市場レートの定義
このセクションでは、市場レートの定義方法を説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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RT_INDEX_TBL |
PeopleSoft システムで市場レートを編成する手段を提供する、市場レート インデックスを作成します。 |
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RT_TYPE_TBL |
市場レートをさらに分類するレート タイプを定義します。レート タイプの例として、現行、商用、浮動、平均、履歴があります。 |
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RT_RATE_PNL |
市場レートを管理および表示します。このページで使用できるフィールドは、レート カテゴリに応じて変わります。このページには、任意の 2 通貨のレート定義が表示されます。 |
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RT_RATE_DEF_TBL |
レートの許容限度を定義し、新しいレートがこの許容限度を超えた場合の処理を指定します。市場レート定義ページ (RT_RATE_DEF_TBL) には、レート インデックスに対する全てのレート定義が表示されます。 |
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RT_RATE_DEF_SEC |
市場レート定義の詳細を表示します。たとえば、通貨ペアに対して指定された最大差異やエラー処理の定義がレート定義ページに表示されます。 |
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EXCH_RT_DTL |
為替レートの詳細情報にアクセスします。 |
市場レート インデックス ページ (RT_INDEX_TBL) を使用して、PeopleSoft システムで市場レートを編成する手段を提供する市場レート インデックスを作成します。
ナビゲーション
画像: 市場レート インデックス ページ
次の例では、市場レート インデックス ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

市場レート インデックスは、RT_INDEX_TBL テーブルに格納されます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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インデックス |
アプリケーションの市場レートに対する、最上位レベルの組織のキー タームを表示します。 |
レート カテゴリ |
市場レート インデックスの一般カテゴリを選択します ([為替レート]、[商品価格]、[利率] など)。 |
デフォルト為替レート インデックス |
オンの場合、選択した市場レート インデックスがデフォルトの為替レート インデックスになります。このフィールドは、次の場合にのみ使用できます。
市場レート インデックス ページは、デフォルトの市場レート インデックスが定義されていることを保証するわけではありません。ただし、デフォルト値が定義されていない場合、[市場レート デフォルト ビュー] からはデータが返されません。 [市場レート定義デフォルト ビュー] (RT_DEF_DFLT_VW) は、タームがゼロの行と、デフォルトの為替レート インデックスとして定義されているインデックスを [市場レート定義] テーブルから選択します。 |
市場レート タイプ ページ (RT_TYPE_TBL) を使用して、市場レートをさらに分類するレート タイプを定義します。
レート タイプの例として、現行、商用、浮動、平均、履歴があります。
ナビゲーション
画像: 市場レート タイプ ページ
次の例では、市場レート タイプ ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

レート タイプは RT_TYPE_TBL 編集テーブルに格納されます。レート タイプは、市場レート インデックス内のカテゴリとして機能します。たとえば、為替レートの一般的なタイプとして、公定レート、スポットレート、自由市場レートなどがあります。
名称と略称を入力して、使用する各市場レート タイプを定義してください。
市場レート定義ページ (RT_RATE_DEF_TBL) を使用して、レートの許容限度を定義し、新しいレートがこの許容限度を超えた場合の処理を指定します。
ナビゲーション
画像: 市場レート定義ページ
次の例では、市場レート定義 ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

このページには、レート インデックスに対する全てのレート定義が表示されます。
市場レートの定義では、有効な期間、通貨、その他市場レートに関するフィールドの組合せを指定します。たとえば、為替レートの期間が 30、換算元通貨がスイス フラン、換算先通貨がアメリカ ドルの市場レート定義の場合、この組合せを使用してレートを市場レート ページに入力します。
市場レート ページで市場レートを作成するときに、市場レート定義がまだ作成されていない場合は、最大差異 2.5% というデフォルト値と警告メッセージ処理を使用して、市場レート定義が自動的に作成されます。
多くの場合、アプリケーションでは、為替レートの入力または上書きを行うあらゆる場面で、(ユーザー指定の許容値に対する) 許容チェックがサポートされます。間接的な建値方法や建値単位が導入されたことにより、チェックの重要性は、正確なデータ入力を実現するためにますます必要とされています。
注: このページに表示される情報は、選択した市場レート インデックスに応じて変わります。たとえば、[利率] というレート カテゴリに関連付けられたインデックスを選択した場合、このページのフィールドには利率に関連するデータが表示されます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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換算元通貨コード |
このページの全ての [換算元通貨] フィールドにロードする換算元コードを入力します。 |
リフレッシュ |
クリックすると、[換算元通貨] フィールドに、[換算元通貨コード] フィールドで選択した通貨がロードされます。 |
レート定義
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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期間 |
期間を日数で入力します。ゼロの場合はスポット レートの期間がゼロであることを示します。ゼロ以外の期間を使用するのは PeopleSoft Treasury のみです。それ以外のアプリケーションでは、スポット レートにゼロを使用する必要があります。 |
換算元通貨コード |
[換算元通貨コード] フィールドを使用して、このページの全ての [換算元通貨] フィールドにロードする方法以外に、手動で適切な換算元通貨を入力することもできます。この値は、為替レート ペアの片方である、関連する [換算先通貨] フィールドの値と共に使用されます。3 通貨参照を使用する場合は、3 通貨参照に関与する各通貨ペアの定義行を含めてください。 |
換算先通貨コード |
適切な換算先通貨を入力します。この値は、為替レート ペアの片方である、関連する [換算元通貨] フィールドの値と共に使用されます。 |
通貨 |
このフィールドは、レート カテゴリが [利率] に設定されているレート定義の操作中に表示されます。 利率の定義を作成する通貨を選択します。 [換算元通貨] フィールドと [換算先通貨] フィールドは表示されません。 |
日数計算基準 |
このフィールドは、利率の定義を操作するときに表示されます。 利率の基準を選択します。 30/360 30E/360 実績/360 実績/365 実績/実績 |
最大差異 |
ユーザーが市場レートを管理または上書きした場合に許容される差異のパーセンテージを入力します。変更によって許容値を上回ると、エラーになります。デフォルト値は 2.50 (2.5%) です。 |
エラー タイプ |
データ入力時に、定義されている最大差異を超えた場合に返すエラー タイプを選択します。 なし: 最大差異を超えてもエラー処理は発生せず、新しいレートが使用されます。 停止: 処理を停止します。ユーザーが新しいレートを保存することはできません。 警告: これがデフォルト値です。警告が表示されますが、無視して新しいレートを保存してください。 |
市場レート ページ (RT_RATE_PNL) を使用して、市場レートを管理および表示します。
このページで使用できるフィールドは、レート カテゴリに応じて変わります。このページには、任意の 2 通貨のレート定義が表示されます。
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画像: 市場レート ページ
次の例では、市場レート ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

注: 市場レート ページには、2 通貨間の為替レートに関する詳細が表示されます。為替レート詳細ページは、市場レート ページ (RT_RATE_PNL) の 2 次ページです。市場レート ページへのアクセス後、為替レート詳細ページにアクセスするには、市場レート ページの [レート] フィールドの横にある [為替レート詳細] アイコンをクリックする必要があります。
このページに入力するデータは、為替レートや利率など、全ての市場レート用の共通リポジトリである RT_RATE_TBL テーブルに格納されます。
次の全ての項目に当てはまる場合は、このページを編集できません。
レートが 3 通貨参照されている。
主表示レートがクロス レートである。
通貨建値方法ページで、為替レートの建値方法に対する [上書き許可] オプションがオフになっている。
注: 利率を扱う場合、[換算元通貨コード] フィールドと [換算先通貨コード] フィールドには同じフィールド値が指定されることがあります。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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インデックス |
アプリケーションの市場レートに対する、最上位レベルの組織のキー タームを表示します。 |
レート カテゴリ |
市場レートの一般カテゴリを表示します ([為替レート]、[商品価格]、[利率] など)。 |
レート タイプ |
この市場レートに対して選択されたレート タイプを表示します。 レート タイプの例として、商用、平均、浮動、履歴があります。 |
期間 |
入力された期間を表示します。 |
換算元通貨コード |
選択した換算元通貨を表示します。 |
換算先通貨コード |
選択した換算先通貨を表示します。 |
レート定義 |
クリックすると、レート定義ページにアクセスし、市場レート定義の詳細を表示できます。たとえば、通貨ペアに対して指定定義された最大差異やエラー処理の定義が表示されます。 |
レート
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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有効日 |
通貨の換算を開始する日付を入力します。 |
レート |
表示レートを表示します。3 通貨参照による為替レートを扱っている場合、このフィールドには主表示レート (通常はクロス レート) が表示されますが、3 通貨のうちの他のレートにすることもできます。 市場レートのオンライン メンテナンス中は、RATE_MULT と RATE_DIV の値を直接表示したり変更しない代わりに、この表示レートにアクセスします。表示レートは、通貨建値方法ページにある、通貨ペアの RATE_MULT、RATE_DIV、および通貨建値方法に基づき、ページ ロジックによって計算されます。表示レートは、ページのワーク レコードに一時的に格納されます。 |
![]() |
[レート] フィールドの右側にある [為替レート詳細] アイコンをクリックして、為替レート詳細ページ (EXCH_RT_DTL) にアクセスすると、3 通貨参照を使用した為替レートの 3 つ全ての表示レートを表示できます。 |
通貨ペアの建値方法が定義されており、その通貨建値方法の [自動相互参照] オプションがオンになっている場合、その通貨ペアに対するレートをこのページで作成または管理すると、通貨ペアのもう一方に対するレートが自動的に作成および更新されます。たとえば、アメリカ ドルから英国ポンドのレートを変更すると、英国ポンドからアメリカ ドルのレートが自動的に更新されます。自動相互参照できる通貨ペアは、通貨建値方法ページで通貨建値方法が定義されているものだけです。
「通貨建値方法ページ」を参照してください。
注: レート定義に対する更新は、市場レート ページを保存、終了し、再び開くまで反映されません。
レート定義ページ (RT_RATE_DEF_SEC) を使用して、市場レート定義の詳細を表示します。たとえば、通貨ペアに対して指定された最大差異やエラー処理の定義がレート定義ページに表示されます。
ナビゲーション
市場レート ページにある [レート定義] リンクをクリックします。
画像: レート定義ページ
次の例では、レート定義ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

為替レート詳細ページ (EXCH_RT_DTL) を使用して、為替レート詳細の情報にアクセスします。
ナビゲーション
市場レート ページにある [為替レート詳細] アイコンをクリックします。
画像: 為替レート詳細ページ
次の例では、為替レート詳細 ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

このページの主要レコードは [為替レート] ワーク レコードです。3 通貨参照を行ったレートについては、3 通貨参照によるレートを構成する 3 要素全てのレート値を更新できます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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為替レートの建値基準 |
通貨建値方法ページで定義されている為替レートの建値基準を表示します。 |
建値単位 |
通貨建値方法ページで定義されている為替レートの建値単位を表示します。 |
3 通貨参照 |
通貨建値方法ページで定義されている為替レートの 3 通貨参照設定を表示します。 |
参照通貨 |
3 通貨参照による為替レートについて、3 通貨参照による換算で使用される参照通貨を表示します。 |
現為替相場 |
換算元通貨から換算先通貨への変換に使用される、現在の為替レートを表示します。 直接の 3 通貨参照によるレートの場合、このフィールドでは、等号の左側に建値単位 (または 1)、右側に表示レートが表示されます。以下に例を示します。 1 アメリカ ドル = 1.40000000 カナダ ドル 間接の非 3 通貨参照によるレートの場合、このフィールドでは、等号の左側に表示レート、右側に建値単位 (または 1) が表示されます。以下に例を示します。 1.400000000 カナダ ドル = 1 アメリカ ドル 3 通貨参照によるレートの場合、このフィールドには 3 通貨のうち 2 通貨の構成レートが表示されます。1 つは換算元通貨から参照通貨 (アメリカ ドルからユーロ) への換算用レートで、もう 1 つは参照通貨から換算先通貨 (フランス フランからユーロ) への換算用レートです。以下に例を示します。 1.25 アメリカ ドル = 1 ユーロ = 6.8 フランス フラン |
過去為替相場 |
ページ ロジックによって、データベースに格納されている為替レートが現在の建値方法と整合しないと判断された場合、このフィールドには、レート有効日にアクティブになっている建値方法ではなく、現在の建値方法に基づいた建値が表示されます。 [過去為替相場] フィールドのデータにより、建値方法が実際に変更された場合でも、過去の一定期間における為替レートの変化を、一貫した建値方法を使用して確認できます。 たとえば、計算済の相互レート "1 フランス フラン = 0.1470588 アメリカ ドル" を使用してフランス フランがアメリカ ドルに直接変換され、この通貨ペアの現在の建値方法が "間接" の場合に過去の建値を表示すると、変換関数によって表示レートが間接的な建値をベースに再計算され、"6.8000001 フランス フラン = 1 アメリカ ドル" になります。 過去の建値方法が 3 通貨参照以外で、現在の建値方法が 3 通貨参照である場合、このフィールドには建値も表示されます。 過去の建値は、クロス レートの上書きや 3 通貨参照の省略を行った場合にも表示されます。使用中の為替レートが現在の建値方法と矛盾しているためです。 システムで、為替レートが現在の建値方法と矛盾していないと判断された場合、フィールドには [該当なし] と表示されます。 |
為替レート |
3 通貨参照を使用しない為替レートについて、単一の表示レートを表示します。または、3 通貨参照による為替レートの場合は、構成される 3 要素全てを表示します。3 通貨参照による為替レートのクロス レートは、通貨建値方法ページで [上書き許可] オプション ボックスが選択されている場合にのみ編集できます。 |