コンテンツ カタログについて
コンテンツ カタログとは、個人プロファイルまたは非個人プロファイルに関連付けることのできるデータのリポジトリです。ePerformance-パフォーマンス管理、タレント獲得管理、応募者ゲートウェイ、ラーニング マネジメントなど他のアプリケーションによって使用されます。
画像: PeopleSoft HCM コンテンツ カタログの汎用的な構造
PeopleSoft HCM では、コンテンツ カタログは様々なタイプの情報を設定するための汎用的な構造となっています。次の図は、複数のコンテンツ タイプを含むコンテンツ カタログとコンテンツ アイテムを含むコンテンツ タイプの汎用的な構造を示しています。また、語学力、学位およびコンピテンシーのコンテンツ タイプを含むコンテンツ カタログの例も示しています。
コンテンツ カタログでは、タイプの異なる情報 (コンピテンシー、学位、語学力など) をコンテンツ タイプとして定義し、各コンテンツ タイプのデータをコンテンツ アイテムとして設定します。たとえば、DEG (学位) というコンテンツ タイプには、文学士 (BA) というコンテンツ アイテムがあります。
コンテンツ カタログの構造を利用すると、組織のプロファイルに新しいコンテンツ タイプを簡単に追加できます。
コンテンツ カタログのシステム データ
PeopleSoft アプリケーションでは、一連のコンテンツ タイプがあらかじめ設定されたコンテンツ カタログを用意しています。組織の要件に適するように、このコンテンツ カタログにコンテンツ タイプとコンテンツ アイテムを追加できます。
注: PeopleSoft が提供するコンテンツ アイテムは、あくまでもサンプル データです。
システム データとして、次のコンテンツ タイプが提供されます。
コンテンツ タイプ |
説明 |
---|---|
AREA STUDY |
専攻分野 |
COMPETENCY |
コンピテンシー |
CRITERIA |
エレメント基準 |
DEG |
学位 |
EDLVLACHV |
学歴 |
EG SPCL PROJ |
(E&G) 教育/公的機関の特別プロジェクト |
ELEMENT |
コンピテンシー エレメント |
GEOG_PREF |
希望勤務地域 |
GOAL |
目標 |
HON |
表彰/報奨 |
INITIATIVE |
イニシアチブ |
INTL_PREF |
希望海外勤務地 |
LIC |
免許/資格 |
LNG |
語学力 |
LOCATION |
現在の勤務地 |
LOCATN_PREF |
希望勤務地 |
MEM |
会員資格 |
MISSION |
ミッション |
NVQ |
NVQ |
NVQ UNIT |
NVQ ユニット |
NVQ ELEMENT |
NVQ エレメント |
RANK |
軍の階級。 |
RESP |
責務 |
SPECL PROJ |
特別プロジェクト |
SUB COMP |
サブ コンピテンシー |
TRAVEL |
希望出張地 |
TST |
テスト/検査 |
注: RANK は、軍関係の顧客がプロファイルに階級を記録するためのコンテンツ タイプです。イベント マネージャを使用してプロファイル管理と職務データを統合することができるため、職務データで個人の階級が更新された場合にはプロファイルも自動的に更新されます。
「従業員、非従業員、および関係者の雇用データの追加」 (「PeopleSoft ヒューマン リソース管理人事・労務管理」) を参照してください。
「イベント設定について」 (「イベントと通知フレームワーク」) を参照してください。
コンテンツ カタログを設定するには、次の項目を定義します。
コンテンツ タイプ。
コンテンツ アイテム。
(オプション) コンテンツ グループ タイプとコンテンツ グループ。
コンテンツ グループを使用すると、コンテンツ タイプ内のコンテンツ アイテムをカテゴリに分類することができます。
注: コンテンツ カタログで評価モデルを使用する場合は、コンテンツ アイテムに評価モデルを関連付けるために、あらかじめ「評価モデル」ページで定義しておく必要があります。
「評価モデルの定義」を参照してください。
コンテンツ カタログを設定する最初の手順は、コンテンツ タイプの設定です。その次に、コンテンツ グループとコンテンツ アイテムを設定する順序は任意です。コンテンツ アイテムの分類方法がわかっている場合は、先にコンテンツ グループを作成してからコンテンツ アイテムを設定します。逆に、追加するコンテンツ アイテムは決定していてアイテムの分類が未定の場合は、先にコンテンツ アイテムを設定してからグループを作成し、グループにアイテムを追加します。
画像: コンテンツ グループを設定してからコンテンツ アイテムを設定するか、またはコンテンツ アイテムを先に設定
次の図は、コンテンツ カタログを設定する 2 つの方法 (コンテンツ グループを設定してからアイテムを設定する方法と、アイテムを設定してからコンテンツ グループを設定する方法) を示しています。
コンテンツ タイプとコンテンツ アイテム
コンテンツ タイプ コンポーネント (JPM_CAT_TYPES) には次の 2 つのページがあります。
「コンテンツ タイプ」ページには、各コンテンツ タイプのプロパティ (フィールド) がリストされます。
プロパティごとに、フィールドの属性を定義します。これにより、「コンテンツ アイテム - アイテム詳細」ページにフィールドがどのように表示されるかが決まります。
「関係ルール」ページでは、このコンテンツ タイプがカタログ内の他のコンテンツ タイプとどのように関連付けられるかを定義します。
コンテンツ アイテムを設定するコンポーネントはすべてのコンテンツ タイプで同じですが、表示されるページとフィールドは、コンテンツ タイプの定義によって異なります。コンテンツ アイテム コンポーネント (JPM_CAT_ITEMS) には次の 3 つのページがあります。
「コンテンツ アイテム - アイテム詳細」ページでは、コンテンツ アイテムの主な詳細を設定します。
「関係」ページでは、コンテンツ アイテム間の関連を定義します。
コンテンツ タイプに関係ルールが定義されていない場合、このページは表示されません。
グループ メンバー ページでは、このコンテンツ アイテムが属するグループを定義します。
コンテンツ タイプにグループがない場合、このページは表示されません。
「コンテンツ アイテム - アイテム詳細」ページのフィールドは、「コンテンツ タイプ」ページで選択したプロパティによって大きく異なります。
注: これらのフィールドは、プロファイルのアイテムの設定または表示に影響を与えません。
画像: コンテンツ タイプのプロパティによって、コンテンツ アイテムを定義するフィールドが変わります
次の図は、コンテンツ タイプ ページで選択したプロパティによって、「コンテンツ アイテム - アイテム詳細」ページのフィールドがどのように変わるかを示したものです。この図には、汎用のコンテンツ タイプと 2 つのコンテンツ タイプの例 (コンピテンシーと目標) を示しています。
注: プロファイル タイプの一部のプロパティでは、プロファイルの検索/比較機能に使用する検索用索引にコードベースのデータしか保存されません。