休暇振替プログラムの設定
休暇振替プログラムを設定するには、休暇却下コード USF (GVT_DENIAL_CD_TBL)、休暇プログラム タイプ テーブル (GVT_LV_XFR_TYP_TBL)、休暇銀行詳細 (GVT_LV_BANKMEM_SEC)、緊急休暇振替詳細 (GVT_LV_DON_TGT_SEC) の各コンポーネントを使用します。
休暇振替プログラムを設定するには、処理に使用するプログラム、支給コード、および累計クラスを定義する必要があります。
これらのトピックでは、休暇振替プログラムの設定方法について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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GVT_DENIAL_CD_TBL |
却下理由を設定し、却下通知に印刷するテキストを指定します。 |
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GVT_LV_XFR_TYP_TBL |
休暇振替プログラムを設定し、プログラム タイプと、付与や残数に関する制限を指定します。 |
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休暇銀行詳細ページ |
GVT_LV_BANKMEM_SEC |
休暇銀行のメンバーを入力します。 |
緊急休暇振替詳細ページ |
GVT_LV_DON_TGT_SEC |
目標付与時間数を入力します。 |
GVT_LV_CLS_RULES |
支給 (休暇) 累計クラスへの従業員の登録または登録解除に関する組織のルールを定義します。 |
休暇却下コード USF ページ (GVT_DENIAL_CD_TBL) を使用して却下理由を設定し、却下通知に印刷するテキストを指定します。
ナビゲーション
画像: 休暇却下コード USF ページ
次の例では、休暇却下コード USF ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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却下通知テキスト |
休暇却下通知レポート (FGPY031) に印刷する却下理由の詳細を入力します。 |
休暇プログラム タイプ テーブル ページ (GVT_LV_XFR_TYP_TBL) を使用して休暇振替プログラムを設定し、プログラム タイプと付与限度/残数限度を指定します。
ナビゲーション
画像: 休暇プログラム タイプ テーブル ページ
次の例では、休暇プログラム タイプ テーブル ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

休暇プログラム タイプ情報
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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休暇プログラム タイプ |
休暇プログラム コードを定義します。 |
休職プログラム |
該当する休暇プログラム タイプ コードに関連付ける休暇振替プログラムのタイプ (銀行、緊急、任意) を選択します。 |
[付与限度] および [残数限度] |
[最小時間数] および [最大時間数] に付与と残数の許容値を入力します。 |
休暇銀行詳細 |
休暇銀行詳細ページにアクセスし、休暇銀行のメンバーと労働者側代表者を指定する場合にクリックします。[休職プログラム] グループ ボックスで [銀行] を選択して保存すると、ページに [休暇銀行詳細] ボタンが追加されます。 |
緊急休暇振替詳細 |
緊急休暇振替詳細ページにアクセスし、目標付与時間数を記録する場合にクリックします。休暇プログラム タイプとして [緊急] を選択して保存すると、ページに [緊急休暇振替詳細] ボタンが追加されます。 |
次の 3 つの用途別に 3 つの一意の支給コードを設定します。
付与者が休暇を振替プログラムに付与する場合。
受取人が振替プログラムから休暇を受け取る (付与される) 場合。
受取人が振替プログラムから付与された休暇を利用する場合。
休暇支給タイプ
PeopleSoft には、トランスレート値として 5 つの休暇支給タイプ コードが用意されています。休暇振替の処理用として設定した支給コードに 3 つのタイプを関連付けます。選択するタイプ コードによって、休暇銀行および振替プログラムにおける支給コードの機能が決まります。次の表に、これらのコードによってトリガされる処理の概要を示します。
休暇支給タイプ |
休暇銀行および振替プロセス |
支給累計プロセス |
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銀行への付与 |
休暇銀行プログラムに拠出された時間を反映して、付与者の追加支給ページが更新されます。 休暇銀行申請/付与ページを使用して申請を入力します。 拠出された時間を反映して、休暇銀行元帳照会ページが更新されます。 |
付与者の年間変化:
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緊急への付与 |
緊急休暇振替プログラム (ELTP) に拠出された時間を反映して、付与者の追加支給ページが更新されます。 休暇銀行申請/付与ページを使用して申請を入力します。 拠出された時間を反映して、休暇銀行元帳が更新されます。 |
付与者の年間変化:
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受取人への付与 |
任意休暇振替プログラム (VLTP) に拠出された時間を反映して、付与者の追加支給ページが更新されます。 付与者拠出ページを使用して申請を入力します。 休暇付与追跡ページを更新します。 |
付与者の年間変化:
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銀行からの受取 |
銀行または ELTP から受け取った時間を反映して、受取人の追加支給ページが更新されます。 休暇受取人申請作成ページを使用して申請を入力します。 払い戻された時間を反映して、休暇銀行元帳が更新されます。 |
休暇プログラム受取人: 残数年間累計の増加 |
付与者からの受取 |
VLTP から受け取られた時間を反映して、受取人の追加支給ページが更新されます。 休暇受取人申請作成ページを使用して申請を入力します。 |
休暇プログラム受取人: 残数年間累計の増加 |
付与者および受取人の累計の支給コードの設定
付与者および受取人の累計の支給コードを設定するには、支給テーブル コンポーネントを使用します。次のフィールドには、指定された値を使用する必要があります。
一般ページ: [支給タイプ] フィールドで [時間のみ] を選択します。休暇振替支給コードでは時間のみが処理されます。支給や控除は関連付けられていません。
税ページ: 非課税です。[支給割当] グループ ボックスで [支給残高管理] を選択します。
連邦追加支給ページ: [休暇銀行および振替タイプ] グループ ボックスで適切な休暇支給タイプを選択します。
計算ページ: 支給なしにするには、[乗算係数] を 0.0000 にする必要があります。
振替休暇を使用する受取人の支給コードの設定
振替休暇を使用する受取人の支給コードを設定するには、支給テーブル コンポーネントを使用します。次のフィールドには、指定された値を使用する必要があります。
一般ページ: [支給タイプ] フィールドで [時間のみ] を選択します。
税ページ: 支給は完全に課税対象です。[支給割当] グループ ボックスで、[総額に加算]、[支給残高管理] および [時間のみ] を選択します。
計算ページ: 支給が標準時間給として支払われるようにするには、[乗算係数] を 1.0000 にする必要があります。
次の用途で支給累計クラスを設定します。
休暇プログラム受取人。
銀行、ELTP、または VLTP のいずれかで受取人として承認された従業員は、支給累計クラスに登録する必要があります。これにより、プログラムへの参加期間中にその従業員が受け取って利用した時間を追跡できるようになります。
繰延年間休暇/傷病欠勤。
従業員が機関銀行または VLTP のいずれかに参加している場合は、標準の年間休暇プランや病欠プランへの参加登録を解除し、繰延年間休暇/傷病欠勤の支給累計クラスに登録する必要があります。繰延プログラムでは、勤続時間と、定義された最大累計の付与が追跡されます。たとえば、常勤の従業員は最大 40 時間を累積できます。
ELTP に参加している従業員については、累計制限の対象にはならず、繰延プログラムに登録する必要はありません。
年間休暇。
付与される時間は常に従業員の年間休暇累計クラスから取得されます。それぞれの年間累計クラスが更新され、銀行への付与、緊急への付与、受取人への付与 の各休暇支給タイプに定義されている 3 つの付与者支給コードが反映されます。
休暇プログラム受取人の支給累計クラスの設定
休暇プログラム受取人の支給累計クラスを設定するには、支給累計コンポーネントを使用します。次のフィールドには、指定された値を使用する必要があります。
クラス ページ: [休暇タイプ] フィールドで [休職プログラム] を選択します。
残数ページ: 入力する値は、クラスに追加する支給コードの用途によって異なります。
受取人休暇振替の有給計算に使用される支給コードの場合、[付与時間に加算] を選択します。
受取人が振替休暇を利用するときに使用される支給コードの場合、[勤続時間に加算] および [取得時間に加算] を選択します。
繰延年間/傷病の支給累計クラスの設定
休暇銀行または振替プログラムに参加している従業員に対して異なる最大累計を設けている年間/傷病累計クラスごとに繰延支給累計クラスを作成するには、支給累計コンポーネントを使用します。
繰延累計クラスは、それによって置き換えられる累計クラスと同じにする必要があります。2 つのクラスの違いは休暇タイプと累計上限のみとなります。
たとえば、繰延年間累計クラスでは、年間累計クラスと同じ累計計算、繰越、有効期限/喪失、加算レート、残数支給コードを使用します。2 つのクラスは休暇タイプと累計上限のみが異なります。この例では、次の情報を入力します。
クラス ページ: [休暇タイプ] フィールドで [繰延年間] を選択します。
上限/繰越ページ: 繰延累計クラスに適切な累計上限を設定します。
休暇振替処理の年間累計クラスの設定
銀行および振替プログラムに付与される時間は常に従業員の年間休暇累計クラスから払い戻されます。全ての年間累計クラス残数テーブルを更新して、"銀行への付与"、"緊急への付与"、"受取人への付与" の各休暇支給タイプで設定した 3 つの支給コードを反映する必要があります。
休暇クラス ルール USF ページ (GVT_LV_CLS_RULES) を使用して、支給 (休暇) 累計クラスへの従業員の登録または登録解除に関する組織のルールを定義します。
休暇プログラムのアクティビティを追跡する目的で作成した累計クラスに承認済受取人を自動的に登録するための休暇クラス ルールを定義できます。このページでは、設定した休暇プログラム タイプごとに自動登録ルールを定義できます。
ナビゲーション
[休暇クラス ルール条件タイプ] として [休暇プログラム ステータス] を選択します。
適切な休暇プログラム タイプを選択します。