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Oracle® Database Appliance管理およびリファレンス・ガイド
リリース12.1.2.4.0 for Linux x86-64
E67393-01
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A Oracle Database Applianceソフトウェア構成のデフォルト

Oracle Database Applianceソフトウェア構成のデフォルトについて、次の各項で詳しく説明します。

Oracle Database Applianceのディレクトリ・パス

表A-1 Oracle Database Applianceのディレクトリ・パス

アイテム ディレクトリ・パス

Gridホーム

/u01/app/release-specific_name/grid

Gridベース

/u01/app/grid

Oracleホーム

/u01/app/oracle/product/release-specific_name/dbhome_sequence_number

Oracleベース

/u01/app/oracle

Oracleインベントリ

/u01/app/oraInventory


Oracle Database ApplianceのOracleグループおよびユーザー構成

表A-2 Oracle Database ApplianceのOracleグループおよびユーザー構成

グループおよびユーザー デフォルト値

Oracle Grid Infrastructureインストール所有者

grid、パスワードwelcome1 (インストール後に変更)、UID 1000

Oracle Databaseインストール所有者

oracle、パスワードwelcome1 (インストール後に変更)、UID 1001

Oracle Databaseシステム管理者

sys、パスワードwelcome1 (インストール後に変更)

Oracle Database汎用管理者

system、パスワードwelcome1 (インストール後に変更)

Oracleインベントリのシステム権限グループ

oinstall、GID 1001

Oracle ASM管理者のシステム権限

asmadmin、GID 1006

Oracle ASMユーザーのシステム権限

asmdba、GID 1004

Oracle ASMオペレータのシステム権限

asmoper、GID 1005

Oracle Database管理者のシステム権限

dba、GID 1002

Oracle Databaseオペレータのシステム権限

racoper、GID 1003


Oracle Database Applianceのデータベース・ディスク・グループ・サイズ

表A-3に、Oracle database Applianceの様々な構成でのDATA、RECO、REDOおよびFLASHディスク・グループのサイズを示します。各行には、標準または高冗長性レベルの値が示されます。ディスク・ハードウェアのTB数(1KB=1,000バイト)をデータ・ストレージのTB数(1 KB=1,024バイト)に換算して計算されているため、表に示すディスク容量は変動します。

ストレージ拡張シェルフで計算される領域は、表A-3に示されている領域の約2倍です。ストレージ拡張シェルフは、Oracle Database Appliance X3-2、X4-2およびX5-2でのみ使用できます。

表A-3 Oracle Database Applianceのデータベース・ディスク・グループ・サイズ

サイズ設定 バージョン1 (GB) X3-2およびX4-2 (GB) X5-2 (GB)

HDDサイズ

559

838

3,600

HDD合計

11,180

16,760

57,600

SSD合計(REDOディスクグループ)

272

744

744

SSD合計(FLASHディスクグループ

N/A

N/A

1,492

HDD合計(冗長性)

3,727

5,587

19,200

HDD合計(標準冗長性)

5,590

8,380

28,800

DATAディスクグループ(冗長性) - 外部バックアップ

3,205

4,805

16,512

RECOディスクグループ(冗長性) - 外部バックアップ

522

782

2,688

DATAディスクグループ(冗長性) - ローカル・バックアップ

1,603

2,402

8,256

RECOディスクグループ(冗長性) - ローカル・バックアップ

2,124

3,185

10,944

DATAディスクグループ(標準冗長性) - 外部バックアップ

4,807

7,207

24,768

RECOディスクグループ(標準冗長性) - 外部バックアップ

783

1,173

4,032

DATAディスクグループ(標準冗長性) - ローカル・バックアップ

2,404

3,603

12,384

RECOディスクグループ(標準冗長性) - ローカル・バックアップ

3,186

4,777

16,416

REDOディスクグループ

91

248

248

FLASHディスクグループ

N/A

N/A

746



注意:

高冗長性はトリプルミラーリングで、標準冗長性はダブルミラーリングです。REDOディスクグループは常に高冗長性です。FLASHディスクグループは常に標準冗長性です。


関連項目:

Oracle Database Appliance ASMディスクグループの空き領域の特定の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』のディスクグループの容量の管理に関する項を参照してください。表A-3には、RAWディスク情報のみが示されています。

Oracle Database Applianceのストレージ

Oracle Database Applianceでは、データベースおよび仮想マシン・ファイルの格納にASM Cluster File System (ACFS)を使用します。ACFSは両方のサーバーに、Oracle Database Appliance上の一部またはすべての共有ストレージへの同時アクセスを提供します。ACFSは、Oracle Database Appliance内でデータベースおよび仮想マシンの高速プロビジョニングを可能にする、領域効率のよいストレージ・スナップショットをサポートしています。

Oracle Database Applianceでは、3つのタイプのACFSファイル・システムが使用されています。

  • データベース

  • 共有リポジトリ

  • 汎用ストレージ

データベース・ファイル・システムはデータベース・ファイルの格納のみに使用され、データベース・データ・ファイルとフラッシュ・キャッシュ・ファイルを格納するFLASHファイル・システム、データベース・データ・ファイル用のDATAファイル・システム、アーカイブ・ファイルとバックアップを格納するRECOファイル・システム、およびREDOログ・ファイルを格納するREDOファイル・システムが含まれます。

共有リポジトリはOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上に作成されたファイル・システムで、仮想マシン・テンプレート、実行時イメージ、仮想ディスクの格納に使用されます。

汎用クラスタ・ファイル・システムであるcloudfsも、各Oracle Database Applianceにデフォルトで作成され、cloudfsはサーバー間で共有すべき汎用ストレージ(データ・ロードのステージングなど)に使用できます。

すべてのACFSファイル・システムは、共有ディスク・ストレージ・プールで作成されたASMディスクグループからプロビジョニングされたASM動的ボリュームで作成されます。ベア・メタル・デプロイメントでは、これらのファイル・システムは、データベースをホストするOSに直接マウントされます。仮想化デプロイメントでは、これらのファイル・システムは、ODA_BASEで直接管理およびマウントされます。

ACFSマウント・ポイント

各種のACFSファイル・システムはOS、または様々な場所のODA_BASE (仮想化プラットフォーム)にマウントされます。表A-4は、様々なマウント・ポイントおよび関連するASMディスクグループおよびボリューム情報を示しています。

表A-4 ACFSマウント・ポイントおよび関連するASMディスクグループおよびボリューム情報

ファイル・システム ASMディスク・グループ ASM動的ボリューム マウント・ポイント

DATA (非CDB)

+DATA

/dev/asm/datastore-<nnn>

/u02/app/oracle/oradata/datastore

RECO (非CDB)

+RECO

/dev/asm/datastore-<nnn>

/u01/app/oracle/fast_recovery_area/datastore

REDO (非CDB)

+REDO

/dev/asm/datastore-<nnn>

/u01/app/oracle/oradata/datastore

DATA (CDB当たり)

+DATA

/dev/asm/dat<dbname>-<nnn>

/u02/app/oracle/oradata/dat<dbname>

RECO (CDB当たり)

+RECO

/dev/asm/rco<dbname>-<nnn>

/u01/app/oracle/fast_recovery_area/rco<dbname>

REDO (CDB当たり)

+REDO

/dev/asm/rdo<dbname>-<nnn>

/u01/app/oracle/oradata/rdo<dbname>

FLASH

+FLASH

/dev/asm/flashdata-<nnn>

/u02/app/oracle/oradata/flashdata

Shared Repository <name>

+DATAまたは+RECO

/dev/asm/<reponame>-<nnn>

/u01/app/sharedrepo/<reponame>

汎用ACFSストレージ

+RECO

/dev/asm/acfsvol-<nnn>

/cloudfs (デフォルト)


領域管理

ACFSファイル・システムは、共有リポジトリの作成時またはデータベースの作成時に自動的に作成されます。ただし、ファイル・システムは当初アプライアンス内のすべての記憶域は消費せず、追加のリポジトリまたは(場合によっては)ASMに直接格納されるデータベース・ファイルのために領域を残しています。Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース12.1.2.2以前は、ACFSファイル・システムは自動的には拡張せず、共有ストレージ・プールにまだ使用可能な記憶領域がある場合でも、領域が残り少なくなっていました。次の例に示すように、OSコマンドdf -hを実行して、ファイル・システム内の使用可能な記憶領域を確認できます。

df -h
Filesystem        Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/mapper/VolGroupSys-LogVolRoot
                  30G  8.6G   20G  31% /
/dev/mapper/VolGroupSys-LogVolU01
                  97G   23G   70G  25% /u01
/dev/mapper/VolGroupSys-LogVolOpt
                  59G  6.8G   49G  13% /opt
/dev/sda1         99M   26M   68M  28% /boot
tmpfs             127G  1.2G  125G   1% /dev/shm
/dev/asm/datafsvol-352
                  5.0G   87M  5.0G   2% /odadatafs
/dev/asm/rdocdb1-66
                  5.0G  4.2G  874M  83% /u01/app/oracle/oradata/rdocdb1
/dev/asm/datcdb1-303
                  100G  4.2G  96G    4% /u02/app/oracle/oradata/datcdb1
/dev/asm/flashdata-138
                  558G  1.4G  557G   1% /u02/app/oracle/oradata/flashdata
/dev/asm/rcocdb1-352
                  132G  788M  132G   1% /u01/app/oracle/fast_recovery_area/rcocdb1
/dev/asm/acfsvol-352   50G  178M   50G   1% /cloudfs
/dev/asm/datastore-66
                  59G  4.3G   55G   8% /u01/app/oracle/oradata/datastore
/dev/asm/datastore-303
                  3.6T  2.1G  3.6T   1% /u02/app/oracle/oradata/datastore
/dev/asm/datastore-352
                  4.8T   10G  4.8T   1% /u01/app/oracle/fast_recovery_area/datastore

データの増加に対応するために、いずれかのファイル・システムのサイズを拡張する必要がある場合は、手動でプールを拡張する必要があります。


関連項目:


Oracle Database Applianceのシステム構成

表A-5 Oracle Database Applianceのシステム構成

アイテム

Red Hat Compatible Kernelを使用したOracle Linux

Oracle Linux 5.11 UEK2

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseバージョン(初期リリース)

リリース12.1.2.4.0: PSU4が適用されたOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)、オプションで、PSU7が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)およびPSU15が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

リリース12.1.2.3.0: PSU3が適用されたOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)、オプションで、PSU6が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)およびPSU14が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

リリース12.1.2.2.0: PSU2が適用されたOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)、オプションで、PSU5が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)およびPSU13が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

リリース12.1.2.1.0: PSU1が適用されたOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)、オプションで、PSU4が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)およびPSU12が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

リリース12.1.2: Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0)、オプションで11.2.0.2.12、11.2.0.3.11および11.2.0.4.3

リリース2.9: DB PSU 1が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2.12、11.2.0.3.9および11.2.0.4.1)

リリース2.10: Oracle Database 11gリリース2 (PSU2が適用された11.2.0.4.2)、オプションで、PSU9が適用されたOracle Database 11gリリース11.2.0.2、11.2.0.2.12および11.2.0.3.10

リリース2.8: Oracle Database 11gリリース2 (PSU8が適用された11.2.0.2.12および11.2.0.3.8と11.2.0.4)

リリース2.7: PSU7が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2.11および11.2.0.3.7)

リリース2.6: PSU6が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

リリース2.5.5: PSU5が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

リリース2.5: PSU5が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

リリース2.4: PSU4が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

リリース2.3: PSU3が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

リリース2.2: PSU2が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)

リリース2.1.0.3: PSU7が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)

リリース2.1.0.3: PSU5が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)

リリース2.1: PSU 3およびパッチ12639177 (ASM)、12914151 (Grid Infrastructure PSU3上のMLR)、12419331 (Database PSU3)が適用されたOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)

SCANポート番号

1521

Oracle Enterprise Edition DBコントロール・ポート

1158

https://hostname:1158/emを使用します。hostnameは、Oracle Database Applianceサーバー・ノードの1つの名前です。