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設定可能分析フレームワークの技術的な要素について

このセクションで説明されている内容は次のとおりです。

設定可能分析フレームワーク (CAF) では、ファクターの定義ページで分析のファクターを定義するときにファクター タイプが使用されます。ファクター タイプはデータを表示するためにシステムで使用されます。

ファクター タイプのオプションには次のものがあります。

フィールドまたはコントロール

定義

アプリケーション クラス

ファクターでデータを表示するのにアプリケーション クラスを使用するよう指定する場合に選択します。

コンポーネント

ファクターでデータを表示するのに PeopleSoft クラシック コンポーネントを使用するよう指定する場合に選択します。

フィールド リスト

ファクターでデータを表示するのに、各フィールドがリストされた、事前フォーマット済の 2 列表示を使用するよう指定する場合に選択します。

HTML

ファクターでデータを表示するのに HTML を使用するよう指定する場合に選択します。

PS クエリー ページレット

ファクターでデータを表示するのに PS クエリー ページレットを使用するよう指定する場合に選択します。

ピボット グリッド ページレット

ファクターでデータを表示するのにピボット グリッド ページレットを使用するよう指定する場合に選択します。

URL

ファクターでデータを表示するのに URL を使用するよう指定する場合に選択します。

次の表には、#(type.value) のフォーマットの値式をサポートするファクター タイプがリストされています。CAF では設定でこれらのファクター タイプを検出し、適切な値に代替します。

ファクター タイプ

説明

URL

URL オブジェクト名

指定された URL オブジェクトからテキストを返します。

#(URL.HOMEPAGE): HOMEPAGE URL オブジェクトの URL を返します。

Img

イメージ オブジェクト名

イメージ オブジェクトの URL を返します。

#{IMG.LOGO}: LOGO イメージの URL を返します。

HTML

HTML オブジェクト名

HTML コンテンツまたは HTML オブジェクトのテキストを返します。

#{HTML.COMMON_HEADER}: COMMON_HEADER HTML オブジェクトの HTML を返します。

MSG

MESSAGE_SET, MESSAGE_NBR

メッセージ カタログ テキストを返します。MESSAGE_SET および MESSAGE_NBR ではメッセージ セットおよび番号を指定します。

#{MSG.6550,1}: メッセージ (6550,1) のテキストを返します。

MSGE

MESSAGE_SET, MESSAGE_NBR

MSG と似ていますが、説明テキストを返します。

 

それ以外は全てレコード名を指定

フィールド名

指定されたレコード フィールドから値を返します。値は次のようにフォーマットされます。

  • コントロール通貨の場合、金額は通貨としてフォーマットされます。

  • IMAGE または IMAGEREFERENCE の場合、イメージの URL を返します。

#{CUSTOMER.NAME1} は、CUSTOMER レコードの NAME1 フィールドの値 (顧客名) を返します。

#{CUST_DATA.BAL_AMT} は、金額としてフォーマットされた BAL_AMT を返します。CUST_DATA レコードの BAL_AMT フィールドはコントロール通貨であるためです。

#{CUSTOMER.CUST_LOGO} は、CUST_LOGO イメージの URL を返します (CUST_LOGO がイメージ フィールドで顧客のロゴが格納されている場合)。

設定可能分析フレームワーク (CAF) は、プラグイン アーキテクチャを使用した拡張可能なフレームワークです。CAF の機能は、さまざまな種類のハンドラを使用して、デフォルトの動作を上書きしたり、表示するデータの種類や関連アクションを追加するといった機能追加により拡張できます。

ハンドラ タイプは「分析ハンドラ レジストリ ページ」を使用して設定します。このレジストリの目的は、アプリケーション開発者がアプリケーション クラスに単一の値を割り当てられるようにするためです。これにより、ユーザーが分析の設定においてアプリケーション クラスを指定するときに、アプリケーション クラスのフルパスを知る必要がなくなります。

ハンドラ タイプのオプションには次のものがあります。

フィールドまたはコントロール

定義

アクション ハンドラ

設定済の関連アクションを処理します。「関連アクション設定ページ」で関連アクションを実装するためにこのハンドラを使用するよう指定する場合に選択します。

アプリケーション クラスは CAF_API:ActionHandler のサブクラスでなければなりません。ビルトイン アクション ハンドラは CAF_CORE:HANDLER:ActionHandler パッケージ内にあります。

分析ハンドラ

分析を表示するコンポーネントのアプリケーション クラスです。分析レベルの機能を提供するのに使用されます。たとえば、表示の HTML のレンダリング、ユーザー セッションの管理、および分析ビューを保存/編集するユーザー アクションへの対応を処理します。また、通知を送信するハンドラでもあります。イベントを処理したり CAF によって提供されている機能を「分析設定ページ」で上書きするために、このハンドラを分析レベルで使用するよう指定するために選択します。

アプリケーション クラスは CAF_API:ComparisonHandler のサブクラスでなければなりません。実装は通常、ビルトイン機能のほとんどが使用できるように、CAF_CORE:HANDLER:ComparisonHandler のサブクラスである必要があります。

エンティティ ハンドラ

エンティティの選択/管理およびエンティティに関連したアクションの実装といったエンティティの機能を実装するのに使用されるアプリケーション クラスです。イベントを処理したり CAF によって提供されている機能を「エンティティ設定ページ」で上書きするために、このハンドラをエンティティ レベルで使用するよう指定するために選択します。

アプリケーション クラスは CAF_API:EntityHandler のサブクラスでなければなりません。実装は通常、ビルトイン機能のほとんどが使用できるように、CAF_CORE:HANDLER:EntityHandler のサブクラスである必要があります。

ファクター ハンドラ

ファクター データの設定および表示といったファクターの機能を実装するのに使用されるアプリケーション クラスです。ファクター レベルの関連アクションを実装するのにも使用されます。イベントを処理したり CAF によって提供されている機能を「ファクター設定ページ」で上書きするために、このハンドラをファクター レベルで使用するよう指定するために選択します。

アプリケーション クラスは CAF_API:FactorHandler のサブクラスでなければなりません。

ファクター ハンドラによりビルトインのファクター タイプを拡張する場合、CAF_CORE:HANDLER:FactorHandler パッケージの対応するファクター ハンドラのサブクラスである必要があります。

次のアイコンの表示をサポートしているファクターのために、その表示を可能にするために用意されている CAF メソッドがあります。

  • ファクターの設定: ユーザーがフィルタ値を変更するなどしてファクター表示を設定できるようにします。

  • 複合表示: 選択した全てのエンティティのデータをユーザーが 1 つのレポートまたはチャートに表示できるようにします。

    このオプションは比較モードの場合にのみ使用可能です。

各タイプのハンドラについて、CAF ではコア機能を実装するためのビルトイン設定が用意されています。各ハンドラのインターフェイス定義は CAF_API アプリケーション パッケージにあります。コア設定は CAF_CORE:HANDLER アプリケーション パッケージにあります。ほとんどの場合、ハンドラの実装は CAF_CORE:HANDLER の対応するアプリケーション クラスからサブクラス化する必要があります。

ハンドラを追加するには、次の手順に従います。

  1. 適切なタイプ (ハンドラ タイプ) のサブクラスとしてアプリケーション クラスを作成し、必要に応じてメソッドの上書きを開始します。

  2. 分析ハンドラ レジストリ ページ」を使用してアプリケーション クラスを登録します。

  3. 分析、エンティティ、ファクターおよび関連アクションについて、各分析設定ページで適切なハンドラを使用します。

設定可能分析フレームワーク (CAF) は、ユーザーが関連アクション/コンテキスト依存のアクションを実行できるよう表示の多くのレベルで関連アクションを添付できる、アクション可能なフレームワークです。

関連アクション レベルには次のものがあります。

フィールドまたはコントロール

定義

共通ファクター

このオプションはファクターの関連アクション レベルで、全てのファクターに適用されます。

分析

このオプションは分析全体の関連アクション レベルです。

エンティティ

このオプションはエンティティの関連アクション レベルで、単一のエンティティに適用されます。

ファクター

このオプションはファクターの関連アクション レベルで、単一のファクターに適用されます。

ファクター データ

このオプションはエンティティとファクターの組合せの関連アクション レベルで、データ表示に適用されます。

選択済エンティティ

このオプションはエンティティの関連アクション レベルで、エンティティのグループに適用されます。

関連アクションは次のように設定できます。

  • [コンフィギュレーション]: 関連アクションを「分析設定ページ」を使用して設定できます。管理者は関連アクションを関連アクション設定ページを使用して追加または削除でき、また、アクセス権限を分析アクセス制御ページを使用して決定できます。

  • [動的]: このように設定すると関連アクションはハンドラを使用して実装されます。管理者はハンドラを動的に追加または削除できます。

設定可能分析フレームワーク (CAF) では、「分析アクセス制御ページ」を使用してエンティティ、ファクターおよび関連アクションに対するセキュリティで保護されたアクセスを提供します。これにより、表示するデータを選択するときに適切なデータ セキュリティが適用されます。

フィールドまたはコントロール

定義

エンティティ

指定されたエンティティに上位キーとして OPRID がある場合、エンティティ データがデータベースから選択されるときに低レベル セキュリティ (OPRID = %OperatorId) が適用され、ユーザーがアクセス権限があるエンティティのみが選択されます。エンティティを選択するために必要なセキュリティがこの方法では実現されない場合、エンティティを選択する EntityHandler.GetAllEntities() メソッドをエンティティ ハンドラで実装または上書きできます。

ファクター

フレームワークにおいて、管理者はユーザーが使用および表示可能なファクターを指定できます。アクセス制御はユーザーごと、ロールごと、またはその両方です。これにより、機密データがあるファクターへのアクセスを制御できます。

関連アクション

ファクターと同じように、管理者はユーザーがアクセスできる関連アクションを制限できます。