年末調整控除データの入力
この項では、年末調整控除データの入力および複数雇用レコードに対する手動による年末調整についての概要について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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「年調セルフサービス データ ロード JPN」ページ |
GPJP_RC_YEALOAD_SS |
セルフサービスの控除データをロードします。給与計算の管理者は、年末調整セルフ サービス データ ロード プロセス (GPJP_YEASSLD) を実行して、セルフサービスで更新された従業員個人情報、生命保険とその他の保険、配偶者特別控除、住宅借入金等特別控除に関する情報を、年末調整データ テーブルおよびこのテーブルに対応するページ (GPJP_YEA_PYEADJ) にロードします。 |
GPJP_RC_YEA_SEC |
データをロードする従業員を個別に選択します。 |
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GPJP_YEA_PYEADJ |
保険料控除、配偶者特別控除および住宅借入金等特別控除データを入力し、年調区分を指定します。従業員が年末調整の対象者であるかどうかを指定します。 |
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GPJP_YEA_PYEPRI |
給与支払い金額、徴収税額、社会保険料、前勤務先の名称および住所などの前職データを入力します。 |
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GPJP_IT_PYE_TAX |
レポートによって収集された本人区分、障害区分などの従業員の所得税情報や給与支払い者整理番号を入力します。 |
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GPJP_IT_DEP_TAX |
レポートによって収集された障害区分などの配偶者または扶養親族の控除に関する情報を入力します。 |
年末調整レポートを実行する前に、GPJP_YEA_PYEADJ テーブルに年末調整控除情報を入力し、GPJP_IT_PYE_TAX テーブルおよび GPJP_IT_DEP_TAX テーブルのデータが最新のものであることを確認する必要があります。
これらの情報の多くは、年末調整データのセルフサービスまたは手動による収集方法によって収集されます。データの収集方法によって、入力方法は異なります。
注: セルフサービスのページで入力されたデータを使用する場合でも、従業員の年調区分を変更するには、「年末調整データ」ページにアクセスする必要があります。また、前職データを入力するには、「前職データ」ページにアクセスする必要があります。
ロードされる給与計算テーブルのデータ |
セルフサービスによるデータ収集 |
手動によるデータ収集 |
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従業員の課税控除データ (GPJP_IT_PYE_TAX) |
従業員が所得税従業員情報に関するセルフサービスのページでデータを入力して保存すると、自動的に更新されます。 |
年末調整扶養控除等申告書で収集したデータを、「所得税データ管理 JPN」ページ (GPJP_IT_PYE_TAX) で手動で入力します。 |
扶養控除データ (GPJP_IT_DEP_TAX) |
従業員が所得税扶養家族情報に関するセルフサービスのページでデータを入力して保存すると、自動的に更新されます。 |
年末調整扶養控除等申告書で収集され、「所得税扶養家族データ管理 JPN」ページ (GPJP_IT_DEP_TAX) で手動入力されます。 |
保険料控除、配偶者特別控除、住宅借入金等特別控除データ (GPJP_YEA_PYEADJ) |
年調セルフ サービス データ ロード プロセス (GPJP_YEASSLD) を実行します。このプロセスによって、従業員個人情報、保険および控除に関するセルフサービスのページで従業員が入力したデータがロードされます。 |
保険料控除申告書兼配偶者特別控除申告書で収集したデータを、「年末調整データ」ページ (GPJP_YEA_PYEADJ) で手動で入力します。 |
日本政府は、子供のいる親が、15 歳以下の子供の数に応じて政府から支給を受ける新しい福利厚生システムを導入しました。授業料を無料にするか (公立高校)、または減額 (授業料が高い私立高校) できるように、高校への資金提供も開始しました。
これらの新しい福利厚生の代償として、15 歳の子供がいる親の所得控除は廃止されました (2011 年 1 月 1 日から適用)。この同じ日から、16 歳から 18 歳の子がいる親は所得控除が減額されます。つまり、16 歳から 18 歳の子は特定扶養親族に分類されなくなり、一般の扶養親族とみなされるようになりました。
このことに対処するため、PeopleSoft では GPJP_IT_DEP_VW と呼ばれる新しい SQL ビューを作成しました。この SQL ビューでは GPJP_IT_DEP_TAX と DEP_BEN が結合されます。
配列要素 IN AR DEPENDENTS で、レコード名が GPJP_IT_DEP_TAX から GPJP_IT_DEP_VW SQL ビューに変更されました。BIRTHDATE が取得したアイテムとして追加されました。この新しい法定要件の前には税の源泉徴収について扶養親族の年齢を評価する理由がなかったため、BIRTHDATE はこの配列にありませんでした。
従業員に複数雇用レコードが設定されている場合、年末調整レポート データ JPN は、雇用レコードごとに個別にロードされます。データは常に、年末調整処理が行われる支給日時点で有効な税区分を使用してロードされます。その年の間に税区分が変更されている場合は、「前職データ」ページで手動による調整を行い、適切な給与額に基づいて年末調整レポートおよび源泉徴収票が作成されるようにします。
例: 1 つの雇用レコードから毎月支給される従業員の場合
雇用レコード番号 |
1 月 |
2 月 |
3 月 |
4 月 |
5 月 |
6 月 |
7 月 |
8 月 |
9 月 |
10 月 |
11 月 |
12 月 |
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0 |
甲種 |
甲種 |
甲種 |
甲種 |
未使用 |
未使用 |
未使用 |
未使用 |
甲種 |
甲種 |
甲種 |
甲種 |
1 |
未使用 |
未使用 |
未使用 |
未使用 |
甲種 |
甲種 |
甲種 |
甲種 |
未使用 |
未使用 |
未使用 |
未使用 |
支払い日を 12 月 30 日とします。この日の時点での従業員の税区分は甲種なので、年末調整に必要な他の条件を従業員が満たすならば、雇用レコード番号 0 で調整が処理されます。年末調整は、1 月から 4 月までと、9 月から 12 月までの間に、雇用レコード番号 0 に対して支給された給与に基づいて行われ、源泉徴収票が印刷されます。
雇用レコード番号 1 によって支給された 5 月から 8 月までの給与を年末調整処理に含めるには、雇用レコード番号 0 に対する年末調整処理を実行する前に、雇用レコード番号 0 の「前職データ」ページにアクセスして雇用レコード番号 1 に対する給与額および控除額を入力する必要があります。
「年調セルフサービス データ ロード JPN」ページ (GPJP_RC_YEALOAD_SS) を使用して、セルフサービスの控除データをロードします。
給与計算の管理者は、年末調整セルフ サービス データ ロード プロセス (GPJP_YEASSLD) を実行して、セルフサービスで更新された従業員個人情報、生命保険とその他の保険、配偶者特別控除、住宅借入金等特別控除に関する情報を、年末調整データ テーブルおよびこのテーブルに対応するページ (GPJP_YEA_PYEADJ) にロードします。
ナビゲーション
「年末調整データ」ページ (GPJP_YEA_PYEADJ) を使用して、保険料控除、配偶者特別控除および住宅借入金等特別控除データを入力し、年調区分を指定します。
ナビゲーション
画像: 「年末調整データ」ページ
次の例では、「年末調整データ」ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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年調区分 (年末調整区分) |
値を選択して、この従業員が年末調整の対象者であるかどうかを指定します。デフォルトは「年調対象」です。従業員を年末調整処理から除外するには、「年調対象外」を選択します。 |
「前職データ」ページ (GPJP_YEA_PYEPRI) を使用して、給与支払い金額、徴収税額、社会保険料、前勤務先の名称および住所などの前職データを入力します。
ナビゲーション
画像: 「前職データ」ページ
次の例では、「前職データ」ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

このページを使用して、前職の勤務先からの支給データおよび控除データを入力します。
「所得税データ管理 JPN」ページ (GPJP_IT_PYE_TAX) を使用して、レポートによって収集された本人区分、障害区分などの従業員の所得税情報や給与支払い者整理番号を入力します。
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「所得税扶養家族データ管理 JPN」ページ (GPJP_IT_DEP_TAX) を使用して、レポートによって収集された障害区分などの配偶者または扶養親族の控除に関する情報を入力します。
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