー資格証明を入力してください。

A.2.5 SQL認証の問題

原因

無効または期限切れのSQL資格証明

解決策

SQL資格証明を更新する手順は次のとおりです。

  1. 管理者としてコマンド・プロンプトを実行します。

  2. パスを、WCCConnectorInstaller.exeファイルが含まれるフォルダに変更します。

  3. 次のコマンドを使用します。

    WCCConnectorInstaller.exe UpdateSQLCred     
    
  4. コネクタが使用する必要のあるSQL資格証明を指定します。

A.2.6 WebCenter Contentで、「接続構成」ページにエラーが表示される

原因

デフォルトのJavaオーセンティケータ(-DUseSunHttpHandler)を使用するようにWebLogic Serverオーセンティケータが構成されてませんでした。

次のエラーが表示されます。

http://{doamin}:{port}/_vti_adm/WCCConnector/ConfigurationService.svc with the supplied Domain/Username/Password. Runtime error: com.sun.xml.ws.wsdl.parser.InaccessibleWSDLException: 2 counts of InaccessibleWSDLException.

解決策

WebCenter ContentがJavaオーセンティケータを使用していることを確認する手順は次のとおりです。

  1. 次のパスに移動します。

    $domain_home\bin
    

    $domain_homeはWebCenter Contentがインストールされているドメインのホーム・ディレクトリです。

  2. startManagedWebLogic.cmdファイルを編集モードで開きます。

  3. JAVA_OPTIONSを検索します。

  4. JAVA_OPTIONSに次の行を付加します。

    -DUseSunHttpHandler=true
    

A.2.7 WebCenter Contentで、「メタデータ」、「セキュリティ」または「スコープ・ルールの追加」ページにエラーが表示される

原因

WebCenter Contentサーバーのシステム・ユーザーにSharePoint Serverのアクセス権があります。

次のエラーが表示されます。

Getting Runtime error: com.sun.xml.ws.protocol.soap.MessageCreationException: Couldn't create SOAP message due to exception: XML reader error: com.ctc.wstx.exc.WstxUnexpectedCharException: Unexpected character '4' (code 52) in prolog; expected '<' ?

解決策

WebCenter Contentサーバーのシステム・ユーザーがSharePoint Serverへのアクセス権を持っていないことを確認する必要があります。システム・ユーザーにこの権限がある場合は、この権限を削除し、WebLogic Serverを再起動して再試行します。

A.2.8 SQL認証の問題

原因

無効または期限切れのSQL資格証明

解決策

SQL資格証明を更新する手順は次のとおりです。

  1. 管理者としてコマンド・プロンプトを実行します。

  2. パスを、WCCConnectorInstaller.exeファイルが含まれるフォルダに変更します。

  3. 次のコマンドを使用します。

    WCCConnectorInstaller.exe UpdateSQLCred
         
    
  4. コネクタが使用する必要のあるSQL資格証明を指定します。

A.3 よくある質問

質問1

RBSは、どのデータベースにインストールし、有効化する必要がありますか。

回答1

RBSをインストールおよび有効化する必要のあるデータベースを見つける手順は次のとおりです。

  1. コネクタを有効化するサイト・コレクションを特定します。

  2. SharePoint 2010 Central Administrationを開きます。

  3. 「Application Management」をクリックします。「Application Management」ページが表示されます。

  4. 「Site Collection」リージョンで、「View All Site Collections」をクリックします。「Site Collection List」ページが表示されます。

  5. サイト・コレクションが存在するWebアプリケーションを選択します。選択したWebアプリケーションのサイト・コレクションのリストが表示されます。

  6. コネクタを有効化するサイト・コレクションを選択します。右側のリージョンにサイト・コレクションの詳細が表示されます。これらの詳細に、サイト・コレクションが存在するデータベースの名前が含まれています。このデータベースにRBSをインストールする必要があります。

質問2

RBSのインストールが成功したかどうかを確認するにはどうすればよいですか。

回答2

RBSのインストールは2種類あります。最初のWebサーバーでのインストールと、追加されるすべてのWebサーバーおよびアプリケーション・サーバーでのインストールです。この2つのシナリオの確認方法は異なります。最初のWebサーバーにRBSが正常にインストールされたかどうかを確認する手順は次のとおりです。

追加されるすべてのWebサーバーおよびアプリケーション・サーバーにRBSが正常にインストールされたかどうかを確認する手順は次のとおりです。

A.4 My Oracle Supportを使用したその他のトラブルシューティング情報

Oracle Fusion Middlewareの問題解決にMy Oracle Support(以前のMetaLink)を使用できます。My Oracle Supportには、次のような有用なトラブルシューティング・リソースが含まれています。


注意:

My Oracle Supportを使用すると、サービス・リクエストのログ記録もできます。


My Oracle Supportにはhttps://support.oracle.comからアクセスできます。