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通貨建値方法の定義

このセクションでは、通貨建値方法の定義方法を説明します。

ページ名

定義名

用途

通貨建値方法ページ

CURR_QUOTE_PNL

換算元通貨と換算後通貨の各ペアについて、通貨建値方法を設定および管理します。

通貨建値方法ページ (CURR_QUOTE_PNL) を使用して、換算元通貨と換算後通貨の各ペアについて通貨建値方法を設定および管理します。

画像: 通貨建値方法ページ

次の例では、通貨建値方法ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

通貨建値方法ページ

為替レートに対して定義する通貨建値方法により、ユーザーが入力した表示レート (または、3 通貨参照を行った為替レートの場合は複数のレート) がアプリケーションでどのように解釈されるかを決定するデータが、市場レート データ テーブル内の RATE_MULT 値および RATE_DIV 値に格納されます。逆に、通貨建値方法では格納されている RATE_MULT 値と RATE_DIV 値が、ユーザーに表示される表示レートにどのように反映されるかも決定されます。

建値方法には直接または間接がある他、非 3 通貨参照にすることも、第 3 の参照通貨を使用した 3 通貨参照換算にすることもできます。通貨建値方法では、換算元通貨の建値単位も決定されます。

換算係数フィールドおよび表示レートについて」を参照してください。

全ての為替レートに対して通貨建値方法を定義する必要はありません。市場レートの管理中に、為替レートに対する建値方法が見つからない場合、ページ ロジックは次をデフォルトと見なします。

  • 為替レートは直接。

  • 建値単位は 1。

  • 為替レートは 3 通貨参照されない。

注: このデフォルト値を使用する場合は、以前の為替レート データ (計算済の相互レートを含む) との下位互換性がサポートされます (実装環境で必要な場合)。

換算係数フィールドおよび表示レートについて」を参照してください。

注: 為替レートに対する通貨建値方法は、市場レート ページで操作中に、為替レート詳細ページで表示できます。

市場レートの定義」を参照してください。

フィールドまたはコントロール

定義

直接間接

[為替レートの建値基準] セクションで、この通貨ペアのレートが直接的に値付けされるか、間接的に値付けされるかを指定します。たとえば、アメリカ ドルとフランス フランの通貨建値方法を定義する際は、次の基準で選択します。

  • 1 アメリカ ドルを x.xxxx フランス フランと等価にするには、[直接] を選択します。

  • x.xxxx アメリカ ドルを 1 フランス フランと等価とするには、[間接] を選択します。

3 通貨参照を行う通貨ペアの通貨建値方法についても、直接または間接の分類が必要です。その場合、計算済のクロス レートを表示するために値が使用されます。

直接および間接の建値方法がサポートされることにより、計算済の相互レートを使用する必要がなくなり、換算方法が直接か間接かに応じて乗算または除算を行う単一レートを使用できます。

建値単位

一部の通貨での一般的な商慣行に従い、為替レートの建値単位を入力します。このフィールドには任意の値を指定できますが、通常は 10 の累乗値です。

建値単位はスケール変更係数とも呼ばれ、小数点以下桁数の保持によく使用されます。たとえば、スイス フラン (CHF) とドイツ マルク (DEM) 間の為替レートを、"1 CHF = 1.19335 DEM" ではなく "100 CHF = 119.335 DEM" と表すことができます。

自動相互参照

オンにすると、市場レート ページで、為替レートが追加または更新されるたびに、相互通貨ペアのレートが自動的に作成または更新されます。

たとえば、アメリカ ドルからユーロへの通貨建値方法を作成したとします。この設定とは関係なく、ユーロからアメリカ ドルへの相互通貨建値方法が自動的に作成されます。

市場レート ページでアメリカ ドルからユーロのレートを作成する場合、その通貨ペアに対してこの [自動相互参照] オプションがオンになっていると、ユーロからアメリカ ドルへの相互レートが自動的に作成されます。

通貨ペアのどちらかのレートが市場レート ページで更新されると、いずれかの通貨に対して [自動相互参照] オプションがオンになっている場合は相互レートが更新されます。

3 通貨参照

オンの場合、この通貨ペアの間での 3 通貨参照による換算が参照通貨を使用して行われます。

参照通貨

3 通貨参照による換算に使用する参照通貨を入力します。

主表示レート

3 通貨参照が行われた通貨ペアについては、考慮すべき為替レートが 3 つあります。

  • 換算元通貨と参照通貨との間のレート

  • 参照通貨と換算先通貨との間のレート

  • 換算元通貨と換算先通貨との間の計算済クロス レート

3 つのレートのうち、主表示レートとして使用するレートを選択します。このレートは、主ページとレポートに表示されます。オンライン アプリケーションの場合は、為替レート詳細ページで、レートの他の部分を表示および変更できます。

上書き許可

3 通貨参照を行った通貨ペアに対し、ユーザーが市場レート ページと為替レート詳細ページでクロス レートを上書きできるようにするには、これをオンにします。

再計算

[上書き許可] オプションがオンの場合に、残りの 2 つのレートのうち、3 通貨の均衡を図るために再計算するレートを選択します。3 通貨参照レートは元々は計算済レートなので、上書きを許可する場合、このレートを最初に計算するために使用したレートは再計算する必要があります。