為替レートの検索
為替レートを検索するには、市場レートのリクエスト (HIE1_MKT_RT_RNCTL) コンポーネントを使用します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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HIE1_MKT_RT_RNCTL |
PeopleSoft EnterpriseOne Financial Management システムから市場レートを検索します。リクエストを設定するか、アドホックのリクエストを入力できます。 |
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モニター概要ページ |
IB_MONITOR_OVRVIEW |
MARKET_RATE_SYNC (市場レート同期) メッセージのステータスを表示します。 |
為替レートは、Enterprise の給与計算システムと EnterpriseOne の財務/会計システムとで同期させておく必要があります。同じラン コントロール ページを使用して、同期をスケジュールするか、手動で為替レートをリクエストします。
注: 市場レートの同期にこのプロセスを使用するには、通貨相互参照を PeopleSoft EnterpriseOne の XPI 相互参照データベースに設定しておく必要があります。
以下に、市場レートのリクエストの処理について簡単に説明します。
グローバル ペイロールでは、ユーザーがラン コントロール ページの通貨、通貨範囲、申請日を指定して、市場レートをリクエストします。
市場レート インポート アプリケーション エンジン プロセス (HI_MKT_RT) によって MARKET_RATE_REQ メッセージが作成され、このメッセージが同期されたメッセージに変換され、送信されます。
指定した通貨ペアと日付に対応する市場レートを含む MARKET_RATE_SYNC 返信メッセージがインテグレーション サーバーから送信されます。
レコードの計算方法または通貨換算方法に基づいて、倍数または除数がメッセージにロードされます。その他のレートは 1.0 に初期設定されます。
インテグレーション ブローカーによる MARKET_RATE_SYNC メッセージのサブスクリプションによって、Enterprise 市場レート データ テーブル (RT_RATE_TBL) が更新されます。
注: EnterpriseOne で使用する市場レートは全て設定し、Enterprise に同期させる必要があります。市場レートが Enterprise に設定されていても EnterpriseOne に設定されていない場合に、この市場レートの通貨を使用して給与計算トランザクションを処理すると、EnterpriseOne に無効なデータが作成されます。
EnterpriseOne に存在しない為替レートを検索すると、データは返されません。
詳細レベルと合計 (残高) レベルの両方に異なる通貨で金額を保存する場合は、端数処理の問題が考えられます。個々の金額を換算し、金額を合計して貸借一致を行い、合計金額を換算するといった処理が行われるために問題が発生します。その結果、合計額を換算した金額と個々の金額を換算してから合計した金額は一致しません。このような問題を回避するには、ターゲット製品の設定ページとターゲット システムの設定ページの [会計行貸借一致] チェック ボックスをオンにする必要があります。
[会計行貸借一致] チェック ボックスがオンの場合:
全ての金額は、給与計算通貨と一般会計通貨の両方で転記されます。
主に、給与計算通貨では貸借一致が強制的に使用されます。
注: [会計行貸借一致] チェック ボックスをオンまたはオフにしても、これが標準の処理方法になります。
給与計算通貨が一般会計通貨と異なる場合は、一般会計に送信されたセグメントごとに端数処理の調整に使用する会計行が新規に作成されます。
これにより、端数処理の差異によって一般会計通貨の金額が貸借不一致になることがなくなります。
会計行はチャンクごとに作成されます。
[会計行貸借一致] チェック ボックスがオンに設定されていて、給与計算通貨が GL ビジネス ユニットの通貨と異なる場合にのみ、この会計行が作成されます。
新規に作成された会計行には、一般会計通貨による端数処理調整があります。給与計算通貨の金額は 0 になります。
使用される勘定科目は、GL ユニットの設定でユーザーが仮計上勘定として指定した勘定科目です。
GL ビジネス ユニットに仮計上科目が指定されていない場合は、端数処理調整の入力は作成されません。
説明フィールドには端数処理調整入力と表示されます。
市場レート リクエスト ページ (HIE1_MKT_RT_RNCTL) を使用して、PeopleSoft EnterpriseOne Financial Management システムから市場レートを検索します。
リクエストを設定するか、アドホックのリクエストを入力できます。
ナビゲーション
画像: 市場レート リクエスト ページ
次の例では、市場レート リクエスト ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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申請日 |
現在の日付を入力します。 PeopleSoft プロセス スケジューラによってリクエストをスケジュールする場合は、[申請日] に過去の日付が入力されると、自動的に現在のシステム日付に上書きされます。申請日が現在の日付の場合は、その日付が使用されます。 |
レート タイプ |
インポートされた値を Enterprise テーブルに保存する際のレート タイプを選択します。値は、市場レート データ テーブル (RT_TYPE_TBL) に設定されています。 |
市場レート インデックス |
インポートされた値を Enterprise テーブルに保存する際の市場レート インデックスを選択します。値は、市場レート インデックス テーブル (RT_INDEX_TBL) に設定されています。デフォルト値は "MODEL" です。 |
ターゲット システム |
EnterpriseOne との統合のために設定したノードを選択します。 |
換算元通貨範囲 |
リクエストする為替レートの換算元通貨の範囲を通貨コード (アルファベット) で指定します。 たとえば、「GBP」-「RUR」のように指定します。 換算元通貨が 1 つだけの場合は、両方のフィールドに同じ通貨を選択します。 |
換算先通貨範囲 |
リクエストする為替レートの換算先通貨の範囲を通貨コード (アルファベット) で指定します。 換算先通貨が 1 つだけの場合は、両方のフィールドに同じ通貨を選択します。 たとえば、「EUR」-「EUR」のように指定します。 |
それぞれの通貨コード ペアについて、指定した換算元通貨範囲と換算先通貨範囲に一致する市場レートが検索されます。