エレメント関係の定義
エレメント関係を定義するには、エレメント関係定義 (GP_PIN_FLD_MAP1) コンポーネントを使用します。
エレメント関係定義のユーティリティによって、PIN 番号を持つエレメントどうしがどのように関係しているかを表すエレメント マップが作成されます。また、エレメント間の関係を定義し、規定外データでのエレメントの使用をパッケージャで確認できるようにします。これらは、エレメントの削除や規定外データのパッケージ作成の際に必要となります。
規定パッケージを作成するとマップが自動的に再作成されますが、新規エレメントの定義や、既存エレメントの変更、エレメントの削除を行ったときにはマップを再作成することをお勧めします。また、アップグレードが終了したときにもターゲット データベースでマップを再作成してください。それによって、最新の情報で更新されたマップを表示できます。
定義/作成ページ (GP_PIN_FLD_MAP) を使用して、エレメント マップを再作成する GP_PINMAP プロセスを開始します。
PIN 番号が保存されているフィールド レコードを表示します。作成したレコードをルール マップに追加したり、ルール マップから削除したりできます。
ナビゲーション
画像: 定義/作成ページ
次の例では、定義/作成ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

定義/作成ページには、PIN 番号が保存されているエレメントを含むレコードのみが一覧表示されます。これらのレコードでは、多くの場合 PIN 番号がキーになっていますが、必ずそうである必要はありません。
注: このページに表示されているのが PeopleSoft 配布のオブジェクトに関する情報である場合、編集または削除はできません。
「エレメント マップへのレコードの追加」を参照してください。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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レコード タイプ |
エレメントを含むレコードのタイプを選択します。値は以下のとおりです。 [エレメント定義]: このタイプのレコードは、PIN_NUM を主キーに持つエレメントを定義しています。例: GP_ERN_DED (支給/控除)、GP_ABS_TAKE (休暇取得)、GP_ARRAY (アレイ)、GP_FORMULA (フォーミュラ)。 注: [エレメント定義] レコード タイプは PeopleSoft によってのみ使用されます。 エレメントが含まれていてもそれらのエレメントを定義していないレコードには、以下のレコード タイプがあります。 [設定定義]: このタイプのレコードは、グローバル ペイロールの導入時に定義します。例: GP_ELIG_GRP_MBR (有資格グループ メンバー)、GP_RUN_TYPE_DTL (実行タイプ詳細)。 [出力結果データ]: このタイプのレコードは計算結果を格納します。例: GP_RSLT_ACUM (累計結果)、GP_RSLT_PIN。 [受給者データ]: このタイプのレコードは受給者固有のデータを格納します。例: GP_ABS_EVENT (休暇欠勤イベント)、または GP_PYE_OVRD (受給者上書き)。 |
レコード |
1 つまたは複数のエレメントを持つレコードの名称が表示されます。 |
エクスポート レコード |
このデータを別のデータベースにエクスポートするときにシステムで使われるレコードの名称が表示されます。 |
有効日タイプ |
有効日付きのレコードであるかどうかを示します。このフィールドの設定が正しくない場合、パッケージ作成に失敗する可能性があります。 [有効日]: デフォルト値です。有効日で管理されるレコードであることを示します。例: GP_BRACKET。 注: 有効日付きの行が 2 行以上あるエレメントをパッケージに含めた場合は、ソース エレメントとターゲット データベースの比較時に、各行について一致する行があるかどうかが確認されます。一致する行がある場合は、ターゲット データベースの行が置換されます。一致する行が見つからなかった場合は、その行がターゲット データベースに追加されます。ターゲット データベースの行と一致する行がない場合、ターゲット データベースの行はそのままで変更されません。 [有効日なし]: レコードが有効日で管理されていないことを示します。例: GP_ARRAY。 注: 有効日の付いていないエレメントをパッケージに含めた場合は、アップグレード処理時に、ターゲット データベース内のそのエレメントに対するデータが全て置換されます。 [開始/終了日]: 有効日ではなく、開始日と終了日が指定されているレコードを示します。例: GP_ACM_MBR。 注: 開始日と終了日が指定されているエレメントをパッケージに含めた場合、ターゲット データベース内のそのエレメントに対するデータは、アップグレード処理時に全て置換されます。 |
フィールド名 |
同じレコード内で、他の PIN 番号のエレメントを含むフィールドの名称が表示されます。 レコード タイプに [エレメント定義] が指定されていると、キー フィールド名 (PIN_NUM) が表示されます。 |
[その他のエレメントを参照するフィールド] グループ ボックス
このグループ ボックスには、メンバー エレメントの PIN 番号を保存している全てのフィールドが表示されます。この PIN 番号が、ページの上方に表示されるレコードのフィールドで使用されています。
サンプル ページには支給/控除エレメントを定義しているレコード GP_ERN_DED の情報が表示されています。このレコードでは、最大 17 のエレメントを使用できます。PIN_AMT_NUM と PIN_BASE_NUM は、メンバー エレメントの PIN 番号を保存しているフィールドです。たとえば、PIN_BASE_NUM は、基本金額の値を返すエレメントを識別します。支給エレメントまたは控除エレメントを処理するには、金額、ベース、ジェネレーション コントロール手順などを保存するエレメントの PIN 番号が必要です。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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フィールド名 |
メンバー エレメントの PIN 番号を保存するフィールドのシステム名が表示されます。 |
フィールド名称 |
フィールドの名称が表示されます。 |
フィールド ステータス |
フィールドのステータスが表示されます。値は以下のとおりです。 [有効]: エレメント マップが前回再作成された時点で、フィールドがレコードに含まれていたことを示します。 [無効]: フィールド名が変更されていたり、フィールドがレコードから削除されている、またはそのレコードが既に存在していないことを示します。エレメント マップを再作成するときに、無効なフィールドにフラグが立てられます。 |
[該当のエレメント タイプ] グループ ボックス
レコード タイプが [エレメント定義] の場合は、このグループ ボックスで該当のエレメント タイプを指定します。たとえば、GP_ERN_DED に適用されるエレメント タイプは [支給] と [控除] です。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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エレメント タイプ |
エレメントをパッケージ化する際に重要です。パッケージの作成時に選択するエレメント タイプによって、適切なレコードから行を選択するために必要な情報がシステムに提供されます。 |
エレメント マップ再作成 |
このボタンをクリックすると、再作成処理が開始されます。エラーが原因でエレメント マップが作成されなかった場合は、"有効日エレメント マップが作成されていません。確認ページでエラーを調べてください" というメッセージがページ上に表示されます。 注: 再作成処理が正常に終了しなかった場合は、エラー メッセージがメッセージ ログにも表示されます。 |
確認ページ (GP_PIN_FLD_MAP_ERR) を使用して、エレメント マップ再作成後のエラーを確認します。
ナビゲーション
画像: 確認ページ
次の例では、確認ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

再作成処理で生じたエラーをこのページで確認します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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ステータス |
[無効] は、エラーの発生を示します。通常、フィールド名が変更されたり、フィールドがレコードから削除された場合、または、そのレコードが既に存在していない場合にこのステータスが表示されます。 このエレメントが PS 配布/管理 (PeopleSoft により配布/管理されている) エレメントの場合は、PeopleSoft 製品のサポートにお問い合わせください。 ユーザーが作成したレコードに関するエラーの場合は、そのレコードのフィールド全てがまだ有効であることを確認してください。 |
レコード (テーブル) 名 |
無効フィールドを含むレコードを示します。 |
PIN 番号フィールド名 |
定義/作成ページ上部の [PIN フィールド名] フィールドに表示されるフィールド名が、このフィールドに表示されます。 |
フィールド名 |
レコードには存在しないが定義/作成ページに表示されているフィールド名が表示されます。 |
メッセージ |
特定フィールドに関するエラー メッセージが表示されます。 |