兼務管理用コードの設定
兼務管理用コードを設定するには、PS 管理外会社/部門 (INTCPX_CPY_JPN)、PS 管理外会社の役職 (INTCPX_SPV_JPN)、既存のビジネス ユニットの兼務設定 (RC_AA_JOBCODE_JPN)、および兼務管理設定 (AA_SETUP_JPN) の各コンポーネントを使用します。
次の各トピックでは、ダミー コードと兼務設定手順の概要、前提条件、および兼務管理用コードの設定方法について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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INTCPX_CPY_JPN |
PS 管理外会社への出向と兼務に使用する会社コードと部門コードを設定します。 |
|
PS 管理外会社の役職ページ |
INTCPX_SPV_JPN |
PS 管理外会社への出向と兼務に使用する役職コードを設定します。 |
既存 BU の兼務設定 JPN ページ (既存ビジネス ユニットの兼務設定 JPN) |
RC_AA_JOBCODE_JPN |
アプリケーション エンジン プロセス AA_JOBCODE_JPN を実行して、既存の各ビジネス ユニットにダミーの職務コード AADUMY を作成します。兼務管理の導入時にビジネス ユニットが既に存在している場合にのみ、このプロセスを実行します。このプロセスを実行するのは 1 回のみです。 |
AA_SETUP_JPN |
兼務の職務レコードの必須入力フィールドにデータをロードするために、ビジネス ユニット、会社、部門、所在地、職務の各ダミー コードを入力します。 |
兼務管理の設定には、ダミー コードを使用する必要があります。
ダミーの職務コード
PeopleSoft システムには、全ての兼務に使用できるダミーの職務コードが用意されています。ダミーの職務コードが必要となるのは、兼務データが職務レコードで保持され、そこで職務コードが要求されるためです。職務コードは兼務データの一部としては追跡管理されないため、兼務情報を職務レコードに保存するにはダミー コードが必要となります。ダミーの職務コードが使用されるのは保存時のバックグラウンド処理だけで、兼務管理設定ページと職務コード テーブル コンポーネント以外には表示されません。
用意されているダミーの職務コードは AADUMY です。定義する各ビジネス ユニットに、この職務コードが自動的に作成されます。ビジネス ユニットが既に作成されている場合のために、既存の各ビジネス ユニットにダミーの職務コードを作成するアプリケーション エンジン プロセスが用意されています。このアプリケーション エンジンを実行する必要があるのは 1 回のみです。その後は、新しいビジネス ユニットの定義時に、ダミーの職務コードが自動的に作成されます。
ダミーのビジネス ユニット コード、会社コード、部門コード、所在地コード
PS 管理外会社での兼務の場合、その PS 管理外会社に設定されたビジネス ユニット、会社、部門、所在地の各コードは出向先設定テーブルにしかなく、職務レコードで使用される値とは異なります。したがって、PS 管理外会社での兼務に関する職務レコード情報を保存するためには、これらの必須フィールドそれぞれにダミー コードを 1 つずつ定義する必要があります。PS 管理外会社での全ての兼務に対して、同じコードを設定して使用します。これらのダミー コードは、PeopleSoft システムでは用意されていません。
これらのダミー コードが使用されるのは保存時のバックグラウンド処理だけで、兼務管理設定ページ以外には表示されません。
警告 部門コードはセキュリティに影響を与える可能性があるため、誰もセキュリティ アクセスを持たない新しい部門コードを作成することが重要です。セキュリティを通してダミーの部門にアクセスできるユーザーには、PS 管理外会社での任務を持つ全ての主務へのアクセス権が付与されます。
兼務管理の設定手順は、以下の 2 つの状況において多少異なります。
ビジネス ユニットを設定する前に、まず兼務管理を PeopleSoft ヒューマン リソース管理に導入する場合。
アップグレード時など、ビジネス ユニットを設定した後で兼務管理を追加する場合。
どちらの状況でも、ダミー コードを作成して兼務管理設定ページで割り当てる必要があります。この作業の詳細については、後のトピックで説明します。
ビジネス ユニットが定義されていない場合
ビジネス ユニットが定義されていない場合の兼務管理の設定手順は、次のとおりです。
インストール テーブル - 国別指定ページで、[日本用パラメータ] セクションの [兼務可能] チェック ボックスをオンにします。
ビジネス ユニット ページでビジネス ユニットを設定します。
定義したビジネス ユニットそれぞれに、ダミーの職務コード AADUMY が自動的に作成されます。
PS 管理外会社での兼務に使用するために、ダミーのビジネス ユニット、会社、部門、所在地を作成します。
これらのダミー コードを兼務管理設定ページで割り当てます。
(省略可) 兼務セキュリティを設定します。
ビジネス ユニットが定義されている場合
アップグレード時など、ビジネス ユニットが既に定義されている状態で兼務管理を設定する場合の手順も上記とほぼ同じですが、ステップ 2 が異なります。
インストール テーブル - 国別指定ページで、[日本用パラメータ] セクションの [兼務可能] チェック ボックスをオンにします。
アプリケーション エンジン プロセス AA_JOBCODE_JPN を実行して、既存のビジネス ユニットそれぞれにダミーの職務コード AADUMY を作成します。
このアプリケーション エンジン プロセスを実行する必要があるのは 1 回のみです。その後は、定義する各ビジネス ユニットに、ダミーの職務コードが自動的に作成されます。
PS 管理外会社での兼務に使用するために、ダミーのビジネス ユニット、会社、部門、所在地を作成します。
これらのダミー コードを兼務管理設定ページで入力します。
(省略可) 兼務セキュリティを設定します。
PS 管理外会社での兼務を追跡管理する場合、PS 管理外会社に対して以下の情報を設定する必要があります。
PS 管理外会社/部門ページで、PS 管理外会社での任務に対して会社 ID と部門 ID を設定する。
「(JPN) 出向用の会社データの設定」を参照してください。
PS 管理外会社の役職ページで、PS 管理外会社での任務に対して役職を設定する。
これらのコードは、兼務情報の編集ページのプロンプト値として使用され、従業員の兼務データを表示する各ページに表示されます。
全ての兼務で使用するダミー コードを、以下に対して 1 つずつ設定します。
ビジネス ユニット
『Application Fundamentals』「Defining Business Units」[英語版] を参照してください。
会社
『Application Fundamentals』「Entering Company Information」[英語版] を参照してください。
部門
『Application Fundamentals』「Maintaining Departments」[英語版] を参照してください。
所在地
『Application Fundamentals』「Establishing Locations」[英語版] を参照してください。
設定に関する追加事項
PS 管理外会社での兼務に使用する、これらのダミー コードを設定する際に注意すべき重要なポイントは、以下のとおりです。
セキュリティおよびレポート作成への影響が懸念されるため、ビジネス ユニット、会社、部門および所在地は実際のものを使用しないことをお勧めします。
ダミー コードを定義する際には、実際に使用している既存のセット ID を使ってもかまいません。
ダミーの部門は、部門ツリーから除外されている必要があります。
ダミーの部門を部門ツリーに含めると、ダミーの部門へのアクセス権を持つ全ての人が、PS 管理外会社での兼務を持つ従業員の全ての主務にアクセスできるようになってしまいます。
兼務の職務レコードの必須入力フィールドにデータをロードするために、兼務管理設定ページ (AA_SETUP_JPN) を使用して、ビジネス ユニット、会社、部門、所在地、職務の各ダミー コードを入力します。
ナビゲーション
画像: 兼務管理設定ページ
次の例では、兼務管理設定ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

[ビジネス ユニット]、[会社コード]、[部門]、[所在地コード] の各プロンプト値は、それぞれの設定テーブルで PeopleSoft データベース用に設定した有効コードです。各フィールドで、兼務用に定義したダミー コードを 1 つ選択します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
職務コード |
AADUMY がデフォルト値です。 |
このページの値を使って自動的に職務レコードにデータがロードされ、職務レコードの保存が可能になります。