所得税の源泉徴収の準備
この項では、所得税の源泉徴収の準備および扶養控除の概要について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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GPJP_IT_PYE_TAX |
給与支払い者整理番号、本人区分、障害情報など、従業員の所得税情報を入力します。 |
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GPJP_IT_DEP_TAX |
扶養親族データを入力します。 |
所得税の源泉徴収の処理を開始する前に、次の情報をシステムに入力しておきます。
各従業員の所得税データを「所得税データ管理 JPN」ページで入力します。
扶養親族データを入力します。
PeopleSoft HR の「扶養家族データ」ページで、扶養家族 ID、従業員との続柄、生年月日を入力します。
「所得税扶養家族データ管理 JPN」ページで、扶養親族が控除対象であるかどうか、扶養親族が受給者と同居する親であるかどうか、および障害区分を指定します。
グローバル ペイロール (日本) では、源泉徴収税の観点に基づいて、従業員は 3 つのタイプに識別されます。従業員のタイプは、その従業員がどのような扶養控除等申告書を組織に提出しているかによって決まります。
提出された扶養控除等申告書の種類 |
「所得税データ管理 JPN」ページ: 「税区分」フィールド |
「扶養控除」ページ |
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主たる給与についての扶養控除等申告書。 |
「甲種」を選択します。 |
扶養控除等申告書で提出された扶養親族のデータを入力します。 |
従たる給与についての扶養控除等申告書。 |
「乙種」を選択します。 |
扶養控除等申告書で提出された扶養親族のデータを入力します。 |
扶養控除等申告書未提出。 |
「乙種」を選択します。 |
所得税扶養親族情報を入力しないでください。 |
注: 前述のテーブルの組合せに基づいて、扶養控除の計算が処理されます。「乙種」の税区分を選択し、「所得税扶養家族データ管理 JPN」ページで扶養家族情報を定義すると、従たる給与を対象として扶養控除が計算されます。受給者から扶養控除等申告書を受け取っていない場合、扶養控除に関する情報は入力しないでください。
「所得税データ管理 JPN」ページ (GPJP_IT_PYE_TAX) を使用して、給与支払い者整理番号、本人区分、障害情報など、従業員の所得税情報を入力します。
ナビゲーション
画像: 「所得税データ管理 JPN」ページ
次の例では、「所得税データ管理 JPN」ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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税区分 |
「税率指定」、「甲種」、「乙種」から選択します。 複数雇用レコードを持つ従業員の場合、「甲種」を指定できるのは、全雇用レコードの中で 1 つのみです。複数のレコードで指定すると、エラー メッセージが表示されます。複数の雇用レコードで同時に税区分の甲種を指定することが認められないため、現在の甲種のレコードを甲種以外の値に更新してから、他の甲種以外のレコードを甲種にする必要があります。 税区分が甲種ではない場合、従業員はこの扶養親族データをセルフサービスのページで更新することはできません。 |
税率 |
「税区分」に「税率指定」を選択した場合にかぎり、このフィールドに値を入力します。税率が 20% の場合は、「0.2」と入力します。 |
世帯主との続柄 |
世帯主に対する従業員の続柄を選択します。従業員自身が世帯主の場合、「本人」を選択します。 |
世帯主氏名 |
従業員が世帯主ではない場合、世帯主の氏名を入力します。 |
障害に関する情報
従業員によって扶養控除等申告書で申告された障害に関する情報を入力および編集します。
「所得税扶養家族データ管理 JPN」ページ (GPJP_IT_DEP_TAX) を使用して、扶養控除データを入力します。
ナビゲーション
画像: 「所得税扶養家族データ管理 JPN」ページ
次の例では、「所得税扶養家族データ管理 JPN」ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

このページで選択する内容によって、年末調整処理での所得税に対する扶養控除や、所得税の源泉徴収に対する扶養控除が決まります。このアプリケーションでは、扶養親族の誕生日と受給者との続柄に基づいて控除が決定されます。
扶養家族データ ページの情報 |
基準日における年齢 |
適用可能な扶養控除 |
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続柄が「配偶者」で、「控除対象」が選択されている。 |
70 歳以上。 |
老人控除対象配偶者 |
続柄が「配偶者」で、「控除対象」が選択されている。 |
70 歳未満。 |
一般の控除対象配偶者 |
続柄が「配偶者」以外で、「控除対象」と「受給者と同居する親」が選択されている。 |
70 歳以上。 |
老人扶養親族 (同居老親等) |
続柄が「配偶者」以外で、「控除対象」と「受給者と同居する親」が選択されている。 |
70 歳未満。 |
一般の扶養親族 |
続柄が「配偶者」以外で、「控除対象」と「受給者と同居する親」の選択が解除されている。 |
70 歳以上。 |
老人扶養親族 (同居老親等以外の者) |
続柄が「配偶者」以外で、「控除対象」が選択されている。 |
16 歳以上、23 歳未満。 |
特定扶養親族 |
続柄が「配偶者」以外で、「控除対象」が選択されている。 |
23 歳以上、70 歳未満。 |
一般の扶養親族 |
続柄が「配偶者」以外で、「控除対象」が選択されている。 |
16 歳未満。 |
一般の扶養親族 |
前述以外の組合せ。 |
任意の年齢。 |
該当なし |
扶養家族詳細
所得税の扶養親族データは、雇用レコード番号と関連付ける必要があります。複数雇用レコードを持つ従業員の場合、「所得税データ管理 JPN」ページで「税区分」の「甲種」に関連付けられている雇用レコード番号が「雇用レコード番号」フィールドのデフォルト値になります。「税区分」が「甲種」のデータに関連付けられている雇用レコード番号がない場合、ゼロがデフォルト値になります。
注: 扶養親族との続柄がヒューマン リソース管理で「元配偶者」に変更された場合は、このページで「控除対象」チェック ボックスの選択を解除してください。
注: 新生児の場合は、子の生年月日を「有効日」フィールドに入力します。これにより、子が生まれた年の税額が正しく計算されます。
障害の内容
従業員によって扶養控除等申告書で申告された障害に関する情報を入力および編集します。
扶養親族データの削除
扶養家族情報のページで扶養親族データを削除した場合、サービス オペレーション DEPBEN_SYNC が有効であれば、このページの扶養親族データも同時に削除されます。