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HR 通知について

HR 通知を使用すると、HCM システム内の個人または従業員グループへの通知を構成して送信できます。通知は、以下の形式で配信できます。

ユーザーは、この機能が導入された HCM コンポーネント、またはどのコンポーネントにも関連付けられていない汎用ページから、通知を作成して送信できます。HR 通知対応のコンポーネント ページから、ユーザーが [通知] ボタン (コンポーネントに配置されたサブページで使用可能) をクリックすると、HR 通知ページがモーダル ウィンドウに開きます。このページから、ユーザーは通知の受取人を選択して、通知の内容を構成します。通知は、即時に送信、予定日に送信、または繰返イベントとして送信できます。ユーザーがシステム内の個人にアドホック通知を送信するとき、特にどのコンポーネントとも関連がない場合は、select [HCM 基本設定], then select [共通定義], then select [HR 通知] の順にクリックして HR 通知ページに直接アクセスし、このページから通知を送信できます。

勤務管理ワークセンターには、いずれか 1 つのページに HR 通知機能が導入されています。"レポート時間の管理: 休暇および超過勤務調整時間" ページから、管理者はページ下部にある [通知] ボタンをクリックして HR 通知ページを起動し、直属部下に対して休暇および超過勤務時間に関する通知を送信できます。

画像: "レポート時間の管理: 休暇および超過勤務調整時間" ページからの通知の送信

HR 通知機能を使用して、勤務管理ワークセンター ページから通知を送信します。

"レポート時間の管理: 休暇および超過勤務調整時間" ページからの通知の送信

ユーザーは、通知受取人として、個人、組織構造 (支給グループ、部門など)、または従業員グループ (給与計算管理者など) を指定することもできます。管理者は、通知受取人設定コンポーネントを使用して、以下の方法で受取人グループを作成します。

  1. システムで受取人グループ (受取人タイプ) を識別するのに使用される一般情報を入力します。

  2. (省略可) 受取人タイプに通知を送信できるユーザー ロールを指定します。ロールが指定されない場合は、全てのユーザーが通知を送信する権限を持ちます。

  3. 通知の送信先になる受取人を解決して受取人リストを作成するために、実行時に使用される方法を選択します。

    サポートされているオプションは、[全ユーザー][アプリケーション クラス][クエリー ベース][ロール ベース]、および [SQL 定義] です。

  4. ユーザーが受取人タイプ検索を実行して関連する受取人のリストを取得する際に、照会されるプロンプト レコードを選択します。

  5. (省略可) ユーザーが受取人タイプ検索を実行する際に使用可能な検索フィールドをリストします。

システムには、通知の送信で使用される受取人タイプが用意されています。

ユーザーは HR 通知機能を使用して作成および送信する通知に、次の内容を含めることができます。

  • リッチテキストのメッセージ本文

  • 以下のようなリンク

    • Web サイト URL (例: www.oracle.com)

    • HCM コンポーネントへのリンク (例: HCM システムでタイムシートを表示するためのリンク)

  • 添付ファイル

通知は、後の日付に送信したり繰返し送信するようにスケジュールできます。このような通知が適切に処理されるようにラン コントロール ページ (HCSC_NOTIF_RC) が用意されており、HCSC_NOTIFY アプリケーション エンジン (AE) プログラムをスケジュールして保留中および繰返の通知を処理できます。

システムには、通知を処理するための HCSC_NOTIFY AE プログラムが用意されています。以下の 2 つの場所から起動できます。

  • アドホック通知が作成される HR 通知ページ

    [送信] ボタンをクリックすると、AE プログラムがプロセス スケジューラに即時に送信されます。

  • HCSC_NOTIF_RC ラン コントロール ページ

プログラムが起動されると、以下の処理が実行されます。

  • 選択された受取人タイプから、受取人の最終リストを処理します。

  • 識別された受取人のリストに通知、アナウンスメント、またはその両方 (設定されている場合) を送信します。

繰返および保留中の通知を処理するために、HCSC_NOTIFY AE プログラムを毎日実行することをお勧めします。容易にスケジュールするために、HCSC_ANN ジョブ (HCSC_NOTIFY プログラムに含まれる) が用意されています。管理者はこのジョブの定期処理を毎日に設定して、繰返および保留中の通知を処理できます。

実行時に、受取人は自分宛に送信されたアナウンスメントをアナウンスメント ページレットに表示できます。このページレットは、ホームページ、ワークセンターおよびダッシュボード ページに追加できます。

このスクリーンショットは、勤務管理ワークセンターでのアナウンスメント詳細の例を示しています。勤務管理ワークセンターでは、レポート時間の管理ページに HR 通知機能が導入されます。

画像: 勤務管理ワークセンターでのアナウンスメントの表示

アナウンスメント ページレットでアナウンスメント リンクをクリックして、アナウンスメント詳細を表示します。このリンクは、勤務管理ワークセンターの "ようこそ: アナウンスメント" ページで使用可能です。

勤務管理ワークセンターでのアナウンスメントの表示

注: 受取人リストに対して受取人の新規追加または削除が行われた場合は、アプリケーション エンジンがアナウンスメントを再処理すると更新が処理されます。受取人は、ユーザーのユーザー ID を使用して保護されるアナウンスメント ページレットにアナウンスメントを表示できます。

通知データは、時間の経過と共に増大する可能性があります。データを管理可能な量に維持するために、1 つのアーカイブ オブジェクト、2 つのアーカイブ クエリー、および 1 つのアーカイブ テンプレートが用意されており、これらはデータ アーカイブ マネージャを介して通知データをアーカイブするために使用されます。

HR 通知機能では、以下の 2 つの方法でレコードをアーカイブできます。

  • 送信日基準

    特定の日付より前に送信された全てのアナウンスメントがアーカイブされます。

  • 失効日基準

    特定の日付より前に失効した全てのアナウンスメントがアーカイブされます。

標準で用意されているアーカイブ オブジェクト

アーカイブ オブジェクトとは、アーカイブするテーブルの集まりのことです。オブジェクト定義によってテーブルからデータをアーカイブする方法が決定されます。HR 通知機能用に HCSC_NOTIFICATION_ARCHIVE アーカイブ オブジェクトが用意されています。

次の表に、HCSC_NOTIFICATION_ARCHIVE アーカイブ オブジェクトに対して用意されているアーカイブ レコードを示します。

内容

アーカイブ レコード

履歴レコード

通知およびアナウンスメント

HCSC_NOTIF

HCSC_NOTIF_HST

アナウンスメント リスト

HCSC_ANNOUNCE

HCSC_ANNOUN_HST

通知の添付ファイル

HCSC_NOTIF_ATCH

HCSC_NOT_AT_HST

通知リンク

HCSC_NOTIF_LINK

HCSC_N_LINK_HST

HR 通知の受取人リスト

HCSC_NOTIF_RCPT

HCSC_N_RCPT_HST

標準で用意されているアーカイブ クエリー

PeopleSoft データ アーカイブ マネージャでは、クエリーを使用して基本アーカイブ オブジェクトの基本テーブルからの選択条件を定義します。

送信日または失効日に基づくデータ アーカイブをサポートするために、2 つのクエリーが用意されています。

  • HCSC_NOTIF_ARCH_DATE_POSTED

  • HCSC_NOTIF_ARCH_EXPIRE_DATE

標準で用意されているアーカイブ テンプレート

アーカイブ テンプレートでは、アーカイブ オブジェクトとアーカイブ クエリーを関連付けます。HR 通知機能には、この目的のために HCSC_NOT テンプレートが用意されています。

『PeopleTools: Data Management』の「Using PeopleSoft Data Archive Manager」を参照してください。