動的承認の権限について
PeopleSoft アプリケーションでは、静的または動的のいずれかになる承認フレームワーク パスを定義できます。静的パスでは、ステップごとに全ての承認を定義します。動的承認を使用すると、1 つのステップを作成でき、そのステップではシステム的に潜在的な全ての承認者を識別し、その承認者に承認を完了するための十分な権限があるかどうかを検索すると同時に、ユーザーがプロセス内の必要な承認者を全て参照できるように、視覚的なパスを作成します。監督者のロールでトランザクションを承認または却下でき、全ての条件が満たされたときに承認パスを停止する動的パスを設定できます。管理者はユーザー リストを作成し、システムはこのリストを使用して適切な監督権限のあるトランザクション承認者を選択し、権限をチェックします。動的パスは、前の承認者を考慮の対象とします。
動的承認の権限を設定するには、管理者は以下を実行する必要があります。
ユーザー リストの定義
承認者権限の作成
動的承認パスの定義
動的パスの承認権限を作成するうえでの 2 つの重要なポイントは、次のことを行う機能です。
権限のチェック
権限のないユーザーをスキップ
システムはユーザー リストと承認権限を照会し、承認を完了するのに必要なユーザーを決定します。[権限のないユーザーをスキップ] を選択した場合、必須でないユーザーは承認待ちのステップとしてではなく、スキップされたステップとして表示されます。
この図は、標準的な方法のワークフロー転送設定、および権限のないユーザーをスキップするワークフロー転送の例を示します。
画像: スキップする場合の承認シナリオの例
この図は、標準的な方法のワークフロー転送設定、および権限のないユーザーをスキップするワークフロー転送の例を示します。

この例では、ワークフロー承認パスの条件は Chris Baker が 1,000.00 USD 未満、Patrick Sanchez が 5,000.00 USD 未満、副社長が 25,000.00 USD 未満、CEO が 25,000.00 USD 以上の調達依頼に対してそれぞれ承認権限を持っています。
Kelly Jones が、10,000.00 USD の調達依頼を作成します。
権限のないユーザーをスキップするよう設定されていなければ、Chris Baker、Patrick Sanchez および副社長が承認パスで承認待ちステップとして表示されます。
権限のないユーザーをスキップするよう設定されていれば、承認パスには副社長のみが承認者として表示され、Chris Baker と Patrick Sanchez はスキップ対象として表示されます。