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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B55910-11
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D トラブルシューティング

この付録では、Oracle WebCenter Portalのインストール時に発生する可能性のある一般的な問題の解決策を説明します。この付録の内容は次のとおりです。

D.1 一般的なトラブルシューティングのヒント

インストール中にエラーが発生した場合:

  • 最新の情報は、(プラットフォームに応じ、)Oracle Fusion Middlewareリリース・ノートfor Linux x86またはOracle Application Serverリリース・ノートおよび新機能を参照してください。このリリース・ノートの最新バージョンは、Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middlewareのドキュメントのページから入手できます。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/fusion-middleware/documentation/index.html
    

    リリースに対応するドキュメント・ライブラリのリンクをクリックします。リリース・ノートは、このライブラリから入手できます。

  • システム要件と仕様のドキュメントで指定されている要件を、コンピュータが満たしていることを確認します:

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
    
  • いずれかのインストール画面で間違った情報を入力した場合は、その画面に戻るまで「戻る」をクリックします。

  • インストーラによるファイルのコピー中またはリンク中にエラーが発生した場合:

    1. そのエラーをメモして、インストール・ログ・ファイルを確認します。

    2. 第6章「Oracle WebCenterのアンインストール」の手順に従って、失敗したインストールを削除します。

    3. エラーの原因となった問題を修正します。

    4. インストールを再開します。

D.2 インストール・ログ・ファイルおよび構成ログ・ファイル

この項では、Oracle Fusion Middlewareのインストール時に発生する可能性のある一般的な問題の解決策を説明します。この章の内容は次のとおりです。

D.2.1 インストール・ログ・ファイル

インストーラは、ログ・ファイルをOracle_Inventory_Location/log(UNIXオペレーティング・システム)またはOracle_Inventory_Location\logs(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリに書き込みます。UNIXオペレーティング・システムでは、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合は、次のディレクトリ(デフォルト場所)に格納されているoraInst.loc ファイルでその場所を検索できます。

  • Linuxの場合: /etc/oraInst.loc

  • HP-UXおよびSolarisの場合: /var/opt/oracle/oraInst.loc

Windowsオペレーティング・システムの場合、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

ログ・ディレクトリに書き込まれるインストール・ログ・ファイルは次のとおりです。

  • installdate-time-stamp.log

    これはメインのログ・ファイルです。

  • installdate-time-stamp.out

    このログ・ファイルには、インストール時の出力ストリームやエラー・ストリームが記載されます。

  • installActionsdate-time-stamp.log

    このファイルは、インストーラGUIによって内部情報の追跡に使用されます。

  • installProfiledate-time-stamp.log

    このログ・ファイルには、インストールおよび構成を完了するまでにかかった時間やメモリーおよびCPUの詳細事項など、全体的な統計が記載されます。

  • oraInstalldate-time-stamp.log

    このログ・ファイルには、コピー・セッションの出力ストリームが記載されます。

-printtimeパラメータを使用してインストーラを起動すると、同じディレクトリに、timeTakendate-time-stamp.logファイルとtimedate-time-stamp.logファイルが作成されます。

  • timeTakendate-time-stamp.log

    このファイルには、画面間の移動にかかる時間に関する情報が含まれます(GUIインストールにのみ該当)。

  • timedate-time-stamp.log

    このファイルには、コピー・セッションの時間に関する情報が記載されます。

-printmemoryパラメータを使用してインストーラを起動すると、memorydate-time-stamp.logファイルが作成されます。このファイルには、コピー・セッションのメモリー使用量に関する情報が記載されます。

D.2.2 構成ログ・ファイル

構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次のように-logオプションを指定して構成ウィザードを起動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./config.sh -log=log_filename -log_priority=log_level

Windowsオペレーティング・システムの場合:

config.cmd -log=log_filename -log_priority=log_level

-logおよび-log_priorityオプションの詳細は、表D-1を参照してください。

表D-1 構成ウィザードのログ・ファイル・オプション

パラメータ 説明

-log

ログ・ファイルの場所を指定します。

log_filenameに絶対パスを指定すると、その場所にログ・ファイルが作成されます。パスを指定しないでファイル名のみを指定した場合、ログ・ファイルはMW_HOME/logsディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システム)に作成されます。

-logで指定できるその他の値は次のとおりです。

  • stdout

    エラー・メッセージは標準出力ストリームに書き込まれます。

  • stderr

    エラー・メッセージは標準エラー・ストリームに書き込まれます。

  • disable

    デフォルトのロギングは無効になり、ログ・ファイルはMW_HOME/logs (UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME\logs (Windowsオペレーティング・システム)に生成されなくなります。

-log_priority

ログに書き込む詳細レベルを指定します。

使用できる値を、次に詳細レベルの高いものから順に示します。

  • debug

  • info

  • warning

  • error

  • fatal


D.3 JREの場所の記録

インストーラで使用されるJREの場所は、WebCenter_ORACLE_HOME/oui/oraparam.iniファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはWebCenter_ORACLE_HOME\oui\oraparam.iniファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)に保存されます。このファイルは、OPatchおよびOracle Universal Installer (OUI)が、推奨されるJREの場所を決定するために使用されます。

JREの場所を変更できます(たとえば、JREディレクトリをMiddlewareホームの外に移動します)。この場合、OPatchまたはOUIを実行しようとすると、JREの場所が見つからないためエラー・メッセージが表示されます。この場合は、次のいずれかを実行できます。

  • WebCenter_ORACLE_HOME/oui/oraparam.iniファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはWebCenter_ORACLE_HOME\oui\oraparam.iniファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)を編集し、JREの新しい場所を指し示すようにします。

  • -jreLocコマンド・ライン・オプションを使用して、新しいJREの場所を指定します。詳細は、第2.2.2項「インストーラの実行」を参照してください。

D.4 問題が解決しなかった場合

この付録で問題が解決されない場合は、My Oracle Support(以前のOracle MetaLink: http://metalink.oracle.com)に連絡するか、またはサービス・リクエストをオープンしてください。