仕訳ジェネレータについて
仕訳ジェネレータ プロセス (FS_JGEN) は、次のデータ ソースを使用して会計入力から仕訳を作成します。
PeopleSoft 以外のシステム。
PeopleSoft 買掛金管理、契約管理、購買管理など同じデータベースにある Oracle の PeopleSoft アプリケーション。
PeopleSoft 給与計算、Student Financials など別のデータベースにある Oracle の PeopleSoft アプリケーション。
仕訳ジェネレータは次を実行します。
会計入力を PeopleSoft 一般会計仕訳に変換。
オプションで仕訳ジェネレータで作成した仕訳を編集および転記。
複数の一般会計 (GL) ビジネス ユニットと複数の元帳の仕訳をサポート。
借方入力と貸方入力およびマイナスの修正入力をサポート。
PeopleSoft 以外のシステムの場合は、仕訳ジェネレータとのやり取りに次の例が提供されています。
GENERIC という名前の一般会計入力定義。
GENERIC という名前の仕訳ジェネレータ テンプレート。
外部システムと仕訳ジェネレータ間のインターフェイスとして使用される一般会計入力テーブル (PS_JGEN_ACCT_ENTRY)。
提供されている PeopleSoft サブシステムでは使用されません。
これを使用またはコピーして、仕訳ジェネレータで処理する取引をロードします。これらの一般定義を使用するか、独自の変更定義を使用して仕訳入力を作成します。
この図は、Oracle の PeopleSoft アプリケーションと PeopleSoft 以外のアプリケーションによる仕訳ジェネレータを使用した仕訳入力の作成方法と、一般会計処理用の仕訳の準備方法を要約したものです。
画像: PeopleSoft アプリケーションによる仕訳入力の作成方法
PeopleSoft アプリケーションによる仕訳入力の作成方法

会計入力が PeopleSoft と PeopleSoft 以外の他のアプリケーション システムで作成されます。
PeopleSoft 入力イベントおよびユニット間プロセスとユニット内プロセスでも、仕訳ジェネレータで処理可能な会計入力が作成されます。
コミットメント コントロールがインストールされている場合、仕訳編集および検証を使用して予算チェックを実行できます。
仕訳ジェネレータ プロセスで会計入力が一般会計仕訳に変換されます。サブシステム アプリケーションでは、アプリケーション ビジネス ユニットから別の一般会計ビジネス ユニットへ、また別の元帳グループおよび一般会計ビジネス ユニットの元帳へ仕訳を作成できます。
一般会計では、一般会計システムで設定した条件に従って仕訳を検証します。仕訳編集をリクエストするときに仕訳が自動的に検証されます。仕訳入力 エラー ページにはシステムで発生した全てのエラーが表示されます。該当の仕訳入力ページにアクセスしてエラーを修正できます。システムでエラーのない仕訳を検証後、一般会計への転記をリクエストできます。仕訳編集と予算チェック (GL_JEDIT2) プロセスおよび仕訳転記 (GL_JP) プロセスを仕訳ジェネレータから開始するか、後で別のプロセスで開始できます。
次の表には、仕訳ジェネレータを実行するために会計入力テーブルに必要なフィールドがリストされています。大文字で示すフィールドは、テーブルで必須のフィールド名そのものです。大文字と小文字の混在したフィールド名は、会計入力定義ページでフィールド名を指定できることを示します。
フィールド名 |
説明 |
---|---|
会計処理日 |
一般会計で認識される会計入力の日付を反映します。 |
外貨金額 |
外貨 (取引通貨) 金額。 |
金額 |
基本通貨金額。 |
ACCOUNTING_PERIOD および FISCAL_YEAR |
仕訳ジェネレータ プロセスが仕訳日に基づいて会計入力を一般会計仕訳に配布後に入力する、会計期間と会計年度です。 |
APPL_JRNL_ID |
仕訳ジェネレータ テンプレートの ID。会計入力の仕訳デフォルトと要約オプションを特定します。 |
BUSINESS_UNIT |
アプリケーション ビジネス ユニット。 |
BUSINESS_UNIT_GL |
入力の一般会計ビジネス ユニット。 |
CURRENCY_CD |
基本通貨金額の通貨コード。 |
FOREIGN_CURRENCY |
外貨金額の通貨コード。 |
GL_DISTRIB_STATUS |
一般会計配布ステータスは、配布行の転記ステータスを示します。会計入力が作成され仕訳ジェネレータ プロセスの準備が完了している場合、値は N (なし) です。仕訳ジェネレータ プロセスが会計入力を一般会計仕訳に配布すると、値が D (配布済) に変わります。仕訳ジェネレータではその他の値は無視されます。 |
JOURNAL_ID および JOURNAL_DATE |
仕訳ジェネレータ プロセスが会計入力を一般会計仕訳に配布後に入力される、仕訳 ID と仕訳日フィールドです。 |
JOURNAL_LINE |
会計入力定義ページの [クロス プロダクト ドリル ダウン] オプションが選択された場合に、仕訳ジェネレータが会計入力を一般会計仕訳に配布後に仕訳ジェネレータにより入力されます。 |
LEDGER |
会計入力の転記先となる特定の元帳。このフィールドが空白の場合、仕訳ジェネレータでは元帳グループの主元帳がデフォルトで使用されます。 |
LEDGER_GROUP |
会計入力の転記先となる元帳グループ。このフィールドが空白の場合、仕訳ジェネレータではユニット別元帳 - 定義ページで指定したデフォルトの元帳グループに仕訳を作成します。 |
PROCESS_INSTANCE |
仕訳ジェネレータが会計入力を一般会計仕訳に配布した場合に入力されます。 |
次の表には、仕訳ジェネレータ プロセスのオプション フィールドがリストされています。大文字のフィールドは、会計入力テーブルで使用されるフィールド名そのものです。大文字と小文字の混在した名前は、会計入力定義ページでフィールド名を指定できることを示します。
フィールド名 |
説明 |
---|---|
統計値 |
統計値。 |
仕訳参照 (仕訳参照) |
取引のソースの追跡に使用する仕訳行参照。 |
仕訳内容 (仕訳内容) |
取引の説明に使用する仕訳内容。 |
仮勘定キー |
仮勘定キーは関連する仮勘定入力間のリンクを提供します。 |
チャートフィールド |
一般会計チャートフィールドに直接マッピングするチャートフィールド。仕訳ジェネレータ プロセスが会計入力を要約して仕訳を作成する場合に、これらのチャートフィールドが使用されます。 |
KK_AMOUNT_TYPE |
コミットメント コントロール金額タイプでは、作成された仕訳の一般会計で予算チェックをするためのコミットメント コントロール会計入力が提供されます。 |
DOC_TYPE |
ドキュメント連番の設定にドキュメント タイプを使用します。仕訳ジェネレータ テンプレートのこのフィールドとドキュメント タイプ マッピング機能を使用して、一般会計ドキュメント タイプに従って会計入力を別の仕訳にグループ化します。 |
DOC_SEQ_NBR |
ドキュメントの連番。 |
DOC_SEQ_DATE |
ドキュメント連番が割り当てられたか検証された日付。 |
MOVEMENT_FLAG |
貸借個別入力オプションを有効にした場合に、金額の符号を定義します。それ以外の場合は、仕訳ジェネレータでこのフラグが無視されます。値は次のとおりです。 N: 取引金額の通常の符号。これはデフォルトです。仮計上貸借一致、基本通貨端数調整、通貨ポジション、ユニット間仕訳行の場合、このフィールドは常に N です。 R: 取引金額の逆仕訳指定。[貸借個別入力機能] オプションがユニット別元帳 - 定義ページで選択されており、システムで貸借個別入力を有効にした場合は、このフィールドを切り替えて借方または貸方金額の逆仕訳を表示することができます。 |
ADB_DATE |
[日中平残日付] フィールドが会計入力テーブルにある場合、仕訳ジェネレータはこれを使用して仕訳ヘッダーの日中平残日付を入力します。 |
BOOK_CODE |
[台帳コード] フィールドが会計入力テーブルにあり、[台帳コード] が全インストール オプション ページでアクティブになっている場合は、台帳コードに応じて仕訳ジェネレータ グループ会計入力が別の仕訳に入力されます。 |
仕訳ジェネレータ処理に予算チェックが含まれるかどうかは、会計入力定義のシステム ソースと [GL でのコミットメント コントロール省略] オプションによって異なります。
コミットメント コントロールをサポートするアプリケーション サブシステムのある会計入力定義システム ソース
一般会計では、仕訳がこの定義タイプで作成された場合にコミットメント コントロール予算チェックを実行しません。これは、供給またはサブシステムで入力に対して予算チェックが実行されるためです。
仕訳ジェネレータ リクエスト ページの[予算チェック] オプションは、これらの入力に適用できません。
仕訳ジェネレータ処理は次の条件で実行されます。
KK_AMOUNT_TYPE が会計入力テーブルにある場合:
仕訳ジェネレータは、KK_AMOUNT_TYPE 値が 1、つまり実績を示す入力のみを処理します。
KK_AMOUNT_TYPE が会計入力テーブルにない場合:
仕訳ジェネレータで全ての入力が実績であると想定され、全て処理されます。
コミットメント コントロールをサポートするアプリケーション サブシステムのない会計入力定義システム ソース
[GL でのコミットメント コントロール省略] オプションでは、この定義で作成された仕訳に対して一般会計で予算チェックを実行するかどうかを決定します。
仕訳ジェネレータ リクエスト ページの [予算チェック] オプションでは、仕訳ジェネレータが仕訳を作成後に仕訳ジェネレータによりコールされる編集プロセスの一部として仕訳編集に予算チェックを含めるかどうかを指定します。これは、[GL でのコミットメント コントロール省略] が選択解除されている会計入力定義で仕訳が生成された場合にのみ適用されます。
仕訳ジェネレータ処理は次の条件で実行されます。
KK_AMOUNT_TYPE が会計テーブルにある場合:
会計入力定義で指定された入力のみが処理されます。実績化を指定すると、仕訳ジェネレータで KK_AMOUNT_TYPE = 1 (実績) の入力のみが処理されます。このオプションを空白のままにすると (全ての入力を意味します)、仕訳ジェネレータで全ての入力が処理されます。仕訳ジェネレータでは、ソース テーブルにある異なる KK_AMOUNT_TYPE 値のそれぞれについて、仕訳が作成されます。
KK_AMOUNT_TYPE が会計テーブルにない場合:
仕訳ジェネレータで全ての入力が実績であると想定され、全て処理されます。