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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
E50013-05
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56 ポータルへのタグの追加

この章では、ポータルへのタグ付け機能を追加して、ユーザーがページのタグを追加および管理できるようにする方法を説明します。

この章の内容は、次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、ポータル・モデレータであるか、Basic Services: Edit Page Access and Structure (単純権限)またはPages: Edit Pages (アドバンスト権限)という権限を持つメンバーである必要があります。

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


56.1 タグ付けについて

次の各項で説明するとおり、WebCenter Portalのユーザーはページおよびドキュメントにタグ付けすることができます。

56.1.1 ポータル・ページでのタグ付けについて

タグおよびタグ・センターの一般的な情報は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のタグの概要に関する項およびタグ・センターの概要に関する項を参照してください。

ポータル・ページで、タグ付けの機能には「タグ」アイコンおよび「タグ付け」タスク・フローが含まれます。

  • 「タグ」アイコン: ポータル・ページに「タグ」アイコン(図56-1)が含まれている場合、そのページへのアクセス権を持っているユーザーは、このアイコンをクリックしてそのページに1つ以上のタグを適用できます。第56.2項「ポータル・ページへの「タグ」アイコンの追加」を参照してください。

    図56-1 「タグ」アイコン

    図56-1の説明が続きます
    「図56-1 「タグ」アイコン」の説明

  • 「タグ付け」タスク・フロー: WebCenter Portalには次の「タグ付け」タスク・フロー(ビュー)が含まれ、ユーザーがタグを使用できるようにページに追加することができます。(第56.3項「ページへのリストの「タグ付け」タスク・フローの追加」を参照)。

    • タグ: 現在のユーザーによって作成されたタグが表示されます。「タグ」タスク・フローでは、ユーザーはタグをソート、フィルタ、名前の変更および削除することができます。タグをクリックすると、タグ・センターに表示され、そのタグが選択されます。

    • タグ・クラウド: すべてのユーザーによって作成されたタグが表示されます。タグをクリックすると、「タグ・クラウド関連リソース」タスク・フローのタグのリソースが表示されます。

    • タグ・クラウド関連リソースでは、「タグ・クラウド」タスク・フローで選択されたタグのタグ付けされたアイテムが表示されます。

    • 「同様のタグ付きアイテム」では、少なくとも1つのタグが現在のページと共通するその他のページまたはドキュメントが表示されます。

タグおよびタグ・センターの一般的な情報は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のタグの概要に関する項およびタグ・センターの概要に関する項を参照してください。

56.1.2 ドキュメントでのタグ付けについて

ドキュメントでは、ユーザーは「タグ」ペインのタグを入力および管理でき、キーワードをドキュメントに追加し、ドキュメントを検索結果内で見つけやすくすることができます。『Oracle WebCenter Portalの使用』のファイルのタグの管理に関する項を参照してください。

56.2 ポータル・ページへの「タグ」アイコンの追加

「タグ」アイコンをポータル・ページに追加する最も一般的な(推奨される)方法は、ポータル・ページにポータル用に設定されたページ・テンプレートの「タグ」コンポーネントを含ませることです(第7.3.2項「ポータルのページ・テンプレートの変更」を参照)。ポータルのすべてのページに「タグ」アイコンが含まれることになります。または、「タグ」コンポーネントを個別のページに追加することもできます。この項では、両方の方法について説明します。

56.2.1 ページ・テンプレートへの「タグ」コンポーネントの追加

「タグ」コンポーネントをポータルのページを作成するのに使用するページ・テンプレートに含める場合、「タグ」コンポーネントを含まないようにポータルのページ・テンプレートを変更しないかぎり、すべてのページに「タグ」アイコンが含まれるようになります。

ページ・テンプレートに「タグ」コンポーネントを追加する手順:

  1. ページ・テンプレートを作成または編集します(第21.3項「ページ・テンプレートの作成」または第21.4項「ページ・テンプレートの編集」を参照)。

  2. コンポーザで「タグ」コンポーネントをページ・テンプレートに追加します(第14.2項「ページへのコンポーネントの追加」を参照)。


    注意:

    「デフォルトのページ・テンプレート・カタログ」では、「タグ」コンポーネントは「ポータル・コンポーネント」で使用できます。

ポータル管理設定でこのページ・テンプレートを選択すると(第7.3.2項「ポータルのページ・テンプレートの変更」を参照)、ポータルで作成されたすべてのページに「タグ」アイコンが含まれるようになります。

56.2.2 個別ページへの「タグ」コンポーネントの追加

ポータルで作成されたすべてのページに「タグ」アイコンを含ませたくはない場合、第56.2.1項「ページ・テンプレートへの「タグ」コンポーネントの追加」の説明に従って、ページの作成に使用されるページ・テンプレートに「タグ」コンポーネントを追加するかわりに、「タグ」コンポーネントを個別のページに追加することができます。

個別ページに「タグ」コンポーネントを追加する手順:

  1. 編集モードでページを開きます(第12.4.3項「ページ・エディタ(コンポーザ)でのページのオープン」を参照してください)。

  2. 「タグ」コンポーネントをページに追加します(第14.2項「ページへのコンポーネントの追加」を参照)。


    注意:

    リソース・カタログの「タグ」コンポーネントの有無や場所は、リソース・カタログの構成方法によって異なります。たとえば、WebCenter Portalで提供されているデフォルトのポータル・カタログでは「タグ」コンポーネントを使用できないため、ページで使用できるようにしたカスタム・リソース・カタログにそれを追加した場合は、そのエントリのみが表示されます。

    詳細は、第23.5.1項「リソース・カタログへのリソースの追加」を参照してください(「リソース・カタログ・アイテムの追加」ダイアログで「ポータル・コンポーネント」「タグ」の順に選択します)。ポータル・ページの編集のためにカスタム・リソース・カタログを使用するには、それが「使用可能」であることを確認してから、ポータルのページで使用するように設定します。詳細は、第7.3.5項「ポータルのページおよびページ・テンプレートのリソース・カタログの変更」を参照してください。


56.3 ページへの「タグ付け」タスク・フローの追加

「タグ付け」タスク・フローをページに追加すると、『Oracle WebCenter Portalの使用』の次の各項で記載されているように、WebCenter Portalユーザーはタスク・フローで提供されたビューを使用できます。

  • 「タグ」ビューの使用

  • 「タグ・クラウド」および「タグ・クラウド関連リソース」ビューの使用

  • 「同様のタグ付きアイテム」ビューの使用

ページに1つ以上の「タグ付け」タスク・フローを追加する手順は、第14.2項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。


ヒント:

リソース・カタログでの「タグ付け」タスク・フローの有無や場所は、リソース・カタログの構成方法によって異なります。たとえば、デフォルトのポータル・カタログでは、「タグ付け」タスク・フローは「タグ付けと検索」フォルダに含まれます。

56.4 「タグ付け」タスク・フロー・プロパティの設定

「タグ付け」タスク・フローには、関連付けられているプロパティがあります。このプロパティには、十分な権限を持つユーザーがコンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからアクセスできます(図56-2)。

図56-2 「同様のタグ付きアイテム」タスク・フローのプロパティ

図56-2の説明が続きます
「図56-2 「同様のタグ付きアイテム」タスク・フローのプロパティ」の説明

次の項では、「タグ付け」タスク・フローのプロパティについての情報を提供し、「パラメータ」タブで使用できるプロパティについて説明します。

56.4.1 「タグ付け」タスク・フローのプロパティについて

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって制御されます。このタブのパラメータの詳細は、第56.4.2項「「タグ付け」タスク・フローのパラメータ」を参照してください。一部のタスク・フローでは、このタブのパラメータにより、ページ・パラメータやページ定義変数へのタスク・フローの結付けが容易になります。ページとコンポーネントの結付けの詳細は、第19章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびADFコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、すべてのユーザーのタスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第14.3.4項「コンポーネントの表示オプションの使用」および第14.3.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」を参照してください。

「イベント」タブの内容は、タスク・フローでサポートされているイベントによって異なります。詳細は、第14.3.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。プロパティの横にある式エディタのアイコンアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの汎用の「表示オプション」タブでELを入力する際、閉じ大カッコがないなど無効な構文が検出された場合にのみ、パーサーはエラーを報告します。検証は構文に対してのみ行われ、式の値に対しては行われません。汎用の表示オプションとは、表14-1「表示オプション・プロパティ」に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発の式言語式に関する付録を参照してください。

56.4.2 「タグ付け」タスク・フローのパラメータ

表56-1に、「タグ付け」タスク・フローに固有のパラメータを示します。

表56-1 「タグ付け」タスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明 タスク・フロー

Resource ID

同様のタグ付きアイテムを見つけるために使用する特定のツール/サービス内のアイテムまたはリソースの固有のID。この値は自動的に設定されます。別のリソースと同様のアイテムを表示する必要がないかぎり、この値を変更しないでください。

同様のタグ付きアイテム

Service ID

このパラメータはタスク・フローにより意味が異なります。

  • 「同様のタグ付きアイテム」では、リストされているオブジェクトと同様のアイテムを示すresourceId/serviceIdのペアです。この値は自動的に設定されます。別のツール/サービスに属する別のリソースと同様のアイテムを表示する必要がないかぎり、この値を変更しないでください。

  • 「タグ」では、タグとタグ付きアイテムがこのツール/サービス、たとえばoracle.webcenter.pageに制限されます。

同様のタグ付きアイテム

タグ

Scope of Tags

タグの範囲。この値は自動的に設定されます。この値を変更しないでください。

タグ・クラウド

タグ・クラウド関連リソース



注意:

別のリソースまたは別のサービスのアイテムを表示する必要がないかぎり、「タグ付け」タスク・フローのプロパティを変更してはいけません。

56.5 タグ付けの機能およびタスク・フローの使用

追加するタグの使用方法と「タグ付け」タスク・フロー(ビュー)の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のタグの使用に関する章を参照してください。