この章では、Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース(OAKCLIとも呼ばれる)の内容と使用方法について説明します。現在のoakcli
コマンドのセット、それらの構文および使用上の注意が含まれ、多くのコマンドの例が示されています。
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースでは、ソフトウェアのデプロイ、コア・キーの構成、パッチの適用、監視とトラブルシューティング、仮想マシンの管理、およびOracle Databaseホームとデータベースの作成などのOracle Database Applianceの管理タスクを実行します。
Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンによっては、この章で説明されているコマンドの一部を使用できない場合があります。Oracle Appliance Managerおよびハードウェアのバージョンでサポートされているoakcli
コマンドを確認するには、次のコマンドを入力します: oakcli -h
使用方法
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースは、次のディレクトリにあります。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli
root
ユーザー・アカウントのoakcli
PATH変数には、oakcliが置かれているディレクトリのパスが定義されている必要があります。
Oracle Database Applianceは、次のディレクトリにoakcli
コマンドの実行および出力のログを保持しています。
/opt/oracle/oak/log/hostname/client/oakcli.log
構文
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのコマンドおよびパラメータでは大文字と小文字を区別しません。oakcli
では次のコマンド構文を使用します。
oakcli command object [parameters]
oakcli
構文では次のようになります。
command
は、show
、locate
、apply
などの動詞です。
object
(名詞とも呼びます)はディスクやコントローラなどの、oakcli
コマンドが操作を実行する対象のターゲットまたはオブジェクトです。オブジェクトの短縮形も使用できます。
parameters
は、コマンドの追加オプションを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。パラメータ名には先頭にダッシュが付きます(すべてのコマンドで使用可能なヘルプ・パラメータの-h
など)。
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのヘルプの使用方法
すべてのoakcli
コマンドの使用方法に関する情報を表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli -h
特定のoakcli
コマンドに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli command -h
特定のoakcli
コマンドのオブジェクトおよびそのオプションに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
oakcli command object -h
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースは通常、Oracle Database Applianceにroot
ユーザーとしてログインしている場合に使用します。root
としてログインしていない場合は、特定のタスクを実行できません。たとえば、ストレージ情報の表示はできますが、ストレージ構成の変更はできません。
SUDOでのrootユーザー・アクセスの許可
システム管理とデータベース管理が異なるグループによって処理されているか、セキュリティが大きな懸念である環境では、rootユーザー・アカウントとパスワードへのアクセスを制限することができます。SUDOにより、システム管理者は、特定のユーザー(またはユーザー・グループ)にコマンドをrootとして実行する許可を与え、その間のすべてのコマンドおよび引数をログできます。
SUDOセキュリティ・ポリシーは、/etc/sudoers
ファイルで設定されています。sudoersファイル内で、SUDO管理を簡素化するためのユーザー・グループおよびコマンド・セットを構成できます。
注意: ユーザーが任意の操作を実行できるようにSUDOを構成することは、そのユーザーにroot権限を与えることに相当します。これがセキュリティのニーズに適しているかどうかを慎重に検討してください。 |
ユーザーがrootとして任意の操作を実行できるようにSUDOを構成するには、次のように、/etc/sudoers
ファイルのコマンド・セクションに行を追加します。
## The commands section may have other options added to it.
##
## Allow root to run any commands anywhere
root ALL=(ALL) ALL
jdoe ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL�
この例では、jdoeはユーザー名です。ALL=(ALL)
は、このsudoersファイルが実装されている任意のホストでコマンドをroot
として実行する権限をjdoeユーザーに付与します。NOPASSWDは、パスワードなしでjdoeの権限を許可します。sudoersファイルは、ホストごとに異なるルールを持つ複数のホストに1つのsudoersファイルをコピーできるように設計されています。ALL
は、jdoeユーザーが任意のコマンドを実行できることを示しています。
例
ユーザーを含むsudoerファイルを構成した後、次のようにjdoeによるoakcliコマンドの実行が可能になります。root、oracleおよびgridのパスワードは要求されません。
$ sudo oakcli create database -db newdb INFO: 2015-08-05 14:40:55: Look at the logfile '/opt/oracle/oak/log/scaoda1011/tools/12.1.2.4.0/createdb_newdb_91715.log' for more details INFO: 2015-08-05 14:40:59: Database parameter file is not provided. Will be using default parameters for DB creation Please enter the 'SYSASM' password : (During deployment we set the SYSASM password to 'welcome1'): Please re-enter the 'SYSASM' password: INFO: 2015-08-05 14:41:10: Installing a new home: OraDb12102_home3 at /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_3 Please select one of the following for Database type [1 .. 3]: 1 => OLTP 2 => DSS 3 => In-Memory
関連項目
SUDOの構成および使用の詳細は、SUDOのマニュアル・ページ(>http://www.sudo.ws/sudo.html
)を参照してください。
この章の残りの部分には、このリリースで使用可能なoakcli
コマンドの構文およびその他の詳細が、アルファベット順に示されています。このリリースのコマンドの一覧は次のとおりです。
障害ディスクを物理的に交換した後、システムにローカル・ディスクを追加します。このコマンドはV1、X4-2およびX3-2にのみ使用できます。
Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。このコマンドは、ベアメタルの実装にのみ適用されます。
仮想マシンおよび仮想ディスクをクローニングするためのコマンド。
Oracle Database Applianceコンポーネントを構成するためのコマンド。
デプロイ中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。
Oracle Database Applianceコンポーネントを作成するためのコマンド。
Oracle Database Applianceコンポーネントを削除するためのコマンド。
Oracle Database Applianceをデプロイします。
ディスク書込みキャッシュを管理します。
仮想マシン・テンプレートをインポートします。
インジケータ・ライトをオンにして、ストレージ・シェルフの共有ディスクを検索します。
主にOracleサポートと協力して作業する場合に使用するために、診断情報および統計を収集します。
現在実行している仮想マシンを別のノードに移行します。
仮想マシンまたはテンプレートの構成に対して、ネットワークを追加、更新、削除します。
構成設定を監査します。
ACFSストレージ構造に使用する領域のサイズを変更します。
ローカル・ノードでODA_BASEを再起動します。
各種のOracle Database Applianceコンポーネントに関する情報を表示するためのコマンド。
ドメインUまたはODA_BASEの仮想マシンを起動するためのコマンド。
ドメインUまたはODA_BASEの仮想マシンを停止するためのコマンド。
ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフ・デバイスでテストを実行します。
Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正常に機能しているかどうかチェックします。
対象のパッケージをOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリに解凍します。
インフラストラクチャ、グリッド・インフラストラクチャ、データベースなどのソフトウェアを更新し、パッチ適用を検証します。
1つ以上のデータベースを新しいバージョンにアップグレードします。
Oracle Database Applianceの状態またはオペレーティング・システムのパッチの適用可能性を検証します。
oakcli add disk -local
コマンドは、障害ディスクを物理的に交換した後、システムにローカル・ディスクを追加するために使用します。
構文
oakcli add disk -local
使用上の注意
1ノード当たり2つを超えるディスクを追加することはできません。
oakcli add disk -local
コマンドを実行する前に、障害ドライブを取り外して新しいドライブと交換する必要があります。
このコマンドを実行する前に、新しいディスクをスロットに挿入する必要があります。
oakcli add disk -local
コマンドは、ベアメタル・デプロイメントでのみサポートされます。仮想化された構成ではサポートされていません。
oakcli
apply
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。
構文
次の構文を使用します。core_config_key_file
は、My Oracle Supportで生成されてOracle Database Applianceにコピーされた構成キー・ファイルのフル・パス名です。
oakcli apply core_configuration_key core_config_key_file [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
core_config_key_file |
構成キー・ファイルのフル・パスと名前を特定します。 |
使用上の注意
oakcli apply
コマンドは、root
としてOracle Database Applianceの最初のノードから実行します。
oakcli apply
コマンドを実行した後、Oracle Database Applianceでは両方のノードにキーが適用され、両方のノードが再起動されます。core_config_keyを表示するためにoakcli show core_config_key
コマンドを実行します。oakcli show core_config_keyを参照してください。
コア・キーの適用は、ベアメタルの実装にのみ適用されます。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでは使用できません。
例
構成キー・ファイル/tmp/set8cores.conf
を使用して、新規コア数でOracle Database Applianceを再構成します。
oakcli apply core_configuration_key /tmp/set8cores.conf ...................done INFO: Cluster will be rebooted after applying the core_configuration_key successfully INFO: .................................... INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.21' INFO: ........................................................................ INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /tmp/tmp_lic_exec.pl INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20' INFO: ........................................................................ INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /tmp/tmp_lic_exec.pl INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'
oakcli
clone
コマンドを使用して、仮想マシンまたは仮想ディスクをクローニングします。
oakcli
clone vdisk
コマンドを使用して、仮想マシンのクローンを作成します。
構文
oakcli clone vdisknew_vdisk_name
-reporepo_name
-src source_vdisk_name [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
new_vdisk_name |
クローン仮想ディスクに付ける名前 |
repo_name |
クローニング元仮想ディスクのリポジトリ・ソース名 |
source_vdisk_name |
クローニング元仮想ディスクの名前 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
vrepo1
というリポジトリに格納されたvdisk1
という既存の仮想ディスクからmy_vdisk2
という仮想ディスクのクローンを作成します。
oakcli clone vdisk my_vdisk2 -repo vrepo1 -src vdisk1
oakcli
clone vm
コマンドを使用して、仮想マシンのクローンおよびスナップ・クローンを作成します。
構文
テンプレートから仮想マシンを作成するには、次の手順を実行します。
oakcli clone vmvm_name
-vmtemplatetemplate_name
-reporepo_name
[-node 0|1]
既存の仮想マシンのスナップショット・クローンを作成するには:
oakcli clone vmvm_name
-vmsrc_name
-snap
テンプレートから仮想マシンのスナップショットを作成するには:
oakcli clone vmvm_name
-vmtemplatetemplate_name
-snap
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vm_name |
クローニングされた仮想マシンに付ける名前。 |
-vmtemplate vmtemplate_name |
クローン元の仮想マシンが含まれているテンプレートの名前。 |
-repo repo_name |
クローン元のテンプレートが含まれているリポジトリの名前。 |
-node 0 | 1 |
仮想マシンがクローニングされる共有リポジトリが含まれているOracle Database Applianceノードを指定します。
-nodeパラメータは、共有リポジトリからクローニングするときに使用する必要があり、非共有リポジトリに対しては無効です。 |
-vm src_name |
クローン元仮想マシンの名前。 |
-snap |
ソース仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートのスナップショットを作成します。 |
例
仮想マシン・テンプレートからの仮想マシン・イメージの作成
ノード0のrepo2という名前の共有リポジトリに格納されているmyol6u_15gb1
という名前の仮想マシン・テンプレートから、myol6u_test
という名前の仮想マシン・イメージを作成します。
oakcli clone vm myol6u_test -vmtemplate myol6u_15gb1 -repo repo2 -node 0
oakcli
configure
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance上のコンポーネントを構成します。
oakcli configure additionalnet
ベアメタル、ドメイン0およびODA_BASEの未構成のパブリック・ネットワークを構成します。
oakcli configure additionalnet
Oracle Database Appliance用にOracle Auto Service Requestを構成します。
CPUプールを構成します。
初期ネットワーク接続を構成します。
インフィニバンド・カードを置き換えた後に10GbE SFP+ (ファイバ)カードを構成します。
ネットワーク・カードを交換した後またはパブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えた後に、ネットワークを構成します
ODA_BASE用にCPUコア数、メモリー割当て、仮想ローカル・エリア・ネットワークを構成します。
サイズを大きくして共有リポジトリを構成します
仮想マシンを構成します。
仮想マシン・テンプレートを構成します。
oakcli configure additionalnet
コマンドを使用して、ベアメタル、ドメイン0およびODA_BASEの未構成のパブリック・ネットワークを構成します。このコマンドは、自動的に未構成のネットワークを検出し、ネットワークの構成手順を案内するスクリプトを実行します。
構文
oakcli configure additionalnet [h]
パラメータ
-hは、コマンドの使用方法に関するオンライン・ヘルプを表示します。
使用上の注意
oakcli configure additionalnet
コマンドは、次の入力を必要とする対話型スクリプトを実行します。
インタフェース名
DHCP [Y/N]
IP
ネットマスク
注意: ベアメタル・デプロイメント上でコマンドを実行している場合、要求されるインタフェース名はボンド名です。Dom0上でコマンドを実行している場合、要求されるインタフェース名はネット名です。Dom1上でコマンドを実行している場合、要求されるインタフェース名はETHの名前です。 |
oakcli configure asr
コマンドを使用して、Oracle Database ApplianceにOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。
構文
oakcli configure asr [-h]
パラメータ
-hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
使用上の注意
oakcli configure asr
コマンドは、Oracle Database ApplianceにOracle ASRを実装するための次の情報を要求する対話型スクリプトを開始します。
実行されるアクション(内部または外部インストール、アンインストールまたは再構成)
PROXYサーバー名、ポート、ユーザーIDおよびパスワード
ASRユーザーIDおよびパスワード
ASRマネージャのIPおよびポート
例
# oakcli configure asr INFO : Logging all actions in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.log and traces in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.trc Please enter 1 to setup Internal ASR 2 to setup External ASR 3 to Deinstall ASR 0 to Exit [1]:INFO : Logging all actions in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.log and traces in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.trc
oakcli configure cpupool
コマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを構成します。
構文
oakcli configure cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
poolname | CPUプールの一意の名前。 |
-numcpu cpu_count | CPUプールのCPU数。 |
-node nodenum | CPUプールが作成されるノード(0または1)。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
2コアのCPUプールの構成
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1に2つのコアを含むCPUプールを構成します。
oakcli configure cpupool twonode -numcpu 2 -node 1
oakcli
configure firstnet
コマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードするための初期ネットワークをOracle Database Applianceで構成します。
構文
oakcli configure firstnet
例
ベア・メタルOracle Database Applianceでの初期ネットワークの構成
oakcli configure firstnet
コマンドは、次の例に示すように、対話型スクリプトを使用して新しいOracle Database Appliance上に初期ネットワークを作成します。
oakcli configure firstnet Select the interface to configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0 Configure DHCP on bond0?(yes/no):no INFO: Static configuration selected Enter the IP address to configure:192.0.2.18 Enter the netmask address to configure:255.255.252.0 Enter the gateway address to configure:192.0.2.1 Plumbing the IPs now Restarting the network :::::::::::::::::
注意: oakcli configure firstnet コマンドは、Oracle Database Applianceで1回のみ使用することをお薦めします。初期ネットワークの構成後に使用すると、ネットワーク設定が予期せず変更される可能性があります。 |
インフィニバンド・カードを10GbE SFP+ (ファイバ)カードに置き換えた後、デプロイの前に、oakcli configure ib2fiber
コマンドを実行して、IBの設定を解除し、ファイバ・カードを構成します。
注意: コマンドは、X5-2でのみサポートされています。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームを使用している場合は、Dom0からコマンドを実行する必要があります。 |
使用上の注意
10GbE SFP+ (ファイバ)カードを構成するために、このコマンドをデプロイの前に実行する必要があります。
構文
oakcli configure ib2fiber -h
パラメータ
-h
は、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
oakcli configure network
コマンドを使用して、ネットワーク・カードを交換した後またはパブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えた後に、ネットワークを構成します。コマンドの意味は、使用するパラメータによって変化します。
構文
oakcli configure network [-changeNetCard|-publicNet]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-changeNetCard |
ネットワーク・カードの交換後にネットワーク・カードを構成します。各ノードでネットワーク・カードが交換された場合、各ノードでoakcli configure network -changeNetCard コマンドを実行する必要があります。このパラメータは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルでサポートされます。このコマンドは、仮想化プラットフォームではDom0から実行する必要があります。 |
-publicNet |
パブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えるのに使用します。各ノードでoakcli configure network -publicNet コマンドを実行する必要があり、それにはスタックを停止する必要があります。スタックにはGIとRDBMSが含まれます。仮想化モードで実行している場合は、仮想マシンが停止している必要があり、特にVLANを使用している場合は、一部の構成の変更が必要な場合があります。このパラメータは、Oracle Database Appliance X4-2ハードウェア・モデルでのみサポートされます。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
oakcli
configure oda_base
コマンドを使用して、次の操作を実行します:
ODA_BASEに割り当てられたCPUコア数の変更
ODA_BASEに割り当てられた仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加または削除
ユーザー・ドメイン間およびODA_BASEと他のユーザー・ドメインの間のリソース割当ての調整。
ODA_BASEドメインへのリソース割当ての増加または減少。
リソース割当ての変更を有効にするには、ドメインの再起動が必要です。
構文
oakcli configure oda_base
例
ODA_BASEでのCPUコア数の変更
ODA_BASEのCPUコア数を次のように6から8に変更します。
# oakcli configure oda_base Core Licensing Options: 1. 2 CPU Cores 2. 4 CPU Cores 3. 6 CPU Cores 4. 8 CPU Cores 5. 10 CPU Cores 6. 12 CPU Cores Current CPU Cores :6 Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 4 ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 64G)[default 32] : INFO: Using default memory size i.e. 32 GB Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]:
Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n] INFO: Node 0:Configured oda base pool INFO: Node 1:Configured oda base pool INFO: Node 0:ODA Base configured with new memory INFO: Node 0:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 0 INFO: Node 1:ODA Base configured with new memory INFO: Node 1:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 1
ODA_BASEのメモリー割当て量の変更
Dom0にログインします。
oakcli configure oda_base
コマンドを実行し、構成を変更します。
ODA_BASEを再起動します。
ODA_BASEへの追加のVLANの割当て
Dom0にログインします。
oakcli configure oda_base
コマンドを実行します。
Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n)
の設定をyに変更します。
プロンプトに従ってODA_BASEに追加のVLANを割り当てます。
ODA_BASEを再起動します。
oakcli
configure repo
コマンドを使用して、共有リポジトリのサイズを大きくします。
構文
oakcli configure reporeponame
-incsizesize
[M|G]
パラメータ | 説明 |
---|---|
reponame | 共有リポジトリの名前 |
size | サイズを定義するためにM (メガバイト)またはG (ギガバイト)を付加できる数値 |
例
共有リポジトリのサイズの増加
repo1共有リポジトリのサイズを2GB変更します。
# oakcli configure repo repo1 -incsize 2G Configured Shared Repo : repo1 with new size 3712.0.
oakcli configure vm
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上の仮想マシンを構成し、ユーザー・ドメインへのリソース割当てを増加または削減します。リソース割当ての変更を有効にするには、ドメインの再起動が必要です。
構文
oakcli configure vm name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -autostart astart -disk disks -bootoption bootstrap -cpupool pool -prefnode 0|1 -failover true|false]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
name | 仮想マシンに割り当てられる名前。 |
-vcpu cpucount |
仮想マシンに割り当てられるノード数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。
|
-maxvcpu maxcpu |
仮想マシンが使用できるCPUの最大数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。
|
-cpuprio priority |
CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。 |
-cpucap cap |
仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。 |
-memory memsize |
仮想マシンに与えられるメモリー容量: 1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。 |
-maxmemory max_memsize |
仮想マシンで使用できるメモリーの最大容量。1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。 |
-os sys |
仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。 |
-keyboard lang |
仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。 |
-mouse mouse_type |
仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。 |
-domain dom |
ドメイン・タイプ(次のオプション):
|
-network netlist |
仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。 |
-autostart astart |
仮想マシンの起動オプション(always、restoreまたはnever)。 |
-disk disks |
仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。 |
-bootoption bootstrap |
仮想マシンのブートストラップに使用されるブート・オプション(PXE、DISKまたはCDROM)。 |
-cpupool pool |
仮想マシンに割り当てる名前付きCPUプール。 |
-prefnode 0|1 |
仮想マシンが起動しようとするノード0または1。このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。 |
-failover true|false |
-prefnode パラメータで定義したノード以外のノードで、仮想マシンの起動または再起動を許可(キーワードtrueを使用)または禁止(キーワードfalseを使用)します。このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。 |
使用上の注意
すべてのパラメータ(nameを除く)は、オプションです。
コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。
仮想マシンを作成するときに、Processor Capを10から100%の間の割合で選択します。デフォルトは100%です。この値は、仮想マシンのvm.cfgファイル内のCPU使用率制限に変換されます。vm.cfgファイルに設定された値により、ゲストが使用できるCPU量が制限されます。Oracle Virtual MachineのProcessor Capを100%に設定した場合、vm.cfgに設定される値は0で、これはCPU使用率に制限がないことを意味します。
関連項目: 前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01 でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してください。たとえば、-domain dom オプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.html を参照してください。 |
例
仮想マシンの仮想マシン数と仮想メモリー・サイズの変更
sample_odarep01
という仮想マシンの仮想CPUの数を3に、仮想メモリー・サイズを4GBに変更します。
oakcli configure vm sample_odarep01 -vcpu 3 -memory 4196
oakcli configure vmtemplate
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシン・テンプレートを構成します。
構文
oakcli configure vmtemplate name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -disk disks]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
name |
仮想マシン・テンプレートに割り当てる名前。 |
-vcpu cpucount |
テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるノードの数。
|
-maxvcpu maxcpu |
テンプレートからクローニングされた仮想マシンが消費できるCPUの最大数。
|
-cpuprio priority |
CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。 |
-cpucap cap |
テンプレートからクローニングされた仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。 |
-memory memsize |
テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるメモリー容量(1から88GBまたは1から90112MB)。 |
-maxmemory max_memsize |
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用可能なメモリーの最大容量。 |
-os sys |
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。 |
-keyboard lang |
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。 |
-mouse mouse_type |
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。 |
-domain dom |
ドメイン・タイプ(次のオプション):
|
-network netlist |
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。 |
-disk disks |
テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるディスクのリスト(スロット、ディスクタイプおよび内容)。 |
使用上の注意
すべてのパラメータ(name
を除く)は、オプションです。
コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。
関連項目: 前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01 でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してください。たとえば、-domain dom オプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.html を参照してください。 |
例
仮想マシン・テンプレートの構成
myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで次の構成値に値を設定します。
oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb -vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40 -memory 1536M -maxmemory 2G -network "['type=netfront,bridge=net1']" -os OTHER_LINUX
-vcpu 2
= 仮想マシンの起動時に2つのCPUが割り当てられます
-maxvcpu 4
= 仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数は4です。
-cucap 40
= 仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大割合は40%です。
-memory 1536M
= 仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリーの量は1536MBです。
-maxmemory 2G
= 仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量は2GBです。
-network type=netfront,bridge=net1
= テンプレートからクローニングされた仮想マシンが使用するネットワークのリスト。
-os
= 仮想マシンが使用するオペレーティング・システムはOTHER_LINUXです。
oakcli
copy
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceの構成中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。
構文
oakcli copy -conf absolute_conf_file
[-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-conf absolute_conf_file |
構成ファイルのフル・パス名を指定します。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
構成ファイルのコピーの準備
以前に構成ファイルを作成し、このファイルをOracle Database Applianceにコピーした場合は、構成プロセス中に使用する構成ファイルを用意します。たとえば、ファイルmyserver1.conf
を/tmp
にコピーした場合は、次のコマンドを入力します。
oakcli copy -conf /tmp/myserver1.conf
oakcli create
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceのコンポーネントを作成します。
新規CPUプールを作成します。
新規データベースを作成します。
新規データベース・ホームを作成します。
新しいACFSストレージ構造を作成します
oakcli create db_config_params
データベース構成ファイルを作成します。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。
既存のデータベースからスナップショット・データベースを作成します。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリに仮想ディスクを作成します
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。
oakcli create cpupool
コマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを作成します。
構文
oakcli create cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
poolname | CPUプールの一意の名前を指定します。 |
-numcpu cpu_count | CPUプールのCPUの数を定義します。 |
-node nodenum | CPUプールが作成されるノード(0または1)を定義します。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
2コアのCPUプールの作成
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1で2つのCPUを含むCPUプールを作成します。
oakcli create cpupool twonode -numcpu 2 -node 1
oakcli create database
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceでデータベースを追加作成します。
oakcli create database
を実行すると、追加入力を求めるメッセージが表示されます。
構文
oakcli create database -db db_name [[[-oh home] | [-version version]] [-params params_file] [-cdb]]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_name |
作成するデータベースの名前。 |
-oh home |
(オプション)データベースの作成時に使用する既存のOracleホームの名前。デフォルトでは、新規のデータベース・ホームが作成されます。 |
-version version |
(オプション)作成するデータベースのバージョン。デフォルトでは、ダウンロードした最新バージョンが使用されます。 |
-params params_file |
(オプション)構成ファイルの名前。デフォルトでは、デフォルトの構成ファイルが使用されます。 |
-cdb |
(オプション)データベースをコンテナ・データベースとして作成します。 |
使用上の注意
-oh
および-version
パラメータは相互に排他的です。同じコマンドで両方を使用しようとすると、エラーが生成されます。
Oracleホームを指定せずにデータベースを作成すると、標準のネーミング規則を使用して(OraDb11203_home3など)Oracleホームが新規作成されます。名前の末尾の数字は、同じバージョン番号でホームが新規作成されるたびに1つずつ増えます。
データベース、インフラストラクチャおよびOracle Grid Infrastructureをアップグレードする場合は、既存のホームを指定して新規データベースを作成する必要があります。
特定のバージョンのDBクローン・ファイルをダウンロードして解凍する前に、オプション-version
version
を使用してデータベースを作成しようとすると、このコマンドは失敗します。
oakcli create db_config_params
コマンドを使用して構成ファイルを作成できます。
「Do you want to keep the data files on FLASH storage: [ Y | N ]」というメッセージは、OLTPデータベース・タイプを選択した場合およびフラッシュ・ストレージに空き領域がある場合にのみ表示されます。このオプションの詳細は、「データベース・ファイルのI/Oパフォーマンスの向上」を参照してください。
例
プロンプトを表示する新規データベースの作成
oakcli create database
を実行すると、いくつかの入力を求めるメッセージが表示されます。リクエストされた各入力に示されるオプションは、コマンドを実行するプラットフォームによって異なります。たとえば、「Database Class」オプションの9と10は、Oracle Database Appliance X5-2でのみ利用できます。
oakcli create database -db mydb -oh OraDb12102_home1 Please enter the 'root' password : Please re-enter the 'root' password: Please enter the 'oracle' password : Please re-enter the 'oracle' password: Please enter the 'SYSASM' password : (During deployment we set the SYSASM password to 'welcome1'): Please re-enter the 'SYSASM' password: Please select one of the following for Database type [1 .. 3]: 1 => OLTP 2 => DSS 3 => In-Memory 1 Selected value is : OLTP Please select one of the following for Database Deployment [1 .. 3]: 1 => EE : Enterprise Edition 2 => RACONE 3 => RAC 3 Selected value is : RAC Do you want to keep the data files on FLASH storage: [ Y | N ]?N Specify the Database Class (1. odb-01 '1 core, 8 GB memory' 2. Others) [1]:2 Please select one of the following for Database Class [1 .. 10]: 1 => odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory) 2 => odb-01 ( 1 cores , 8 GB memory) 3 => odb-02 ( 2 cores , 16 GB memory) 4 => odb-04 ( 4 cores , 32 GB memory) 5 => odb-06 ( 6 cores , 48 GB memory) 6 => odb-12 ( 12 cores , 96 GB memory) 7 => odb-16 ( 16 cores , 128 GB memory) 8 => odb-24 ( 24 cores , 192 GB memory) 9 => odb-32 ( 32 cores , 256 GB memory) 10 => odb-36 ( 36 cores , 256 GB memory)
既存のOracleホームでの新規データベースの作成
OraDb11203_home2
にsales1
というデータベースを作成します:
oakcli create database -db sales1 -oh OraDb11203_home2
テンプレートからの新規データベースの作成
salesdbtemplated
.dbconf
ファイルからsales2
というデータベースを作成します(提供されたファイル名にデフォルトのファイル拡張子を追加)。この例では、Oracleホームも作成されます:
oakcli create database -db sales2 -params salesdbtemplate
コンテナ・データベースとしての新規データベースの作成
sales3
というコンテナ・データベースを作成します:
oakcli create database -db sales3 -version 12.1.0.2 -cdb
oakcli create dbhome
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceで新規データベース・ホームを作成します。
構文
oakcli create dbhome [-version
version] [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-version version |
(オプション)インストールするバージョン。指定しないと、Oracle Database Applianceでは最新の使用可能なバージョンを使用します。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
バージョン12.1.0.2.4を使用してsales1
というデータベース・ホームを作成します
oakcli create dbhome -version 12.1.0.2.4
oakcli create dbstorage
コマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するためのストレージ構造を作成します。
構文
oakcli create dbstorage -db db_name [-cdb]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db dbname |
db_nameというデータベースを作成するために必要なACFSストレージ構造を設定します |
-cdb | マルチテナント・コンテナ・データベースを作成する場合は、渡す必要があります。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
oakcli create dbstorage
コマンドは、次の例に示すように、作成するストレージ構造のサイズを決定するためにユーザー入力を要求します。
oakcli create dbstorage -db sales Please enter the 'root' password : Please re-enter the 'root' password: Please enter the 'oracle' password : Please re-enter the 'oracle' password: Please enter the 'SYSASM' password : (During deployment we set the SYSASM password to 'welcome1'): Please re-enter the 'SYSASM' password: Specify the Database Class (1. odb-01 '1 core, 8 GB memory' 2. Others) [1]:2 Please select one of the following for Database Class [1 .. 8] : 1 => odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory) 2 => odb-01 ( 1 cores , 8 GB memory) 3 => odb-02 ( 2 cores , 16 GB memory) 4 => odb-04 ( 4 cores , 32 GB memory) 5 => odb-06 ( 6 cores , 48 GB memory) 6 => odb-12 ( 12 cores , 96 GB memory) 7 => odb-16 ( 16 cores , 128 GB memory) 8 => odb-24 ( 24 cores , 192 GB memory) Selected value is: odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory) ...
oakcli create db_config_params
コマンドを使用して、データベース構成ファイルを生成します。構成ファイルは/opt/oracle/oak/install/dbconf
に作成されて、デフォルト拡張子の.dbconf
が付きます。
構文
oakcli create db_config_params -conf filename -h
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-conf filename |
パス名なしで、構成ファイルに付ける名前。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
データベース・パラメータ・ファイル/opt/oracle/oak/install/dbconf/newconf.dbconf
を作成します。
# oakcli create db_config_params -conf newconf Please select one of the following for Database Block Size [1 .. 4]: 1 ==> 4096 2 ==> 8192 3 ==> 16384 4 ==> 32768 2 Selected value is: 8192 Specify the Database Language (1. AMERICAN 2. Others) [1]: Selected value is: AMERICAN Specify the Database Characterset (1. AL32UTF8 2. Others) [1]:2 Please select one of the following for Database Characterset [0 .. 10] : 0 => Others 1 => AL32UTF8 2 => AR8ADOS710 3 => AR8ADOS710T 4 => AR8ADOS720 5 => AR8ADOS720T 6 => AR8APTEC715 7 => AR8APTEC715T 8 => AR8ARABICMACS 9 => AR8ASMO708PLUS 10 => AR8ASMO8X 1 Selected value is: AL32UTF8 Specify the Database Territory (1. AMERICA 2. Others) [1]:2 Please select one of the following for Database Territory [0 .. 10] : 0 => Others 1 => ALBANIA 2 => ALGERIA 3 => AMERICA 4 => ARGENTINA 5 => AUSTRALIA 6 => AUSTRIA 7 => AZERBAIJAN 8 => BAHRAIN 9 => BANGLADESH 10 => BELARUS 3 Selected value is: AMERICA Specify the Component Language (1. en 2. Others) [1]:2 Please select one of the following for Component Language [0 .. 10] : 0 => Others 1 => en : English 2 => fr : French 3 => ar : Arabic 4 => bn : Bengali 5 => pt_BR : Brazilian Portuguese 6 => bg : Bulgarian 7 => fr_CA : Canadian French 8 => ca : Catalan 9 => hr : Croatian 10 => cs : Czech 1 Selected value is: en Successfully generated the Database parameter file 'newconf'
oakcli create repo
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで新規共有リポジトリを作成します。
構文
oakcli create repo repo_name -size size [M|G] -dg DATA|RECO -h
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
repo_name |
共有リポジトリに割り当てる名前 |
-size size [M|G] |
共有リポジトリに割り当てる記憶域の量を、MB(Mオプション)またはGB(Gオプション)で定義します。 |
-dg DATA|RECO |
共有リポジトリを格納するASMディスク・グループ(DATAまたはRECOオプションを使用して、DATA+ディスク・グループまたはRECO+ディスク・グループのいずれかを選択)。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
-size
パラメータにはサイズの整数値が必要です。
size
の最小値は、サイズの単位にMを使用した場合は500、Gを使用した場合は1です。
size
のデフォルトのサイズの単位はG (GB)です。
共有リポジトリは仮想マシンにのみ使用し、ファイル・ステージング領域としては使用しないでください。ファイルを共有リポジトリにコピーまたは移動するのは避けてください。
例
DATA+ディスク・グループにrepoprod1
という25GBの共有リポジトリを作成します。
oakcli create repo repoprod1 -dg DATA -size 25
oakcli create snapshotdb
コマンドを使用して、既存のデータベースからスナップショット・データベースを作成します。
構文
oakcli create snapshotdb [-db snap_dbname -from dbname] | [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
snap_dbname |
作成するスナップショット・データベースの名前 |
dbname |
ソース・データベースの名前 |
-db |
このパラメータは、新しいスナップショット・データベースに付ける名前の前に置かれます |
-from |
このパラメータは、スナップショット・データベースの作成元のデータベース名の前に置かれます |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
prod
というデータベースからsnapprod
という新しいスナップショット・データベースを作成します。
oakcli create snapshotdb database -db snapprod -from prod
oakcli create vdisk
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリで新規仮想ディスクを作成します。
構文
oakcli create vdisk vdisk_name -repo repository_name -size size -type shared|local -sparse -h
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vdisk_name |
名前リポジトリ内で一意である仮想ディスクに割り当てる名前 |
-repo repository_name |
仮想ディスクが作成され、記憶域が取得される共有リポジトリの名前 |
-size size |
共有リポジトリから共有ディスクに割り当てる記憶域の量であり、デフォルトの単位はG (GB)で最小サイズは500Mです |
-type shared | local |
仮想ディスクを複数の仮想マシンで共有する(shared )、または1つの仮想マシンのみで使用する(local )オプションを設定します |
-sparse | スパース仮想ディスクを作成します |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
repoprod1
という共有リポジトリに、そのリポジトリで一度に1つの仮想マシンが使用するt2g
という仮想ディスクを作成します。
oakcli create vdisk t2g -repo repoprod1 -type local -size 2G
oakcli create vlan
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで新規仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を作成します。
構文
oakcli create vlan vlan_name -vlanid tag_id -if interface_name -node 0|1 -h
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vlan_name |
VLANに割り当てる名前。 |
-vlanid tag_id |
パケット・ルーティングに使用され、ノードのVLANを一意に識別する、2から4096 (境界値を含む)のタグ番号。両方のノードで同じタグ番号を使用できます。 |
-if interface_name |
VLANネットワークが作成されるインタフェースの名前。 |
-node 0 | 1 |
VLANが作成されるノード(1または2)。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
新しいVLANの作成
bond1
インタフェースと番号が10
のタグを使用して、ノード1にsample10
というVLANを作成します。
oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond1 -node 1
2番目のノードでのVLANの複製
ノード0にsample10
というVLANを作成します。
oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond1 -node 0
oakcli
delete
コマンドを使用して、コンポーネントをOracle Database Applianceから削除します。
既存のCPUプールを削除します。
既存のデータベースを削除します。
既存のデータベース・ホームを削除します。
ACFSストレージ構造を削除します
oakcli delete db_config_params
データベース構成ファイルを削除します。
既存の共有リポジトリを削除します。
共有リポジトリから仮想ディスクを削除します。
既存の仮想マシンを削除します。
既存の仮想マシンを削除します。
既存のVMテンプレートを削除します。
oakcli delete cpupool
コマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードからCPUプールを削除します。
構文
oakcli delete cpupool poolname -node nodenum [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
poolname | 削除するCPUプールの名前 |
-node nodenum | CPUプールが削除されるノード(0または1)。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
CPUプールの削除
twonode
という名前のCPUプールをOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1から削除します。
oakcli delete cpupool twonode -node 1
oakcli delete database
コマンドを使用して、データベースをOracle Database Applianceから削除します。
構文
oakcli delete database -db
db_name [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
db_name |
削除するデータベースの名前。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
データベースの削除
sales1
というデータベースを削除します。
oakcli delete database -db sales2
oakcli delete dbhome
コマンドを使用して、データベース・ホームをOracle Database Applianceから削除します。
構文
oakcli delete dbhome -oh
oracle_home [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
oracle_home |
アンインストールするデータベース・ホーム。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
既存のデータベース・ホームの削除
ora11_1
というデータベース・ホームを削除します。
oakcli delete dbhome -oh ora11_1
oakcli delete dbstorage
コマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するために作成されたストレージ構造を削除します。たとえば、ストレージ構造の作成に使用したcreate dbstorage
が不要になった場合、このコマンドを実行します。
構文
oakcli delete dbstorage -db db_name [-cdb]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
db dbname |
削除するデータベース構造の名前 |
cdb | マルチテナント・コンテナ・データベースを削除する場合は、渡す必要があります |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
ストレージ構造を削除します。
oakcli delete dbstorage -db sales
oakcli delete db_config_params
コマンドを使用して、データベース構成ファイルを削除します。
構文
oakcli delete db_config_params -conf filename -h
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
conf filename |
パス名なしで、削除する構成ファイルの名前。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
oakcli
delete repo
コマンドを使用して、共有リポジトリを削除します。
構文
oakcli delete repo repository_name
[-h]
パラメータ
repository_name
は、削除する共有リポジトリの名前です。
例
共有リポジトリの削除
共有リポジトリtestrepo01
を削除します。
oakcli delete repo testrepo01
このコマンドは、一方または両方のノードでtestrepo01がアクティブであると失敗します。
oakcli delete vdisk
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリから仮想ディスクを削除します。
構文
oakcli delete vdisk vdisk_name -repo repository_name -h
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vdisk_name |
仮想ディスクに割り当てる名前 |
repository_name |
仮想ディスクが作成された共有リポジトリの名前 |
-h |
コマンドのヘルプ・テキストの表示 |
例
repoprod1
という共有リポジトリからt2g
という仮想ディスクを削除します。
oakcli delete vdisk t2g -repo repoprod1
oakcli
delete vlan
コマンドを使用して、仮想ローカル・エリア・ネットワークを削除します。
構文
oakcli delete vlan vlan_name
-node node_number [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vlan vlan_name |
削除する仮想ローカル・エリア・ネットワークの名前 |
-node node_number |
仮想ローカル・エリア・ネットワークを削除するOracle Database Applianceノード |
-h |
(オプション)ヘルプ・テキストの表示 |
例
仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除
ノード1から仮想ローカル・エリア・ネットワークsample1
を削除します。
oakcli delete vlan sample1 -node 1
oakcli
delete vm
コマンドを使用して、仮想マシンを削除します。
構文
oakcli delete vm vm_name
[-server node_number] [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vm vm_name |
(オプション)削除する仮想マシンの名前。 |
-server node_number |
仮想マシンを削除するOracle Database Applianceノード。このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシンが削除されます。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
仮想マシンの削除
ノード1から仮想マシンovu22
を削除します。
oakcli delete vm ovu22 -server 1
oakcli
delete vmtemplate
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートを削除します。
構文
oakcli delete vmtemplatetemplate_name
[-server=node_number
][-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vmtemplate template_name |
削除する仮想マシン・テンプレートの名前。 |
-server node_number |
仮想マシン・テンプレートを削除するOracle Database Applianceノード。このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシン・テンプレートが削除されます。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
仮想マシン・テンプレートの削除
両方のノードから仮想マシン・テンプレートovu22
を削除します。
oakcli delete vmtemplate ovu22
oakcli
deploy
コマンドを使用して、Oracle Grid InfrastructureをOracle Database Appliance上のクラスタに対してデプロイします。
構文
oakcli deploy [config] [-conf config_file
] [-advance][-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-config |
(オプション) Oracle Appliance Managerコンフィギュレータを実行します。 |
-conf config_file |
(オプション)指定した構成ファイル、config_file に格納されている構成を事前ロードします。 |
-advance | (オプション)デプロイメントを実行するか、デプロイメント・コンフィギュレータをアドバンス・モードで実行します。 |
-h | (オプション)ヘルプ・テキストを表示します。 |
例
完全なOracle Database Applianceのデプロイ
oakcli deploy
Oracle Database Applianceコンフィギュレータの実行
oakcli deploy -config
既存の構成ファイルのプリロード
MYCONFIG-VM構成ファイルに格納された構成をプリロードします。
oakcli deploy -conf myconfig-vm_file
ログ・ファイルの表示
oakcli deploy
コマンドは、/opt/oracle/oak/onecmd/tmp/にSTEP*という名前のログ・ファイルを作成します
oakcli
diskwritecache
コマンドを使用して、書込みキャッシュが有効なディスクを配置したり、それらのディスクのディスク書込みキャッシュを無効にします。有効になっている書込みキャッシュは、Oracle Database Applianceの停止時間がスケジュールされたらすぐに無効にする必要があります。停止時間中に、書込みキャッシュが有効になっている各ディスクに対して順番に、このコマンドをdisable
オプションとともに使用します。
構文
oakcli diskwritecache [disable
disk_name
| enable
disk_name
| status ] -h
パラメータ
-h
は、このコマンドに関するヘルプ・テキストを表示します。
例
キャッシュが有効になっているディスクの識別
すべてのディスクの書込みキャッシュのステータス:
oakcli diskwritecache status
oakcli
import vmtemplate
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをインポートします。
構文
oakcli import vmtemplatevmtemplatename
-filesimage_files
| -assemblyassembly_file
-reporepo_name
[- node 0 | 1 ]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vmtemplatename |
テンプレートに割り当てる名前。 |
-files |
-files オプションは、テンプレートを構成する1つ以上のファイルをインポートするときに使用します。 |
image_files |
image_files は、次のいずれか1つです。
|
-assembly | -assembly オプションは、アセンブリ・ファイルをインポートするときに使用します。 |
assembly_file |
アセンブリ・ファイルまたはアセンブリ・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURL。 |
repo_name |
インポートするテンプレートを格納するリポジトリの名前。 |
-node |
-node オプションは、共有リポジトリにインポートするときに、ノードを識別する値0または1を指定して使用します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する場合はその都度、オプション-files
または-assembly
の一方のみを指定します。同じ文にこれらの2つのオプションを指定することはできません。
このコマンドが1つのアセンブリから複数のテンプレートをインポートする場合、各テンプレートには自動的に一意の名称が付けられます。これらのテンプレート名には、vmtemplatename1
、
vmtemplatename2、
vmtemplatename3などと順序番号が続く、vmtemplate
vmtemplatename
句で指定された名前が含まれます。
共有リポジトリにインポートする場合、有効なノード番号0または1を指定して-node
オプションを指定します。非共有リポジトリへのインポートに-node
オプションを使用すると、コマンドは失敗します。
例
Dom0からの仮想マシン・テンプレートのインポート
必要なテンプレート(OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz
)をDom0の/OVS
ディレクトリからodarepo1
リポジトリにインポートします。
oakcli import vmtemplate OL5U7 -files /OVS/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1
リモート・サーバーからの仮想マシン・テンプレートのインポート
URLを使用してサーバーおよびテンプレート・ファイルを指定し、リモート・サーバーからテンプレートをインポートします。
oakcli import vmtemplate OL5U6 -files 'http://example.com/vm-template/OEL-5/OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz' -repo odarepo2
リモート・サーバー上のアセンブリからの仮想マシン・テンプレートのインポート
指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートをインポートします。
oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo odarepo1
リモート・サーバー上のアセンブリから共有リポジトリへの仮想マシン・テンプレートのインポート
指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートを、ノード1のrepo4
という名前の共有リポジトリにインポートします。
oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo repo4 -node 1
oakcli
locate
コマンドを使用すると、ディスクのLEDライトをオン(またはオフ)にして、指定されたOracle Automatic Storage Managementディスクと関連付けられている物理ディスクを検索できます。
構文
oakcli locate disk diskname on|off
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
disk diskname |
検索するOracle ASMディスクの名前 |
on |
(オプション)指定されたディスクのLEDをオンにします |
off |
(オプション)指定されたディスクのLEDをオフにします |
例
選択されたディスクのLEDをオンにする
ASMディスクdisk_pd_23
のLEDをオンにします。
oakcli locate disk pd_23 on
oakcli
manage
diagcollect
コマンドを使用して、トラブルシューティングやOracle Supportとの連携のために、Oracle Database Applianceに関する診断情報を収集します。
構文
oakcli manage diagcollect [--all | --crs [--crshome crs_home_dir] [--core] | --install | --chmos [--incidenttime time [--incidentduration time] | --adr adr_location [--afterdate date] [--aftertime time] [--beforetime time] ] [excl comp1,comp2,...] [--clean] [--storage]
パラメータ
oakcli migrate vm
コマンドを使用して、現在実行している仮想マシンを別のノードに移行します。
構文
oakcli migrate vm
<vmname
> -h
vnameは、移行する仮想マシンの名前です。
パラメータ
(オプション) -h
は、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
oakcli
modify
コマンドを使用して、次の操作を実行します。
仮想マシンに仮想ディスクをアタッチしたり、仮想マシンから仮想ディスクをデタッチします。
仮想マシンに初回起動時のインストール構成メッセージを送信します。
仮想マシンおよび仮想マシン・テンプレートにネットワークを割り当てたり、仮想マシンおよび仮想マシン・テンプレートからネットワークを削除します。
構文
次のoakcli
modify
コマンド構文を使用して、仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートを変更します。
oakcli modify [vmvmname
[-attachvdisk vdisk_name | -detachvdisk vdisk_name | -skey1
:value1
;key2
:value2
;...]] | [[vmvmname
| vmtemplatevmtemplatename
] [-addnetworknetwork
| -deletenetworknetwork
]] [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vmname |
仮想マシンの名前。 |
vmtemplatename |
変更する仮想マシン・テンプレート。 |
-attachvdisk vdisk_name |
指定した仮想ディスクを、指定した仮想マシンにアタッチします。 |
-detachvdisk vdisk_name |
指定した仮想ディスクを、指定した仮想マシンからデタッチします。 |
-s key1 :value1 ;key2 :value2 ;... |
ovmdユーティリティに送信する1つ以上のキー/値のペアで構成されるメッセージを指定します(各キーと値は、コロン(:)で区切り、各キー/値のペアは次のキー/値のペアとセミコロン(;)で区切ります)。 |
-addnetwork network |
指定された仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートに割り当てられる新規ネットワークを指定します。 |
-deletenetwork network |
指定された仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートから削除されるネットワークを指定します。 |
-h |
(オプション)ヘルプ・テキストを表示します。 |
使用上の注意
vmtemplate
オブジェクトは、-addnetwork
または-deletenetwork
パラメータと使用する場合にのみ有効です。
-attachvdisk
または-detachvdisk
オプションは、-addnetwork
、-deletenetwork
または-s
パラメータとともに使用しないでください。
このコマンドを使用するときは、-addnetwork
、-deletenetwork
または-s
パラメータのいずれか1つのみを指定します。
例
仮想マシン・テンプレートに定義されているネットワークの変更
gc_11g
仮想マシン・テンプレートに割り当てられているネットワークをnet1ネットワークに置き換えます。
oakcli modify vmtemplate gc_11g -addnetwork net1
実行中の仮想マシンへのメッセージの送信
gc_11g
仮想マシンのroot
ユーザー・パスワードを更新します。
oakcli modify vm gc_11g -s "com.oracle.linux.root-password:root123"
oakcli
orachk
コマンドを使用して、ORAchkユーティリティを使用して構成設定を監査します。
構文
oakcli orachk
[-abvhpfm[u -o][o]ct] [-clusternodes list | -localonly] [-debug] [-dbnames list |-dbnone | -dball] [upgrade]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-a |
ベスト・プラクティス・チェックおよび推奨パッチ・チェックを実行します。 |
-b |
推奨パッチ・チェックは実行せず、ベスト・プラクティス・チェックのみを実行します。 |
-v |
バージョンを表示します。 |
-h |
コマンドの使用方法(ヘルプ)を表示します。 |
-p |
パッチ・チェックのみを実行します。 |
-f | オフラインでコマンドを実行します。 |
-m |
最大可用性スコアカードのチェックを除外します。 |
-u -o |
アップグレード前のベスト・プラクティス(-u -o pre)またはアップグレード後のベスト・プラクティス(-u -o post)についてチェックを実行します。 |
-o |
オプションの引数として、-o にv 、V 、Verbose またはVERBOSE が続く場合、出力は成功したチェックを画面に表示します。-o オプションなしの場合、エラーのみが画面に表示されます。 |
-c |
画面に表示する情報の粒度を決定します。Oracleサポートと協力して作業する場合にのみ使用します。 |
-clusternodes list |
listは、コマンド実行対象となるノード名のカンマ区切りリストです。 |
-localonly |
ローカル・ノードでのみコマンドを実行します。 |
--debug | デバッグ・ログを作成します。 |
-dbnames list | listは、コマンド実行対象となるデータベースのサブセット名のカンマ区切りリストです。 |
-dbnone | スキップするデータベースを選択するプロンプトを表示せずに、すべてのデータベースですべてのデータベース関連チェックをスキップします。 |
-dball | チェックするデータベースを選択するプロンプトを表示せずに、すべてのデータベースですべてのデータベース関連チェックを実行します。 |
-upgrade | 実行するORAchkのバージョンのアップグレードを強制実行します。 |
使用上の注意
このコマンドは、Oracle Database Appliance以外のサーバーで実行される場合のORAchkコマンドに対して汎用的な複数のオプションを提供します。oakcli orachk -h
コマンドを実行することで、これらのオプションに関する詳細を表示できます。オプションは次のカテゴリに分類されますが、このマニュアルでは各カテゴリのオプションを表示しません。
Reportオプション
Auto Restartオプション
Daemonオプション
Profile Runオプション
ORAchkの詳細は、My Oracle Supportノート1268927.2『ORAchk - Oracleスタックのヘルス・チェック』(https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1268927.2
)を参照してください。
oakcli resize dbstorage
コマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するために作成されたストレージ構造に使用する領域のサイズを変更します。oakcli show fs
を使用して現在の領域使用量を確認してから、oakcli resize dbstorage
を使用して領域を追加または削除できます。
構文
oakcli resize dbstorage -data size -reco size -redo size -db db_name
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-data size |
DATAボリュームの拡張可能なサイズ(GB) |
-reco size |
REDOボリュームの拡張可能なサイズ(GB) |
-redo size |
RECOボリュームの拡張可能なサイズ(GB) |
-db dbname |
これらのボリュームをサイズ変更する必要のあるデータベース |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示 |
例
データ・ディスク・グループでボリュームのサイズを10GB増やします。
oakcli resize dbstorage -data 10G
oakcli
restart oda_base
コマンドを使用して、ローカル・ノードのODA_BASEを停止して再起動します。このコマンドは強制停止を実行するため、ODA_BASEの現在のステータスを意識する必要がない場合にこのコマンドを使用します。このコマンドはDom0から実行する必要があり、ODA_BASEの再起動が必要な場合は通常、両方のノードでこれを再起動する必要があります。
構文
oakcli re
start oda_base
| -h
再起動するODA_BASEは、このコマンドの実行元となるDom0と同じノード上にあります。
oakcli
show
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントのステータスを表示します。
oakcli show
コマンドは、コマンドを実行するノードのステータス情報を表示します。ヘルプ・オプション(oakcli show -h
)を使用して、現在のノードで利用可能なコンポーネントの一覧を表示します。
Oracle Auto Service Request構成の表示
冷却装置のステータスを表示します。
ディスク・コントローラに関する情報を表示します。
コア・デプロイメントに関する情報を表示します。
コアと仮想マシンのマッピング情報を表示します。
データベースに関する情報を表示します。
データベース・ホームに関する情報を表示します。
構成ファイルの名前およびパラメータを表示します。
ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたデータベースのデータベース・ストレージ情報を表示します
共有またはローカルのディスクに関する情報を表示します。
Oracle ASMディスク・グループに関する情報を表示します
現行サーバーの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。
エクスパンダに関する情報を表示します。
ストレージ・エンクロージャに関する情報を表示します。
ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたすべてのデータベースおよびcloudfsファイル・システム、およびOracle Database Applianceノード上のローカル・ファイル・システムに関する情報を表示します
infiniBandカードおよびポートに関する情報を表示します
内部RAIDに関する情報を表示します
メモリー・サブシステムに関する情報を表示します。
ネットワーク・サブシステムに関する情報を表示します。
電源装置サブシステムのステータスを表示します。
プロセッサ(CPU)情報を表示します。
内部RAID同期情報を表示します
仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。
サーバー・サブシステムに関する情報を表示します。
ストレージに関する情報を表示します。
oakcli show validation storage
validation storage errorコマンドのレポートのステータス(有効化または無効化)を表示します。
oakcli show validation storage errors
ハード・ストレージのエラーを表示します。
oakcli show validation storage failures
ソフト・ストレージのエラーを表示します。
仮想ディスクに関する情報を表示します。
ソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。
仮想ローカル・エリア・ネットワークのバージョン情報を表示します。
仮想マシンのバージョン情報を表示します。
仮想マシンのGUI VMコンソールを開きます。
仮想マシン・テンプレートの情報を表示します。
注意: Oracle Database Applianceソフトウェアのモデルおよびバージョンによって、oakcli show コマンド・オプションは、前述の表に示すものや以降の項で説明するものと異なる場合があります。oakcli show -h コマンドを実行して、システムで使用しているコンポーネントの注釈付リストを表示してください。 |
oakcli show asr
コマンドを使用して、ご使用のOracle Auto Service Requestの構成の詳細を表示します。
構文
oakcli show asr [-h]
パラメータ
-h
は、このコマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
構文
oakcli show cooling [-h]
パラメータ
-h
は、このコマンドのヘルプの使用方法を表示します。
例
冷却ユニット情報の表示
このコマンドを使用して、コマンドを実行するノードの冷却ユニットの情報を表示します。
oakcli show cooling NAME HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION FAN % FAN SPEED Fan_0 OK - FM0 30 % 6300 RPM Fan_1 OK - FM0 19 % 3800 RPM Fan_10 OK - FM2 34 % 6600 RPM Fan_11 OK - FM2 23 % 4100 RPM Fan_12 OK - FM3 32 % 6300 RPM Fan_13 OK - FM3 22 % 3900 RPM Fan_14 OK - FM3 24 % 4700 RPM Fan_15 OK - FM3 14 % 2500 RPM Fan_2 OK - FM0 29 % 6400 RPM Fan_3 OK - FM0 18 % 3700 RPM Fan_4 OK - FM1 32 % 6400 RPM Fan_5 OK - FM1 20 % 3700 RPM Fan_6 OK - FM1 33 % 6400 RPM Fan_7 OK - FM1 22 % 3800 RPM Fan_8 OK - FM2 33 % 6400 RPM Fan_9 OK - FM2 22 % 3900 RPM
oakcli show controller
コマンドを使用してコントローラに関する情報を表示します。
構文
oakcli show controller controller_id [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
controller_id |
情報が表示される対象のコントローラを指定します。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
コントローラ0またはコントローラ1に関する情報の表示
コントローラ0の詳細を表示します。
oakcli show controller 0
oakcli
show
core_config_key
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceコアのデプロイ方法に関する情報を表示します。
構文
oakcli show core_config_key
例
Oracle Database Applianceコア構成キーが適用されているかどうかの確認
構成されていない新規Oracle Database Appliance上のコア数ステータスを表示します。
oakcli show core_config_key Optional core_config_key is not applied on this machine yet!
構成済のOracle Database Appliance上のOracle Database Applianceコア数ステータスの表示
事前に構成済のOracle Database Appliance上のコア数ステータスを表示します。
oakcli show core_config_key Host's serialnumber = 1132FMW003 Configured Cores = 20
oakcli
show
cpupool
コマンドを使用して、仮想マシンへのコア割当てのマッピングを表示します。
構文
oakcli show cpupool -node nodenum
nodenumは、調査するOracle Database Applianceノードの番号(0または1)です。
例
ノードの仮想マシンへのコア割当てのマッピングの表示
ノード0のコア・マッピング情報を表示します。
oakcli show cpupool -node 0 Pool Cpu List VM List default-unpinned-pool [14, 15, 16, 17, ['test1_odarepo1','sample5_odarepo1', 18, 19, 20, 21, 'vm_very_long_name_sample1_odarepo1', 22, 23] 'win_vm1'] twocpu [12, 13] ['vm1_odarepo1'] odaBaseCpuPool [0, 1, 2, 3, 10 ['oakDom1'] , 11]
oakcli show databases
コマンドを使用して、データベース名、データベース・タイプ、データベース・ホームの名前および場所、データベース・バージョンなどの各既存データベースに関する情報を表示します。
構文
oakcli show databases [-h]
パラメータ
-h
は、このコマンドのヘルプの使用方法を表示します。
oakcli show dbhomes
コマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。
構文
oakcli show dbhomes [-detail] [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-detail |
(オプション)各ホームに関連するデータベースのリストを含めます。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
oakcli show db_config_params
コマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。このコマンドは、デフォルトでは/opt/oracle/oak/install/dbconf
ディレクトリにある、拡張子.dbconf
の付いたファイルを探します。
構文
oakcli show db_config_params [-conf filename] [-detail] [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-conf filename |
(オプション)表示される構成ファイルの名前。指定しない場合、すべての構成ファイルが表示されます。 |
-detail |
(オプション)構成ファイルに格納されているパラメータ値を表示します。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
デフォルトのデータベース構成パラメータ値の表示
oakcli show db_config_params -detail Available DB configuration files are: Default DATABASE_BLOCK_SIZE => 8192 DATABASE_LANGUAGE => AMERICAN DATABASE_CHARACTERSET => AL32UTF8 DATABASE_TERRITORY => AMERICA COMPONENT_LANGUAGES => en
oakcli show dbstorage
コマンドを使用して、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたデータベースのデータベース・ストレージ情報を表示します。デフォルトでは、共通のボリューム・セットを共有するため、すべてのnon-cdbデータベースがまとめてリストされます。各cdbデータベースは別個にリストされます。
構文
oakcli show dbstorage [-db dbname]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db dbname |
(オプション)ストレージ情報のデータベースの名前を表示します |
oakcli
show
disk
コマンドを使用して、ディスク情報を表示します。
構文
oakcli show disk [-shared | -local | <shared_diskname> [-all][-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-local |
(オプション)すべてのローカル・ディスクの情報を表示します |
-shared |
(オプション)すべての共有ディスクの情報を表示します |
shared_disk_name |
(オプション)特定の共有ディスクのみの情報を表示します |
-asm |
(オプション)アセンブリの情報を表示します |
-all |
(オプション)選択したディスクのすべての詳細を表示します |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
パラメータを使用しないコマンドの実行は、oakcli show disk -shared
コマンドの実行と同等です。
-all
パラメータは、shared_disk_name
パラメータと併用される場合のみ有効な出力を生成します。その他のすべてのパラメータはオプションで、他のパラメータと組み合せることはできません。
例
ローカル・ディスクに関する情報の表示
#oakcli show disk -local
共有ディスクに関する情報の表示
# oakcli show disk -shared
特定の共有ディスクに関する情報の表示
pd_01
という共有ディスクに関する情報を表示します。
oakcli
show
diskgroup
コマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループ情報を表示します。
構文
oakcli show diskgroup [disk_group_name]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
disk_group_name |
(オプション)完全な詳細が表示される対象のOracle ASMディスク・グループの名前。このパラメータを指定しない場合、すべてのOracle ASMディスク・グループの情報が表示されます。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
oakcli
show
env_hw
コマンドを使用して、現行ノードの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。
構文
oakcli show env_hw [-h]
パラメータ
-h
は、コマンドのヘルプ情報を表示します。
例
環境タイプおよびハードウェア・モデルの表示
次の例では、Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォームでODA_BASEにログオンしているときにoakcli show env_hw
コマンドを実行した場合の出力を示します。
oakcli show env_hw VM-ODA_BASE ODA X3-2
oakcli
show
enclosure
コマンドを使用して、コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。
構文
oakcli show enclosure
パラメータ
-h
は、コマンドのヘルプ情報を表示します。
例
ストレージ・エンクロージャ・サブシステム情報の表示
コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。
oakcli
show
expander
コマンドを使用して、エクスパンダに関する情報を表示します。
構文
oakcli show expander expander_id
パラメータ
expander_id
は、特定のエクスパンダを識別します。
oakcli show fs
コマンドを使用して、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたすべてのデータベースおよびcloudfsファイル・システム、およびOracle Database Applianceノード上のローカル・ファイル・システムに関する情報を表示します。
構文
oakcli show fs
システムにInfinibandがある場合、oakcli show ib
コマンドを使用してInfiniBandカードおよびポート情報を表示します。
構文
oakcli show ib
oakcli show iraid
コマンドを使用して、内部RAIDおよびローカル・ディスク情報を表示します。このコマンドはX5-2以降のシステムにのみ使用できます。
構文
oakcli show iraid
oakcli show memory
コマンドを使用して、メモリー・モジュールに関する情報を表示します。
構文
oakcli show memory
例
メモリー・モジュール情報の表示
コマンドの実行対象となるノードのメモリー情報が表示されます。
oakcli show memory
oakcli
show
power
コマンドを使用して、電源装置サブシステムに関する情報を表示します。
構文
oakcli show power
例
電源装置情報の表示
コマンドの実行対象となるノードの電源装置情報が表示されます。
oakcli show power NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO. LOCATION INPUT_POWER OUTPUT_POWER INLET_TEMP EXHAUST_TEMP Power_Supply_0 OK - 7047410 476856F+1242CE0020 PS0 Present 113 watts 33.250 degree C 36.688 degree C Power_Supply_1 OK - 7047410 476856F+1242CE004J PS1 Present 89 watts 37.000 degree C 39.438 degree C
oakcli
show
processor
コマンドを使用して、CPUプロセッサに関する情報を表示します。
構文
oakcli show processor
例
CPUプロセッサ情報の表示
コマンドの実行対象となるノードのCPUプロセッサ情報が表示されます。
oakcli show processor NAME HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. LOCATION MODEL MAX_CLK_SPEED TOTAL_CORES ENABLED_CORES CPU_0 OK - 060D P0 (CPU 0) Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690 2.900 GHZ 8 8 CPU_1 OK - 060D P1 (CPU 1) Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690 2.900 GHZ 8 8
oakcli show raidsyncstatus
コマンドを使用して、障害ローカル・ディスクの交換後のRAID再構築のステータスを表示します。
構文
oakcli show raidsyncstatus
oakcli
show
repo
コマンドを使用して、仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。すべてのリポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノード番号を指定しません。特定の共有リポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノードを指定します。
構文
oakcli show repo [reponame
-node 0|1]
パラメータ
reponame
は、特定のリポジトリ名を識別します。
例
使用可能な仮想マシン・リポジトリの表示
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの2つのノード上にある仮想マシンのリポジトリが表示されます。
oakcli show repo NAME REPOTYPE NODENUM odarepo1 local 0 odarepo2 local 1 repo1 shared 0 repo1 shared 1
特定の共有リポジトリの詳細の表示
ノード1上のrepo1という名前のリポジトリに関する情報が表示されます。
oakcli show repo repo1 -node 1 Resource: repo1_1 AutoStart : restore DG : DATA Device : /dev/asm/repo1-286 ExpectedState : Online MountPoint : /u01/app/repo1 Name : repo1_0 Node : all RepoType : shared Size : 102400 State : Online
oakcli
show
storage
コマンドを使用して、コントローラ、エクスパンダおよびディスクのストレージに関する情報を表示します。
構文
oakcli show storage -errors
パラメータ
oakcli
show
validation storage
コマンドを使用して、validation storageが有効化または無効化されているかを表示します。
構文
oakcli show validation storage
例
oakcli show validation storage Enabled
oakcli
show
validation storage errors
コマンドを使用して、ハード・ストレージのエラーを表示します。ハードウェアのエラーには、特定のスロットに挿入されているディスクのタイプの誤り、ディスク・モデルが無効、ディスク・サイズの誤りが含まれます。
構文
oakcli show validation storage errors
oakcli
show
validation storage failures
コマンドを使用して、ソフト検証エラーを表示します。典型的なソフト・ディスクのエラーは、ディスクのファームウェアのバージョンが無効であるというものです。
構文
oakcli show validation storage failures
oakcli
show
vdisk
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの仮想ディスクに関する情報を表示します。
構文
oakcli show vdisk [vdisk_name -repo repository_name]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vdisk_name |
(オプション)1つの仮想ディスクの情報を表示します |
-repo repository_name |
コマンドにvdiskが指定されている場合は必須パラメータ |
例
すべての仮想ディスクの情報を表示します
使用するOracle Database Applianceのすべてのvdiskに関する情報を次のように表示します。
# oakcli show vdisk NAME SIZE TYPE REPOSITORY myvdisk 10G local vdiskrepo newv 1G local vdiskrepo
単一の仮想ディスクの情報を表示します
myvdisk
という名前のvdiskの情報を次のように表示します。
# oakcli show vdisk myvdisk1 Resource: myvdisk_vdiskrepo Name : myvdisk_vdiskrepo RepoName : vdiskrepo Size : 10G Type : local VmAttached : 0
oakcli
show
version
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアおよびファームウェアのパッチ・バージョンを表示します。
構文
oakcli show version [-detail]
パラメータ
-detail
オプションは、詳細なバージョン情報を表示します。
例
基本バージョン情報の表示
使用するOracle Database Applianceのソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。
oakcli show version Version ------- 12.1.2.4.0
oakcli
show
vlan
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceで構成されている仮想ローカル・エリア・ネットワークに関する情報を表示します。
構文
oakcli show vlan
例
仮想ローカル・エリア・ネットワーク情報の表示
使用可能な仮想ローカル・エリア・ネットワークの名前、タグID番号、ネットワークおよびノード割当てが表示されます。
oakcli show vlan
NAME ID INTERFACE NODENUM net1 1 bond1 0 net1 1 bond1 1 net2 1 bond2 0 net2 1 bond2 1 net3 1 bond3 0 net3 1 bond3 1 net4 1 xbond0 0 net4 1 xbond0 1 priv1 1 bond0 0 priv1 1 bond0 1
oakcli
show
vm
コマンドを使用して、仮想マシンに関する情報を表示します。
構文
oakcli show vm [vm_name | -h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vm_name |
(オプション)詳細を表示する仮想マシンの名前。このパラメータを指定しない場合、すべての仮想マシンの情報が表示されます。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
すべての仮想マシンの詳細の表示
すべての仮想マシンの仮想マシン名、メモリーとvCPUの割当て、ステータス、仮想ディスクおよびリポジトリ名を次のように表示します。
oakcli show vm
NAME MEMORY VCPU STATE REPOSITORY sample5_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo1 sample6_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo2 test1_odarepo1 2048 2 OFFLINE odarepo1 test2_odarepo2 2048 2 OFFLINE odarepo2 vm1_odarepo1 4096 4 ONLINE odarepo1 vm2_odarepo2 2048 2 OFFLINE odarepo2 win_vm1 1500 1 ONLINE odarepo1
単一の仮想マシンの情報の表示
仮想マシンvm1_odarepo1
の情報を表示します。
oakcli show vm vm1_odarepo1 Resource: vm1_odarepo1 AutoStart : restore CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Vi rtualMachines/vm1_odarepo1/System.i mg,xvda,w||file:/OVS/Repositories/o darepo1/VirtualMachines/vm1_odarepo 1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM ExpectedState : online FailOver : false IsSharedRepo : false Keyboard : en-us MaxMemory : 3000 MaxVcpu : 4 Memory : 4096 Mouse : OS_DEFAULT Name : vm1_odarepo1 Networks : |mac=00:21:F6:00:00:E4| NodeNum : 0 NodeNumStart : OS : OL_5 PrivateIP : None ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 State : Online TemplateName : otml_sample1_odarepo1 Vcpu : 4 cpupool : twocpu vncport : 5901
oakcli
show
vmtemplate
コマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートに関する情報を表示します。
構文
oakcli show vmtemplate [vmtemplate_name | -h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vmtemplate_name |
(オプション)詳細を表示する仮想テンプレートの名前。このパラメータを指定しない場合、すべての仮想テンプレートの情報が表示されます。 |
-h |
(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
単一の仮想テンプレートの詳細の表示
仮想テンプレートsample1_odarepo1
の情報を表示します。
oakcli show vmtemplate sample_odarepo1 Resource: sample1_odarepo1 CPUPriority : 100 Disks : |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o darepo1/u01.img,xvdb,w| Domain : XEN_PVM Keyboard : en-us MaxMemory : 2048 MaxVcpu : 2 Memory : 2048 Mouse : OS_DEFAULT Name : sample1_odarepo1 Networks : |bridge=priv1||bridge=net1||bridge= net2| NodeNum : 0 OS : OL_5 ProcessorCap : 100 RepoName : odarepo1 Vcpu : 2
oakcli start
コマンドを使用して、仮想マシンの起動、ノードの共有リポジトリの起動、ローカル・ノードのODA_BASEの起動を実行します。
ローカル・ノードでODA_BASEを起動します
指定したノードで共有リポジトリを起動します
指定したノードで仮想マシンを起動します
oakcli start oda_base
コマンドを使用して、ローカル・ノードでODA_BASEを起動します。
構文
oakcli start oda_base [-h]
パラメータ
-h
は、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。
例
目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを起動します。
oakcli start oda_base
oakcli start repo
コマンドを使用して、ノード上の共有リポジトリを起動します。
構文
oakcli start reporepo_name
[-nodenode_number
] [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
repo_name |
repo_name は、起動する共有リポジトリの名前です。 |
-node node_number |
共有リポジトリを起動するノードを指定します。node_number は、共有リポジトリを起動するノードの番号(0または1)です。-node が指定されていない場合、共有リポジトリは両方のノードで起動されます。 |
-h |
(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。 |
例
ノード0のrepo1
という共有リポジトリを起動します。
oakcli start repo repo1 -node 0
oakcli start vm
コマンドを使用して、ノード上の仮想マシンを起動します。
構文
oakcli start vm vm_name
[-node node_number] [-d] [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vm_name |
vm_name は、起動する仮想マシンの名前です。 |
-node node_number |
仮想マシンを起動するノードを指定します。node_number は、仮想マシンを起動するノードの番号(0または1)です。-node が指定されていない場合、仮想マシンは両方のノードで起動されます。 |
-d |
仮想マシン起動手順の詳細を指定します |
-h |
(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。 |
例
ノード0のvm1_odarepo1
という仮想マシンを起動します。
oakcli start vm vm_odarepo1 -node 0
oakcli stop
コマンドを使用して、仮想マシンの停止、ノードの共有リポジトリの停止、ローカル・ノードのODA_BASEの停止を実行します。
構文
oakcli stop [vmvm_name
[-force] | reporepo_name
[-nodenode_number]
| oda_base ] [-h]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vm vm_name |
vm_name は、停止する仮想マシンの名前です。 |
-force |
(オプション)仮想マシンを強制的に停止します。 |
repo repo_name |
repo_name は、停止する共有リポジトリの名前です。 |
-node node_number |
node_number は、共有リポジトリを停止するノードの番号(0または1)です。-node パラメータは、共有リポジトリの仮想マシンを停止している場合にのみ有効です。-node が指定されていない場合、共有リポジトリは両方のノードで停止されます。 |
oda_base |
ローカル・ノードのODA_BASEを停止します。 |
-h |
(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。 |
例
仮想マシンの強制停止
仮想マシンvm1_odarepo1
を強制的に停止します。
oakcli stop vm vm_odarepo1 -force
共有リポジトリの停止
ノード0のrepo1
という共有リポジトリを停止します。
oakcli stop repo repo1 -node 0
ローカルODA_Baseの停止
目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを停止します。
oakcli stop oda_base
oakcli
stordiag
コマンドを使用して、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフのディスクで診断テストを実行します。
構文
oakcli
stordiag
resource_type
| -h
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_type |
構成によって異なる接頭辞。次の「使用上の注意」を参照してください。 |
n | ディスク番号(0から始まり、ディスク数より1少ない番号まで増加) |
-h |
オンライン・ヘルプを表示します |
使用上の注意
次のいずれかのオプションに基づいて、resource_typeの値を選択します。
Oracle Database Applianceバージョン1では、d
を使用します。
単一ストレージ・シェルフのOracle Database Applianceでは、pd_
を使用します。
拡張ストレージ・シェルフのOracle Database Applianceでは、ストレージ・シェルフ内のディスクにはe0_pd_
、拡張ストレージ・シェルフ内のディスクにはe1_pd_
を使用します。
内部ストレージがあるOracle Database Applianceシステムの場合は、形式d_[..]を使用して診断対象となるディスクを指定します。接続型シェルフ(およびオプションのストレージ拡張シェルフ)に接続しているOracle Database Applianceシステムの場合は、形式e[0..1]_p[0..23]を使用して診断対象となるディスクを指定します。
例
ストレージ拡張シェルフのディスクでの診断テストの実行
次のコマンドは、拡張ストレージ・シェルフのないストレージ・シェルフのディスク4で診断テストを実行します。
# oakcli stordiag e1_pd_3 Node Name : hr0 Test : Diagnostic Test Description 1 : OAK Check NAME PATH TYPE STATE STATE_DETAILS pd_03 /dev/sdw HDD ONLINE Good 2 : ASM Check . . . <output truncated>
oakcli
test asr
コマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正しく構成され機能しているかどうかを判別するために、テスト・トラップを送信します。Oracle ASRが正しく機能している場合は、成功メッセージが返されます。
構文
oakcli
test asr [-h]
パラメータ
-h
は、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します
oakcli
unpack
コマンドを使用して、Oracle Appliance Managerリポジトリにパッケージを解凍します。
構文
oakcli
unpack -package
absolute_package_name
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
absolute_package_name |
パッケージの完全な絶対パスとファイル名を使用して解凍するパッケージを識別します。 |
-h | コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
例
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリへのパッチ・パッケージの解凍
p13982331_23000_Linux-86-64.zip
パッケージ(現在のノードの/tmp
に事前にコピー済)を、ノードのOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリに解凍します。
oakcli unpack -package /tmp/p13982331_23000_Linux-86-62.zip
oakcli
update
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceパッチを適用します。Oracle Databaseソフトウェアのみをアップグレードする場合は、oakcli
upgrade
コマンドを参照してください。
構文
oakcli update -patch version [[--infra] | [[--gi][--database]]] [--noreboot] | [--clean] | [--verify]
パラメータ
例
ノードへのパッチの適用
現在のノードに12.1.2.4.0パッチを適用して更新します。
oakcli update -patch 12.1.2.4.0
oakcli
upgrade
コマンドを使用して、Oracle Database Appliance上のOracle Databaseをアップグレードします。Oracle Database Appliance自体のパッチ適用については、oakcli
update
コマンドを参照してください。
構文
oakcli upgrade database [-db db_names | -from source_home] -to destination_home
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_names |
アップグレードするデータベースの名前を(カンマ区切りリストで)指定します。 |
-from source_home |
アップグレードするデータベースの現在のOracle Databaseホームを指定します。 |
-to destination_home |
アップグレード先のデータベース・バージョンが格納されているOracle Databaseホームを指定します。 |
-h |
(オプション)オンライン・ヘルプを表示します。 |
使用上の注意
-db
パラメータまたは-from
パラメータのいずれかを必ず指定する必要があります。
-db
パラメータを指定してコマンドを実行すると、現在のOracle Databaseホームとは関係なく、指定されたデータベースのみがアップグレードされます。-from
パラメータを-db
パラメータと併用すると、-from
パラメータは無視されます。つまり、指定されたホーム内のデータベースが-db
パラメータのリストにない場合、そのデータベースは無視され、他のホームにある指定されたデータベースがアップグレードされます。
-db
パラメータなしでコマンドを実行すると、指定されたOracle Databaseホーム内にあるすべてのデータベースがアップグレードされます。
既存のOracle Databaseホームを指定する-to
パラメータは必ず指定する必要があります。
例
Oracle Databaseのアップグレード
Oracle Databaseホーム・ディレクトリOraDb11203_home1
を使用してtpcc
という11.2.0.2.5データベースをバージョン11.2.0.3.1にアップグレードします。
oakcli upgrade database -db tpcc -to OraDb11203_home1
oakcli
validate
コマンドを使用して、Oracle Database Applianceの状態またはオペレーティング・システムのパッチの実行可能性を検証します。
構文
次のoakcli
validate
構文を使用して、Oracle Database Applianceを検証します。
oakcli validate [[-V | -l | -h]] | [[-v][-foutput_file
] [-a | -d | -cchecklist
][-verpatch_version
]]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-v | oakValidationのバージョンを表示します。 |
-l | チェック可能な項目を説明とともに表示します。 |
-h |
オンライン・ヘルプを表示します。 |
-v | 冗長出力を表示します(検証レポートを生成するパラメータとともに使用する必要があります)。 |
-f output_file |
画面(stdout)にではなく、完全修飾ファイル名のファイル、 output_file に出力を送信します。 |
-a | DiskCalibration など、すべてのシステム・チェックを実行します。このコマンドを使用して、デプロイメントの前にシステムの準備状況を検証することをお薦めします。DiskCalibration システム・チェックによりパフォーマンスの問題が発生する可能性があるため、ビジー状態の本番システム上で、このオプションを使用してoakcli validate を実行しないでください。 |
-d | デフォルトのチェックのみを実行します。 |
-c checklist |
カンマ区切りリストのchecklist で指定した項目の検証チェックを実行します。このパラメータを使用して、1つの項目または項目のサブセットのいずれかをチェックします。 |
例
すべてのチェックとその説明の表示
oakcli validate
で使用可能なすべてのチェックおよびその説明を一覧表示します。
oakcli validate -l Checkname -- Description ========= =========== *SystemComponents -- Validate system components based on ilom sensor data readings *OSDiskStorage -- Validate OS disks and filesystem information *SharedStorage -- Validate Shared storage and multipathing information DiskCalibration -- Check disk performance with orion *NetworkComponents -- Validate public and private network components *StorageTopology -- Validate external JBOD connectivity asr -- Validate asr components based on asr config file and ilom sensor data readings * -- These checks are also performed as part of default checks
注意: NetworkComponents 妥当性チェックは、Oracle Database Appliance X3-2より前のハードウェアで使用できません。 |
すべてのチェックの実行
すべてのチェックを実行するには、次のコマンドを入力します
oakcli validate -a
ストレージ・ケーブル接続の検証
次のコマンドを入力して、ストレージ・シェルフと、接続している場合はストレージ拡張シェルフへの接続を検証します。
oakcli validate -c storagetopology
ASRの検証
次の構文を入力して、ASR構成を検証します。
# oakcli validate -c asr INFO: oak Asr information and Validations RESULT: /opt/oracle/oak/conf/asr.conf exist RESULT: ASR Manager ip:10.139.154.17 RESULT: ASR Manager port:1162 SUCCESS: ASR configuration file validation successfully completed RESULT: /etc/hosts has entry 141.146.156.46 transport.oracle.com RESULT: ilom alertmgmt level is set to minor RESULT: ilom alertmgmt type is set to snmptrap RESULT: alertmgmt snmp_version is set to 2c RESULT: alertmgmt community_or_username is set to public RESULT: alertmgmt destination is set to 10.139.154.17 RESULT: alertmgmt destination_port is set to 1162 SUCCESS: Ilom snmp confguration for asr set correctly RESULT: notification trap configured to ip:10.139.154.17 RESULT: notification trap configured to port:1162 SUCCESS: Asr notification trap set correctly INFO: IP_ADDRESS HOST_NAME SERIAL_NUMBER ASR PROTOCOL SOURCE PRODUCT_NAME INFO: --------------- ------------------------------ ------------------------------ -------- --------- -------------- ------------------------------ 10.170.79.98 oda-02-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER 10.170.79.97 oda-01-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER INFO: Please use My Oracle Support 'http://support.oracle.com' to view the activation status. SUCCESS: asr log level is already set to Fine. RESULT: Registered with ASR backend. RESULT: test connection successfully completed. RESULT: submitted test event for asset:10.139.154.17 RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw is in active state RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-frag is in resolved state RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-rulesdefinitions is in resolved state RESULT: bundle com.sun.svc.ServiceActivation is in active state SUCCESS: ASR diag successfully completed
パッチの適用可能性のチェック
oakcli validate ospatch -ver
patch_versionコマンドを使用して、patch_versionに指定されたパッチを使用してOracle Database Applianceにパッチを適用できない理由を報告します。Oracle Database Applianceへのパッチ適用を試みる前にこのコマンドを実行して、それが成功するかどうか、またはパッチの適用前に変更が必要かどうかを判断します。コマンド出力の警告およびエラーのラベルはそれぞれ、マゼンタ、赤のフォントで強調表示されます。
# oakcli validate ospatch -ver 12.1.2.3.0 INFO: Validating the OS patch for the version 12.1.2.3.0 WARNING: 2015-02-10 06:30:32: Patching sub directory /opt/oracle/oak/pkgrepos/orapkgs/OEL/5.10/Patches/5.10.1 is not existing INFO: 2015-02-10 06:30:32: May need to unpack the Infra patch bundle for the version: 12.1.2.3.0 ERROR: 2015-02-10 06:30:32: No OS patch directory found in the repository