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PAR について

次の各トピックでは、以下の項目について説明します。

注: PeopleSoft は、PAR データのサンプル設定を示すデータベースを提供しています。このドキュメントの全てのディスカッション、概要、および例は、サンプル設定に基づいています。実際の機関では、同様の設定を選択するか、独自のシステムおよび運用手順に合わせて処理を変更できます。

通常、機関の従業員の履歴には、昇進、休職、一時解雇、退職、給与レートの変更、報奨など、さまざまな職務変更が含まれます。従業員職務データの現在のレコードと完全な履歴の両方を管理するには、従業員、監督者、人事部門担当者が定期的に PeopleSoft ヒューマン リソース管理でこれらの変更についての PAR を送信します。(人事異動要求の前に、インストール テーブル - 製品別設定ページの [複数ジョブ使用可] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。)

注: 従業員のキャリア履歴を管理するために必要な情報は、従業員を採用するために入力する情報と同じタイプです。両方について、同じページを使用します。

従業員職務データに対する更新のリクエストは、[人事・労務管理] の [職務情報] メニューから始めます。自分に関する変更を要求する従業員か、部門内の他の従業員に関する変更を要求する監督者か、または人事部門担当者かによって、それぞれ従業員リクエスト USF、監督者リクエスト USF、HR 処理 USF を選択して従業員 ID を入力します。データ コントロール ページに移動して新しい異動のリクエストを開始し、次に、他のページに移動して要求する人事異動の追加情報を入力します。

従業員、監督者および人事担当者のリクエストでは、使用可能なリクエストのタイプおよび送信後のリクエストのワークフロー ルーティングが異なります。人事部門担当者は、全ての異動を要求できます。

次の表は、従業員と監督者がリクエストの入力に使用できるページのサンプル設定およびそれらのリクエストの転送先を示しています。

リクエスト タイプ

ページ

送信者

転送先

会計情報

給与データ

監督者

承認

機関転属

職務

監督者

承認

機関/補助機関

職務

監督者

承認

任務/有効期限

雇用 1

監督者

承認

報奨

データ コントロール

監督者

承認

福利厚生/退職

職務

監督者

承認

部門配置転換

職務

監督者

承認

部門階層 (表示のみ)

職務

監督者

承認

ドラフト ステータス

個人データ

従業員/監督者

人事部門

支給

給与データ

監督者

承認

従業員タイプ

ポジション

監督者

承認

予想支給日 (表示のみ)

給与データ

監督者

承認

FLSA ステータス

ポジション

監督者

承認

休日スケジュール

ポジション

監督者

承認

職務コード番号

職務

監督者

承認

LEO ポジション

ポジション

監督者

承認

納税地/LEO 調整

給与データ

監督者

承認

勤務地

職務

監督者

承認

婚姻区分

個人データ

従業員/監督者

人事部門

医療保障給付日

個人データ

従業員/監督者

承認

兵役ステータス

個人データ

従業員/監督者

承認

氏名/住所/生年月日/電話番号

個人データ

従業員/監督者

承認

無給データ

雇用 2

監督者

承認

その他の支給情報

給与データ

監督者

承認

PAR 備考

データ コントロール

監督者

承認

支給グループ/周期

ポジション

監督者

承認

支給プラン/テーブル/等級/ステップ

給与データ

監督者

承認

終身/RIF/在職

雇用 2

監督者

承認

関係者

ポジション

監督者

承認

ポジション番号

職務

監督者

承認

試用期間

雇用 2

監督者

承認

見積支給額データ

給与データ

監督者

承認

直属上司のポジション

職務

監督者

承認

保持等級

雇用 2

監督者

承認

考課日

雇用 1

監督者

承認

勤務計算日付

雇用 1

監督者

承認

勤務変換日付

雇用 1

監督者

承認

SF-50/SF-52

データ コントロール

監督者

レポート印刷

SF-113G 上限

ポジション

監督者

承認

シフト詳細

ポジション

監督者

承認

納税地

職務

監督者

承認

追跡 (職務) データ

データ コントロール

監督者

承認

組合情報

雇用 2

監督者

承認

退役軍人情報

個人データ

従業員/監督者

承認

等級内昇給データ

雇用 1

監督者

承認

勤務スケジュール

ポジション

監督者

承認

人事異動を要求して従業員職務データを変更すると、多くの場合、従業員ステータスが変更されます。たとえば、[退職] を選択すると、従業員ステータスがアクティブから退職に変更されます。同様に、死亡により従業員の雇用を終了すると、従業員ステータスがアクティブから死亡に変更されます。従業員ステータスは、人事異動に基づきますが、死亡などの異動理由に基づくこともあります。従業員ステータスは、次のように設定されます。

選択される人事異動

設定される従業員ステータス

採用。

採用決定者。

再雇用。

同時任務。

特別任務。

特別任務の終了。

特別任務の終了。

LWOP からの復帰。

就業不能からの復帰 (LWP)。

停職/一時解雇からの復職。

海外勤務。

アクティブ

休職 (有給)。

短期就業不能。

長期就業不能。

休職

休職 (有給)。

短期就業不能 (有給)。

長期就業不能 (有給)。

休職 (有給)

退職/退職金あり。

退職 - 退職金支給

雇用終了 (福利厚生付)。

雇用終了 (有給)。

雇用終了 (有給)

一時解雇。

停職。

停職

退職。

退職

海外赴任終了。

雇用終了。

雇用終了

雇用終了 (死亡による)。

死亡

給与レートの変更。

低優先度への変更。

データ変更。

支給配分の変更。

職務再分類。

ポジション変更。

試用期間。

試用期間の終了。

昇進期限日付の延長。

報奨 - 金銭。

報奨 - 金銭外。

賞与。

配置転換/変換。

家族の福利厚生変更。

従業員ステータスは、直前のデータ行と同じステータスに設定されます。最初のデータ行の場合、ステータスはアクティブに設定されます。

従業員ステータスがアクティブ、休職 (有給)、退職 - 退職金支給または雇用終了 (有給) の場合、PeopleSoft 給与計算の給与計算処理および PeopleSoft 給与計算インターフェイスがトリガされます。

機関で PeopleSoft Payroll for North America を使用している場合、ステータスが退職または雇用終了の従業員に対しては給与計算用ペイシートは作成されません。支給期間の一部または退社後の一定期間に対して従業員に給与を支給する必要がある場合には、このことが確実に行われるように、人事異動として。退職 - 退職金支給または雇用終了 (有給) を選択します。

従業員ステータスの変更は、PeopleSoft ヒューマン リソース管理の基本福利厚生管理、PeopleSoft 福利厚生管理、および PeopleSoft 給与計算処理に影響する場合があります。特に、福利厚生については、休職または停職中に補償の停止が必要になる場合があります。さらに、昇進または職務の再分類により従業員の福利厚生補償に影響がある場合があります。

従業員ステータスの変更は、年金管理にも影響する可能性があります。

通常、PeopleSoft ヒューマン リソース管理の米国連邦政府向け機能で従業員職務データを更新するには、雇用レコードに有効日付きのデータ行を追加します。データ コントロール ページで新しい行を挿入すると、1 つ前の行の情報が新しい行にコピーされるため、前と同じ情報を再度入力する必要はありません。(そのため、新しい行を挿入する前に、コピーするデータ行にいることを確認します。)表示される唯一の新規情報は有効日です。有効日のデフォルトは、システム日付 (通常は今日の日付) であり、変更できます。

たとえば、雇用情報 1 または雇用情報 2 ページで作業する場合は、まずデータ コントロール ページで新規データ行を挿入し、その後適切な雇用ページにアクセスして変更を入力します。

有効日によって、全てのデータやテーブルが時系列順に配置された完全な履歴 (2 年前に変更した、2 か月後に変更する、といったような情報) を保持できます。指先でこうした情報を全て使用することにより、過去のある時点にさかのぼり、その時点におけるポジション データや雇用レコードを分析できます。または、将来に対しても、変更が有効になる前にテーブルやデータを設定しておくことができます。

また、システムでは有効日に基づいてページやテーブルが比較され、作業中のページの有効日時点で有効なデータのみがプロンプト テーブルに表示されます。たとえば、新しい部門コードを 1997 年 5 月 1 日の有効日で作成します。職務データ ページで従業員の新規データ行を入力する場合、または有効日が 1997 年 5 月 1 日より前に設定されている既存のデータ行を更新する場合は、部門を選択するときに、この新規の部門コードはまだ有効になっていないため、表示されません。

同じ日に有効になる複数の人事異動の入力が必要になる場合があります。特に、同じ日に有効になる年間給与調整と昇進を管理する場合、同じ有効日の異動を 2 つ入力することは一般的です。このような場合、同一有効日連番を使って、複数の異動区分を組み合わせ、最初に処理する異動を指定します。データ コントロール ページで、実際の有効日を入力し、異動を割り当てます。人事異動ごとにトランザクション番号/連番が自動的に割り当てられます。その日付の 1 つ目の異動には 1/1、2 つ目の異動には 2/1 が割り当てられます。

たとえば、従業員が同じ日に給与レート変更と昇進を受け取ったとします。この給与レート変更の結果、その従業員は約 2.5% 昇給しました。GS-07 ポジションから GS-09 ポジションへの昇進により、さらに 7.9% 昇給しました。

注: 既に完了済または処理済のリクエストをキャンセルまたは修正する場合を除き、リクエストの連番は常に 1 です。この場合は、その異動に連番 2 が割り当てられます。

同じ有効日を持つ複数の異動区分を入力するには、次の手順に従います。

  1. データの更新を要求する従業員のデータ コントロール ページを開きます。

  2. 最初の人事異動の場合は、新規データ行を挿入します。

  3. 新しい実際の有効日を入力します。

    この実際の有効日で最初に処理される異動であるため、[トランザクション番号/連番] フィールドは 1/1 になります。

  4. その異動に必要なその他の情報を、コンポーネントのこのページまたは他のページで入力します。

  5. 次の異動を続けて入力できるように、データ コントロール ページで PAR ステータスをリクエスト済に変更します。

  6. 昇進などの 2 つ目の異動を入力するため、別のデータ行を挿入します。

  7. 最初の異動と同じ実際の有効日を入力します。

    [トランザクション番号/連番] には自動的に 2/1 が入力されます。

  8. 最初の異動と同じ手順を続行し、新しい異動を入力します。

注: 同じ日に同じ従業員に対して 2 つの氏名変更が送信され、人事担当者がワークリストにログオンして移動すると、2 つのエントリ が表示されますが (氏名変更リクエストごとに 1 つ)、両方とも PAR ページの最新リクエストにリンクします。人事担当者が 2 つ目の異動を承認して処理し、最初の異動を REQ ステータスのままにした場合は、リクエストを処理する前に [確認済] チェック ボックスをオンにする必要があることを示す警告メッセージが表示されます。この警告メッセージは、同じ日または将来有効になるようにスケジュールされた他の異動よりも前に、1 つのリクエストの処理が及ぼす可能性がある影響を確認するように人事担当者に警告するものです。

雇用データのセキュリティに関する注意事項

同一有効日連番の付いたデータ行を使用して従業員をある部門から別の部門に配置変換する場合、導入時のシステム設定では、異動前、異動先いずれかの部門のデータに対するセキュリティ アクセス権のあるユーザーは、その従業員の全ての雇用データにアクセスできます。出荷時にこのような設定がされている理由は、PS_JOB の有効連番機能に特定されたシステム ビューでセキュリティを設定するとオンラインでの応答時間が遅くなるからです。

たとえば、従業員を部門 1 から部門 2 に配置転換し、同じ日に昇進させる場合、部門 1 または部門 2 のどちらかにアクセス権があるユーザーは、この従業員のデータにアクセスできます。これは、この配置転換データ行に同一有効日連番があるからです。

これを防ぐためにシステムを変更する場合は、使用する PeopleSoft アプリケーションのセキュリティ ビューを変更します。ただし、設定を変更するとシステム パフォーマンスに影響が出ますので注意してください。