WIP 管理システムの設定について
PeopleSoft ヒューマン リソース管理には、ワークフローと共に使用する WIP 管理システムが用意されており、人事異動要求 (PAR) および Federal eApps for Self Service の追跡と処理が自動化されます。
次の各トピックでは、以下の項目について説明します。
標準の設定
設定ステップ
ヒューマン リソース管理には、人事異動要求 (PAR) の USFED WIP 管理トランザクションの定義、およびこれらのセルフ サービス トランザクションの定義が用意されています。
従業員セルフサービス トランザクション
住所変更 (FE_ADDRESS)
婚姻区分変更 (FE_MARITAL)
氏名変更 (FE_NAME)
管理者セルフ サービス トランザクション
常勤/パートタイム ステータス (FE_FTPT)
勤務地変更 (FE_LOCATION)
管理者変更 (FE_REPORTING)
昇進・昇格 (FE_PROMOTION)
割当変更 (FE_REASSIGN)
退職 (FE_RETIRE)
終了 (FE_SEPARATE)
WIP 設定テーブルはシステム データとして提供されています。機関の WIP 処理のニーズに合わせて、提供された設定を変更できます。通常、WIP 管理パラメータの設定は 1 回のみのプロセスで、PeopleSoft ヒューマン リソース管理システムを最初に設定するときに行います。後続のトピックで説明する設定情報は、機関で設定を実行するシステム管理者向けで、管理者やシステム ユーザー向けではありません。
注: 全ての説明は、説明対象のプロセスを理解していることを前提にしています。
WIP システムの設定ステップは以下のとおりです。
WIP プロセスを計画して設計します。
WIP ステータス コードを設定し、レポート作成のためにステータス タイプおよびバッチ プロセスに関連付けます。
WIP アクティビティおよびコンポーネント処理を設定します。
機関の WIP プロセスの設計
WIP プロセス設定を計画するには、次の手順に従います。
提供されているサンプルの USFED WIP システム パラメータを WIP 設定のサンプルとして確認します。
「付属サンプルの WIP システム パラメータについて」を参照してください。
機関のレビュー プロセスを分析し、PAR および 採用処理で必要なレビューのレベルを決定します。
承認プロセスでリクエストや他のデータをルーティングするための機関の要件に基づいて、システムを設計します。
後続のトピックで説明するサンプル パラメータのチャートを開始ポイントとして使用します。チャートはそのままで使用したり、変更することができ、テンプレートとして使用して類似するフォーマットで独自のチャートを設定することもできます。
WIP ステータス コードおよび関連するステータス タイプの定義
WIP ステータス管理を設定するには、次の手順に従います。
Transaction Setup ページで、使用する WIP ステータス コードを定義します。
WIP ステータス コードを定義することにより、WIP プロセスをステップに分類します。このステップを使用して、PeopleSoft Workflow でのルーティングおよび追跡を定義します。
WIP ステータス コードによって、リクエスト/承認サイクルまたは他のタイプのサイクルの次のステップに PeopleSoft Workflow がデータを送信する時期と送信先が決まります。レビュー担当者がリクエストの WIP ステータスを変更すると、ステータスにリンクしている PeopleSoft ワークフロー プロセスでは、アクションが機関の全レビュー レベルを通過し、実際のイベントとして完了するまで継続されることを確認します。
ステータス タイプをステータス コードに関連付けます。
ステータス タイプによってリクエストが追跡され、関連するプロセスでデータ行を追加する時期が決まります。
Batch Programs ページで、関連するプロセスの WIP ステータスとタイプを指定します。
処理中に、識別されたプロセスでは、指定されたステータス タイプのデータベース行が新規に作成され、関連する WIP ステータスが入力されます。
アクティビティおよびコンポーネント処理の設定
Approval Flow コンポーネントで、コンポーネントを WIP アクティビティに関連付け、WIP アクティビティごとに WIP ステータス処理、ワークフロー ルーティング、その他のコンポーネント レベルのプロセス コントロールを指定します。