動的承認の定義
動的承認を設定するには、プロセス定義の設定 (EOAW_PRCS)、ユーザー リスト管理 (EOAW_USER_LIST)、ロール (ROLEMAINT)、およびユーザー プロファイル (USERMAINT) の各コンポーネントを使用します。
次の各トピックでは、動的承認の権限を設定する方法の概要について説明し、動的承認の定義に使用するページをリストします。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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EOAW_AUTH |
動的パスのロールと承認者に権限を付与します。 |
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EOAW_PRCS_MAIN |
ワークフロー承認プロセスのステージを定義します。 |
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EOAW_CRITERIA |
ワークフロー承認の条件を定義します。条件定義を使用して、実行時に承認フレームワークがブール演算の結果 (真または偽) を出すために評価する計算ロジックを定義します。 |
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EOAW_PATH_SEC |
ワークフロー承認パスの詳細を設定します。 |
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EOAW_STEP_SEC |
承認ワークフローのステップの詳細を定義します。 |
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EOAW_USER_LIST |
承認トランザクションの転送に使用されるユーザー リスト定義を作成および管理します。また、承認プロセスでステップと共に使用するユーザーのソースも定義します。 |
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ロール - 一般ページ |
ROLEDEFN |
ワークフローのロールを設定します。 |
ユーザー プロファイル - 一般ページ |
USER_GENERAL |
ユーザー ID を設定してロールを割り当てます。 |
PeopleSoft アプリケーションでは、ワークフローを使用して承認パスを 2 つの方法で設定します。最初の設定方法では、ステップごとに全ての承認を定義します。2 番目の方法では、動的承認を作成します。動的承認を使用すると、1 つのステップを作成でき、そのステップではシステム的に潜在的な全ての承認者を識別し、その承認者に承認を完了するための十分な権限があるかどうかを検索すると同時に、ユーザーがプロセス内の必要な承認者を全て参照できるように、視覚的なパスを作成します。
動的承認の権限を設定するには、承認管理者は以下を実行する必要があります。
ユーザー リスト定義ページを使って、動的承認のユーザー リストを定義します。
承認フレームワークには、承認を監督者に転送する最も一般的な承認シナリオに対応するユーザー リストが用意されています。依頼者がエンドユーザーで、直属の監督者が 5,000.00 USD を超える金額を承認できない場合、人材募集が 6,000.00 USD であれば、その人材募集は次のレベルの監督者に転送されます。直属の監督者のユーザー ID は、ユーザー プロファイルにリストされます。
注: ユーザー ID 承認転送を使って監督者を有効にするには、職務について自分の ID に監督者が割り当てられている必要があります。
承認権限ページで動的パスに対してロールや承認者を許可することにより、承認権限を作成します。
承認権限ページは [PeopleTools] からでも利用できますが、アプリケーションで使用可能にするにはポータル ナビゲーションに追加する必要があります。このページをポータル ナビゲーションに追加するには、[権限] オプションの [編集] リンクをクリックします。[ナビゲーションに表示しない] チェック ボックスをオフにし、[保存] をクリックします。続いて、 の順に選択し、ポータルのキャッシュが変更を認識するように、ポータル セキュリティの同期プロセスを実行します。
の順に選択します。表示されているページで、[HCM 基本設定]、[共通定義]、[承認] の順にクリックし、定義 ID を指定しない場合、権限は汎用になります。特定の定義 ID について承認権限を作成するには、各定義 ID に行を追加する必要があります。
注: 承認権限ページで自己承認を有効にすると、静的パスのステップで自己承認が置き換えられます。
承認パス定義ページで動的承認パスを定義します。
注: パス内でワークフロー エンジンをアクティブにするトリガとなる条件を作成する際は、差が発生しないように必ず最終承認者を [>] として設定してください。
動的承認パスを定義するには、次の手順に従います。
[ステップ ソース] フィールドで、動的承認パスとして [動的] を選択します。
[承認者がいない場合管理者に通知] チェック ボックスをオンにして、パスの承認者がいない場合に承認管理者へ通知するように指示します。このオプションは、[ステップ ソース] が [動的] の場合にのみ使用できます。
[前の承認依頼ステップを省略] チェック ボックスをオンにすると、このパスの承認者の 1 人が依頼者でもある場合、その承認者のステップより前にあるこのパスのステップを全て省略します。
承認権限を有効にするには、[権限をチェック] チェック ボックスをオンにします。
[権限のないユーザーをスキップ] チェック ボックスをオンにすると、承認の条件を一部満たさないとシステムが判断した場合に、承認プロセスでユーザー リストに含まれるユーザーを省略できます。
動的承認の詳細および例は、『PeopleSoft 承認フレームワーク』の「動的承認の定義」を参照してください。
動的承認の定義 を参照してください。