コミットメント コントロール予算での入力イベントの使用
このトピックでは、前提条件と次の方法について説明します。
入力イベントを使用するコミットメント コントロール予算仕訳を設定および処理します。
入力イベントを使用する親予算、調整および振替の自動生成を設定します。
入力イベントを使用してコミットメント コントロール予算を設定およびクローズします。
コミットメント コントロール予算で入力イベントを使用するには、先にコミットメント コントロールを設定する必要があります。
注: 入力イベント機能は、資金ソース機能ではサポートされていません。
『PeopleSoft Commitment Control』「Setting Commitment Control Options」[英語版]、『PeopleSoft Commitment Control』「Setting Commitment Control Installation Options」[英語版] を参照してください。
予算仕訳に入力イベント コードを入力して、入力イベント トランザクションを作成できます。PeopleSoft システムには定義済の BUDG 入力イベント プロセスとその関連付けられたステップが用意されていますが、予算元帳および予算元帳グループ名に応じて既存のステップの変更が必要になる場合があります。BUDG プロセスには次のステップが含まれています。
プロセス |
ステップ |
---|---|
BUDG |
|
定義済のプロセスには、入力イベント ステップごとに 2 つのフィールドがあります。入力イベント予算仕訳の元帳および元帳グループ名は、これらの各ステップのフィールド値として表示される必要があります。そのため、ステップの定義済のフィールド値を変更し、組織の予算元帳および元帳グループ名の値と置き換える必要がある場合があります。定義済のフィールド名は次のとおりです。
ASSOCIATED_LEDGER
ASSOCIATED_LED_GRP
たとえば、元帳グループ CC_ORG および元帳 CC_ORG_BUD を使用する予算仕訳の入力イベント トランザクションを作成するには、定義済の入力イベント プロセス BUDG および入力イベント ステップ ORG の入力イベント プロセス定義ページ ([ファイナンシャルズ/サプライチェーン設定]、[共通定義]、[入力イベント]、[プロセス]、[入力イベント プロセス定義]) にアクセスし、次を実行します。
[フィールド名] および [フィールド値] グループ ボックスまでスクロールします。
フィールド名 ASSOCIATED_LEDGER の横にフィールド値 CC_ORG_BUD を入力します。
フィールド名 ASSOCIATED_LED_GRP の横にフィールド値 CC_ORG を入力します。
重要 フィールド名は変更しないでください。
新規入力イベント コード (BUDG 1 など) を作成するか、セットID FEDRL の定義済の入力イベント コード BUDGPOST を選択します。
入力イベント コード定義ページ ([ファイナンシャルズ/サプライチェーン設定]、[共通定義]、[入力イベント]、[コード定義]、[入力イベント コード定義]) にアクセスします。
定義済の入力イベント コード BUDGPOST を変更する場合は、相殺勘定科目を組織の勘定科目に変更します。
新規入力イベント コードを作成する場合は、次の情報を追加して組織の該当する勘定科目を入力します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
入力イベント プロセス |
BUDG |
発効日 |
1900 年 1 月 1 日 |
ステータス |
A |
入力イベント ステップ |
ORG |
勘定科目 |
なし |
ソース レコード仕訳テンプレート |
なし |
仕訳テンプレート |
EE_BUDGET |
相殺勘定科目 |
ユーザー定義 |
注: 組織で使用する予算のタイプごとにステップを追加する必要があります。BUDG プロセスではこれらのステップは定義済です。
入力イベントは、元の子予算仕訳、調整仕訳および振替仕訳からの親予算の自動生成によってサポートされています。
入力イベントの使用および親予算の自動生成は、予算仕訳の転記を処理するコミットメント コントロールのトピックで説明しています。
『PeopleSoft Commitment Control』「Generate Parent Budgets, Budget Adjustments, and Budget Transfers Automatically」[英語版] を参照してください。
コミットメント コントロール予算をクローズする場合は、予算締め処理プロセスで予算元帳に転記される予算仕訳を作成します。通常、その期間の予算残高をクローズするか、次の会計年度および期間に残高を繰り越すかを選択します。どちらの場合も、予算締め処理プロセスで予算仕訳が作成されます。[インストール オプション] で入力イベントを有効にした場合、予算のクローズ時に入力イベント コードを選択することができます。調整期間に予算仕訳が作成され、予算仕訳調整期間に入力イベント プロセッサにより締め入力も作成されます。これらの会計入力に対して仕訳ジェネレータを実行した場合、指定された元帳に予算仕訳調整期間日付で転記されるように、調整期間が保持されます。
このトピックでは、次の方法について説明します。
コミットメント コントロール予算締め処理の入力イベントを設定します。
コミットメント コントロール予算締め処理で入力イベントを処理します。
コミットメント コントロール予算締め処理の入力イベントの設定
コミットメント コントロール予算締め処理の入力イベントを設定するには、次の手順に従います。
入力イベント ソース取引に基づいて、次の 2 つの入力イベント ステップを含む入力イベント プロセス BUDG を設定します。
ステップ CORG の GL_BUD_CLS
ステップ RORG の GL_BUDROLL
該当する元帳グループおよび元帳を関連付けます。
プロセス BUDG の入力イベント コード (CLOSEYEAR など) を作成し、次のステップを追加します。
CORG
RORG
入力イベント ステップごとに予算締め処理会計入力を転記する勘定科目を追加します。
注: サンプルの入力イベント プロセス定義ページ ([ファイナンシャルズ/サプライチェーン設定]、[共通定義]、[入力イベント]、[プロセス]、[入力イベント プロセス定義]) を参照してください。
画像: 入力イベント プロセス定義ページ - 予算締め処理ステップ
次の例では、入力イベント プロセス定義ページ - 予算締め処理ステップのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

画像: 入力イベント プロセス定義ページ - 繰越ステップ
次の例では、入力イベント プロセス定義ページ - 繰越ステップのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

コミットメント コントロール予算締め処理での入力イベントの処理
例:
2011 年度の予算: 1000.00 USD。
消費済: 400.00 USD。
残額: 600.00 USD。
入力イベント コード: CLOSEYEAR。
入力イベント ステップ: CORG および科目 4610 (借方) および 4510 (貸方)。
入力イベント ステップ: 科目 4510 (借方) および 4610 (貸方) に対する RORG。
この例に基づいて、コミットメント コントロール予算締め処理プロセスを実行した後で、入力イベント プロセッサを選択してこれらの会計行を生成すると、仕訳ジェネレータでは、これらを使用して、入力イベント プロセス定義ページで指定された元帳および元帳グループに転記される仕訳が作成されます。
勘定科目 |
会計年度 |
会計期間 |
金額 |
---|---|---|---|
4610 |
2011 |
998 |
600.00 USD |
4510 |
2011 |
998 |
<600.00> USD |
4510 |
2012 |
0 |
600.00 USD |
4610 |
2012 |
0 |
<600.00> USD |