Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築 11gリリース1 (11.1.1.9.0) E50013-05 |
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この章では、ポータルでのRSS (Really Simple Syndication)フィードの使用方法について説明します。RSSサービスは、RSS 2.0およびAtom 1.0の形式のニュース・フィードとしてWebCenter Portalからコンテンツを公開する機能を提供します。ニュース・フィードは、コンテンツの更新情報をユーザーのお気に入りのRSSまたはAtomリーダーに配信します。また、RSSを使用して、RSSビューアでポータル・ページの外部ソースからニュース・フィードを表示できます。
この章の内容は、次のとおりです。
権限: この章のタスクを実行するには、ポータルレベルの権限Manage Security and Configuration またはManage Configuration が必要です。ポータル・モデレータは、デフォルトでこの権限を持っています。
RSSタスク・フローをページに追加し、フィードの場所を編集するには、ポータルレベルの権限 ポータル・モデレータは、デフォルトでこれらの権限を持っています。 ポータル・レベルの権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。 |
RSSが機能するには、システム管理者はWebCenter Portalで次のタスクを実行する必要があります。
外部RSSフィードには、プロキシ・サーバーを設定します。詳細は、Oracle WebCenter Portalの管理の「RSSの管理」を参照してください。
ポータルでRSSを使用できるようにするには、ポータル・モデレータか、Manage Security and Configuration
またはManage Configuration
権限を持つ任意のユーザーが、ポータル・レベルで次のタスクを実行する必要があります。
第7.2.7項「ポータルに対するRSSニュース・フィードの有効化または無効化」で説明されている手順に従って、ポータルで「RSSの公開」オプションを有効にします。
第54.3項「ページへのRSSタスク・フローの追加」で説明されている手順に従って、ポータルのページにRSSタスク・フローを追加します。
第54.5.1項「RSSタスク・フローのフィードの編集」で説明されている手順に従って、フィード・ロケーションを編集します。
RSSの機能は、次の方法で公開されます。
タスク・フローの「RSS」アイコン: ニュース・フィードとしてWebCenter Portalツールからコンテンツを公開できます。Oracle WebCenter Portalの使用のRSSについておよびツール・ニュース・フィードの入手に関する項を参照してください。
専用の「RSSマネージャ」ページ(WebCenter Portalのみ): RSS 2.0ニュース・リーダーまたはAtom 1.0ニュース・リーダーのいずれかで表示するためにアクセス可能なすべてのポータルから、公開されるフィードのリストを表示します。Oracle WebCenter Portalの使用のRSSマネージャに関する項を参照してください。
RSSタスク・フロー: 外部ソースおよびWebCenter Portalツールからフィードを表示するためのページにRSSビューアを追加します。第54.2.1項「RSSタスク・フロー」およびOracle WebCenter Portalの使用のツール・ニュース・フィードの入手に関する項を参照してください。
注意: ブラウザベースのBasic認証のキャラクタ・エンコーディングがWebCenter Portalが展開されるシステムのキャラクタ・エンコーディングと異なる場合、RSSは、ASCII以外のユーザー名およびパスワードをサポートしません。Linuxシステムでは、キャラクタ・エンコーディングは一般的に異なるため、RSSはASCII以外の資格証明をサポートしません。キャラクタ・エンコーディングが同じ場合、ユーザーは対応するASCII以外の資格証明を使用できます。たとえば、WebCenter Portalインスタンスがフランス語版のWindows Server 2003にインストールされる場合、Internet Explorerを使用してBasic認証をパスするには、フランス語版のWindowsでフランス語のユーザー名を使用できます。 |
RSSタスク・フローを使用して、外部サイトからポータルにニュース・フィードを追加できます(図54-1)。
RSSタスク・フローをページに追加して(第54.3項「ページへのRSSタスク・フローの追加」を参照)、任意の外部RSSフィードからのコンテンツを表示するよう構成できます。また、RSSタスク・フローは、外部アプリケーションを使用することにより、ログイン資格証明のパスをサポートします。
RSSタスク・フローは企業ファイアウォールの外側のニュース・フィードを表示できます。ただし、ファイアウォールの外側の外部ニュース・フィードを使用するには、システム管理者はRSSのプロキシを構成している必要があります。詳細は、Oracle WebCenter Portalの管理の「RSSの管理」を参照してください。外部フィードを使用できないが、使用したい場合は、システム管理者に連絡してください。管理者に連絡するには、WebCenter Portalアプリケーションの下部にある「管理者」リンクをクリックします。
外部アプリケーションへのアクセス
セキュアなニュース・フィードアイテムにアクセスするたびに、コンテンツを表示するためにそのセキュアなアプリケーションにログオンする必要があります。アプリケーションにアクセスするたびにログイン資格情報を入力するか、または外部アプリケーションにログイン資格情報を保存して管理させることができます。特定のアプリケーションの資格証明を保存した後で、WebCenter Portalにログオンすると、自動的にそのアプリケーションにログインできます。よく使用するすべての外部アプリケーションに対してこの機能を提供できます。
アクセスするセキュア・アプリケーションが外部アプリケーションとして登録されていない場合は、Oracle WebCenter Portalの使用の外部アプリケーションのログイン情報の指定に関する項を参照してください。
RSSタスク・フローを使用することによって、外部ソースからポータル・ページにニュース・フィードを取り込むことができます。RSSタスク・フローはコンポーザ内のリソース・カタログから追加できます。RSSタスク・フローにはRSSビューアが含まれ、これを使用して、ポータル・ページ内の外部ニュース・フィードからコンテンツを表示できます。
RSSビューアのインスタンスごとに1ソースのニュース・フィードが表示されます。複数の外部ニュース・フィードを特定の1ページに表示するには、そのページに複数のRSSタスク・フローを配置できます。
外部RSSフィードからコンテンツを表示するには、WebCenter Portalでプロキシを構成する必要があります。タスク・フローで外部RSSフィードにアクセスする際に問題が発生した場合は、システム管理者に連絡してください。
WebCenter Portalでは、外部アプリケーションを使用することによってログイン資格証明を保存および管理する機能を提供します。特定のアプリケーションの資格証明を保存した後で、アプリケーションにログオンすると、自動的にそのアプリケーションにログインできます。そのため、外部RSSニュース・フィードまたはWebCenter Portalツール・フィードがログイン資格証明を必要とする場合、フィードURLの指定を伴う手順に進むと、セキュアRSSフィードを読み取るためにログイン資格証明を保存するように構成される外部アプリケーションの名前を指定する必要もある場合があります。
ページにRSSタスク・フローを追加する手順は、第14.2項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。
ヒント: リソース・カタログでのRSSタスク・フローの有無や場所は、リソース・カタログの構成方法によって異なります。たとえば、デフォルトのポータル・カタログでは、「RSS」タスク・フローは「アラートと更新」フォルダに含まれます。RSSタスク・フローを追加した後で、RSSフィードの場所を指定するためにタスク・フローを編集する必要があります。詳細は、第54.5.1項「RSSタスク・フローのフィード・ロケーションの編集」を参照してください。 |
RSSタスク・フローには、関連するプロパティがあります。このプロパティには、十分な権限を持つユーザーがコンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからアクセスできます(図54-2)。
「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第14.3項「コンポーネント・プロパティの変更」を参照してください。
次の各項では、RSSタスク・フローのプロパティと、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。
デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第54.4.2項「RSSタスク・フローのパラメータ」を参照してください。一部のタスク・フローでは、このタブのパラメータにより、ページ・パラメータやページ定義変数へのタスク・フローの結付けが容易になります。詳細は、第19章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびADFコンポーネントの結付け」を参照してください。
「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、すべてのユーザーのタスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。ユーザーにタスク・フローを削除するオプションを付与する場合は、第54.5.2項「RSSタスク・フローの削除」を参照してください。これらのタブの詳細は、第14.3項「コンポーネント・プロパティの変更」を参照してください。
「イベント」タブの内容は、タスク・フローでサポートされているイベントによって異なります。詳細は、第14.3.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。
「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。プロパティの横にあるアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。
注意: 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力する際、閉じ大カッコがないなど無効な構文が検出された場合にのみ、パーサーはエラーを報告します。検証は構文に対してのみ行われ、式の値に対しては行われません。汎用の表示オプションとは、表14-1「表示オプション・プロパティ」に掲載されているオプションです。汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。 |
EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発の式言語式に関する付録を参照してください。
表54-1では、RSSタスク・フローに固有のパラメータを説明しています。
表54-1 RSSタスク・フローのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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セキュアRSSフィードを読み取るためにユーザーのログイン資格証明を保存するように構成される外部アプリケーションの名前。 資格証明を保存するように外部アプリケーションを構成しているかどうかわからない場合は、システム管理者に連絡してください。管理者に連絡するには、WebCenter Portalアプリケーションの下部にある「管理者」リンクをクリックします。 |
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RSSにアクセスするためのURL。たとえば、Oracle Press Release RSSフィードを使用するには、次のように入力します。
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ポータル・モデレータは、RSSタスク・フローのフィード・ロケーションを追加または編集することも、ユーザーにページからタスク・フローを削除するオプションを付与することもできます。
この項の内容は、次のとおりです。
注意: RSS機能と、RSSニュース・フィードを表示および取得する方法の詳細は、Oracle WebCenter Portalの使用の「RSSフィードの監視」を参照してください。 |
RSSタスク・フローに指定されたフィードURLまたは外部アプリケーションIDはいつでも変更できます。
RSSタスク・フローのフィード・ロケーションを変更するには、次のようにします。
RSSビューアから表示するRSSフィードを提供しているWebサイトに移動し、そのRSSのURLをコピーします。
WebCenter Portalにログオンし、変更するRSSタスク・フローが含まれるページに移動します。
ページを編集します。
RSSタスク・フローのヘッダーの「編集」アイコン(レンチ・アイコン)をクリックします。
まだ開いていない場合は、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、「パラメータ」タブをクリックします。(図54-3)。
「RSSフィードURL」フィールドに、手順1でコピーしたURLを貼り付けます。
RSSタスク・フロー・パラメータの詳細は、第54.4項「RSSタスク・フロー・プロパティの設定」を参照してください。
「外部アプリケーションID」フィールドで、そのフィードにアクセスするためにログイン資格証明を格納するように構成される外部アプリケーションの名前を指定します。
外部アプリケーションの詳細は、「外部アプリケーションへのアクセス」を参照してください。
変更を保存して編集を続けるには、「適用」をクリックし、変更を保存してダイアログを終了するには、「OK」をクリックします。
指定された外部フィードからのコンテンツがRSSタスク・フロー内に表示されます。
コンポーザの上部右の「保存」をクリックすると、コンポーザにとどまったまま、変更を保存できます。
必要に応じて、「ポータルの表示」をクリックしてコンポーザを終了します。