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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
E49667-04
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新機能

次のトピックでは、Oracle WebCenter Portal 11gリリース1の新機能や変更された機能について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。

システム要件と仕様

11gリリース1のOracle Fusion Middleware製品に関するシステムやプラットフォーム固有の情報は、Oracle Fusion Middlewareシステム要件および仕様を参照してください。このガイドでは、動作保証に関する情報や保証の要件を確認する方法を説明しています。システム管理者はこれらのタスクを実行してからOracle WebCenter Portalをインストールします。

11g リリース1 (11.1.1.9.0)の新機能と変更機能

WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.9.0)には、多数のバグ修正の他に、次の新機能と変更機能が含まれています。

  • ローカル環境とクラウド環境両方でのWebCenter Portal実行のサポート:

    • ポータル・オンプレミス: 顧客のデータ・センターでのWebCenter Portalのデプロイメント

    • Oracle Private Cloud: Oracle MWaaSでのWebCenter Portalのプロビジョニングと実行(Oracle EM Cloud Controlの使用)

    • Oracle Public Cloud: Oracle Java Cloud Service (JCS)でのWebCenter Portalのプロビジョニングと実行

  • Folders_gフォルダ・サービスからFrameworkFoldersフォルダ・サービスへの、WebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーション・コンテンツの移行のサポート。『Oracle WebCenter Portalの管理』の付録「Folders_gのFrameworkFoldersへの移行」を参照してください。

  • 11.1.1.8.0よりも前のポータルから現在のリリースへのアップグレードのサポート。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の11.1.1.8.0よりも前のポータルのアプグレードに関する項を参照してください。

  • Show Detail FrameコンポーネントのchildCreationプロパティの追加。これにより、Show Detail Frameコンポーネントの子(コンテンツ)がいつ作成されるかを指定し、処理時間を短縮します。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のShow Detail Frameコンポーネントの属性に関する表のchildCreationを参照してください。

  • コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートのイメージ・レンディションのサポート。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートでのイメージ・レンディションの使用に関する項を参照してください。

11g リリース1 (11.1.1.8.3)の新機能と変更機能

WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.8.3)の新機能と変更された機能は次のとおりです。

  • 既存のページ・テンプレートと比較して効率とパフォーマンスの向上を実現した、4つの新しいページ・テンプレートのサポート。「新しいページ・テンプレート」を参照してください。

  • Folders_gのかわりとして、Oracle WebCenter Contentからスケーラブルで高パフォーマンスのフォルダ・サービスを提供する、FrameworkFoldersコンポーネントのサポート。「FrameworkFoldersのサポート」を参照してください。

新しいページ・テンプレート

既存のページ・テンプレートと比較して効率とパフォーマンスが向上した4つの新しいページ・テンプレート。ファイルの内容は次のとおりです。

  • 4つのページ・テンプレート: Skyrosサイド・ナビゲーションv2、Skyrosサイド・ナビゲーション(ストレッチ) v2、Skyrosトップ・ナビゲーションv2およびSkyrosトップ・ナビゲーション(ストレッチ) v2

  • 1つのスキン: Skyros v2

    これは、新しいページ・テンプレートの優先スキンです。既存のページ・テンプレートで、新しいSkyros v2スキンを使用しないでください。同様に、新しいページ・テンプレートで、既存のスキンを使用しないでください。

  • 2つのタスク・フロー: ポータル・サイド・ナビゲーションおよびポータル・トップ・ナビゲーション

    これらのタスク・フローによってページ・テンプレートにナビゲーションが実装されます(ポータルの横側のペインまたは上部タブのいずれかとして)。これらのタスク・フローのナビゲーションのスタイルは、このパッチで使用できるスキン・ファイルのCSSに依存します。別のスキンを使用しているページ・テンプレートでこれらのタスク・フローを使用する場合は、スキンでのCSSの不一致により、ナビゲーションが予期したとおりに表示されないことがあります。ただし、ナビゲーション・セクションを、新しいSkyros v2スキン・ソース・コードから現在のスキン・コード・ソースにコピーして貼り付けた場合は、予期した結果が得られます。

WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.9.0)では、これらのファイルは事前にインストールされ、「管理者」または「アプリケーション・スペシャリスト」ロールの権限を持つユーザーに対して「共有アセット」ページに表示されます。

アセット・タイプ ファイル名
ページ・テンプレート pageTemplate_Skyros_Side_Navigation_Stretch_v2.ear

pageTemplate_Skyros_Side_Navigation_v2.ear

pageTemplate_Skyros_Top_Navigation_Stretch_v2.ear

pageTemplate_Skyros_Top_Navigation_v2.ear

スキン skin_Skyros_v2_Skin.ear
タスク・フロー taskFlow_Portal_Side_Navigation.ear

taskFlow_Portal_Top_Navigation.ear


次の手順を実行して、新しいページ・テンプレートを使用します。

  1. ホーム・ポータルおよびすべての新しいポータルのページで新しいデフォルト・ページ・テンプレートを設定するには(ポータルのテンプレートで、特定のページ・テンプレートを使用するように指定されていない場合)、『Oracle WebCenter Portalの管理』のデフォルト・ページ・テンプレートの選択に関する項を参照してください。

  2. 個々のポータルで使用されているページ・テンプレートを変更するには、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのページ・テンプレートの変更に関する項を参照してください。

  3. ページ・テンプレートで使用されている優先スキンを変更するには、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートの優先スキンの設定に関する項を参照してください。

詳細は、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ページ・テンプレートでの作業」の章および『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の「ページ・テンプレートの開発」の章を参照してください。

FrameworkFoldersのサポート

以前のOracle WebCenter Portalでは、Folders_gのみがサポートされていました。WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.8.3)では、Oracle WebCenter Portalの新しいインストールをFrameworkFoldersと統合できます。Oracle WebCenter Portalの既存のインストールにパッチを適用した11g Release 1 (11.1.1.8.3)では、引き続きFolders_gを使用する必要があります

FrameworkFoldersコンポーネントでは、リポジトリ・コンテンツのアクセスや編成に対応したスケーラブルな階層フォルダ・インタフェースが提供されます。これは、Content Serverに対して推奨されるエンタープライズ・フォルダ・サービスです。

11gリリース1 (11.1.1.8.0)での新機能と変更された機能

WebCenter Portal 11g リリース1 (11.1.1.8.0)の新機能と変更された機能は次のとおりです。

  • 用語の変更:

    以前のリリース 11gリリース1 (11.1.1.8.0)
    WebCenter Portal: Spaces WebCenter Portal
    スペース ポータル
    スペース・テンプレート ポータル・テンプレート
    リソース アセット

  • エンドユーザーの操作性

    • プロファイル情報の編成機能、クリックによる編集機能およびプロファイル写真の削除機能の向上を含む、プロファイルのユーザー・インタフェースの更新。第6章「プロファイルの管理」を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関する詳細なドキュメントについて、「ポータル・ビルダー」「管理」および「開発環境」に参照先が示されています。

    • ファセット検索やドキュメント・サムネイルを含む検索操作の強化(Oracle SES 11.2.2.2によるサポート)。第3章「情報の検索」を参照してください。

  • ポータル・ビルダー

    • インプレースのページ作成を含む簡素化されたページ作成。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「新しいポータルの作成および構築」の章を参照してください。

    • 複数のタスクをわずかなステップに統合するように再設計されたポータルの編集および管理用のユーザー・インタフェース(ポータル・ビルダー)。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルの編集」および「ポータルの管理」の章を参照してください。

    • 簡素化されたページ作成および編集: Web(編集用)ビューおよびデータ(管理用)ビュー、インライン・リソース・カタログ(ページへのコンポーネントのドラッグ・アンド・ドロップをサポート)、選択ビュー。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・ページでの作業に関する項を参照してください。

    • 新規ページ作成時のポータル・ナビゲーションの自動更新。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の既存のポータルでのページまたはサブページの作成に関する項を参照してください。

    • ツールのレイジー・プロビジョニング - WebCenter Portalは、ポータル作成時ではなくツールの初回使用時にバックエンド・サーバーを構成することで、新しいポータルを正しくすばやく作成します。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の新しいポータルの作成に関する項を参照してください。

    • 階層的なページ・サポート(サブページ)。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルでのページまたはサブページの作成に関する項を参照してください。

    • プロファイル情報の編成機能、クリックによる編集機能およびプロファイル写真の削除機能の向上を含む、プロファイルのユーザー・インタフェースの更新、およびピープル・コネクションやアクティビティ・グラフのコンポーネントのより詳細な制御を可能にする新しいコンポーネント・プロパティの導入。詳細は、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルへのアクティビティ・グラフと推奨の追加」、「ポータルへのコネクションの追加」および「ポータルへのプロファイルの追加」の各章を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関するその他のドキュメントは、「エンドユーザーの操作性」「管理」、および「開発環境」を参照してください。

    • スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど、様々なデバイスでのポータル・ページのレンダリング方法を制御するデバイス設定。iOSフォンやiOSタブレットなどの特定のデバイス・グループ上のポータルをターゲットとして、最適なレンダリングを行うために、ページ・バリアントを作成できます。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルでのデバイス設定の管理に関する項、「ポータルのデバイス・グループの管理」の章およびデバイス・グループごとのページ・バリアントの作成に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関するその他のドキュメントは、「管理」および「開発環境」を参照してください。

    • コンテンツ・プレゼンタとCSS3メディア問合せを使用してブラウザ(スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)の幅に合せて調整を行うレスポンシブ・レイアウトを作成する方法の例を提供するレスポンシブ・コンテンツ・プレゼンタ。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のレスポンシブ・テンプレートの使用に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関するその他のドキュメントは、「開発環境」を参照してください。

  • 管理

    • 従来のWebCenter Portal顧客になじみの深いパワー・ユーザー指向の操作性を含む、簡素化されたWebCenter Portalの管理。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・ビルダー管理におけるポータルの管理に関する部分を参照してください。

    • プロファイルの新規またはレガシーのユーザー・インタフェースを表示するかどうかを指定するプロパティ、およびプロファイルの同期設定を指定するプロパティを含む、プロファイルの新しい構成設定。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ピープル・コネクションの管理」の章を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関するその他のドキュメントは、「エンドユーザーの操作性」「ポータル・ビルダー」、および「開発環境」を参照してください。

    • スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど、様々なデバイスでのポータル・ページのレンダリング方法を制御するデバイス設定。iOSフォンやiOSタブレットなどの特定のデバイス・グループ上のポータルをターゲットとして、最適なレンダリングを行うために、ページ・バリアントを作成できます。『Oracle WebCenter Portalの管理』のデバイスおよびデバイス・グループのデプロイに関する項、デバイス・グループ用のシステム・ページのページ・バリアントの作成に関する項、および「デバイス設定の管理」の章を参照してください。モバイル・サポートに関するその他のドキュメントは、「ポータル・ビルダー」および「開発環境」を参照してください。

    • 偽装 - WebCenter Portalの他のユーザーの操作を検証し、予測しない結果をトラブルシューティングする目的で、権限を持つユーザーが別のユーザーを偽装することができます。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「偽装の管理」の章を参照してください。

    • 最小限のダウンタイムで1つ以上のポータルのエクスポート/インポートおよびバックアップ/リカバリが実行できるようになった、ポータル・ライフサイクル・ツールの強化。『Oracle WebCenter Portalの管理』の「ポータル、テンプレート、アセット、拡張機能のデプロイ」および「WebCenter Portalのバックアップ、リカバリ、クローン作成の管理」の章を参照してください。

    • Oracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサのユーザー・インタフェースがWebCenter Portalの管理ユーザー・インタフェース内に統合され、システム管理者が既存のページレット・プロデューサのページレットを認識し、これらのページレットをエンド・ユーザーに提供できるようになりました。UIの統合により、ページレット・プロデューサの管理者も、ページレットを表示しているWebCenter Portalからページレット・プロデューサの管理UIへ簡単に移動して、ページレットの新規作成や既存のページレットの編集を行うことができます。『Oracle WebCenter Portalの管理』の「ページレット・プロデューサの管理」の章を参照してください。

    • 個々のコンポーネントがポータル・ページに表示されるまでにかかる時間と、ページ全体の表示にかかる時間を示す、新しいページ・パフォーマンス・アナライザ。この新しいツールは、第1レベルのパフォーマンス分析を実行する開発者、独自のページを構築する顧客、WebCenter Portalでページをカスタマイズするすべてのユーザーに役立ちます。『Oracle WebCenter Portalの管理』の低速のページ・コンポーネントの識別方法に関する項を参照してください。

  • 開発環境

    • プロファイル情報の編成機能、クリックによる編集機能およびプロファイル写真の削除機能の向上を含む、プロファイルのユーザー・インタフェースの更新、およびピープル・コネクションやアクティビティ・グラフのコンポーネントのより詳細な制御を可能にする新しいコンポーネント・プロパティの導入。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の「ピープル・コネクション・サービスの概要」、「ピープル・コネクション・タスク・フロー・バインディング・パラメータ」および「アクティビティ・グラフの統合」の各章を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関するその他のドキュメントは、「エンドユーザーの操作性」「ポータル・ビルダー」、および「管理」を参照してください。

    • 開発者は式言語(EL)式を使用して、デバイス設定に関する情報を取得できます。デバイス設定により、スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど、様々なデバイスでのポータル・ページのレンダリング方法を制御します。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のデバイス設定に関連するEL式に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関するその他のドキュメントは、「ポータル・ビルダー」および「管理」を参照してください。

    • コンテンツ・プレゼンタとCSS3メディア問合せを使用してブラウザ(電話、タブレット、パソコンなど)の幅に合せて調整を行うレスポンシブ・レイアウトを作成する方法の例を提供するレスポンシブ・コンテンツ・プレゼンタのテンプレート。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のレスポンシブ・テンプレートの使用に関する項およびレスポンシブ・テンプレートの拡張に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関するその他のドキュメントは、「ポータル・ビルダー」を参照してください。

    • カスタム共有ライブラリの開発およびデプロイメントの簡素化。WebCenter Portalの提供する新しいJDeveloperテンプレートによって、タスク・フロー、データ・コントロール、マネージドBeanなどのカスタム・コンポーネントを構築し、それらをWebCenter Portalサーバーの共有ライブラリに直接デプロイすることができます。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の「JDeveloperを使用したWebCenter Portal用コンポーネントの開発」の章を参照してください。

  • WebCenter Portal内の人物とロールに応じて再構築されたドキュメント・ライブラリ

    • 『Oracle WebCenter Portalの使用』(このガイド)には、ナレッジ・ワーカーが必要とする情報が記載されています。一般に、ナレッジ・ワーカーはWebCenter Portalを使用してコンテンツを提供および確認し、ソーシャルの対話に参加します。また、ホーム・ポータルを利用して、自分のドキュメントとプロファイルを管理します。

    • 『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』には、アプリケーション・スペシャリストが必要とする情報が記載されています。アプリケーション・スペシャリストは、ポータル・ビルダーを使用して、ポータル、その構造(ページの階層、ナビゲーション、セキュリティ)、およびそのコンテンツ(ページ上のコンポーネント、レイアウト、動作など)を作成および管理します。

    • 『Oracle WebCenter Portalの管理』には、システム管理者が必要とする情報が記載されています。システム管理者は、IT担当者やビジネス・ユーザーからの要求に応じて新しいマシンを設定し、既存のアプリケーションのシステムとデータベースをクローニングまたはバックアップします。また、パッチ、パッケージおよびアプリケーションをインストールし、その他の管理に関連する作業を実行します。

    • 『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』には、開発者が必要とする情報が記載されています。開発者は、主にJDeveloperを使用して、ポータルとWebCenter Portal Frameworkアプリケションの両方に対するサポートを提供します。

    詳細は、「登場人物リスト」を参照してください。