書き込み可能アレイ エレメントの定義
書き込み可能アレイ エレメントを定義するには、書き込み可能アレイ コンポーネント (GP_WRITE_ARRAY) を使用します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
---|---|---|
GP_PIN |
エレメント名を付け、基本パラメータを定義します。 |
|
GP_WRITABLE_ARRAY |
書き込み可能アレイ プロセスによりデータを挿入するテーブルを指定します。テーブルの各列 (フィールド名) にデータをロードするエレメントも指定します。 |
書き込み可能アレイ エレメントを使って、独自の結果テーブルにデータを書き込むことができます。まず PeopleSoft アプリケーション デザイナを使って結果テーブルを作成します。その後、このトピックで説明する書き込み可能アレイ ページを使って、バッチ処理でそのテーブルに値をロードするエレメントを定義します。書込可能アレイは、多くの点で標準のアレイとは反対の性質を持っています。書き込み可能アレイでは、テーブルの行の値をユーザー定義の変数に読み込むのではなく、ユーザー定義のエレメントの値をテーブルの行に書き込みます。
書き込み可能アレイを使用すると、レポートをニーズに合わせて構成できます。テーブルの各行をレポート上の情報行として使用することができます。また、複数のテーブルを組み合わせて 1 つのレポートを作成することもできます。たとえば、あるテーブルをレポートのヘッダー、別のテーブルをレポートの内容、さらに別のテーブルをレポートのフッターとして使用することができます。
書き込み可能アレイで複数行にわたる情報を 1 行にまとめることによって、貴重な記憶領域を節約することもできます。
書き込み可能アレイを定義するには、次の手順に従います。
PeopleSoft アプリケーション デザイナを使って、書き込み可能アレイ エレメントでデータをロードするテーブルを作成します。
テーブルの最初の 7 つのフィールドは、通常の結果テーブルのキー フィールドと同じにする必要があります。また、INSTANCE や SLICE_BGN_DT などの任意の結果テーブルのキーを使用したり、DEPTID などの通常の結果テーブルではキーとして使用されないフィールドをキーにすることもできます。
7 つのフィールドは、以下のとおりです。
EMPLID
CAL_RUN_ID
EMPL_RCD
GP_PAYGROUP
CAL_ID
ORIG_CAL_RUN_ID
RSLT_SEG_NUM
書込可能アレイ名ページで、書き込み可能アレイの名称に関する情報を定義します。
定義とフィールド ページで、書き込み可能アレイでデータをロードするテーブルを指定し、ロードするデータを持つエレメントと、そのエレメントのデータがロードされるテーブルのフィールド (列) をマッピングします。
注: 書き込み可能アレイを使って結果テーブルを作成するときは、標準の結果テーブル全てで共有されるセグメント ステータスの基本キーをテーブルに含める必要があります。また、さらにキーを追加することもできます。
ユーザー定義の結果テーブルを使用すると記憶領域の節約になりますが、通常の結果テーブルとデータが重複している場合、その重複分のスペースが余分に必要となります。以下に挙げる種類の結果については、書き込み可能アレイを使ってデータをまとめたり、一時保存しておくことをお勧めします。
検証処理で必要となる、規定外の個人データ。
これらの情報は、通常の結果テーブルではなく 1 つの行にまとめて保存して、検証処理で必要になるときまで保持しておきます。
期間のサマリ データ。
年間累計レポートで期間ごとのデータ サマリが必要な場合、期間ごとのサマリ データを必要な時期までさかのぼって保存することができます。
レポートで使用される一時データ。
レポートの作成時に、標準の結果テーブルで検出されたデータをコピーして、別の形式で出力することができます。その後レポート期間が終了したら、その複製のデータを削除できます。
一時データはデータによって削除する時期が異なるため、結果テーブルのデータ管理はシステムが実行せずにユーザーが行うように設定されています。
通常、書き込み可能アレイ エレメントを呼び出すごとに、データ行が 1 行作成されます。複数行を出力するには、サブプロセス セクションでループ処理を行い、アレイを使用して書き込み可能アレイを複数回呼び出します。ポインタや変数を使って、書き込み可能アレイの 1 つのフィールドに異なるエレメントの値を入れることができます。しかし、文字列型のエレメントと数値型のエレメントを同じフィールドにマッピングすることはできません。
書込可能アレイ名ページ (GP_PIN) を使用して、エレメント名を付け、基本パラメータを定義します。
ナビゲーション
書き込み可能アレイの変換が正常に終了すると、エレメント自体の値が 1 に設定されます。ほとんどの場合、この値は保存しておく必要がないため、エレメント名ページの [保存] チェック ボックスと [ゼロのとき保存] チェック ボックスはデフォルトでオフになっています。必要であれば、これらのチェック ボックスはオンにすることができます。
さらに、書き込み可能アレイは有効日で管理されていないので、書込可能アレイ名ページには [定義の指定日] フィールドがありません。エレメントの定義を変更する必要がある場合は、変更する代わりに新しい書き込み可能アレイを作成し、その書き込み可能アレイを参照する有効日付きのエレメントを新規に作成します。データベース テーブルやビューの名称を変更する場合も、新しい書き込み可能アレイを作成します。
注: GP_PIN というオブジェクト名のエレメント名共通ページで、エレメント名やその基本パラメータを全て定義します。エレメント名共通ページのページ タイトルや内容は、定義するグローバル ペイロール エレメントのタイプによって変わります。このページのフィールドについては全て、この製品ドキュメントの他のトピックで説明されています。
定義とフィールド ページ (GP_WRITABLE_ARRAY) を使用して、書き込み可能アレイ プロセスによりデータを挿入するテーブルを指定します。
テーブルの各列 (フィールド名) にデータをロードするエレメントも指定します。
ナビゲーション
画像: 定義とフィールド ページ
次の例では、定義とフィールド ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

注: 書き込み可能アレイを保存するには、レコード名と最低 1 つのフィールド名を指定する必要があります。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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レコード (テーブル) 名 |
書き込み可能アレイでデータをロードするテーブル名を入力します。選択できるテーブルは、書き込み可能アレイの 7 つの必須キー フィールドを含むテーブルだけです。 テーブル名にはプレフィックスの PS_ が自動的に付加されます。その名前が、SQL ステートメントの INSERT 句で使用されます。 |
直ちに行挿入 |
定義した書き込み可能アレイを使用して、同じプロセス内で標準のアレイが直ちに使用できるようにデータを生成する場合は、オンにします。こうすることにより、標準のアレイ エレメントが処理される際に、データが確実にデータベースに存在するようになります。 このチェック ボックスがオフの場合、書き込み可能アレイによってロードされたデータは即座にはデータベース テーブルに書き込まれません。データは、これより後のタイミングで一括挿入プロセスによって挿入されます。 注: 全てのリレーショナル データベース管理システム (RDBMS) に一括挿入機能が備わっているわけではありません。一括挿入機能のない RDBMS の場合、データ行は常に 1 行ずつ挿入されます。 |
フィールド名 |
データがロードされる書き込み可能アレイのフィールド名を入力します。検索結果画面には、[レコード (テーブル) 名] フィールドで選択したテーブルに含まれるフィールドが一覧表示されます。 フィールド名の追加順序は重要ではありせん。 |
入力タイプ |
フィールドに値をロードするエレメントのタイプを選択します。 |
エレメント名 |
書き込み可能アレイのキー フィールドにロードする値が入っているエレメントを選択します。 注: 処理中は、選択したエレメントの現在の値がアレイに使用されます。エレメントを書き込み可能アレイ フィールドに関連付けるだけでは、エレメントは変換されません。 |