比例配分ルールの定義
比例配分ルールを定義するには、比例配分ルール コンポーネント (GP_PRORATION) を使用します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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GP_PIN |
エレメント名を付け、基本パラメータを定義します。 |
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GP_PRORATION |
比例配分係数を構成する分子と分母を定義します。 |
比例配分ルールは、分割か、または PRORATE というシステム エレメントと共に使用して呼び出します。比例配分ルールの分子および分母として使用する値を定義します。比例配分ルールを適用すると、分子が金額と掛け合わされ、その結果が分母で割られます。
比例配分ルールは、支給、控除、または周期ベースの休暇付与の各エレメントで使用できます。比例配分は、エレメントの金額、ベース、またはユニットの各コンポーネントにのみ適用されます。支給グループ - デフォルト ページで、デフォルトの比例配分ルールを割り当てることができます。
支給、控除、または周期ベースの休暇付与の各エレメントを定義する場合、比例配分について、以下の 3 つの選択肢があります。
分割の有無にかかわらず、比例配分を行わない。
支給グループの比例配分ルールを使用する。
特定の比例配分ルールを指定する。
分母のスケジュールの例
比例配分 - 定義ページにある [分母のスケジュール] グループ ボックスで、どの勤務スケジュールを分母の計算に含めるのかを指定します。ある受給者には、以下の 2 つの勤務スケジュールがあるとします。
勤務スケジュール A: 週に 5 日。
勤務スケジュール B: 週に 3 日。
また、2 月はちょうど 4 週間あり、比例配分ルールは勤務日数を使用するように定義されているとします。
この受給者に勤務スケジュール A しかない場合、分母は 20 (5 日 × 4 週) となります。
受給者に勤務スケジュール B しかない場合、分母は 12 (3 日 × 4 週) となります。
最初の 2 週間は勤務スケジュール A、次の 2 週間は勤務スケジュール B の場合、使用される分母は以下のようになります。
期間終了日時点の勤務スケジュールを使用する場合、12 (3 日 × 4 週)。
両方 (全て) の勤務スケジュールを使用する場合、16 ((5 日 × 2 週) + (3 日 × 2 週))。
注: 比例配分エレメントを定義すると、比例配分名ページの [常時再計算] チェック ボックスが自動的にオンになります。これにより、エレメント分割が行われる際には、比例配分係数が適切に計算されるようになります。
比例配分名ページ (GP_PIN) を使用して、エレメント名を付け、基本パラメータを定義します。
ナビゲーション
全てのエレメントについて、エレメント名共通ページでその名称と基本パラメータを定義してください。グローバル ペイロールでは、全てのエレメントのコンポーネントに、エレメント名共通ページ (GP_PIN) という共通ページが含まれています。
比例配分ルール - 定義ページ (GP_PRORATION) を使用して、比例配分係数を構成する分子と分母を定義します。
ナビゲーション
画像: 比例配分ルール - 定義ページ
次の例では、比例配分ルール - 定義ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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分子入力タイプ、分母入力タイプ、分子エレメント、分母エレメント |
分子 (スライス期間) と分母 (支給期間全体) を定義するエレメントのタイプを選択します。値は [累計]、[カウント]、[フォーミュラ]、[デュレーション]、および [変数] です。 各入力タイプフィールドの右にある [分子エレメント] フィールド、または [分母エレメント] フィールドにエレメント名を入力します。 比例配分ルールの定義では、通常、カウントのエレメント タイプを使用します。たとえば、カウント エレメントを定義して、支給期間内の予定勤務日数や予定勤務時間を計算することができます。受給者データに対して分割が発生する場合、スライス期間 (スライスがない場合はセグメントの期間) に対するカウント エレメントが変換され、その値が分子として使用されます。また、期間全体に対するカウント エレメントも変換され、その値が分母として使用されます。 カレンダー日数を集計する場合は、デュレーション エレメントを使用します。カウント エレメントを使用することもできますが、1 日ごとに値が戻されるので、デュレーション エレメントを使用した方がパフォーマンスが向上します。分子には、スライスの開始日から終了日までの間のデュレーションでカレンダー日数を計算して使用します。分母には、期間の開始日から終了日までの間のカレンダー日数を計算するデュレーション エレメントを使用します。 カレンダー期間の実際の日数に関係なく、一定の値を使いたい場合には、変数を使います。たとえば、月ごとに支給を行う場合、月によってカレンダー日数が変化しますが、この変動を無視したいとします。この場合、値 30.00 で変数を作成し、これを分母として使用することができます。 |
分母のスケジュール
以下のフィールドを使用して、どの勤務スケジュールを分母の計算に含めるのかを指定します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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セグメントの最新のスケジュール |
このオプションを選択すると、そのセグメントの最新のスケジュールが使用されます。 |
セグメントの全てのスケジュール |
このオプションを選択すると、そのセグメントの全てのスケジュールが使用されます。 |