マス アップデート定義の設定
マス アップデート定義を設定してマス アップデートを処理するには、マス アップデート定義コンポーネント (MU_SETUP) を使用します。
次の各トピックでは、マス アップデート定義の概要および設定方法について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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MU_SETUP |
マス アップデート定義の一般情報を選択します。選択したオプションは、この定義で処理する全ての更新に適用されます。 |
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MU_SETUP_CHANGES |
ロード選択基準と共通のデータ変更を指定して、マス アップデートの内容を定義します。有効なマス アップデート定義を作成するには、共通の変更ページまたはその他の変更ページのいずれかでデータを 1 行以上定義する必要があります。 |
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MU_SETUP_ADD_CHG |
マス アップデート定義に追加するロード選択基準ごとにマス アップデートの内容を定義します。 |
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マス アップデート定義 - サマリ ページ |
MU_SETUP_SUMMARY |
マス アップデート定義に含まれる全てのデータ変更の詳細なサマリを確認します。 |
マス アップデート定義では、指定した定義でマス アップデートを実行する場合に、マス アップデート プロセスで使用するデータ変更とロード選択基準のセットを定義します。マス アップデート定義でマス アップデート プロセスを開始すると、定義を変更することはできなくなります。マス アップデート定義を定義するには、マス アップデート定義コンポーネントを使用します。マス アップデート定義コンポーネントは、マス アップデート マネージャ モジュールの一部です。
マス アップデート定義は、ロード選択基準が重複しないように注意して確認する必要があります。マス アップデート プロセスでは、追加の変更を順番に管理し、従業員 ID と雇用レコード番号の組み合わせごとに 1 つずつ処理します。従業員 ID と雇用レコード番号の組み合わせが同じ場合は、変更するごとに前の変更内容が上書きされます。このため、マス アップデート定義では、従業員 ID と雇用レコード番号の組み合わせに対して、1 つのマス アップデートで適用される変更データの組み合わせは 1 つだけです。
たとえば、[部門] の値を "D1" から "D2" に変更し、"D2" の値がある全ての部門で、[勤務地] の値を "L3" に変更するとします。その他の変更ページを使用して、1 つのマス アップデート定義で部門エレメントの値を "D2" に更新し、部門 D2 の勤務地の値を "L3" に更新するように定義すると、マス アップデート プロセスでは、最初に部門 D1 の従業員を部門 D2 に異動し、部門 D2 の既存の従業員を異動してから勤務地を L3 に更新します。従業員プロセスでは、部門を変更しても従業員の勤務地は変更されません。勤務地の変更を全体に適用する場合は、部門変更と勤務地変更の 2 つのマス アップデート定義を定義する必要があります。2 番目のマス アップデートは、最初のマス アップデートが終了してから適用する必要があります。
マスアップデート定義ページ (MU_SETUP) を使用して、マス アップデート定義の一般情報を選択します。
選択したオプションは、この定義で処理する全ての更新に適用されます。
ナビゲーション
画像: マス アップデート定義ページ
次の例では、マスアップデート定義ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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マス アップデート ID |
新規のマス アップデート定義を追加する場合に、この定義に固有の ID を入力します。 |
名称、略称 |
マス アップデート定義の名称と略称を入力します。 |
ステータス |
マス アップデート定義のステータスが表示されます。有効値は以下のとおりです。
注: マス アップデート処理の更新フェーズを開始すると、マス アップデート定義は表示専用になります。 |
コピー元 |
別のマス アップデート定義を基にマス アップデート定義を定義する場合、基準となるマス アップデート定義を選択します。マス アップデート定義をコピーすると、マス アップデート定義コンポーネントにコピー元の定義のデータがロードされます。 マス アップデート定義をコピーする場合、コピー元のグループ ビルドと従業員を使用できるかどうかが検証されます。使用できない場合は、警告メッセージが表示され、使用できないグループ ビルドと従業員はコピー先の定義にロードされません。 注: 作成中の新規定義に入力したデータは全て上書きされます。 |
処理モード オプション
このグループ ボックスでは、マス アップデート定義の一般的な処理オプションを指定します。プロセスで、現データを修正するか、または新しい有効日付きの行を追加するかを指定します。また、将来の日付の行も処理対象にするかどうかも指定します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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新規有効日の追加 |
[参照日] の値を新規有効日として使用し、新しい有効日行を挿入する場合に選択します。新規有効日に指定した日付のレコードが既に存在し、このレコードに連番フィールドが含まれる場合は、その日付と新しい連番が付いた行が挿入されます。それ以外の場合は、データが上書きされます。レコードが同一有効日連番によって管理されていない場合は、データが上書きされます。このオプションを使用すると、新規情報が挿入され、更新前のデータは上書きされません。 |
現行情報の修正 |
間違ったデータを修正して、従業員レコードの情報を上書きする場合に選択します。[参照日] に入力した日付の時点で有効なレコード、または有効であったレコードが修正されます。 |
参照日 |
新しい有効日付きの行を挿入する場合や既存の行を修正する場合に、マス アップデート プロセスで使用する日付を入力します。 |
将来行を対象に含める |
参照日以降に変更の対象になる従業員のデータ (ロード選択基準で定義) を更新する場合、このチェック ボックスをオンにします。このチェック ボックス (遡及と同様) は、エレメント レベルで利用可能な繰越オプションと組み合わせて使用できます。 |
共通の変更ページ (MU_SETUP_CHANGES) を使用して、ロード選択基準と共通のデータ変更を指定して、マス アップデートの内容を定義します。
有効なマス アップデート定義を作成するには、共通の変更ページまたはその他の変更ページのいずれかでデータを 1 行以上定義する必要があります。
ナビゲーション
画像: 共通の変更ページ
次の例では、共通の変更ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ロード選択基準
このグループ ボックスでは、マス アップデートのロード選択基準を定義します。定義する基準の行ごとに、関連する従業員データを対象にするか対象外にするかを選択できます。複数行の基準を組み合わせて、ロード選択基準を絞り込むこともできます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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選択基準 |
特定の従業員データをマス アップデートの対象にするか対象外にするかの選択基準を指定します。 選択基準を指定すると、その選択基準に関連するフィールドが表示されるので、更新処理する値を指定します。たとえば、[グループ ID] を選択すると、[グループ ID] フィールドが表示されます。更新処理では、指定したグループ ID を持つ従業員が全員選択されます。 注: マス アップデート定義をグループ別に設定するには、マス アップデート定義コンポーネントへのグループ アクセス権限を与える必要があります。マス アップデート定義を部門別 (ビジネス ユニットや会社などの他の基準でも設定可能。データベースで定義した行レベルのセキュリティは、どの選択基準でも適用されます) に設定するには、選択した部門へのアクセス権限をユーザーが持っている必要があります。 |
ブール値 |
必要に応じて、このチェック ボックスをオンにし、選択したロード基準のブール値を指定します。 |
開始日、終了日 |
必要に応じて、選択したロード基準の日付範囲を入力します。 |
ビジネス ユニット |
必要に応じて、選択したロード基準で従業員が所属するビジネス ユニットを選択します。 |
文字値 |
必要に応じて、選択したロード基準の文字値を入力します。 |
法定区域 |
必要に応じて、選択したロード基準の法定区域を選択します。 |
労働協約 |
必要に応じて、選択したロード基準の労働協約を選択します。 |
兵役 |
必要に応じて、選択したロード基準の兵役を選択します。 |
処理 |
選択したロード基準をマス アップデートの対象にするか対象外にするかを選択します。 |
個人
このグループ ボックスでは、特定の従業員をマス アップデートの対象にするか対象外にするかを指定します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
従業員 ID |
マス アップデートの対象または対象外にする従業員を選択します。 |
雇用レコード (雇用レコード番号) |
マス アップデートの対象または対象外にする従業員の雇用レコード番号を選択します。 |
名前 |
選択した従業員の氏名が表示されます。 |
処理 |
選択した従業員をマス アップデートの対象にするか対象外にするかを選択します。 |
データ変更
このグループ ボックスでは、更新するフィールドと更新する値を定義します。このページまたはその他の変更ページには、1 行以上入力する必要があります。
職務データを変更する場合は、異動区分と異動理由を指定する必要があります。異動区分と異動理由を指定しないで従業員の職務データまたは個人データのレコードに新しい有効日付き行を挿入すると、マス アップデート処理では、以下の値が新しいレコードに挿入されます。
変更タイプ |
異動区分 |
異動理由 |
---|---|---|
職務データ変更 |
データ変更 (DTA) |
なし |
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
連番 |
マス アップデートを処理する順番を示す数値を入力します。デフォルトでは、最初の行が 1 に設定され、行を挿入すると番号が 1 つずつ増加していきます。 エレメントによっては、同じマス アップデート ID のその他複数の関連エレメントの指定がないと更新できません。たとえば、職務レコードの勤務地を指定するには、適切なビジネス ユニットを最初に指定する必要があります。ビジネス ユニット エレメントの処理が先に行われる必要があるため、このエレメントには勤務地より前の連番を割り当てる必要があります。 電話番号情報などのキーで管理されているエレメントも、連番を使ってキーが先に更新されるように設定する必要があります。たとえば、一括処理で電話番号を更新する前に、電話番号タイプを更新する必要があります。マス アップデートを設定する際に、電話番号タイプには電話番号より前の連番を指定します。 関連フィールドやキー フィールドを追加入力する必要がある場合は、警告が表示されます。 注: フィールドの順番は正しく指定してください。マス アップデートでフィールドを更新する際には、オンラインでアクセスしたときにコンポーネントを制御しているのと同じ制約 (デフォルト設定フィールドや必須フィールドなど) も適用されることに注意してください。 |
セクション |
マス アップデートを実行するエレメントを含むセクションを選択します。マス アップデートに使用されるセクションとエレメントの組み合わせは、プロセッサの設定ページのトランザクション プロセッサの設定の一部として定義します。 |
エレメント |
マス アップデートでデータ変更を実行する対象として選択したセクション内のエレメントを選択します。エレメントはページのフィールドを参照します。マス アップデートに使用されるセクションとエレメントの組み合わせは、プロセッサの設定ページのトランザクション プロセッサの設定の一部として定義します。 エレメントの中には、プロセッサの設定ページで定義する必要条件が必要になるものもあります。この場合は、必要条件エレメントを最初に選択する必要があります。必要条件エレメントが必要なエレメントを選択する場合、必要条件のデータ変更を入力していないと、必要条件が作成されていない旨の警告が表示されます。 |
文字値 |
選択したエレメントで変更する新しい値を入力します。選択したエレメントのフィールド タイプに応じて、異なる値フィールドが表示されます。 |
将来行も対象 |
このチェック ボックスをオンにすると、マス アップデート プロセスで追加または修正される有効日付きの行だけでなく、既存の有効日付きの将来行が全て更新されます。有効日付きの将来行とは、マス アップデート定義ページで指定した参照日以降の有効日が付いた行です。このオプションは有効日が付いたデータだけに適用されます。 |
その他の変更ページ (MU_SETUP_ADD_CHG) を使用して、マス アップデート定義に追加するロード選択基準ごとにマス アップデートの内容を定義します。
ナビゲーション
画像: その他の変更ページ
次の例では、その他の変更ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

その他の変更ページは、共通の変更ページと組み合わせて定義し、複数の変更を組み合わせて定義できます。その他の変更ページでは、複数の変更を入力できますが、どれも必須ではありません。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
変更番号 |
[変更番号] フィールドには、マス アップデート定義にロード選択基準を追加した場合に、マス アップデート変更を処理する順番を入力します。[新規行の追加] ボタンをクリックすると、追加のロード選択基準のデータ変更の情報が挿入されます。最初の行は自動的に "1" に設定され、行を追加すると番号が 1 つずつ増加していきます。 |
注: このページの残りのフィールドは、共通の変更ページのフィールドと同じです。