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承認モニターの使用

このセクションでは、承認の監視検索ページの使用、検索結果の表示、特定の承認プロセスのために承認の監視を利用する方法について説明します。

承認モニターでは、管理者はアクセス権のある全ての承認を参照できるだけでなく、承認待ちの承認に必要なアクションを行うことができます。

警告 PeopleSoft 経費管理で使用される複雑なルールのために、承認のモニター ページは経費トランザクションの承認または却下に使用しないでください。経費トランザクションを承認および却下するには、PeopleSoft 経費管理の承認ページを使用します。

ページ名

定義名

用途

承認のモニター ページ

EOAW_ADM_MON_SRC

システム管理者は、承認のモニター ページを使用して承認プロセスを検索してまとめて割当変更できます。

承認のモニター ページ

EOAW_ADM_MON_ACT

このページを使用して、特定の承認プロセスに対してアクションを実行します。

システム管理者は、承認のモニター ページ (EOAW_ADM_MON_SRC) を使用して、承認プロセスを検索してまとめて割当変更できます。

画像: 承認のモニター - 検索基準ページ

次の例では、"承認のモニター - 検索基準" ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

承認のモニター - 検索基準ページ

フィールドまたはコントロール

定義

承認プロセス

承認プロセスを選択します。使用可能な承認プロセスのリストは、承認プロセス定義に関連付けられた管理者ロールによって決定されます。プロセス定義の設定ページの [管理者ロール] フィールドで指定したロールにユーザーが関連付けられている場合、それらのユーザーは、承認のモニター内でそのプロセス ID を表示または操作できます。

定義 ID

プロセス定義の設定ページで指定されたプロセス定義を選択します。

ヘッダー ステータス

このフィールドでステータスを選択して、そのステータスを表示します。以下のいずれかのオプションを選択します。

  • 承認

  • 完了

  • 却下

  • 却下確定

  • 開始

  • 非アクティブ

  • 保留

  • 却下保留

  • 中断/却下保留

  • 終了

承認者

承認者を選択します。特定の承認者に関する承認プロセスを表示する、またはアクションを実行するために、このフィールドが必要です。

承認者ステータス

使用可能なステータスを選択します。このフィールドは、特定の承認者が [承認者] フィールドで選択された場合にのみ使用可能になります。選択可能なステータスは、承認プロセス ID に関連付けられた相互参照テーブルにある、その承認者のステータスに基づきます。

作成者

承認プロセスを開始したトランザクションを入力したユーザーを選択します。

依頼者

承認プロセスを開始したトランザクションを依頼したユーザーを選択します。作成者は、常に依頼者と同じとはかぎりません。

保留中のタスクの割当変更

このセクションを使用して、承認者の割当てを別のユーザーに変更できます。このセクションは、プロセスで再割当てが許可されている場合にのみ使用できます。

承認のモニター ページに選択条件を入力後、[検索] ボタンをクリックします。

画像: 承認のモニター検索結果

次の例では、承認のモニター検索結果のフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

承認のモニター検索結果

選択した承認プロセスに対し、承認プロセスに設定されたトランザクションの表示レベルに基づいて、特定のフィールドが表示されます。

承認モニター設定ページ」を参照してください。

フィールドまたはコントロール

定義

フィルタ

このボタンを使用して、入力した条件に基づいて結果セットにフィルタを適用します。

ヘッダーと行をトグル

承認プロセスにヘッダーおよび行の承認が含まれている場合、このボタンを使用すると、詳細の表示を切り替えることができます。

承認のモニター ページ (EOAW_ADM_MON_ACT) を使用して、特定の承認プロセスに対してアクションを実行します。

画像: 特定の承認プロセス用の承認のモニター ページ

次の例では、特定の承認プロセスの承認のモニター ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

特定の承認プロセス用の承認のモニター ページ

このページには、プロセスに対して承認のモニターを設定したときに選択したオプションの内容が反映されます。[保留中のタスクの割当変更] セクション、および [管理者承認/却下] セクションで使用できるボタンは、承認モニター設定ページで設定したとおりに表示されます。

警告 PeopleSoft 経費管理で使用される複雑なルールのために、承認のモニター ページは経費トランザクションの承認または却下に使用しないでください。経費トランザクションを承認および却下するには、PeopleSoft 経費管理の承認ページを使用します。

フィールドまたはコントロール

定義

承認者

承認者を選択します。承認プロセス内の承認待ちのステップに関連する全ての承認者が一覧表示されます。

コメント

[承認コメント履歴] セクションで承認グラフィックの下に表示されるテキストを入力します。

保留中のタスクの割当変更

フィールドまたはコントロール

定義

割当変更先

承認プロセス内にある全ての承認待ちステップの割当変更先とする承認者を選択します。

割当変更

このボタンをクリックすると、タスクの割当て変更が開始されます。この手順の最後に、対応する承認プロセス インスタンスの全ての保留タスクは、[割当変更先] フィールドに指定されたユーザーに割り当てられます。

割当て変更履歴はコメントとして捕捉され、このページ最下部の承認グラフィックに表示されるようになります。

自己承認可

自己承認を有効にするときに選択します。有効にすると、承認は引き受けられ、プロセスが先に進みます。

自動承認可

自動承認を有効にするときに選択します。有効にすると、ヘッダー レベルまたは行レベルでそのプロセスの承認者のアクションが記憶され、承認フレームワーク ルーティングのそれ以降の出現箇所に、同じアクションが自動的に適用されます。

管理者承認/却下

フィールドまたはコントロール

定義

承認

このボタンをクリックし、選択した承認者の代理で処理を実行します。このアクションは、承認プロセスの条件に応じて選択された承認者の全ての承認待ちタスクに適用されます。

却下

このボタンをクリックし、選択した承認者の代理で処理を実行します。このアクションは、承認プロセスの条件に応じて選択された承認者の全ての承認待ちタスクに適用されます。

差戻し

前のステップをその承認者に戻すときにクリックします。このボタンは、1 より後のステップでのみ使用可能です。

たとえば、トランザクションに 3 人の承認者がいるとします。最初の承認者がトランザクションを承認し、これによってトランザクションがステップ 2 で承認待ちになります。管理者は依頼者からの追加情報が必要なために、トランザクションを依頼者に差し戻します。

再実行

クリックすると、承認パスの全ての承認者に対して承認待ちトランザクションを再実行します。このボタンは、トランザクションが承認待ちのときにのみ使用可能です。

再送信

クリックすると、承認パスの全ての承認者に対して完了済トランザクションが再送信されます。このボタンは、トランザクションが終了のときにのみ使用可能です。トランザクションが再送信できるのは現在のステータスにあるときのみで、承認のために再送信する前には更新できません。

コメントの表示/非表示

クリックすると、[コメント] セクションが展開し、割当て変更に関するコメントまたは任意のアクション ボタンがクリックされたときに [説明] フィールド内で捕捉されたテキストが表示されます。

リクエスト情報

クリックすると、システム内の他のユーザーからのこのトランザクションに関する追加情報がリクエストされます。選択するこのユーザーは、このトランザクションの承認者でない可能性がありますが、このユーザーがリクエストに回答してからでないと、承認プロセスは次のレベルに進みません。新しい承認グラフィックに、追加情報がリクエストされたことと、リクエストに応える責任があるユーザーが表示されます。依頼者として、リクエストする情報の種類を明確にするために、コメント セクションを使用できます。

トランザクションに関する追加情報のリクエスト

承認グラフィックで [リクエスト情報] リンクをクリックすると、次のようになります。

  1. 現在のトランザクションが保留になります。そうすることで、返された情報を情報のリクエスト元の承認者が確認する前に、別のユーザーがアクセスしてトランザクションを承認するのを防ぎます。

  2. そのステップのトランザクションのレビュー担当者として、依頼者を挿入します。

  3. リクエスト情報イベントをトリガします。アプリケーション イベント ハンドラ内の全ての処理がトリガされ、トランザクション設定に定義された全ての通知が送信されます。

情報のリクエスト元の承認者は、アクション ボタンをクリックすることで、トランザクションをいつでも操作できます。

[リクエスト情報] リンクの使用例を次にあげます。

  1. あるユーザーが、モニターとハード ディスクを購入するための調達依頼リクエストを送信します。

    このリクエストは、ステップ 1 で 3 人のグループ管理者に転送されます。3 人の管理者のうちの 2 人の承認が要求されます。

  2. ある管理者が、依頼者のユーザーがこのような大型モニターを購入する理由を知りたいとします。この管理者は、承認グラフィックの [リクエスト情報] リンクをクリックし、この調達依頼に関する詳しい情報を得ようとします。

    調達依頼トランザクションはここで保留になり、依頼者ユーザーのアクションを待ちます。その他の 2 人の管理者は、いつでも自分の承認を発行することができますが、トランザクションは、保留が解除されるまでは次に進みません。

  3. アプリケーションに承認機能が実装されている方法に応じて、最初の管理者は [コメント] フィールドにコメントを入力できます。このコメントは、[ステータス モニター] に表示されます。この管理者は、電話、電子メール、実際に会いに行くなどのその他の連絡手段で情報を求めることもできます。

    同様に依頼者ユーザーは、実装方法に応じて、アプリケーションを使用してコメントを入力する (この場合、[追加リクエスト情報] イベントがトリガされます)、またはその他の手段 (電話、電子メールなど) で管理者に連絡できます。

  4. 最初の管理者は、回答の受領後 (または前)、トランザクションを承認または却下できます。通常の処理が再開されます。

ApprovalManager クラス メソッド」、「ApprovalEventHandler クラス メソッド」を参照してください。

自分に割り当てられたタスクの割当先変更

自分のタスクを別の承認者に割当変更するには、承認者として自分に割り当てられたステップを選択し、そのステップを代替承認者に割り当てるよう依頼します。このタスクを実行するには、管理者ロールが割り当てられている必要があります。

承認フレームワークは、そのステップの割当先を新しく指名した承認者に変更し、ワークリストから元の承認者を削除します。新しい承認者の項目が新しいワークリストに作成され、新しい承認者に通知が送られます。

承認フレームワークは、承認スレッドにコメントを追加して割当変更をログに記録します。

管理者としてのタスクの割当変更

特定の承認者の承認待ちタスクの割当を別の承認者に変更するには、次のようにします。

  1. 表示内容にフィルタを実行して、特定の承認者の承認待ちプロセスを表示する。

  2. 割当を変更するステップおよび影響を受けるユーザーを指定する。

    リクエストが承認フレームワークに送信され、承認待ちの全ステップの割当が変更されます。

承認待ちタスクの割当を新しい承認者に変更すると、承認パスが更新されて承認トランザクションは新しい承認者に転送されます。

注: 割当変更先はユーザー プロファイルで作成できます。ただし、ユーザー プロファイルでワークフローの割当を変更しても、実際の承認プロセスは変更されません。承認のモニター コンポーネントを使用して割当を変更すると、割当が変更されて新しいユーザーのワークリストが作成されます。

また、管理者は割当を変更する代わりにアクションを実行することもできます。

コメント履歴

以前のワークフローの流れを表示するには、[コメント履歴] セクションを展開します。このセクションは、トランザクションの変更のためにトランザクションが再送信された場合に使用可能になります。

たとえば、ある調達依頼が、3 人の承認者のうちの 2 人によって承認されます。このときに、3 人目の承認者が調達依頼を見る前に、調達依頼が変更されます。この調達依頼は再送信され、承認パスは最初から開始されます。[コメント履歴] セクションには元の流れが維持され、最初の 2 人の承認者が元の調達依頼を承認したことがここに示されます。