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Oracle® Database Appliance管理およびリファレンス・ガイド
リリース12.1.2.4.0 for Linux x86-64
E67393-01
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4 Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース

この章では、Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース(OAKCLIとも呼ばれる)の内容と使用方法について説明します。現在のoakcliコマンドのセット、それらの構文および使用上の注意が含まれ、多くのコマンドの例が示されています。

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースについて

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースでは、ソフトウェアのデプロイ、コア・キーの構成、パッチの適用、監視とトラブルシューティング、仮想マシンの管理、およびOracle Databaseホームとデータベースの作成などのOracle Database Applianceの管理タスクを実行します。

Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンによっては、この章で説明されているコマンドの一部を使用できない場合があります。Oracle Appliance Managerおよびハードウェアのバージョンでサポートされているoakcliコマンドを確認するには、次のコマンドを入力します: oakcli -h

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースの操作上の注意

使用方法

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースは、次のディレクトリにあります。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli 

rootユーザー・アカウントのoakcli PATH変数には、oakcliが置かれているディレクトリのパスが定義されている必要があります。

Oracle Database Applianceは、次のディレクトリにoakcliコマンドの実行および出力のログを保持しています。

/opt/oracle/oak/log/hostname/client/oakcli.log

構文

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのコマンドおよびパラメータでは大文字と小文字を区別しません。oakcliでは次のコマンド構文を使用します。

oakcli command object [parameters]

oakcli構文では次のようになります。

  • commandは、showlocateapplyなどの動詞です。

  • object (名詞とも呼びます)はディスクやコントローラなどの、oakcliコマンドが操作を実行する対象のターゲットまたはオブジェクトです。オブジェクトの短縮形も使用できます。

  • parametersは、コマンドの追加オプションを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。パラメータ名には先頭にダッシュが付きます(すべてのコマンドで使用可能なヘルプ・パラメータの-hなど)。

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのヘルプの使用方法

すべてのoakcliコマンドの使用方法に関する情報を表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli -h

特定のoakcliコマンドに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command -h

特定のoakcliコマンドのオブジェクトおよびそのオプションに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command object -h

権限およびセキュリティ

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースは通常、Oracle Database Applianceにrootユーザーとしてログインしている場合に使用します。rootとしてログインしていない場合は、特定のタスクを実行できません。たとえば、ストレージ情報の表示はできますが、ストレージ構成の変更はできません。

SUDOでのrootユーザー・アクセスの許可

システム管理とデータベース管理が異なるグループによって処理されているか、セキュリティが大きな懸念である環境では、rootユーザー・アカウントとパスワードへのアクセスを制限することができます。SUDOにより、システム管理者は、特定のユーザー(またはユーザー・グループ)にコマンドをrootとして実行する許可を与え、その間のすべてのコマンドおよび引数をログできます。

SUDOセキュリティ・ポリシーは、/etc/sudoersファイルで設定されています。sudoersファイル内で、SUDO管理を簡素化するためのユーザー・グループおよびコマンド・セットを構成できます。


注意:

ユーザーが任意の操作を実行できるようにSUDOを構成することは、そのユーザーにroot権限を与えることに相当します。これがセキュリティのニーズに適しているかどうかを慎重に検討してください。

ユーザーがrootとして任意の操作を実行できるようにSUDOを構成するには、次のように、/etc/sudoersファイルのコマンド・セクションに行を追加します。

## The commands section may have other options added to it.
##
## Allow root to run any commands anywhere

root ALL=(ALL) ALL
jdoe ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL�

この例では、jdoeはユーザー名です。ALL=(ALL)は、このsudoersファイルが実装されている任意のホストでコマンドをrootとして実行する権限をjdoeユーザーに付与します。NOPASSWDは、パスワードなしでjdoeの権限を許可します。sudoersファイルは、ホストごとに異なるルールを持つ複数のホストに1つのsudoersファイルをコピーできるように設計されています。ALLは、jdoeユーザーが任意のコマンドを実行できることを示しています。

ユーザーを含むsudoerファイルを構成した後、次のようにjdoeによるoakcliコマンドの実行が可能になります。root、oracleおよびgridのパスワードは要求されません。

$ sudo oakcli create database -db newdb

INFO: 2015-08-05 14:40:55: Look at the logfile  '/opt/oracle/oak/log/scaoda1011/tools/12.1.2.4.0/createdb_newdb_91715.log' for more details

INFO: 2015-08-05 14:40:59: Database parameter file is not provided. Will be using default parameters for DB creation
Please enter the 'SYSASM'  password : (During deployment we set the SYSASM password to 'welcome1'):
Please re-enter the 'SYSASM' password:
 
INFO: 2015-08-05 14:41:10: Installing a new home: OraDb12102_home3 at /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_3

Please select one of the following for Database type  [1 .. 3]:
1    => OLTP 
2    => DSS 
3    => In-Memory

関連項目

SUDOの構成および使用の詳細は、SUDOのマニュアル・ページ(>http://www.sudo.ws/sudo.html)を参照してください。

oakcliコマンド

この章の残りの部分には、このリリースで使用可能なoakcliコマンドの構文およびその他の詳細が、アルファベット順に示されています。このリリースのコマンドの一覧は次のとおりです。

oakcli add disk -local

障害ディスクを物理的に交換した後、システムにローカル・ディスクを追加します。このコマンドはV1、X4-2およびX3-2にのみ使用できます。

oakcli apply

Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。このコマンドは、ベアメタルの実装にのみ適用されます。

oakcli cloneコマンド

仮想マシンおよび仮想ディスクをクローニングするためのコマンド。

oakcli configureコマンド

Oracle Database Applianceコンポーネントを構成するためのコマンド。

oakcli copy

デプロイ中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

oakcli createコマンド

Oracle Database Applianceコンポーネントを作成するためのコマンド。

oakcli deleteコマンド

Oracle Database Applianceコンポーネントを削除するためのコマンド。

oakcli deploy

Oracle Database Applianceをデプロイします。

oakcli diskwritecache

ディスク書込みキャッシュを管理します。

oakcli import vmtemplate

仮想マシン・テンプレートをインポートします。

oakcli locate

インジケータ・ライトをオンにして、ストレージ・シェルフの共有ディスクを検索します。

oakcli manage diagcollect

主にOracleサポートと協力して作業する場合に使用するために、診断情報および統計を収集します。

oakcli migrate vm

現在実行している仮想マシンを別のノードに移行します。

oakcli modify

仮想マシンまたはテンプレートの構成に対して、ネットワークを追加、更新、削除します。

oakcli orachk

構成設定を監査します。

oakcli resize dbstorage

ACFSストレージ構造に使用する領域のサイズを変更します。

oakcli restart oda_base

ローカル・ノードでODA_BASEを再起動します。

oakcli showコマンド

各種のOracle Database Applianceコンポーネントに関する情報を表示するためのコマンド。

oakcli startコマンド

ドメインUまたはODA_BASEの仮想マシンを起動するためのコマンド。

oakcli stopコマンド

ドメインUまたはODA_BASEの仮想マシンを停止するためのコマンド。

oakcli stordiag

ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフ・デバイスでテストを実行します。

oakcli test asr

Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正常に機能しているかどうかチェックします。

oakcli unpack

対象のパッケージをOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリに解凍します。

oakcli update

インフラストラクチャ、グリッド・インフラストラクチャ、データベースなどのソフトウェアを更新し、パッチ適用を検証します。

oakcli upgrade

1つ以上のデータベースを新しいバージョンにアップグレードします。

oakcli validate

Oracle Database Applianceの状態またはオペレーティング・システムのパッチの適用可能性を検証します。

oakcli add disk -local

oakcli add disk -localコマンドは、障害ディスクを物理的に交換した後、システムにローカル・ディスクを追加するために使用します。

構文

oakcli add disk -local

使用上の注意

  • 1ノード当たり2つを超えるディスクを追加することはできません。

  • oakcli add disk -localコマンドを実行する前に、障害ドライブを取り外して新しいドライブと交換する必要があります。

  • このコマンドを実行する前に、新しいディスクをスロットに挿入する必要があります。

  • oakcli add disk -localコマンドは、ベアメタル・デプロイメントでのみサポートされます。仮想化された構成ではサポートされていません。

oakcli apply

oakcli applyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。

構文

次の構文を使用します。core_config_key_fileは、My Oracle Supportで生成されてOracle Database Applianceにコピーされた構成キー・ファイルのフル・パス名です。

oakcli apply core_configuration_key core_config_key_file [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
core_config_key_file 構成キー・ファイルのフル・パスと名前を特定します。

使用上の注意

  • oakcli applyコマンドは、rootとしてOracle Database Applianceの最初のノードから実行します。

  • oakcli applyコマンドを実行した後、Oracle Database Applianceでは両方のノードにキーが適用され、両方のノードが再起動されます。core_config_keyを表示するためにoakcli show core_config_keyコマンドを実行します。oakcli show core_config_keyを参照してください。

  • コア・キーの適用は、ベアメタルの実装にのみ適用されます。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでは使用できません。

構成キー・ファイル/tmp/set8cores.confを使用して、新規コア数でOracle Database Applianceを再構成します。

oakcli apply core_configuration_key /tmp/set8cores.conf
...................done
INFO: Cluster will be rebooted after applying the core_configuration_key successfully
INFO: ....................................

INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.21'
INFO: ........................................................................
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /tmp/tmp_lic_exec.pl
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.21 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file
INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'

INFO: ........................................................................
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /tmp/tmp_lic_exec.pl
INFO: Running as root: /usr/bin/ssh -1 root 192.0.2.20 /opt/oracle/oak/bin/oakcli enforce core_configuration_key /tmp/.lic_file
INFO: Applying core_configuration_key on '192.0.2.20'

oakcli cloneコマンド

oakcli cloneコマンドを使用して、仮想マシンまたは仮想ディスクをクローニングします。

oakcli clone vdisk

oakcli clone vdiskコマンドを使用して、仮想マシンのクローンを作成します。

構文

oakcli clone vdisk new_vdisk_name -repo repo_name -src source_vdisk_name [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
new_vdisk_name クローン仮想ディスクに付ける名前
repo_name クローニング元仮想ディスクのリポジトリ・ソース名
source_vdisk_name クローニング元仮想ディスクの名前
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

vrepo1というリポジトリに格納されたvdisk1という既存の仮想ディスクからmy_vdisk2という仮想ディスクのクローンを作成します。

oakcli clone vdisk my_vdisk2 -repo vrepo1 -src vdisk1

oakcli clone vm

oakcli clone vmコマンドを使用して、仮想マシンのクローンおよびスナップ・クローンを作成します。

構文

テンプレートから仮想マシンを作成するには、次の手順を実行します。

oakcli clone vm vm_name -vmtemplate template_name -repo repo_name [-node 0|1]

既存の仮想マシンのスナップショット・クローンを作成するには:

oakcli clone vm vm_name -vm src_name -snap

テンプレートから仮想マシンのスナップショットを作成するには:

oakcli clone vm vm_name -vmtemplate template_name -snap

パラメータ

パラメータ 説明
vm_name クローニングされた仮想マシンに付ける名前。
-vmtemplate vmtemplate_name クローン元の仮想マシンが含まれているテンプレートの名前。
-repo repo_name クローン元のテンプレートが含まれているリポジトリの名前。
-node 0 | 1 仮想マシンがクローニングされる共有リポジトリが含まれているOracle Database Applianceノードを指定します。

-nodeパラメータは、共有リポジトリからクローニングするときに使用する必要があり、非共有リポジトリに対しては無効です。

-vm src_name クローン元仮想マシンの名前。
-snap ソース仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートのスナップショットを作成します。

仮想マシン・テンプレートからの仮想マシン・イメージの作成

ノード0のrepo2という名前の共有リポジトリに格納されているmyol6u_15gb1という名前の仮想マシン・テンプレートから、myol6u_testという名前の仮想マシン・イメージを作成します。

oakcli clone vm myol6u_test -vmtemplate myol6u_15gb1 -repo repo2 -node 0

oakcli configureコマンド

oakcli configureコマンドを使用して、Oracle Database Appliance上のコンポーネントを構成します。

oakcli configure additionalnet

ベアメタル、ドメイン0およびODA_BASEの未構成のパブリック・ネットワークを構成します。

oakcli configure additionalnet

Oracle Database Appliance用にOracle Auto Service Requestを構成します。

oakcli configure cpupool

CPUプールを構成します。

oakcli configure firstnet

初期ネットワーク接続を構成します。

oakcli configure ib2fiber

インフィニバンド・カードを置き換えた後に10GbE SFP+ (ファイバ)カードを構成します。

oakcli configure network

ネットワーク・カードを交換した後またはパブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えた後に、ネットワークを構成します

oakcli configure oda_base

ODA_BASE用にCPUコア数、メモリー割当て、仮想ローカル・エリア・ネットワークを構成します。

oakcli configure repo

サイズを大きくして共有リポジトリを構成します

oakcli configure vm

仮想マシンを構成します。

oakcli configure vmtemplate

仮想マシン・テンプレートを構成します。

oakcli configure additionalnet

oakcli configure additionalnetコマンドを使用して、ベアメタル、ドメイン0およびODA_BASEの未構成のパブリック・ネットワークを構成します。このコマンドは、自動的に未構成のネットワークを検出し、ネットワークの構成手順を案内するスクリプトを実行します。

構文

oakcli configure additionalnet  [h]

パラメータ

-hは、コマンドの使用方法に関するオンライン・ヘルプを表示します。

使用上の注意

oakcli configure additionalnetコマンドは、次の入力を必要とする対話型スクリプトを実行します。

  • インタフェース名

  • DHCP [Y/N]

  • IP

  • ネットマスク


注意:

ベアメタル・デプロイメント上でコマンドを実行している場合、要求されるインタフェース名はボンド名です。Dom0上でコマンドを実行している場合、要求されるインタフェース名はネット名です。Dom1上でコマンドを実行している場合、要求されるインタフェース名はETHの名前です。

oakcli configure asr

oakcli configure asrコマンドを使用して、Oracle Database ApplianceにOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。

構文

oakcli configure asr [-h]

パラメータ

-hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • oakcli configure asrコマンドは、Oracle Database ApplianceにOracle ASRを実装するための次の情報を要求する対話型スクリプトを開始します。

    • 実行されるアクション(内部または外部インストール、アンインストールまたは再構成)

    • PROXYサーバー名、ポート、ユーザーIDおよびパスワード

    • ASRユーザーIDおよびパスワード

    • ASRマネージャのIPおよびポート

# oakcli configure asr

INFO   : Logging all actions in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.log and traces in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.trc

Please enter
1 to setup Internal ASR
2 to setup External ASR
3 to Deinstall ASR
0 to Exit

 [1]:INFO   : Logging all actions in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.log and traces in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.trc

oakcli configure cpupool

oakcli configure cpupoolコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを構成します。

構文

oakcli configure cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
poolname CPUプールの一意の名前。
-numcpu cpu_count CPUプールのCPU数。
-node nodenum CPUプールが作成されるノード(0または1)。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

2コアのCPUプールの構成

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1に2つのコアを含むCPUプールを構成します。

oakcli configure cpupool twonode -numcpu 2 -node 1

oakcli configure firstnet

oakcli configure firstnetコマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードするための初期ネットワークをOracle Database Applianceで構成します。

構文

oakcli configure firstnet

ベア・メタルOracle Database Applianceでの初期ネットワークの構成

oakcli configure firstnetコマンドは、次の例に示すように、対話型スクリプトを使用して新しいOracle Database Appliance上に初期ネットワークを作成します。

oakcli configure firstnet
Select the interface to  configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0
Configure DHCP on bond0?(yes/no):no
       INFO: Static configuration selected
       Enter the IP address to configure:192.0.2.18
       Enter the netmask address to configure:255.255.252.0
       Enter the gateway address to configure:192.0.2.1
Plumbing the IPs now
Restarting the network
:::::::::::::::::

注意:

oakcli configure firstnetコマンドは、Oracle Database Applianceで1回のみ使用することをお薦めします。初期ネットワークの構成後に使用すると、ネットワーク設定が予期せず変更される可能性があります。

oakcli configure ib2fiber

インフィニバンド・カードを10GbE SFP+ (ファイバ)カードに置き換えた後、デプロイの前に、oakcli configure ib2fiberコマンドを実行して、IBの設定を解除し、ファイバ・カードを構成します。


注意:

コマンドは、X5-2でのみサポートされています。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームを使用している場合は、Dom0からコマンドを実行する必要があります。

使用上の注意

10GbE SFP+ (ファイバ)カードを構成するために、このコマンドをデプロイの前に実行する必要があります。

構文

oakcli configure ib2fiber -h

パラメータ

-hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli configure network

oakcli configure networkコマンドを使用して、ネットワーク・カードを交換した後またはパブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えた後に、ネットワークを構成します。コマンドの意味は、使用するパラメータによって変化します。

構文

oakcli configure network [-changeNetCard|-publicNet]

パラメータ

パラメータ 説明
-changeNetCard ネットワーク・カードの交換後にネットワーク・カードを構成します。各ノードでネットワーク・カードが交換された場合、各ノードでoakcli configure network -changeNetCardコマンドを実行する必要があります。このパラメータは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルでサポートされます。このコマンドは、仮想化プラットフォームではDom0から実行する必要があります。
-publicNet パブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えるのに使用します。各ノードでoakcli configure network -publicNetコマンドを実行する必要があり、それにはスタックを停止する必要があります。スタックにはGIとRDBMSが含まれます。仮想化モードで実行している場合は、仮想マシンが停止している必要があり、特にVLANを使用している場合は、一部の構成の変更が必要な場合があります。このパラメータは、Oracle Database Appliance X4-2ハードウェア・モデルでのみサポートされます。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli configure oda_base

oakcli configure oda_baseコマンドを使用して、次の操作を実行します:

  • ODA_BASEに割り当てられたCPUコア数の変更

  • ODA_BASEに割り当てられた仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加または削除

  • ユーザー・ドメイン間およびODA_BASEと他のユーザー・ドメインの間のリソース割当ての調整。

  • ODA_BASEドメインへのリソース割当ての増加または減少。

リソース割当ての変更を有効にするには、ドメインの再起動が必要です。

構文

oakcli configure oda_base

ODA_BASEでのCPUコア数の変更

ODA_BASEのCPUコア数を次のように6から8に変更します。

# oakcli configure oda_base
Core Licensing Options:
        1. 2 CPU Cores
        2. 4 CPU Cores
        3. 6 CPU Cores
        4. 8 CPU Cores
        5. 10 CPU Cores
        6. 12 CPU Cores
        Current CPU Cores       :6
        Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 4
        ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 64G)[default
32]     :
INFO: Using default memory size i.e. 32 GB
Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]:
Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n] INFO: Node 0:Configured oda base pool INFO: Node 1:Configured oda base pool INFO: Node 0:ODA Base configured with new memory INFO: Node 0:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 0 INFO: Node 1:ODA Base configured with new memory INFO: Node 1:ODA Base configured with new vcpus INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 1

ODA_BASEのメモリー割当て量の変更

  1. Dom0にログインします。

  2. oakcli configure oda_baseコマンドを実行し、構成を変更します。

  3. ODA_BASEを再起動します。

ODA_BASEへの追加のVLANの割当て

  1. Dom0にログインします。

  2. oakcli configure oda_baseコマンドを実行します。

  3. Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n)の設定をyに変更します。

  4. プロンプトに従ってODA_BASEに追加のVLANを割り当てます。

  5. ODA_BASEを再起動します。

oakcli configure repo

oakcli configure repoコマンドを使用して、共有リポジトリのサイズを大きくします。

構文

oakcli configure repo reponame -incsize size [M|G]
パラメータ 説明
reponame 共有リポジトリの名前
size サイズを定義するためにM (メガバイト)またはG (ギガバイト)を付加できる数値

共有リポジトリのサイズの増加

repo1共有リポジトリのサイズを2GB変更します。

# oakcli configure repo repo1 -incsize 2G

Configured Shared Repo : repo1 with new size 3712.0.

oakcli configure vm

oakcli configure vmコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上の仮想マシンを構成し、ユーザー・ドメインへのリソース割当てを増加または削減します。リソース割当ての変更を有効にするには、ドメインの再起動が必要です。

構文

oakcli configure vm name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority 
-cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse 
mouse_type -domain dom -network netlist -autostart astart -disk disks -bootoption
bootstrap -cpupool pool -prefnode 0|1 -failover true|false]

パラメータ

パラメータ 説明
name 仮想マシンに割り当てられる名前。
-vcpu cpucount 仮想マシンに割り当てられるノード数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。
  • Oracle Database Appliance X5-2: 範囲は1から72です。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-maxvcpu maxcpu 仮想マシンが使用できるCPUの最大数。この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。
  • Oracle Database Appliance X5-2: 範囲は1から72です。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です。

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-cpuprio priority CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。
-cpucap cap 仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。
-memory memsize 仮想マシンに与えられるメモリー容量: 1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。
-maxmemory max_memsize 仮想マシンで使用できるメモリーの最大容量。1から88Gまたは1から90112M。デフォルトはMです。
-os sys 仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。
-keyboard lang 仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。
-mouse mouse_type 仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。
-domain dom ドメイン・タイプ(次のオプション):
  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM)

    - カーネルまたはオペレーティング・システムが仮想化対応ではなく、変更せずに実行できます。

    - デバイス・ドライバがエミュレートされます。

  • 準仮想化ゲスト(XEN_PVM)

    - このゲストは仮想化対応であり、仮想化環境に最適化されています。

    - PVゲストは一般の理想的なデバイス・ドライバを使用します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM_PV_DRIVERS)

    PVドライバはハイパーバイザー対応であり、エミュレートされたデバイスの入力/出力を大幅に減少します。

-network netlist 仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。
-autostart astart 仮想マシンの起動オプション(always、restoreまたはnever)。
-disk disks 仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。
-bootoption bootstrap 仮想マシンのブートストラップに使用されるブート・オプション(PXE、DISKまたはCDROM)。
-cpupool pool 仮想マシンに割り当てる名前付きCPUプール。
-prefnode 0|1 仮想マシンが起動しようとするノード0または1。このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。
-failover true|false -prefnodeパラメータで定義したノード以外のノードで、仮想マシンの起動または再起動を許可(キーワードtrueを使用)または禁止(キーワードfalseを使用)します。このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。

使用上の注意

  • すべてのパラメータ(nameを除く)は、オプションです。

  • コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。

  • 仮想マシンを作成するときに、Processor Capを10から100%の間の割合で選択します。デフォルトは100%です。この値は、仮想マシンのvm.cfgファイル内のCPU使用率制限に変換されます。vm.cfgファイルに設定された値により、ゲストが使用できるCPU量が制限されます。Oracle Virtual MachineのProcessor Capを100%に設定した場合、vm.cfgに設定される値は0で、これはCPU使用率に制限がないことを意味します。


関連項目:

前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してください。たとえば、-domain domオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.htmlを参照してください。

仮想マシンの仮想マシン数と仮想メモリー・サイズの変更

sample_odarep01という仮想マシンの仮想CPUの数を3に、仮想メモリー・サイズを4GBに変更します。

oakcli configure vm sample_odarep01 -vcpu 3 -memory 4196 

oakcli configure vmtemplate

oakcli configure vmtemplateコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシン・テンプレートを構成します。

構文

oakcli configure vmtemplate name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio
 priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard
 lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -disk disks]

パラメータ

パラメータ 説明
name 仮想マシン・テンプレートに割り当てる名前。
-vcpu cpucount テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるノードの数。
  • Oracle Database Appliance X5-2: 範囲は1から72です。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です。

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-maxvcpu maxcpu テンプレートからクローニングされた仮想マシンが消費できるCPUの最大数。
  • Oracle Database Appliance X5-2: 範囲は1から72です。

  • Oracle Database Appliance X4-2: 範囲は1から48です。

  • Oracle Database Appliance X3-2: 範囲は1から32です。

  • Oracle Database Appliance: 範囲は1から24です。

-cpuprio priority CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。
-cpucap cap テンプレートからクローニングされた仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。
-memory memsize テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるメモリー容量(1から88GBまたは1から90112MB)。
-maxmemory max_memsize テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用可能なメモリーの最大容量。
-os sys テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)。
-keyboard lang テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)。
-mouse mouse_type テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)。
-domain dom ドメイン・タイプ(次のオプション):
  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM)

    - カーネルまたはオペレーティング・システムが仮想化対応ではなく、変更せずに実行できます。

    - デバイス・ドライバがエミュレートされます。

  • 準仮想化ゲスト(XEN_PVM)

    - このゲストは仮想化対応であり、仮想化環境に最適化されています。

    - PVゲストは一般の理想的なデバイス・ドライバを使用します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM_PV_DRIVERS)

    PVドライバはハイパーバイザー対応であり、エミュレートされたデバイスの入力/出力を大幅に減少します。

-network netlist テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。
-disk disks テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるディスクのリスト(スロット、ディスクタイプおよび内容)。

使用上の注意

  • すべてのパラメータ(nameを除く)は、オプションです。

  • コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。


関連項目:

前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01でOracle VM Release 3.1のドキュメントを参照してください。たとえば、-domain domオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.htmlを参照してください。

仮想マシン・テンプレートの構成

myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで次の構成値に値を設定します。

oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb
-vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40 -memory 1536M -maxmemory 2G
-network "['type=netfront,bridge=net1']" -os OTHER_LINUX
  • -vcpu 2 = 仮想マシンの起動時に2つのCPUが割り当てられます

  • -maxvcpu 4 = 仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数は4です。

  • -cucap 40 = 仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大割合は40%です。

  • -memory 1536M = 仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリーの量は1536MBです。

  • -maxmemory 2G = 仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量は2GBです。

  • -network type=netfront,bridge=net1 = テンプレートからクローニングされた仮想マシンが使用するネットワークのリスト。

  • -os = 仮想マシンが使用するオペレーティング・システムはOTHER_LINUXです。

oakcli copy

oakcli copyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの構成中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

構文

oakcli copy -conf absolute_conf_file [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
-conf absolute_conf_file 構成ファイルのフル・パス名を指定します。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

構成ファイルのコピーの準備

以前に構成ファイルを作成し、このファイルをOracle Database Applianceにコピーした場合は、構成プロセス中に使用する構成ファイルを用意します。たとえば、ファイルmyserver1.conf/tmpにコピーした場合は、次のコマンドを入力します。

oakcli copy -conf /tmp/myserver1.conf

oakcli createコマンド

oakcli createコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのコンポーネントを作成します。

oakcli create cpupool

新規CPUプールを作成します。

oakcli create database

新規データベースを作成します。

oakcli create dbhome

新規データベース・ホームを作成します。

oakcli create dbstorage

新しいACFSストレージ構造を作成します

oakcli create db_config_params

データベース構成ファイルを作成します。

oakcli create repo

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。

oakcli create snapshotdb

既存のデータベースからスナップショット・データベースを作成します。

oakcli create vdisk

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリに仮想ディスクを作成します

oakcli create vlan

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで仮想ローカル・エリア・ネットワークを作成します。

oakcli create cpupool

oakcli create cpupoolコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを作成します。

構文

oakcli create cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
poolname CPUプールの一意の名前を指定します。
-numcpu cpu_count CPUプールのCPUの数を定義します。
-node nodenum CPUプールが作成されるノード(0または1)を定義します。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

2コアのCPUプールの作成

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1で2つのCPUを含むCPUプールを作成します。

oakcli create cpupool twonode -numcpu 2 -node 1

oakcli create database

oakcli create databaseコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでデータベースを追加作成します。

oakcli create databaseを実行すると、追加入力を求めるメッセージが表示されます。

構文

oakcli create database -db db_name [[[-oh home] | [-version version]] [-params params_file] [-cdb]]

パラメータ

パラメータ 説明
-db db_name 作成するデータベースの名前。
-oh home (オプション)データベースの作成時に使用する既存のOracleホームの名前。デフォルトでは、新規のデータベース・ホームが作成されます。
-version version (オプション)作成するデータベースのバージョン。デフォルトでは、ダウンロードした最新バージョンが使用されます。
-params params_file (オプション)構成ファイルの名前。デフォルトでは、デフォルトの構成ファイルが使用されます。
-cdb (オプション)データベースをコンテナ・データベースとして作成します。

使用上の注意

  • -ohおよび-versionパラメータは相互に排他的です。同じコマンドで両方を使用しようとすると、エラーが生成されます。

  • Oracleホームを指定せずにデータベースを作成すると、標準のネーミング規則を使用して(OraDb11203_home3など)Oracleホームが新規作成されます。名前の末尾の数字は、同じバージョン番号でホームが新規作成されるたびに1つずつ増えます。

  • データベース、インフラストラクチャおよびOracle Grid Infrastructureをアップグレードする場合は、既存のホームを指定して新規データベースを作成する必要があります。

  • 特定のバージョンのDBクローン・ファイルをダウンロードして解凍する前に、オプション-version versionを使用してデータベースを作成しようとすると、このコマンドは失敗します。

  • oakcli create db_config_paramsコマンドを使用して構成ファイルを作成できます。

  • 「Do you want to keep the data files on FLASH storage: [ Y | N ]」というメッセージは、OLTPデータベース・タイプを選択した場合およびフラッシュ・ストレージに空き領域がある場合にのみ表示されます。このオプションの詳細は、「データベース・ファイルのI/Oパフォーマンスの向上」を参照してください。

プロンプトを表示する新規データベースの作成

oakcli create databaseを実行すると、いくつかの入力を求めるメッセージが表示されます。リクエストされた各入力に示されるオプションは、コマンドを実行するプラットフォームによって異なります。たとえば、「Database Class」オプションの9と10は、Oracle Database Appliance X5-2でのみ利用できます。

oakcli create database -db mydb -oh OraDb12102_home1
 
Please enter the 'root'  password :
Please re-enter the 'root' password:
 
Please enter the 'oracle'  password :
Please re-enter the 'oracle' password:
 
Please enter the 'SYSASM'  password : (During deployment we set the
SYSASM password to 'welcome1'):
Please re-enter the 'SYSASM' password:
Please select one of the following for Database type  [1 .. 3]:
1    => OLTP
2    => DSS
3    => In-Memory
1
Selected value is : OLTP
Please select one of the following for Database Deployment  [1 .. 3]:
1    => EE : Enterprise Edition
2    => RACONE
3    => RAC
3
Selected value is : RAC

Do you want to keep the data files on FLASH storage: [ Y | N ]?N
 
Specify the  Database Class (1. odb-01 '1 core, 8 GB memory'   2.
Others) [1]:2
 
Please select one of the following for Database Class    [1 .. 10]:
1    => odb-01s  (   1 cores ,     4 GB memory)
2    =>  odb-01  (   1 cores ,     8 GB memory)
3    =>  odb-02  (   2 cores ,    16 GB memory)
4    =>  odb-04  (   4 cores ,    32 GB memory)
5    =>  odb-06  (   6 cores ,    48 GB memory)
6    =>  odb-12  (  12 cores ,    96 GB memory)
7    =>  odb-16  (  16 cores ,   128 GB memory)
8    =>  odb-24  (  24 cores ,   192 GB memory)
9    =>  odb-32  (  32 cores ,   256 GB memory)
10    =>  odb-36  (  36 cores ,   256 GB memory)

既存のOracleホームでの新規データベースの作成

OraDb11203_home2sales1というデータベースを作成します:

oakcli create database -db sales1 -oh OraDb11203_home2

テンプレートからの新規データベースの作成

salesdbtemplated.dbconfファイルからsales2というデータベースを作成します(提供されたファイル名にデフォルトのファイル拡張子を追加)。この例では、Oracleホームも作成されます:

oakcli create database -db sales2 -params salesdbtemplate

コンテナ・データベースとしての新規データベースの作成

sales3というコンテナ・データベースを作成します:

oakcli create database -db sales3 -version 12.1.0.2 -cdb

oakcli create dbhome

oakcli create dbhomeコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで新規データベース・ホームを作成します。

構文

oakcli create dbhome [-version version] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
-version version (オプション)インストールするバージョン。指定しないと、Oracle Database Applianceでは最新の使用可能なバージョンを使用します。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

バージョン12.1.0.2.4を使用してsales1というデータベース・ホームを作成します

oakcli create dbhome -version 12.1.0.2.4

oakcli create dbstorage

oakcli create dbstorageコマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するためのストレージ構造を作成します。

構文

oakcli create dbstorage -db db_name [-cdb]

パラメータ

パラメータ 説明
-db dbname db_nameというデータベースを作成するために必要なACFSストレージ構造を設定します
-cdb マルチテナント・コンテナ・データベースを作成する場合は、渡す必要があります。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

oakcli create dbstorageコマンドは、次の例に示すように、作成するストレージ構造のサイズを決定するためにユーザー入力を要求します。

oakcli create dbstorage -db sales
 
Please enter the 'root' password :
Please re-enter the 'root' password:
 
Please enter the 'oracle' password :
Please re-enter the 'oracle' password:
 
Please enter the 'SYSASM' password : (During deployment we set the SYSASM password to 'welcome1'):
Please re-enter the 'SYSASM' password:
 
Specify the Database Class (1. odb-01 '1 core, 8 GB memory' 2. Others) [1]:2
 
Please select one of the following for Database Class [1 .. 8] :
1 => odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory)
2 => odb-01 ( 1 cores , 8 GB memory)
3 => odb-02 ( 2 cores , 16 GB memory)
4 => odb-04 ( 4 cores , 32 GB memory)
5 => odb-06 ( 6 cores , 48 GB memory)
6 => odb-12 ( 12 cores , 96 GB memory)
7 => odb-16 ( 16 cores , 128 GB memory)
8 => odb-24 ( 24 cores , 192 GB memory)
 
 
Selected value is: odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory)
...

oakcli create db_config_params

oakcli create db_config_paramsコマンドを使用して、データベース構成ファイルを生成します。構成ファイルは/opt/oracle/oak/install/dbconfに作成されて、デフォルト拡張子の.dbconfが付きます。

構文

oakcli create db_config_params -conf filename -h

パラメータ

パラメータ 説明
-conf filename パス名なしで、構成ファイルに付ける名前。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

データベース・パラメータ・ファイル/opt/oracle/oak/install/dbconf/newconf.dbconfを作成します。

# oakcli create db_config_params -conf newconf

Please select one of the following for Database Block Size  [1 .. 4]:
1 ==> 4096
2 ==> 8192
3 ==> 16384
4 ==> 32768
2
Selected value is: 8192

Specify the  Database Language (1. AMERICAN 2. Others) [1]:
Selected value is: AMERICAN

Specify the  Database Characterset (1. AL32UTF8 2. Others) [1]:2

Please select one of the following for Database Characterset [0 .. 10] :
0 => Others
1 => AL32UTF8
2 => AR8ADOS710
3 => AR8ADOS710T
4 => AR8ADOS720
5 => AR8ADOS720T
6 => AR8APTEC715
7 => AR8APTEC715T
8 => AR8ARABICMACS
9 => AR8ASMO708PLUS
10 => AR8ASMO8X
1
Selected value is: AL32UTF8

Specify the  Database Territory (1. AMERICA 2. Others) [1]:2

Please select one of the following for Database Territory [0 .. 10] :
0 => Others
1 => ALBANIA
2 => ALGERIA
3 => AMERICA
4 => ARGENTINA
5 => AUSTRALIA
6 => AUSTRIA
7 => AZERBAIJAN
8 => BAHRAIN
9 => BANGLADESH
10 => BELARUS
3
Selected value is: AMERICA

Specify the  Component Language (1. en 2. Others) [1]:2

Please select one of the following for Component Language [0 .. 10] :
0 => Others
1 => en : English
2 => fr : French
3 => ar : Arabic
4 => bn : Bengali
5 => pt_BR : Brazilian Portuguese
6 => bg : Bulgarian
7 => fr_CA : Canadian French
8 => ca : Catalan
9 => hr : Croatian
10 => cs : Czech
1
Selected value is: en
Successfully generated the Database parameter file 'newconf'

oakcli create repo

oakcli create repoコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで新規共有リポジトリを作成します。

構文

oakcli create repo repo_name -size size [M|G] -dg DATA|RECO  -h

パラメータ

パラメータ 説明
repo_name 共有リポジトリに割り当てる名前
-size size [M|G] 共有リポジトリに割り当てる記憶域の量を、MB(Mオプション)またはGB(Gオプション)で定義します。
-dg DATA|RECO 共有リポジトリを格納するASMディスク・グループ(DATAまたはRECOオプションを使用して、DATA+ディスク・グループまたはRECO+ディスク・グループのいずれかを選択)。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • -sizeパラメータにはサイズの整数値が必要です。

  • sizeの最小値は、サイズの単位にMを使用した場合は500、Gを使用した場合は1です。

  • sizeのデフォルトのサイズの単位はG (GB)です。

  • 共有リポジトリは仮想マシンにのみ使用し、ファイル・ステージング領域としては使用しないでください。ファイルを共有リポジトリにコピーまたは移動するのは避けてください。

DATA+ディスク・グループにrepoprod1という25GBの共有リポジトリを作成します。

oakcli create repo repoprod1 -dg DATA -size 25

oakcli create snapshotdb

oakcli create snapshotdbコマンドを使用して、既存のデータベースからスナップショット・データベースを作成します。

構文

oakcli create snapshotdb [-db snap_dbname -from dbname] | [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
snap_dbname 作成するスナップショット・データベースの名前
dbname ソース・データベースの名前
-db このパラメータは、新しいスナップショット・データベースに付ける名前の前に置かれます
-from このパラメータは、スナップショット・データベースの作成元のデータベース名の前に置かれます
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

prodというデータベースからsnapprodという新しいスナップショット・データベースを作成します。

oakcli create snapshotdb database -db snapprod -from prod

oakcli create vdisk

oakcli create vdiskコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリで新規仮想ディスクを作成します。

構文

oakcli create vdisk vdisk_name -repo repository_name -size size -type shared|local -sparse -h

パラメータ

パラメータ 説明
vdisk_name 名前リポジトリ内で一意である仮想ディスクに割り当てる名前
-repo repository_name 仮想ディスクが作成され、記憶域が取得される共有リポジトリの名前
-size size 共有リポジトリから共有ディスクに割り当てる記憶域の量であり、デフォルトの単位はG (GB)で最小サイズは500Mです
-type shared | local 仮想ディスクを複数の仮想マシンで共有する(shared)、または1つの仮想マシンのみで使用する(local)オプションを設定します
-sparse スパース仮想ディスクを作成します
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

repoprod1という共有リポジトリに、そのリポジトリで一度に1つの仮想マシンが使用するt2gという仮想ディスクを作成します。

oakcli create vdisk t2g -repo repoprod1 -type local -size 2G

oakcli create vlan

oakcli create vlanコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで新規仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を作成します。

構文

oakcli create vlan vlan_name -vlanid tag_id -if interface_name -node 0|1 -h

パラメータ

パラメータ 説明
vlan_name VLANに割り当てる名前。
-vlanid tag_id パケット・ルーティングに使用され、ノードのVLANを一意に識別する、2から4096 (境界値を含む)のタグ番号。両方のノードで同じタグ番号を使用できます。
-if interface_name VLANネットワークが作成されるインタフェースの名前。
-node 0 | 1 VLANが作成されるノード(1または2)。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

新しいVLANの作成

bond1インタフェースと番号が10のタグを使用して、ノード1にsample10というVLANを作成します。

oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond1 -node 1

2番目のノードでのVLANの複製

ノード0にsample10というVLANを作成します。

oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond1 -node 0

oakcli deleteコマンド

oakcli deleteコマンドを使用して、コンポーネントをOracle Database Applianceから削除します。

oakcli delete cpupool

既存のCPUプールを削除します。

oakcli delete database

既存のデータベースを削除します。

oakcli delete dbhome

既存のデータベース・ホームを削除します。

oakcli delete dbstorage

ACFSストレージ構造を削除します

oakcli delete db_config_params

データベース構成ファイルを削除します。

oakcli delete repo

既存の共有リポジトリを削除します。

oakcli delete vdisk

共有リポジトリから仮想ディスクを削除します。

oakcli delete vlan

既存の仮想マシンを削除します。

oakcli delete vm

既存の仮想マシンを削除します。

oakcli delete vmtemplate

既存のVMテンプレートを削除します。

oakcli delete cpupool

oakcli delete cpupoolコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードからCPUプールを削除します。

構文

oakcli delete cpupool poolname -node nodenum [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
poolname 削除するCPUプールの名前
-node nodenum CPUプールが削除されるノード(0または1)。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

CPUプールの削除

twonodeという名前のCPUプールをOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1から削除します。

oakcli delete cpupool twonode -node 1

oakcli delete database

oakcli delete databaseコマンドを使用して、データベースをOracle Database Applianceから削除します。

構文

oakcli delete database -db db_name [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
db_name 削除するデータベースの名前。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

データベースの削除

sales1というデータベースを削除します。

oakcli delete database -db sales2

oakcli delete dbhome

oakcli delete dbhomeコマンドを使用して、データベース・ホームをOracle Database Applianceから削除します。

構文

oakcli delete dbhome -oh oracle_home [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
oracle_home アンインストールするデータベース・ホーム。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

既存のデータベース・ホームの削除

ora11_1というデータベース・ホームを削除します。

oakcli delete dbhome -oh ora11_1

oakcli delete dbstorage

oakcli delete dbstorageコマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するために作成されたストレージ構造を削除します。たとえば、ストレージ構造の作成に使用したcreate dbstorageが不要になった場合、このコマンドを実行します。

構文

oakcli delete dbstorage -db  db_name [-cdb]

パラメータ

パラメータ 説明
db dbname 削除するデータベース構造の名前
cdb マルチテナント・コンテナ・データベースを削除する場合は、渡す必要があります
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

ストレージ構造を削除します。

oakcli delete dbstorage -db sales

oakcli delete db_config_params

oakcli delete db_config_paramsコマンドを使用して、データベース構成ファイルを削除します。

構文

oakcli delete db_config_params -conf filename -h

パラメータ

パラメータ 説明
conf filename パス名なしで、削除する構成ファイルの名前。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

oakcli delete repo

oakcli delete repoコマンドを使用して、共有リポジトリを削除します。

構文

oakcli delete repo repository_name [-h]

パラメータ

repository_nameは、削除する共有リポジトリの名前です。

共有リポジトリの削除

共有リポジトリtestrepo01を削除します。

oakcli delete repo testrepo01

このコマンドは、一方または両方のノードでtestrepo01がアクティブであると失敗します。

oakcli delete vdisk

oakcli delete vdiskコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリから仮想ディスクを削除します。

構文

oakcli delete vdisk vdisk_name -repo repository_name -h

パラメータ

パラメータ 説明
vdisk_name 仮想ディスクに割り当てる名前
repository_name 仮想ディスクが作成された共有リポジトリの名前
-h コマンドのヘルプ・テキストの表示

repoprod1という共有リポジトリからt2gという仮想ディスクを削除します。

oakcli delete vdisk t2g -repo repoprod1

oakcli delete vlan

oakcli delete vlanコマンドを使用して、仮想ローカル・エリア・ネットワークを削除します。

構文

oakcli delete vlan vlan_name -node node_number [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
vlan vlan_name 削除する仮想ローカル・エリア・ネットワークの名前
-node node_number 仮想ローカル・エリア・ネットワークを削除するOracle Database Applianceノード
-h (オプション)ヘルプ・テキストの表示

仮想ローカル・エリア・ネットワークの削除

ノード1から仮想ローカル・エリア・ネットワークsample1を削除します。

oakcli delete vlan sample1 -node 1

oakcli delete vm

oakcli delete vmコマンドを使用して、仮想マシンを削除します。

構文

oakcli delete vm vm_name [-server node_number] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
vm vm_name (オプション)削除する仮想マシンの名前。
-server node_number 仮想マシンを削除するOracle Database Applianceノード。このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシンが削除されます。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

仮想マシンの削除

ノード1から仮想マシンovu22を削除します。

oakcli delete vm ovu22 -server 1

oakcli delete vmtemplate

oakcli delete vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートを削除します。

構文

oakcli delete vmtemplate template_name [-server=node_number][-h]

パラメータ

パラメータ 説明
vmtemplate template_name 削除する仮想マシン・テンプレートの名前。
-server node_number 仮想マシン・テンプレートを削除するOracle Database Applianceノード。このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシン・テンプレートが削除されます。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

仮想マシン・テンプレートの削除

両方のノードから仮想マシン・テンプレートovu22を削除します。

oakcli delete vmtemplate ovu22

oakcli deploy

oakcli deployコマンドを使用して、Oracle Grid InfrastructureをOracle Database Appliance上のクラスタに対してデプロイします。

構文

oakcli deploy [config] [-conf config_file] [-advance][-h]

パラメータ

パラメータ 説明
-config (オプション) Oracle Appliance Managerコンフィギュレータを実行します。
-conf config_file (オプション)指定した構成ファイル、config_fileに格納されている構成を事前ロードします。
-advance (オプション)デプロイメントを実行するか、デプロイメント・コンフィギュレータをアドバンス・モードで実行します。
-h (オプション)ヘルプ・テキストを表示します。

完全なOracle Database Applianceのデプロイ

oakcli deploy

Oracle Database Applianceコンフィギュレータの実行

oakcli deploy -config

既存の構成ファイルのプリロード

MYCONFIG-VM構成ファイルに格納された構成をプリロードします。

oakcli deploy -conf myconfig-vm_file

ログ・ファイルの表示

oakcli deployコマンドは、/opt/oracle/oak/onecmd/tmp/にSTEP*という名前のログ・ファイルを作成します

oakcli diskwritecache

oakcli diskwritecacheコマンドを使用して、書込みキャッシュが有効なディスクを配置したり、それらのディスクのディスク書込みキャッシュを無効にします。有効になっている書込みキャッシュは、Oracle Database Applianceの停止時間がスケジュールされたらすぐに無効にする必要があります。停止時間中に、書込みキャッシュが有効になっている各ディスクに対して順番に、このコマンドをdisableオプションとともに使用します。

構文

oakcli diskwritecache [disable disk_name | enable disk_name | status ] -h

パラメータ

-hは、このコマンドに関するヘルプ・テキストを表示します。

キャッシュが有効になっているディスクの識別

すべてのディスクの書込みキャッシュのステータス:

oakcli diskwritecache status

oakcli import vmtemplate

oakcli import vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをインポートします。

構文

oakcli import vmtemplate vmtemplatename -files image_files | -assembly assembly_file -repo repo_name [- node 0 | 1 ]

パラメータ

パラメータ 説明
vmtemplatename テンプレートに割り当てる名前。
-files -filesオプションは、テンプレートを構成する1つ以上のファイルをインポートするときに使用します。
image_files image_filesは、次のいずれか1つです。
  • 単一のテンプレート・ファイル名

  • 単一のテンプレートを構成するファイルのカンマ区切りリスト

  • テンプレート・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURL

-assembly -assemblyオプションは、アセンブリ・ファイルをインポートするときに使用します。
assembly_file アセンブリ・ファイルまたはアセンブリ・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURL。
repo_name インポートするテンプレートを格納するリポジトリの名前。
-node -nodeオプションは、共有リポジトリにインポートするときに、ノードを識別する値0または1を指定して使用します。

使用上の注意

  • このコマンドを実行する場合はその都度、オプション-filesまたは-assemblyの一方のみを指定します。同じ文にこれらの2つのオプションを指定することはできません。

  • このコマンドが1つのアセンブリから複数のテンプレートをインポートする場合、各テンプレートには自動的に一意の名称が付けられます。これらのテンプレート名には、vmtemplatename1vmtemplatename2vmtemplatename3などと順序番号が続く、vmtemplate vmtemplatename句で指定された名前が含まれます。

  • 共有リポジトリにインポートする場合、有効なノード番号0または1を指定して-nodeオプションを指定します。非共有リポジトリへのインポートに-nodeオプションを使用すると、コマンドは失敗します。

Dom0からの仮想マシン・テンプレートのインポート

必要なテンプレート(OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz)をDom0の/OVSディレクトリからodarepo1リポジトリにインポートします。

oakcli import vmtemplate OL5U7 -files /OVS/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1

リモート・サーバーからの仮想マシン・テンプレートのインポート

URLを使用してサーバーおよびテンプレート・ファイルを指定し、リモート・サーバーからテンプレートをインポートします。

oakcli import vmtemplate OL5U6 -files 'http://example.com/vm-template/OEL-5/OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz' -repo odarepo2

リモート・サーバー上のアセンブリからの仮想マシン・テンプレートのインポート

指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートをインポートします。

oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo odarepo1

リモート・サーバー上のアセンブリから共有リポジトリへの仮想マシン・テンプレートのインポート

指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリに含まれるテンプレートを、ノード1のrepo4という名前の共有リポジトリにインポートします。

oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo repo4 -node 1

oakcli locate

oakcli locateコマンドを使用すると、ディスクのLEDライトをオン(またはオフ)にして、指定されたOracle Automatic Storage Managementディスクと関連付けられている物理ディスクを検索できます。

構文

oakcli locate disk diskname on|off 

パラメータ

パラメータ 説明
disk diskname 検索するOracle ASMディスクの名前
on (オプション)指定されたディスクのLEDをオンにします
off (オプション)指定されたディスクのLEDをオフにします

選択されたディスクのLEDをオンにする

ASMディスクdisk_pd_23のLEDをオンにします。

oakcli locate disk pd_23 on

oakcli manage diagcollect

oakcli manage diagcollectコマンドを使用して、トラブルシューティングやOracle Supportとの連携のために、Oracle Database Applianceに関する診断情報を収集します。

構文

oakcli manage diagcollect [--all | --crs [--crshome crs_home_dir] [--core] | --install | --chmos [--incidenttime time [--incidentduration time] |
--adr adr_location [--afterdate date] [--aftertime time] [--beforetime time] ]
 [excl comp1,comp2,...] [--clean] [--storage]

パラメータ

パラメータ 説明
--all 自動診断リポジトリ(ADR)およびクラスタ状態モニターを除くすべての診断情報を収集します。これがデフォルトのオプションです。
--crs Oracle Clusterware診断情報を収集します。
--crshome crs_home_dir Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリの場所を指定します。
--core コア・ファイルとOracle Clusterware診断データをパッケージ化します。
--install スクリプトroot.shの実行前にインストールが失敗した場合、インストール・ログを収集します。
--adr adr_location ADRの診断情報を収集します。adr_locationはADR情報の場所を指定します。
--afterdate date 指定された日付からアーカイブを収集します。日付をmm/dd/yyyy形式で指定します。
--aftertime time 指定された時刻後にアーカイブを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。-adrパラメータとの併用のみでサポートされています。
--beforetime time 指定された時刻前にアーカイブを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。-adrパラメータとの併用のみでサポートされています。
--chmos クラスタ状態モニター・データを収集します。
--incidenttime time 指定された時刻からクラスタ状態モニター・データを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--incidenttimeパラメータを使用しない場合、過去24時間のデータが収集されます。

--incidentduration time 指定された時刻後の期間のクラスタ状態モニター・データを収集します。時刻をHH:MM形式で入力します。期間を指定しない場合、指定されたインシデント時刻後のすべてのクラスタ状態モニター・データが収集されます。
--excl [comp1,comp2] 指定されたコンポーネントのログを除外します。有効なコンポーネントはacfsinvtsysocrcrshomeおよびbaseです。
--clean このコマンドで集められた診断関連情報を削除します。
--storage ストレージに関するすべての問題のログを収集します。ストレージに関する問題が発生し、ログの診断に対するサポートが必要な場合に使用できます。

oakcli migrate vm

oakcli migrate vmコマンドを使用して、現在実行している仮想マシンを別のノードに移行します。

構文

oakcli migrate vm <vmname> -h

vnameは、移行する仮想マシンの名前です。

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli modify

oakcli modifyコマンドを使用して、次の操作を実行します。

  • 仮想マシンに仮想ディスクをアタッチしたり、仮想マシンから仮想ディスクをデタッチします。

  • 仮想マシンに初回起動時のインストール構成メッセージを送信します。

  • 仮想マシンおよび仮想マシン・テンプレートにネットワークを割り当てたり、仮想マシンおよび仮想マシン・テンプレートからネットワークを削除します。

構文

次のoakcli modifyコマンド構文を使用して、仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートを変更します。

oakcli modify [vm vmname [-attachvdisk vdisk_name | -detachvdisk vdisk_name | -s key1:value1;key2:value2;...]] | [[vm vmname | vmtemplate vmtemplatename] [-addnetwork network | -deletenetwork network]] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
vmname 仮想マシンの名前。
vmtemplatename 変更する仮想マシン・テンプレート。
-attachvdisk vdisk_name 指定した仮想ディスクを、指定した仮想マシンにアタッチします。
-detachvdisk vdisk_name 指定した仮想ディスクを、指定した仮想マシンからデタッチします。
-s key1:value1;key2:value2;... ovmdユーティリティに送信する1つ以上のキー/値のペアで構成されるメッセージを指定します(各キーと値は、コロン(:)で区切り、各キー/値のペアは次のキー/値のペアとセミコロン(;)で区切ります)。
-addnetwork network 指定された仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートに割り当てられる新規ネットワークを指定します。
-deletenetwork network 指定された仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートから削除されるネットワークを指定します。
-h (オプション)ヘルプ・テキストを表示します。

使用上の注意

  • vmtemplateオブジェクトは、-addnetworkまたは-deletenetworkパラメータと使用する場合にのみ有効です。

  • -attachvdiskまたは-detachvdiskオプションは、-addnetwork-deletenetworkまたは-sパラメータとともに使用しないでください。

  • このコマンドを使用するときは、-addnetwork-deletenetworkまたは-sパラメータのいずれか1つのみを指定します。

仮想マシン・テンプレートに定義されているネットワークの変更

gc_11g仮想マシン・テンプレートに割り当てられているネットワークをnet1ネットワークに置き換えます。

oakcli modify vmtemplate gc_11g -addnetwork net1

実行中の仮想マシンへのメッセージの送信

gc_11g仮想マシンのrootユーザー・パスワードを更新します。

oakcli modify vm gc_11g -s "com.oracle.linux.root-password:root123"

oakcli orachk

oakcli orachkコマンドを使用して、ORAchkユーティリティを使用して構成設定を監査します。

構文

oakcli orachk [-abvhpfm[u -o][o]ct] [-clusternodes list | -localonly] [-debug] [-dbnames list |-dbnone | -dball] [upgrade]

パラメータ

パラメータ 説明
-a ベスト・プラクティス・チェックおよび推奨パッチ・チェックを実行します。
-b 推奨パッチ・チェックは実行せず、ベスト・プラクティス・チェックのみを実行します。
-v バージョンを表示します。
-h コマンドの使用方法(ヘルプ)を表示します。
-p パッチ・チェックのみを実行します。
-f オフラインでコマンドを実行します。
-m 最大可用性スコアカードのチェックを除外します。
-u -o アップグレード前のベスト・プラクティス(-u -o pre)またはアップグレード後のベスト・プラクティス(-u -o post)についてチェックを実行します。
-o オプションの引数として、-ovVVerboseまたはVERBOSEが続く場合、出力は成功したチェックを画面に表示します。-oオプションなしの場合、エラーのみが画面に表示されます。
-c 画面に表示する情報の粒度を決定します。Oracleサポートと協力して作業する場合にのみ使用します。
-clusternodes list listは、コマンド実行対象となるノード名のカンマ区切りリストです。
-localonly ローカル・ノードでのみコマンドを実行します。
--debug デバッグ・ログを作成します。
-dbnames list listは、コマンド実行対象となるデータベースのサブセット名のカンマ区切りリストです。
-dbnone スキップするデータベースを選択するプロンプトを表示せずに、すべてのデータベースですべてのデータベース関連チェックをスキップします。
-dball チェックするデータベースを選択するプロンプトを表示せずに、すべてのデータベースですべてのデータベース関連チェックを実行します。
-upgrade 実行するORAchkのバージョンのアップグレードを強制実行します。

使用上の注意

  • このコマンドは、Oracle Database Appliance以外のサーバーで実行される場合のORAchkコマンドに対して汎用的な複数のオプションを提供します。oakcli orachk -hコマンドを実行することで、これらのオプションに関する詳細を表示できます。オプションは次のカテゴリに分類されますが、このマニュアルでは各カテゴリのオプションを表示しません。

    • Reportオプション

    • Auto Restartオプション

    • Daemonオプション

    • Profile Runオプション

  • ORAchkの詳細は、My Oracle Supportノート1268927.2『ORAchk - Oracleスタックのヘルス・チェック』(https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1268927.2)を参照してください。

oakcli resize dbstorage

oakcli resize dbstorageコマンドを使用して、データベースをASMからACFSに移行するために作成されたストレージ構造に使用する領域のサイズを変更します。oakcli show fsを使用して現在の領域使用量を確認してから、oakcli resize dbstorageを使用して領域を追加または削除できます。

構文

oakcli resize dbstorage -data size -reco size -redo size -db  db_name

パラメータ

パラメータ 説明
-data size DATAボリュームの拡張可能なサイズ(GB)
-reco size REDOボリュームの拡張可能なサイズ(GB)
-redo size RECOボリュームの拡張可能なサイズ(GB)
-db dbname これらのボリュームをサイズ変更する必要のあるデータベース
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

データ・ディスク・グループでボリュームのサイズを10GB増やします。

oakcli resize dbstorage -data 10G

oakcli restart oda_base

oakcli restart oda_baseコマンドを使用して、ローカル・ノードのODA_BASEを停止して再起動します。このコマンドは強制停止を実行するため、ODA_BASEの現在のステータスを意識する必要がない場合にこのコマンドを使用します。このコマンドはDom0から実行する必要があり、ODA_BASEの再起動が必要な場合は通常、両方のノードでこれを再起動する必要があります。

構文

oakcli restart oda_base | -h

再起動するODA_BASEは、このコマンドの実行元となるDom0と同じノード上にあります。

oakcli showコマンド

oakcli showコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントのステータスを表示します。

oakcli showコマンドは、コマンドを実行するノードのステータス情報を表示します。ヘルプ・オプション(oakcli show -h)を使用して、現在のノードで利用可能なコンポーネントの一覧を表示します。

oakcli show asr

Oracle Auto Service Request構成の表示

oakcli show cooling

冷却装置のステータスを表示します。

oakcli show controller

ディスク・コントローラに関する情報を表示します。

oakcli show core_config_key

コア・デプロイメントに関する情報を表示します。

oakcli show cpupool

コアと仮想マシンのマッピング情報を表示します。

oakcli show databases

データベースに関する情報を表示します。

oakcli show dbhomes

データベース・ホームに関する情報を表示します。

oakcli show db_config_params

構成ファイルの名前およびパラメータを表示します。

oakcli show dbstorage

ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたデータベースのデータベース・ストレージ情報を表示します

oakcli show disk

共有またはローカルのディスクに関する情報を表示します。

oakcli show diskgroup

Oracle ASMディスク・グループに関する情報を表示します

oakcli show env_hw

現行サーバーの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。

oakcli show expander

エクスパンダに関する情報を表示します。

oakcli show enclosure

ストレージ・エンクロージャに関する情報を表示します。

oakcli show fs

ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたすべてのデータベースおよびcloudfsファイル・システム、およびOracle Database Applianceノード上のローカル・ファイル・システムに関する情報を表示します

oakcli show ib

infiniBandカードおよびポートに関する情報を表示します

oakcli show iraid

内部RAIDに関する情報を表示します

oakcli show memory

メモリー・サブシステムに関する情報を表示します。

oakcli show network

ネットワーク・サブシステムに関する情報を表示します。

oakcli show power

電源装置サブシステムのステータスを表示します。

oakcli show processor

プロセッサ(CPU)情報を表示します。

oakcli show raidsyncstatus

内部RAID同期情報を表示します

oakcli show repo

仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。

oakcli show server

サーバー・サブシステムに関する情報を表示します。

oakcli show storage

ストレージに関する情報を表示します。

oakcli show validation storage

validation storage errorコマンドのレポートのステータス(有効化または無効化)を表示します。

oakcli show validation storage errors

ハード・ストレージのエラーを表示します。

oakcli show validation storage failures

ソフト・ストレージのエラーを表示します。

oakcli show vdisk

仮想ディスクに関する情報を表示します。

oakcli show version

ソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。

oakcli show vlan

仮想ローカル・エリア・ネットワークのバージョン情報を表示します。

oakcli show vm

仮想マシンのバージョン情報を表示します。

oakcli show vmconsole

仮想マシンのGUI VMコンソールを開きます。

oakcli show vmtemplate

仮想マシン・テンプレートの情報を表示します。


注意:

Oracle Database Applianceソフトウェアのモデルおよびバージョンによって、oakcli showコマンド・オプションは、前述の表に示すものや以降の項で説明するものと異なる場合があります。oakcli show -hコマンドを実行して、システムで使用しているコンポーネントの注釈付リストを表示してください。

oakcli show asr

oakcli show asrコマンドを使用して、ご使用のOracle Auto Service Requestの構成の詳細を表示します。

構文

oakcli show asr [-h]

パラメータ

-hは、このコマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show cooling

構文

oakcli show cooling [-h]

パラメータ

-hは、このコマンドのヘルプの使用方法を表示します。

冷却ユニット情報の表示

このコマンドを使用して、コマンドを実行するノードの冷却ユニットの情報を表示します。

oakcli show cooling        NAME   HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION FAN % FAN SPEED        Fan_0  OK     -              FM0      30 %  6300 RPM        Fan_1  OK     -              FM0      19 %  3800 RPM        Fan_10 OK     -              FM2      34 %  6600 RPM        Fan_11 OK     -              FM2      23 %  4100 RPM        Fan_12 OK     -              FM3      32 %  6300 RPM        Fan_13 OK     -              FM3      22 %  3900 RPM        Fan_14 OK     -              FM3      24 %  4700 RPM        Fan_15 OK     -              FM3      14 %  2500 RPM        Fan_2  OK     -              FM0      29 %  6400 RPM        Fan_3  OK     -              FM0      18 %  3700 RPM        Fan_4  OK     -              FM1      32 %  6400 RPM        Fan_5  OK     -              FM1      20 %  3700 RPM        Fan_6  OK     -              FM1      33 %  6400 RPM        Fan_7  OK     -              FM1      22 %  3800 RPM        Fan_8  OK     -              FM2      33 %  6400 RPM        Fan_9  OK     -              FM2      22 %  3900 RPM

oakcli show controller

oakcli show controllerコマンドを使用してコントローラに関する情報を表示します。

構文

oakcli show controller controller_id [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
controller_id 情報が表示される対象のコントローラを指定します。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

コントローラ0またはコントローラ1に関する情報の表示

コントローラ0の詳細を表示します。

oakcli show controller 0

oakcli show core_config_key

oakcli show core_config_keyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコアのデプロイ方法に関する情報を表示します。

構文

oakcli show core_config_key

Oracle Database Applianceコア構成キーが適用されているかどうかの確認

構成されていない新規Oracle Database Appliance上のコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Optional core_config_key is not applied on this machine yet!

構成済のOracle Database Appliance上のOracle Database Applianceコア数ステータスの表示

事前に構成済のOracle Database Appliance上のコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Host's serialnumber = 1132FMW003
Configured Cores = 20

oakcli show cpupool

oakcli show cpupoolコマンドを使用して、仮想マシンへのコア割当てのマッピングを表示します。

構文

oakcli show cpupool -node nodenum

nodenumは、調査するOracle Database Applianceノードの番号(0または1)です。

ノードの仮想マシンへのコア割当てのマッピングの表示

ノード0のコア・マッピング情報を表示します。

oakcli show cpupool -node 0
         Pool           Cpu List          VM List
default-unpinned-pool   [14, 15, 16, 17,  ['test1_odarepo1','sample5_odarepo1', 
                         18, 19, 20, 21,   'vm_very_long_name_sample1_odarepo1',
                         22, 23]           'win_vm1']
         twocpu          [12, 13]         ['vm1_odarepo1']
      odaBaseCpuPool     [0, 1, 2, 3, 10  ['oakDom1']
                          , 11]

oakcli show databases

oakcli show databasesコマンドを使用して、データベース名、データベース・タイプ、データベース・ホームの名前および場所、データベース・バージョンなどの各既存データベースに関する情報を表示します。

構文

oakcli show databases [-h]

パラメータ

-hは、このコマンドのヘルプの使用方法を表示します。

oakcli show dbhomes

oakcli show dbhomesコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。

構文

oakcli show dbhomes [-detail] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
-detail (オプション)各ホームに関連するデータベースのリストを含めます。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show db_config_params

oakcli show db_config_paramsコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。このコマンドは、デフォルトでは/opt/oracle/oak/install/dbconfディレクトリにある、拡張子.dbconfの付いたファイルを探します。

構文

oakcli show db_config_params [-conf filename] [-detail] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
-conf filename (オプション)表示される構成ファイルの名前。指定しない場合、すべての構成ファイルが表示されます。
-detail (オプション)構成ファイルに格納されているパラメータ値を表示します。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

デフォルトのデータベース構成パラメータ値の表示

oakcli show db_config_params -detail
Available DB configuration files are:
          Default
          DATABASE_BLOCK_SIZE       =>    8192
          DATABASE_LANGUAGE         =>    AMERICAN
          DATABASE_CHARACTERSET     =>    AL32UTF8
          DATABASE_TERRITORY        =>    AMERICA
          COMPONENT_LANGUAGES       =>    en

oakcli show dbstorage

oakcli show dbstorageコマンドを使用して、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたデータベースのデータベース・ストレージ情報を表示します。デフォルトでは、共通のボリューム・セットを共有するため、すべてのnon-cdbデータベースがまとめてリストされます。各cdbデータベースは別個にリストされます。

構文

oakcli show dbstorage [-db dbname]

パラメータ

パラメータ 説明
-db dbname (オプション)ストレージ情報のデータベースの名前を表示します

oakcli show disk

oakcli show diskコマンドを使用して、ディスク情報を表示します。

構文

oakcli show  disk  [-shared | -local | <shared_diskname> [-all][-h]

パラメータ

パラメータ 説明
-local (オプション)すべてのローカル・ディスクの情報を表示します
-shared (オプション)すべての共有ディスクの情報を表示します
shared_disk_name (オプション)特定の共有ディスクのみの情報を表示します
-asm (オプション)アセンブリの情報を表示します
-all (オプション)選択したディスクのすべての詳細を表示します
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • パラメータを使用しないコマンドの実行は、oakcli show disk -sharedコマンドの実行と同等です。

  • -allパラメータは、shared_disk_nameパラメータと併用される場合のみ有効な出力を生成します。その他のすべてのパラメータはオプションで、他のパラメータと組み合せることはできません。

ローカル・ディスクに関する情報の表示

#oakcli show disk -local

共有ディスクに関する情報の表示

# oakcli show disk -shared

特定の共有ディスクに関する情報の表示

pd_01という共有ディスクに関する情報を表示します。

oakcli show diskgroup

oakcli show diskgroupコマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループ情報を表示します。

構文

oakcli show diskgroup [disk_group_name]

パラメータ

パラメータ 説明
disk_group_name (オプション)完全な詳細が表示される対象のOracle ASMディスク・グループの名前。このパラメータを指定しない場合、すべてのOracle ASMディスク・グループの情報が表示されます。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show env_hw

oakcli show env_hwコマンドを使用して、現行ノードの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。

構文

oakcli show env_hw [-h]

パラメータ

-hは、コマンドのヘルプ情報を表示します。

環境タイプおよびハードウェア・モデルの表示

次の例では、Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォームでODA_BASEにログオンしているときにoakcli show env_hwコマンドを実行した場合の出力を示します。

oakcli show env_hw
VM-ODA_BASE ODA X3-2

oakcli show enclosure

oakcli show enclosureコマンドを使用して、コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。

構文

oakcli show enclosure

パラメータ

-hは、コマンドのヘルプ情報を表示します。

ストレージ・エンクロージャ・サブシステム情報の表示

コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。

oakcli show expander

oakcli show expanderコマンドを使用して、エクスパンダに関する情報を表示します

構文

oakcli show expander expander_id

パラメータ

expander_idは、特定のエクスパンダを識別します。

oakcli show fs

oakcli show fsコマンドを使用して、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたすべてのデータベースおよびcloudfsファイル・システム、およびOracle Database Applianceノード上のローカル・ファイル・システムに関する情報を表示します。

構文

oakcli show fs

oakcli show ib

システムにInfinibandがある場合、oakcli show ibコマンドを使用してInfiniBandカードおよびポート情報を表示します。

構文

oakcli show ib

oakcli show iraid

oakcli show iraidコマンドを使用して、内部RAIDおよびローカル・ディスク情報を表示します。このコマンドはX5-2以降のシステムにのみ使用できます。

構文

oakcli show iraid

oakcli show memory

oakcli show memoryコマンドを使用して、メモリー・モジュールに関する情報を表示します。

構文

oakcli show memory

メモリー・モジュール情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのメモリー情報が表示されます。

oakcli show memory

oakcli show network

oakcli show networkコマンドを使用して、ネットワーク・サブシステムに関する情報を表示します。

構文

oakcli show network

oakcli show power

oakcli show powerコマンドを使用して、電源装置サブシステムに関する情報を表示します。

構文

oakcli show power

電源装置情報の表示

コマンドの実行対象となるノードの電源装置情報が表示されます。

oakcli show power
        NAME            HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO.         LOCATION INPUT_POWER OUTPUT_POWER INLET_TEMP      EXHAUST_TEMP
 
        Power_Supply_0  OK     -              7047410  476856F+1242CE0020 PS0      Present     113 watts    33.250 degree C 36.688 degree C
        Power_Supply_1  OK     -              7047410  476856F+1242CE004J PS1      Present     89 watts     37.000 degree C 39.438 degree C

oakcli show processor

oakcli show processorコマンドを使用して、CPUプロセッサに関する情報を表示します。

構文

oakcli show processor

CPUプロセッサ情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのCPUプロセッサ情報が表示されます。

oakcli show processor
        NAME  HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. LOCATION
MODEL                         MAX_CLK_SPEED TOTAL_CORES ENABLED_CORES
 
        CPU_0 OK     -              060D     P0 (CPU 0)
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690  2.900 GHZ         8           8
        CPU_1 OK     -              060D     P1 (CPU 1)
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690  2.900 GHZ     8           8

oakcli show raidsyncstatus

oakcli show raidsyncstatusコマンドを使用して、障害ローカル・ディスクの交換後のRAID再構築のステータスを表示します。


注意:

show raidsyncstatusコマンドは、ベアメタル・プラットフォームでのみサポートされます。仮想化プラットフォームではサポートされません。一般的なRAID情報には、oakcli show iraidコマンドを使用します。

構文

oakcli show raidsyncstatus

oakcli show repo

oakcli show repoコマンドを使用して、仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。すべてのリポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノード番号を指定しません。特定の共有リポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノードを指定します。

構文

oakcli show repo [reponame -node 0|1]

パラメータ

reponameは、特定のリポジトリ名を識別します。

使用可能な仮想マシン・リポジトリの表示

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの2つのノード上にある仮想マシンのリポジトリが表示されます。

oakcli show repo
        NAME      REPOTYPE  NODENUM
        odarepo1  local     0
        odarepo2  local     1
        repo1     shared    0
        repo1     shared    1

特定の共有リポジトリの詳細の表示

ノード1上のrepo1という名前のリポジトリに関する情報が表示されます。

oakcli show repo repo1 -node 1
 
Resource: repo1_1
        AutoStart       :       restore       
        DG              :       DATA          
        Device          :       /dev/asm/repo1-286
        ExpectedState   :       Online        
        MountPoint      :       /u01/app/repo1
        Name            :       repo1_0       
        Node            :       all           
        RepoType        :       shared        
        Size            :       102400        
        State           :       Online

oakcli show server

oakcli show serverコマンドを使用して、サーバー・サブシステムに関する情報を表示します。

構文

oakcli show server

oakcli show storage

oakcli show storageコマンドを使用して、コントローラ、エクスパンダおよびディスクのストレージに関する情報を表示します。

構文

oakcli show storage -errors

パラメータ

-errorsパラメータは、報告されたエラーに関する詳細を表示します。

oakcli show validation storage

oakcli show validation storageコマンドを使用して、validation storageが有効化または無効化されているかを表示します。

構文

oakcli show validation storage

oakcli show validation storage
Enabled

oakcli show validation storage errors

oakcli show validation storage errorsコマンドを使用して、ハード・ストレージのエラーを表示します。ハードウェアのエラーには、特定のスロットに挿入されているディスクのタイプの誤り、ディスク・モデルが無効、ディスク・サイズの誤りが含まれます。

構文

oakcli show validation storage errors

oakcli show validation storage failures

oakcli show validation storage failuresコマンドを使用して、ソフト検証エラーを表示します。典型的なソフト・ディスクのエラーは、ディスクのファームウェアのバージョンが無効であるというものです。

構文

oakcli show validation storage failures

oakcli show vdisk

oakcli show vdiskコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの仮想ディスクに関する情報を表示します。

構文

oakcli show vdisk [vdisk_name -repo repository_name]

パラメータ

パラメータ 説明
vdisk_name (オプション)1つの仮想ディスクの情報を表示します
-repo repository_name コマンドにvdiskが指定されている場合は必須パラメータ

すべての仮想ディスクの情報を表示します

使用するOracle Database Applianceのすべてのvdiskに関する情報を次のように表示します。

# oakcli show vdisk

    NAME                         SIZE     TYPE    REPOSITORY
    myvdisk                      10G      local   vdiskrepo
    newv                         1G       local   vdiskrepo

単一の仮想ディスクの情報を表示します

myvdiskという名前のvdiskの情報を次のように表示します。

# oakcli show vdisk myvdisk1
Resource: myvdisk_vdiskrepo
        Name         :     myvdisk_vdiskrepo
        RepoName     :     vdiskrepo
        Size         :     10G
        Type         :     local
        VmAttached   :     0

oakcli show version

oakcli show versionコマンドを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアおよびファームウェアのパッチ・バージョンを表示します。

構文

oakcli show version [-detail]

パラメータ

-detailオプションは、詳細なバージョン情報を表示します。

基本バージョン情報の表示

使用するOracle Database Applianceのソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。

oakcli show version
Version
-------
12.1.2.4.0

oakcli show vlan

oakcli show vlanコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで構成されている仮想ローカル・エリア・ネットワークに関する情報を表示します。

構文

oakcli show vlan

仮想ローカル・エリア・ネットワーク情報の表示

使用可能な仮想ローカル・エリア・ネットワークの名前、タグID番号、ネットワークおよびノード割当てが表示されます。

oakcli show vlan
                       NAME                     ID    INTERFACE   NODENUM
 
        net1                     1     bond1       0
        net1                     1     bond1       1
        net2                     1     bond2       0
        net2                     1     bond2       1
        net3                     1     bond3       0
        net3                     1     bond3       1
        net4                     1     xbond0      0
        net4                     1     xbond0      1
        priv1                    1     bond0       0
        priv1                    1     bond0       1

oakcli show vm

oakcli show vmコマンドを使用して、仮想マシンに関する情報を表示します。

構文

oakcli show vm [vm_name | -h]

パラメータ

パラメータ 説明
vm_name (オプション)詳細を表示する仮想マシンの名前。このパラメータを指定しない場合、すべての仮想マシンの情報が表示されます。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

すべての仮想マシンの詳細の表示

すべての仮想マシンの仮想マシン名、メモリーとvCPUの割当て、ステータス、仮想ディスクおよびリポジトリ名を次のように表示します。

oakcli show vm

NAME                    MEMORY          VCPU         STATE           REPOSITORY
 
sample5_odarepo1          2048             2         OFFLINE         odarepo1      
sample6_odarepo1          2048             2         OFFLINE         odarepo2      
test1_odarepo1            2048             2         OFFLINE         odarepo1      
test2_odarepo2            2048             2         OFFLINE         odarepo2      
vm1_odarepo1              4096             4         ONLINE          odarepo1      
vm2_odarepo2              2048             2         OFFLINE         odarepo2      
win_vm1                   1500             1         ONLINE          odarepo1

単一の仮想マシンの情報の表示

仮想マシンvm1_odarepo1の情報を表示します。

oakcli show vm vm1_odarepo1
Resource: vm1_odarepo1
        AutoStart       :       restore       
        CPUPriority     :       100           
        Disks           :       |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Vi
                                rtualMachines/vm1_odarepo1/System.i
                                mg,xvda,w||file:/OVS/Repositories/o
                                darepo1/VirtualMachines/vm1_odarepo
                                1/u01.img,xvdb,w|
        Domain          :       XEN_PVM       
        ExpectedState   :       online       
        FailOver        :       false
        IsSharedRepo    :       false
        Keyboard        :       en-us         
        MaxMemory       :       3000           
        MaxVcpu         :       4             
        Memory          :       4096          
        Mouse           :       OS_DEFAULT    
        Name            :       vm1_odarepo1  
        Networks        :       |mac=00:21:F6:00:00:E4|         
        NodeNum         :       0             
        NodeNumStart    :       
        OS              :       OL_5          
        PrivateIP       :       None          
        ProcessorCap    :       100           
        RepoName        :       odarepo1      
        State           :       Online        
        TemplateName    :       otml_sample1_odarepo1
        Vcpu            :       4             
        cpupool         :       twocpu        
        vncport         :       5901              

oakcli show vmtemplate

oakcli show vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートに関する情報を表示します。

構文

oakcli show vmtemplate [vmtemplate_name | -h]

パラメータ

パラメータ 説明
vmtemplate_name (オプション)詳細を表示する仮想テンプレートの名前。このパラメータを指定しない場合、すべての仮想テンプレートの情報が表示されます。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

単一の仮想テンプレートの詳細の表示

仮想テンプレートsample1_odarepo1の情報を表示します。

oakcli show vmtemplate sample_odarepo1
Resource: sample1_odarepo1
        CPUPriority     :       100           
        Disks           :       |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te
                                mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste
                                m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie
                                s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o
                                darepo1/u01.img,xvdb,w|
        Domain          :       XEN_PVM       
        Keyboard        :       en-us         
        MaxMemory       :       2048          
        MaxVcpu         :       2             
        Memory          :       2048          
        Mouse           :       OS_DEFAULT    
        Name            :       sample1_odarepo1
        Networks        :       |bridge=priv1||bridge=net1||bridge=
                                net2|         
        NodeNum         :       0             
        OS              :       OL_5          
        ProcessorCap    :       100           
        RepoName        :       odarepo1      
        Vcpu            :       2 

oakcli show vmconsole

oakcli show vmconsoleコマンドを使用して、特定の仮想マシンを管理するGUI VMコンソールを開きます。

構文

oakcli show vmconsole vmname [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
vm_name コンソールを開く仮想マシンの名前。
-h (オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

仮想マシンのコンソールを開く

vm1_odarepo1という仮想マシンのコンソールを開きます。

oakcli show vmconsole vm1_odarepo1

oakcli startコマンド

oakcli startコマンドを使用して、仮想マシンの起動、ノードの共有リポジトリの起動、ローカル・ノードのODA_BASEの起動を実行します。

oakcli start oda_base

ローカル・ノードでODA_BASEを起動します

oakcli start repo

指定したノードで共有リポジトリを起動します

oakcli start vm

指定したノードで仮想マシンを起動します

oakcli start oda_base

oakcli start oda_baseコマンドを使用して、ローカル・ノードでODA_BASEを起動します。

構文

oakcli start oda_base [-h]

パラメータ

-hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを起動します。

oakcli start oda_base

oakcli start repo

oakcli start repoコマンドを使用して、ノード上の共有リポジトリを起動します。

構文

oakcli start repo repo_name [-node node_number] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
repo_name repo_nameは、起動する共有リポジトリの名前です。
-node node_number 共有リポジトリを起動するノードを指定します。node_numberは、共有リポジトリを起動するノードの番号(0または1)です。-nodeが指定されていない場合、共有リポジトリは両方のノードで起動されます。
-h (オプション)オンライン・ヘルプを表示します。

ノード0のrepo1という共有リポジトリを起動します。

oakcli start repo repo1 -node 0

oakcli start vm

oakcli start vmコマンドを使用して、ノード上の仮想マシンを起動します。

構文

oakcli start vm vm_name [-node node_number] [-d] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
vm_name vm_nameは、起動する仮想マシンの名前です。
-node node_number 仮想マシンを起動するノードを指定します。node_numberは、仮想マシンを起動するノードの番号(0または1)です。-nodeが指定されていない場合、仮想マシンは両方のノードで起動されます。
-d 仮想マシン起動手順の詳細を指定します
-h (オプション)オンライン・ヘルプを表示します。

ノード0のvm1_odarepo1という仮想マシンを起動します。

oakcli start vm vm_odarepo1 -node 0

oakcli stopコマンド

oakcli stopコマンドを使用して、仮想マシンの停止、ノードの共有リポジトリの停止、ローカル・ノードのODA_BASEの停止を実行します。

構文

oakcli stop [vm vm_name [-force] | repo repo_name [-node node_number] | oda_base ] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
vm vm_name vm_nameは、停止する仮想マシンの名前です。
-force (オプション)仮想マシンを強制的に停止します。
repo repo_name repo_nameは、停止する共有リポジトリの名前です。
-node node_number node_numberは、共有リポジトリを停止するノードの番号(0または1)です。-nodeパラメータは、共有リポジトリの仮想マシンを停止している場合にのみ有効です。-nodeが指定されていない場合、共有リポジトリは両方のノードで停止されます。
oda_base ローカル・ノードのODA_BASEを停止します。
-h (オプション)オンライン・ヘルプを表示します。

仮想マシンの強制停止

仮想マシンvm1_odarepo1を強制的に停止します。

oakcli stop vm vm_odarepo1 -force

共有リポジトリの停止

ノード0のrepo1という共有リポジトリを停止します。

oakcli stop repo repo1 -node 0

ローカルODA_Baseの停止

目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを停止します。

oakcli stop oda_base

oakcli stordiag

oakcli stordiagコマンドを使用して、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフのディスクで診断テストを実行します。

構文

oakcli stordiag resource_type | -h

パラメータ

パラメータ 説明
resource_type 構成によって異なる接頭辞。次の「使用上の注意」を参照してください。
n ディスク番号(0から始まり、ディスク数より1少ない番号まで増加)
-h オンライン・ヘルプを表示します

使用上の注意

次のいずれかのオプションに基づいて、resource_typeの値を選択します。

  • Oracle Database Applianceバージョン1では、dを使用します。

  • 単一ストレージ・シェルフのOracle Database Applianceでは、pd_を使用します。

  • 拡張ストレージ・シェルフのOracle Database Applianceでは、ストレージ・シェルフ内のディスクにはe0_pd_、拡張ストレージ・シェルフ内のディスクにはe1_pd_を使用します。

内部ストレージがあるOracle Database Applianceシステムの場合は、形式d_[..]を使用して診断対象となるディスクを指定します。接続型シェルフ(およびオプションのストレージ拡張シェルフ)に接続しているOracle Database Applianceシステムの場合は、形式e[0..1]_p[0..23]を使用して診断対象となるディスクを指定します。

ストレージ拡張シェルフのディスクでの診断テストの実行

次のコマンドは、拡張ストレージ・シェルフのないストレージ・シェルフのディスク4で診断テストを実行します。

# oakcli stordiag e1_pd_3
 Node Name : hr0                                                        
 Test : Diagnostic Test Description                                             
 
   1  : OAK Check                                                               
        NAME          PATH          TYPE          STATE         STATE_DETAILS
        pd_03         /dev/sdw      HDD           ONLINE        Good    
 
   2  : ASM Check  
. . .
<output truncated>
 

oakcli test asr

oakcli test asrコマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正しく構成され機能しているかどうかを判別するために、テスト・トラップを送信します。Oracle ASRが正しく機能している場合は、成功メッセージが返されます。

構文

oakcli test asr [-h]

パラメータ

-hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します

oakcli unpack

oakcli unpackコマンドを使用して、Oracle Appliance Managerリポジトリにパッケージを解凍します。

構文

oakcli unpack -package absolute_package_name

パラメータ

パラメータ 説明
absolute_package_name パッケージの完全な絶対パスとファイル名を使用して解凍するパッケージを識別します。
-h コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリへのパッチ・パッケージの解凍

p13982331_23000_Linux-86-64.zipパッケージ(現在のノードの/tmpに事前にコピー済)を、ノードのOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリに解凍します。

oakcli unpack -package /tmp/p13982331_23000_Linux-86-62.zip

oakcli update

oakcli updateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceパッチを適用します。Oracle Databaseソフトウェアのみをアップグレードする場合は、oakcli upgradeコマンドを参照してください。

構文

oakcli update -patch version [[--infra] | [[--gi][--database]]] [--noreboot] | [--clean] | [--verify]

パラメータ

パラメータ 説明
-patch version インストールする更新にパッチを適用します。
--infra ファームウェア、OS、ASR、HMP、OAKなどを含め、インフラストラクチャにパッチを適用します。これがデフォルトのオプションです。
--gi グリッド・インフラストラクチャにパッチを適用します。
--database パッチを適用するデータベース・ホーム。
--noreboot パッチ適用後にノードが再起動しません。
--clean ローカル・ノード上の一時ファイルをすべてクリーンアップします。
--verify ノード上のパッチ適用可能なコンポーネントを表示します。

ノードへのパッチの適用

現在のノードに12.1.2.4.0パッチを適用して更新します。

oakcli update -patch 12.1.2.4.0

oakcli upgrade

oakcli upgradeコマンドを使用して、Oracle Database Appliance上のOracle Databaseをアップグレードします。Oracle Database Appliance自体のパッチ適用については、oakcli updateコマンドを参照してください。

構文

oakcli upgrade database [-db db_names | -from source_home] -to destination_home

パラメータ

パラメータ 説明
-db db_names アップグレードするデータベースの名前を(カンマ区切りリストで)指定します。
-from source_home アップグレードするデータベースの現在のOracle Databaseホームを指定します。
-to destination_home アップグレード先のデータベース・バージョンが格納されているOracle Databaseホームを指定します。
-h (オプション)オンライン・ヘルプを表示します。

使用上の注意

  • -dbパラメータまたは-fromパラメータのいずれかを必ず指定する必要があります。

  • -dbパラメータを指定してコマンドを実行すると、現在のOracle Databaseホームとは関係なく、指定されたデータベースのみがアップグレードされます。-fromパラメータを-dbパラメータと併用すると、-fromパラメータは無視されます。つまり、指定されたホーム内のデータベースが-dbパラメータのリストにない場合、そのデータベースは無視され、他のホームにある指定されたデータベースがアップグレードされます。

  • -dbパラメータなしでコマンドを実行すると、指定されたOracle Databaseホーム内にあるすべてのデータベースがアップグレードされます。

  • 既存のOracle Databaseホームを指定する-toパラメータは必ず指定する必要があります。

Oracle Databaseのアップグレード

Oracle Databaseホーム・ディレクトリOraDb11203_home1を使用してtpccという11.2.0.2.5データベースをバージョン11.2.0.3.1にアップグレードします。

oakcli upgrade database -db tpcc -to OraDb11203_home1

oakcli validate

oakcli validateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの状態またはオペレーティング・システムのパッチの実行可能性を検証します。

構文

次のoakcli validate構文を使用して、Oracle Database Applianceを検証します。

oakcli validate [[-V | -l | -h]] | [[-v][-f output_file] [-a | -d | -c checklist][-ver patch_version]]

パラメータ

パラメータ 説明
-v oakValidationのバージョンを表示します。
-l チェック可能な項目を説明とともに表示します。
-h オンライン・ヘルプを表示します。
-v 冗長出力を表示します(検証レポートを生成するパラメータとともに使用する必要があります)。
-f output_file 画面(stdout)にではなく、完全修飾ファイル名のファイル、output_fileに出力を送信します。
-a DiskCalibrationなど、すべてのシステム・チェックを実行します。このコマンドを使用して、デプロイメントの前にシステムの準備状況を検証することをお薦めします。DiskCalibrationシステム・チェックによりパフォーマンスの問題が発生する可能性があるため、ビジー状態の本番システム上で、このオプションを使用してoakcli validateを実行しないでください。
-d デフォルトのチェックのみを実行します。
-c checklist カンマ区切りリストのchecklistで指定した項目の検証チェックを実行します。このパラメータを使用して、1つの項目または項目のサブセットのいずれかをチェックします。

すべてのチェックとその説明の表示

oakcli validateで使用可能なすべてのチェックおよびその説明を一覧表示します。

oakcli validate -l

         Checkname -- Description
         =========    ===========
         *SystemComponents -- Validate system components based on ilom sensor data
         readings
         *OSDiskStorage -- Validate OS disks and filesystem information
         *SharedStorage -- Validate Shared storage and multipathing information
         DiskCalibration -- Check disk performance with orion
         *NetworkComponents -- Validate public and private network components
         *StorageTopology -- Validate external JBOD connectivity
         asr -- Validate asr components based on asr config file and ilom sensor
         data readings

* -- These checks are also performed as part of default checks

注意:

NetworkComponents妥当性チェックは、Oracle Database Appliance X3-2より前のハードウェアで使用できません。

すべてのチェックの実行

すべてのチェックを実行するには、次のコマンドを入力します

oakcli validate -a

ストレージ・ケーブル接続の検証

次のコマンドを入力して、ストレージ・シェルフと、接続している場合はストレージ拡張シェルフへの接続を検証します。

oakcli validate -c storagetopology

ASRの検証

次の構文を入力して、ASR構成を検証します。

# oakcli validate -c asr
INFO: oak Asr information and Validations
RESULT: /opt/oracle/oak/conf/asr.conf exist
RESULT: ASR Manager ip:10.139.154.17
RESULT: ASR Manager port:1162
SUCCESS: ASR configuration file validation successfully completed
RESULT: /etc/hosts has entry 141.146.156.46 transport.oracle.com
RESULT: ilom alertmgmt level is set to minor
RESULT: ilom alertmgmt type is set to snmptrap
RESULT: alertmgmt snmp_version is set to 2c
RESULT: alertmgmt community_or_username is set to public
RESULT: alertmgmt destination is set to 10.139.154.17
RESULT: alertmgmt destination_port is set to 1162
SUCCESS: Ilom snmp confguration for asr set correctly
RESULT: notification trap configured to ip:10.139.154.17
RESULT: notification trap configured to port:1162
SUCCESS: Asr notification trap set correctly
INFO: IP_ADDRESS HOST_NAME SERIAL_NUMBER ASR PROTOCOL SOURCE PRODUCT_NAME
INFO: --------------- ------------------------------ ------------------------------ -------- --------- -------------- ------------------------------
10.170.79.98 oda-02-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER
10.170.79.97 oda-01-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER
INFO: Please use My Oracle Support 'http://support.oracle.com' to view the activation status.
SUCCESS: asr log level is already set to Fine.
RESULT: Registered with ASR backend.
RESULT: test connection successfully completed.
RESULT: submitted test event for asset:10.139.154.17
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw is in active state
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-frag is in resolved state
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-rulesdefinitions is in resolved state
RESULT: bundle com.sun.svc.ServiceActivation is in active state
SUCCESS: ASR diag successfully completed

パッチの適用可能性のチェック

oakcli validate ospatch -ver patch_versionコマンドを使用して、patch_versionに指定されたパッチを使用してOracle Database Applianceにパッチを適用できない理由を報告します。Oracle Database Applianceへのパッチ適用を試みる前にこのコマンドを実行して、それが成功するかどうか、またはパッチの適用前に変更が必要かどうかを判断します。コマンド出力の警告およびエラーのラベルはそれぞれ、マゼンタ、赤のフォントで強調表示されます。

# oakcli validate ospatch -ver 12.1.2.3.0
INFO: Validating the OS patch for the version 12.1.2.3.0
WARNING: 2015-02-10 06:30:32: Patching sub directory /opt/oracle/oak/pkgrepos/orapkgs/OEL/5.10/Patches/5.10.1 is not existing
INFO: 2015-02-10 06:30:32: May need to unpack the Infra patch bundle for the version: 12.1.2.3.0
ERROR: 2015-02-10 06:30:32: No OS patch directory found in the repository