1 SNMP の概要および要件

SNMP (Simple Network Management Protocol) は、UDP/IP (User Datagram Protocol/Internet Protocol) を使用して Ethernet 上でネットワーク管理操作を実行するアプリケーション層プロトコルです。SNMP を使用して、管理者は情報 (構成、操作、統計情報) についてライブラリに問い合わせることができ、ライブラリは潜在的な問題を管理者に通知できます。ライブラリは、StorageTek Tape Analytics (STA) サーバーに情報を送信することもできます (詳細は、OTN に関する STA のドキュメントを参照してください)。

サポートされる SNMP のバージョン

  • SNMP v3 — 読み取りと書き込みの両方のサポート。転送された情報はセキュアです。

  • SNMP v2c — 主にマシンステータスのクエリーに対応した読み取り専用のサポート。転送された情報はセキュアではありません。

SNMP v2c または SNMP v3 のいずれかが、MIB ファイル内のオブジェクト ID を取得して、トラップ受信者リストにトラップを送信できます。ただし、SNMP v3 は暗号化機能およびより強力なユーザー識別を提供するため、SNMP v3 でのみライブラリのプロパティーを変更できます。

SNMP ポート

これらのポート経由での通信を許可するようにファイアウォールを構成します。

  • 161 — MIB を読み取るための SNMP 要求の送信用。

  • 162 — SNMP トラップの受信用 (デバイスの問題、エラー、または重要なイベントの通知)。

SNMP 構成の要件

  • ライブラリのファームウェア:

    • SL8500 バージョン FRS_3.12 以上

    • SL3000 バージョン FRS_1.7 以上

    • SL150 バージョン 1.0 以上

    注:

    STA には別のファームウェア要件があります。詳細については、STA のドキュメントを参照してください。
  • SLC バージョン FRS_4.0 以上。

  • SNMP がライブラリで有効になっている必要があります。

SNMP の構成方法

次の方法を使用して SNMP を構成できます。

  • SL3000 および SL8500 — CLI (CLI を使用した SNMP の構成を参照)。

  • SL150 — 管理者または保守のいずれかのユーザーロールを使用したブラウザユーザーインタフェース (SL150 のユーザーズガイドを参照)。