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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
E49667-04
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6 プロファイルの管理

この章では、WebCenter Portalでプロファイルを表示および管理する方法について説明します。プロファイルとは、ユーザーに関する役立つデータの集合であり、連絡先、プロファイル写真、組織内での相対的な位置などを含めることができます。WebCenter Portalのソーシャル・ネットワーキング機能により、ユーザーは自らのプロファイルを表示および管理したり、他のユーザーのプロファイルを表示したりできます(表示可能に設定されている場合)。


注意:

他のユーザーのプロファイルの表示の詳細は、第11.3項「他のユーザーのプロファイルの表示」を参照してください。

この章には次のトピックが含まれます:


権限:

この章のタスクを実行するには、アプリケーションレベルのPeople Connections: Update People Connections Data権限が必要です。

6.1 プロファイルについて

他のユーザーとコネクションを持つと、そのユーザーに自分のプロファイルへのアクセス権を与え、自分もそのユーザーのプロファイルへのアクセス権を得ることになります。プロファイルには、連絡先情報、コネクションのポータルのアクティビティ、自分のコネクションのリスト、個人用ドキュメント・ライブラリのビュー、組織階層内での自分の位置のビュー、推奨コネクション、トップ投稿のリストを含むことができます。

特定のコネクションが自分のプロファイルをどの程度まで表示できるようにするかは、プロファイルのプリファレンスで制御できます。プロファイルのプリファレンス設定の詳細は、第6.4項「プロファイルのプリファレンスの設定」を参照してください。

システム管理者は、すべてのユーザーがプロファイルに表示できるものと実行できる操作に影響を与えるグローバル・デフォルトを設定できます。プロファイルの情報の一部は、WebCenter Portalが使用するユーザー・データベースから取り込まれます。システム管理者がユーザー・データベースを構成した方法によっては、この章で説明するすべての情報がプロファイルに表示されない場合や一部のプロファイル情報が編集できない場合があります。システム管理者はWebCenter Portalでのプロファイル情報のレンダリング方法をカスタマイズできるため、そのような情報が埋め込まれたスクリーンショットが自分の組織のWebCenter Portalで表示される内容と一致しない場合もあります。


注意:

  • プロファイルのユーザー・インタフェースは、11gリリース1 (11.1.1.9.0)で更新されました。システム管理者によるWebCenter Portalのインストールの構成方法によっては、レガシーのプロファイルのユーザー・インタフェースが表示される場合もあります。レガシーのプロファイル・ユーザー・インタフェースの詳細は、『Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド, 11gリリース1 (11.1.1.7.0)』の「プロファイルの管理」を参照してください。

  • 一部のプロファイル・ビューでは、コンテンツのないフィールドは表示されません。


6.2 プロファイルの表示

自分のものも含めて、プロファイルは、WebCenter Portalのどこであっても、表示されているユーザー名をクリックすることで表示できます。ポータルでクリックする場所に応じて、ポップアップ・ビューまたは全画面のプロファイル・ビューが表示されます。

ドキュメント・ライブラリやお知らせなど、一部のアプリケーション・コンテキストでは、プロファイル・ポップアップのかわりにコンテキスト・メニューが開きます(図6-1)。「プロファイルの表示」を選択してユーザーのプロファイルを表示します。

図6-1 「ドキュメント」ページの「プロファイルの表示」オプション

図6-1の説明が続きます
「図6-1 「ドキュメント」ページの「プロファイルの表示」オプション」の説明

詳細は、次を参照してください:

プロファイル情報は、ポータル・ページに追加できる次のいずれかのビューで表示することもできます。

6.2.1 プロファイル・ポップアップ

アプリケーションでユーザー名が表示されている任意の場所をクリックして、自らのプロファイルをポップアップとして表示するか、自分のコネクションすなわち他のポータル・メンバーのプロファイルを表示します。

図6-2 プロファイル・ポップアップ

図6-2の説明が続きます
「図6-2 プロファイル・ポップアップ」の説明

ポップアップ内で、「プロファイルに移動」をクリックして、WebCenter Portalの「プロファイル」ページ(次で説明)にプロファイルの詳細を表示します。

6.2.2 「プロファイル」ページ

プロファイル・ポップアップで「プロファイルに移動」をクリックするか、アプリケーションの一番上で自分の名前をクリックすると、WebCenter Portalの「プロファイル」ページでプロファイルのすべての詳細を表示できます。

図6-3 「プロファイル」ページ

図6-3の説明が続きます
「図6-3 「プロファイル」ページ」の説明


注意:

「プロファイル」ページは、WebCenter Portalにログインしているすべてのユーザーのホーム・ポータルに含まれるビジネス・ロール・ページです。

デフォルトでは、「プロファイル」ページは次の情報を提供します。

  • 連絡先情報(写真、電子メール・アドレス、役職、勤務先電話番号、住所など)。

  • 「アクティビティ」タブに表示される自分のアクティビティと自分のコネクションのアクティビティのビュー。詳細は、第24章「ポータルのアクティビティの追跡」を参照してください。

  • メインの「プロファイル」ページに表示される自分のコネクションの簡単なリストと、「コネクション」タブに表示される自分のコネクションの詳細なビュー。詳細は、第11章「連絡先の管理」を参照してください。

  • 「ドキュメント」タブに表示される自分の個人用ドキュメント・ライブラリのパブリック・フォルダ内のドキュメントとフォルダのビュー。詳細は、第I部「ドキュメントの使用」を参照してください。


    注意:

    自分のプロファイルの「ドキュメント」ページにアクセスする前に、ホーム・ポータル内の「ドキュメント」タブに少なくとも1回はアクセスする必要があります。ホーム・ポータル内の「ドキュメント」ページにアクセスすることで、ドキュメント機能が初期化されます。最初にホーム・ポータル内の「ドキュメント」ページにアクセスしなかった場合、「ユーザーは現在パブリック・ドキュメントを所有していません。」というメッセージが表示されます。

  • 「組織」タブに表示される自分の組織内の位置を示すチャート・ビュー。

  • 「情報」タブに表示されるその他のプロファイル詳細のビュー(図6-4)。

    図6-4 「プロファイル」ページの「情報」タブ

    図6-4の説明が続きます
    「図6-4 「プロファイル」ページの「情報」タブ」の説明

  • 推奨コネクションのリスト。

  • トップ投稿のリスト(最もアクセス頻度が高い個人用ドキュメント)。


    注意:

    「トップ投稿」に表示される情報のタイプとアイテムの数は、「編集」(鉛筆)アイコンをクリックすることでカスタマイズできます。

システム管理者は、デフォルトの「プロファイル」ビジネス・ロール・ページを変更して、追加コンポーネントの組込み、既存コンポーネントの削除、およびページのルック・アンド・フィールの変更を行えます。したがって、このガイドで説明するページは、実際に表示される「プロファイル」と異なる可能性があります。ただし、基本的なプロファイル機能はほとんど変わりありません。


注意:

「プロファイル」ページには、コンテンツのないフィールドは表示されません。

6.2.3 組織ビュー

「組織ビュー」(図6-5)をポータル・ページに追加して、社内でのユーザーの位置、つまり組織図全体の細部をグラフィカルに示すことができます。「組織ビュー」では、ユーザーのプロファイル情報の3つのビュー(連絡先情報、ユーザーのアドレスとユーザーのロケールでの現在時刻、および自己紹介コメントのサマリー)をクリックして表示できます。「組織ビュー」を展開して、ユーザーのレポートまたはマネージャを表示することもできます。

図6-5 組織ビュー

図6-5の説明が続きます
「図6-5 組織ビュー」の説明

6.2.4 プロファイル

「プロファイル」ビューア(図6-6)をポータル・ページに追加して、ユーザーのプロファイルの詳細を表示することができます。自分のプロファイルを表示している場合、「プロファイル」ビューアを使用してプロファイル写真をアップロードしたり、有効になっている場合はプロファイル詳細を編集することができます。

図6-6 プロファイル

図6-6の説明が続きます
「図6-6 プロファイル」の説明


注意:

「プロファイル」ビューでは、コンテンツのないフィールドは表示されません。

6.2.5 プロファイル・ギャラリ

「プロファイル・ギャラリ」(図6-7)をポータル・ページに追加して、自分のすべてのソーシャル・ネットワーキング情報にそこからアクセスできるようにすることができます。

図6-7 プロファイル・ギャラリ

図6-7の説明が続きます
「図6-7 プロファイル・ギャラリ」の説明


注意:

「プロファイル・ギャラリ」ビューでは、空のフィールド(コンテンツのないフィールド)は表示されません。

6.2.6 プロファイル・スナップショット

「プロファイル - スナップショット」ビューア(図6-8)をポータル・ページに追加して、ユーザーの写真とステータス・メッセージを表示することができます。

図6-8 プロファイル - スナップショット

図6-8の説明が続きます
「図6-8 プロファイル - スナップショット」の説明

6.3 個人プロファイルの編集

ユーザーが自分の個人プロファイルをどの程度編集できるかは、システム管理者によって決められます。自分のプロファイルを編集する権限がある場合は、「プロファイル」ページに「プロファイルの編集」ボタンが表示されます(図6-9)。さらに、編集可能な情報にカーソルを合せると、その情報の周囲にグレーのボックスが表示されます。

図6-9 「プロファイルの編集」ボタンとプロファイル上の編集可能な情報

図6-9の説明が続きます
「図6-9 「プロファイルの編集」ボタンとプロファイル上の編集可能な情報」の説明

「プロファイルの編集」ボタンまたは編集可能な情報をクリックして、自分の個人プロファイルの編集ビューを開きます。


注意:

  • システム管理者によってプロファイルの特定のセクションが編集可能とされていても、そのセクション内の一部のフィールドが読取り専用である可能性があります。たとえば、一般的にマネージャの値を変更することはできません。

  • 一部のWebブラウザでは、テキスト・ボックス・ラベルが表示されません。ただし、テキスト・ボックスをクリックすると、そのテキスト・ボックスを説明するツールチップが表示されます。


個人プロファイルを編集するには:

  1. 自分の「プロファイル」ページを開きます(第6.2.2項「「プロファイル」ページ」を参照)。

  2. 「プロファイルの編集」または編集可能な情報のいずれかの部分をクリックして、プロファイルを編集モードで開きます(図6-10)。

    図6-10 編集モードのプロファイル

    図6-10の説明が続きます
    「図6-10 編集モードのプロファイル」の説明

  3. 変更を加えて「保存」をクリックします。

6.3.1 個人プロファイル・ピクチャのアップロードと更新

プロファイル・ビューアの構成で許可されている場合、個人プロファイルを持つユーザーは、自分のプロファイル・イメージをアップロードまたは更新できます。


注意:

ファイルのMIMEタイプはimageである必要があります。また、拡張子*.icoのファイルを使用することはできません。最良の結果を得るには、写真のサイズを150x150ピクセルにしてください。

プロファイル・イメージをアップロードまたは更新するには、次の手順を実行します。

  1. 自分の「プロファイル」ページを開きます(第6.2.2項「「プロファイル」ページ」を参照)。

  2. 「プロファイルの編集」をクリックします。

  3. 写真のアップロード、変更または削除を行います。

    写真をアップロードまたは変更するには:

    1. 「変更」をクリックして、「写真のアップロード」ダイアログを開きます(図6-11)。

      図6-11 「写真のアップロード」ダイアログ

      図6-11の説明が続きます
      「図6-11 「写真のアップロード」ダイアログ」の説明

    2. 「参照」をクリックし、写真を探して選択します。

    3. 「OK」をクリックして、アップロードを完了します。

    写真を削除するには、「クリア」をクリックします。


    注意:

    「プロファイル」ページでは、写真を保存するために「保存」をクリックする必要はありません。

6.4 プロファイルのプリファレンスの設定

ユーザーのプリファレンス設定の影響を受けるプロファイル詳細は、たとえば「プロファイル」ビューアやデフォルトの「プロファイル」ビジネス・ロール・ページの「情報」タブなどの、完全なプロファイル・ビューに表示されます(図6-12)。

図6-12 「プロファイル」ページの「情報」タブ

図6-12の説明が続きます
「図6-12 「プロファイル」ページの「情報」タブ」の説明

完全なプロファイルは、「サマリー」「従業員」「勤務先連絡先」「個人情報」の4つのセクションで表示されます。各セクションには、セクションの見出しに関連する情報が表示されます。たとえば、「サマリー」には、ユーザー名、メール・アドレス、事業所所在地など、一連の基本的な詳細情報が含まれています。


注意:

システム管理者は、すべてのユーザーの各自のプロファイル情報へのアクセスを制御できます。たとえば、システム管理者は、特定のプロファイル・セクションの表示や編集を可能にするかどうかや、誰がどのプロファイル情報を表示できるかなどを制御できます。つまり、各ユーザーが自分のプロファイルのプリファレンスをどの程度制御できるかは、システム管理者のアクションによって決まります。

自分の個人プロファイルに関連付けられた各種の情報をどのユーザーが表示できるかを指定するには、プロファイルのプリファレンスを使用します。

プロファイルのプリファレンスを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 「プリファレンス」をクリックします。

  2. 「人」をクリックして、ピープル・コネクションのプリファレンスを表示します。

  3. 「プロファイル」タブをクリックします(図6-13)。

    図6-13 プロファイルのプリファレンス

    図6-13の説明が続きます
    「図6-13 プロファイルのプリファレンス」の説明

    自分の個人プロファイルの各セクションについて、誰がそのセクションを表示できるかを指定します。

    • 全員 - ログインしていないユーザーを含むすべてのユーザーが、プロファイルの該当セクションを表示できます。

    • 認証済ユーザー - ログインしているユーザーのみが、プロファイルの該当セクションを表示できます。

    • ユーザーのコネクション - 自分と自分のコネクションのみが、プロファイルの該当セクションを表示できます。

    • ユーザーのみ - 自分のプロファイルの該当セクションを表示できるのは、自分のみです。

  4. 完了したら、「保存」をクリックします。