評価モデルの定義
評価モデルを設定するには、評価モデル コンポーネント (RATING_MDL_TBL) を使用します。
次の各トピックでは、評価モデル、(USF) 評価モデルの概要を示し、評価モデルを定義する方法について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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RATING_MDL_TBL |
従業員の能力レベルの決定に使用する値を含む評価モデルを設定します。 |
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REVW_RATING_SEC |
評価レベル説明の追加。 |
評価モデルにより、従業員のパフォーマンス、つまり能力レベルの評価の際に使用する値が定義されます。評価モデルを使用して、従業員のパフォーマンスを評価する際に使用される A、B、C、D などの評価レベルを定義します。それぞれの評価レベルに対し、評価レベル値、点数、評価ランク (点数の範囲) を設定できます。
評価モデルは、次のような HCM 内のアプリケーションで使用されます。
プロファイル管理ビジネス プロセス。
プロファイル管理では、個人プロファイル上のアイテムに関する従業員の能力レベルを評価する際に評価モデルを使用します。非個人プロファイルの場合には、プロファイルのアイテムに必要とされる能力レベルを指定できます。RATING_MODEL プロパティには、評価モデル テーブルが関連付けられています。評価モデルを使用して測定される組織のコンテンツ タイプとプロファイル タイプに、このプロパティを追加し、コンテンツ アイテムのレベルで使用される評価モデルを指定します。COMPETENCY コンテンツ タイプには、RATING_MODEL プロパティが含まれています。
ePerformance-パフォーマンス管理。
ePerformance-パフォーマンス管理では、記入票の評価セクションやパフォーマンスの総合評価の値を定義する際にも評価モデルを使用することができます。評価モデルに設定すべき値は、記入票の総合評価 (記入票の「総合評価」) で使用する計算方法によって異なります。記入票テンプレートを定義する際に、記入票の各セクションおよび評価対象の各項目に適用する評価モデルを選択します。記入票全体で同じ評価モデルを使用することも、項目やセクションごとに違う評価モデルを使用することもできます。
記入票の管理ビジネス プロセス。
キャリア プランと後任計画のビジネス プロセス。
基本報酬管理と予算計画のビジネス プロセス。
PeopleSoft HR 製品には、特定の用途を持つ 2 つの評価モデルが標準で用意されています。
GUSF (USF 用目標ステータス)。
PIP (業績向上計画)。
これらの評価モデルでは、評価ではなく、記入票の目標および業績向上計画に割り当てることができるステータスを定義します。GUSF 値は、「未達成」、「達成」、「目標以上」です。PIP 値は、「進行中」、「満足」、「不満足」です。
従業員の能力レベルの決定に使用する値を含む評価モデルを設定するには、「評価モデル」ページ (RATING_MDL_TBL) を使用します。
ナビゲーション
画像: 「評価モデル」ページ: 「一般」タブ
次の例では、「評価モデル」ページ: 「一般」タブのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

評価モデルの名称
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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評価ランク |
この評価モデルを評価ランクの評価モデルとして定義する場合は、このチェック ボックスを選択します。 注: 日本機能の昇格候補者一覧や昇給プロセスを使用する場合は、ePerformance-パフォーマンス管理の記入票で、総合的な評価レベルに対して評価ランクの評価モデルを使用する必要があります。 「日本の給与の更新について」 (「PeopleSoft ヒューマン リソース管理基本報酬管理と予算計画」) を参照してください。 |
OPM パターン (Office of Personnel Management パターン) |
(USF) この評価モデルに適用するパターンを選択します。このフィールドは、米国連邦政府ユーザーにのみ表示されます。 |
「一般」タブ
この評価モデルを使用する際に従業員の評価に使用できる評価レベルをすべて定義します。少なくとも 2 つの評価レベルを定義する必要があります。行は必要に応じていくつでも挿入できます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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レベル |
評価を表す半角英数字のコードを入力します。これは、定性評価と呼ばれることもあります。 |
評価レベル値 |
このフィールドは、ePerformance-パフォーマンス管理でのみ使用されます。必要な場合は、評価を表す数値を入力します。入力値は次の 2 つの目的に使用されます。
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得意/要育成分野 |
プロファイル管理のページを使用してキャリア プラン ビジネス プロセスのコンピテンシーを定義する際に、この値が使用されます。次のものから選択します。 要育成: スキルの向上、育成または研修が必要な分野であることを評価レベルが示している場合。 得意分野: 得意分野であることを評価レベルが示している場合。 「キャリア プランの作成」 (「PeopleSoft ヒューマン リソース管理キャリア プランと後任計画」) を参照してください。 |
![]() |
クリックすると、「評価説明の確認」ページが表示されます。 |
「点数」タブ
「評価モデル」ページ: 「点数」タブにアクセスします。
画像: 「評価モデル」ページ: 「点数」タブ
次の例では、「評価モデル」ページ: 「点数」タブのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

「一般」タブで定義した評価レベルに点数や点数範囲を関連付ける場合は、このタブのフィールドに入力します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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レベル |
「一般」タブで定義した評価レベルがここに表示されます。この値を変更すると、「一般」タブの「レベル」フィールドの値も自動的に変更されます。 |
点数 |
評価レベルに対して 0 から 999 までの数字を入力します。このフィールドは、ePerformance-パフォーマンス管理とプロファイル管理でのみ使用されます。
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「開始点数」および「終了点数」 |
このレベルに関連付ける点数範囲を定義します。これらの点数は合計点数を評価ランクまたは定性評価のいずれかに変換するために使用されます。 評価ランクは実際には定性評価と同じで、直接割り当てられるかわりに計算によって求められます。すなわち、点数が合計され、その合計点数が、このテーブルに入力された開始点数と終了点数のどの範囲に属するかが判断されます。 「評価ランク」を選択した場合、「終了点数」フィールドに値を入力する必要があります。計算方法が評価ランクの場合、これらのフィールドを使用して記入票全体の合計点数が定性評価に変換されます。計算方法が合計の場合、これらのフィールドを使用してセクションの合計点数または記入票全体の合計点数が定性評価に変換されます。 |
昇格ポイント |
必要な場合、給与プラン ビジネス プロセスの日本機能であるShohkakuで使用されるポイント数を入力します。このフィールドは、考課定義 (JPN) ページの「昇格対象考課」チェック ボックスが選択されている場合のみ使用されます。 「(JPN) 考課 ID の作成」 (「ePerformance-パフォーマンス管理」) を参照してください。 「日本の給与の更新について」 (「PeopleSoft ヒューマン リソース管理基本報酬管理と予算計画」) を参照してください。 |
(USF) 「連邦」タブ
「評価モデル」ページ: 「連邦」タブにアクセスします。
画像: 「評価モデル」ページ: 「連邦」タブ
次の例では、「評価モデル」ページ: 「連邦」タブのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

このタブは、インストール テーブルの製品ページで「連邦」を選択し、ユーザーが米国連邦政府ユーザーとしてログオンしているときにのみ表示されます。
「実装のデフォルトの設定」 (「アプリケーションの基礎」) を参照してください。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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OPM レベル (Office of Personnel Management レベル) |
評価レベルと関係している OPM レベルを選択します。このフィールドは、中央人事データ ファイル (CPDF) へのレポートに使用されます |
RIF 年数 (人員削減年数) |
この評価レベルに関連付けられた RIF 年数を入力します。 |
評価説明の確認を追加するには、「評価説明の確認」ページ (REVW_RATING_SEC) を使用します。
ナビゲーション
「評価モデル」ページの「評価説明」アイコンをクリックします。
画像: 「評価説明の確認」ページ
次の例では、「評価説明の確認」ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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説明 |
評価の説明を入力します。半角 1325 文字まで入力できます。この説明は、ePerformance-パフォーマンス管理で記入票に使用されます。 |