セキュリティについて
セキュリティとは、特定のデータや受給者をユーザーが参照または更新することを制限する機能です。
グローバル ペイロールには、2 つのレベルのセキュリティがあります。
エレメント レベル セキュリティ
ユーザーが参照、更新できるエレメントを制限します。ユーザー ルール プロファイル ページおよびエレメント名ページの [使用先]、[所有者]、[上書きレベル] での設定がその基準になります。
受給者レベル セキュリティ
ユーザーが表示できる受給者を制限します。PeopleSoft HR にある標準の HR セキュリティがその基準になります。
注: グローバル ペイロールでは、PeopleSoft 勤務管理のグループ セキュリティ機能も使用できます。
各ユーザーにユーザー プロファイルを設定して、国固有のエレメント情報にのみアクセスできるようにします。たとえば、フランスでのみ業務を行う組織にとって、イギリス固有のエレメント情報は必要ありません。エレメント使用先セキュリティによって、ユーザーに関係のある情報のみがプロンプト テーブルと検索ページに表示されるようになります。
所有者セキュリティでは、エレメントの所有者および管理者が PeopleSoft またはユーザーのどちらであるかが参照されます。PeopleSoft によってのみ修正できる特定のエレメントと、ユーザーが修正可能なその他のエレメントがあります。
エレメント名ページの [所有者] フィールドで、エレメントの所有者を指定します。
エレメントの上書きレベルは、エレメント タイプによって異なります。通常の上書きレベルには、[支給元]、[支給グループ]、[受給者]、[カレンダー]、[エレメント使用]、[エレメント定義] および [ポジティブ入力] があります。エレメント名ページでチェック ボックスを使用して、上書きレベルを選択します。これらのチェック ボックスで、そのエレメントが上書き処理により更新されるのか、別のエレメントによって更新されるのかを指定します。
エレメント使用セキュリティ (エレメントによる更新のセキュリティ) では、どのエレメントがどのエレメントにより更新できるのかを管理します。このアプリケーションの以下の 4 つのコンポーネントでは、エレメントを別のエレメントによって更新できます。
[アレイ] (フィールド マップ/キー ページの [取得フィールドと変数エレメントのマッピング] グループ ボックスを使用)。
ブラケット (ブラケットの検索キー/戻り列ページにある [戻り列] のフィールドを使用)。
日付 (日付の抽出ページにある [定義] の日付に関するフィールドを使用)。
フォーミュラ (フィールド ベース定義ページの [フィールド ベース領域] を使用)。
システムによってユーザー ルール プロファイルとエレメント使用先セキュリティが確認され、アクセスが可能なエレメントだけが別のエレメントによって更新できるようになります。