ジェネレーション コントロール エレメントの定義

ジェネレーション コントロール エレメントを定義するには、ジェネレーション コントロール コンポーネント (GP_GCTL_CONDITION) を使用します。

ページ名

定義名

用途

ジェネレーション CTL 名ページ

GP_PIN

エレメント名を付け、基本パラメータを定義します。

ジェネレーション コントロール - 条件ページ

GP_GCTL_CONDITION

バッチ処理で特定のエレメントを対象、または除外にするための条件を定義します。

エレメント <name> の HR ステータス ページ

GP_GCTL_ST_SEC

バッチ処理で対象、または除外にする従業員ステータスを定義します。

エレメント <name> の HR 異動区分/理由ページ

GP_GCTL_AR_SEC

対象、または除外にする異動区分/理由コードの組み合わせを定義します。

ジェネレーション コントロール - エレメント <name> の周期ページ

GP_GCTL_FQ_SEC

対象、または除外にする周期コードを定義します。

エレメント <name> のセグメント ステータス ページ

GP_GCTL_SS_SEC

対象、または除外にするセグメント ステータスを定義します。

ジェネレーション コントロール - エレメント <name> のフォーミュラ ページ

GP_GCTL_FM_SEC

対象、または除外にするフォーミュラ エレメントを定義します。

ジェネレーション コントロール - エレメント <name> の実行タイプ ページ

GP_GCTL_RT_SEC

対象、または除外にする実行タイプを定義します。

エレメントの基本処理では、受給者データが処理されるたびにエレメントが変換されます。ただし、常に受給者全てに対してエレメントを変換する必要がない場合もあります。

ジェネレーション コントロール エレメントでは、バッチ処理で受給者のエレメントを変換するかどうかを、さらに細かくコントロールすることができます。ジェネレーション コントロール エレメントを使うと、あらかじめ定義した条件に基づいて、エレメントを変換するかどうかをシステムに認識させることができます。

以下の 6 つのパラメータを使用して、ジェネレーション コントロール エレメントを定義します。

  • HR ステータス

  • 異動区分/理由

  • セグメント ステータス

  • 周期

  • フォーミュラ

  • 実行タイプ

上記のコントロール パラメータごとに、バッチ処理でエレメントを変換の対象にするか対象外にするかを指定します。エレメントを対象にすると、指定した値と一致する受給者のエレメントのみが変換されます。その他の値は全て除外されます。エレメントを除外にすると、指定した値と一致する受給者のエレメントは変換されません。その他の値は全て対象になります。

HR ステータスの例 1

従業員ステータスがアクティブな受給者を全て処理の対象にするには、このステータスを持つ全ての受給者を対象とするジェネレーション コントロール エレメントを作成します。次に、このジェネレーション コントロール エレメントを、制限を適用したいエレメントに関連付けます。その結果、バッチ処理では、従業員ステータスがアクティブである受給者に対してのみ、このエレメントは変換されます。非アクティブまたは雇用終了など、他の従業員ステータスを持つ受給者のエレメントは全て変換されません。

HR ステータスの例 2

次の表は、ある受給者の PS_JOB 行のリストです。

有効日

従業員ステータス

1999 年 1 月 1 日

アクティブ

1999 年 1 月 10 日

休職

1999 年 1 月 20 日

アクティブ

次の表は、エレメント E1 と E2 に適用されている、HR ステータス ページで定義されたジェネレーション コントロールの条件を表しています。

エレメント

対象/除外

従業員ステータス

セグメントの全職務レコード

最新の職務レコード

E1

対象

休職

オフ

オン

E2

対象

休職

オン

オフ

E1 は、最新の職務データ行の従業員ステータスが休職でないため、変換されません。E2 は、セグメント内に従業員ステータスが休職の職務データ行があるため、変換されます。

異動区分/理由の例 (分割なし)

次の表は、ある受給者の PS_JOB 行のリストです。

有効日

異動区分

異動理由

1990 年 1 月 1 日

採用

新規ポジション

次の表は、エレメント E1 に適用されている、HR 異動区分/理由ページで定義されたジェネレーション コントロールの条件を表しています。

エレメント

対象/除外

異動区分

異動理由

E1

対象

採用

新規ポジション

1999 年 1 月 1 日から 1999 年 1 月 31 日までの給与計算処理を行う場合、E1 は変換されません。これは、PS_JOB の行の有効日がセグメント内にないためです。

異動区分/理由の例 (分割あり)

次の表は、ある受給者の PS_JOB 行のリストです。

有効日

異動区分

異動理由

1990 年 1 月 1 日

採用

新規ポジション

1999 年 1 月 15 日

雇用終了

背信行為

次の表は、エレメント E1 に適用されている、HR 異動区分/理由ページで定義されたジェネレーション コントロールの条件を表しています。

エレメント

対象/除外

異動区分

異動理由

E1

対象

雇用終了

背信行為

1999 年 1 月の支給期間に対して、この受給者には 2 つのセグメントがあります。セグメント 1 (1999 年 1 月 1 日から 1999 年 1 月 15 日) とセグメント 2 (1999 年 1 月 16 日から 1999 年 1 月 31 日) です。

PS_JOB 行の有効日がセグメント 1 の日付範囲内にあるため、E1 はセグメント 1 で変換されます。有効日がセグメント 2 のパラメータの範囲内にないため、E1 はセグメント 2 では変換されません。

異動区分/理由の例 (最新勤務日を使用)

この例では、雇用終了する受給者に対し、特定の支給を行うとします。次の表は、エレメント E1 と E2 に適用されている、HR 異動区分/理由ページで定義されたジェネレーション コントロールの条件を表しています。

エレメント

対象/除外

異動区分

最新勤務日を使用

E1

対象

雇用終了

オン

E2

対象

雇用終了

オフ

この例では、以下の状況を想定します。

支給期間は、2001 年 1 月 1 日から 2001 年 1 月 31 日までです。

受給者の最終勤務日 (最新勤務日) は、2001 年 1 月 31 日です。

したがって、異動区分が雇用終了の職務データ行は、2001 年 2 月 1 日 (この受給者が雇用終了、または非アクティブになる最初の日) の有効日で挿入されます。

異動区分が期間内にあるかどうかの判断には雇用レコードの勤務終了日が参照されるので、E1 は変換されます。

有効日が 2001 年 2 月 1 日のため、E2 は 1 月には処理されません。なんらかの理由で受給者への支払いが 2 月になると、E2 が処理されます。

注: [ジェネレーション コントロール]、条件の HR 異動区分/理由ページでは、指定されたセグメントに対して、全ての PS_JOB 行が考慮の対象とされます。PS_JOB 行は、そのセグメント内に有効日がある必要があります。

周期の例

週次の支給期間において、月の最初の支給期間にだけ、特定の控除を適用する必要があるとします。ただし、月に毎週実行する給与計算では、4 回とも全て同じプロセス リストを使用します。月の最初の支給期間用に別のプロセス リストを新しく作成しなくても済むように、ジェネレーション コントロールの周期条件に [月 - 第 1 週] を定義します。これで、4 つの全ての支給期間に対して同じプロセス リストを使用し、そのうえで月の最初の支給期間にだけ特定の控除処理を限定して使用できます。

ジェネレーション コントロール プログラムは、控除、支給、および休暇付与の各プログラムから呼び出されます。呼び出し側のプログラムから、変換対象のジェネレーション コントロール エレメントが渡されます。PIN マネージャが、プロセスを管理する中央プログラムとしての役割を果たします。

ジェネレーション コントロール名ページ (GP_PIN) を使用して、エレメントに名前を付け、基本パラメータを定義します。

全てのエレメントについて、エレメント名共通ページでその名称と基本パラメータを定義してください。グローバル ペイロールでは、全てのエレメントのコンポーネントに、エレメント名共通ページ (GP_PIN) という共通ページが含まれています。

ジェネレーション コントロール - 条件ページ (GP_GCTL_CONDITION) を使用して、バッチ処理で特定のエレメントを対象、または除外にするための条件を定義します。

画像: ジェネレーション コントロール - 条件ページ

次の例では、ジェネレーション コントロール - 条件ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

ジェネレーション コントロール - 条件ページ

フィールドまたはコントロール

定義

HR ステータス

このリンクをクリックすると、HR ステータス ページにアクセスします。処理対象の従業員のステータス条件を指定します。

異動区分/理由

このリンクをクリックすると、HR 異動区分/理由ページにアクセスします。処理対象の異動区分/理由コードの組み合わせを指定します。

周期

このリンクをクリックすると、周期ページにアクセスします。処理対象の周期を指定します。

セグメント ステータス

このリンクをクリックすると、セグメント ステータス ページにアクセスします。処理対象のセグメント ステータス条件を指定します。

フォーミュラ

このリンクをクリックすると、フォーミュラ ページにアクセスします。処理対象のフォーミュラを指定します。

実行タイプ

このリンクをクリックすると、実行タイプ ページにアクセスします。処理対象の実行タイプを指定します。

重要 HR ステータスと周期など、複数のジェネレーション コントロール パラメータ タイプを入力すると、ジェネレーション コントロールを通過するには、従業員は両方の条件を満たす必要があります。異動区分に [採用][再雇用] を指定するなど、1 つのジェネレーション コントロール タイプに複数の値を入力した場合は、いずれかの条件を満たす従業員が対象 (または対象外) と見なされます。

エレメント <name> の HR ステータス ページ (GP_GCTL_ST_SEC) を使用して、バッチ処理で対象、または除外にする従業員ステータスを定義します。

画像: エレメント <name> の HR ステータス ページ

次の例では、エレメント <name> の HR ステータス ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

エレメント <name> の HR ステータス ページ

フィールドまたはコントロール

定義

対象除外

これらのオプションを選択して、その下のグループ ボックスに入力する従業員のステータス条件を対象にするのか、除外にするのかを指定します。

セグメントの全職務レコード

このオプションを選択すると、セグメント期間内の全ての職務行が検索対象になります。[従業員ステータス] フィールドで指定した値の行が 1 行でもあれば、条件を満たしていると見なされます。

最新の職務レコード

このオプションを選択すると、対象となる期間内で最新の有効日を持つ PS_JOB 行のみが検索対象となります。

従業員ステータス

リストからステータス コードを選択します。

エレメント <name> の HR 異動区分/理由ページ (GP_GCTL_AR_SEC) を使用して、対象、または除外にする異動区分/理由コードの組み合わせを定義します。

画像: エレメント <name> の HR 異動区分/理由ページ

次の例では、エレメント <Name> の HR 異動区分/理由ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

エレメント <name> の HR 異動区分/理由ページ

フィールドまたはコントロール

定義

対象除外

これらのオプションを選択して、その下のグループ ボックスに入力する異動区分/理由コードの組み合わせを対象にするのか、除外にするのかを指定します。

最新勤務日を使用

最新勤務日を使用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

異動区分異動理由

HR 異動区分コードのリストから選択します。

注: [異動区分] に値を入力して [異動理由] に値を指定しない場合は、その異動区分の全ての異動理由が有効であると見なされます。

ジェネレーション コントロール - エレメント <name> の周期ページ (GP_GCTL_FQ_SEC) を使用して、対象、または除外にする周期コードを定義します。

画像: ジェネレーション コントロール - エレメント <name> の周期ページ

次の例では、ジェネレーション コントロール - エレメント <name> の周期ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

ジェネレーション コントロール - エレメント <name> の周期ページ

フィールドまたはコントロール

定義

対象除外

これらのオプションを選択して、その下のグループ ボックスに入力する周期コードを対象にするのか、除外にするのかを指定します。

周期

周期コードのリストから選択します。

エレメント <name> のセグメント ステータス ページ (GP_GCTL_SS_SEC) を使用して、対象、または除外にするセグメント ステータスを定義します。

画像: エレメント <name> のセグメント ステータス ページ

次の例では、エレメント <;name> のセグメント ステータス ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

エレメント <name> のセグメント ステータス ページ

フィールドまたはコントロール

定義

対象除外

これらのオプションを選択して、その下のグループ ボックスに入力するセグメント ステータス条件を対象にするのか、除外にするのかを指定します。

セグメント ステータス

セグメント ステータス条件のリストから選択します。

ジェネレーション コントロール - エレメント <name> のフォーミュラ ページ (GP_GCTL_FM_SEC) を使用して、対象、または除外にするフォーミュラ エレメントを定義します。

画像: ジェネレーション コントロール - エレメント <name> のフォーミュラ ページ

次の例では、ジェネレーション コントロール - エレメント <name> のフォーミュラ ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

ジェネレーション コントロール - エレメント <name> のフォーミュラ ページ

フィールドまたはコントロール

定義

対象除外

これらのオプションを選択して、その下のグループ ボックスに入力するフォーミュラ エレメントを対象にするのか、除外にするのかを指定します。

フォーミュラ名

フォーミュラ エレメントのリストから選択します。

ジェネレーション コントロール - エレメント <name> の実行タイプ ページ (GP_GCTL_RT_SEC) を使用して、対象、または除外にする実行タイプを定義します。

画像: ジェネレーション コントロール - エレメント <name> の実行タイプ ページ

次の例では、ジェネレーション コントロール - エレメント <name> の実行タイプ ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

ジェネレーション コントロール - エレメント <name> の実行タイプ ページ

フィールドまたはコントロール

定義

対象除外

これらのオプションを選択して、その下のグループ ボックスに入力する実行タイプを対象にするのか、除外にするのかを指定します。

実行タイプ

実行タイプのリストから選択します。