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配賦プロセス ステップの定義

PeopleSoft 配賦プロセスのステップを定義するには、配賦ステップ定義コンポーネント (ALLOCATIONS) を使用します。

ページ名

定義名

用途

配賦ステップ定義 - タイプ ページ

ALLOC_CALC_OPTN

5 つの配賦タイプの 1 つ、および配賦元と基準を使用して実行する特殊な演算を定義します。

ユニット間およびユニット内の配賦で使用する取引コードを選択します。

配賦ステップ定義 - 配賦元ページ

ALLOC_POOL

配賦元の定義: 配賦元レコード、選択条件および選択方法。元帳残高、任意のテーブル、または固定額に基づいた配賦元を定義できます。

配賦元例外ページ

ALLOC_POOLX

値の範囲の配賦元例外を入力します。

配賦ステップ定義 - 配賦元ページ」を参照してください。

配賦ステップ定義 - 基準ページ

ALLOC_BASIS

配賦の基準または配賦先への配賦元金額の配賦方法を決定します。

基準例外ページ

ALLOC_BASISX

値の範囲の基準例外を入力します。

配賦ステップ定義 - 基準ページ」を参照してください。

配賦ステップ定義 - 配賦先ページ

ALLOC_TARGET

配賦の配賦先または配賦先レコード (仕訳またはテーブル) と配賦先フィールドの値を定義します。

配賦ステップ定義 - 相殺ページ

ALLOC_OFFSET

配賦先の貸借を一致させる相殺入力を定義します。相殺は通常、配賦先に振り替えられた配賦元金額の決済を反映します。ただし、配賦先レコードが貸借一致した元帳でない (予算元帳などの) 場合、通常は相殺されません。

配賦ステップ定義 - 出力オプション ページ

ALLOC_OUT_JRL_OPTN

配賦先または相殺レコードが仕訳の場合は仕訳オプションを定義します。または、配賦先または相殺レコードがテーブルの場合はテーブル出力オプションを定義します。

配賦ステップ定義 - 端数処理オプション ページ

ALLOC_ROUND_OPTN

配賦金額の端数処理および端数配賦の方法を定義します。このオプションは、均等配分固定基準の配賦レコード基準の比例配分の配賦タイプにのみ有効です。

配賦ステップ定義 - バッチ レコード ページ

ALLOC_RECNAME

PeopleSoft 配賦プロセスで使用するバッチ一時テーブルを指定します。

配賦ステップ定義 - 金額フィールド ページ

ALLOC_AMOUNT

配賦元、基準、配賦先、相殺のレコード間での金額フィールドのマッピングを定義します。

配賦ステップ定義コンポーネント (ALLOCATIONS) を使用して、次のことを行います。

  • 配賦タイプを選択します。

  • 配賦元を定義します。

  • 配賦基準を定義します。

  • 配賦先を定義します。

  • 配賦の相殺を定義します。

  • 出力オプションを選択します。

  • 端数処理と端数配賦のオプションを選択します。

  • バッチ レコードを指定します。

  • 金額フィールドを定義します。

配賦の複雑さに従って、配賦を 1 つ以上のプロセス ステップで定義できます。複数のステップはステップダウン配賦を表します。これらのステップが 1 つのプロセス グループを構成し、各配賦は一意のグループ ID で識別されます。

各配賦ステップは PeopleSoft 配賦プロセスの個々のステージを表します。つまり、ステップの最後にプロセスによって元帳残高が更新されるか、仕訳が作成されます。たとえば、レンタル経費の配賦を行うための元帳更新は 1 回のみであるため、この配賦を 1 つのステップで実行できます。しかし、管理経費を複数の営業部門に配布し、さらに営業経費を製品別に配賦するなどのより複雑な配賦の場合は、2 つのステップが必要になります。

次の図では、1 つの配賦プロセスでの複数ステップの使用を示します。

画像: 配賦プロセスでの複数のステップ

配賦プロセスでの複数のステップ

配賦プロセスでの複数のステップ

この例では、最初の配賦ステップで管理経費を複数の営業部門に配布し、元帳を更新します。2 番目のステップでは、新たに更新された営業経費を複数の製品に配賦する必要があります。そのため、元帳が更新されないと、2 番目のステップは元帳から誤ったデータを取得することになります。

配賦ステップ - タイプ ページ (ALLOC_CALC_OPTN) を使用して、5 つの配賦タイプの 1 つ、および配賦元と基準を使用して実行する特殊な演算を定義します。

ユニット間およびユニット内の配賦で使用する取引コードを選択します。

画像: 配賦ステップ定義 - タイプ ページ

次の例では、配賦ステップ定義 - タイプ ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

配賦ステップ定義 - タイプ ページ

フィールドまたはコントロール

定義

配賦タイプ

配賦先に配賦する配賦元金額を決定するための計算オプションを、次の配賦タイプから 1 つ選択します。

  • [コピー]: 配賦元金額を配賦先にコピーするか、可能な割合変更で相殺します。

  • [均等配分]: 配賦元金額を指定した基準フィールドで均等に分割し、配賦先金額を導出します。たとえば、配賦元金額を部門 ID 0100、0200、0300 に均等に分割するには、このタイプを使用します。

  • [固定基準の配賦]: 固定基準で配賦します。これは、基準ページの [値]/[ノード] スクロール領域にある [%] フィールドで指定した固定配賦率に基づいています。

  • [レコード基準の比例配分]: 基準レコードに保存されている金額に基づいて、配賦元金額を配賦先間に分割します。

  • [演算]: 配賦計算を配賦元と基準間の演算として定義します。

拡張演算コード

[演算] を選択すると、拡張演算コードがアクティブ化され、[加算][減算][乗算] または [除算] を選択できるようになります。

取引コード

ユニット間配賦およびユニット内配賦を使用する際に適切なコードを選択します。

ユニット間およびユニット内配賦の設定」を参照してください。

次の表では、同じ配賦元 (400 GBP) と異なる配賦タイプを使用した、単純なレンタル経費の配賦結果を説明します。

次の例では、均等配分の配賦タイプを説明します。

配賦元 400 GBP の基準と配賦先

勘定科目

部門

金額

基準

 

11001

4 部門の 1 つ

 

 

12000

4 部門の 1 つ

 

 

13000

4 部門の 1 つ

 

 

22001

4 部門の 1 つ

配賦先

レンタル

11001

100 GBP

 

レンタル

12000

100 GBP

 

レンタル

13000

100 GBP

 

レンタル

22001

100 GBP

次の例では、固定基準の配賦タイプを説明します。

配賦元 400 GBP の基準と配賦先

勘定科目

部門

金額

基準

 

11001

10 パーセント

 

 

12000

20 パーセント

 

 

13000

20 パーセント

 

 

22001

50 パーセント

配賦先

レンタル

11001

40 GBP

 

レンタル

12000

80 GBP

 

レンタル

13000

80 GBP

 

レンタル

22001

200 GBP

次の例では、比例配分の配賦タイプを説明します。

配賦元 400 GBP の基準と配賦先

勘定科目

部門

金額

基準

床面積

11001

10 SQF

 

床面積

12000

20 SQF

 

床面積

13000

20 SQF

 

床面積

22001

50 SQF

配賦先

レンタル

11001

40 GBP

 

レンタル

12000

80 GBP

 

レンタル

13000

80 GBP

 

レンタル

22001

200 GBP

次の例では、演算 (乗算) の配賦タイプを説明します。

配賦元 400 GBP の基準と配賦先

勘定科目

部門

金額

基準

床面積

11001

10 SQF

 

床面積

12000

20 SQF

 

床面積

13000

20 SQF

 

床面積

22001

50 SQF

配賦先

レンタル

11001

4000 GBP

 

レンタル

12000

8000 GBP

 

レンタル

13000

8000 GBP

 

レンタル

22001

20000 GBP

配賦ステップ定義 - 配賦元ページ (ALLOC_POOL) を使用して、配賦元レコード、選択条件、選択方法などの配賦元の定義を行います。

元帳残高、任意のテーブル、または固定額に基づいた配賦元を定義できます。

画像: 配賦ステップ定義 - 配賦元ページ

次の例では、配賦ステップ定義 - 配賦元ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

配賦ステップ定義 - 配賦元ページ

フィールドまたはコントロール

定義

配賦元レコード タイプ

次のうち 1 つを指定します。

  • 一般会計の配賦元レコードを指定する場合は、[元帳グループ] を選択し、元帳グループ名を入力します。

  • プロジェクト コスト管理の配賦元レコードを定義する場合は、[任意のテーブル] を選択し、テーブル名を入力します。

    注: [配賦元レコード タイプ] フィールドに値 [任意のテーブル] を指定した場合は、提供される ALC_GL_P_TAO テーブルに必要となるフィールドを追加します。

  • 特定の金額を配賦元にする場合は、[固定額] を選択します。通常、配賦元金額は元帳の金額に基づきますが、器具/備品の費用 40000.00 GBP を部門間で配賦する場合のように、任意の固定額を基準とすることもできます。金額フィールド ページで固定額を指定します。

    注: 配賦プロセスでは、固定の配賦元金額を使用する場合に、配賦先および相殺の定義で通貨コントロール フィールド (FOREIGN_CURRRNCY や CURRENCY_CD など) を指定する必要はありません。

    外貨: 配賦先および相殺の外貨は、配賦元の主元帳の基本通貨またはリクエストのビジネス ユニットの基本通貨にデフォルトで設定されます。配賦元の元帳グループを指定した場合は、配賦元の元帳グループの、主元帳の基本通貨が選択されます。配賦元の元帳グループが空白の場合は、リクエストのビジネス ユニットの基本通貨が取得されます。

    基本通貨: 基本通貨は、配賦先および相殺のビジネス ユニットの基本通貨にデフォルトで設定されます。これによって、固定額を使用してユニット間配賦ステップを設定し、結果を異なるビジネス ユニットに異なる基本通貨で配賦することが可能になります。

配賦元係数

配賦元金額に適用するパーセントを入力します。このオプションを使用すると、割合を使用して配賦元金額を自在に配賦できます。配賦元金額の 100% を超えた金額を配賦することも可能です。

タイムスパン

配賦元レコードの取得に使用する会計年および会計期間を、当期に相対した期間として指定します。配賦元に使用する会計期間を指定するための、単一または複数期間のタイムスパンを入力します。[期間] (当期アクティビティ) などの相対タイムスパンは、配賦リクエスト ページで指定した指定日に相対した金額を取得します。[タイムスパン] フィールドに値を指定する必要はありません。指定した場合は、指定した会計年および会計期間の配賦元金額のみが取得されます。このフィールドを空白のままにした場合は、全ての会計年および会計期間の全ての配賦元金額が取得されます。配賦元レコードに [任意のテーブル] を指定しており、配賦元レコードに FISCAL_YEAR と ACCOUNTING_PERIOD の両方のフィールドが含まれていない場合、ここでタイムスパン値を指定することはできません。

[配賦元レコード タイプ] フィールドに [元帳グループ] を指定した場合、会計年および会計期間は、ユニット別元帳 - 定義ページで元帳グループに定義したカレンダーによって決められます。[配賦元レコード タイプ] フィールドに [任意のテーブル] を指定した場合、会計年および会計期間は、タイム スパン ページで定義したカレンダーによって決められます。

複数期間のタイムスパンを指定した場合は、[基準タイムスパン][配賦先タイムスパン][基準スパン オプション][配賦先スパン Opt] の各フィールドに入力した値にかかわらず、全ての期間の配賦元金額を合算して 1 つの配賦元金額が求められます。配賦元金額は、基準期間または配賦先期間に合わせて複数の期間に分割することができません。

注: PeopleSoft 配賦プロセスでは、期間 999 が除外されます。

配賦元ゼロの場合

次のオプションを 1 つ選択して、取得した配賦元レコードの金額がゼロである場合の続行方法を指定します。

  • [指定配賦元を計算]: 配賦元がゼロの場合、金額の計算を続行します。

  • [次の配賦元を選択]: 金額がゼロの配賦元レコードをスキップし、次の配賦元レコードを選択して処理します。

  • [処理中止]: 金額がゼロの配賦元レコードが選択されたことを示すエラー メッセージを発行し、このエラーで配賦ステップを中止します。

  • [ゼロ行数はゼロで計算] (行がない場合はゼロとして計算): [配賦元フィールド] で指定した選択条件とタイムスパンに基づいて選択された配賦元行がない場合、配賦プロセスはこれらの行を配賦元金額ゼロとして処理します。データベースに存在する行については、[指定配賦元を計算] と同様に処理されます。このオプションを使用する場合、配賦元に使用する選択条件フィールドはいずれも、明示的に定義する必要があります。たとえば、配賦先ページ/相殺ページで、あるフィールドのコピー元として配賦元と基準のグループが定義されている場合は、このフィールドが配賦元でも定義されている必要があります。

配賦プロセスは、配賦元レコードを選択する前に、配賦先フィールドと相殺フィールドの指定方法に基づいて配賦元レコードをグループ化します。配賦元ゼロの場合のロジックは、配賦元レコード グループの合計金額がゼロの場合にのみ使用されます。個別の配賦元金額にゼロのものがあっても、配賦元レコード グループの合計がゼロでなければ、この配賦レコード グループは処理されます。

フィールド名

[配賦元フィールド] グループ ボックス内に、PeopleSoft 配賦プロセスが配賦元レコードから特定の配賦元行のみを選択するために使用するフィールド名を入力します。配賦元レコード タイプが元帳グループである場合、配賦元レコード名は、元帳グループの元帳テンプレートに定義されている元帳レコード名です。[フィールド名] プロンプト テーブルには、配賦元レコードに含まれる全てのフィールドがリストされます。

[配賦元フィールド] グループ ボックスで指定した選択条件とタイムスパンに基づいて選択された配賦元行がない場合、[配賦元ゼロの場合] フィールドで [ゼロ行数はゼロで計算] を指定していなければ、PeopleSoft 配賦プロセスはこのステップをスキップします。[[配賦元] のレコード行が存在しません。] というメッセージを表示し、これが複数ステップのグループである場合は、グループ内の次のステップの処理を続行します。

後続の [指定方法] グループ ボックスに適切なオプションを指定するか、説明されている 3 つの方法の組合せを選択し、選択したフィールド名に値を指定する方法を決定します。

BUSINESS_UNIT フィールド値を明示的に指定しない場合は、配賦リクエスト ページで指定されているビジネス ユニットを使用して配賦元行が選択されます。

注: 将来チャートフィールド値が変更された場合の管理作業を減らすために、可能であればツリーを使用します。

選択した詳細値

1 番目の [値/値の範囲/ツリー ノードの指定] 編集ボックスをアクティブ化し、特定の部門や勘定科目などの個々の配賦元フィールド値をリストできるようにします。

選択したツリー ノード

ツリー情報フィールドをアクティブ化し、ノードを選択するツリーを指定できるようにします。[レベル名] フィールドはオプションであり、プロンプトを選択したレベルにまで制限するために使用します。

[セット コントロール値] フィールドを使用して、セットID をキーとしていないツリーを選択します。たとえば、一部のプロジェクト コスト管理ツリーはビジネス ユニットをキーとしています。値は [ツリー名] フィールドで使用可能なツリーを識別するために使用されます。

値の範囲

[値/値の範囲/ツリー ノードの指定] 編集ボックスをアクティブ化し、配賦元の開始および終了フィールド値を入力できるようにします。開始の [値] フィールドを空白のままにした場合は、[終了] フィールドの値以下の全ての配賦元フィールド値が選択されます。空白値は常に最小の値であるため、[終了] フィールドを空白のままにすることはできません。値の範囲は複数挿入できます。

包含/除外

このオプションは、[値の範囲] を入力するように選択した場合に表示されます。[指定の値を除く] を選択して、配賦元から除外する値の範囲を指定します。[指定の値を含める] を選択して、配賦元に包含する値の範囲を指定します。

例外

[例外] 列のリンクをクリックして、配賦元例外ページにアクセスします。このページの包含値または除外値の関連範囲に対する例外を定義します。このリンクは、指定した値の範囲に定義した例外の数を表示します。

配賦元例外ページ

包含値または除外値の範囲に例外を定義できるので、行やステップの数を増やすことなく、選択条件を詳細に設定することができます。

配賦元例外ページ (ALLOC_POOLX) を使用して、値の範囲の配賦元例外を入力します。

画像: 配賦元例外ページ

次の例では、配賦元例外ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

配賦元例外ページ

フィールドまたはコントロール

定義

[範囲開始][終了]

包含値または除外値の関連範囲に対する例外の値の範囲を入力します。配賦元ページの [包含/除外] オプションで [指定の値を含める] フィールドを選択した場合、このページで定義する例外は、入力した包含範囲に対する例外になります。配賦元ページの [包含/除外] オプションで [指定の値を除く] フィールドを選択した場合、このページで定義する例外は、入力した除外範囲に対する例外になります。

配賦ステップ定義 - 基準ページ (ALLOC_BASIS) を使用して、配賦の基準または配賦先への配賦元金額の配賦方法を決定します。

画像: 配賦ステップ定義 - 基準ページ

次の例では、配賦ステップ定義 - 基準ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

配賦ステップ定義 - 基準ページ

タイプ ページで選択した配賦タイプによって、基準ページの大部分が決まります。配賦タイプによる違いを次に説明します。

  • [コピー]: 基準は必要ないため、基準ページの全てのフィールドは使用できません。

  • [均等配分]: 配賦元金額は基準に指定した基準フィールド値間に均等に分割されます。指定した基準レコードに基準行が存在している必要はありません。ただし、[基準フィールド] グループ ボックスの [フィールド名] フィールドにプロンプト テーブル リストが表示されるようにするために、[基準レコード タイプ] フィールドに値を指定する必要があります。

    [指定方法] グループ ボックスでは、[選択した詳細値][選択したツリー ノード] または [値の範囲] の各フィールドを使用してフィールド値を指定できます。

    1 つ以上のフィールド名を指定できます。配賦元金額は全ての基準フィールド値の組合せに均等に分割されます。

    部門 ID 0100 と 0200、および製品 A、B、C に均等に分割するとします。この場合、部門と製品の組合せ (部門 ID 0100 と製品 A、部門 ID 0100 と製品 B など) ごとに、配賦元金額の 6 分の 1 が分配されます。

    注: これは、配賦タイプが均等配分の場合に、金額が複数の配賦先に配布される単純な例を示しています。ただし、端数配賦オプションに従って、配賦金額で配賦元を相殺するための端数が 1 つの部門に含まれる場合があります。端数の配賦については、端数処理オプションの選択に関するセクションの値の説明に含まれています。

    配賦ステップ定義 - 端数処理オプション ページ」を参照してください。

  • [固定基準の配賦]: これは、比例の割合が固定された、比例配分配賦の一種です。[均等配分] では、指定した基準レコードに基準行が存在している必要はありません。ただし、基準フィールド名にプロンプト テーブル リストが表示されるようにするために、基準レコード タイプを指定する必要があります。

    基準フィールド値の指定に使用できるのは [選択した詳細値] フィールドのみであり、[フィールド名] フィールドには複数の値を指定できます。

    [値/値の範囲/ツリー ノードの指定] 編集ボックスの各フィールド値には、固定の [%] (パーセント) も指定する必要があります。1 つのフィールドのパーセントの合計が 100 パーセントになる必要はありませんが、それらのパーセントを使用して、各値の合計に対する実際のパーセントが計算されます。

    たとえば、部門 ID 0100 に 10 パーセント、部門 ID 0200 に 40 パーセントと指定した場合、配賦元金額の 20 パーセントが部門 ID 0100、80 パーセントが部門 ID 0200 に配賦されます。

  • [レコード基準の比例配分]: 配賦元と同じ方法で基準フィールドを指定します。基準レコードから基準行が選択され、それらの金額は配賦元金額を各配布先に配分するための、合計に対するパーセントの計算に使用されます。

  • [演算]: [レコード基準の比例配分] のように、基準レコードから基準行が選択され、配賦元と同じ方法で基準を指定します。配賦先金額は、各配賦元と基準の金額間で演算を実行することで計算されます。

たとえば、US004 の11 月のレンタル経費合計 110,000.00 USD が、管理事業部によって支払われたとします。この経費を 6 つの事業部に分割する必要があります。レンタル経費の配賦基準は、各事業部が毎月占有する床面積の広さです。床面積は統計科目 999903 で管理されています。部門 ID は、MFG_DEPARTMENTS ツリー、DIVISION ツリー レベル、および USA ツリー ノードを使用して定義されています。次の表には、各事業部が使用している床面積を示しています。

事業部

床面積

事前配賦経費

管理

4000

110000 USD

セールス/マーケティング

4000

 

顧客サービス

2000

 

設計管理

4000

 

生産管理

6000

 

その他 (部門値なし)

2000

 

合計

22,000 平方フィート

110000 USD

金額が配賦されると、占有率に応じてレンタル経費が各事業部の借方に記入されます。

事業部

床面積

配賦経費

管理

4000

20000 USD

セールス/マーケティング

4000

20000 USD

顧客サービス

2000

10000 USD

設計管理

4000

20000 USD

生産管理

6000

30000 USD

その他 (部門値なし)

2000

10000 USD

合計

22000 平方フィート

110000 USD

フィールドまたはコントロール

定義

基準レコード タイプ

次の値から選択します。

  • [元帳グループ]: 一般会計の基準レコードを指定する場合はこれを選択し、基準元帳名を入力します。

  • [任意のテーブル]: プロジェクト コスト管理の基準レコードを定義する場合はこれを選択し、テーブル名を入力します。

タイムスパン

配賦タイプがレコード基準の比例配分または演算である場合は、基準タイムスパンを指定します。基準タイムスパンは、配賦元タイムスパンと同じように機能します。ただし、複数期間の配賦先タイムスパンも指定している場合に、オプション (基準スパン オプション) を選択して、複数期間の基準タイムスパンに合わせて基準金額を合算または分割できる点が異なります。

基準係数

基準に適用するパーセントを指定します。係数は演算にのみ適用できます。

基準額ゼロ

配賦タイプがレコード基準の比例配分または演算であり、取得した基準レコードの金額がゼロである場合の続行方法を示すオプションを選択します。

  • [指定基準で計算]: 基準がゼロの場合に金額の計算を続行しますが、演算 - 除算は例外です。この場合はエラー メッセージを発行し、この配賦ステップを中止します。

  • [次基準を選択]: 金額がゼロの基準レコードをスキップし、次の基準レコードを選択して処理します。

  • [処理中止]: 金額がゼロの基準レコードが選択されたことを示すエラー メッセージを発行し、このエラーで配賦ステップを中止します。

  • [ゼロ行数はゼロで計算] (行がない場合はゼロとして計算): [基準フィールド] フィールドで指定した選択条件とタイムスパンに基づいて選択された基準行がない場合、配賦プロセスはこれらの行を基準金額ゼロとして処理します。データベースに存在する行については、[指定基準で計算] フィールド値と同様に処理されます。

このオプションを使用する場合、基準に使用する選択条件フィールドはいずれも、明示的に定義する必要があります。たとえば、配賦先ページ/相殺ページで、あるフィールドのコピー元として配賦元と基準のグループが定義されている場合は、このフィールドが基準でも定義されている必要があります。

PeopleSoft 配賦プロセスは、基準レコードを選択する前に、配賦先フィールドと相殺フィールドの指定方法に基づいて基準レコードをグループ化します。[基準額ゼロ] オプション ロジックは、基準レコード グループの合計金額がゼロの場合にのみ使用されます。個別の基準金額にゼロのものがあっても、基準レコード グループの合計がゼロでなければ、この基準レコード グループは処理されます。[基準額ゼロ] オプションは、[配賦元ゼロ] オプションとは別に動作します。それらには異なるオプションを選択することができ、その選択に基づいて処理が続行されます。

[基準フィールド] フィールドで指定した選択条件とタイムスパンに基づいて選択された基準行がない場合、[基準額ゼロ]オプション フィールドで [ゼロ行数はゼロで計算] オプションを選択していなければ、配賦プロセスはこのステップを中止します。[[基準] のレコード行が存在しません...] というメッセージが表示され、グループ内の次のステップの処理が続行するかどうかは、配賦グループ ページの [続行] フィールドで指定したオプションによって決まります。

フィールド名

PeopleSoft 配賦プロセスが基準レコードから特定の行のみを選択する際に使用する基準フィールド名を入力します。BUSINESS_UNIT フィールド値を明示的に指定しない場合は、配賦リクエスト ページで指定されているビジネス ユニットを使用して基準行が選択されます。

基準 ページのその他のフィールドの説明については、配賦元ページを参照してください。

注: 配賦では、基準で要約元帳を使用することはできません。

基準例外ページ

包含値または除外値の範囲に例外を定義できるので、行やステップの数を増やすことなく、選択条件を詳細に設定することができます。

基準例外ページ (ALLOC_BASISX) を使用して、基準例外範囲を入力します。

画像: 基準例外ページ

次の例では、基準例外ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

基準例外ページ

フィールドまたはコントロール

定義

[範囲開始][終了]

包含値または除外値の関連範囲に対する例外の値の範囲を入力します。基準ページの [包含/除外] オプションで [指定の値を含める] フィールドを選択した場合、このページで定義する例外は、入力した包含範囲に対する例外になります。基準ページの [包含/除外] オプションで [指定の値を除く] フィールドを選択した場合、このページで定義する例外は、入力した除外範囲に対する例外になります。

配賦ステップ定義 - 配賦先ページ (ALLOC_TARGET) を使用して、配賦の配賦先または配賦先レコード (仕訳またはテーブル) と配賦先フィールドの値を定義します。

画像: 配賦ステップ定義 - 配賦先ページ

次の例では、配賦ステップ定義 - 配賦先ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

配賦ステップ定義 - 配賦先ページ

フィールドまたはコントロール

定義

配賦先レコード タイプ

以下のいずれかを選択します。

  • [仕訳レコード] に、配賦先元帳グループ名を指定します。システムはこの定義を使用して、元帳行レコード名とその他の特性 (カレンダー、複数帳簿、基本通貨など) を判別します。

  • 配賦先が [任意のテーブル] の場合は、使用可能になった編集ボックスにテーブル名を指定します。

タイムスパン

配賦先の単一または複数の会計期間の出力を指定するために使用します。[期間] (当期アクティビティ) などの相対タイムスパンは、配賦リクエスト ページで指定した指定日に相対した配賦先を作成します。

[配賦先レコード タイプ] の値が [仕訳レコード] である場合は、タイムスパン値を指定する必要があります。

配賦先レコードが FISCAL_YEAR と ACCOUNTING_PERIOD の両方のフィールドを持つテーブルである場合は、タイムスパン値を指定することもできます。

配賦先レコードが FISCAL_YEAR と ACCOUNTING_PERIOD の両方のフィールドを持たないテーブルである場合は、タイムスパン値を指定することができません。タイムスパン値を指定しない場合は、配賦先レコードの FISCAL_YEAR と ACCOUNTING_PERIOD の両方にゼロ値が移入されます。

基準スパン オプション

基準と配賦先に複数期間のタイムスパンを使用する場合は、[基準スパン オプション] フィールドに次のうち 1 つを選択します。

  • [期間合計基準]: タイムスパンで定義した各期間の基準金額を 1 つの仮想期間の単一の金額に合計します。

  • [期間別分割基準]: 各期間の基準金額と配賦先期間を 1 対 1 でマップします。そのため、基準と配賦先のタイムスパンに含まれる期間の数が一致している必要があります。このオプションを選択すると、[配賦先スパン Opt] フィールドは非アクティブ化されます。

フィールドまたはコントロール

定義

配賦先スパン Opt (配賦先スパン オプション)

配賦先に複数期間のタイムスパンを選択し、基準タイムスパンが単一期間または複数期間 ([基準スパン オプション] フィールドが [期間合計基準]) のいずれかである場合は、[配賦先スパン Opt] フィールドを指定する必要があります。

  • [配賦先を各期間で反復]: タイムスパンで定義した各期間に配賦先金額全体を反復します。

  • [配賦先を各期間で分割]: 配賦先金額をタイムスパンで定義した期間の数で割り、各期間に均等に配分します。

フィールド名

配賦先レコードが仕訳である場合、配賦先レコード名は、元帳グループの元帳テンプレートに定義されている実際の仕訳行レコード名です。[フィールド名] プロンプト テーブルには、配賦先レコードに含まれる全てのフィールドがリストされます。

この配賦ステップ定義を保存する際に、入力した [フィールド名] フィールド値とレコードが照合されます。通常は、配賦先レコードの必須フィールドを全て含めます。これには、全てのキーおよび機能に影響を与える全てのフィールドや、必須の可能性がある全てのフィールドが含まれます。

ソース

配賦先フィールドの値を簡単に入力できるようにします。配賦元レコードまたは基準レコードの値である場合は特に便利です。それらをここで再入力する必要はありません。プロンプト表示される次の適切なオプションから選択します。

  • [配賦元]: 配賦元レコードのフィールド値を使用します。

  • [基準]: 基準レコードのフィールド値を使用します。

  • [グループ]: 配賦元レコードと基準レコードの両方から一致したフィールド値を使用します。

  • [値]: 配賦先フィールドの固定値を指定します。これは、文字列型または日付型のフィールドにのみ使用できます。固定日は、mmddyy、mm/dd/yy、または mm/dd/yyyy のいずれかの形式で入力する必要があります。このオプションを選択した場合は、値を [値/マスク] フィールドに入力します。

  • [期首]: 配賦先会計期間の開始日を使用します。このオプションを使用する場合は、配賦先のタイムスパンが移入される必要があります。そうしない場合、システムで日付値を入力することができません。

  • [終了期間]: 配賦先会計期間の終了日を使用します。このオプションを使用する場合は、配賦先のタイムスパンが移入される必要があります。そうしない場合、システムで日付値を入力することができません。

  • [リクエスト日]: 配賦リクエスト ページで指定した指定日を使用します。

  • [連番]: 配賦先レコードの次のフィールド連番を使用します。配賦プロセスは、指定された配賦先条件の連番の最大値を選択し、その数値を 1 増やします。このオプションは、[配賦先レコード タイプ] フィールドの値が 任意のレコード である場合に使用します。

フィールド マッピング

コピー元が [配賦元][基準]、または [グループ] であり、配賦元レコードまたは基準レコードのフィールド名が配賦先レコードのフィールド名と異なる場合は、フィールド マッピングを指定できます。たとえば、配賦先レコードの [製品] フィールド値に配賦元レコードの [プロジェクト] フィールド値をコピーする場合などに行います。

値/マスク

[ソース] フィールドに固定値を指定した場合、文字列型または日付型のフィールドには、この [値/マスク] フィールドを使用します。固定日は、mmddyy、mm/dd/yy、または mm/dd/yyyy のいずれかの形式で入力できます。

相殺ページ (ALLOC_OFFSET) を使用して、配賦先の貸借を一致させる相殺入力を定義します。

相殺は通常、配賦先に振り替えられた配賦元金額の決済を反映します。ただし、配賦先レコードが貸借一致した元帳でない (予算元帳などの) 場合、通常は相殺されません。

画像: 配賦ステップ定義 - 相殺ページ

次の例では、配賦ステップ定義 - 相殺ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

配賦ステップ定義 - 相殺ページ

フィールドまたはコントロール

定義

相殺レコード タイプ

[仕訳レコード] または [任意のテーブル] を選択します。仕訳の場合は、[相殺元帳] に名前を指定します。システムはこの定義を使用して、元帳行レコード名とその他の特性 (カレンダー、複数帳簿、基本通貨など) を判別します。[相殺レコード タイプ] フィールドの値がテーブルである場合は、使用可能になる [テーブル] 編集ボックスにレコード名を指定します。

注: 配賦ステップに相殺の必要がない場合は、このフィールドを空白のままにします。

フィールド値指定

相殺フィールドの値を指定します。相殺フィールドを配賦元レコードまたは特定のテーブルに割り当てることは可能ですが、相殺の目的は常に、二重計算を防ぐことにあります。

画像: 配賦ステップ定義 - 出力オプション ページ

次の例では、配賦ステップ定義 - 出力オプション ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

配賦ステップ定義 - 出力オプション ページ

仕訳オプション

フィールドまたはコントロール

定義

仕訳 ID マスク

配賦先または相殺が配賦の配賦先ページまたは配賦の相殺ページ上の仕訳である場合は、仕訳オプションを指定する必要があります。

[仕訳 ID マスク] フィールドでは、配賦仕訳の命名にプレフィックスを指定できます。仕訳は 10 桁の英数字の ID によって識別されます。仕訳 ID には、指定したプレフィックスが自動的に追加されます。たとえば、仕訳 ID マスクに [ALLOC] を指定した場合、配賦仕訳 ID は、ALLOC00001、ALLOC00002 などとなります。代わりに、値 [NEXT] を指定すると、次に使用可能な仕訳 ID 番号が自動的に割り当てられます。

配賦用に一意のマスク値を予約することで、他のプロセスが同じ仕訳 ID を作成しないようにします。

仕訳日コード

次のオプションに基づいて値を割り当てることができますが、翌日が次の期間に入る場合は全て、前の営業日に調整されます。

  • [指定日]: 配賦リクエスト ページで指定した指定日を使用します。その結果、全ての仕訳には配賦リクエストと同じ日が指定されます。ビジネス カレンダー ページで定義したカレンダー上の営業日ではない日を指定日として使用した場合は、カレンダー上の次の営業日に調整されます。

  • [期首]: 配賦先タイムスパンで定義されている期間の開始日を使用します。

  • [期末]: 配賦先タイムスパンで定義されている期間の終了日を使用します。

注: 配賦先に複数期間のタイムスパンを使用する場合は、[期首] または [期末] のいずれかの仕訳日オプションを使用する必要があります。

ソース

仕訳ソースを入力します。指定しない場合、仕訳ソースはデフォルトで [ALO] (配賦) に移動します。

逆仕訳

逆仕訳入力ページにアクセスします。

適用対象オプションを選択すると、リンクに表示され、現在の配賦に逆仕訳入力を設定できます。

オプションは、次のとおりです。

  • [翌期首]: 次の会計期間の最初の営業日が設定された逆仕訳入力を作成します。一般会計定義 - 定義ページでビジネス ユニットに割り当てたビジネス カレンダーを使用して、最初の営業日が決定されます。

  • [逆仕訳を作成しない]: PeopleSoft 配賦プロセスは逆仕訳入力を作成しませんが、配賦仕訳に逆仕訳コードでマークを付けます。後に別のプロセスによって配賦仕訳が転記されると、逆仕訳入力が作成されます。

  • [翌期末]: 次の会計期間の最終営業日が設定された逆仕訳入力を作成します。一般会計定義 - 定義ページでビジネス ユニットに割り当てたビジネス カレンダーを使用して、最終営業日が決定されます。

  • [翌営業日]: 翌営業日が設定された逆仕訳入力を作成します。一般会計定義 - 定義ページでビジネス ユニットに割り当てた休日リスト ID を使用して、翌営業日が決定されます。ビジネス ユニットに休日リスト ID が割り当てられていない場合、逆仕訳入力には翌日が設定されます。

  • [調整期間]: 選択した調整期間に逆仕訳入力を作成します。ドロップダウン リストをクリックして、([詳細カレンダー] で定義した) 有効な調整期間のリストを表示します。このオプションを選択した場合は、[逆仕訳日] も入力する必要があります。逆仕訳日の値は、逆仕訳入力の仕訳日と会計年の入力に使用されます。

  • [ユーザー指定日付]: カレンダー上の任意の日付を選択できるようになります。このオプションを選択した場合は、調整期間と逆仕訳日も入力する必要があります。営業日ではない日付を入力し、ビジネス ユニットに休日リスト ID が割り当てられている場合は、エラー メッセージが表示されます。逆仕訳日はリセットされません。営業日である日付を再入力する必要があります。

参照番号

各仕訳から、ドキュメントや個人、請求書、日付、または取引のソースを追跡するために役立つその他の情報を参照できるようになります。

ドキュメント タイプ

ドキュメント連番が有効化されているビジネス ユニットに対して PeopleSoft 配賦プロセスを実行している場合は、ドキュメント タイプを選択する必要があります。ドキュメント タイプを選択しないと、エラーが表示されます。一部のビジネス ユニットがドキュメント連番を必要としている場合は、そのビジネス ユニットでドキュメント連番を有効化するかどうかにかかわらず、配賦ルールにドキュメント タイプを割り当てます。どのビジネス ユニットにもドキュメント連番を有効化しない場合、[ドキュメント タイプ] フィールドは使用できません。

消費税処理を省略

配賦プロセスで消費税処理をスキップする場合にクリックします。

[消費税処理を省略] を選択しない場合でも、配賦によって作成され編集された仕訳では、消費税適用対象勘定科目に消費税行が作成されません。消費税処理では、配賦プロセスによって作成された消費税勘定科目を処理します。

ただし消費税処理では、二重計算を防ぐために、配賦によって作成された消費税適用対象勘定科目に消費税行を作成しません。

仕訳転記

仕訳を転記します。このオプションを選択した場合は、[仕訳編集][仕訳の予算チェック] の各チェック ボックスが自動的に選択されます。後から予算プロセッサを実行してコミットメント コントロール元帳を更新する場合は、[仕訳の予算チェック] チェック ボックスの選択を解除できます。

仕訳編集

PeopleSoft 配賦プロセスが作成した仕訳を編集します。これにより、後から別のプロセスで編集する必要がなくなります。このオプションは、仕訳を転記せずに編集する場合に選択します。このオプションは通常、複数ステップの配賦プロセスにおいて、次のステップに渡す配賦元金額が前のステップの配賦先から渡される場合に選択します。仕訳を転記しない場合、元帳は更新されません。そのため、複数ステップの次のステップは、元帳から間違ったデータを取得します。このオプションを選択した場合、PeopleSoft 配賦プロセスは最初に仕訳編集処理 (GL_JEDIT) を呼び出して、仕訳を編集します。

仕訳プロセスで仕訳が失敗した場合、仕訳は元帳に転記されず、PeopleSoft 配賦プロセスは [配賦ステップ...は完了し、仕訳は作成されましたが、転記されませんでした。] というエラー メッセージを発行します。仕訳編集プロセスでは、仕訳は無効なチャートフィールド、貸借一致チャートフィールド、またはチャートフィールド組合せ編集などのさまざまな理由で失敗します。問題の原因を判別できたら、これを防ぐために配賦ステップの定義を変更する必要があります。

仕訳の予算チェック

予算プロセッサを実行してコミットメント コントロール元帳の仕訳の予算チェックを行うには、このチェック ボックスを選択します。このオプションは、コミットメント コントロール元帳を有効化している場合にのみ使用できます。このオプションを選択した場合は、[仕訳編集] が自動的に選択されます。仕訳の予算チェックを行う前に、仕訳を編集する必要があります。

仕訳なしの場合

PeopleSoft 配賦プロセスの動作を指定します。

  • [エラー メッセージの発生] タイプの仕訳なしメッセージを発行します。

  • [警告メッセーシの発生] タイプの仕訳なしメッセージを発行します。

コミットメント コントロール

[コミットメント コントロール] リンクをクリックして、コミットメント コントロール ページにアクセスします。

[コミットメント コントロール金額タイプ] フィールドで、次のオプションを選択します。

フィールドまたはコントロール

定義

実際/認識

支出の実際の金額または認識済収益取引を選択します。

エンカンバランス

仕訳が実際の取引ではない場合に選択します。代わりに、支払が承認された金額が記録されます。これは通常、契約または発注を作成する場合に発生します。

プレエンカンバランス

仕訳が実際の取引ではない場合に選択します。代わりに、支出を前提とした金額が記録されます。これは通常、調達を作成する場合に発生します。

回収済収入

仕訳に前回収益取引の回収済金額を記録する場合に選択します。

実際/認識/回収

収入見積予算元帳の認識金額と回収金額の両方を仕訳に記録する場合に選択します。

計画済

支出を計画している金額を仕訳に記録する場合に選択します。これは見積の金額であり、まだ実際の取引にはなっていません。

予算チェックの省略または上書き

[コミットメント コントロール] リンクをクリックして、コミットメント コントロール ページにアクセスします。

フィールドまたはコントロール

定義

予算チェックを省略

このオプションを選択して、仕訳で予算チェックを省略することを一時的に許可します。このフィールドは、コミットメント コントロールを有効にした場合にのみアクティブになります。

上書き

選択した場合は、仕訳入力で予算金額を超えても、予算チェックに合格できるようになります。このフィールドには、上書きしたユーザー ID と上書き日付が表示されます。

予算入力タイプ

コミットメント コントロール予算仕訳には次のオプションが適用されます。

フィールドまたはコントロール

定義

当初

当初の予算仕訳入力であることを示します。採用または承認された予算を記録するために使用します。

調整

当初の予算に対する調整であることを示します。

親予算オプション

発生元の仕訳には、親予算への影響の自動生成が関連しています。発生元の仕訳は、手動または仕訳インポート、あるいは配賦によって入力された子レベルの予算、予算調整、または振替予算仕訳であり、親または複数の親予算レベルへの影響が生成されます。

親予算の自動生成については、コミットメント コントロールのドキュメントで、予算の転記に関連して説明しています。

PeopleSoft Commitment Control』「Generating Parent Budgets Budget Adjustments and Budget Transfers Automatically[英語版]を参照してください。

テーブル出力オプション

フィールドまたはコントロール

定義

テーブル出力オプション

選択した配賦先または相殺レコードが配賦の配賦先ページまたは配賦の相殺ページで [任意のテーブル] に設定されている場合は、[テーブル出力オプション] フィールドが使用可能になり、[既存金額を置換] または [既存金額の更新] を選択できるようになります。

通貨換算

PeopleSoft 配賦プロセスは、通貨換算フィールドを使用して、配賦先および相殺の基本通貨金額を換算します。配賦先と相殺の基本通貨が配賦元の基本通貨と異なる場合、プロセスによって基本通貨が換算されます。テーブルに配賦する場合は、配賦先および相殺のビジネス ユニットが一般会計のビジネス ユニットである必要があります。そうでないと、基本通貨金額は換算されません。

フィールドまたはコントロール

定義

レート タイプ

通貨換算の為替レート タイプを指定します。仕訳に配賦する際にレート タイプが空白である場合は、配賦先および相殺の元帳グループの主元帳からレート タイプが使用されます。テーブルに配賦する際にレート タイプが空白である場合、基本通貨金額は換算されません。

通貨の有効日コード

配賦について、次のうち 1 つを選択します。

  • [仕訳日]

  • [指定日]

端数処理オプション ページ (ALLOC_ROUND_OPTN) を使用して、配賦金額の端数処理および端数配賦の方法を定義します。

このオプションは、均等配分、固定基準の配賦、レコード基準の比例配分の配賦タイプにのみ有効です。

画像: 配賦ステップ定義 - 端数処理オプション ページ

次の例では、配賦ステップ定義 - 端数処理オプション ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

配賦ステップ定義 - 端数処理オプション ページ

フィールドまたはコントロール

定義

端数処理オプション

配賦金額の端数処理に使用する方法を、次のオプションから指定します。

  • [四捨五入]: これはデフォルトです。配賦金額の端数は、通貨コントロール値の小数部桁数に基づいて処理されます。たとえば、104.495 は 104.50 GBP に端数処理されます。

  • [切り捨て]: 配賦金額の端数は、通貨コントロール値の小数部桁数に基づいて、最も近い小数まで切り捨てられます。たとえば、104.495 は 104.49 GBP に切り捨てられます。

  • [切り上げ]: 配賦金額の端数は、通貨コントロール値の小数部桁数に基づいて、最も近い小数まで切り上げられます。たとえば、104.495 と 104.494 はいずれも 104.50 GBP に切り上げられます。

  • [打ち切り]: 配賦金額の端数は、通貨コントロール値の小数部桁数までで打ち切られます。たとえば、104.495 と 104.4949 は 104.49 GBP に切り捨てられます。

端数配賦

比例配分、均等配分、および固定基準の各配賦タイプでは、配賦先および相殺の金額と配賦される配賦元金額の貸借を一致させます。つまり、配賦元金額の 100 パーセントを配賦先および相殺金額に配賦することを試みます。その場合に、端数が発生することがあります。[端数配賦] オプションを使用すると、端数の配賦先を自由に決められるようになります。パフォーマンス向上のため、配賦は 1 行ごとではなくセット ベースで処理されます。そのため、比例配分、均等配分、および固定基準の配賦タイプには、このオプションが必要です。

  • [先頭ターゲット行]: これはデフォルトです。最初の配賦先行に端数を配賦します。

  • [チャートフィールド指定]: 端数を配賦するチャートフィールドを定義します。

  • [最終ターゲット行]: 最後の配賦先行に端数を配賦します。

  • [最大ターゲット行]: 配賦先金額が最も大きい配賦先行に端数を配賦します。

定義の中で、チャートフィールド間の配賦またはチャートフィールドのグループ化が行われている場合、端数は各グループまたはチャートフィールド値に配賦されます。

注: 適正なパフォーマンスを維持できるように、最初の 2 つのオプションを選択することをお勧めします。

[フィールド名][フィールド値]

[端数配賦] オプションに [チャートフィールド指定] を選択した場合は、端数を配賦するチャートフィールドの組合せを入力します。[フィールド名] フィールドにチャートフィールドを入力し、[フィールド値] フィールドにチャートフィールド値を入力します。たとえば、フィールド名に [ACCOUNT] を入力し、フィールド値に [100000] を入力します。

次の例では、このページで示したオプションの 1 つを選択した場合に、配賦金額の端数がどのように処理されるかを示します。

フィールドまたはコントロール

定義

配賦タイプ

均等配分。

配賦元金額

1000.00 (通貨桁数 2、USD)。

配賦元係数

100.00。

基準

部門 ID: 11001、12000、13000、14000、15000、16000。

配賦先

勘定科目: 100000。

部門 ID: 基準の値を使用。

例 1

最初の例では、次のオプションを指定した場合に、配賦金額の端数がどのように処理されるかを示します。

フィールドまたはコントロール

定義

端数配賦

チャートフィールド指定。

勘定科目: 100004。

部門 ID: 41000。

端数処理オプション

四捨五入。

次の式を使用して金額が計算されます。

配賦金額 = (配賦元金額 (配賦元係数/100)) (基準金額/基準合計)。

(1000 (1/6)) = 166.67 端数処理済。

勘定科目

部門 ID

配賦済金額

100000

11001

166.67

100000

12000

166.67

100000

13000

166.67

100000

14000

166.67

100000

15000

166.67

100000

16000

166.67

100004

41000

-0.02

例 2

2 番目の例では、次のオプションを指定した場合に、配賦金額の端数がどのように処理されるかを示します。

フィールドまたはコントロール

定義

端数配賦

最終ターゲット行。

端数処理オプション

切り上げ。

次の式を使用して金額が計算されます。

配賦金額 = (配賦元金額 (配賦元係数/100)) (基準金額/基準合計) + .005。

(1000 (1/6)) = 166.67 端数処理済。

勘定科目

部門 ID

配賦済金額

100000

11001

166.67

100000

12000

166.67

100000

13000

166.67

100000

14000

166.67

100000

15000

166.67

100000

16000

166.65

例 3

3 番目の例では、次のオプションを指定した場合に、配賦金額の端数がどのように処理されるかを示します。

フィールドまたはコントロール

定義

端数配賦

最大ターゲット行。

端数処理オプション

切り捨て。

次の式を使用して金額が計算されます。

配賦金額 = (配賦元金額 (配賦元係数/100)) (基準金額/基準合計) - .005。

(1000 (1/6)) = 166.67 端数処理済。

勘定科目

部門 ID

配賦済金額

100000

11001

166.70

100000

12000

166.66

100000

13000

166.66

100000

14000

166.66

100000

15000

166.66

100000

16000

166.66

バッチ レコード ページ (ALLOC_RECNAME) を使用して、PeopleSoft 配賦プロセスで使用するバッチ一時テーブルを指定します。

画像: 配賦ステップ定義 - バッチ レコード ページ

次の例では、配賦ステップ定義 - バッチ レコード ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

配賦ステップ定義 - バッチ レコード ページ

フィールドまたはコントロール

定義

計算ログ レコード

デバッグのための完全なオーディット トレールの計算ログを作成します。配賦リクエスト ページで [計算ログ作成] オプションを選択します。実績元帳に対して処理される全ての配賦ステップには、提供される計算ログ レコードの ALLOC_CALC_LOG を使用できます (予算元帳の場合は実績元帳と異なるチャートフィールドが含まれている可能性があるため、対象外です)。配賦が実績元帳に対して処理されない場合は、[計算ログ レコード] フィールドを変更するか、一意のレコードを作成します。

配賦元

配賦元データの一時テーブルを指定します。PeopleSoft 配賦プロセスは、このテーブルを使用して配賦元の一時データを保存します。

基準

基準データの一時テーブルを指定します。PeopleSoft 配賦プロセスは、このテーブルを使用して基準の一時データを保存します。

配賦先詳細

配賦先詳細データの一時テーブルを指定します。PeopleSoft 配賦プロセスは、このテーブルを使用して配賦先の一時データを保存します。

配賦先サマリ

配賦先サマリ データの一時テーブルを指定します。PeopleSoft 配賦プロセスは、このテーブルを使用して配賦先と相殺のサマリ データを保存します。

相殺詳細

相殺詳細データの一時テーブルを指定します。仕訳に配賦する際に、相殺データを保存するために個別の一時テーブルが使用されることがあります。

相殺サマリ

[相殺サマリ] データの一時テーブルを指定します。データは配賦先レコードまたは仕訳から要約されます。仕訳に配賦する際に、相殺サマリ データを保存するために個別の一時テーブルが使用されることがあります。

配賦先残高

配賦先残高データの一時テーブルを指定します。PeopleSoft 配賦プロセスは、このテーブルを使用して、配賦先と相殺を配賦元金額に対して貸借一致させるために必要な配賦先残高行を保存します。

計算ログ

計算ログに一時テーブル (ALC_CLOG_TAO) を指定します。

デフォルト

[デフォルト] ボタンをクリックしてデフォルトの一時テーブルを割り当てます。配賦元、基準、配賦先、および相殺の設定に基づいて一時テーブルが割り当てられます。

これらの標準一時テーブル (TAO) は、PeopleSoft が提供します。

一時テーブル

一般会計

プロジェクト

計算ログ

ALC_CLOG_TAO

ALC_CLOG_TAO

配賦元

ALC_GL_P_TAO

ALC_PC_P_TAO

基準

ALC_GL_B_TAO

ALC_PC_B_TAO

基準サマリ

ALC_GL_BS_TAO

ALC_PC_BS_TAO

配賦先詳細

ALC_GL_T_TAO

ALC_PC_T_TAO

配賦先サマリ

ALC_GL_TS_TAO

ALC_PC_TS_TAO

相殺詳細

ALC_GL_O_TAO

ALC_PC_T_TAO

相殺サマリ

ALC_GL_OS_TAO

ALC_PC_TS_TAO

配賦先残高

ALC_GL_TB_TAO

ALC_PC_TB_TAO

標準の一般会計 TAO テーブルを使用して、元帳 (全ての元帳、コミットメント コントロール、プロジェクト、予算を含む) および仕訳データを配賦します。

標準のプロジェクト コスト管理 TAO テーブルを使用して、プロジェクト リソース データを配賦します。

注: PeopleSoft 配賦プロセスでは、仕訳への配賦の際に、処理のパフォーマンスを最適化するために相殺詳細と相殺サマリ データ用の個別の一時テーブルを使用することがあります。個別の一時テーブルを使用する必要があるかどうかは、実行時に決まります。相殺の詳細とサマリに異なるテーブルを指定したにもかかわらず、相殺データを処理するための個別の一時テーブルが使用されない場合があります。プロジェクト管理用の相殺詳細と相殺サマリの各 TAO テーブルは提供されません。これらのテーブルは仕訳への配賦に使用されないためです。

提供される標準の TAO テーブルを使用することをお勧めします。

注: [配賦元レコード タイプ] フィールドに値 [任意のテーブル] を指定した場合は、提供される ALC_GL_P_TAO テーブルに必要となるフィールドを追加します。

独自のカスタマイズされた TAO テーブルを使用する場合は、提供される TAO テーブルをモデルとして使用します。TAO テーブルを作成するには、提供される TAO テーブルを開き、別名で保存します。次のフィールドが必要です。

  • PROCESS_INSTANCE、LOGICAL_RECORDS、BUSINESS_UNIT、BUSINESS_UNIT_IU。

  • 勘定科目や部門 ID など、プロセスに適用されるチャートフィールド。

  • 配賦される金額に適用される金額フィールドと通貨コントロール フィールド。

    これには、ALLOC_POOL_AMT、ALLOC_POOL_PBA、ALLOC_POOL_PTR、ALLOC_BASIS_AMT、ALLOC_BASIS_TOT といった、計算ログの配賦元および基準金額フィールドも含まれている必要があります。

  • ユニット間処理に必要なフィールド IU_TRAN_GRP_NBR および IU_ANCHOR_FLG。

  • ユニット内処理に必要なフィールド CF_VALUE1 から CF_VALUE10。

  • 基本通貨の換算に必要なフィールド BASE_CURRENCY_POOL、RATE_MULT、RATE_DIV。

  • タイムスパンに必要なフィールド ACCOUNTING_PERIOD、FISCAL_YEAR。

  • 設定に適用されるその他のフィールド。

    たとえば、特定の元帳に配賦する場合は、TAO テーブルにフィールド LEDGER を追加します。

    注: PeopleSoft 配賦プロセスでは、パフォーマンス向上のために、全ての TAO テーブルに専用の一時テーブルを使用することを試行します。独自の TAO テーブルを使用している場合は、PeopleSoft アプリケーション デザイナで作成した専用の一時テーブルを使用し、レコード タイプを一時テーブルとして定義します。PeopleSoft 配賦プロセス (FS_ALLC) の定義内に一時テーブルを定義します。

金額フィールド ページ (ALLOC_AMOUNT) を使用して、配賦元、基準、配賦先、相殺のレコード間での金額フィールドのマッピングを定義します。

画像: 配賦ステップ定義 - 金額フィールド ページ

次の例では、配賦ステップ定義 - 金額フィールド ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

配賦ステップ定義 - 金額フィールド ページ

このページを使用して、選択した配賦元レコードに配賦元金額を保存するフィールド、選択した基準レコードに基準金額を保存するフィールド、および選択した配賦先レコードと相殺レコードに計算済金額を出力する場所を定義します。

配賦の実行対象となる金額フィールドのセットをいくつも指定することができます。たとえば、プロジェクト コスト管理では、同じ配賦プロセスでリソース金額フィールドとリソース数量フィールドの両方に配賦できます。配賦元リソース金額を基準リソース金額の合計に対する比率を使用して配賦することができ、配賦元リソース数量を基準リソース数量の合計に対する比率で配賦することができます。また、配賦元のリソース金額とリソース数量の両方を、基準リソース金額の合計に対する比率で配賦することもできます。このページを使用すると、配賦元レコードのフィールドから配賦先および相殺レコードのフィールドに金額を配布する方法を、自由に定義することができます。

基本通貨残高および個別の取引通貨残高の合計残高に関する情報は、一般会計から提供されます。基本通貨の合計残高を取得するには、転記済合計金額フィールドを使用します。個別の取引通貨残高を取得するには、[転記済取引金額] フィールドを使用します。[転記済取引金額] (POSTED_TRAN_AMT) フィールドと [転記済金額合計] (POSTED_TOTAL_AMT) フィールドは、元帳テーブルにあり、異なる通貨情報が保存されます。

次に示す簡単な例では、3 つの取引について、3 つの通貨 (1000 EUR、100 USD、1000 GBP) での合計が元帳に記録されています。基本通貨は USD であるとします。また、1 EUR は 1.10 USD と等しく、1 GBP は 1.58 USD と等しいとします。3 つの取引が記録されると、元帳の残高は次のようになります。

通貨

転記済合計金額

転記済基本通貨額

転記済取引金額

EUR

1000

1100

1000

USD

2780

100

100

GBP

1000

1580

1000

注: 仕訳行の [外貨金額] (FOREIGN_AMOUNT) フィールドは取引通貨金額であり、最終的に転記済取引金額に記録されます。仕訳行の [金額] (MONETARY_AMOUNT) フィールドは基本通貨金額と等価であり、転記済基本金額に記録されます。配賦先と相殺が仕訳行である場合は、元帳と仕訳行フィールドがこのような関係にあることに注意してください。

フィールドまたはコントロール

定義

固定配賦元金額

配賦元がレコードではなく固定金額である場合に、金額を入力します。このフィールドは、配賦元ページで [配賦元レコード タイプ] フィールドに [固定金額] を指定しない場合は使用できません。

金額

[配賦元][基準][配賦先] および [相殺] の金額フィールドを選択します。配賦元、基準、配賦先および相殺の各ページで指定したフィールドとレコードに従って、金額で使用可能なフィールドがドロップダウン メニューに表示されます。元帳グループ レコードを使用し、配賦元および基準に [勘定科目] フィールドを指定し、配賦元金額を配賦先および相殺の仕訳レコードに配賦する、配賦例 (RENTEXP) の値を次に示します。

ドロップダウン メニューで使用できる値は、基準、配賦元、配賦先および相殺に指定したフィールドとレコードによって異なります。そのため、配賦を行う製品によっても異なります。たとえば、プロジェクト コスト管理と一般会計ではレコードとフィールドが異なるため、配賦の値も異なります。配賦を正しく実行できるようにするためには、レコードとフィールドの関係や、配賦元と基準、配賦先、相殺の関係について、十分に理解しておく必要があります。

  • 配賦元金額: 配賦先と相殺に配賦する金額が提供される、配賦元レコードのフィールドを選択します。

    たとえば、取引金額を配賦先と相殺に配賦する場合は、元帳レコードで [転記済取引金額] (POSTED_TRAN_AMT) を選択します。

  • 基準金額: 配賦元金額をどのような比例配分で配賦先および相殺に配布するかを決定するために使用する、基準レコードのフィールドを選択します。

  • 配賦先金額: 配賦元金額が配布される、配賦先レコードのフィールドを選択します。たとえば、仕訳行レコードの取引 (FOREIGN_AMOUNT) フィールドなどです。

  • 相殺金額: 配賦先に配布される配賦元金額が相殺または決済される、相殺レコードのフィールドを選択します。

    相殺は、二重計算を防ぐ場合にのみ必要です。たとえば、仕訳行レコードの FOREIGN_AMOUNT は、元帳への転記時に、配賦先の FOREIGN_AMOUNT フィールドに配布された金額を相殺します (帳尻を合わせます)。

基本金額

[配賦元][配賦先] および [相殺] の各フィールドの値を選択します。

  • 配賦元基本金額: 配賦元の [金額] フィールドと等価の基本通貨の金額が含まれる、配賦元レコードのフィールドを選択します。

    たとえば、POSTED_BASE_AMT は、元帳レコードの POSTED_TOTAL_AMT と等価の基本通貨です。また、MONETARY_AMOUNT は、仕訳行レコードの FOREIGN_AMOUNT と等価の基本通貨です。配賦元の基本金額を指定する場合、PeopleSoft 配賦プロセスでは、これが金額であること、および、通貨コード決定のために配賦元、配賦先および相殺に定義された通貨コントロール フィールドを使用していることを想定します。

  • 配賦先基本金額: [配賦先金額] フィールドと等価の基本通貨の金額が含まれる、配賦先レコードの [金額] フィールドを選択します。

    たとえば、MONETARY_AMOUNT は、仕訳行レコードの FOREIGN_AMOUNT と等価の基本通貨です。

  • 相殺基本金額: 仕訳行レコードの FOREIGN_AMOUNT と等価の基本通貨である、相殺レコードのフィールドを選択します。

    このフィールドに対する入力は任意です。この目的は、配賦の金額フィールドで多通貨機能サポートできるようにすることです。配賦先金額が統計金額であるか、1 つの通貨のみが含まれている場合は、このフィールドを空白のままにします。

取引金額

配賦先ページで配賦先レコードが [任意のテーブル] として指定されている場合、個別の取引通貨を配賦するには、[転記済取引金額] を指定します。このフィールドを使用するには、レコードへの配賦である必要があります。そうでない場合は金額ページに表示されません。

金額ログ

配賦元、基準、配賦先の各金額を保存しオーディット トレイルを提供する、計算ログ レコードから適切なフィールドを選択します。

基本金額ログ

計算ログ レコードから適切なフィールドを選択します。

  • 配賦元基本金額ログ: オーディット トレイル用に配賦元基本通貨金額を保存するために使用するフィールドを選択します。

  • 配賦先基本金額ログ: オーディット トレイル用に計算済配賦先基本通貨金額を保存するために使用する金額フィールドを選択します。

基準合計金額ログ

オーディット トレイル用に基準合計金額を保存するための、計算ログ レコードの金額フィールドです。[基準金額ログ] フィールドに保存されている値を [基準合計金額ログ] フィールドに保存されている値で割ると、配賦先に配布された配賦元金額のパーセントを求められます。

以下に、さまざまな配賦シナリオでの金額フィールドの設定例を示します。

たとえば、一般会計の金額を配賦している場合、配賦元レコードは元帳グループ ACTUALS であり、配賦先レコードの仕訳は ACTUALS です。配賦フィールドは次のようになります。

配賦金額フィールド

フィールド値

配賦元金額

POSTED_TRAN_AMT

配賦元基本金額

POSTED_BASE_AMT

配賦先金額

FOREIGN_AMOUNT

配賦先基本金額

MONETARY_AMOUNT

実際の配賦元レコードと配賦先レコードは、それぞれ LEDGER と JRNL_LN です。PeopleSoft アプリケーション デザイナで POSTED_TOTAL_AMT、POSTED_TRAN_AMT、POSTED_BASE_AMT の各フィールド用に定義されている通貨コントロール フィールドは CURRENCY_CD であり、BASE_CURRENCY フィールドは LEDGER レコード用です。PeopleSoft アプリケーション デザイナで FOREIGN_AMOUNT と MONETARY_AMOUNT の各フィールド用に定義されている通貨コントロール フィールドは FOREIGN_CURRENCY であり、CURRENCY_CD フィールドは JRNL_LN レコード用です。

これらの通貨コントロール フィールド定義を使用して、配賦先レコードの FOREIGN_CURRENCY フィールド値のコピー元が配賦元レコードの CURRENCY_CD フィールド値であること、および、配賦先レコードの CURRENCY_CD フィールド値のコピー元が配賦元レコードの BASE_CURRENCY フィールド値であることが自動的に決定されます。[配賦先] フィールドと [相殺] フィールドの通貨フィールド値を明示的に定義する必要はありません。

これらの通貨コントロール フィールド値はまた、PeopleSoft 配賦プロセスの通貨桁数と端数処理機能も決定します。たとえば、配賦先レコードの FOREIGN_CURRENCY フィールド値が USD である場合、FOREIGN_AMOUNT は小数部 2 桁で端数処理されます。配賦先レコードの FOREIGN_CURRENCY フィールド値が JPY (日本円) である場合、FOREIGN_AMOUNT は整数に端数処理されます。

PeopleSoft 配賦プロセスは配賦先レコードの通貨コントロール フィールド値を使用して、配賦先レコードと相殺レコードの通貨を決定します。固定配賦元金額で配賦する場合、配賦元レコードはありません。[配賦先] フィールドと [相殺] フィールドで配賦先レコードと相殺レコードの通貨フィールド値を指定する必要があります。たとえば、100.00 USD を配賦する場合は、金額ページの [固定配賦元金額] フィールドに 100 と入力します。配賦先ページと相殺ページの [フィールド値指定] グループ ボックスで、FOREIGN_CURRENCY フィールドと CURRENCY_CD フィールドを指定します。配賦先ページと相殺ページの [ソース] フィールド値を [値] に設定します。

次の表には、PeopleSoft アプリケーションで金額を配賦する場合に使用するフィールドの例を示しています。

配賦金額フィールド

フィールド値

配賦元金額

POSTED_TRAN_AMT

配賦元基本金額

POSTED_BASE_AMT

基準金額

POSTED_TOTAL_AMT

配賦先金額

FOREIGN_AMOUNT

配賦先基本金額

MONETARY_AMOUNT

相殺金額

FOREIGN_AMOUNT

相殺基本金額

MONETARY_AMOUNT

配賦元ログ金額

ALLOC_POOL_AMT

配賦元ログ基本金額

ALLOC_POOL_PBA

基準ログ金額

ALLOC_BASIS_AMT

基準ログ合計

ALLOC_BASIS_TOT

配賦先ログ金額

ALLOC_TARG_OFF_AMT

配賦先ログ基本金額

ALLOC_TARG_OFF_PBA

次の例では、PeopleSoft アプリケーションで統計金額に配賦する場合に使用するフィールドを示します。

配賦金額フィールド

フィールド値

配賦元金額

POSTED_TOTAL_AMT

配賦元基本金額

オプション

基準金額

POSTED_TOTAL_AMT

配賦先金額

STATISTIC_AMOUNT

配賦先基本金額

オプション

相殺金額

STATISTIC_AMOUNT

相殺基本金額

オプション

配賦元ログ金額

ALLOC_POOL_AMT

配賦元ログ基本金額

オプション

基準ログ金額

ALLOC_BASIS_AMT

基準ログ合計

ALLOC_BASIS_TOT

配賦先ログ金額

ALLOC_TARG_OFF_AMT

配賦先ログ基本金額

オプション

PeopleSoft アプリケーションで、統計配賦元金額 (時間など) に基準金額 (時給など) を乗算して配賦先金額を作成する場合は、配賦先と相殺のレコードに FOREIGN_CURRENCY フィールドと CURRENCY_CD フィールドの値を明示的に指定します。金額フィールドは次のように定義されます。

配賦金額フィールド

フィールド値

配賦元金額

POSTED_TOTAL_AMT

配賦元基本金額

オプション

基準金額

POSTED_TOTAL_AMT

配賦先金額

FOREIGN_AMOUNT

配賦先基本金額

MONETARY_AMOUNT

相殺金額

FOREIGN_AMOUNT

相殺基本金額

MONETARY_AMOUNT

配賦元ログ金額

ALLOC_POOL_AMT

配賦元ログ基本金額

オプション

基準ログ金額

ALLOC_BASIS_AMT

基準ログ合計

ALLOC_BASIS_TOT

配賦先ログ金額

ALLOC_TARG_OFF_AMT

配賦先ログ基本金額

ALLOC_TARG_OFF_PBA

PeopleSoft アプリケーションで次年度の予算を作成する際に、予算元帳の外貨を全て繰り越さず、代わりに全ての通貨の合計金額を使用する場合は、配賦元の基本通貨と等しい通貨コードを指定します。金額フィールドを次のように定義します。

配賦金額フィールド

フィールド値

配賦元金額

POSTED_TRAN_AMT

配賦元基本金額

POSTED_BASE_AMT

基準金額

POSTED_TOTAL_AMT

配賦先金額

FOREIGN_AMOUNT

配賦先基本金額

MONETARY AMOUNT

相殺金額

FOREIGN_AMOUNT

相殺基本金額

MONETARY_AMOUNT

配賦元ログ金額

ALLOC_POOL_AMT

配賦元ログ基本金額

ALLOC_POOL_PBA

基準ログ金額

ALLOC_BASIS_AMT

基準ログ合計

ALLOC_BASIS_TOT

配賦先ログ金額

ALLOC_TARG_OFF_AMT

配賦先ログ基本金額

ALLOC_TARG_OFF_PBA