PeopleSoft モバイル経費管理の使用
PeopleSoft モバイル経費管理の機能の概要についてのビデオ (VFO) を見るには、ここをクリックしてください。
PeopleSoft モバイル経費管理では、携帯電話またはタブレットから次のことができます。
経費レポートを入力、管理、および送信 (ビジネス ルール検証あり) します。
経費レポート履歴 - 過去 6 か月のレポートおよびステータスを確認します。
支出記録トランザクションを追加、確認および編集します。
イメージおよび他の必要書類が含まれる添付を追加、確認および編集します。
渡航情報、経費方針の変更などについて警告する通知を受信します。
配信された経費レポートの分析およびメトリックを表示します。
モバイル トランザクションを完了して経費レポートのサマリ ページに戻ると、入力内容により自動的データベースが更新されます。
通貨コードを変更します。
会計処理配布のチャートフィールド値 (部門、資金、プロジェクト ID およびアクティビティ ID) を指定します。
複雑な経費レポートが必要な場合はリンクを使用してフル サイトに切り替えられます。
加速度センサー テクノロジにより、縦向き表示と横向き表示を自動的に検出します (電話表示またはタブレット表示)。
Web ベースです (Wi-Fi 接続が必要)。AppStore からのインストールは必要ありません。
モバイル経費管理を使用するには、システム全体での設定が必要です。「PeopleSoft モバイル アプリケーションの設定」を参照してください。「インストール オプション - 経費管理ページ」から経費レポートでの領収書の添付およびイメージを有効化します。
PeopleSoft モバイル経費管理で領収書の添付およびイメージを使用する場合、次の最低要件が適用されます。
全ての Apple デバイスの最低要件 - iOS 6 (iOS 6.1 でテスト済)。
Android デバイスの最低要件 - 4.2.1 で Chrome ブラウザ Android アプリケーションを使用 (Android 4.2.1 でテスト済)。
Android デバイスでイメージではない添付を表示するには、モバイル承認オプション ページでレポート ノード設定に [プロセス サーバー] を指定する必要があります。「モバイル承認オプション ページ」を参照してください。
モバイル経費管理を使用するには、システム全体での設定が必要です。「PeopleSoft モバイル アプリケーションへのアクセス」を参照してください。
「従業員セルフサービス ページ」から [承認] を選択し、それから [経費管理] ボタンを選択します。
画像: モバイル経費管理のサインイン ページ (タブレットのみ)
次の例では、モバイル経費管理のサインイン ページ (タブレットのみ) のフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ユーザー ID およびパスワードを使用してサインインすると、経費管理のプライマリ ホームページが表示されます。経費管理のホームページは携帯電話とタブレットのどちらから起動しても実質的に同じであり、同じ機能が含まれています。唯一の違いは、携帯電話バージョンは携帯電話デバイスの小さな画面に合わせてスケーリングされているという点です。
このトピックでは経費管理ホームページを示し、次の方法について説明します。
支出記録経費の追加 (経費クイック追加)。
支出記録トランザクションの確認。
モバイル経費レポートの作成。
添付およびイメージの追加および表示。
経費履歴の確認。
モバイル タブレットからサインインすると、経費管理ホームページは画面に合うように自動的に調整されます。
画像: モバイル経費管理ホームページ (モバイル タブレットでの表示)
次の例では、モバイル経費管理ホームページ (モバイル タブレットでの表示) のフィールドおよびコントロールを説明します。

ボタン |
説明 |
---|---|
経費クイック追加 |
トランザクションを支出記録に直接追加するために選択します。「支出記録経費の追加」を参照してください。 |
支出記録 |
支出記録トランザクションを確認および編集するために選択します。「支出記録トランザクションの確認」を参照してください。 |
経費レポート作成 |
新規経費レポートを追加するために選択します。「モバイル経費レポートの作成」を参照してください。 |
経費履歴 |
過去 6 か月の経費レポートおよびそのステータスを確認するために選択します。「経費履歴の確認」を参照してください。 |
未提出レポート |
保留経費レポートにアクセスするために選択します。経費の入力は、自分がログインに使用したユーザー ID に関連付けられている従業員に制限されます。それからレポートを開き、さらに編集してから支払を送信できます。 |
承認または支払待ちレポート |
承認または支払待ちの送信済経費レポートにアクセスするために選択します。レポートを開き、ステータスをチェックできます。レポートの支払が行われると、このページには表示されなくなりますが、[経費履歴] で表示できます。 |
承認対象レポート |
モバイル承認アプリケーションにアクセスし、自分の確認および承認が必要な全ての経費レポートを表示するために選択します。 |
通知 |
経費方針の通知、渡航安全情報の変更などに関するメッセージを表示します。これらの通知は通知/発表ページを使用して設定します。「通知/発表ページ」を参照してください。 |
(分析およびメトリックのチャート) |
ホームページのタブレット ビューでは、最大 3 つの分析チャート (タイプ別支出記録、ステータス別経費レポート、承認対象経費レポート) を表示できます。どのチャートも携帯電話で表示できますが、一度に表示できるのは 1 つのみです (スワイプすると次のチャートに移ります)。 |
フッター ボタン
モバイル経費管理アプリケーションのほとんどのページのフッターには次のボタンが表示されます。
ボタン |
説明 |
---|---|
フル サイト |
任意のモバイル経費管理ページまたはサブページで選択すると、従来の経費管理のユーザー インターフェイスが表示される PeopleSoft フル サイトにアクセスでき、全ての PeopleSoft メニューを使用できます。モバイル インターフェイスと従来のアプリケーションは任意に切り替えることができます。フル サイトのデフォルト ビューはワークリスト ページです。 |
リフレッシュ |
選択するとホームページをリフレッシュします。 |
サインアウト |
選択するとモバイル経費管理アプリケーションからログアウトします。 |
ホーム |
選択するとアプリケーションの任意の場所から経費管理ホームページに戻ります。 |
[フル サイト] フッター ボタンを選択すると、PeopleSoft フル サイトにアクセスします。
画像: ワークリスト ページ
次の例では、ワークリスト ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

デフォルトでは自分のワークリストが表示されます。ここから、従来の PeopleSoft アプリケーションの任意の場所に移動できます。目的の機能を実行したら、[ホーム] ボタンを選択してモバイル経費管理アプリケーションに戻ります。
経費管理ホームページから [経費クイック追加] ボタンを選択して、モバイル デバイスから支出記録トランザクションを追加します。
画像: 支出記録トランザクションの追加ページ
次の例では、支出記録トランザクションの追加ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

このページには、エントリができるだけシンプルになるように、最低限のフィールド セットが表示されます。
注: 他のフィールドは、経費タイプの設定ページ (EX_EXPENSE_TYPES1) で特定の経費タイプに対して指定されている必須フィールドに基づいて動的にこのページに表示されます。たとえば、空路出張を選択すると、[航空券番号] および [利用先] フィールドが表示されます (例外あり)。詳細については、『PeopleSoft Expenses』「Expense Types 1 Page」[英語版] を参照してください。
支出記録トランザクションの詳細については、『PeopleSoft Expenses』「Understanding My Wallet Transactions」[英語版] を参照してください。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
経費タイプ カテゴリ |
矢印を選択して経費カテゴリのリストから選択します。選択した経費カテゴリに基づいて、対応する経費タイプがフィルタされて [経費タイプ] ドロップダウン リストに表示されます。経費タイプ カテゴリを選択しない場合、全ての経費タイプが [経費タイプ] ドロップダウン リストに表示されます。 |
経費タイプ |
矢印を選択して経費タイプのリストから選択します。トランザクションを保存したら、経費タイプを変更することはできません。行を削除して新しい行を作成する必要があります。 |
日付 |
トランザクション日を入力します。現在の日付がデフォルト値です。 |
支払タイプ |
支払タイプを選択します。従業員プロファイル - ユーザー デフォルト ページ (EX_EE_USER_PREF) に支払タイプのデフォルトが指定されている場合、そのデフォルトがここに表示されます。指定されていない場合は、このフィールドにデフォルト値は表示されません。詳細については、PeopleSoft 経費管理の製品ドキュメントの「Viewing or Modifying User Defaults」を参照してください。 支払タイプに複数のクレジット カードが指定されている場合 (たとえば複数の American Express など)、[フル サイト] ボタンを選択して正しいクレジット カードを選択できます。 |
取引金額/取引通貨 |
経費トランザクションの金額を入力し、トランザクション通貨を選択します。通貨のデフォルト値は、従業員プロファイル – ユーザー デフォルト ページで指定されたものと同じです。『PeopleSoft Expenses』「Employee Profile - User Defaults Page」[英語版] を参照してください。 |
このページを使用して、支出記録トランザクションを確認および編集します。
ナビゲーション
経費管理ホームページから [支出記録] ボタンを選択します。
画像: 支出記録ページ
次の例では、支出記録ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

このページには、払戻のために経費レポートにまだインポートされていない未処理の支出記録エントリが全てリストされます。トランザクションのソースは複数あり、クレジット カード データ フィード、従来の支出記録コンポーネント、およびモバイル経費管理の経費クイック追加が含まれます。
トランザクションはインポートの前に確認および編集でき、1 つまたは複数のトランザクションを削除することもできます。クレジット カード フィード トランザクションはここでは編集または削除できません。
経費タイプに基づいてトランザクションをフィルタするには、一番上の行にある矢印ボタンを選択します。
1 つまたは複数のトランザクションを削除するには、支出記録ページの最上部の [編集] ボタンを選択します。削除対象として選択できるようにトランザクションの左側に列が追加されます (ページ最上部に [削除] ボタンが表示されます)。
個別のトランザクションを表示または編集するには、トランザクション行の右端にある矢印ボタンを選択します。変更を保存またはキャンセルできます。
経費ヘッダー ページを使用して、新規の空白レポートを開始します。
ナビゲーション
経費管理ホームページから [経費レポート作成] ボタンを選択します。
画像: 経費ヘッダー ページ
次の例では、経費ヘッダー ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

まず経費ヘッダー ページが表示され、説明の追加、ビジネス目的の選択、およびコメントの追加ができます。完了したら [保存] ボタンをクリックします。
[デフォルト会計処理] ボタンを選択して経費レポートのデフォルトのチャートフィールド値を設定します。
画像: デフォルト会計処理ページ
次の例では、デフォルト会計処理 ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

これらのデフォルトはヘッダー レベルで設定されるため、この経費レポートの全てのトランザクションは、行レベルで上書きされていない限り、この部門、資金、プロジェクト、およびアクティビティの組合せに対して請求されます。モバイル経費のヘッダー レベルでのパーセント分割はありませんが、トランザクション行レベルで単一の上書きを指定できます。複数の行においてパーセント分割または行レベル分割が必要な場合は、フル サイト (標準ユーザー インターフェイスの入力ページ) を使用する必要があります。
[部門]、[資金]、[プロジェクト] および [アクティビティ] フィールドが従業員権限テンプレート (EX_EE_PRIV_TMPL) のロールに対して設定されている場合、これらのフィールドは特定のユーザーに対してのみ表示されます。
詳細については、『PeopleSoft Expenses』「Understanding Employee Privilege Templates」[英語版] を参照してください。
[部門] および [資金コード] が表示されるようにするには、GL チャートフィールド権限を [変更] または [表示] に設定する必要があります。[プロジェクト] および [アクティビティ] が表示されるようにするには、[PC チャートフィールド] を [変更] に設定する必要があります (プロジェクト コスト管理製品がインストールされている場合のみ。インストールされていない場合はこれらのフィールドは表示されません)。説明されているとおりの適切な権限がユーザーにない場合、[会計処理デフォルト] ボタンも表示されません。
経費レポートのデフォルトのチャートフィールド値を設定したら、[OK] ボタンを選択します。経費ヘッダー ページに戻ったら、[保存] ボタンを選択します。経費レポート編集ページが表示されます。
画像: 経費レポート編集ページ
次の例では、経費レポート編集 ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
経費の追加 |
新しい経費トランザクションを (支出記録ではなく) 経費レポートに直接追加するのに選択します。 |
支出記録 |
支出記録トランザクションを提出用にこの経費レポートにインポートするよう選択するために選択します。トランザクションを選択したら、[インポート] ボタンを選択します。選択したトランザクションが経費レポートに表示されます。 |
例外 |
この経費レポートでトリガされた全ての例外 (支出値限度超過、会社指定外利用先など) を表示するのに選択します。赤い丸に表示された数は、例外の数を示します。このボタンを選択すると、例外のある経費行のみが表示されます。各トランザクションをドリルインして、例外に対するコメントを記述できます。 |
送信 |
経費レポートを承認を受けるために提出するのに選択します。エラーがある場合、エラーが表示され、さらに情報が必要であることが示されます。正しく提出するにはエラーを修正する必要があります。 |
必要であれば、ヘッダー情報の右側の矢印ボタンを選択してヘッダー詳細を編集します。
[経費の追加] ボタンを選択して直接経費明細を追加すると、経費行ページが表示されます。
画像: 経費行ページ
次の例では、経費行ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

[経費タイプ] を選択して関連する動的フィールドを指定します。
注: 日当をデフォルトとして使用した経費タイプはサポートされていません。(経費タイプ設定で) 日当チェック ボックスがアクティブ化された経費タイプは、モバイル経費管理の使用可能な経費タイプのリストからは除外されます。日当経費タイプが指定された既存の経費レポートを開いた場合、モバイル経費管理でトランザクションを表示することはできますが、編集やコピーはできません。
この経費行のチャートフィールド値のデフォルトを上書きするには [配布] ボタンを選択します。ヘッダー レベルのデフォルトについて説明したこの情報は同じように行レベルでも適用されます。「会計処理デフォルト ページ」を参照してください。
モバイル経費管理の添付で使用可能な主な機能には次のようなものがあります。
モバイル支出記録トランザクションへの、およびモバイル経費レポートのレポート ヘッダー レベルおよびレポート行レベルへの添付機能。既存の経費レポート機能と同じように、モバイルの添付機能はインストール オプション - 経費管理ページから有効化できます。
カメラの使用またはデバイス ギャラリーからのイメージの選択による添付のアップロード。
添付 (イメージ、PDF、Word ドキュメントおよびテキスト ファイル) の表示。イメージ以外のサポートされているファイルの表示については、モバイル デバイスによって一部制限または動作の違いがあります。
支出記録トランザクションをインポートする際の、モバイル経費レポート行への支出記録トランザクションの添付のコピー。
支出記録トランザクションに関連付けられている経費行が経費レポートから削除されたときの、支出記録トランザクションの添付の復元。
1 つまたは複数の添付の削除。
モバイル経費管理では次の添付アクションを実行できます。
モバイル デバイスから、カメラの使用またはデバイス ギャラリーからイメージを選択して添付をアップロードする。支出記録領収書ページまたは経費レポート ヘッダーまたは行の領収書ページから [領収書の追加] ボタンを選択すると、写真またはビデオを撮影するか、既存のイメージを選択するか、またはキャンセルするオプションが表示されます。iPhone で表示したオプションの例を次に示します (ユーザー インターフェイスはモバイル デバイスによって異なりますので注意してください)。
アップロード後にすぐに添付を表示する。写真を撮影したら、再撮影、プレビュー、および写真を使用するオプションが表示されます。iPhone でのこのオプションの例を次に示します (ユーザー インターフェイスはモバイル デバイスによって異なりますので注意してください)。
スワイプ モーションによる単一の添付の削除。
複数の添付の一括削除には [編集] および [削除] ボタンを使用します。
支出記録トランザクションを経費レポートにインポートする際の、経費レポート行への添付のコピー。
支出記録トランザクションが経費レポートから削除されたときの、支出記録の添付の自動復元。
モバイル デバイスの添付の制限
モバイル経費管理の主要な機能は、イメージ ファイルのアップロードと表示です。デスクトップからは全てのファイル タイプがアップロードできますが、モバイル経費管理ではイメージ ファイルの表示がサポートされ、非イメージ ファイルの表示についてはいくらかの制限があります。モバイル デバイスの添付には次の制限が適用されます。
サポートされているイメージ ファイル (gif、jpg、jpeg、bmp および png) についてはどのプラットフォームにおいても同じように扱われます。
注: TIF ファイルおよび上記にリストされていないイメージ ファイル タイプについては、表示はサポートされていません。
PDF 添付ファイル:
Android - 表示のために自動的にダウンロードされます。添付がレポート ノードに配布されるまで待つ必要がある場合があります。
Apple デバイス – 表示されます。
デスクトップ/Apple Safari ブラウザ - ファイルが新規ブラウザ タブで開きます。これが機能するためにはポップアップを許可する必要があります。
Word ドキュメント
Android - 表示のために自動的にダウンロードされます。添付がレポート ノードに配布されるまで待つ必要がある場合があります。
Apple デバイス - フルスクリーン モードでの表示はサポートされていません。
デスクトップ/Apple Safari ブラウザ - ファイルが新規ブラウザ タブで開きます。これが機能するためにはポップアップを許可する必要があります。
テキスト ファイルは全てのプラットフォームで同じようにサポートされます。
ステータスが承認待ちのレポートおよび履歴経費レポートの場合、添付は表示のみです (添付の追加および削除はできません)。
経費履歴ページにアクセスするには、経費管理ホーム ページから [経費履歴] ボタンを選択します。
画像: 経費履歴ページ
次の例では、経費履歴ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

過去 6 か月の全ての経費レポート、仮払金、出張申請およびそのステータスを表示します。仮払金および出張申請についてはサマリを表示できますが、詳細を表示するドリルダウン ページはありません。この機能はモバイル経費管理では用意されていないためです。
右矢印を選択すると経費レポートの詳細を表示します (経費レポートの場合のみ)。