端数処理ルール エレメントの定義

端数処理ルール エレメントを定義するには、端数処理ルール コンポーネント (GP_ROUNDING) を使用します。

ページ名

定義名

用途

端数処理名ページ

GP_PIN

エレメント名を付け、基本パラメータを定義します。

端数処理ルール - 定義ページ

GP_ROUND_RULE

数値の端数処理方法を定義します。

計算を実行して数値に変換する際、その値の端数を処理する必要がある場合があります。端数処理された値は、保存され後続の計算で使用されます。端数処理を使用すると、あらかじめ定義されたルールに従って、値を自動的に変更することができます。

端数処理ルール エレメントを定義すると、システム全体で他のエレメントに適用して端数処理の方法を指定することが可能になります。

注: システムの特定の機能に、多くの端数処理ルールが適用されています。これらについては、この製品ドキュメントの該当する機能についてのトピックで説明されています。ここでは、端数処理ルール エレメントの一般的な機能だけを説明します。

端数処理対象の位の例

次の表は、端数処理 - 定義ページで [端数処理] を選択すると、どのように端数処理が行われるかを表しています。

端数処理後の有効桁 (位)

オプション

端数処理前の値

端数処理後の値

小数二位

切捨て

123.454999

123.450000

 

切捨て

123.455000

123.450000

 

切捨て

123.450001

123.450000

 

切捨て

123.450000

123.450000

 

切上げ

123.454999

123.460000

 

切上げ

123.455000

123.460000

 

切上げ

123.450001

123.460000

 

切上げ

123.450000

123.450000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

123.454999

123.460000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

123.455000

123.460000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

123.450001

123.450000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

123.450000

123.450000

一の位

切捨て

123.499999

123.000000

 

切捨て

123.500000

123.000000

 

切捨て

123.000001

123.000000

 

切捨て

123.000000

123.000000

 

切上げ

123.499999

124.000000

 

切上げ

123.500000

124.000000

 

切上げ

123.000001

124.000000

 

切上げ

123.000000

123.000000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

123.499999

124.000000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

123.500000

124.000000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

123.000001

123.000000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

123.000000

123.000000

十の位

切捨て

124.999999

120.000000

 

切捨て

125.000000

120.000000

 

切捨て

120.000001

120.000000

 

切捨て

120.000000

120.000000

 

切上げ

124.999999

130.000000

 

切上げ

125.000000

130.000000

 

切上げ

120.000001

130.000000

 

切上げ

120.000000

120.000000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

124.999999

130.000000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

125.000000

130.000000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

120.000001

120.000000

 

4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

120.000000

120.000000

増分による端数処理の例

次の表は、端数処理 - 定義ページで [増分] を選択すると、どのように端数処理が行われるかを表しています。

増分

オプション

端数処理前の値

端数処理後の値

25

切捨て

137.499999

125.000000

 

切捨て

137.500000

125.000000

 

切捨て

150.000001

150.000000

 

切捨て

150.000000

150.000000

 

切上げ

137.499999

150.000000

 

切上げ

137.500000

150.000000

 

切上げ

150.000001

175.000000

 

切上げ

150.000000

150.000000

 

12.4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

137.499999

150.000000

 

12.4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

137.500000

150.000000

 

12.4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

150.000001

150.000000

 

12.4 以上は切り上げ、未満は切り捨て

150.000000

150.000000

2.5

切捨て

137.499999

135.000000

 

切捨て

137.500000

137.500000

 

切捨て

150.000001

150.000000

 

切捨て

150.000000

150.000000

 

切上げ

137.499999

137.500000

 

切上げ

137.500000

137.500000

 

切上げ

150.000001

152.500000

 

切上げ

150.000000

150.000000

 

1.25 以上は切り上げ、未満は切り捨て

137.499999

137.500000

 

1.25 以上は切り上げ、未満は切り捨て

137.500000

137.500000

 

1.25 以上は切り上げ、未満は切り捨て

150.000001

150.000000

 

1.25 以上は切り上げ、未満は切り捨て

150.000000

150.000000

端数処理名ページ (GP_PIN) を使用して、エレメント名を付け、基本パラメータを定義します。

全てのエレメントについて、エレメント名共通ページでその名称と基本パラメータを定義してください。グローバル ペイロールでは、全てのエレメントのコンポーネントに、エレメント名共通ページ (GP_PIN) という共通ページが含まれています。

端数処理ルール - 定義ページ (GP_ROUND_RULE) を使用して、数値の端数処理方法を定義します。

画像: 端数処理ルール - 定義ページ

次の例では、端数処理ルール - 定義ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

端数処理ルール - 定義ページ

フィールドまたはコントロール

定義

端数処理

一般的な端数処理ルールを使用する場合、このオプションを選択します。

増分

端数処理の増分を指定する場合、このオプションを選択します。

このオプションを選択すると、[増分] フィールドが表示されます。このフィールドに増分の値を定義します。

有効桁 (位)

このフィールドは、[端数処理] オプションを選択すると表示されます。検索結果リストから有効桁 (位) を選択します。値は一の位から千億の位まで、または小数一位から小数五位までです。

ページの右下の [端数処理サンプル] フィールド、および端数処理結果のフィールドで、それぞれの端数処理の実行例を確認することができます。

指定値以上は切上、未満は切捨

このオプションを選択すると、結果の端数の値が [端数処理調整数] フィールドに入力された値以上の場合に、入力された桁数や位に基づいて切り上げられます。端数がこの値未満の場合、結果は切り捨てられます。

端数処理調整数のデフォルト値は 5 です。

[端数処理] オプションを選択した場合、[端数処理調整数] フィールドに指定できるのは 1 桁だけです。[増分] オプションを選択した場合は、8 桁までの値を指定できます。[端数処理調整数] の値は、[有効桁 (位)] の位の右側の位に対して適用されます。たとえば、百の位に端数処理をする場合、十の位の桁が参照されます。

切上げ

このオプションを選択すると、入力された位に基づいて端数が切り上げられます。指定された [有効桁 (位)] の右側の値がゼロより大きい場合に、切り上げられます。次の位だけでなく、それ以下の残りの位も全てチェックされます。

切捨て

このオプションを選択すると、入力された位に基づいて端数が切り捨てられます。指定された [有効桁 (位)] の右側の位の数値が全てゼロに変わり、切り捨てられます。

端数処理サンプル

値を入力すると、このページで指定した設定に基づいてどのように端数処理が行われるかを確認できます。