銀行振込みの FB ファイルとレポートの作成

この項では、FB のプロセス フローと処理手順の概要および前提条件について説明します。

ページ名

定義名

用途

「支給準備プロセスの実行 JPN」ページ

GPJP_RC_BA02

銀行振込みの詳細情報が格納された支給ファイルを作成するプロセスを実行します。

「ファイル ハンドル JPN」ページ

GPJP_FILE_HANDL

エクスポートする各ファイルに、ハンドルを割り当てます。

「給与振込 FB 作成 JPN」ページ

GPJP_RC_BA01

給与振込み FB を作成します。FB プロセスを実行すると、指定の銀行へ送信する FB フラット ファイルが作成され、銀行振込みデータ プルーフ リスト (GPJPBA01) を出力する SQR プログラムが起動されます。

この図は、日本でのペイロール FB のプロセス フローを示しています。これには、ペイロールの最終決定からレポートの印刷またはフラット出力ファイルの作成までの、各手順の説明が含まれます。

画像: ペイロール FB のプロセス

最終支給のレポートの印刷またはフラット出力ファイルの作成までの各手順の説明を含む、日本でのペイロール FB のプロセス フロー。

最終支給のレポートの印刷またはフラット出力ファイルの作成までの各手順の説明を含む、日本でのペイロール FB のプロセス フロー。

この項では、前述の処理フロー図について説明します。各手順の番号は図内の番号に対応しています。

  1. グローバル ペイロール コア アプリケーションで給与計算を実行します。

  2. グローバル ペイロール (日本) の銀行振込み処理を実行します。

    このプロセスにより、GP_PAYMENT レコードに値がロードされます。

    注: 銀行振込み処理を実行するときは、支給準備プロセスの実行ページの「最終決定」チェック ボックスを選択します。このチェック ボックスが選択されていないと、次の手順でデータを使用できません。

  3. グローバル ペイロール (日本) の FB プロセス (GPJP_BA01) を実行します。

    このプロセスにより、支給ステータスが「最終決定済」で、指定されたカレンダー グループ ID、実行タイプ名、送金元銀行 ID を持つすべての行が GP_PAYMENT から選択されます。

    また、次のレコードに値がロードされます。これらのレコードは、FB ファイルや出力したレポートのヘッダー、トランザクション、トレーラとして使用されます。

    • GPJP_BA_HEADER: このレコードのデータは、振込み FB 作成ページで指定したラン コントロール パラメータから取得されます。

      会社および送金元銀行の口座情報が格納されています。

    • GPJP_BA_TRANS: このレコードのデータは、GP_PAYMENT と、あらかじめ設定しておいた送金元銀行情報および振込み先銀行情報から取得されます。

      従業員情報、振込み先銀行の口座情報、振込み額などの詳細情報が格納されています。

    • GPJP_BA_TRAILER: このレコードには、GPJP_BA_TRANS レコードのレコード件数や振込み額などの合計情報が格納されます。

      このプロセスでは、GP_PAYMENT の行の支給ステータスが「最終決定済」から振込済に変更されます。

  4. FB プロセスにより、前述の 3 つのレコードのデータが送金元銀行に送信する FB ファイルにまとめられます。

    ファイル名と文字セットには、「ファイル ハンドル JPN」ページで定義した値が使用されます。

  5. FB プロセスにより、SQR プログラム (GPJPBA01) が起動されます。

  6. この SQR プログラムにより、前述の 3 レコードのデータを使用して、標準の文字セットを使用した銀行振込みレポートが FB ファイルとして出力されます。

FB プロセスを実行するためには、最初に「ファイル ハンドル JPN」ページでファイル ハンドルを設定する必要があります。ファイル ハンドルにより、ファイルの作成に使用されるファイル名と文字セット (半角カタカナ) が参照されます。

「支給準備プロセスの実行 JPN」ページ (GPJP_RC_BA02) を使用して、銀行振込みの詳細情報が格納された支給ファイルを作成するプロセスを実行します。

画像: 「支給準備プロセスの実行 JPN」ページ

次の例では、「支給準備プロセスの実行 JPN」ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

「支給準備プロセスの実行 JPN」ページ

フィールドまたはコントロール

定義

カレンダー グループ

プロセスを実行するカレンダー グループを選択します。給与計算処理で承認された、または最終決定したアイテム (セグメント) がすべて処理されます。

ストリーム番号

「ストリーム処理」チェック ボックスが選択されているときに「処理オプション」グループ ボックスの「計算」チェック ボックスを選択すると、処理対象のストリーム番号を選択する必要があります。各ストリーム番号は、事前定義した受給者のグループを表します。

ストリーム処理

カレンダー グループの定義でストリーム処理の実行オプションを選択した場合には、この「ストリーム処理」チェック ボックスは自動的に選択されます。

処理フェーズとオプション

フィールドまたはコントロール

定義

計算

給与計算処理で承認および最終決定された結果と銀行振込みの設定時に定義した情報との比較に基づいて支給ファイルを作成する場合に、このチェック ボックスを選択します。

計算フェーズは、銀行振込み処理を最終決定するまで繰り返し実行できます。

最終決定

すべての計算が完了してから、このチェック ボックスを選択します。計算フェーズでストリーム処理を使用した場合は、このカレンダー グループに対するすべてのストリームが同時に最終決定されます。

注: ストリームを使用しない場合、「計算」「最終決定」の両方のチェック ボックスを同時に選択できます。

統計の更新

このチェック ボックスを選択すると、銀行振込みシステムから統計が出力され、データ管理者はシステムの処理効率を微調整できます。

ストリーム

このグループ ボックスには、カレンダー グループに関連付けられているすべてのストリームが表示されます。

カレンダー リスト

計算フェーズを実行すると、このグループ ボックスには、カレンダー実行の各カレンダーに関する情報が表示されます。

「給与振込 FB 作成 JPN」ページ (GPJP_RC_BA01) を使用して、給与振込 FB を作成します。

FB プロセスを実行すると、指定の銀行へ送信する FB フラット ファイルが作成され、銀行振込みデータ プルーフ リスト (GPJPBA01) を出力する SQR プログラムが起動されます。

画像: 「給与振込 FB 作成 JPN」ページ

次の例では、「給与振込 FB 作成 JPN」ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

「給与振込 FB 作成 JPN」ページ

プロセスを実行するには、ページ上のすべてのフィールドに値を指定する必要があります。

フィールドまたはコントロール

定義

カレンダー グループ ID

FB プロセスでは、「カレンダー グループ ID」「実行タイプ名」「送金元銀行 ID」で指定した値に該当するデータが GP_PAYMENT テーブルから抽出されます。

ファイル ハンドル

「ファイル ハンドル JPN」ページで設定したファイル ハンドルです。このプロセスで使用するファイル名と文字セットを特定します。

支給タイプ

有効な値は、「給与」「賞与」です、このデータは、FB ファイルのヘッダーに出力されます。

振込日

この日付は、FB ファイルのヘッダーとして出力されます。