Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用 11gリリース1 (11.1.1.9.0) E49667-04 |
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この章では、WebCenter Portalを個人の特有の作業スタイルに合せるために使用できる個人用プリファレンスについて説明します。プリファレンスには、優先表示言語、優先ルック・アンド・フィール、パスワードなどの設定が含まれます。プリファレンスでは、WebCenter Portalをスクリーン・リーダー用に最適化するアクセシビリティ設定も提供されます。プリファレンスの設定は、使用するWebCenter Portalのビューにのみ反映される、ユーザーレベルのカスタマイズです。
この章には次のトピックが含まれます:
権限: この章で説明するタスクは、すべてのWebCenter Portalログイン・ユーザーが使用できます。 |
関連項目: WebCenter Portalの特定の領域に関連するプリファレンスは、各領域に関する章で説明します。メッセージ・プリファレンス、サブスクリプション・プリファレンスおよび通知プリファレンスの詳細は、次の章を参照してください。 ピープル・コネクション・プリファレンスの詳細は、次の章を参照してください。 インスタント・メッセージ・プリファレンスおよびプレゼンス・プリファレンスの詳細は、第12.2項「優先するインスタント・メッセージ・プロバイダの識別」を参照してください。 検索プリファレンスの詳細は、第3.3.4項「検索結果の個別プリファレンスの設定」を参照してください。 メール・プリファレンスの詳細は、第13.3項「優先するメール接続の選択」を参照してください。 |
「プリファレンス」リンク(図5-1)をクリックして、「プリファレンス」ページ(図5-2)を開きます。
注意: ナビゲーション・リンク(「プリファレンス」リンクなど)の可用性は、ポータルの設計者や作成者が決定します。そのため、「プリファレンス」リンクが表示されない場合もあります。その場合は、システム管理者に「プリファレンス」リンクを使用可能にするよう依頼してください。 |
表示言語プリファレンスは、ユーザー・インタフェース(UI)の要素がユーザーのブラウザでレンダリングされる際の言語を制御します。UI要素には、ボタン、フィールド・ラベル、アプリケーション・リンクおよび画面テキストなどが含まれます。表示言語にも、現在のロケールを反映させるオプションがあります。ロケールは、通貨シンボルなどのシンボルの外観や、UIテキストが表示される読み方向を制御します。
表示言語を設定するには:
「プリファレンス」ページを開きます(第5.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。
左側のナビゲーション・ペインの「一般」をクリックして、一般プリファレンスにアクセスします(図5-2)。
「言語」ドロップダウン・リストで、優先表示言語ロケールを選択します。
あるいは、「プリファレンスなし」を選択して、システム管理者が設定したアプリケーション・レベルのデフォルトを使用します。
変更はすぐに適用され、選択された言語にページがリフレッシュされます。
日付および時間のプリファレンスを使用して、優先する日付と時間の書式と、現在のロケールのタイム・ゾーンを指定します。
注意: 一部のコンテンツは、固有の時間表示書式で開発されている可能性があります。このようなコンテンツは日付および時間のプリファレンスの影響を受けません。 |
優先する時間書式、日付書式およびタイム・ゾーンを設定するには:
「プリファレンス」ページを開きます(第5.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。
左側のナビゲーション・ペインの「一般」をクリックして、一般プリファレンスにアクセスします(図5-2)。
日付および時間のプリファレンスを設定します。
表5-1は、使用可能な日付および時間のオプションを説明しています。
表5-1 日付および時間のプリファレンスの設定
プリファレンス | 説明 |
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時間書式 |
優先する時間書式を選択します。書式の例は現在の時刻を示します。 注意: 使用できる時間書式は、「言語」リストで選択したロケールまたはご使用のブラウザのロケール・セットに応じて異なります。たとえば、
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日付書式 |
優先する日付書式を選択します。書式の例は現在の日付を示します。 注意: 使用できる日付書式は、「言語」リストで選択したロケールまたはご使用のブラウザのロケール・セットに応じて異なります。たとえば、
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タイム・ゾーン |
優先するタイム・ゾーンを選択するか、「プリファレンスなし」を選択して、システム管理者が設定したアプリケーション・レベルのデフォルトを使用します。 |
変更はすぐに適用されます。
アクセシビリティ・オプションを使用して、JAWSなどのスクリーン・リーダー用にアプリケーション・ユーザー・インタフェース(UI)を最適化し、高コントラストのカラーや大きいフォントをサポートできるようにします。
この項には次のサブセクションが含まれます:
WebCenter Portalには、アプリケーション・ユーザー・インタフェースでのユーザーのナビゲーションを支援するアクセシビリティ・オプションがありますが、これらを有効に使用するために役立つヒントを次に説明します。
サブメニューの項目
通常、スクリーン・リーダーはメニューの選択項目に関連付けられているリンクを読み上げます。「アクション」メニューでは、スクリーン・リーダーはサブメニューの項目を読み上げません。たとえば、「管理」のサブメニュー項目は読み上げません。これを解決するには、キーボードで直接ナビゲートしてメニュー項目を選択します。つまり、スクリーン・リーダーのリンク選択機能を使用するかわりに、キーボードの[Tab]キーを使用して、「アクション」メニューの「管理」サブメニューに移動します。
ラベルが付いていないUIオブジェクト
WebCenter Portalの管理ページにあるドロップダウン・メニュー、フィールドおよびラジオ・ボタンの中には、ラベルが付いていないものもあります。この結果、[Insert]+[F7]コマンドが起動されると、スクリーン・リーダーはラベルのかわりにシャープ記号(#)をレンダリングします。次に示す領域で問題が発生します。
ポータルの管理ページのドロップダウン・メニュー
ポータルの管理ページのラジオ・ボタン
「ドキュメント」ページのフィールド
これを解決するには、[Tab]キーと矢印キーを使用して、フォーム内にあるそれぞれの個別フィールドに移動します。これで、フォーム内にある各フィールドの読み上げを聞くことができます。
リソースの追加
リソース・カタログからリソースを追加すると、スクリーン・リーダーはリソース・カタログのすべてのアイテムを追加として読み上げます。このため、選択したリソースの特定が困難になります。この問題を解決するには、[Tab]キーを押してリソースの「追加」リンクに移動し、[↓]キーを押します。こうすると、スクリーン・リーダーはリソースの説明を読み上げます。
アプリケーションUIにアクセシビリティ・オプションを適用するには:
「プリファレンス」ページを開きます(第5.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。
左側のナビゲーション・ペインの「一般」をクリックして、一般プリファレンスにアクセスします(図5-2)。
「アクセシビリティ設定」の横で、優先するアクセシビリティ設定を選択します。
スクリーン・リーダーを使用する - 視覚障害のあるユーザー向けに、スクリーン・リーダー・ソフトウェアの使用を有効化します。
高コントラスト色を使用する - WebCenter Portalのユーザー・インタフェースを、ハイコントラスト機能が有効化されているオペレーティング・システムやブラウザと互換性のあるものにします。たとえば、WebCenter Portalでは、使用する背景イメージとCSSスタイルをハイコントラスト・モードに変更して、視覚的な情報が失われないようにします。
注意: ハイコントラスト・モードは、ブラウザまたはオペレーティング・システムのハイコントラスト・モードと併用することで、一段と有効になります。ユーザーによっては、ハイコントラスト・モードと大きいフォント・モードの併用が有効な場合もあります。 |
大きいフォントを使用する - ズームに対応したコンテンツを提供します。デフォルトのモードでは、外観の一貫性を保つために、ほとんどのテキストと多くのコンテナで固定のフォント・サイズが使用されます。大きいフォント・モードでは、テキストやコンテナは一段とスケーラブルです。これにより、WebCenter Portalを、フォント・サイズがより大きく設定され、ブラウザのズーム機能も使用するブラウザと互換性のあるものにできます。
注意: 大きいフォント・モードまたはブラウザのズーム機能を使用ない場合、大きいフォント・モードは無効にする必要があります。ユーザーによっては、大きいフォント・モードとハイコントラスト・モードの併用が有効な場合もあります。 |
変更はすぐに適用されます。
アプリケーション・スキンを使用して、ホーム・ポータルのビューのルック・アンド・フィールを変更します。アプリケーション・スキンでは、アプリケーションの背景色、画面フォント、一部のスキンでは、アプリケーションのボタンおよびアイコンに使用される形およびイメージを指定します。
「プリファレンス」ページから選択したスキンは、このユーザーのホーム・ポータルの、表示のルック・アンド・フィールに反映されます。他のユーザーの表示や、アプリケーションの別の領域には反映されません。
ビューのルック・アンド・フィールを変更する手順は、次のとおりです。
「プリファレンス」ページを開きます(第5.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。
左側のナビゲーション・ペインの「一般」をクリックして、一般プリファレンスにアクセスします(図5-2)。
「アプリケーション・スキン」リストで、好みのアプリケーション・スキンを選択します。
プリファレンスなし - アプリケーションの構成済スキン設定に従います。
Skin_Name - 利用可能なスキンのリストから、事前定義済のアプリケーション・スキンを選択します。
注意: システム管理者によってスキンが使用可能に設定されます。 |
変更はすぐに適用されます。ホーム・ポータルに移動して、選択されたスキンを確認します。
システム管理者が事前に許可している場合、ユーザーはWebCenter Portalパスワードを変更できます。定期的なパスワードの変更は、ユーザーがアプリケーション・ソフトウェアの保護に直接参加できる方法の1つです。
WebCenter Portalパスワードを変更するには:
「プリファレンス」ページを開きます(第5.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。
左側のナビゲーション・ペインの「パスワード」をクリックして、「パスワード」ページを開きます(図5-4)。
「旧パスワード」フィールドに、現在のパスワードを入力します。
「新パスワード」フィールドに、新しいパスワードを入力します。
注意: このパスワードの要件は、WebCenter Portalのアプリケーション・ユーザーを管理するIDストアによって決まります。各IDストアには、パスワードの長さやパスワードの履歴などのルールを強制する、独自のパスワード・ポリシーがあります。新しいパスワードの設定に問題がある場合は、パスワード要件およびIDストアの制限について、システム管理者に問い合せてください。 |
「新パスワードの確認」フィールドに、新しいパスワードを再度入力します。
「保存」をクリックして変更を保存します。
「マイ・アカウント」ページでは、WebCenter Portalを介してアクセスできるように構成された、すべての外部アプリケーションのログイン資格証明を指定できます。一度資格証明を提供しておくと、WebCenter Portal内で外部アプリケーションにアクセスするたびに、ログイン資格証明が自動的に提供されます。これにより、シングル・サインオン方式のログインが可能になり、WebCenter Portalに1回ログインするだけで、複数のアプリケーションにアクセスできます。
注意: アプリケーションのログイン資格証明を変更した場合は、この項で説明するように、ログイン資格証明を「マイ・アカウント」ページに再度入力する必要があります。 |
外部アプリケーションのログイン資格証明を指定するには:
「プリファレンス」ページを開きます(第5.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。
左側のナビゲーション・ペインの「マイ・アカウント」をクリックして、「マイ・アカウント」ページを開きます(図5-5)。
選択したアプリケーションに対し、必要に応じてログイン資格証明を入力します。
選択したアプリケーションの、ログイン資格証明のフィールドとチェック・ボックスは、右側のペインに表示されます。値が必要なフィールドには、アスタリスク(*)が付いています。
ヒント: 「マイ・アカウント」ページに表示されるアプリケーションは、システム管理者によって構成されたアプリケーションです。追加のアプリケーションが必要な場合は、システム管理者に連絡してください。 |
注意: ログイン資格証明は、アプリケーションごとに異なります。たとえば、ユーザー名とパスワードが必要なアプリケーションもあれば、これらの情報以外に電子メール・アドレスなどの追加の値が必要なものもあります。 |
WebCenter Portalにログオンするたび、選択したアプリケーションへの自動認証を有効にするには、「ログイン情報を保存する」を選択します。
注意: 「ログイン情報を保存する」を選択しない場合、入力したログイン情報は、現在のユーザー・セッションにのみ使用されます。つまり、次回WebCenter Portalにログインしたときには、このアプリケーションにもログインする必要があります。 |
「適用」をクリックして変更を保存します。