Oracle® Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス 11gリリース1 (10.3.6) B55569-12 |
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この章では、Oracle WebCenter Enterprise Capture用のカスタムWLSTコマンド、およびそのコマンド構文、引数、コマンド例を詳細に説明します。
次以降の項では、Oracle WebCenter Enterprise CaptureのためのカスタムWLSTコマンドについて説明します。これらのコマンドを使用すると、コマンド・ラインからOracle WebCenter Enterprise Captureの様々な構成パラメータにアクセスおよび変更できます。次のトピックがあります。
WLSTから呼び出すことができる、サポートされているすべてのCaptureコマンドを表示するには、WLSTプロンプトで次のコマンドを入力します。
help('capture')
Enterprise Captureワークスペース・コンソール使用の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Enterprise Captureの管理を参照してください。
注意: Oracle WebCenter Enterprise Captureカスタム・コマンドを使用するには、コンポーネントがインストールされたOracle CommonホームからWLSTスクリプトを起動する必要があります。Oracle WebCenter CaptureアプリケーションがデプロイされたOracle WebLogic Server管理対象サーバー(デフォルト・ポート16400)に接続するか、Oracle WebLogic Server管理サーバーに接続し、コマンドdomainRuntime() を実行することによって、場所をdomainRuntimeに変更します。
Oracle Fusion Middleware管理者ガイドのカスタムWLSTコマンドの使用に関する項を参照してください。 |
WLST Oracle WebCenter Enterprise Captureコマンドのカテゴリは、次のとおりです。
表20-2のコマンドを使用して、Oracle WebCenter Enterprise Captureを構成します。
表20-2 WLSTサーバーOracle WebCenter Enterprise Capture構成コマンド
このコマンドを使用します... | 次を行うには... | WLSTの使用... |
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管理者またはワークスペース管理者がアクセスできるすべてのCaptureワークスペースをリストします。 |
オンライン |
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指定したワークスペース内にあるすべてのバッチをリストします。 |
オンライン |
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イメージとメタデータを含むバッチを、zipファイルにエクスポートします。 |
オンライン |
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ドキュメント、メタデータ、スクリプト、プロファイルおよびジョブを含むCaptureワークスペース全体を、XMLファイルにエクスポートします。 |
オンライン |
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オンライン |
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指定したバッチのバッチ・ロックに関するレコードを削除します。 |
オンライン |
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ロックされたバッチのリストを表示します。 |
オンライン |
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すべてのEnterprise Capture構成の属性と値のリストを表示します。 |
オンライン |
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引数として指定した属性の値をフェッチします。 |
オンライン |
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Enterprise Capture属性の値を、入力した値に設定します。 |
オンライン |
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クライアント・バンドル・ディレクトリの更新済バンドルをスキャンします。 |
オンライン |
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既存のクライアント・バンドルを削除します。 |
オンライン |
Captureオブジェクト(クライアント・プロファイル、プロセッサ・ジョブまたはコミット・プロファイル)で定義されたプロパティの値を設定します。 |
オンライン |
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Captureオブジェクト(クライアント・プロファイル、プロセッサ・ジョブまたはコミット・プロファイル)の特定のプロパティの値を出力します。 |
オンライン |
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Captureオブジェクト(クライアント・プロファイル、プロセッサ・ジョブまたはコミット・プロファイル)に関連付けられるユーザー名とパスワードを設定します。 |
オンライン |
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ワークスペース内でスクリプトを更新します。 |
オンライン |
WLSTでの使用: オンライン。
WLSTでの使用: オンライン。
IDによって指定されたワークスペースのすべてのバッチをリストします。リストされる各バッチには、「バッチID」、「バッチ名」、「作成者」(ユーザー)、「最終更新者」(ユーザー)および「最終更新」(日付)という5つの列(この順序で表示されます)が含まれます。
WLSTでの使用: オンライン。
WLSTでの使用: オンライン。
WLSTでの使用: オンライン。
exportWorkspace
コマンドを使用して生成したXMLファイルからワークスペースをインポートします。Oracle WebCenter Enterprise Captureデータベース内にあるワークスペースはインポートできません。
WLSTでの使用: オンライン。
WLSTでの使用: オンライン。
ロックされたバッチのリストを表示します。リストされる各バッチには、「ワークスペースID」、「バッチID」、「バッチ名」、「作成者」(ユーザー)、ワークステーション(名前/IPアドレス)および「最終更新」(日付)という6つの列(この順序で表示されます)が含まれます。
WLSTでの使用: オンライン。
WLSTでの使用: オンライン。
WLSTでの使用: オンライン。
WLSTでの使用: オンライン。
WLSTでの使用: オンライン。
WLSTでの使用: オンライン。
Captureオブジェクト(クライアント・プロファイル、プロセッサ・ジョブまたはコミット・プロファイル)で定義されたプロパティの値を設定します。
各Captureオブジェクトに設定できるプロパティの詳細は、付録Aを参照してください。
setObjectProperty('<WORKSPACE_NAME>','<CLASS_NAME>','<OBJECT_IDENTIFIER>','<PROPERTY_ASSIGNMENT_STRING>')
このコマンドに必要なパラメータは次のとおりです。
引数 | 定義 |
---|---|
WORKSPACE_NAME |
変更されるオブジェクトが含まれるCaptureワークスペースの名前。呼び出すユーザーが、複数のワークスペースに対して、指定された名前の権限を持っている場合、最初に検索されたワークスペースが使用されます。 |
CLASS_NAME |
クライアント・プロファイル、プロセッサ・ジョブ、またはコミット・プロファイルを定義するクラスの名前。 |
OBJECT_IDENTIFIER |
オブジェクトを見つけるために使用できるプロパティの名前と、そのプロパティの期待される値で構成されているキー/値ペア。 |
PROPERTY_ASSIGNMENT_STRING |
更新するプロパティの名前と値を等号で区切ったもの。 |
次のリストに、setObjectPropertyコマンドを使用する場合の追加の注意点を示します。
変更可能なオブジェクトは、標準的なJavaBeanのゲッター/セッター・パターンを使用してプロパティを公開します。次の例では、メソッドgetProfileDesc
とsetProfileDesc
が、Profileクラス内に存在すると想定しています。
プロパティに割り当てられる値は、プロパティのデータ型と互換性を持っている必要があります。プロパティのデータ型と互換性を持たない値の場合、例外が発生します。
有効なクラス名を次に示します。
oracle.oddc.data.Profile
(変更されるCaptureオブジェクト: クライアント・プロファイル)
oracle.odc.recognition.RecognitionJob
(変更されるCaptureオブジェクト: 認識プロセッサ・ジョブ)
oracle.odc.importprocessor.ImportJob
(変更されるCaptureオブジェクト: インポート・プロセッサ・ジョブ)
oracle.odc.entity.CommitProfileEntity
(変更されるCaptureオブジェクト: コミット・プロファイル)
oracle.odc.docconverter.DocConverterJob
(変更されるCaptureオブジェクト: ドキュメント変換ジョブ)
プロファイルまたはジョブ内でネストされたオブジェクト上に値を設定する必要がある場合、ネストされたプロパティにアクセスするために、「ドット」記法を使用できます。propertyName.propertyName=value
複数のネスト・レベルがサポートされます。認識プロセッサ・ジョブのdocTypeBarcodeプロパティのbarcodeNameプロパティを変更する場合、次を使用できます。docTypeBarcode.barcodeName=value
コレクションに含まれるオブジェクトのプロパティへのアクセスをサポートする場合、次のように「山カッコ」記法を使用できます。propertyName<identifierPropertyName=value>.propertyName=value
山カッコの内側の値は、変更するオブジェクトをコレクション内で見つけるために使用されます。identifierPropertyName
はコレクション内でオブジェクトを識別するために使用できるプロパティの名前で、値は、プロパティが一致とみなされる場合に含む値です。例: barcodes<barcodeName=barcode 1>.barcodeName=barcode 2.
次に示すのは、クライアント・プロファイルに適用される<オブジェクト識別子
>の例です。
profileName=Commit to CS
次に示すのは、クライアント・プロファイルのプロパティprofileDesc
を更新するための<プロパティ割当て文字列
>の例です:
profileDesc=Test Profile Desc
次に示すのは、Commit to CS
という名のWebCenter Contentコミット・プロファイルに関連付けられたプロパティ<serverURL
>を設定する例です。
setObjectProperty('TEST_WORKSPACE','corporate.odc.entity.CommitProfileEntity','profileName=Commit to CS','serverURL=http://myhost.example.com:16200/cs/idcplg/')
WLSTでの使用: オンライン。
getObjectProperty('<WORKSPACE_NAME>','<CLASS_NAME>','<OBJECT_IDENTIFIER>','<PROPERTY_NAME>')
このメソッドに必要なパラメータは次のとおりです。
引数 | 定義 |
---|---|
WORKSPACE_NAME |
変更されるオブジェクトが含まれるCaptureワークスペースの名前。呼び出すユーザーが、複数のワークスペースに対して、指定された名前の権限を持っている場合、最初に検索されたワークスペースが使用されます。 |
CLASS_NAME |
クライアント・プロファイル、プロセッサ・ジョブ、またはコミット・プロファイルを定義するクラスの名前。 |
OBJECT_IDENTIFIER |
オブジェクトを見つけるために使用できるプロパティの名前と、そのプロパティの期待される値で構成されているキー/値ペア。 |
PROPERTY_NAME |
アクセスするプロパティの名前。setObjectProperty に記述したドット記法と山カッコ記法を使用して、アクセスするプロパティを分離することができます。 |
注意: このコマンドに対するバッキングMBeanメソッドは、setObjectProperty コマンドで行われた変更が反映されたかを検証するための自動化テストで使用できます。 |
有効なクラス名を次に示します。
oracle.oddc.data.Profile oracle.odc.recognition.RecognitionJob oracle.odc.importprocessor.ImportJob oracle.odc.entity.CommitProfileEntity oracle.odc.docconverter.DocConverterJob
次に示すのは、インポート・ジョブに適用される<オブジェクト識別子
>の例です。
jobName=Import Email
電子メール・インポート・ジョブに関連付けられたプロパティ<serverName
>の値を取得するための例を次に示します。
getObjectProperty('TEST-WORKSPACE','oracle.odc.importprocessor.ImportJob','jobName=Import Email','serverName')
WLSTでの使用: オンライン。
setObjectCredentials('<WORKSPACE_NAME>','<CLASS_NAME>','<OBJECT_IDENTIFIER>','<USER_NAME>','<PASSWORD>')
このメソッドに必要なパラメータは次のとおりです。
引数 | 定義 |
---|---|
WORKSPACE_NAME |
変更される資格証明が含まれるCaptureワークスペースの名前。呼び出すユーザーが、複数のワークスペースに対して、指定された名前の権限を持っている場合、最初に検索されたワークスペースが使用されます。 |
CLASS_NAME |
プロファイルまたはジョブを定義するクラスの名前。 |
OBJECT_IDENTIFIER |
変更するオブジェクトのプロパティ名と予期される値から構成される、キー/値ペア。 |
USER_NAME |
オブジェクトの資格証明に割り当てるユーザー名。 |
PASSWORD |
オブジェクトの資格証明に割り当てるパスワード。 |
有効なクラス名は、次のとおりです。
oracle.odc.importprocessor.ImportJob oracle.odc.entity.CommitProfileEntity
電子メール・インポート・ジョブに関連付けられた資格証明を設定する例を次に示します。
setObjectCredentials('TEST-WORKSPACE','oracle.odc.importprocessor.ImportJob','jobName=import Email','xyz@example.com','welcome123')
WebCenter Imagingコミット・プロファイルに関連付けられた資格証明を設定する例を次に示します。
setObjectCredentials('TEST-WORKSPACE','oracle.odc.entity.CommitProfileEntity','profileName=commit to Imaging','admin','welcome123')
WLSTでの使用: オンライン。
updateScript('<WORKSPACE_NAME>','<SCRIPT_NAME>','<SCRIPT_FILE>')
このコマンドに必要なパラメータは次のとおりです。
引数 | 定義 |
---|---|
WORKSPACE_NAME |
スクリプトを含むワークスペースの名前。ワークスペースの一意の識別子をルックアップするためには、名前を使用する必要があります。名前が見つからない場合、エラー・メッセージが表示されます。 |
SCRIPT_NAME |
更新するスクリプトの名前。スクリプトが見つからない場合、エラー・メッセージが表示されます。 |
SCRIPT_FILE |
更新されるスクリプト・ファイルへの絶対パス。スクリプトは、このファイルのコンテンツで更新されます。 |