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Oracle Enterprise Pack for Eclipse Oracle Mobile Application Framework (OEPE Edition)でのモバイル・アプリケーションの開発
リリース2.1.3
E67371-01
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C MAFアプリケーションとプロジェクト・ファイル

この付録では、モバイル・アプリケーション・フレームワークのアプリケーション・テンプレートを使用してMAFアプリケーションを作成する際に、OEPEによって生成されるファイルについて説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

C.1 MAFアプリケーションとプロジェクト・ファイルの概要

デフォルトでは、次のようになります。OEPEによって、次の3つのプロジェクトを含むMAFアプリケーションが作成されます。

  • アセンブリ・プロジェクト: MAFアプリケーションのセキュリティを構成する場合に、ログイン・ページなどのアプリケーション全体のリソースを格納します。

  • アプリケーション・プロジェクト: データ・コントロール・マネージャを格納します。

  • ビュー・プロジェクト: アプリケーション機能のコンテンツとしてレンダリングされるアプリケーション機能のリソース(HTML、AMX、タスク・フロー・ファイルなど)を格納します。

これらのプロジェクトの詳細は、第C.2項「アプリケーション・コントローラ・プロジェクト・レベルのリソースについて」および第C.3項「ビュー・コントローラ・プロジェクトのリソースについて」を参照してください。

これらのプロジェクト内には、MAFアプリケーションとアプリケーション機能の構成用ファイル、またはMAFアプリケーションをターゲット・プラットフォームにデプロイする際にそのアプリケーションで必要になるファイルもOEPEによって生成されます。ほとんどの場合、生成されたファイルを直接操作することはありません。かわりに、MAFアプリケーション・エディタ、MAF機能エディタ、データ・コントロール・マネージャなどのエディタを使用します。

C.2 アセンブリ・レベルのリソースについて

Oracle Enterprise Pack for Eclipseは、アセンブリ・プロジェクトにMAFアプリケーション用のファイルを生成します。これらのファイルには、MAFプリケーションのメタデータを記述するための構成ファイルが含まれています。これらのファイルには、図C-1に示されるプロジェクト・エクスプローラのアセンブリ・プロジェクトの下のresノードからアクセスします。

図C-1 モバイル・アプリケーション・アーティファクト

この図は周囲のテキストで説明しています

(デフォルトの名前applicationで生成された)アセンブリ・プロジェクトには、アプリケーション全体のリソースが格納されており、MAFアプリケーションのプレゼンテーション・レイヤーが提供され、ここには、モバイル・デバイスでのアプリケーションの表示方法を構成するためのメタデータ・ファイルが含まれています。このプロジェクトはMAFアプリケーションのセキュリティを指定するもので、アプリケーションのログイン・ページ、およびアプリケーション全体のリソースを含めることができます。アプリケーション・コントローラ・プロジェクトは、本質的には、アプリケーション機能とそのコンテンツを定義するビュー・コントローラ・プロジェクトのコンシューマです。


ヒント:

アプリケーション・コントローラ・プロジェクト内には、アプリケーション・レベルのライフサイクル・リスナーなど、アプリケーション全体の機能をサポートするコードを配置してください。

表C-1 最上位レベルのプロジェクトを介してアクセスされるモバイル・アプリケーション・レベルのアーティファクト

アーティファクト ファイルの場所 説明

maf-application.xml

assembly project directory\adf\Meta-INF

次に例を示します。

workspace\application name\adf\META-INF\maf-application.xml

MAFアプリケーションを定義できる、スタブXMLアプリケーションの識別子ファイル。ADF Fusion Webアプリケーションのアプリケーション識別子と同様に、これによって、アプリケーションのコンテンツ、ナビゲーション動作およびユーザー認証要件を定義できます。

maf-config.xml

assembly project directory\adf\Meta-INF

次に例を示します。

workspace\application name\adf\META-INF\maf-config.xml

MAFアプリケーションに使用されるデフォルト・スキンの構成に使用されます。

アプリケーション・イメージ

assembly project directory\res\android

assembly project directory\res\ios

次に例を示します。

workspace\application name\res\ios\Default.png

iOSおよびAndroidアプリケーションのデプロイメントに必要とされる一連のイメージ。ここには、アプリケーション・アイコンやスプラッシュ画面のPNGイメージも含まれます。iPhoneなどのiOSデバイスへのデプロイメントでは、様々なサイズのイメージ・セットが必要です。

プロジェクトで提供されるデフォルトのiOSイメージは次のとおりです。

  • デバイスが縦方向と横方向の両方の場合に使用されるイメージ。

  • Retinaディスプレイに使用されるイメージ(つまり、icon.pngおよびicon@2x.png)

  • iPadイメージ(icon-72.png)

これらのイメージをオーバーライドするには、第28.3.1.5項「Androidアプリケーションへのカスタム・イメージの追加方法」を参照してください。

cacerts

assembly project directory\lib\security

次に例を示します。

workspace\application name\security\cacerts

システム全体のキーストアであるcacerts証明書ファイル。JVM 1.4に対するCA証明書を識別します。このファイルは、Java keytoolユーティリティを使用して更新できます。第30.9項「SSLのサポート」で説明するように、keytoolを使用してカスタム証明書ファイルを作成できます。証明書ファイルはすべてSecurityディレクトリ内に配置する必要があります。

logging.properties

assembly project directory\META-INF

次に例を示します。

workspace\application name\META-INF\logging.properties

ロギング・レベルやロギング・コンソールなど、アプリケーション・エラーのロギングを設定できます。詳細は、第31.4項「ロギングの使用方法と構成」を参照してください。

maf.properties

assembly project directoryMETA-INF

次に例を示します。

workspace\application name\META-INF\maf.properties

Java仮想マシン、JVM 1.4の構成ファイル。このファイルを使用して、アプリケーションの起動やヒープ領域の割当て、JavaおよびJavaScriptのデバッグ・オプションを構成します。詳細は、第31.3.5項「JavaコードおよびJavaScriptのデバッグを有効にする方法」を参照してください。

adf-config.xml

assembly project directory\adf\META-INF

次に例を示します。

workspace\application\adf\META-INF\adf-config.xml

構成サービス・パラメータなど、アプリケーション・レベルの設定の構成に使用します。第18章「MAFアプリケーションで使用されるエンド・ポイントの構成」も参照してください。

connections.xml

assembly project directory\adf\META-INF

次に例を示します。

workspace\application\adf\META-INF\connections.xml

MAFアプリケーションで定義されているすべての接続のリポジトリ。

sync-config.xml

assembly project directory\.adf\META-INF

次に例を示します。

workspace\application\META-INF\sync-config.xml

REST Webサービスから返されたデータのオフライン・キャッシュ用の構成ファイル。キャッシュはパフォーマンスを上げることでユーザーの操作性を向上させるだけでなく、ユーザーがオフライン・モードで作業しているときにデータの読取りや表示を行えるようにします。


アプリケーション・プロジェクト自体(デフォルト名applicationApplicationで生成)の中に、OEPEにより表C-2に示される次のアーティファクトが作成されます。

図C-2 アプリケーション・プロジェクト

この図は周囲のテキストで説明しています

表C-2 アプリケーション・プロジェクトのアーティファクト

アーティファクト ファイルの場所 説明

LifeCycleListenerImpl.java

application project directory\src\application

次に例を示します。

workspace\application project\src\application\LifeCycleListenerImpl.java

MAFアプリケーションのデフォルトのアプリケーション・ライフサイクル・リスナー(ALCL)。

maf-skins.xml

application project directory\src\META-INF

次に例を示します。

workspace\application project\src\META-INF\maf-skins.xml

使用可能なスキンを定義するもので、新しいスキンを定義することもできます。

詳細は、第8章「MAFアプリケーションのスキニング」を参照してください。

adfm.xml

application project directory \adfmsrc\META-INF

次に例を示します。

workspace\application project\adfmsrc\META-INF\adfm.xml

.cpx.dcx.jpxおよび.xcfgファイル(メタデータのレジストリ)のパス(および相対パス)を維持します。

DataControls.dcx

application project directory\adfmsrc\application

次に例を示します。

workspace\application project\adfmsrc\application\DataControls.dcx

データ・コントロールのレジストリ。デバイスのサービスを活用するDeviceFeaturesデータ・コントロールの使用方法の詳細は、第14章「MAF AMXでのバインディングの使用とデータ・コントロールの作成」を参照してください。埋込みアプリケーション機能をコールするSpringboardページを作成できるようにするApplicationFeaturesデータ・コントロールの詳細は、第5.6項「MAF AMXコンテンツによるカスタムSpringboardアプリケーション機能に関する必知事項」を参照してください。


C.3 ビュー・プロジェクト・リソースについて

ビュー・プロジェクト(図C-3に示すとおり、デフォルト名applicationViewで生成)には、アプリケーション機能のリソースが格納されます。アプリケーション・プロジェクトとは異なり、ビュー・プロジェクトのメタデータ・ファイルでは、アプリケーション機能レベルのリソース、特に、実行時にモバイル・デバイスでMAFアプリケーション自体のSpringboard内またはそのナビゲーション・バーに表示できるように1つのMAFアプリケーションに集約可能な様々なアプリケーション機能が記述されます。さらに、アプリケーション機能のメタデータ・ファイルでは、アプリケーション機能をHTMLページかMAF AMXページのどちらで構成するのかが記述されます。また、ビュー・コントローラ・プロジェクトには、これらのアプリケーション・ページと、アプリケーション機能レベルのリソース(MAFアプリケーション用に定義された、Springboardおよびナビゲーション・バー上のアプリケーション機能を表すアイコン・イメージなど)を含めることができます。


ヒント:

ビュー・コントローラ・プロジェクト内には、アプリケーション機能に固有のコードを格納します。アプリケーション・コントローラ・プロジェクトは、(特に別々のビュー・コントローラ・プロジェクト内で定義されている)アプリケーション機能間で共有されるコードの場所として使用してください。

ビュー・コントローラ・プロジェクトはアプリケーション・コントローラ・プロジェクトと分離して、別のモバイル・アプリケーションで再使用できるように、アーカイブ・ファイルとしてデプロイできます(第9.1項「機能アーカイブ・ファイルの使用」を参照)。また、稀なケースとして、アプリケーション・コントローラ・プロジェクトが複数のビュー・コントローラ・プロジェクトを使用することもできます。


注意:

MAFビュー・コントローラ・プロジェクトを別のMAFビュー・コントローラ・プロジェクトの依存性またはMAFアプリケーション・コントローラ・プロジェクトの依存性として追加すると、MAFアプリケーションをデプロイできなくなります。

図C-3 ビュー・プロジェクト

この図は周囲のテキストで説明しています

これらのリソースには、maf-feature.xmlと呼ばれるアプリケーション機能の構成ファイルが含まれ、これはMAF機能エディタで編集します。

表C-3 ビュー・コントローラのアーティファクト

アーティファクト ファイルの場所 説明

maf-feature.xml

view project directory\src\META_INF

次に例を示します。

workspace\application View\src\META-INF

アプリケーション機能を定義できるようにする、スタブXMLの識別子ファイル。

Oracle Enterprise Pack Oracle Enterprise Pack for Eclipseのインストールの説明に従ってモバイル・プリファレンスを構成した後、デフォルトのデプロイメント構成設定を使用してこのアプリケーションをデプロイできます。詳細は、第28章「モバイル・アプリケーションのデプロイ」を参照してください。

アプリケーション固有のコンテンツ

view project directory\public_html

次に例を示します。

workspace\application View\public_html

maf-feature.xmlで定義されたアプリケーション機能は、public_htmlディレクトリに表示されます。モバイル・コンテンツには、MAF AMXページ、CSSファイルおよびタスク・フローを含めることができます。アプリケーション機能に追加するカスタム・イメージは、このディレクトリ内に配置する必要があります。詳細は、第6.3項「外部リソースの選択に関する必知事項」を参照してください。