Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B55910-11 |
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この章では、Oracle Universal Installerを使用してWebCenter Portal製品のバイナリを配置した後にOracle WebCenter Portalを構成する手順を示します。
この章の内容は、次のとおりです。
Oracle WebCenter Portalを構成するには、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用します。この項では、ウィザードを実行する前に確認する必要のあるタスクをリストします。
この項では、次の内容について説明します。
デフォルトでは、各ドメインに作成されたサーバーは、同じポート番号のセットを使用します(たとえば、管理サーバーはポート7001を使用します)。カスタム・ポート番号を使用する必要がある場合は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの実行時にポート番号を変更できます。
管理サーバーのポート番号は、「管理サーバーの構成」画面で変更できます。
ドメイン内のすべての管理対象サーバーのポート番号は、「管理対象サーバーの構成」画面で変更できます。
ただし、すべてのサーバーでデフォルトのポート番号を使用することをお薦めします。
ポート番号の詳細は、次を参照してください。
『Oracle Application Server管理者ガイド』のポート番号に関する説明
『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』の複数のOracleホーム間でのポート番号の確認に関する説明
Oracle WebCenter Portalを構成する際に、インストールするコンポーネントを選択できます。Oracle Fusion Middlewareの構成ウィザードでは、選択したWebCenter Portalコンポーネントをホストする管理対象サーバーがドメイン内に自動作成されます。これらの管理対象サーバーではデフォルトの構成設定を使用することをお薦めします。
表3-1に、作成される管理対象サーバーを示します。
表3-1 Oracle WebCenter Portalの管理対象サーバー
既存のWebLogic Serverドメインを拡張する場合(第3.2.3項「既存のドメインの拡張」)、構成ウィザードを起動する前に、現在稼働中の管理対象サーバーをすべて停止する必要があります。停止しなかった場合、現在稼働中の管理対象サーバーとのポート番号の競合により、管理対象サーバーの検証が失敗します。
詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する説明を参照してください。
Oracle WebCenter Portalを構成するには、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用します。
WebCenter Portalを新規にインストールする場合は、新しいドメインを作成することをお薦めします。または、既存の別製品のドメインを拡張して、WebCenter製品を追加することも可能です。たとえば、Content Serverを含むOracle SOAドメインがある場合、Oracle WebCenter Products製品を含めるようこのドメインを拡張します(この場合、構成タスクの一部が簡単になります)。
複数の製品をインストールしたいが、それらに対して同時にパッチを適用したくない場合は、各製品は別のドメインに保持します。
この項には次のサブセクションが含まれます:
デフォルトでは、Sun JDKとOracle JRockit SDKの両方がOracle WebLogic Serverとともにインストールされます。WebLogic Serverのインストール中に「JDKの選択」画面で選択したモードに応じて、構成ウィザードの実行に実際に使用されるJDKが異なります。「開発モード」を選択した場合はSun JDKが使用され、「本番モード」を選択した場合はJRockit SDKが使用されます。
特定のJDK(たとえば、Sun JDK)を使用して構成ウィザードを起動する場合は、構成ウィザードを起動する前に、次の手順を実行します。
JAVA_HOME
環境変数をSun JDKの場所に設定します。たとえば、Oracle WebLogic ServerをインストールしたときにMW_HOME
/jdk160_
version
(UNIXオペレーティング・システム)またはMW_HOME
\jdk160_
version
(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリにインストールされたSun JDKに設定できます。
JAVA_VENDOR
環境変数に「Sun」を設定します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd WebCenter_ORACLE_HOME/common/bin
./config.sh
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd WebCenter_ORACLE_HOME\common\bin
config.cmd
構成セッション用のログ・ファイルを作成するには、第D.2.2項「構成ログ・ファイル」を参照してください。
これが新規のインストールで、新規のWebLogicドメインを作成する必要がある場合は、第3.2.2項「新しいドメインの作成」の手順を実行します。また、第3.2.3項「既存のドメインの拡張」の説明に従って、構成ウィザードを実行し、既存のWebLogicドメインを拡張することも可能です。
Oracle WebCenter Portal製品用に新しいWebLogicドメインを作成するには、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』のWebLogicドメインの作成の手順に従います。
この項では、ドメインのネーミング規則、構成可能なWebCenter Portal製品、非デフォルト・ユーザーへのWebCenter Portal: SpacesおよびOracle WebCenterディスカッション・サーバー用の管理者ロールの手動での付与について説明します。次のサブセクションが含まれます:
「ドメイン名と場所の指定」画面で、作成するドメインのディレクトリ・パスおよび名前の入力を求められます。これがドメインのホーム・ディレクトリになります(詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のWebLogic Serverドメインに関する説明を参照してください)。
Windowsオペレーティング・システムでドメインを作成する場合は、ディレクトリ・パスにもドメイン名にも空白文字が含まれていないことを確認します(含まれていると、ドメインは作成されません)。
「ドメイン・ソースの選択」画面(図3-1)では、ドメインで構成する製品を選択します。
表3-2に、構成できるOracle WebCenter Portal製品とその依存関係を示します。依存関係がある製品を選択した場合、その依存関係は、「ドメイン・ソースの選択」画面で自動的に選択されることに注意してください。
表3-2 構成できるOracle WebCenter Portal製品
製品 | 依存関係 |
---|---|
Oracle WebCenter Spaces |
Oracle Enterprise Manager Oracle WSMポリシー・マネージャ Oracle JRF |
Oracle WebCenterサービス・ポートレット |
Oracle WSMポリシー・マネージャ Oracle JRF |
Oracle WebCenterページレット・プロデューサ |
Oracle WSMポリシー・マネージャ Oracle JRF |
Oracleポートレット・プロデューサ |
Oracle WSMポリシー・マネージャ Oracle JRF |
Oracle WebCenter Discussionサーバー |
Oracle WSMポリシー・マネージャ Oracle JRF |
Oracle WebCenterアクティビティ・グラフ・エンジン |
Oracle WebCenter Analyticsコレクタ Oracle JRF |
Oracle WebCenter Personalization |
Oracle JRF |
Oracle WebCenter Analyticsコレクタ |
Oracle JRF |
Oracle WebCenter Portal用に作成したデフォルトのドメイン管理者weblogic
は、デフォルトでOracle WebCenter Portal: SpacesおよびOracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーの管理者でもあります。デフォルト以外のユーザーを管理者にすることもできます。ドメインの作成中に、デフォルトのweblogic
ユーザー以外のユーザーをドメイン管理者として指定した場合は、そのユーザーにすべてのドメイン管理権限が付与されます。ただし、Oracle WebCenter Portal: SpacesとOracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーにおいては、ドメインを作成した後に、その非デフォルト・ユーザーに管理者ロールを手動で付与する必要があります。非デフォルト・ユーザーに対して管理者ロールを付与する方法の詳細は、次を参照してください。
Oracle WebCenter Portal: Spacesの場合は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのSpaces管理者ロールの付与に関する項を参照してください。
Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーの場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のディスカッション・サーバーの管理者ロールの付与に関する項を参照してください。
WebCenter Portal製品を含めるには、どのFusion Middleware製品ドメインも拡張可能です。構成ウィザードによってインストール済のコンポーネントが自動的に検出され、存在しないWebCenter Portal製品をインストールするか選択できます。
注意: ドメインは拡張前に完全に停止する必要があります。 |
Oracle Fusion Middleware製品が旧バージョンの他のOracle Fusion Middleware、Oracleまたはサード・パーティ製品と機能するかどうかの重要な情報は、ドメインを拡張する前に、『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』で確認してください。
この項では、既存のドメインを拡張する場合のシナリオを示します。次のサブセクションが含まれます:
注意: WebCenter PortalではMDS スキーマに依存しています。アプリケーションで使用するWebCenter Portalコンポーネントに応じて、WebCenter PortalインストールでWEBCENTER 、DISCUSSIONS 、ACTIVITIES およびPORTLET のスキーマが必要になる場合もあります。
WebCenter Portalアプリケーションが必要とする場合がある様々なスキーマの詳細は、表5-1を参照してください。スキーマの作成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のスキーマの作成に関する説明を参照してください。 |
既存のWebCenter Portalドメインを拡張して、表3-2にリストされるWebCenter Portal製品を追加でインストールすることができます。構成ウィザードを実行してドメインを拡張する場合、「ドメイン・ソースの選択」画面で「次の製品をサポートするには、自動的に構成されたドメインを生成する」を選択し、ドメインに追加する製品を選択する必要があります(図3-1)。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』を参照してください。『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』の「WebLogicドメインの拡張」の手順に従って、既存のドメインを拡張します。
注意: ドメインを拡張する前に、構成する予定のコンポーネントのスキーマがデータベース内で存在することを確認します。たとえば、ドメインを拡張し、Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーを構成する予定である場合は、続行する前に、DISCUSSIONS スキーマがOracleデータベースに存在することを確認してください。 |
WebCenter Portalでは、アプリケーション開発者はFrameworkアプリケーションとポートレット・プロデューサ・アプリケーションの2種類のアプリケーションを構築できます。これらのアプリケーションをデプロイメント可能にするには、必要なドメイン拡張テンプレートでドメインを拡張して、カスタム管理対象サーバーを作成する必要があります。ドメインの拡張時に、JDBC接続のカスタマイズおよびJMSファイル・ストアの変更も実行できます。構成ウィザードは、必要に応じて、ユーザーの入力を使用してconfig.xml
などの構成ファイル、およびドメイン・ディレクトリ内の他のすべての生成済コンポーネントを更新します。
WebCenterカスタム・テンプレートの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareドメイン・テンプレート・リファレンス』のOracle WebCenter Portalテンプレートに関する説明を参照してください。
この項では、次の内容について説明します。
アプリケーション開発者がFrameworkアプリケーションを開発する必要がある場合、これらのアプリケーションのデプロイ用にカスタムのポータル管理対象サーバーを作成する必要があります。
注意: Frameworkアプリケーションには、様々なWebCenter Portalサービスを含めることができます。これらのサービスの一部では、WebCenter スキーマが必要になります。Frameworkアプリケーションごとに、個別のWEBCENTER スキーマが必要です。カスタムのポータル管理対象サーバーを作成する前に、RCUを再度実行してWebCenter スキーマの2つ目のバージョンを作成する必要があります。このスキーマがOracle WebCenter Spacesで使用されるWebCenter スキーマから分離されることに注意してください(したがって、必ず異なるスキーマ接頭辞を使用してください)。
|
カスタム・ポータル管理対象サーバーを作成するには、oracle.wc_custom_portal_template_11.1.1.jar
テンプレートでドメインを拡張します。「ドメイン・ソースの選択」画面で「既存のテンプレートを、このドメインのベースにする」オプションを選択し、「参照」をクリックしてこのテンプレートを見つけます。
UNIXオペレーティング・システムの場合、このテンプレートは次の場所にあります。
WebCenter_ORACLE_HOME/common/templates/applications/oracle.wc_custom_portal_template_11.1.1.jar
Windowsオペレーティング・システムの場合、このテンプレートは次の場所にあります。
WebCenter_ORACLE_HOME\common\templates\applications\oracle.wc_custom_portal_template_11.1.1.jar
『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』の「WebLogicドメインの拡張」の手順に従って、既存のドメインを拡張します。
カスタム・ポータル・テンプレートでWebCenter Portalドメインを拡張すると、WC_CustomPortal
という名前のカスタム・ポータル管理対象サーバーが作成され、すべての必要なリソースのターゲットがそのサーバーになります。また、次のJDBCデータ・ソースも追加されます。
mds-CustomPortalDS
(MDS
スキーマへのアクセス用)
WebCenter-CustomPortalDS
(WebCenter
スキーマへのアクセス用)
Activities-CustomPortalDS
(Activities
スキーマへのアクセス用)
FrameworkアプリケーションでWebサービスを使用する場合やWebCenter Portalサービスでセキュリティおよびポリシー・マネージャを使用する場合には、Oracle WSM Policy Managerが必要でます。まだインストールしていない場合、構成ウィザードを再度実行してOracle WSM Policy Managerテンプレートでドメインを拡張する必要があります。このテンプレートは、「ドメイン・ソースの選択」画面で使用可能です。
アプリケーション開発者がポートレット・プロデューサ・アプリケーションを構築する必要がある場合は、これらのアプリケーションのデプロイ用にカスタム・サービス・プロデューサ管理対象サーバーを作成する必要があります。管理対象サーバーを作成するには、カスタム・ポータル・テンプレート(oracle.wc_custom_services_producer_template_11.1.1.jar
)でドメインを拡張します。「ドメイン・ソースの選択」画面で「既存のテンプレートを、このドメインのベースにする」を選択し、「参照」をクリックして、次のパスでこのテンプレートを見つけます。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
WebCenter_ORACLE_HOME/common/templates/applications/oracle.wc_custom_services_producer_template_11.1.1.jar
Windowsオペレーティング・システムの場合:
WebCenter_ORACLE_HOME\common\templates\applications\oracle.wc_custom_services_producer_template_11.1.1.jar
このカスタム・プロデューサ・サービス・テンプレートでWebCenter Portalドメインを拡張すると、WC_CustomServicesProducer
という名前のカスタム・サービス・プロデューサ管理対象サーバーが作成され、すべての必要なリソースのターゲットとなります。また、次のJDBCデータ・ソースも追加されます。
mds-CustomServicesProducerDS
(MDS
スキーマへのアクセス用)
WebCenter-CustomServicesProducerDS
(WebCenter
スキーマへのアクセス用)
Activities-CustomServicesProducerDS
(Activities
スキーマへのアクセス用)
Portlet-CustomServicesProducerDS
(Portlet
スキーマへのアクセス用)
Oracle Business Process Management (Oracle BPM) Process Spacesは、Oracle WebCenter Portal: Spaces上に構築されたワークスペースであり、ビジネス・プロセスのモデリングおよび実行に特化して設計されたスペースを提供します。これらのスペースには、プロセス・ワークスペース、プロセス・モデリング・スペースおよびプロセス・インスタンス・スペースが含まれます。
Process Spaces機能の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementユーザーズ・ガイド』のOracle Business Process ManagementのProcess Spacesの概要に関する項を参照してください。
Process Spacesのコラボレーションでは、Oracle WebCenter Content ServerおよびOracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーに依存します。Oracle BPM SpacesテンプレートでWebCenter Portalドメインを拡張すると、SpacesでProcess Spacesを有効にできます。install.xml
antスクリプトも実行する必要があります。このインストール・スクリプトは、単一サーバー構成だけでなく、クラスタ構成にも使用できます。
注意: Oracle BPM Spacesテンプレートでドメインを拡張した後は、Oracle BPM Process Spacesのインストールを完了するまで、Oracle WebCenter Portal: Spacesにはアクセスできません。 |
表3-3に、プロセス・スペースの有効化に関する主な手順をまとめます。詳細な手順は、この表の後に示す手順を参照してください。
表3-3 プロセス・スペースの有効化
タスク | 手順 | 必須/オプション |
---|---|---|
Process Spacesの有効化の準備 |
1. 次がインストールされていることを確認します。
|
必須 |
2. 次のコンポーネントがContent Serverで有効になっていることを確認します。
|
必須 |
|
3. DynamicConverterが必要なファイル形式をサポートするように構成されていることを確認します。 |
オプション |
|
4. WebCenter Portalドメインをバックアップします。 |
オプション |
|
ドメインの拡張 |
1. Oracle BPM Spaceテンプレートを使用してWebCenter Portalドメインを拡張します。 |
必須 |
プロセス・スペースの有効化 |
1. SOA Oracleホーム・ディレクトリのprocess_spacesフォルダを、WebCenter Portalシステムにコピーします。 |
必須 |
2. |
必須 |
|
antおよびJava JDKがインストールされ、 |
必須 |
|
3. |
必須 |
|
4. |
|
|
5. Oracle BPMおよびWebCenter Portalドメインで信頼できるドメインの資格証明を構成し、両方のサーバーを再起動します。 |
Oracle BPMとWebCenter Portalが異なるドメインにある場合は必須 |
|
Process Spaces機能の検証 |
1. Oracle BPMにログオンし、これが起動され、実行中であることを確認します。 |
必須 |
2. プロセス・ワークスペースおよびモデリング・スペースの各スペースをオンラインにします。 |
オプション |
|
3. 有効なOracle BPMユーザーをプロセス・ワークスペースとモデリング・スペースに追加します。 |
オプション |
|
4. プロセス・ワークスペースとモデリング・スペースが適切に機能していることを確認します。 |
必須 |
SpacesでProcess Spacesを有効にするには、次を実行します。
次がインストールされていることを確認します。
Oracle BPM。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite and Oracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』を参照してください。
Content Server。詳細は、第5.3.1項「Oracle WebCenter Content Serverの要件」を参照してください。
ディスカッション・サーバー。詳細は、第3.2.3.1項「Oracle WebCenter Portal製品をインストールするためのドメインの拡張」を参照してください。
注意: Oracle BPM Spacesテンプレートを使用してドメインの拡張を試行する前に、Oracle BPMがインストールされ、起動、稼働がされている必要があります。最初にOracle BPMをインストールせずにProcess Spacesをインストールした場合、Spacesアプリケーション全体が稼働停止します。 |
DynamicConverter、Folders_g、WebCenterConfigureの各コンポーネントがContent Serverで有効になっていることを確認します。HTMLレンディションを必要とするファイル形式をすべてサポートするようにDynamicConverterが構成されていることも確認します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの必須コンポーネントの有効化に関する項を参照してください。
WebCenter Portalドメインをバックアップします。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』の高度な管理: バックアップとリカバリに関する項を参照してください。
Oracle BPM Spaceテンプレートを使用してWebCenter Portalドメインを拡張します。このテンプレートは次の場所にあります。
UNIXの場合: WebCenter_ORACLE_HOME
/common/templates/applications/oracle.bpm.spaces_template_11.1.1.jar
Windowsの場合: WebCenter_ORACLE_HOME
\common\templates\applications\oracle.bpm.spaces_template_11.1.1.jar
ドメインの拡張の際、図3-2に示すように、「拡張ソースの選択」画面でOracle BPM Spacesテンプレートを選択します。
ドメインの拡張方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』のグラフィカル・モードでのWebLogicドメインの拡張に関する項を参照してください。
SOA Oracleホーム・ディレクトリのprocess_spaces
フォルダを、WebCenter Portalがインストールされているシステムの任意の場所にコピーします。次の場所からフォルダをコピーします。
UNIXの場合: SOA_ORACLE_HOME
/bpm/process_spaces
Windowsの場合: SOA_ORACLE_HOME
\bpm\process_spaces
WebCenter Portalシステム上に新たにコピーしたprocess_spaces
フォルダから、process-portal-install.properties
ファイルを開きます。
表3-4にリストされているOracle BPMおよびWebCenter Portalの必須プロパティを指定します。
注意: セキュリティ上の目的から、パスワードの指定を省略して、後から求められたときに入力することができます。 |
表3-4 process-portal-install.propertiesに指定するプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
|
既存のBPMドメインを拡張するか、新しく作成するかを決定するフラグ。WebCenter PortalとSOAが同じドメイン内にある場合はこの値を |
|
インストーラの実行時、パスワードの入力を求めるプロンプトを表示するか、それらを |
ドメインのグローバルな信頼の詳細 |
|
|
ドメイン・レルム・パスワードを設定するかどうかを制御するフラグ。この値は、 注意: このプロパティはグローバルな信頼を設定するためのものです。グローバルな信頼は手動で設定することをお薦めします。したがって、このプロパティは |
|
信頼されるドメインを設定するためのパスワード。Oracle BPMドメインに対しても同じパスワードを設定する必要があります。 注意: このプロパティはグローバルな信頼を設定するためのものです。グローバルな信頼は、このプロパティを使用せずに手動で設定することをお薦めします。 |
|
|
Oracle BPMスキーマおよびMDSの詳細 |
|
|
Oracle BPM用に構成されたデータベースに接続するためのユーザー名。 |
|
Oracle BPMのデータベースに接続するためのパスワード。 |
|
Oracle BPM用に構成されたデータベースのタイプ。 |
|
Oracle BPMのデータベースへの接続に使用されるドライバ。 |
|
Oracle BPMのデータベースのURL ( |
|
Oracle BPMに使用されるMDSスキーマのユーザー名。 |
|
Oracle BPMのMDSスキーマのパスワード。 |
Oracle BPMランタイムの詳細 |
|
|
Oracle BPMサーバーのURL。 単一のBPMサーバーの場合: 例: t3://myHost:8001 BPMクラスタの場合は、クラスタ内のすべてのサーバーについて次の形式を使用して、BPMサーバーのURLの区切りリストを指定します。
例: |
|
Oracle BPMサーバーに対して管理者権限を持つユーザーの名前。 |
|
Oracle BPM管理ユーザーのパスワード。 |
WebCenter Spacesのインストールの詳細 |
|
|
WebCenter PortalのOracleホーム・ディレクトリへのパス。 |
|
WebCenteがインストールされているドメインの名前。 |
isWebcenterClusterConfig |
WebCenter Portalインストールをクラスタに対して構成するかどうかを指定するフラグ。クラスタ構成である場合は、 |
wcSpacesClusterName |
Spacesアプリケーションのクラスタの名前。 このプロパティは、 |
WebCenterのWebLogic Serverインストールの詳細 |
|
|
WebCenter管理サーバーが実行されているホスト名。 |
|
WebCenter管理サーバーが実行されているポート番号。 |
|
WebCenter管理サーバーの管理者ユーザー。 |
|
WebCenter管理サーバーのパスワード。 |
|
単一サーバー環境では、Spacesがデプロイされている管理対象サーバーの名前を指定します。 クラスタ化環境では、そのクラスタに属するSpaces管理対象サーバーのいずれか1つの名前を指定します。 |
|
Oracle Content Serverおよびディスカッション・サーバーをOracle WebCenterと連動するように構成するためのフラグ。この表の後半にリストされているコンテンツ・サーバーおよびディスカッション・サーバーの詳細は、 注意: |
Content Serverの詳細 |
これらのプロパティは、 |
|
Oracle WebCenterに対して構成されているOracle Content Serverの名前。 |
|
Oracle Content Serverが実行されているポート。 |
|
Oracle Content Server上のSpacesルート・フォルダの名前。 |
|
Oracle Content Serverの管理ユーザーの名前。 |
ディスカッション・サーバーの詳細 |
これらのプロパティは、 |
|
WebCenterに対して構成されているディスカッション・サーバーの名前。 |
|
ディスカッション・サーバーの管理者ユーザーの名前。 |
ant
およびJava JDKがインストール済であることを確認します。
AntはOracle BPMに付属しています。このインストーラは、SOA_ORACLE_HOME
/modules/org.apache.ant_1.7.1
にあります。
PATH
およびCLASSPATH
環境変数が、ant
とJava JDKの両方に対して設定されていることを確認します。
antスクリプトinstall.xml
を実行します。
SOA_ORACLE_HOME
/modules/org.apache.ant_1.7.1/bin/ant -f install.xml -DpromptForPasswords=true
-DpromptForPasswords=true
引数は、process-portal-install.propertiesファイルでパスワードを指定していない場合のみ
使用します。
process-portal-install.properties
でwcConfigServices
がtrue
に設定されている場合、次を実行します。
WC_Spaces
を再起動します。the install.xml
スクリプトを実行すると、WC_Spaces
管理対象サーバーが停止するため、これを再起動する必要があります。
インストール・スクリプトを再度実行し、インストール後の手順を完了します。以下のコマンドを使用します。
ant -f install.xml post-install -DpiArgs -importGSOnly
注意: wcConfigServices がfalse に設定されている場合、インストール・スクリプトを再度実行する必要はありません。 |
Oracle BPMとWebCenter Portalが異なるドメインに構成されている場合、Oracle BPMとWebCenter Portalの両方のドメインで信頼できるドメインの資格証明を構成し、Oracle BPM管理サーバーとWebCenter Portal管理サーバーを再起動します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの保護』のWebLogic Serverドメイン間での信頼の有効化に関する項を参照してください。
Oracle BPMにログオンし、これが起動され、実行中であることを確認します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite and Oracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』のOracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの構成に関する項を参照してください。
注意: Oracle BPMが稼働していない場合、Spacesへのログインで問題が発生している可能性があります。 |
管理者としてSpacesにログオンし、次を実行してプロセス・ワークスペースとモデリング・スペースの各スペースをオンラインにします。
「管理」リンクをクリックし、Spaces管理ページを開きます。
「スペース」タブで、モデリング・スペース行を選択します。
「編集」メニューから「スペースのオンライン化」を選択します。
「OK」をクリックします。
この手順を繰り返して、プロセス・ワークスペースをオンラインにします。
有効なOracle BPMユーザーをプロセス・ワークスペースとモデリング・スペースの各スペースに追加します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのスペースへのメンバーの追加に関する項を参照してください。
有効なOracle BPMユーザーとしてSpacesにログインし、プロセス・ワークスペースとモデリング・スペースが適切に機能していることを確認します。
この項には、インストールと構成の確認に役立つ一般情報が含まれています。コンポーネントによっては、カスタム構成または手動構成が必要な場合があり、それに関する情報もこの項に含まれています。
この項では、次の内容について説明します。
管理サーバーは、ドメイン内のすべてのリソースを監視する中央の場所として機能します。ドメインの構成を保持し、構成内の変更を管理対象サーバーに配布します。各ドメインには管理サーバーが1つ存在します。
デプロイメントを起動し実行するには、管理サーバーを起動する必要があります。
DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
次のいずれかのスクリプトを実行します。
startWebLogic.sh
(UNIXの場合)
startWebLogic.cmd
(Windowsの場合)
管理サーバーと通信するには、Oracle WebLogic Server管理コンソール、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用します。Oracle WebLogic Server管理コンソールおよびFusion Middleware Controlは、管理サーバーで実行されます。
管理サーバー・コンソールにアクセスするには、次のURL形式を使用します。
http://administration_server_host:administration_server_port/console
例: http://example.com:7001/console
構成ウィザードの「 管理者ユーザー名およびパスワードの構成 」画面で指定したユーザー名とパスワードを入力します。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールにアクセスするには、次のURL形式を使用します。
http://administration_server_host:administration_server_port/em
例: http://example.com:7001/em
ノード・マネージャを使用すると、リモートから管理対象サーバーを起動および停止できます。ノード・マネージャを起動すると、管理コンソール、Enterprise Manager Controlコンソールまたはコマンド・ラインから管理対象サーバーを起動および停止できます。ノード・マネージャは次にも使用できます。
障害の発生したサーバーの自動再起動
コンセンサスベース・リーシングの使用時における自動サービス移行
サーバー全体の移行。
ノード・マネージャの使用は任意ですが、高可用性が要求されるアプリケーションをWebLogic Server環境でホストしている場合は、高い効果をもたらします。また、OPatch(既存ソフトウェアの更新またはパッチ適用に使用されるツール)を、自動化して実行できます。
ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動する場合は、まずそれを構成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』のノード・マネージャの構成全般に関する説明を参照してください。
ノード・マネージャの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』の「ノード・マネージャの使用」を参照してください。
デプロイメントを起動し実行するには、様々な管理対象サーバーを起動する必要があります。この項では、管理対象サーバーを起動する様々な方法について説明します。
注意: WebCenter Spacesでは、特定のWebCenterサービスの自動構成がサポートされています。自動サービス構成が機能するには、サービスに関連付けられている管理対象サーバーをまず起動してから、WC_Spaces 管理対象サーバーを起動します。管理対象サーバーの起動時、WC_Spaces は最後に起動する必要があります。 |
この項では、次の内容について説明します。
WebCenter Portalドメインを構成すると、ドメイン内の管理対象サーバーの起動に使用できるstartManagedWebLogic
という起動スクリプトが存在するようになります。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
DOMAIN_HOME
/bin/
startManagedWebLogic.sh
managed_server_name
admin_url
を実行します
Windowsオペレーティング・システムの場合:
DOMAIN_HOME
\bin\startManagedWebLogic.cmd
managed_server_name
admin_url
を実行します
ここでmanaged_server_name
は、起動する管理対象サーバーを示し、admin_url
はドメインの管理サーバーのリスニング・アドレス(ホスト名、IPアドレス、DNS名)およびポート番号を示します。このコマンドでは、サーバー名の指定も必要です。起動の必要があるサーバーは次のとおりです。
WC_Collaboration
- Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーをホストします
WC_Utilities
- Oracle WebCenter Analyticsコレクタ、Oracle WebCenterアクティビティ・グラフ・エンジン、Oracle WebCenter Personalizationをホストします
WC_Spaces
: Oracle WebCenter Portal: Spacesをホストします
たとえば、Oracle WebCenter Portal: Spacesの管理対象サーバーであるWC_Spaces
を起動するには、次のコマンドを実行します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh WC_Spaces http://example.com:7001
Windowsオペレーティング・システムの場合:
DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd WC_Spaces http://example.com:7001
このコマンドを実行すると、WebLogic Serverのユーザー名とパスワードを求められます。構成ウィザードの「 管理者ユーザー名およびパスワードの構成 」画面で指定したユーザー名とパスワードを入力します。
起動する必要のある管理対象サーバーの名前がわからない場合、次のファイルの内容を確認します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
DOMAIN_HOME/startManagedWebLogic_readme.txt
Windowsオペレーティング・システムの場合:
DOMAIN_HOME\startManagedWebLogic_readme.txt
または、次のURLで管理サーバーのコンソールにアクセスできます。
http://administration_server_host:administration_server_port/console
構成ウィザードの「 管理者ユーザー名およびパスワードの構成 」画面で指定したユーザー名とパスワードを入力します。
注意: 管理対象サーバーを起動するためにこのコマンドを実行する場合、コマンドの出力の表示が開始するまで待機します。WC_Spacesは、他のすべての管理対象サーバーが起動するのを待ってから起動します。 |
ノード・マネージャを使用する管理対象サーバーの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』の「ノード・マネージャの使用」を参照してください。
注意: 管理対象サーバーを起動するには、ノード・マネージャが起動され稼働している必要があります。 |
次の2つの条件が満たされている場合、管理コンソールから管理対象サーバーを起動できます。
管理対象サーバーがマシンと関連付けられています。
ノード・マネージャが起動され稼働中です。
マシンに管理対象サーバーを関連付けるには、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードまたは管理コンソールのいずれかを使用します。
WebCenter Portalドメインを作成するには、マシンがすでに作成済で、それが管理対象サーバーに関連付けられている必要があります。構成ウィザードで、次の手順を実行します。
「マシンの構成」画面を使用して、マシンを作成します。
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、管理対象サーバーをマシンと関連付けます。
マシンを作成し、管理コンソールを使用して管理対象サーバーと関連付けるには(または構成を確認するには)、次を実行します。
次のURLを使用して、WebLogic管理サーバー・コンソールにログインします。
http://administration_server_host:administration_server_port/console
WebCenterドメインの下で「環境」→「マシン」に移動します。
「新規」をクリックします。
マシン名(Machine-WC
など)を入力します。
マシンの作成時には、WebCenterがインストールされているサーバー名を使用します。
「次へ」をクリックして、「完了」をクリックします。
「環境」→「サーバー」に移動し、このマシン(Machine-WC
)に関連付ける管理対象サーバーを選択します。ドロップダウン・リストを使用して、管理対象サーバーとマシンを関連付けます。
注意: この手順は、管理対象サーバーが停止している場合にのみ使用できます。管理対象サーバーが起動して動作中である場合、ドロップダウン・リストには値が表示されません。 |
その他の管理対象サーバーに対して手順6を繰り返します。
この手順を行うと、管理対象サーバーが正常に起動し、管理コンソールやノード・マネージャからアクセス可能になります。
ブラウザを起動して、次のURLを入力します。
管理サーバーにアクセスするには、次の手順を実行します。
http://administration_server_host:administration_server_port
この情報は、構成ウィザードの 「ドメインの作成中」画面 (最後の画面)で確認できます。
管理サーバー・コンソールにアクセスするには、次の手順を実行します。
http://administration_server_host:administration_server_port/console
構成ウィザードの 「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面 で指定したユーザー名とパスワードの資格証明の入力を求められます。
Enterprise Managerにアクセスするには、次の手順を実行します。
http://administration_server_host:administration_server_port/em
Oracle WebCenter Portal: Spacesにアクセスするには:
http://WC_Spaces_server_host:WC_Spaces_server_port/webcenter
Oracle WebCenter Portal: Spacesのデフォルトのポート番号は8888です。
ページレット・プロデューサにアクセスするには:
http://WC_Portlet_server_host:WC_Portlet_server_port
ページレット・プロデューサのデフォルトのポート番号は8889です。
ページレット・プロデューサ・コンソールにアクセスするには:
http://WC_Portlet_server_host:WC_Portlet_server_port/pageletadmin
Oracle WebCenter Analyticsコレクタ、Oracle WebCenterアクティビティ・グラフ・エンジンにアクセスするには:
http://WC_Utilities_server_host:WC_Utilities_server_port/activitygraph-engines
Oracle WebCenterアクティビティ・グラフ・エンジンにアクセスするには:
http://WC_Utilities_server_host:Wc_Utilities_server_port/activitygraph-engines/Login.jsp
Oracle WebCenter Personalizationにアクセスするには:
http://WC_Utilities_server_host:Wc_Utilities_server_port/wcps/api/property/resourceIndex
Oracle WebCenter Analyticsコレクタ、Oracle WebCenterアクティビティ・グラフ・エンジン、Oracle WebCenter Personalizationのデフォルトのポート番号は、8891です。
WebCenter OmniPortletおよびWeb Clipping Portletsにアクセスするには:
http://WC_Portlet_server_host:WC_Portlet_server_port/portalTools/
WebCenter Portletsのデフォルトのポート番号は8889です。
Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーにアクセスするには:
http://WC_Collaboration_server_host:WC_Collaboration_server_port/owc_discussions
Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーのデフォルトのポート番号は8890です。
デフォルトでは、WebCenter Portalアプリケーションは、ユーザー・アカウントおよびグループの格納にOracle WebLogic Serverの組込みLDAPアイデンティティ・ストアを使用し、ポリシー付与の格納用にXMLファイルベースのポリシー・ストアを使用します。組込みLDAPアイデンティティ・ストアはセキュアではありますが、本番クラスのストアでありません。企業の本番環境用には、Oracle Internet Directoryなど、外部LDAPベースのアイデンティティ・ストアでそれを置き換える必要があります。また、デフォルトのXMLファイルベースのポリシー・ストアが使用できるのは、単一ノードのWebCenter Portal構成の場合のみです。複数ノード構成の場合は、ポリシー・ストアと資格証明ストアを外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアに再度関連付ける必要があります。外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアでは、様々なサーバー間のユーザーのアイデンティティが管理され、アプリケーション間のシングル・サインオン(SSO)認証を構成することができます。
Oracle WebCenter Content ServerおよびOracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーは、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアに依存します。したがって、ドキュメント、ディスカッションまたはお知らせの各サービスを使用する場合、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアをインストールおよび構成する必要があります。
表3-5では、WebCenter Portalに対して外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを構成するために実行する必要があるタスクについて説明します。
表3-5 外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを構成するタスク
タスク | 説明 | 必須/オプション |
---|---|---|
1. 外部LDAPベースのアイデンティティ・ストアをインストールする |
Oracle Internet Directoryなど、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアをインストールします。 Oracle Identity Managementのインストール方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。 |
必須 |
2. 外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するように、WebCenter Portalを構成する |
アイデンティティ・ストアを外部のLDAPと再度関連付けます(デフォルトの組込みのLDAPではなく)。 詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのアイデンティティ・ストアと外部LDAPサーバーとの再関連付けに関する説明を参照してください。 ドメイン作成時に、ドメイン管理者として |
必須 |
3. ポリシー・ストアと資格証明ストアを構成する |
WebCenter Portalのポリシー・ストアと資格証明ストアを、外部LDAPサーバーまたはデータベースと再度関連付けます。 詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの「ポリシーと資格証明ストアの構成」の章を参照してください。 |
必須 |
外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを構成する場合、WebCenter Portal: Spacesおよび任意のWebCenter Portalサービスに構成されるすべてのバックエンド・コンポーネントでは、同じ外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用する必要があります。表3-6で、共有の外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアが使用される場合に、バックエンド・コンポーネントで追加の構成が必要かどうかを説明します。
WebCenter Portalサービス用のバックエンド・コンポーネントのインストールおよび構成の詳細は、第5章「WebCenter Portalサービスのバックエンド・コンポーネントの準備」を参照してください。
表3-6 共有される外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアのバックエンド・コンポーネントの構成
バックエンド・コンポーネント | すぐに使用可能なサポート | 必要な追加構成 |
---|---|---|
組込みLDAPストア |
Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーでは、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するために他の構成を行う必要はありません。 |
|
データベース |
Oracle WebCenter Portalと同じ外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するように、Content Serverを構成します。 詳細は、『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』のアイデンティティ・ストアの外部LDAP認証プロバイダとの再関連付けに関する項を参照してください。 |
|
なし |
Oracle WebCenter Portalと同じ外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するように、Oracle SESを構成します。 Oracle SESでのLDAPの構成方法の詳細は、Oracle SESのバージョンに応じて次の項のいずれかを参照してください。
|
|
組込みLDAPストア |
Oracle WebCenterと同じ外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するように、Oracle SOA Suiteを構成します。次を参照してください。
|
複数のアイデンティティ・ストアをWebCenter Portalアプリケーションで使用するには、WebCenter PortalでlibOVDを使用します。複数のアイデンティティ・ストアを持つサイトでは、libOVDを使用してそのユーザー・プロファイル情報を集約できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドでlibOVDを使用した複数のアイデンティティ・ストアLDAPサーバーの集約に関する項を参照してください。