バッチ処理エラーおよびデータ入力エラーの修正
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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GP_GPSQR04_PNL |
メッセージ レポート (GP000004) SQR プロセスを実行して、給与計算の最終決定を完了するために追加編集が必要な受給者を確認します。 |
バッチ処理中にエラーが発生すると、支給の計算ステータスに以下のいずれか 1 つが割り当てられます。
エラー
金額計算中にエラーが発生したことを示します。たとえば、バッチ処理でエレメント定義に対する適切な有効日付きの行が見つからなかった場合などです。
計算エラー - スキップ
エラーのため、受給者の計算が実行されなかったことを示します。たとえば、受給者の職務行が見つからなかった場合などです。
計算エラー - ルール
それぞれの組織で定義されたエラーの条件に一致したことを示します。たとえば、受給者の給与が 1 億円に達したときや、その他の指定金額に達したときなどに、エラー メッセージを生成するフォーミュラ エレメントなどです。
計算フェーズを実行するたびに、エラーになった支給の数を処理統計コンポーネントで確認できます。また、受給者メッセージ コンポーネントでも、エラーごとに生成された警告やメッセージを参照できます。エラーの原因となった問題を解決した後、計算フェーズを再実行します。指定した受給者の再計算が実行されます。
照会の各ページに表示される詳細情報を使用することで、ほとんどのエラーを解決することが可能ですが、それ以上の情報が必要になる場合もあります。数人の受給者に対するエラーを解決する場合、それらの受給者に限定してエレメント変換チェーンを作成することができます。
変換チェーンを作成するには、次の手順に従います。
受給者ステータス ページで、[処理インジケータ] を [再計算] に設定します。
休暇欠勤/給与計算ページで [計算] チェック ボックスをオンにし、[デバッグ/チューニング オプション] リンクをクリックして [エラーのエレメントをトレース] オプションを選択します。
ジョブを開始します。
重要 エラーのある給与計算は最終決定できません。給与計算実行を完了する前に全てのエラーを解決できない場合は、エラーのある給与計算をキャンセルして、後から追加実行で処理します。
データ エラーと入力漏れ
データ入力エラー、事務処理の遅れ、および他の要因から、システムが検出できないエラーが生じる場合もあります。照会の各ページは、この種の問題を見つけるのに役立ちます。
他のアプリケーションからグローバル ペイロールに送信されたデータにエラーが含まれている場合、以下のいずれかを行います。
送信元アプリケーションのエラーを修正し、データを再送信します。
ポジティブ入力機能を使用して、間違ったデータを上書きします。
送信元アプリケーションのエラーを修正することにより、送信元アプリケーションとグローバル ペイロールの両方で正しいデータを維持することができます。
グローバル ペイロールのバッチ処理メッセージは、次の 2 種類に分けられます。
メッセージ 1 から 300。
情報メッセージおよび処理の異常終了を示すメッセージです。これらのメッセージは、処理ログに表示され、処理の進捗状況や処理の異常終了の原因となった重大なエラーを知らせます。
メッセージ 301 以上。
警告または重大ではないエラーのメッセージです。受給者メッセージ ページで指定される受給者に対し 1 つ以上のセグメント (支給) でこれらのエラーが生じても、処理は続行できます。
これらのメッセージは、いくつかの例外を除いて、エレメントの変換やセグメントがスキップされる原因となった問題を知らせ、影響を受ける受給者を示します。これらのメッセージは、受給者メッセージ ページで参照できます。
これら 2 種類のバッチ処理エラー メッセージは、標準で提供されるメッセージ セット 17005 およびユーザーによって作成されるメッセージ セットに適用されます。
メッセージ セット番号 17005 には、グローバル ペイロールのコアとなるアプリケーション バッチ処理に対するメッセージが含まれています。このセット内の主なメッセージの説明を以下に示します。
受給者メッセージ ページまたは受給者メッセージ レポートによって、バッチ処理メッセージを確認することができます。受給者メッセージ レポートを使用すると、給与計算の最終決定を完了するために追加編集が必要な受給者を確認できます。オンラインで使用可能なものと同じ選択ロジックが提供されます。
メッセージ番号 |
メッセージ/説明 |
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3 |
アレイ上限数 %3 のコピーブック %2 に定義されているアレイ %1 の内部アレイがオーバーフローしました COBOL ではデータのスペース配分が動的に行われないので、データを読み込むための全てのアレイに行数をあらかじめ設定しておく必要があります。処理中に、プログラム内に確保された保存領域を超えるデータがデータベースから取得されると、このメッセージが発行されます。このメッセージでは、どの保存領域が超過したか、その領域はどのコピー ブックで定義されたか、およびその領域の限度が指定されます。 先に進むには、システム管理者かシステム プログラマに、領域を必要数まで拡大し、グローバル ペイロール COBOL アプリケーションを再コンパイルした後に、その処理を再実行するように依頼する必要があります。 サンプル メッセージ: GPPDPDM1: XB000 Internal array overflow occurred for array %1 defined in copybook %2 with a max array count of %3 L-PMT-DATA GPCDPDM.CBL 20 解決例: 問題のコピー ブックから以下に示された設定部分を見つけます。 05 L-PMT-COUNT PIC 9999 VALUE 0 COMP. 88 L-PMT-COUNT-MAX VALUE 50. 05 L-PREV-PMT-PTR PIC 9999 VALUE 0 COMP. 05 L-ORIG-PMT-COUNT PIC 9999 VALUE 0 COMP. 05 L-PMT-DATA OCCURS 50 INDEXED BY PMT-IDX. OCCURS 句の番号を増やしますが、同時に L-PMT-COUNT-MAX の VALUE も同数にします。このアレイには、カレンダー グループ内の 1 人の受給者のために処理されたセグメントごとに 1 行が含まれます。また、受給者が複数の職務についている場合は、処理中の雇用レコード番号全てについて、履歴行を 1 行と、全ての遡及セグメント、および現在の処理期間に含まれるセグメント数が含まれます。 |
301 |
プロセス リスト %3 の親エレメント %2 のエレメント %1 が %4 にありません。(PIN 番号 %5) キー属性アレイ (UPINT または UPINA) の 1 つでそのエレメントに対する入力が見つからない場合に、エレメント変換プログラムによってこのエラー メッセージが発行されます。このメッセージには、エレメント コンポーネント、その親 (%2) および今回処理されるプロセス リスト (%3) が指定されます。また、UPINT または UPINA (%4) で入力が見つからないことやそのエレメントの PIN 番号 (%5) も通知されます。 親エレメントが現在実行中のカレンダー グループの国以外の国に特別に定義されたエレメントを使用するように設定されている場合に、このエラーが発生する可能性があります。 解決方法: 親エレメントを調べます。または、エラーが報告されたエレメントがプロセス リストに直接にある場合、プロセス リストのセクションを調べます。エレメントの関連付けを修正するか、該当するプロセス リストからそのエレメントを削除します。 メッセージ 314 と 315 も参照してください。 |
302 |
エレメント %1 (親エレメント %2、プロセス リスト エレメント %3) の定義は %4 の時点で非アクティブです 受給者メッセージ ページでは、%n プレースホルダーがエレメント名に置き換えられます。処理中に、変換のリクエストが行われた日付 (%4) 以前に非アクティブに設定されたエレメントを変換するリクエストが行われた場合、このメッセージが発行されます。親エレメント (%2) は、このエレメントに直接関連付けられているエレメントです。プロセス リスト エレメント (%3) は、エラーのエレメントと親エレメントの両方に関連しているプロセス リストのエレメントを表します。 より複雑な設定では、親エレメントとプロセス リストのエレメントの間に複数のエレメントの階層がある場合もあります。プロセス リストの入力に対しエラーが発生した場合は、3 つのエレメント全てに同じエレメント名が表示されます。 解決方法: エラーのエレメント定義を見直し、そのエレメントを非アクティブにする必要があるか判断します。非アクティブにする必要がある場合は、親エレメントの定義を修正して、変換の際にこのエレメントの値を使用しないで済むようにします。エラーのエレメントが直接プロセス リストにある場合 (つまりプロセス リストのセクションにある場合)、そのセクションからそのエレメントを削除する必要があります 。 |
314 |
エレメント %1 の PIN %2 は無効です。有効範囲は 1 から %3 です。PIN はロードされませんでした エレメントまたはエレメント ルール定義がロードされるときに、このメッセージが表示されます。PIN 番号の有効範囲 (1 から 300,000) 外の PIN 番号を持つエレメントが検出されます。最大限度は、GPCUPINT の UPINT アレイのサイズです。 解決方法: PIN 番号 (%2) がゼロの場合、いずれかのルールの設定に問題があります。PIN 番号が 300,000 を超えているということは、ルール設定が拡大していることを表します。UPINT アレイを拡大するために、システム管理者またはアプリケーション開発者に相談してください。 |
315 |
エレメント %1 (PIN %2) のデータはプロセスにロードされませんでした。(国: %3 には無効) このメッセージはエレメントまたはエレメント ルール定義のロード中に表示されます。このメッセージは、メッセージ 314 と違って PIN 番号は有効ですが、処理中にデータをロードしようとしているエレメントが現在の処理に関連付けられた国 (%3) 以外の国用のエレメントであるために表示されるメッセージです。 解決方法: 最後に正常に実行されてから行われたルールの修正または追加に注目して、ルール設定を確認します。 |
給与計算メッセージ ページ (GP_GPSQR04_PNL) を使用して、メッセージ レポート (GP000004) SQR プロセスを実行して、給与計算の最終決定を完了するために追加編集が必要な受給者を確認します。
ナビゲーション
画像: 給与計算メッセージ ページ
次の例では、給与計算メッセージ ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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カレンダー グループ ID |
処理対象のカレンダー グループを指定します。 |
開始従業員 ID、終了従業員 ID |
処理対象の受給者の範囲を指定します。[終了従業員 ID] に値を入力したら必ず [開始従業員 ID] にも値を入力する必要があります。 |
支給グループ |
処理対象の支給グループを指定します。 |
カレンダー ID |
処理対象のカレンダーを指定します。 |
グループ リスト ID |
グループ リスト ID に現在割り当てられている受給者が処理されます。 |
計算ステータス |
処理対象の計算ステータスを指定します。 |
メッセージ セット |
特定のメッセージ セットを選択することができます。選択したグローバル ペイロールのメッセージのみがレポートされます。 |
メッセージ番号 |
このフィールドは、[メッセージ セット] を指定した場合に入力可能になります。有効なメッセージ番号を入力します。 |
メッセージの重要度 |
[エラー] または [警告] を選択して、情報メッセージおよび処理の異常終了を示すメッセージ (メッセージ番号 300 以下) をレポートから除外します。 |