この付録では、HSC SLUCONDB
ユーティリティーと SMC SMCUDBX
ユーティリティーによって呼び出される TMS (テープ管理システム) インタフェースルーチンについて説明します。これらのユーティリティーは、使用されているテープ管理システムに基づいて、適切なルーチンを呼び出します。
ルーチンは、次のものがあります。
SLUDRCA1
SLUDRRMM
SLUDRTLM
SLUDRSMC
SLUDRZAR
これらのルーチンは、ELS のインストール中に生成された SEALINK
ライブラリに含まれています。これらのルーチンから返されるデータは、SMC スクラッチ抽出ファイルのフォーマットに使用されます。
SLUDRCA1
ルーチンは、CA-1 がテープ管理システムとして定義されるときに、 A-1 テープ管理カタログ (TMC) を読み取るために呼び出されます。SLUDRCA1
は、CA-1 マクロを利用して、CA-1 TMC のレイアウトをマッピングします。
CA-1 TMC をマッピングするマクロ名は、リリース 4.9 からリリース 5.0 に変更しました。どちらのマクロも SLUDRCA1
ルーチンの末尾に配置され、CA-1 リリース 4.9 マクロというコメントが記されています。SAMPLIB
で提供されている SLUDRCA1
のバージョンは、CA-1 リリース 5.0 マクロを利用し、このマクロを使用してアセンブルされました。
CA-1 リリース 4.9 以前を使用している場合は、リリース 5.0 のマクロをコメントアウトし、リリース 4.9 のマクロの列 1 でアスタリスクを削除し、このモジュールを再アセンブルする必要があります。適切な CA-1 マクロライブラリがアセンブル SYSLIB
連結で使用されていることを確認してください。
ローカルの変更を行わずに CA-1 リリース 5.0 を実行した場合、このモジュールは再アセンブルする必要がなく、このモジュールにこれ以上行う必要はありません。ローカルでの変更がある場合は、このモジュールを再アセンブルする必要があります。
DFSMSrmm
がテープ管理システムとして定義されている場合、SLUDRRMM
ルーチンが、DFSMSrmm
レポート抽出ファイルを読み取るために呼び出されます。SLUDRRMM
は DFSMSrmm
EDGRVEXT
マクロを使用して、レポート抽出ファイルのレイアウトをマッピングします。
抽出ファイルで読み取られるフィールドには次のものがあります。
RVTYPE
(レコードタイプ)
RVVOLSER
(volser 番号)
RVLCDATE
(最終変更日付)
RVNAME
(ユニットタイプ)
RVSTATUS
(ボリュームステータス)
RVEXPDT
(ボリューム有効期限)
RVEXPDTO
(ボリュームの元の有効期限)
RVLABEL
(ボリュームラベルタイプ)。
SLUDRRMM
は抽出を処理し、ボリューム記録情報を SLUCONDB
に渡し、ここで SLUADMIN
に入力されるスクラッチカードイメージが構築されます。ボリュームスクラッチステータス (スクラッチ/非スクラッチ) が続いて、抽出ファイルのボリュームレコードごとに CDS で更新されます。
RMM レポートの日付は、ユリウス歴の日付形式にする必要があります (EDGHSKP
が PARM ’DATEFORM(J)’
で実行)。RMM
レポートに一覧表示される有効期限のないテープは、SLUDRRMM
によってスキップされます。
SLUDRTLM
ルーチンは、CA-DYNAM/TLMS がテープ管理システムとして定義されているときに、CA-DYNAM/TLMS ボリュームマスターファイル (VMF) を読み取るために呼び出されます。SLUDRTLM は、CA-DYNAM/TLMS COPY メンバーを利用して、VMF のレイアウトをマッピングします。
SLUDRTLM
は、TLMS リリース 5.4 を実行している場合や、ローカルでの変更があった場合に、再アセンブルする必要があります。このモジュールを再アセンブルする場合は、適切な CA-DYNAM/TLMS ソースライブラリがアセンブル SYSLIB
連結で使用されていることを確認してください。