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トランザクション レジストリの設定

トランザクション登録コンポーネントを使用して、承認トランザクションを登録します。トランザクション定義は、承認フレームワークに対してトランザクションの設定を記述するメタデータです。

ページ名

定義名

用途

トランザクション登録ページ

EOAW_TXN

承認トランザクションを登録します。

トランザクション登録ページ (EOAW_TXN) を使用して、承認トランザクションを登録します。

画像: トランザクション登録ページ

次の例では、トランザクション登録ページ (1/3) のフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

トランザクション登録ページ

画像: トランザクション登録ページ (2/3)

次の例では、トランザクション登録ページ (2/3) のフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

トランザクション登録ページ (2/3)

画像: トランザクション登録ページ (3/3)

次の例では、トランザクション登録ページ (3/3) のフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

トランザクション登録ページ (3/3)

アプリケーション開発者は、eProcurement-調達管理や提示条件などの PeopleSoft アプリケーションの承認フレームワークを使用した登録にこのページを使用します。このページを使用して、システムが承認用に定義されたアプリケーション部分とどのように機能するかを定義できます。トランザクション定義は、承認フレームワークに対してトランザクションの構成を記述するメタデータです。既存のトランザクションを拡張する、またはトランザクションに変更を加える目的で、トランザクションを追加する場合もあります。

このページは、次の要素を定義するために使用します。

  • ワークリスト承認。

  • 承認イベント ハンドラ クラス。

  • トランザクション承認レベル。

  • 電子メール通知。

  • アドホック承認者クラス論理。

フィールドまたはコントロール

定義

プロセス ID

トランザクションに対し、この承認フレームワーク プロセスを追跡するためにシステムで使用される名前を入力します。承認プロセスの名称を入力することもできます。

オブジェクト オーナー ID

このオブジェクトが属する PeopleSoft アプリケーションを選択します。

クロス リファレンス テーブル

アプリケーション固有のトランザクション レコードの管理と、承認プロセスの実行インスタンスとの関連付けに使用するテーブルを選択します。リクエストによって承認プロセスが開始されるたびに、アプリケーションのヘッダーおよび行レベルのレコードを用いてプロセスが追跡されます。承認プロセス インスタンスをトランザクション インスタンスに関連付けるために、クロス リファレンス テーブルにコレスポンデンスが格納されます。

アプリケーション トランザクション レコードについてこのクロス リファレンス情報を使用すると、承認待ちの承認フレームワーク プロセスを確定して、アプリケーションに対してどのトランザクションを承認または却下するのか定義するときに便利です。

アプリケーション開発者は、アプリケーション キーを含むレコードを作成し、承認フレームワークが提供する EOAW_XREF_SBR サブレコードを含める必要があります。また、開発者は基準となるテーブルも構築する必要があります。

ワークリスト プレフィックス

特定のアプリケーションのワークリストを識別するためのプレフィックスを入力します。承認フレームワークを使用する全てのアプリケーションは、同じビジネス プロセスおよびアクティビティを共有しており、これが原因で、特定のワークリスト インスタンスの識別に問題が発生する可能性があります。プレフィックスを使用することで、ワークリストがアプリケーション別にソートされます。プレフィックスは、次の場合に使用する必要があります。

  • エンタープライズ ポータルが使用され、ユーザーが複数のアプリケーションからのワークリスト アイテムを保持している場合。たとえば、同じポータル内に経費管理と HCM があるときです。

  • アプリケーションがダッシュボードを作成し、そのダッシュボードが、異なるアプリケーションの承認を識別できる必要がある場合。

通知オプション

使用する通知オプションまたは複数の通知オプションの組合せが識別されます。

フィールドまたはコントロール

定義

有効な通知方法

企業で使用する通知のタイプを決定します。選択できるオプションは以下のとおりです。

  • 電子メール通知

  • ワークリスト通知

  • プッシュ通知

通知処理方法

すぐに電子メールを処理する (オンライン処理) または NEM (通知およびエスカレーション マネージャ) を介してオフラインの (オフライン処理) で処理できます。

電子メール承認を使用

ワークフローで電子メールによる承認を使用することを定義します。

[フォーム ジェネレータ パッケージ ルート]

このパッケージ ルートは、フォーム ジェネレータ クラスにより提供されたスレッドを読み込み、既存の電子メール共同作業定義からフォームを作成します。

フォーム ジェネレータ クラス パス

承認すべきスレッドおよび言語コードのリストを受け取る、フォーム ジェネレータ クラスを呼び出します。このクラスはランタイム クラスを戻し、これによって適切な受取人が追加されて電子メールが送られます。

内部 URL 定義

このセクションを使用して、URL ベース、ポータルおよびノードを特定するための内部 URL を定義します。内部 URL は、バッチまたはインテグレーション ブローカー処理でユーザーに電子メールを送信するために使用します。プロセスがオンラインで実行される場合、組込みのプロパティである %Portal と %Node が使用されます。

外部 URL 定義

このセクションを使用して、URL ベース、ポータルおよびノードを特定するための外部 URL を定義します。外部 URL は、[外部] に設定された任意のステップを通知するために使用します。

デフォルト承認コンポーネント

ワークリストの項目を選択する際にユーザーに表示されるデフォルトのコンポーネントを識別します。

フィールドまたはコントロール

定義

メニュー名

ワークリストに登録するコンポーネントを含むメニュー名を選択します。

承認コンポーネント

承認の基準となるコンポーネントを選択します。

承認イベント ハンドラ クラス

このセクションを使用して、このトランザクションのイベントをモニターする際に使用されるアプリケーション クラスを定義します。イベントが発生するたびに、承認フレームワークがアプリケーションに通知を送ります。アプリケーションが通知を受け取るには、アプリケーション開発者はイベント ハンドラ クラスの ApprovalEventHandler を拡張する必要があります。

トランザクションの結果、承認フレームワークからのアクションが発生する場合、指定したイベント ハンドラ クラスによってトランザクションの処理方法が決まります。

イベント ハンドラ基本クラスによって、クラスを拡張することで上書き可能なハンドラの処理方法が定義されます。拡張クラスは引数なしにインスタンス化されるため、引数以外のコンストラクタが必要です。

この表は、各イベントの特定の条件を提供するためにシステムが引数を渡すための、さまざまなイベント ハンドラ処理方法を示します。また、アプリケーション (この場合は PeopleSoft eProcurement-調達管理) における処理の例も挙げています。

イベント

パラメータ

起こり得るアプリケーションのアクション

PROCESS_LAUNCHED

  1. ヘッダー レコード

  2. 承認プロセス インスタンス

  • アプリケーション トランザクションの編集を無効にします。

  • ステータス情報を表示します。

HEADER_DENIED

ヘッダー レコード

  • トランザクションを削除します。

  • 再送信を無効にします。

  • トランザクションのイベントをログに記録し、再送信が許可されていれば前回の却下を強調表示します。

LINE_DENIED

行レベルのレコード

ヘッダーから行の数量を差し引いて、行アイテムを削除または無効にします。

HEADER_APPROVED

ヘッダー レコード

  • トランザクションが調達依頼の場合、そのトランザクションをソースとします。

  • 経費レポートの場合、従業員に払い戻します。

LINE_APPROVED

行レベルのレコード

ソース用に設定されている場合、行アイテムをソースとします。

PROCESS_TERMINATED

ヘッダー レコード

アプリケーションのイベントをログに記録し、前回の送信以降の変更を強調表示します。これは、このリクエストの前回送信時に処理に関わった承認者にとって便利です。

ALL_LINES_PROCESSED

ヘッダー レコード

注: この方法は、前のステージが行レベルで、個々の行が承認されると同時に LINE_APPROVED 側の呼出しをトリガするようにアナリストがプロセスを設定している場合にのみ呼び出されます。

システムが行うアクションは、アプリケーション開発者が行のソース設定をどのように定義したかによって異なります。行が承認と同時にソース設定される場合、全ての行が処理されるときに何もする必要はありません。このイベントは HEADER_APPROVED とは異なります。異なる通知を送ることでプロセスが簡略されます。

フィールドまたはコントロール

定義

ルート パッケージ ID

イベントを提示する親アプリケーション クラスを選択します。これにより、イベントに基づいて実行するアクションが指定されます。

パス

ルート パッケージ内で特定のクラスを使用するパスを選択します。

『PeopleTools: PeopleCode Developer's Guide』を参照してください。

承認フレームワークの基本クラスについて」を参照してください。

承認ステータス モニター

このセクションを使用して、アドホック承認者の処理方法を制御します。全ての承認者はアドホック承認者を追加または削除できます。

フィールドまたはコントロール

定義

アドホック パッケージ

アドホック承認に使用するアドホックのアプリケーション クラス パッケージを選択します。

アドホック クラス

アドホックのアプリケーション クラス パスを選択します。承認者およびレビュー担当者の追加は、ここで定義するクラスにより処理されます。クラスを指定しない場合、デフォルトのクラスが使用されます。トランザクションに追加の制限がある場合、アプリケーション開発者はここで定義されるクラスを作成する必要があります。

スレッド パッケージ

ここで指定するパッケージによって、システムのステータス モニターでトランザクション詳細がどのように表示されるかを定義します。内部的に承認は連番を使用して定義されており、これにより、ユーザーにわかりやすく表示できます。

重要 トランザクションの設定ページでトランザクションが設定されたときに、加入者への通知の送信先が、デフォルトの宛先でなく代替ページをポイントする URL を使用するように設定されている場合、このフィールドは空欄のままにします。たとえば、承認者がリクエストを承認または却下するページにアクセスするための URL を通知内に生成するときに、ある承認者がデフォルトのコンポーネント ページにアクセスして所定のリクエストを承認または却下し、その他の加入者が別のページにアクセスして、リクエストに関するその他のアクションを実行するための URL を生成するようにトランザクションを設定できます。この加入者の設定は、[通知] セクションのユーザー グループに対して指定します。全ての承認加入者に対して URL が適切に作成されることを保証するには、スレッド パッケージは入力しないでください。

スレッド クラス

スレッド名称パッケージ内の特定のクラス、および表示の詳細を設定するワークリストの説明を入力します。

トランザクション承認レベル

このセクションを使用して、トランザクションの承認レベル (ヘッダー レベルまたは行レベル) とアプリケーションのサポート レベルを指定します。

フィールドまたはコントロール

定義

レベル

[ヘッダー] または [行] を選択します。これによって、承認のためにアプリケーションで有効になるレベルが確定します。最初の行は常にヘッダー レベルになります。

レコード (テーブル) 名

このトランザクション レベルを表すデータベース テーブルを選択します。

レベル レコードのキー フィールド ラベル ID

このセクションを使用して、承認のモニター ページを表示するときに使用するラベル ID を特定します。全てのキー フィールド名は、リストされた各レコード (テーブル) 名に対して表示されます。