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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
E50013-05
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51 ポータルへの個人用ノートの追加

この章では、個人用ノートについての一般的な情報と、リソース・カタログおよびページに「ノート」タスク・フローを追加する方法についての詳細情報を提供します。

この章の内容は、次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、ポータルレベルの権限Manage Security and ConfigurationまたはManage Configurationが必要です。ポータル・モデレータは、デフォルトでこの権限を持っています。

「ノート」タスク・フローをページに追加するには、ポータルレベルの権限Basic Services: Edit Page Access, Structure, and Content (単純権限)またはCreate, Edit, and Delete Pages (アドバンスト権限)が必要です。

ノートへのアクセスを管理するには、1つ以上のアドバンスト権限が必要です。

  • Create, Edit, and Delete Notes

  • Create Notes

  • Edit Notes

  • Delete Notes

  • View Notes

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


51.1 ノートの使用の前提条件

ポータルでノートを使用できるようにするには、ポータル・モデレータか、Manage Security and ConfigurationまたはManage Configuration権限を持つ任意のユーザーが、次のタスクを実行する必要があります。


注意:

ノートの作成、ノートの編集などのノートの機能の使用方法の詳細は、第51.5項「「ノート」タスク・フローの使用」を参照してください。

51.2 ノートについて

ノートでは、個人用ノートの形式で自分用のリマインダを書き込むための有効な機能が提供されています。「ノート」タスク・フローを使用することにより、ノートを追加できます。これにより、現在ログインしているユーザーの個人用ノートが表示されます(図51-1)。ノートは、自分以外のユーザーから見られることはありません。同様に、自分以外のユーザーのノートも見えません。

図51-1 「ノート」タスク・フロー

図51-1の説明が続きます
「図51-1 「ノート」タスク・フロー」の説明

ノート・リストはノート・タイトルでフィルタリングできます。フィルタリングを使用すると、表示されるノートをフィルタ条件に適合するものだけに絞り込むことができます。フィルタリングを最大限に活用できるように、ノートの名前の付け方に工夫をしてください。

ドキュメント、リスト、またはお知らせなどのアセットにノートをリンクできます。新規ノートにはリンクできますが(図51-2)、既存のノートにはリンクできません。アセットにアクセスできるすべてのユーザーは、リンクされたノートも表示できます。Oracle WebCenter Portalの使用のノートの追加とリンクに関する項を参照してください。

図51-2 新規ノートへのお知らせのリンク

図51-2の説明が続きます
「図51-2 お知らせの新規ノートへのリンク」の説明

51.3 ページへの「ノート」タスク・フローの追加

ページに「ノート」タスク・フローを追加する手順は、第14.2項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。


注意:

リソース・カタログでの「ノート」タスク・フローの有無や場所は、リソース・カタログの構成方法によって異なります。たとえば、WebCenter Portalで提供されているデフォルトのポータル・カタログでは「ノート」タスク・フローを使用できないため、ページで使用できるようにしたカスタム・リソース・カタログにそれを追加した場合は、そのエントリのみが表示されます。

詳細は、第23.5.1項「リソース・カタログへのリソースの追加」を参照してください(「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログで「タスク・フロー」「デザインタイム」「ノート」の順に選択します)。ポータル・ページの編集のためにカスタム・リソース・カタログを使用するには、それが「使用可能」であることを確認してから、ポータルのページで使用するように設定します。詳細は、第7.3.5項「ポータルのページおよびページ・テンプレートのリソース・カタログの変更」を参照してください。


「ノート」タスク・フローをページに追加するには、図51-3に示すように、タスク・フローをリソース・カタログに追加してから、リソース・カタログの「ノート」タスク・フローの横の「追加」をクリックする必要があります。

図51-3 リソース・カタログからの「ノート」タスク・フローの選択

図51-3の説明が続きます
「図51-3 リソース・カタログからの「ノート」タスク・フローの選択」の説明

51.4 「ノート」タスク・フロー・プロパティの設定

「ノート」タスク・フローには、関連するプロパティがあります。このプロパティには、十分な権限を持つユーザーがコンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからアクセスできます(図51-4)。多くのプロパティはすべてのタスク・フローに共通しています。また、タスク・フローのプロパティにアクセスする方法は、どのタスク・フローでも同じです。共通のタスク・フロー・プロパティおよびプロパティへのアクセス方法は、第14.3項「コンポーネント・プロパティの変更」を参照してください。

図51-4 「ノート」タスク・フロー - 「コンポーネント・プロパティ」

図51-4の説明が続きます
「図51-4 「ノート」タスク・フロー - 「コンポーネント・プロパティ」」の説明

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログにアクセスするには、第14.3項「コンポーネント・プロパティの変更」を参照してください。

「ノート」タスク・フローには固有のプロパティがないため、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブがありません。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、すべてのユーザーのタスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第14.3.4項「コンポーネントの表示オプションの使用」および第14.3.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」を参照してください。

「イベント」タブの内容は、タスク・フローでサポートされているイベントによって異なります。詳細は、第14.3.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブおよび「表示オプション」タブのすべてのプロパティは、式言語(EL)エディタへのアクセス権を提供し、これを使用して定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。プロパティの横にある式エディタのアイコンアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力する際、閉じ大カッコがないなど無効な構文が検出された場合にのみ、パーサーはエラーを報告します。検証は構文に対してのみ行われ、式の値に対しては行われません。汎用の表示オプションとは、表14-1「表示オプション・プロパティ」に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発の式言語式に関する付録を参照してください。

WebCenter Portal

51.5 「ノート」タスク・フローの使用

WebCenter Portalでは、ノートを使用することにより、このような有益な情報や、重要度の高い情報を管理できます。

ノートの作成、ノートの編集などのノートの機能の使用方法の詳細は、Oracle WebCenter Portalの使用の「ノートの管理」を参照してください。