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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
E50013-05
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55 ポータルへの検索の追加

この章では、WebCenter Portalで検索を追加およびカスタマイズする方法について説明します。


注意:

この章では、アプリケーション・スペシャリストまたはポータル・モデレータにより実行されるタスクについて説明します。アプリケーション・レベルで検索を使用する場合はシステム管理者のタスクになります(Oracle WebCenter Portalの管理の「WebCenter PortalでのOracle Secure Enterprise Searchの管理」を参照)。

この章の内容は、次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、ポータル・モデレータであるか、Basic Services: Edit Page Access and Structure (単純権限)またはPages: Edit Pages (アドバンスト権限)という権限を持つメンバーである必要があります。

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


55.1 WebCenter Portalでの検索について

WebCenter Portalには、アプリケーションを検索する次の2つの方法が用意されています。

Oracle SESおよびライブ検索機能に加え、ドキュメント・ツールはファイル検索用の独自の検索エンジンを提供しています。これを使用してファイルの検索範囲を絞り込むことで、検索時間が短縮され、検索結果の妥当性が向上します。ドキュメント・ツールは、特定のポータルのドキュメント・ライブラリ内を検索します。詳細は、Oracle WebCenter Portalの使用のドキュメントの検索に関する項を参照してください。

アイデンティティ・ストアのユーザーの検索には、別のタイプの検索を使用します(たとえば、メールの「作成」ウィンドウの「ユーザーの検索」アイコン(図55-1))。詳細は、第30.5.1項「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください。

図55-1 メールの「作成」ウィンドウの「ユーザーの検索」アイコン

図55-1の説明が続きます
「図55-1 メールの「作成」ウィンドウの「ユーザーの検索」アイコン」の説明

55.1.1 WebCenter Portalライブ検索を使用した検索の理解

Oracle SESは最高のパフォーマンスを実現するための優先検索プラットフォームですが、システム管理者がOracle SESを使用した検索を手動でオーバーライドして、アプリケーション検索でWebCenter Portalのライブ(委任)検索を使用することもできます。WebCenter Portalのライブ検索アダプタでは、ドキュメント、タグ、ピープル、ページなど、有効かつ検索可能なすべてのコンポーネントが対象になります。

55.1.2 Oracle SESでの検索の理解

Oracle SESがデフォルトの推奨検索プラットフォームとして設定されます。WebCenter Portalのライブ検索より高度なスケーラビリティとパフォーマンスを提供する以外にも、Oracle SESは次の理由で有益です。

  • Oracle SESでは、最も関連性の高いアイテムが最初に表示される、統合ランキング結果が提供されます。

  • Oracle SESはより徹底的な検索を実行します。たとえば、リストを検索する場合、WebCenter Portalライブ検索はリスト名と説明のみを検索しますが、Oracle SESはリストの列名と列のコンテンツも検索します。

  • Oracle SESでは、WebCenter Portal外のリポジトリの検索が可能です。Oracle SES検索の結果は、WebCenter Portalの検索結果と同じ結果セットに表示されます。

  • Oracle SESでは、検索インタフェースをカスタマイズするための検索REST APIとデータ・コントロールがサポートされます。

Oracle SESアダプタは、次のリソースの統一ランキング結果を提供します。

  • ドキュメント(Wikiやブログを含む)

  • お知らせとディスカッション

  • ポータル、ページ・メタデータ、リストおよびピープルの各リソース


注意:

ポータル、ページ・メタデータ、リストおよびピープルを索引付けするクローラは、Portal Frameworkアプリケーションではサポートされていません。

ユーザー名の検索を実行する場合、そのユーザーが作成したドキュメントではなく、そのユーザーの連絡先情報(つまり、プロファイル内の正確なユーザー名)を探している可能性が高いと考えられます。Oracle SESの統一ランキングを使用すると、すべての異なるタイプの検索を通じて最も関連のある検索結果を得られます。

さらに、Oracle SESを検索エンジンとして使用すると、ユーザーは検索条件の途中または末尾にワイルドカード文字(*)を使用してワイルドカード検索を実行できます。たとえば、Oracle SESを使用してwikipageなどのキーワードを検索した場合、wikiページのMyWikiPageは検索結果として返されません。しかし、My*またはMy*Pageを検索すると、MyWikiPageが返されます。

11gリリース1 (11.1.1.8.0)以降、WebCenter Portalではファセット検索が可能なOracle SES 11.2.2.2をサポートしています。ファセットは、コーパス全体をカウントし、以前のリリースで使用されていたリファイナに比べて応答時間を短縮します。Oracle SES 11.2.2.2が構成されている場合、WebCenter Portalではデフォルトでファセット検索を使用します(この設定をオーバーライドする方法は、第55.2項「Oracle SES 11.2.2.2での検索のカスタマイズ」を参照)。ファセット検索に加えて、Oracle SES 11.2.2.2ではドキュメントのサムネイルをサポートします。

最適なパフォーマンスとスケーラビリティのためには、Oracle SES 11.2.2.2を使用してWebCenter Portalの新しいインスタンスを構成することをお薦めします。表55-1に、Oracle SES 11.2.2.2と11.1.2.xの機能と相違点をまとめます。

表55-1 Oracle SESの各リリースの機能および相違点

機能 Oracle SES 11.2.2.2 Oracle SES 11.1.2.x

検索結果を絞り込むための検索方法

ファセットはコーパス全体をカウントし、リファイナよりも応答時間が速くなります。

リファイナ

検索設定のカスタマイズ

「ツールとサービス - 検索」管理ページ。パラメータを使用するよりも構成が容易。

パラメータ

ドキュメントのサムネイル

はい

なし

検索ボックスのヒント・テキスト(Search Everything)

はい

なし

特定ポータルの検索のカスタマイズ

はい

なし

保存済の検索

なし

はい

ユーザー・レベルの検索プリファレンス

なし

はい

検索結果ページの検索入力ボックス

なし。エンド・ユーザーが検索問合せを入力できるようにするには、ページ・テンプレートに「検索 - ツールバー」タスク・フローを含める必要があります。

はい

事前問合せのMIMEタイプ・フィルタおよびMIMEタイプの複数選択

なし。ユーザーは検索を実行し、Mimetypeファセットから各MIMEタイプを個別に選択することになります。

はい

複数ポータルの事前問合せ選択

なし。ポータル・モデレータはこのポータル内の検索のみまたはすべてのポータル間の検索のどちらも構成します。ユーザーは検索を実行し、Portalファセットから各ポータルを個別に選択することになります。

はい

「検索 - ファセット検索」タスク・フロー

はい

なし

「検索 - 非ファセット検索」タスク・フロー

なし

はい

「検索 - 管理」タスク・フロー

はい

なし

「検索 - ツールバー」タスク・フロー

はい

はい

「検索 - 保存済検索」タスク・フロー

なし

はい

「検索 - プリファレンス」タスク・フロー

なし

はい


ポータル管理の「ツールとサービス」→「検索」ページで、システム管理者が構成した検索オプションを表示できます。図55-2は、Oracle SESリリース11.2.2.2で構成されたWebCenter Portalのインスタンスを示しています。

図55-2 「検索」管理ページ

図55-2の説明が続きます
「図55-2 「検索」管理ページ」の説明

55.2 Oracle SES 11.2.2.2での検索のカスタマイズ

この項には次のトピックが含まれます:

55.2.1 Oracle SES 11.2.2.2の検索のタスク・フローの使用

表55-2 Oracle SES 11.2.2.2での検索のタスク・フロー

タスク・フロー 定義

検索 - ファセット検索

このタスク・フローは、ファセット検索、検索ボックスでのフィルタ検索およびドキュメントのサムネイルをサポートするリッチな検索機能を提供します。

検索 - 管理

このタスク・フローにより、検索設定をカスタマイズするために「ツールとサービス」→「検索」管理ページにアクセスすることが可能になります。

検索 - ツールバー

ユーザーは、このタスク・フローを使用して、単純な検索条件を入力し、アプリケーションから検索を実行できます。検索結果は、「検索 - ファセット検索」タスク・フローによりレンダリングされます。このタスク・フローは、デフォルトのポータル・カタログのポータル・コンポーネントで使用できる検索コンポーネントと同じです(B.32項「検索」を参照)。


表55-2は、Oracle SES 11.2.2.2でサポートされる検索のタスク・フローを示しています。


注意:

リソース・カタログからツールとサービスをページに追加します。この実行方法の詳細は、第14章「ページでのリソース・カタログ・コンポーネントの使用」を参照してください。

55.2.2 Oracle SES 11.1.2.x動作の回復

「ツールとサービス」→「検索」管理ページに、システムがOracle Secure Enterprise Search (SES)リリース11.2.2.2を使用するよう構成されていることが表示される場合、「ファセットがサポートされた新規検索タスク・フローを使用します」チェック・ボックスがデフォルトで選択されています。

このチェック・ボックスを選択解除して、このポータルで「検索 - 非ファセット検索」タスク・フロー(ファセットのかわりにリファイナを使用)を使用するようにできます。これを実行すると、このページの次回アクセス時にこのページの残りの設定がグレー表示され、「検索 - 非ファセット検索」タスク・フロー・パラメータで検索設定を構成することが必要となります。

最適なパフォーマンスとスケーラビリティに加えて、ファセットのサポートと容易な構成のためには、Oracle SESリリース11.2.2.2以降で新しい「検索 - ファセット検索」タスク・フローを使用するようアプリケーションを構成してください。ただし、アップグレードされたインスタンスで、特定の機能を保持するために、古い「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローを引き続き使用するよう選択する場合もあります。(検索を保存し、個人のユーザー・プリファレンスを設定する機能は、Oracle SES 11.2.2.2でサポートされていません。)


関連項目:

以前のWebCenter Portal/Oracle SESインスタンスからアップグレードしており、ファセット・サポートを備えた新しい検索タスク・フローを使用するよう選択している場合、以前の検索のユーザー・プリファレンスは「検索」管理ページ上の設定によってオーバーライドされます。以前のカスタマイズの内容を保持するには、「検索」管理ページでそれらのカスタマイズをリセットする必要があります。

55.2.3 Oracle SES 11.2.2.2でのフィルタリング・ドロップダウンの構成

「結果タイプとフィルタリング」セクションでは、検索結果に表示する結果タイプと、フィルタリング・ドロップダウンに含める項目(存在する場合)を選択できます。フィルタリングにより、ユーザーは検索結果またはグローバル検索ボックスのフィルタ・リストを使用して検索結果を絞り込むことができます。図55-3は、フィルタリング・ドロップダウンに結果タイプの完全なリストが表示されたグローバル検索ボックスを示しています。

図55-3 検索ボックスのフィルタリング・ドロップダウン

図55-3の説明が続きます
「図55-3 検索ボックスのフィルタリング・ドロップダウン」の説明

グローバル検索ボックスからフィルタリング・ドロップダウンを削除するには、「フィルタリング・ドロップダウンの有効化」チェック・ボックスを選択解除します。図55-4は、フィルタリング・ドロップダウンのための矢印が含まれないグローバル検索ボックスを示しています。

図55-4 フィルタリング・ドロップダウンのないグローバル検索ボックス

図55-4の説明が続きます
「図55-4 フィルタリング・ドロップダウンのないグローバル検索ボックス」の説明

「使用可能な結果タイプ」リストと「含める」リスト間で項目を移動させることにより、ドロップダウンおよび検索結果の左側にあるフィルタ・リストに含める結果タイプと、それらが表示される順序を選択できます。たとえば、図55-5に示すように、「人」、「ドキュメント」および「お知らせ」を含めるよう選択するとします。

図55-5 含める結果タイプ

図55-5の説明が続きます
「図55-5 含める結果タイプ」の説明

図55-6に示すように、フィルタリング・ドロップダウンおよび検索結果の左側にあるフィルタ・リストに、「人」、「ドキュメント」および「お知らせ」のみがこの順序で表示されます。また、「ディスカッション」などのその他の選択しなかった結果タイプは検索結果に表示されません。リストに示されている「すべて」フィルタは、「人」、「ドキュメント」および「お知らせ」のすべての結果を表示します。

図55-6 「人」、「ドキュメント」および「お知らせ」でフィルタリングされた検索結果

図55-6の説明が続きます
「図55-6 「人」、「ドキュメント」および「お知らせ」でフィルタリングされた検索結果」の説明


注意:

ポータルおよびページのメタデータのみ(ポータル・コンテンツまたはページ・コンテンツではなく)が検索され、デフォルトでは、これらの検索タイプはポータルでは除外されます。ポータルおよびページのメタデータを検索結果に含めるには、「含める」リストに「ポータル」および「ページ」を追加します。

55.2.4 Oracle SES 11.2.2.2での検索ボックスの検索の変更

「入力ボックス・サイズ」セクションでは、ページ・テンプレート上の検索ボックスの幅を増減することができます。スライダを使用して、幅(列数)をデフォルト値の20から変更します。

図55-7 検索ボックスのサイズの構成

図55-7の説明が続きます
「図55-7 検索ボックスのサイズの構成」の説明

55.2.5 Oracle SES 11.2.2.2での検索範囲の構成

「検索範囲」セクションでは、結果を「このポータルのみ」から表示するか、または「すべてのユーザーのホーム・ポータルを含むすべてのポータル」から表示するかを選択できます。

55.2.6 Oracle SES 11.2.2.2でのファセットの構成

「ファセット」セクションでは、このポータルの検索結果で表示するファセットを選択できます。ファセットを使用すると、ユーザーは新しい検索を実行せずに索引データをナビゲートできます。検索内のファセット・ナビゲーションにより、ユーザーは検索対象を明確にすることができ、また新しい発見さえも可能になります。

ファセットの表示順序は、「使用可能なファセット」リストと「含める」リスト間でファセットを移動させることで変更できます。たとえば、「ポータル」「使用可能なファセット」リストに移動すると、「ポータル」ファセットは検索結果ページには表示されません。

システム管理者は、Oracle SES内でまずファセット(必須のScopeGUIDおよびServiceIDファセットを含む)を構成する必要があります。システム管理者は、Oracle SES内でファセットを作成、変更、および削除します。(WebCenter Portalでは、この「検索」ページが開かれるまでファセットに対する変更を検出しません。)


注意:

検索結果ページには、Oracle SES管理ツールの「グローバル設定」→「ファセット名の翻訳」ページで指定された翻訳に従ったファセット名が表示されます。ファセット名は、ユーザー・ロケールで翻訳された名前です。ただし、「WebCenterポータル検索」管理ページには、基本ファセット名(つまり、翻訳されていない名前)が表示されます。例外は「ポータル」ファセット名で、これはOracle SESではなくWebCenter Portalで指定された翻訳に従います。


関連項目:

Oracle SESでのファセットの管理の詳細は、Oracle WebCenter Portalの管理のWebCenter PortalでのOracle Secure Enterprise Searchの管理に関する項を参照してください。

55.2.7 Oracle SES 11.2.2.2でのカスタム属性による検索結果の強化

「カスタム属性」セクションでは、検索結果に表示されるカスタム検索属性と、それらの属性の表示順序を選択できます。この「ツールとサービス」→「検索」管理ページが開いていると、WebCenter PortalはOracle SESへのコールを行って、使用可能なカスタム(標準ではなく)属性をフェッチします。

図55-8は、forumidおよびthreadidカスタム属性が検索結果に表示されるようにするため、「含める」列に移動されたシナリオを示しています。

図55-8 カスタム属性の構成

図55-8の説明が続きます
「図55-8 カスタム属性の構成」の説明

図55-9は、カスタム属性threadidおよびforumidを含む検索結果を示しています。(Created byおよびLast modified onは標準属性です。)属性は値が存在する場合にのみ表示されます。

図55-9 カスタム属性が表示された検索結果

図55-9の説明が続きます
「図55-9 カスタム属性が表示された検索結果」の説明


注意:

  • 以前のWebCenter Portalリリースで検索属性を構成している場合(「検索」タスク・フローを使用して構成)、アップグレード後にOracle SESおよび「検索」管理ページで、これらのカスタム属性を設定する必要があります。新しい「検索 - ファセット検索」タスク・フローは、「検索」管理ページ(タスク・フロー・パラメータではなく)で設定されたカスタム属性をサポートします。

  • 検索結果ページには、Oracle SES管理ツールの「グローバル設定」→「検索の属性名の翻訳」ページで指定されたカスタム属性の翻訳された名前が表示されます。カスタム属性名は、ユーザー・ロケールで翻訳された名前です。ただし、「検索」管理ページには、カスタム属性の基本名(つまり、翻訳されていない名前)が表示されます。

  • 属性はコンテンツ・サーバーのMetadata Listパラメータに追加する必要があります。詳細は、Oracle WebCenter Portalの管理のWebCenter PortalでのOracle Secure Enterprise Searchの管理に関する項を参照してください。


55.3 Oracle SES 11.1.2.xでの検索のカスタマイズ

最適なパフォーマンスとスケーラビリティのためには、システム管理者がOracle SES 11.2.2.2を使用してWebCenter Portalの新しいインスタンスを構成することをお薦めします。ただし、アップグレードされたWebCenter Portalインスタンスで、特定の機能を保持するために、Oracle SES 11.1.2.xを引き続き使用するよう選択する場合もあります。検索を保存し、ユーザー・プリファレンスを設定するタスク・フローは、Oracle SES 11.2.2.2でサポートされていません。

この項には次のトピックが含まれます:

55.3.1 Oracle SES 11.1.2.xの検索のタスク・フローの使用

表55-3は、Oracle SES 11.1.2.xでサポートされる検索のタスク・フローを示しています。

表55-3 Oracle SES 11.1.2.xでの検索のタスク・フロー

タスク・フロー 定義

検索 - 非ファセット検索

このタスク・フローは、検索結果の絞込みおよび保存に関する機能により、豊富な検索操作性を提供します。

注意: このタスク・フローは、Oracle SES 11.1.2.xが構成されている環境で提供されます。

検索 - すべての保存済検索

このタスク・フローを使用すると、アプリケーション内で保存済検索を実行するための簡単な起動パッドを作成できます。

検索 - プリファレンス

ユーザーは、このタスク・フローを使用して、検索するWebCenter Portalツールとサービスを選択できます。

検索 - ツールバー

ユーザーは、このタスク・フローを使用して、単純な検索条件を入力し、アプリケーションから検索を実行できます。検索結果は、「検索 - ファセット検索」タスク・フローによりレンダリングされます。このタスク・フローは、デフォルトのポータル・カタログのポータル・コンポーネントで使用できる検索コンポーネントと同じです(B.32項「検索」を参照)。



注意:

リソース・カタログからツールとサービスをページに追加します。この実行方法の詳細は、第14章「ページでのリソース・カタログ・コンポーネントの使用」を参照してください。

55.3.2 Oracle SES 11.1.2.xでの検索範囲の絞込み

検索のタスク・フロー・パラメータを使用して、特定のツールとサービス、ドキュメント・タイプおよびポータルの検索結果のみに絞り込むことができます。この項では、これらのパラメータを設定する手順について説明します。次のトピックが含まれます:

55.3.2.1 特定のツールとサービスの検索

Services to be Includedパラメータを使用して、1つ以上のWebCenter Portalサービスの検索結果のみに絞り込むことができます。

たとえば、コンテンツ・サーバーのプロファイルとドキュメントのみを表示するには、このパラメータをoracle.webcenter.people, oracle.webcenter.doclibに設定します。何も指定しない場合、すべてのツールとサービスを検索します。

55.3.2.2 特定のドキュメント・タイプの検索

Mimetypeパラメータを使用して、Oracle WebCenter Content Serverの1つ以上のドキュメント・タイプ(PDF、PPTまたはDOCなど)の検索結果のみに絞り込むことができます。

一般的なMIMEタイプ値の例は、次のとおりです。

  • application/excel

  • application/msword

  • application/pdf

  • application/powerpoint

  • text/html

  • text/plain

MIMEタイプには、Microsoft Officeで使用可能な値など、任意の標準MIMEタイプ値を使用できます。

たとえば、WebページとMicrosoft Wordドキュメントのみを検索するには、Mimetypeパラメータをtext/html,application/mswordに設定します。何も指定しない場合、すべてのドキュメント・タイプを検索します。

ドキュメントのMIMEタイプ値を調べるには、コンテンツ・サーバーで「アクション」列の「情報」アイコンを選択します(図55-10)。

図55-10 コンテンツ・サーバーのドキュメント・フォーマット

図55-10の説明が続きます
「図55-10 コンテンツ・サーバーのドキュメント・フォーマット」の説明

図55-11に示すように、フォーマットは「フォーマット」フィールドに表示されます。

図55-11 ドキュメント・フォーマットの値

図55-11の説明が続きます
「図55-11 ドキュメント・フォーマットの値」の説明


注意:

接続しているContent Serverリポジトリに格納されたコンテンツを検索する場合は、次のどちらかの方法で、Content Serverの全文検索を有効化する必要があります。
  • OracleTextSearch (推奨)。詳細は、Oracle WebCenter Contentのインストールと構成のContent Server用にOracleTextSearchを構成する方法に関する項を参照してください。

  • DATABASE.FULLTEXT。詳細は、Oracle WebCenter Contentのインストールと構成のWebCenterコンテンツ・リポジトリでの全文検索機能の構成に関する項を参照してください。



注意:

Content ServerがWebレンディション用に構成されている場合、Content Server内のアイテムはPDF形式でレンダリングされます。コンテンツ・アイテムのネイティブMIMEタイプのレンディションは上書きされます。たとえば、Microsoft Office WordドキュメントのMIMEタイプはapplication/mswordですが、Content ServerでWebレンディションを使用すると、MIMEタイプはapplication/pdfになります。Mimetypeパラメータをapplication/mswordに設定して検索問合せを実行しても、Wordドキュメントは返されません。

Webレンディションを使用するようにコンテンツ・サーバーを構成する場合、必要なMIMEタイプがOracle SESにエクスポートされるように、WebCenter Portal管理者はコンテンツ・サーバー・メタデータ・リストを構成してdFormat値を追加する必要があります。手順については、Oracle WebCenter Portalの管理のWebCenter PortalでのOracle Secure Enterprise Searchの管理に関する項を参照してください。


55.3.2.3 特定のポータルの検索

WebCenter Portal検索では、グローバル(すなわちアプリケーション全体の)検索を実行します。ただし、Search Scopeパラメータを使用して、1つ以上のポータルの検索結果のみに絞り込むことができます。

このパラメータを検索するポータルのGUIDのカンマ区切りのリストに設定します。何も指定しない場合、すべてのポータルを検索します。

例:

#{spaceContext.currentSpaceGUID}
#{serviceCtx.scope.GUID}
#{spaceContext.space['Travel'].metadata.guid} 

Travelはポータルの名前です。

現在のポータルとすべてのサブポータルを検索するには、次のように入力します。

#{spaceContext.currentSpace.subspaceGuids} 

55.3.3 Oracle SES 11.1.2.xでの属性とリファイナによる検索結果のカスタマイズ

検索結果の各項目には、一連の標準属性(作成者やサイズなど)が表示されます。Custom Attributesパラメータで1つ以上の属性を指定することによって、他の属性も追加できます。

たとえば、図55-12は、DocumentNameDocumentTypeFileNameDocumentIDおよびCreatedDateの各属性が追加されている検索結果を示します。

図55-12 カスタム属性が表示された検索結果

図55-12の説明が続きます
「図55-12 カスタム属性が表示された検索結果」の説明

属性は値が設定されている場合のみ表示されます。


注意:

属性はすべてコンテンツ・サーバーのMetadata Listパラメータに追加する必要があります。前述の属性の場合、次のリストをMetadata Listパラメータに追加する必要があります。

DocumentName:dDocName,DocumentType:dDocType,FileName:dOriginalName,DocumentID:dID,CreatedOn:dDocCreatedDate

詳細は、Oracle WebCenter Portalの管理のWebCenter PortalでのOracle Secure Enterprise Searchの管理に関する項を参照してください。


特定の標準リファイナをユーザーの検索結果に表示されないようにする場合、Refiners to hideパラメータを非表示にする1つ以上のリファイナのリストに設定します。たとえば、ポータルのリファイナを非表示にすると、他のポータルが存在しないような外観にできます。

非表示にできる事前定義済リファイナは次のとおりです。

  • 日付

  • 作成者

  • ポータル

  • サービス

  • タグ

何も指定しない場合、すべてのリファイナが表示されます。

55.3.4 Oracle SES 11.1.2.xでの検索のタスク・フロー・プロパティの設定

検索のタスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。このプロパティには、十分な権限を持つユーザーがコンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからアクセスできます(図55-13)。

図55-13 検索のタスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」

図55-13の説明が続きます
「図55-13 検索のタスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」」の説明

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログへのアクセスの詳細は、第14.3項「コンポーネント・プロパティの変更」を参照してください。

次の項では、検索のタスク・フローのプロパティについての情報を提供し、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。

55.3.4.1 検索のタスク・フローのプロパティについて

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第55.3.4.3項「検索のタスク・フロー・パラメータ」を参照してください。一部のタスク・フローでは、このタブのパラメータにより、ページ・パラメータやページ定義変数へのタスク・フローの結付けが容易になります。詳細は、第19章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびADFコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、すべてのユーザーのタスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第14.3項「コンポーネント・プロパティの変更」を参照してください。

「イベント」タブのコンテンツは、タスク・フローでサポートされるイベントによって異なります。詳細は、第14.3.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「子コンポーネント」タブには、現在のコンポーネントに含まれているすべてのコンポーネントが表示されます。このタブには、子コンポーネントを並べ替えたり、表示/非表示を切り替えるためのコントロールが用意されています。すべてのコンポーネントに子があるわけではありません。そのため、このタブは省略されている場合があります。詳細は、第14.3.5項「子コンポーネントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。プロパティの横にある式エディタのアイコンアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力する際、閉じ大カッコがないなど無効な構文が検出された場合にのみ、パーサーはエラーを報告します。検証は構文に対してのみ行われ、式の値に対しては行われません。汎用の表示オプションとは、表14-1「表示オプション・プロパティ」に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発の式言語式に関する付録を参照してください。

55.3.4.2 パラメータを設定して検索を絞り込む方法

「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローには、特定のポータル、サービスおよびドキュメント・タイプに検索結果を絞り込むパラメータが用意されています。

ポータルのページ・テンプレートを変更して「検索 - 非ファセット検索」タスク・フロー・パラメータを編集することも、システム管理者が「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローをポータルに追加してそのパラメータを編集することもできます。

55.3.4.2.1 ページ・テンプレートでの「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローの編集

ページ・テンプレートを編集するには:

  1. ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「設定」(図55-14)をクリックします。

    あるいは、「設定」ページに直接移動するには、ブラウザで次のURLを入力します。

    http://host:port/webcenter/portal/portalName/admin/settings

    図55-14 ポータル管理の「設定」 - 「 ページ・テンプレート」

    図55-14の説明が続きます
    「図55-14 ポータル管理の「設定」 - 「ページ・テンプレート」」の説明

  2. ポータルに選択したページ・テンプレートを記録してください。

  3. 左のナビゲーション・ペインで「アセット」「ページ・テンプレート」の順にクリックします。

  4. ポータルで使用するページ・テンプレートを選択し、「アクション」メニューから「コピー」(図55-15)を選択します。

    図55-15 ページ・テンプレートの「アクション」 - 「コピー」

    図55-15の説明が続きます
    「図55-15 ページ・テンプレートの「アクション」 - 「コピー」」の説明

  5. この新しいテンプレートの名前を入力し、「OK」をクリックします(図55-16)。

    図55-16 ページ・テンプレートのコピー・ダイアログ

    図55-16の説明が続きます
    「図55-16 ページ・テンプレートのコピー・ダイアログ」の説明

  6. 「使用可能」チェック・ボックスを選択してこのページ・テンプレートを使用可能にし、「編集」をクリックします。

    図55-17 ページ・テンプレート -「使用可能」

    図55-17の説明が続きます
    「図55-17 ページ・テンプレート -「使用可能」」の説明

  7. 「ページ・テンプレート」で+コンテンツの追加をクリックします。

  8. 「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローを追加するよう選択し、「編集」をクリックしてそのパラメータを設定します(55-18)。パラメータの詳細は、第55.3.4.3項「検索のタスク・フロー・パラメータ」を参照してください。

    図55-18 「検索 - 非ファセット検索」タスク・フロー・パラメータの編集ダイアログ

    図55-18の説明が続きます
    「図55-18 「検索 - 非ファセット検索」タスク・フロー・パラメータの編集ダイアログ」の説明


注意:

Oracle SES 11.2.2.2が構成されている場合、カスタマイズには「検索」管理ページが使用されるため、「パラメータ」タブは表示されません。

55.3.4.2.2 ポータルでの「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローの編集

「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローはデフォルトのリソース・カタログでは使用できないので、ポータルでこのタスク・フローを編集する場合、通常はリソース・カタログに「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローを追加し、このカタログをポータルに割り当てる手順が必要です。例:

  1. ポータル管理(第7.1項「ポータル管理へのアクセス」を参照)で、左側のナビゲーション・ペインの「アセット」をクリックしてから「リソース・カタログ」をクリックします。

    ブラウザで次のURLを入力して、「アセット」ページに直接移動することもできます。

    http://host:port/webcenter/portal/portalName/admin/assets

  2. 「作成」をクリックして新規リソース・カタログを作成するか、既存のリソース・カタログを選択して「編集」をクリックします。

  3. 「追加」「ライブラリから追加」をクリックします。

  4. 「タスク・フロー」リソースを選択し、「デザインタイム」を展開し、スクロール・ダウンして「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローを選択し、 「追加」をクリックします(図55-19)。

    図55-19 「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログ

    図55-19の説明が続きます
    「図55-19 「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログ」の説明


    注意:

    「検索 - 管理」タスク・フローおよび「検索 - ファセット検索」タスク・フローはリストに表示されますが、これらはOracle SES 11.2.2.2を使用するよう構成されたインスタンスでのみ使用可能です。

  5. リソース・カタログに「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローが追加されます。オプションで、タスク・フローをフォルダにドラッグ・アンド・ドロップできます。「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローを選択して、「編集」(鉛筆アイコン)をクリックします(図55-20)。

    図55-20 「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローが追加されたリソース・カタログ

    図55-20の説明が続きます
    「図55-20 「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローが追加されたリソース・カタログ」の説明

  6. 「ターゲット」タブで説明を追加します(図55-21)。

    図55-21 「リソース・カタログ・アイテムの編集」 - 「ターゲット」タブ

    図55-21の説明が続きます
    「図55-21 「リソース・カタログ・アイテムの編集」 - 「ターゲット」タブ」の説明

  7. 「オプション」タブで、「新規属性名」「アイコンURI」を選択し、「新規属性値」/adf/webcenter/search_qualifier.pngと入力します(図55-22)。

    図55-22 「リソース・カタログ・アイテムの編集」 - 「オプション」タブ

    図55-22の説明が続きます
    「図55-22 「リソース・カタログ・アイテムの編集」 - 「オプション」タブ」の説明

  8. 必要に応じて、「パラメータ」タブをクリックして、タスク・フロー・パラメータをカスタマイズします。


    注意:

    Oracle SES 11.2.2.2が構成されている場合、カスタマイズには「検索」管理ページが使用されるため、「パラメータ」タブは表示されません。

  9. 「追加」をクリックし、「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。リソース・カタログに新しいアイコンと説明が表示されます(図55-23)。

    図55-23 「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローのアイコンと説明

    図55-23の説明が続きます
    「図55-23 「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローのアイコンと説明」の説明

  10. 「保存して閉じる」をクリックして、リソース・カタログを保存します。

  11. ポータル管理の「リソース・カタログ」ページに戻り、この新しいリソース・カタログを選択し、「使用可能」チェック・ボックスを選択します。

  12. ポータル管理の「設定」ページに移動し、「ページ」のリソース・カタログを、この「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローを含めるよう編集したばかりのリソース・カタログに設定します(図55-24)。

    図55-24 新しいリソース・カタログの管理設定

    図55-24の説明が続きます
    「図55-24 新しいリソース・カタログの管理設定」の説明

  13. ポータルで、新しいページを作成します。

  14. 新しいページで、第14.2項「ページへのコンポーネントの追加」の手順に従って、「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローを追加します。

  15. ページを保存して閉じます。

  16. ページに「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローがアイコンとともに表示され、「検索」フィールドで検索条件を実行できます(図55-25)。

    図55-25 「検索 - 非ファセット検索」タスク・フロー

    図55-25の説明が続きます
    「図55-25 「検索 - 非ファセット検索」タスク・フロー」の説明

タスク・フローを追加した後、タスク・フローのパラメータを編集できます。詳細は、第55.3.4.3項「検索のタスク・フロー・パラメータ」を参照してください。

55.3.4.3 検索のタスク・フロー・パラメータ

表55-4に、検索のタスク・フローに固有のパラメータを示します。

表55-4 検索のタスク・フロー・パラメータ

パラメータ 説明 タスク・フロー

Custom Attributes

検索結果を表示する際に表示するカスタム属性のリスト。

検索結果に1つ以上のカスタム属性を追加するには、このパラメータをカスタム属性名のカンマ区切りリストに設定します。カスタム属性名にオプションでラベル接頭辞を付けて、関連付けられているカスタム属性名のかわりに表示できます。label:nameの形式を使用します。

検索 - 非ファセット検索、検索 - ツールバー

Mimetype

検索を絞り込むコンテンツ・タイプのリスト。

検索を特定のドキュメント・タイプに絞り込むには、このパラメータをドキュメントのMIMEタイプ(PDF、PPT、DOCなど)のカンマ区切りリストに設定します。

注意: Microsoft WordドキュメントとWebCenter Portalページに検索を絞り込むには、このパラメータをapplication/mswordに設定し、Services to be Includedパラメータをoracle.webcenter.doclib,oracle.webcenter.pageに設定します。

詳細は、第55.3.2.2項「特定のドキュメント・タイプの検索」を参照してください。

検索 - 非ファセット検索、検索 - ツールバー

Refiners to Hide

検索結果を表示する際に非表示にするリファイナのリスト。

1つ以上のリファイナを非表示にするには、このパラメータをリファイナ名のカンマ区切りリストに設定します(authordateportalcontentおよびtagsから選択)。

検索 - 非ファセット検索、検索 - ツールバー

Search Scope

検索範囲を絞り込む一意のIDのリスト。

検索を特定のポータルに絞り込むには、このパラメータをポータルのGUIDに設定します(例: #{spaceContext.currentSpaceGUID})。何も指定しない場合、すべてのポータルを検索します。

詳細は、第55.3.2.3項「特定のポータルの検索」を参照してください。

検索 - 非ファセット検索、検索 - ツールバー

Search Box Size

検索ボックスのサイズを制限する値。

デフォルト値は42です。検索ボックスの長さを短くするには、より小さな値(30など)を入力します。これにより、「検索 - 非ファセット検索」タスク・フローの検索ボックスのサイズも変更されます。

検索 - ツールバー

Search Taskflow ID

グローバル検索のタスク・フローID (例: /oracle/webcenter/search/controller/taskflows/searchResults#search-view)。

検索 - ツールバー

Services to be Included

検索結果を表示する際に表示するツールとサービスまたはエグゼキュータのIDのリスト。

たとえば、お知らせのみを表示するには、oracle.webcenter.collab.announcementと入力します。サービスIDのリストは、Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発のサービスIDに関する項を参照してください。

検索 - 非ファセット検索、検索 - ツールバー

Show or hide input box

入力ボックスを表示または非表示にします。

入力ボックスを表示するにはtrue (デフォルト)に、非表示にするにはfalseに、それぞれ設定します。

検索 - 非ファセット検索

Search Scope ID

ドロップダウン・リストで選択して、検索をすべてのポータルまたは特定のポータルに絞り込みます。

注意: このパラメータは非推奨です。かわりにSearch Scopeパラメータを使用してください。(このパラメータに値が設定されている場合、Search Scopeの値は無視されます。)

検索 - ツールバー

Resource Scope

検索範囲を絞り込む一意のIDのリスト。

注意: このパラメータは非推奨です。かわりにSearch Scopeパラメータを使用してください。

検索 - 非ファセット検索

Resource ID

検索キーワードまたは保存済検索GUID。

注意: このパラメータは内部使用専用です。コーディングされた検索のメイン・ビューの必要がないかぎり、この値を変更しないでください。この値を変更する場合は、Resource Typeも指定する必要があります。

検索 - 非ファセット検索

Resource Type

Resource IDパラメータがキーワードまたは保存済検索GUIDのどちらを検索するかを指定するマーカー。

注意: この値は自動的に設定され、内部使用専用です。コーディングされた検索のメイン・ビューの必要がないかぎり、これを変更しないでください。

検索 - 非ファセット検索

除外するサービス

検索結果を表示する際に省略するツールとサービスまたはエグゼキュータのIDのリスト。

注意: このパラメータは内部使用専用です。この値を変更しないでください。

検索 - 非ファセット検索



注意:

「検索 - 保存済検索」タスク・フローと「検索 - プリファレンス」タスク・フローには固有のプロパティは存在しません。

55.4 検索の制限

WebCenter Portalの検索には、次の制限があります。

  • 検索されるユーザー・プロファイル・フィールドは、「プリファレンス」 - 「人」 - 「プロファイル」ページで構成されたセキュリティ設定によって異なります。ログインしていないユーザーは、Everyoneに設定されたフィールドで値による検索を実行できます。認証されたユーザーは、Authenticated UsersおよびEveryoneに設定されたフィールドで値による検索を実行できます。プロファイルのユーザーへのコネクションを持つユーザーは、User's ConnectionsAuthenticated UsersおよびEveryoneに設定されたフィールドで値による検索を実行できます。プロファイルのユーザーは、すべてのセクションのフィールドで値による検索を実行できます。

  • WebCenter Portalライブ検索アダプタでは、ワイルドカード検索はサポートされていません。

  • WebCenter Portalのライブ検索アダプタは、次の特殊文字を認識しません。

    ! # $ % ^ & ( ) + = [ ] { } | ; ' \ " , < > / ? ` ~ - *

    たとえば、キーワードQ2&Totalを検索すると、WebCenter PortalからはQ2Totalを検索した結果が返されます。Q2&Totalという名前のWikiページは見つかりません。正確な条件検索(United + Arab + EmiratesではなくUnited Arab Emiratesなど)を実行する必要がある場合は、Oracle SESを使用する必要があります(引用符は認識されないため)。

  • WebCenter Portalライブ検索でリストを検索する場合、検索するのはリストの名前と説明のみです。さらに徹底した検索を実行するには、Oracle SESを使用します。その場合は、リストのの名前と内容も検索します。

  • ユーザーは「前」リンクまたは「次」リンクをクリックして、他のページの結果を表示できます(図55-26)。Oracle SESの結果には、検索結果の推定数が表示されます。ただし、ライブ検索の結果には、結果の推定数は表示されません。結果に他のページが存在しない場合も、これらのリンクが表示される可能性があります。

    図55-26 検索結果の推定数

    図55-26の説明が続きます
    「図55-26 検索結果の推定数」の説明