プロファイル適合について
これらのトピックでは、次の項目について説明します。
点数の割当てと重要度。
複数評価。
次の適合性を調べるには、それぞれ異なる照会を実行します。
非個人プロファイルに対する従業員の適合性。
業務に対するチームの適合性。
ただし、すべての照会は同じ方法で実行されます。コンピテンシー能力レベルを使用して割り当てられたコンピテンシーと、非個人プロファイルでそのコンピテンシーに付与されている重要度に基づいて、従業員またはチームに点数が付与されます。他のコンテンツ アイテムには、非個人プロファイルで割り当てられている重要度にのみ基づいて点数が付与されます。「重要度」フィールドを空白のままにすると、すべてのアイテムに重要度 1 が割り当てられます。このことは、プロファイルのプロファイル タイプでコンテンツ セクションに「重要度」フィールドが定義されていない場合に発生します。
重要度には、次の点数が割り当てられます。
重要度 |
点数 |
---|---|
高 |
5 |
標準以上 |
4 |
平均 |
3 |
標準以下 |
2 |
低 |
1 |
なし |
0 |
次の表は、人材管理スペシャリストに必要なコンピテンシー、および各コンピテンシーに付与される点数の例を示したものです。
コンピテンシー |
重要度 |
割当て点数 |
---|---|---|
コミュニケーション能力 |
高 |
5 |
リーダーシップ |
平均 |
3 |
協調性 |
標準以上 |
4 |
計画性 |
低 |
1 |
意思決定能力 |
標準以上 |
4 |
順応性 |
標準以下 |
2 |
適合点合計の値は、従業員がすべての要件に合致する場合の最大点数を表しています。前述の例では、適合点合計 (割当て点数列の合計) は 19 です。コンピテンシー以外のコンテンツ アイテムには、異なった方法で点数が割り当てられます。
コンテンツ アイテムに対する、コンピテンシー以外の従業員の点数
その他のコンテンツの点数は、システムによって計算されます。資格点数は、従業員プロファイルにアイテムが設定されている場合、そのアイテムに割り当てられた重要度に基づいて、従業員に付与されます。このように計算されるコンテンツ タイプには、学位、学歴、表彰/報奨、免許/資格、語学力、会員資格、テスト/検査および NVQ があります。
コンピテンシーに対する従業員の点数
コンピテンシーには能力レベルが関連付けられます。そのレベルよって専門知識のレベルが表されます。この適合性分析プロセスでプロファイル タイプを使用する場合は、コンピテンシーを非個人プロファイルに割り当てるときに、各コンピテンシーに必要な評価も定義するように、そのプロファイル タイプを設定する必要があります。同様に、プロファイルに追加する各コンピテンシーに評価を付与するように、従業員プロファイルを設定します。
従業員の能力が、そのコンピテンシーで要求されているレベルに達している場合にのみ、従業員に点数が割り当てられます。割り当てられる点数は、ユーザー指定の各評価タイプの最新行にあるポイントの平均として計算されます。これらのユーザー指定の評価タイプは、適合性評価タイプ コンポーネントで割り当てられます。
適合性インジケータのアイコンは次のとおりです。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
![]() |
従業員の能力レベルがその任務に求められるレベルよりも 2 段階以上高い場合は、従業員の資格が高すぎることを示す青のひし形とテキストが表示されます。 |
![]() |
緑の円は、その従業員が必要コンピテンシーを備え、かつ、求められる能力レベルに達していることを示します。 |
![]() |
黄色の三角は、従業員の評価がその任務に求められるレベルよりも 1 段階低いことを示します。 |
![]() |
赤い正方形は、従業員のコンピテンシーのレベルが任務に求められるレベルよりも 2 段階以上低いことを示します。 |
能力レベルは評価モデルによって異なるため、レベルに関連付けられた点数によって適合性分析が行われます。「評価モデル」ページの「点数」フィールドの値がレベルと同じ場合もあります。たとえば、PSCM 評価モデルには 0 (なし) から 5 (専門) までのレベルがあり、これらのレベルは点数 0 から 5 に関連付けられています。
次の表に、人材管理スペシャリストに必要なレベルと架空の従業員プロファイルの例を示します。プロファイルのコンピテンシーは PSCM 評価モデルを割り当てられています。適合性インジケータの列には、特定のシナリオに基づいて表示されるアイコンの説明が示されています。
コンピテンシー |
必要なレベル |
従業員評価 |
適合性インジケータ |
---|---|---|---|
コミュニケーション能力 |
5 |
5 |
適合 (緑の円のアイコン) |
リーダーシップ |
4 |
3 |
一部適合 (黄色の三角のアイコン) |
協調性 |
3 |
5 |
資格範囲外 (青のひし形のアイコン) |
計画性 |
3 |
1 |
不一致 (赤の正方形のアイコン) |
意思決定能力 |
2 |
3 |
資格範囲外 (青のひし形のアイコン) |
順応性 |
3 |
なし |
なし |
複数の人が 1 人または複数の従業員を評価する場合、評価ごとに異なるコンピテンシーおよびコンピテンシー レベルが含まれる場合があります。
適合性分析で使用される評価を指定するために、適合性評価タイプを定義します。たとえば、ステータスが承認済または公認の評価のみを含めるようにすることができます。
複数評価で適合性分析がどのように行われるかを理解するために、次の例を示します。
コンピテンシー |
管理者評価 |
同僚 1 の評価 |
同僚 2 の評価 |
平均評価 |
---|---|---|---|---|
コミュニケーション能力 |
5 |
4 |
5 |
4.67 |
リーダーシップ |
4 |
3 |
3 |
3.33 |
協調性 |
5 |
5 |
5 |
5 |
計画性 |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
意思決定能力 |
3 |
2 |
3 |
2.67 |
順応性 |
2 |
1 |
2 |
1.67 |
適合性分析に管理者と同僚の評価を使用する場合は、管理者、同僚 1、同僚 2 の 3 者の評価に基づいて評価平均が計算されます。
下表は、人材管理スペシャリストに対するこの従業員の適合性を調べた結果です。従業員の適合性の列には、特定のシナリオに基づいて表示されるアイコンの説明が示されています。
コンピテンシー |
重要度 |
割当て点数 |
必要なレベル |
従業員評価 |
従業員の適合性 |
従業員の点数 |
---|---|---|---|---|---|---|
コミュニケーション能力 |
高 |
5 |
5 |
4.67 |
緑の半円 |
0 |
リーダーシップ |
平均 |
3 |
4 |
3.33 |
緑の半円 |
0 |
協調性 |
標準以上 |
4 |
3 |
5 |
+ 青い円 |
4 |
計画性 |
低 |
1 |
3 |
なし |
なし |
0 |
意思決定能力 |
標準以上 |
4 |
2 |
2.67 |
青い円 |
4 |
順応性 |
標準以下 |
2 |
3 |
1.67 |
赤い丸 |
0 |
人材管理スペシャリストに付与された合計点 (割当て点数の列の合計) は 19 です。従業員がコンピテンシーの点を取得するのは、従業員のレベルが評価対象の任務の必要レベルに達するか、あるいは超えた場合です。この例の場合、従業員のレベルは 2 つのコンピテンシーに関して必要レベルに達するか、あるいは超えています。これらの 2 つのコンピテンシーの点数値の合計は 8 です。したがって、人材管理スペシャリストに対するこの従業員の評価の合計点は 8 となります。