Oracle のデリバリおよびインストールチームが初期インストールを完了したあと、続けて DIVAdirector を構成する必要があります。システムやネットワークの大きな変更 (IP アドレスの変更やポート番号の変更など) がないかぎり、この章の初期構成タスクは通常 1 回だけ実行します。
インストール技術者がデフォルトの管理ログインとパスワードを使用して DIVAdirector をインストールしますが、これらはどちらも admin
です (大文字と小文字は区別され、すべて小文字です)。DIVAdirector Server のホストマシンを完全にセキュリティー保護するために、DIVAdirector 管理パスワードはすぐに変更する必要があります。デフォルトの管理者パスワードを変更せず、Windows オペレーティングシステムをセキュリティー保護しなかった場合、権限のないユーザーが DIVAdirector のソフトウェアおよびサーバーホストマシンにフルアクセスできることに注意してください。インストール技術者が帰る前に、DIVAdirector 管理パスワードを次のように変更してください。
admin ログイン資格証明を使用して DIVAdirector GUI にログインします。
「Admin」、「Personal Settings」画面に移動します。
「Password」フィールドに、既存のデフォルトパスワード (admin
) を入力します。
「New Password」フィールドに新しいパスワードを入力します (パスワードは大文字と小文字が区別されます)。セキュアなパスワードを使用する必要があります。
「Confirm Password」フィールドに新しいパスワードを入力します。
画面右上の「Save」をクリックして新しいパスワードを保存します。
新しいパスワードがシステムによって受け入れられたことを確認するために、システムからログアウトして再度ログインします。
DIVAdirector から DIVArchive に接続するには、通信パラメータに適切な値を設定する必要があります。インストールチームは、インストール中に初期の接続パラメータを設定します。続行する前に、値が正しいことを確認します。
DIVAdirector GUI と DIVAdirector 構成モードの両方を使用して、通信パラメータを確認および (必要があれば) リセットします。以下の手順で各パラメータの正しいインタフェースが識別されます。この手順を使用して、DIVAdirector GUI のプリセットシステム接続パラメータを確認 (またはリセット) します
Web ブラウザを開きます。
URL アドレスフィールドにサーバーホストの IP アドレスを入力します。
「Enter」を押して DIVAdirector GUI を開きます。
管理者のログインとパスワードを使用して DIVAdirector にログインします。
画面左側の「Admin」、「System」メニューツリーに移動してパラメータを確認します。
プリセット接続パラメータを確認 (またはリセット) するには、構成モードで DIVAdirector Server を再起動します。
Windows の「スタート」メニューから「すべてのプログラム」を選択します。
「すべてのプログラム」メニューから「FPDI DIVAdirector 5」を選択します。
「FPDI DIVAdirector 5」メニューから「Stop DIVAdirector Server」を選択します。
Windows の「スタート」メニューから「すべてのプログラム」を選択します。
「すべてのプログラム」メニューから「FPDI DIVAdirector 5」を選択します。
「FPDI DIVAdirector 5」メニューから「DIVAdirector Server Configuration」を選択します。
DIVAdirector のトレイアイコンをクリックして「Status」画面を開きます。
「Status」画面を右クリックします。
「Status」画面で表示されるコンテキストメニューから、「Configure Settings」を選択します。
詳細な構成画面が表示されます。
DIVAdirector GUI の「Server Settings」画面で、DIVAdirector Server のネットワーク接続の値を確認します。
DIVAdirector Server の IP アドレスを確認します。
この IP アドレスは DIVAdirector Server のホストマシンを識別するもので、通常は Web サーバーがあるのと同じマシンです。すべての DIVAdirector ソフトウェアが同じホストマシン上にある場合は、localhost
を IP アドレスとして使用できます。
IP アドレスがサーバーホストのアドレスに一致しない場合は、正しいアドレスを入力する必要があります。
DIVAdirector Server のポート番号を確認します。
ポート番号がサーバーホストのポート番号と一致しない場合は、正しい値を入力する必要があります。
画面の右上隅の「Save」をクリックして変更を保存します。
サーバーを停止してから、構成モードで再起動します。
次に、DIVAdirector データベースの接続を確認します。
警告:
Oracle サービスサポート担当者から指示があった場合を除き、データベースのパラメータを変更しないでください。
DIVAdirector データベースは、あらかじめ定義されたスケジュールに従って定期的に DIVArchive データベースと同期します。DIVAdirector Server がデータベースと通信できない場合は、新しいオブジェクトの更新が受信されず、DIVArchive の操作を実行できません。ユーザーはプロキシの再生、メタデータの参照、メタデータの追加、ショットリストと作業ビンの作成などを引き続き行えます。
「DIVAdirector Server Configuration」画面の右上で、「DIVAdirector Database」のパラメータ値が正しいことを確認します。
「User ID」の値が「postgres
」であることを確認します。
パスワードはインストールチームによって設定されており、フィールドにはアスタリスクのみが表示されます。
「DSN」の値が「DIVAdirectorPG
」であることを確認します。
いずれかの値が正しくない場合、または DIVAdirector がデータベースに接続できない場合は、インストール技術者に知らせるか (まだその場にいる場合)、Oracle サポートに連絡して支援を依頼してください。
次に、TCP 接続ポートと Oracle SAMMAsolo のサポートを確認します。
DIVAdirector Server は、TCP ポート番号 7680 上でユーザーインタフェースコマンドを待機します。システム上にインストールされているその他のソフトウェアと競合しないかぎり (別の Web サーバーでこのポート番号を使用している場合など)、デフォルトのポート番号を変更しないでください。
「DIVAdirector Server Configuration」画面の左上で、「TCP connection port」パラメータの値が「7680」であることを確認します。
ポート番号が正しくない場合は、値をポート 7680 に変更します。
変更を有効にするためにサーバーを再起動するように通知する警告ダイアログボックスが表示されます。
ダイアログボックスで「OK」をクリックします。
サーバーを構成モードで再起動します。
次に、SAMMAsolo サポートを確認します。
DIVAdirector では、SAMMAsolo との通信がサポートされています。組織が SAMMAsolo を使用しているかどうかの確認がない場合は、マネージャーに確認してください。
構成モード設定画面の「TCP connection port」パラメータのすぐ下にある「Solo Support」チェックボックスを見つけます。
チェックボックスを選択すると、cmgserver.ini ファイルの「[Settings]
」パラメータグループに「SoloSupport=1
」設定が追加されます。設定の変更は、サーバーが再起動されるまで有効になりません。
SAMMAsolo を使用していない場合は、チェックボックスの選択を解除して機能を無効にします。
変更を行なった場合は、サーバーを構成モードで再起動します。
Oracle DIVArchive Manager は DIVArchive システムのメインオペレータです。すべての操作要求はマネージャーを経由します。要求が開始されると、マネージャーはユーザーが設定した要求優先度に従って要求をキューに入れます。マネージャーは、要求を Oracle DIVArchive Actor に転送します (優先度がもっとも高いものから)。アクターは要求を実行し、結果をマネージャーに報告します。マネージャーは結果を DIVArchive GUI に表示し、ユーザーが結果を確認できるように DIVAdirector に結果を転送します。
DIVAdirector と DIVArchive Manager の間の通信を確保するために、マネージャーの IP アドレスとリスニングポート番号の正しい値を確認します。
構成モード設定画面左側の「General」領域のすぐ下にある「DIVArchive Manager」領域を見つけます。
マネージャーの IP アドレスが正しいことを確認します。正しくない場合は、「Address」フィールドに正しい IP アドレスを入力します。
リスニングポート番号が正しいことを確認します (通常はポート番号 9000)。正しくない場合は、「Port」フィールドに正しいポート番号を入力します。
通常は、リンクがオフラインになった場合に DIVAdirector が自動的に DIVArchive Manager への再接続を試行するように、「Re-connect automatically」チェックボックスを選択します。
ネットワークまたは DIVArchive Manager が停止した場合は、接続の問題が解決されるまで「Re-connect automatically」チェックボックスの選択を解除します。
このオプションを無効にした場合、「Connect to DIVArchive Manager」コンテキストメニューの項目を使用して、手動でマネージャーに再接続する必要があります。
次は、DIVAdirector ユーザーインタフェース (UI) の構成です。
すべてのネットワークとシステムの接続が構成されたら、ユーザーによる DIVAdirector および DIVArchive の操作に影響する内部システムパラメータを構成する必要があります。DIVAdirector のユーザーインタフェースを構成するには、GUI 画面左側の「Admin」、「System」メニューツリーに移動します。
最初に、システム設定を構成します。
「Defaults」画面には、解像度、検索結果の制限、日付と時間の表示などのさまざまなオプションを構成する 2 つのセクションがあります。これらのオプションは、画面上部の「Default Settings」領域にあります。画面下部の「Number of Days to Delete」領域で、ローカル復元とローカル部分ファイル復元、DIVArchive ステータス、監査証跡、およびスケジュールされたバックアップに関するデータとファイルを削除するためのオプションを構成します。
GUI 左側の「System」メニューツリーの下にある「Defaults」画面に移動します。
自分の組織とユーザーに最適な値を各オプションに入力します。
システム管理者として、カレンダの表示形式、時間表示形式、システムバックアップを保持する日数、監査証跡を保持する日数など、既存の組織のポリシーと物理的な場所に応じて、これらの値のほとんどを確認できます。プロキシの解像度の幅と高さ、SAMMA のサムネイル数、キャプチャフレームオフセットなどのオプションを識別するために、ユーザー (またはそのマネージャー) に問い合わせる必要がある場合もあります。
次のフィールドは、画面の「Default Settings」領域で構成できます。
一度に表示される検索結果の数を識別します。
全文検索を最適化するために使用される言語を定義します。メタデータの大部分が特定の言語でない場合、または使用する言語がリストにない場合は、「Simple」オプションを選択します。
警告:
検索言語の再計算は網羅的なデータベース手続きであり、保守時間が 8 時間以上ある場合にのみ、Oracle サポート担当者の指示で実行するようにしてください。
ソートの主な基準として使用するメタデータ列を定義します。
ドロップされたプロキシファイルからキーフレームを抽出する際に、プロキシの先頭からスキップする必要があるフレームの数を定義します。
ドロップされたプロキシファイルから抽出するキーフレームの数を定義します。
SAMMA サムネイル制御内で使用するサムネイルの数を定義します。
解像度の幅をピクセルで定義します。
解像度の高さをピクセルで定義します。このパラメータの値に 0 が入力されている場合、「Proxy Resolution Width」とのアスペクト比が維持されます。
DIVAdirector のすべての日付タイプフィールドに使用される形式を定義します。
リストには 3 つの形式オプションが含まれています。
American - mm/dd/yyyy
European - dd/mm/yyyy
Custom - このオプションは、dd、mm、yy、および yyyy 以外のコードをサポートしていません。コードの順序は任意であり、定義したとおりにできます。(yyyy.dd.mm など、比較的自由な形式で定義できます)。使用できる区切り文字記号は次のとおりです。
スペース ( )
ピリオド (.)
コンマ (,)
アンダースコア (_)
ハイフン (-)
コロン (:)
スラッシュ (/)
バックスラッシュ (\)
時間を 12 時間形式と 24 時間形式のどちらで表示するかを定義します。
カレンダの週の最初の曜日を定義します。
ツールチップラベルに表示する最大文字数を定義します。メタデータフィールドのタイトルがこの設定を超えた場合、その部分は切り捨てられ、末尾に 3 点リーダー (…) が表示されます。
ツールチップの内容に表示する最大文字数を定義します。メタデータフィールドの値がこの設定を超えた場合、その部分は切り捨てられ、末尾に 3 点リーダー (…) が表示されます。
次のフィールドは、画面の「Number of Days to Delete」領域で構成できます。
ローカル復元またはローカル部分復元操作によって DIVAdirector Server のホストマシンに復元されているファイルを保持する日数を定義します。
「Operation Status」画面の DIVArchive のステータス情報を保持する日数を定義します。
監査証跡およびドロップフォルダのログ情報を保持する日数を定義します。
スケジュールされたバックアップによって作成されたバックアップファイルを保持する日数を定義します。
次のフィールドは、画面の「Connections」領域で構成できます。
DIVAdirector Release 5.3 以降のライセンスは、同時ユーザーごとではなく、ユーザーごとに付与されます。このフィールドには同時ユーザーの最大数 (1 から 100 の間) を設定します。エントリが作成されていない場合は、デフォルトのユーザー数 (100) が使用されます。同時ユーザーの最大数は、使用可能なシステムリソースの量によって制限されます。一定の数の同時ユーザーがオンラインのときにシステムの速度が下がるようであれば、最大数を小さくしてパフォーマンスを再度確認してみてください。
次は、システムポリシーの構成です。
システムポリシーのパラメータは、新しいデータ (アセット) の検出、ユーザー要求ステータスの更新、データベースからファイルエントリを削除するかどうかなど、DIVAdirector と DIVArchive の間のシステムレベルの更新に関する通信を定義します。
GUI 左側の「System」メニューツリーの下にある「Policies」画面に移動します。
自分の組織とユーザーに最適な値を各オプションに入力します。自分のマネージャーおよびユーザーのマネージャーに確認して、(自分のデータにとって) もっとも効果的で安全な構成を決定するようにしてください。
次のフィールドは、「Policies」画面で構成できます。
自動同期のスケジュールを定義します。1 つ目のリスト (左) は頻度を定義し、2 つ目のリスト (右) は開始時間を定義します。
DIVAdirector Server から DIVArchive に DIVArchive の操作ステータスを要求する頻度を定義します。
データベースの同期中に見つからなかったオブジェクトを DIVAdirector データベースから削除するかどうかを設定します。チェックボックスを選択すると、見つからなかったオブジェクトは削除されます。チェックボックスの選択を解除すると、オブジェクトは削除されません。
データベースの同期中に見つからなかったプロキシファイルについて、プロキシファイルとそれに対応する DIVAdirector データベース内の登録を削除する役割を担います。チェックボックスを選択すると、見つからなかったファイルは削除されます。チェックボックスの選択を解除すると、ファイルは削除されません。
次は、データベース同期フィルタリングの構成です。
DIVAdirector システムは、「Policies」画面の「Asset Discovery」の値に応じて定期的に実行されるスケジュールされた同期プロセスの結果として自動的に設定されます (前のセクションを参照)。「Discover」画面でデータベースの同期フィルタを構成します。同期フィルタは、同期中に処理するオブジェクトを定義します。各同期フィルタは、オブジェクト名、オブジェクトカテゴリ、メディア名など、オブジェクトのパラメータを組み合わせたものを表し、それぞれが最後に同期した時間を持っています。パラメータは、ワイルドカード (アスタリスク) を使用してマスクとして定義できます。デフォルトでは、空のフィールドにはアスタリスクが設定されます。3 つすべてのフィールドがアスタリスクになっているフィルタは無効で、フィルタリストには追加されません。既存のフィルタに対応するすべてのオブジェクトが同期されたあとに、新しいフィルタを追加して「Discover New」をクリックすると、新しいフィルタに対応するオブジェクトも同期されます。
同期フィルタは最後から最初へと順に適用されることに注意してください。そのため、特に詳細な新しいフィルタを導入する場合、フィルタが過度に制約的になってしまうことがよくあります。
2 つのボタンのいずれか 1 つを使用して、次の検出サイクルをすぐに開始できます。これらのボタンを使用しても、仮想オブジェクトが DIVAdirector から削除されるわけではありません。
「Discover All」ボタンを押すと、DIVArchive 全体の履歴に基づいて DIVArchive データベース内のすべてのオブジェクトの同期が始まります。このオプションは、検出するオブジェクトが多い場合、長い時間がかかることがあります。
「Discover New」ボタンを押すと、データベースの同期が最後に実行されたあとに追加または削除されたすべてのオブジェクトの同期が始まります。
新しい同期フィルタを追加するには、次の手順を使用します。
GUI 左側の「System」メニューツリーの下にある「Discover」画面に移動します。
画面右上の「Add」をクリックして新しいフィルタを追加します。
「Object Name」、「Object Category」、および (わかっていて必要な場合は)「Media Name」フィールドを入力します。フィルタリストに追加するには、これらのうち少なくとも 1 つのフィールドは入力する必要があります。
「Enable」チェックボックスを選択してフィルタを有効にします。
チェックマークをクリックしてフィルタをリストに保存するか、「X」をクリックして操作を取り消します。
DIVArchive 上のいずれかのストレージロケーションに新しいファイルをドロップすることで構成をテストして、「Discover New」をクリックします。ファイルが見つかり、DIVAdirector データベースに登録されるはずです。画面右上の「Quick Search」フィールドを使用して DIVAdirector からファイルの検索を実行することで、データベースの登録を確認できます。
次は、キーボードショートカットの構成です。
キーボードショートカットを使用すると、毎日の作業タスクで生じる、よくある定型的な手順の実行時間を節約できます。DIVAdirector には、事前に定義され、インストール中に自動的に構成されるホットキーの組み合わせがあります。プロキシプレーヤーは、ショットリストモードとプロキシプレーヤーモードという 2 つの異なるモードで実行できます。「System」、「Shortcuts」メニューツリー内に、2 つの対応するサブセクションがあります (各モードに 1 つ)。各サブセクションは、その特定のモードのプレーヤーのキーボードバインディングを定義します。各モードのプロキシプレーヤーに対してキーボードショートカットを割り当てることをお勧めします。DIVAdirector システムでは、次のホットキーの組み合わせが事前に定義されています。
編集
4 倍速巻き戻し
8 倍速巻き戻し
4 倍速早送り
8 倍速早送り
追加
前のフレームに移動
ボリュームを下げる
早送り
マークイン
ループ
ミュート
次のフレームに移動
マークアウト
再生/一時停止
巻き戻し
停止
時間形式の切り替え
ボリュームを上げる
マークアウトおよび追加
警告:
ショートカットがインターネットブラウザやその他のソフトウェアで使用されているホットキーと一致すると、ユーザーに予期しない結果をもたらす可能性があるため、ショートカットを構成する際は注意が必要です。
いずれかのサブセクションのショートカットキーの組み合わせを変更するには、次の手順を使用します。
「System」、「Shortcuts」、「Shotlist Shortcuts」画面、または「System」、「Shortcuts」、「Player Shortcuts」画面の該当する方に移動します。
鉛筆アイコンをクリックして、希望のホットキーの組み合わせを編集します。
Control、Shift、およびキーの必要な組み合わせを選択します。
「Check Mark」をクリックして変更を保存します。
構成したすべてのホットキーを一回に 1 つずつテストして、システムにインストールされているほかのアプリケーションと競合していないことを確認します。
必要な場合は、インタフェースのスタイルをすばやくをカスタマイズして、すべての GUI 画面の右上隅に組織のロゴが表示されるようにできます。ロゴを追加するには、次の手順を使用します。
GUI 左側の「System」メニューツリーの下にある「Style」画面に移動します。
「Browse」をクリックして、表示される参照ダイアログボックスで目的のイメージファイルに移動します。
目的のファイルを選択し、「OK」をクリックします。
画面右上の「Save」をクリックして変更を適用します。
ブラウザの画面をリフレッシュして変更を表示します。
次は、DIVAdirector Web Server の構成です。
DIVAdirector は、Web サーバーエンジンとして Microsoft Internet Information Server (IIS) 7 を使用します。IIS は Windows Server 2008/2012 R2 のインストール中にインストールされます。DIVAdirector Web Server はインストールアプリケーションによって完全に構成されます。特定の Web サーバーのパラメータを変更する必要がないかぎり、構成を調整する必要はありません。デフォルトの IP ポートはポート 80 で、システムデバイスリストの最初のネットワークアダプタにバインドされます。サーバーを別のネットワークアダプタにバインドするのに支援が必要な場合は、Oracle サポートに連絡してください。
最初に、リスニングポートを構成します。
デフォルトのリスニングポート値は 80 です。これは Web サーバーの標準のインターネット HTTP ポートです。この値はシステム内で使用されていないポート番号であればどれでも指定できるため、ポート 80 を使用できない場合は変更するようにしてください。ポート番号に対する変更を適用するには、コマンド行から issreset
コマンドを使用して IIS を再起動する必要があります。
注記:
サーバーのポート番号を変更したあと、次のような Web アドレスで DIVAdirector ユーザーがポート番号を明示的に指定しなければならない場合があります。http://dd5server:8080
リスニングポートへの変更を行なった場合は、Web ブラウザを開いて URL アドレスバーに DIVAdirector の IP アドレス (および必要な場合はポート番号) を入力し、Web サーバーの構成をテストします。
次は、IIS サービスアカウントの構成です。
DIVArchive および DIVAdirector では、単一のストレージロケーションをデータのソースと宛先の両方として使用できます。違いは、実行されるアクションにあります。たとえば、テープストレージ A をファイル復元、または部分ファイル復元操作のソースとして定義できます。一方、テープストレージ A をアーカイブおよびコピー操作の宛先として指定することもできます。ストレージロケーションを構成して、そのロケーションを DIVArchive のソース、宛先、またはその両方として識別します。DIVAdirector は、DIVArchive で識別したとおりにストレージロケーションを使用します。
次は、ドロップフォルダの構成です。
ドロップフォルダはストレージロケーションにあるディレクトリで、ユーザーがそこにファイルを配置 (ドロップ) すると、そのファイルに対してアクションが実行されます。ドロップフォルダを使用すると、フォルダにオブジェクトをドロップするだけで、そのフォルダ用に構成されたアクションがフォルダによって実行されるため、一般的な作業タスクがはるかに簡単になります。
DIVAdirector はドロップフォルダへの新規追加やファイルのその他の変更をモニターし、それに応じてデータベースの情報を更新します。各ドロップフォルダには独自の構成ファイルがあり、単一のアクション (プロキシ、アーカイブ、復元、コピー、またはパージ) を実行できます。これらのアクションおよび関連するパラメータについては、以降のセクションで説明します。メタデータおよびアノテーションドロップフォルダの構成については、『Oracle DIVAdirector ユーザーガイド』を参照してください。
即時のファイルドロップ処理またはスケジュールされたイベントに基づく処理がないかどうか、DIVArchive 操作ドロップフォルダをモニターできます。フォルダのフルスキャンは (即時またはスケジュールされた) あらゆるタイプのイベントに対して実行され、検出された各ファイル (特殊な名前のファイル以外) はフォルダの構成に応じて処理されます。ドロップフォルダを効果的に構成するには、ドロップフォルダに設定される構成オプションを理解する必要があります。
特殊な名前とみなされるファイルは 2 種類あります。
ドロップフォルダの XML 構成ファイルのファイル名には、フォルダ名と .xml の拡張子が含まれています。このファイルは、システムによって処理されることはありませんが、フォルダの構成を指定するのに使用されます。このファイルは、必要に応じて構成を表示または編集するために、Unicode テキストエディタで開くことができます。
一時ファイルまたはフォルダ内に保持しておく必要があるファイルのファイル名は、先頭に 2 つのチルダ (~) 記号が付いています。これらのファイルは、システムによって処理されません。
DIVArchive 操作ドロップフォルダにドロップされたファイルは、アクションデータをトリガーします。ドロップされたファイルは、次のように処理されます。
フォルダの構成値「FORMAT」に従って、ファイルは (コンマ区切り (CSV) 形式に似た) フラットファイルまたは XML ファイルとして処理されます。
構成値「HEADER_ROW」に従って、空でない最初の行がスキップまたは処理されます。
次に、後続の各行が各フィールド用に解析され、一連のフィールドが単一のアクションに使用されます。
「DELETE_AFTER_PROCESS」パラメータの構成値によって、ファイルの末尾に達したときに元のファイルを削除するかフォルダ内に残すかが決まります。
各アクションは、フォルダ設定に応じた方法で記録されます。
プロキシドロップフォルダは、DIVAdirector のプロキシファイル (Windows Media 9.0 のオーディオおよびビデオ形式を使用するメディアファイル) のインポートに使用される特殊用途のドロップフォルダです。フォルダの「INTERVAL」パラメータが「IMMEDIATELY」に構成されている場合、インポートは Windows のファイル変更通知をモニターすることで実行されます。また、システムは 1 分間隔で各プロキシドロップフォルダを再スキャンして、まだ処理されていないファイルを自動的に処理します。
注記:
Oracle では、プロキシドロップフォルダではなく新しいトランスコードサービスを使用することを推奨しています。また、ローカルプロキシ用に DIVAdirector および DIVArchive の外で生成されたプロキシを使い続けることもできますが、そうしないことを強く推奨します。通常、トランスコーディングエンジンはプロキシドロップフォルダにプロキシファイルを直接書き込みます。次に、各ファイルシステムの通知イベントでプロキシドロップフォルダが処理され、ファイルの書き込み操作が終了すると DIVAdirector システムのデフォルト設定に応じて次のようにファイルが処理されます。
ファイル名が解析され、オブジェクト名、カテゴリ、および言語が抽出されます。
「NAME_FORMAT」パラメータを使用して、フォルダの .xml ファイル内でファイル名の形式を構成します。「NAME_FORMAT」は、「OBJECT NAME ONLY」または「OBJECT NAME + OBJECT CATEGORY」のいずれかです。後者の場合は、最後のアンダースコア文字でオブジェクトカテゴリとオブジェクト名を区切ります。「LANGUAGE」パラメータを使用してフォルダの .xml ファイル内で言語の形式を構成しますが、これは「FROM NAME」または「FROM WM9 METADATA」のいずれかになります。前者の場合、最後のアンダースコア記号で言語名とオブジェクト名 (とカテゴリ) が区切られ、カテゴリは以前のルールで定義されます。後者の場合、言語名の値はメディアファイル内から取得され、内部の Windows Media 9 形式の言語タグが使用されます。
注記:
言語名は、埋め込み言語の場合のみ、言語の文字どおりの意味を持ちます。また、製作者の解説やサウンド効果チャネルなどを示す有益な値が含まれている場合もあります。これにより、同じビデオ素材に関連する複数の代替オーディオトラックを区別できます。解析された名前とカテゴリの値によって DIVArchive オブジェクトが検索されます。
オブジェクトが DIVAdirector データベース内に存在する場合は、プロキシがこのオブジェクトに登録されます。
オブジェクトが DIVAdirector データベース内に存在しないものの、DIVArchive に認識されているようであれば、DIVAdirector データベースに新しいオブジェクトが挿入され、プロキシが登録されます。
この状況は、プロキシが DIVAdirector データベースの次回の同期サイクルの前にドロップされた場合に発生する可能性があります。オブジェクトが DIVAdirector データベース内に存在せず、DIVArchive へのアクティブな接続がない場合、プロキシファイルは変更されることなくドロップフォルダ内に残ります (ファイルが凍結されます)。これは、次回、別のプロキシがフォルダ内に入れられたときに処理されます。
ドロップフォルダ内で凍結されなかったプロキシは、いずれかのストレージ先に移動します。
登録されたプロキシは、プロキシフォルダのランダムなサブフォルダに移動します。サブフォルダには 0 から 500 までの名前が付けられます。
登録されなかったプロキシは、事前に定義された孤立フォルダに移動します。孤立フォルダは最低でも毎日確認し、孤立オブジェクトをどのように処理するかを決定する必要があります。
アノテーションドロップフォルダを使用すると、CSV ファイルをフォルダ内に配置して、ファイル内で指定されたオブジェクトのロケータメタデータをインポートできます。CSV ファイルには次の条件が適用されます。
ファイルは Unicode、UTF-8 エンコーディングである必要があります。
ファイルにはヘッダー行が含まれている必要があります。
ファイルには次の 6 列が含まれている必要があります。
この列は 200 文字以内とし、DIVArchive 内のオブジェクト名と一致するようにしてください。
この列は 200 文字以内とし、DIVArchive 内のオブジェクトカテゴリ名と一致するようにしてください。
表示名またはオブジェクト固有のその他の識別子です。
HH:MM:SS:FF 形式のロケータの開始時間です。
HH:MM:SS:FF 形式のロケータの終了時間です。このフィールドは必須ではなく、空のままにするとマーカー (単一フレームの記述) とみなされます。
この列は 2000 文字以内とし、テキストによるロケータ (マーカー) の説明を入力します。
次は、新しい DIVArchive 操作ドロップフォルダの追加です。
DIVAdirector で使用するドロップフォルダはインストール中に追加されないため、作成および構成する必要があります。ドロップフォルダの領域は、DIVAdirector の構成モード設定画面のいちばん下にあります。
一覧表示されているドロップフォルダに対して操作を実行するには、リストからフォルダを選択し、目的のアクションに関連付けられたボタンをクリックします。各ボタンは画面右側の「Drop Folders」領域にあり、次のアクションが含まれています。
使用可能なドロップフォルダのリストに新しいドロップフォルダを追加します。
ドロップフォルダリストで選択したドロップフォルダを削除します。
既存のドロップフォルダを有効または無効にします。無効なドロップフォルダを有効にすると、今後のドロップフォルダイベントを処理できる状態になります。現在有効になっているフォルダがたとえ空でなくても、ドロップフォルダを有効にすることでそのフォルダの即時処理がトリガーされるわけではありません。そのフォルダは、実行するように構成されている次のイベントでのみ処理されます (「Run」をクリックしないかぎり)。
無効なドロップフォルダはファイル処理を行いませんが、構成されたドロップフォルダリスト内にそのまま残り、前に設定された構成を保持します。
(XML ウィザードを使用するのではなく) 構成ファイル内で直接手動による構成変更を行なったあとに、ドロップフォルダを再初期化します。
選択したドロップフォルダが、構成されたすべてのアクションをただちに処理します。
プリセット構成が現在のニーズに合わない場合、ユーザーはドロップフォルダを実行時に再構成できます。この操作のために DIVAdirector Server を再起動する必要はありません。XML ウィザードを使用してドロップフォルダの構成を変更するには、リストでフォルダを選択して、画面右側の「Settings」をクリックします。
システムに新しいドロップフォルダを追加するには、次の手順を使用します。フォルダを追加したら、XML ウィザードを使用するか、フォルダの XML 構成ファイルを直接編集して、そのフォルダを構成する必要があります。
ドロップフォルダリストに新しいフォルダを追加するには、次の手順を使用します。
ドロップフォルダセクションの右上の「Add」をクリックします。
表示される「Browse for Folders」ダイアログボックスで、DIVAdirector ドロップフォルダとして使用するフォルダを見つけて選択します (フォルダを 1 回クリックしてフォルダを強調表示します)。
ダイアログボックス下部の「OK」をクリックします。
フォルダに XML 構成ファイルがまだ含まれていない場合は、XML ウィザードを使用してフォルダを構成するように要求するプロンプトが表示されます。
XML ウィザードを続行し (該当する場合)、ドロップフォルダの処理をただちにトリガーする場合は、ウィザードの終了後に「Run」をクリックします。
構成ファイルを直接編集する場合は、Unicode 対応のテキストエディタ (メモ帳など) を使用して編集できます。Microsoft Word などのプログラムを使用して構成ファイルを編集すると、ファイルに余分な文字が追加されて構成が破損してしまうため、使用しないでください。
(上記のように) 構成ファイルを直接編集した場合は、そのファイルを Unicode として保存し、ドロップフォルダ領域の右側にある「Reinitialize」ボタンを使用してドロップフォルダを再初期化してください。
管理ユーザー以外のユーザーとしてフォルダにファイルをドロップして新しいフォルダの操作をテストし、構成したアクションが正しく実行されたことを確認してください。たとえば、ARCHIVE アクションのドロップフォルダにファイルをドロップした場合、ストレージ A にファイルをアーカイブするようにそのフォルダが構成されているのであれば、フォルダにドロップしたファイルがストレージ A に存在するかどうかを確認してください。
次は、新しいプロキシドロップフォルダの追加です。
注記:
Oracle では、プロキシドロップフォルダではなく新しいトランスコードサービスを使用することを推奨しています。また、ローカルプロキシ用に DIVAdirector および DIVArchive の外で生成されたプロキシを使い続けることもできますが、そうしないことを強く推奨します。DIVAdirector システムに登録されるすべてのプロキシは、プロキシストレージディスク上に保持されます。DIVAdirector Server では、複数のプロキシのストレージロケーションを構成および管理できます。プロキシのストレージロケーションを管理および構成するには、Proxy Storage Manager を使用します。DIVAdirector の構成モード設定画面の左下にある「Proxy Storage Manager」をクリックして、Proxy Storage Manager にアクセスします。プロキシのストレージロケーションは、ファイルシステム上のフォルダへのパスで定義します (ローカルのロケーションまたはネットワーク共有)。デフォルトでは、DIVAdirector のインストール中にプロキシの場所が 1 つ追加されます。デフォルトインストールの場合、デフォルトの場所は C:\Program Files\DIVAdirector\proxies フォルダになります。カスタムインストールでは、あなたが選択したフォルダがその場所になります。各場所には、ストレージデバイス上の使用可能領域に制限があり、その制限は相対的な場合と固定の場合があります。相対的な制限はストレージデバイスの容量に対する割合として設定され、固定された制限はメガバイトで設定されます。
Proxy Storage Manager の「Proxy Locations」タブでは、それぞれのプロキシの場所に関する次の情報を表示できます。
プロキシの場所の現在の状態を示す、表示の最初の列のアイコン。
プロキシの場所のフォルダへのパス。
プロキシがあるストレージデバイスの領域の合計量。
プロキシの場所で使用されている領域、つまり、現時点でフォルダ内にあるすべてのファイルによって占有されている領域。
制限に対して使用されている領域の割合。
プロキシの場所で使用可能な領域。
制限に対して使用可能な領域の割合。
プロキシの場所にあるファイルの数。プロキシ自体が DIVAdirector に登録されている必要はありません。登録されていないプロキシでも、ストレージロケーションには存在し、容量を使用しています。
ストレージデバイス上の使用可能領域の量。
ストレージデバイスの容量に対する制限領域の割合。
プロキシのストレージロケーションを新しく追加するには、次に示す手順を使用します。最初に、ストレージロケーションを Windows にマッピングし、フォルダの権限を設定します。
Windows 内で表示されるようにストレージロケーションをマッピングします。
フォルダがネットワークドライブの場合は、Windows の起動時に再接続するように設定されていることを確認します。
Windows エクスプローラーでフォルダを右クリックし、メニューから「プロパティー」を選択します。
「セキュリティ」タブの画面中央にある「編集」をクリックします。
画面中央の「追加」をクリックして、フォルダの権限に新しいユーザーを追加します。
「ユーザーまたはグループの選択」ダイアログボックスが表示されたら、DIVAdirector のインストール中に使用する IIS Web サーバーアカウント (デフォルトは dd5-user) をオブジェクト名のフィールド (画面下部) に入力し、(オブジェクト名のフィールドの右にある)「名前の確認」をクリックして入力した名前が有効であることを確認します。
ユーザーを確認したら、「OK」をクリックしてユーザーを追加します。
認証されたユーザーに対して、上記の手順 5、6、および 7 を繰り返します。これで、どちらのユーザーもフォルダの権限に追加され、DIVAdirector Web Server 用に正しく設定されているはずです。
次は、DIVAdirector Web Server へのプロキシフォルダの追加です。
Windows の「スタート」ボタンをクリックします。
検索ボックスに「inetmgr
」と入力します。検索が自動的に開始されます。
検索結果に inetmgr プログラムが表示されたら、プログラム名をダブルクリックしてアプリケーションを起動します。
IIS マネージャーの左側でホストマシンのコンピュータ名をクリックし、「サイト」メニューの下の「DIVAdirector 5」を見つけます。
「DIVAdirector 5」を右クリックして、表示されるメニューから「仮想ディレクトリの追加」を選択します。
新しいプロキシのストレージロケーションの「エイリアス」と「物理パス」を入力します。
「OK」をクリックしてプロセスを完了します。
次は、DIVAdirector Server へのプロキシの場所の追加です。
前の手順で作成したプロキシの場所にユーザーがアクセスするには、その場所を DIVAdirector Server の構成に追加する必要があります。
DIVAdirector を構成モードで起動して、設定画面を開きます。
DIVAdirector の構成モード設定画面の下部にある「Proxy Storage Manager」をクリックします。
Proxy Storage Manager の「Proxy Locations」タブ (デフォルトで開かれる) で、「New」(画面右側の上から 3 分の 2 のところにある) をクリックします。
表示される「Browse for Folders」ダイアログボックスで、登録したプロキシを保存するフォルダを見つけて選択します (フォルダを 1 回クリックしてフォルダを強調表示します)。
「OK」をクリックして、選択したフォルダをプロキシの場所のリストに追加します。
注記:
プロキシの場所のパスは、追加したあとで変更することはできません。Proxy Storage Manager の画面で「Proxy URL Search List」タブに移動し、画面右側の「Add」をクリックします。
画面中央のフィールドに仮想ディレクトリ名 (IIS に入力したエイリアス名) を入力し、「Set」をクリックします。
次は、先ほど追加した場所のストレージサイズの構成です。
Proxy Storage Manager で「Proxy Locations」タブに移動し、Proxy Storage Manager のリストから先ほど追加したプロキシの場所を選択します。画面下部にある場所のオプションがアクティブになります。
「Limit」リストを使用して、目的の制限のタイプ (割合またはメガバイト) を選択します。
「Limit」フィールドに制限のサイズまたは割合を入力します。
「Apply Limit」をクリックすると、新しい制限が適用され、選択したプロキシの場所で使用されている領域および使用可能な領域が再計算されます。
次は、場所の充填方法の構成です。
充填方法とは、プロキシストレージをファイルで満たす方法を定義するものです。2 つの方法のうちいずれかを選択できます。どの方法を選択するかは、使用可能なストレージの容量、使用可能なストレージロケーションの数、組織の内部ポリシーなどによって異なります。使用可能な 2 つの方法は次のとおりです。
プロキシファイルは、チェーン内の十分な空き領域がある最初のストレージロケーションに常に送られます。場所の順序は、「Up」および「Down」ボタンを使用して変更できます。
プロキシファイルは、占有率がもっとも低いストレージロケーションに常に送られます。この方法では、ストレージロケーションにプロキシファイルが均等に分散されます。
登録されているすべてのストレージロケーションのステータスがオープン以外の場合は、別のロケーションがオープンになり、プロキシファイルを受け入れる十分な空き容量ができるまで、そのファイルはプロキシドロップフォルダ内に保持されます。
「Proxy Locations」タブ画面の左下で、適切な「Filling Strategy」を選択します。
場所の優先度を変更するには、「Up」または「Down」ボタンを使用します。
画面右下の「Close」をクリックします。
新しい場所の追加と構成が完了しました。管理ユーザー以外のユーザーとしてフォルダにプロキシファイルをドロップして新しい場所をテストし、プロキシプレーヤーでそのファイルを開いてください。
次のセクションでは、プロキシの場所の操作状態について説明します。
プロキシの場所の操作状態は、5 つのうちのいずれかになります。各状態には、場所の現在の状態を視覚的に表す独自のステータスアイコンがあります。プロキシの場所の状態は、次の 5 つのうちいずれかになります。
Open 状態のステータスアイコンは、いっぱいになった緑色の円柱で、マークは付いていません。これは、このプロキシの場所が制限値に達していないことを示しています。Open 状態の場所は、新しいファイルを受け入れ、Closed 状態にのみ明示的に遷移し、移行タスクに参加できます。
Closed 状態のステータスアイコンは、黄色の円柱の上に赤い X が付いています。これは、このプロキシの場所が新しいファイルを受け入れないことを示します。Closed 状態の場所は、Open 状態にのみ明示的に遷移でき、ソースとして移行タスクに参加することはできますが、宛先として参加することはできません。
Overflown 状態のステータスアイコンは、赤い円柱の上に感嘆符が付いています。これは、このプロキシの場所が制限値に達していることを示しています。Overflown 状態の場所は新しいファイルを受け入れず、別の状態に遷移できません。ソースとして移行タスクに参加することはできますが、宛先として参加することはできません。Proxy Storage Manager の充填方法では、場所のオーバーフローは許容されません。環境を外部から操作した場合のみ、ストレージロケーションがこの状態になることがあります。
Migration 状態のステータスアイコンは、ピンクの円柱の下に双方向の矢印が付いています。これは、そのプロキシの場所が移行プロセス中であることを示しています。Migration 状態の場所は新しいファイルを受け入れず、移行プロセスが完了するまで別の状態に遷移できません。
Unreachable 状態のステータスアイコンは、灰色の円柱の上に疑問符が付いています。これは、そのプロキシの場所が環境内で現在検出されていない (パスが見つからない) ことを示します。Unreachable 状態の場所は、別の状態に遷移したり、移行したり、削除したりできません。
次に、ユーザーがファイルをドロップフォルダにドロップしたときに目的のアクションが実行されるように、ドロップフォルダを構成します。
すべてのドロップフォルダに共通のパラメータがあります。共通のパラメータはすべてのドロップフォルダで同じように解釈されますが、各ドロップフォルダに対して個別に構成されます。次のサブセクションでは、共通のパラメータについて説明します。
「DESCRIPTION」パラメータを使用して、特定のドロップフォルダの機能に関する説明を含めます。この説明は、DIVAdirector Server 構成画面の「Drop Folder」セクションに表示され、簡単に参照および識別できます。ドロップフォルダの説明は、フォルダにファイルをドロップしたときに実行されるアクションがだれにでもひと目で正確にわかるように、明確に記述するようにしてください。
いずれかの「ACTION」パラメータを使用して、ドロップフォルダ内のファイルに対して実行されるアクションを識別します。各ドロップフォルダには、そのフォルダの XML 構成ファイル内でアクションを 1 つだけ構成できます。各「ACTION」値には、それぞれに関連付けられた独自のステータスアイコンがあります。「ACTION」設定には、次のいずれかの値を指定できます。
PURGE アイコンは、ファイル、その下のごみ箱、および左上隅の P で構成されています。このアクションを実行すると、DIVArchive システム内のファイルまたはそのいずれかのインスタンスが削除されます。
RESTORE アイコンは、右上のファイル、下部のドライブ、および左上の赤い R で構成されています。このアクションを実行すると、いずれかの宛先上の DIVArchive ファイルが復元されます。
注記:
復元ドロップフォルダは現在、部分ファイル復元操作をサポートしていません。COPY アイコンは、2 つのドライブと、左上隅の緑の C で構成されています。このアクションを実行すると、1 つのメディアから別のメディアに、DIVArchive ファイルのインスタンスが 1 つまたは複数コピーされます。
ARCHIVE アイコンは、右上のファイル、下部のドライブ、および左上の赤い A で構成されています。このアクションを実行すると、一連のファイルが DIVArchive システムにアーカイブされ、DIVArchive オブジェクト (ファイルのコンテナ) が作成されます。
PROXY アイコンは、2 つのファイルと左上の赤い X で構成されています。このアクションを実行すると、DIVArchive プロキシファイルが DIVAdirector システムに登録されます。このアクションは、DIVArchive システムのコンテンツには影響しません。
SAMMA METADATA アイコンは、右上のファイル、下部の赤いコンテナ、および左上の緑の Q で構成されています。このアクションを実行すると、SAMMAsolo で生成されたメタデータが DIVAdirector の SAMMA メタデータの場所に移動します。
プロキシアクションには、このアクションにのみ適用される特定の値があります。通常、ユーザーはセキュリティー設定のため、直接プロキシストレージにアクセスすることはできません。プロキシを再生する唯一の方法は、プロキシを再生する権限のあるユーザーとして DIVAdirector システムにログインすることです。次のリストでは、各プロキシアクション固有のパラメータ、その機能、およびその構成方法を確認します。
「PATH」フォルダ設定は、プロキシストレージとして使用するルートプロキシフォルダを定義します。すべてのプロキシファイルは、0 から 500 までの名前が付いた、ランダムに選択されたサブフォルダに配置されます。このパスには、DIVAdirector ホストへのネットワーク共有またはローカルいずれかの完全修飾フォルダパスを指定できます。ネットワークパスは 汎用命名規則 (Uniform Naming Convention、UNC) 形式で指定する必要があり、マッピングされたドライブパスはサポートされません。
「URL」フォルダ設定は、DIVAdirector Web サーバーのルートパスに対する相対 URL パスを定義します。この設定は、DIVAdirector で内部的には使用されていますが、実際の定義についてはすでに廃止されています。そのため、いずれのプロキシドロップフォルダ用にも /proxies
に設定しておくのが安全です。
「ORPHAN」フォルダ設定は、プロキシアクションに適用され、認識されないプロキシファイルを配置する場所のフルパスを定義します。プロキシファイルがドロップされた場合、ファイル名が失われていなければ、そのファイルは孤立フォルダに移動します。定期的にフォルダを確認し、フォルダ内に配置されたファイルをどのように処理するかを決定する必要があります。
「OBJECT_CATEGORY」設定は、ドロップされるプロキシにどのカテゴリを関連付けるかを定義します。「NAME_FORMAT」設定で「OBJECT NAME + OBJECT CATEGORY」を選択した場合、この設定は無効になります。
「OBJECT_CATEGORY」設定には、次のいずれかの値を指定できます。
これはデフォルトの設定です。「ファイル名.wmv」のファイルをドロップフォルダにドロップした場合、ファイルのカテゴリにかかわらず、そのファイル名は object_name が一致するデータベース内で最初に見つかったファイルと一致します。
この設定は、その関連付けについて、一致したファイルをどのカテゴリにするかを定義します。
この設定では、「ファイル名.wmv」のファイルをドロップフォルダにドロップした場合、ファイルのカテゴリにかかわらず、データベース内で見つかった object_name が一致するすべてのファイルが一致します。
SoloSupport オプションがオンになっている場合、システムは次のプロセスを使用して、項目をどのように検索するかを決定します。
一致するファイルをそのまま検索します (大文字と小文字を区別するモード)。
ファイルが見つからない場合は、大文字の object_name に一致するファイルが検索されます (object_category はそのまま)。
手順 2 でファイルが見つからなかった場合、大文字の object_name と大文字の object_category に一致するファイルが検索されます。
「NAME_FORMAT」パラメータは、使用するプロキシファイル名の形式を定義します。DIVAdirector に正しく登録するには、プロキシファイルをプロキシドロップフォルダにドロップする必要があります。
「NAME_FORMAT」設定には、次のいずれかの値を指定できます。
DIVAdirector は、オブジェクト名とオブジェクトカテゴリをファイル名から取得します。オブジェクト名とカテゴリは、アンダースコア文字で区切る必要があります (オブジェクト名_オブジェクトカテゴリ.wmv)
DIVAdirector は、オブジェクト名だけをファイル名から取得します (ファイル名.wmv)
「LANGUAGE」パラメータは、DIVAdirector がオーディオプロキシファイルの言語をどのように定義するかを設定します。「LANGUAGE」設定には、次のいずれかの値を指定できます。
DIVAdirector は、.wma
のファイル名から言語を取得します。DIVAdirector データベースに正しく登録するには、名前を次の形式にする必要があります。
OBJECT NAME + OBJECT CATEGORY
オブジェクト名_オブジェクトカテゴリ.wmv
オブジェクト名_オブジェクトカテゴリ_言語.wma
OBJECT NAME ONLY
オブジェクト名.wmv
オブジェクト名_言語.wma
DIVAdirector は、.wma
のファイル設定から言語を取得します。
OBJECT NAME + OBJECT CATEGORY
オブジェクト名_オブジェクトカテゴリ.wmv
オブジェクト名_オブジェクトカテゴリ.wma
OBJECT NAME ONLY
オブジェクト名.wmvオブジェクト名.wma
アーカイブアクションには、このアクションに適用される特定の値があります。アーカイブアクションフォルダにドロップされたオブジェクトは、フォルダの構成でアーカイブストレージとして指定したストレージロケーションに送信されます。指定したアーカイブのストレージロケーションごとに、アーカイブアクションのドロップフォルダを作成するようにしてください。次のリストでは、各アーカイブアクション固有のパラメータ、その機能、およびその構成方法を確認します。
「COMMENTS」パラメータは、アーカイブアクションのデフォルトのコメント値を指定します。
「DELETE_ON_SOURCE」パラメータは、テープの移行が完了したあとに、ソース上にある元の一連のファイルを削除するように DIVArchive に指示します。「DELETE_ON_SOURCE」パラメータには、「YES」または「NO」の値を指定できます。「NO」がデフォルト値です。
この FIELD マッピングは、「FILE_NAME_LIST」および「FILE_PATH_ROOT」設定に組み込まれた一連の変数を挿入します。次の例は構成を示していますが、変数はアクションの実行時に展開する (実際のレコードフィールド値に置き換える) 必要があります。
<FIELD>
<ORDINAL>1</ORDINAL>
<MAPS_TO>variableName1</MAPS_TO>
</FIELD>
<FIELD>
<ORDINAL>7</ORDINAL>
<MAPS_TO>variableName7</MAPS_TO>
</FIELD>
「FILE_NAME_LIST」パラメータは、アーカイブアクションのデフォルトのファイル名リストを指定します。DIVAdirector には、ユーザーがドロップフォルダの「FIELD」および「MAPS_TO」設定から展開可能な代入を使用して複雑なリストを作成できる機能があります。「FILE_NAME_LIST」の値には、対応する入力フィールドの値に置換できる変数フィールド (ドル記号で囲まれたシンボリック名) が含まれています。各変数はフィールド名 (MAPS_TO) にマッピングされることになっています。それ以外の場合、変数は「FILE_PATH_ROOT」内にそのまま残ります。「OBJECT_NAME」と「OBJECT_CATEGORY」だけが事前に定義されたマッピングであり、その他のマッピングは任意の名前である可能性があります。
「FILE_PATH_ROOT」は、アーカイブアクションと復元アクションのデフォルトのファイルパスルートフォルダを指定します。「FILE_PATH_ROOT」を完全に理解するには、ソース/宛先のファイル構造を知る必要があります。特にアーカイブアクションの場合、この設定には変数 (ドル記号で囲まれたシンボリック名) が含まれることがあります。FIELD マッピング内に名前がある変数は、実行時に実際のフィールド値で展開されます。それ以外の場合、変数は「FILE_PATH_ROOT」内にそのまま残ります。
「MEDIA_NAME」パラメータは、必要な DIVArchive API アーカイブコマンドを正しく構成するのに使用される、復元、アーカイブ、およびコピーアクションのデフォルトのメディア名を指定します。「MEDIA_NAME」は、DIVArchive 内にある名前と一致する必要があります。「OBJECT_CATEGORY」パラメータと同じように、「MEDIA_NAME」の値は、ドロップフォルダの XML 構成ファイル内のフィールドマッピングに res_media_name のマッピングが含まれていないかぎり、API コマンドの構成に使用されます。入力ファイルの各レコードに含まれる値は、「MEDIA_NAME」設定の値 (ある場合) よりも優先されます。
「SOURCE_DESTINATION」パラメータは、アーカイブおよび復元アクションに使用する構成済みの DIVArchive ソースと宛先を指定します。重要な点として、構成される値は必要なアーカイブおよび復元 API コマンドを透過的に完了するのに使用されるため、DIVArchive 内の設定と完全に一致する必要があります。「SOURCE_DESTINATION」構成設定は、アーカイブおよび復元アクションでは必須ですが、メタデータおよびパージアクションでは無視されます。アーカイブアクションの構成は 1 つのソースのみをリストするべきですが、復元アクションのリストには、最大で 10 の宛先を含めることができます。ソースと宛先はシンボリック名で識別されますが、ビデオサーバー、FTP サーバーの場所、編集システムなどを表すことができます。ドロップフォルダの処理によってアーカイブまたは復元の操作を正常に実行するために、DIVAdirector 内でソースと宛先の値を構成する必要はありません。
復元アクションには、このアクションに適用される特定の値があります。復元アクションフォルダにドロップされたオブジェクトは、フォルダの構成で復元ストレージとして指定したストレージロケーションに送信されます。指定した復元のストレージロケーションごとに、復元アクションのドロップフォルダを作成します。
注記:
復元ドロップフォルダは現在、部分ファイル復元操作をサポートしていません。次のリストでは、各復元アクション固有のパラメータ、その機能、およびその構成方法を確認します。
「FILE_PATH_ROOT」パラメータは、アーカイブアクションと復元アクションのデフォルトのファイルパスルートを指定します。「FILE_PATH_ROOT」を完全に理解するには、ソース/宛先のファイル構造を知る必要があります。
アーカイブアクションの場合、この設定には変数 (ドル記号で囲まれたシンボリック名) が含まれることがあります。FIELD マッピング内に名前がある変数は、実行時に実際のフィールド値で展開されます。それ以外の場合、変数は「FILE_PATH_ROOT」内にそのまま残ります。
「MEDIA_NAME」パラメータは、復元、アーカイブ、およびコピーアクションに必要な DIVArchive API コマンドを正しく構成するのに使用される、デフォルトのメディア名を指定します。「MEDIA_NAME」は、DIVArchive 内にある名前と一致する必要があります。
「OBJECT_CATEGORY」パラメータと同じように、「MEDIA_NAME」の値は、特定のドロップフォルダの XML 構成ファイル内のフィールドマッピングに res_media_name のマッピングが含まれていないかぎり、API コマンドの構成に使用されます。入力ファイルの各レコードに含まれる値は、「MEDIA_NAME」パラメータの値よりも優先されます。
単一のオブジェクトの複数のコピー (インスタンス) が DIVArchive システム内に存在することがあるため、「INSTANCE」パラメータは、復元、コピー、およびパージ操作をファイルのどのインスタンスで実行するかを指定します。このパラメータはこれらすべてのアクションに対してオプションですが、オブジェクトの特定のインスタンスを使用して要求を完了するように DIVArchive に明確に指示するために使用できます。このパラメータの値には任意の整数を指定できます。
「SOURCE_DESTINATION」設定は、アーカイブおよび復元アクションに使用する構成済みの DIVArchive ソースと宛先を識別します。重要な点として、構成される値は必要なアーカイブおよび復元 API コマンドを透過的に完了するのに使用されるため、DIVArchive 内の設定と完全に一致する必要があります。「SOURCE_DESTINATION」構成設定は、アーカイブおよび復元アクションでは必須ですが、メタデータおよびパージアクションでは無視されます。アーカイブアクションの構成は 1 つのソースのみをリストするべきですが、復元アクションのリストには、最大で 10 の宛先を含めることができます。ソースと宛先はシンボリック名で識別されますが、ビデオサーバー、FTP サーバーの場所、編集システムなどを表すことができます。ドロップフォルダの処理によってアーカイブまたは復元の操作を正常に実行するために、DIVAdirector 内でソースと宛先の値を構成する必要はありません。
コピーアクションには、このアクションに適用される特定の値があります。コピーアクションフォルダにドロップされたオブジェクトは、フォルダの構成で保管先として指定したストレージロケーションにコピーされます。指定したストレージ先ごとに、コピーアクションのドロップフォルダを作成します。次のリストでは、各コピーアクション固有のパラメータ、その機能、およびその構成方法を確認します。
単一のオブジェクトの複数のコピー (インスタンス) が DIVArchive システム内に存在することがあるため、「INSTANCE」パラメータは、復元、コピー、およびパージ操作をファイルのどのインスタンスで実行するかを指定します。このパラメータはこれらすべてのアクションに対してオプションですが、オブジェクトの特定のインスタンスを使用して要求を完了するように DIVArchive に明確に指示するために使用できます。このパラメータの値には任意の整数を指定できます。
パージアクションには、このアクションに適用される特定の値があります。パージアクションフォルダにドロップされたオブジェクトは、フォルダの構成で指定したストレージロケーションから削除されます。オブジェクトの削除が必要になる可能性がある指定したストレージロケーションごとに、パージアクションのドロップフォルダを作成します。次のリストでは、各パージアクション固有のパラメータ、その機能、およびその構成方法を確認します。
単一のオブジェクトの複数のコピー (インスタンス) が DIVArchive システム内に存在することがあるため、「INSTANCE」パラメータは、復元、コピー、およびパージ操作をファイルのどのインスタンスで実行するかを指定します。このパラメータはこれらすべてのアクションに対してオプションですが、オブジェクトの特定のインスタンスを使用して要求を完了するように DIVArchive に明確に指示するために使用できます。このパラメータの値には任意の整数を指定できます。
次は、ドロップフォルダの構成に使用する XML ウィザードについてです。
DIVArchive 操作ドロップフォルダの構成ダイアログボックス (XML ウィザードとも言う) は、ドロップフォルダの構成 XML ファイルを作成および編集するための Windows ウィザード形式のツールです。XML ファイルは次のセクションで説明する方法で構成と編集を直接行えますが、このウィザードを使用するとこれらのタスクをより簡単かつすばやく行えるようになります。これは、ドロップフォルダの構成ファイルを作成するプロセスを視覚化し、構成の検証と整合性をサポートします。
ウィザードを起動するには、新しいドロップフォルダを追加するか、DIVAdirector Server の構成ダイアログボックスで既存のフォルダを選択して「Settings」をクリックします。
アクション画面は、ウィザードの最初の画面です。この画面では、ドロップフォルダのアクションを選択して、ドロップフォルダを説明する文字列を入力します。
ドロップフォルダのアクションを「ACTION」リストから選択します。
「DESCRIPTION」フィールドに説明を入力します。説明は、ファイルがフォルダにドロップされたときにフォルダによって実行される機能がだれにでもひと目で正確にわかるように、明確に記述するようにしてください。
「Next」をクリックして次の画面に進みます。
設定画面は、ドロップフォルダのすべてのパラメータ値 (フィールドマッピング以外) を指定する最初の画面です。
DIVArchive 操作ドロップフォルダの場合は、ウィザードを完了する前に「Next」をクリックして「Field Mappings」画面に進みます。
プロキシドロップフォルダの場合はフィールドマッピングに必要な値がないため、この画面が最後の画面になります。必要な値を入力したら、「Finish」をクリックしてウィザードを完了します。
構成プロセス中に重要な点は次のとおりです。
「INTERVAL」の項目をリストから選択したあと、すべての XX プレースホルダまたは XXX プレースホルダを、必要とされる実際の値に必ず置き換えてください。
「RECORDS_TO_PROCESS」の値は、メタデータドロップフォルダには影響しません。
現在サポートされている「FILE_CODE_PAGE」の値には、1252 (Windows ラテン I、西ヨーロッパ言語) や 1255 (Windows ヘブライ語) などがあります。ドロップされたファイルに、使用可能なコードページに対応していない文字が含まれている場合、インポートするファイルには Unicode (リトルエンディアン) が使用されている必要があります。
複数の項目を含む「SOURCE_DESTINATION」リストを作成するには、「+」または「-」ボタンを使用して、現在表示されている項目を追加または削除します。
「PRIORITY」の値は (XML ウィザードで) 手動で入力できないため、リスト内にある値から選択する必要があります。構成ファイルを手動で編集して、0 から 100 までの数値を入力します。
「FILE_PATH_LIST」と「FILE_PATH_ROOT」の値は、ウィザードの次の「Field Mappings」画面で対応するマッピングが追加されたかどうかに関係なく設定できます。これらの変数名は、使用するフィールドマッピングとの一致が検証されることは一切ありません。
リストを使用して各パラメータの値を選択します。
必要に応じてフィールドに値を入力します。
「Finish」(プロキシドロップフォルダの場合) または「Next」(DIVArchive 操作ドロップフォルダの場合) をクリックします。
「Settings」画面には、プロキシアクション専用に次のパラメータがあります。
「ORPHAN」フォルダパラメータは、プロキシアクションに適用され、認識されないプロキシファイルを配置する場所のフルパスを定義します。プロキシファイルがドロップされた場合、ファイル名が失われていなければ、そのファイルは孤立フォルダに移動します。定期的にフォルダを確認し、フォルダ内に配置されたファイルをどのように処理するかを決定する必要があります。
「OBJECT_CATEGORY」パラメータは、ドロップされるプロキシにどのカテゴリを関連付けるかを定義します。「NAME_FORMAT」パラメータで「OBJECT NAME + OBJECT CATEGORY」を選択した場合、この設定は無効になります。
「NAME_FORMAT」パラメータは、使用するプロキシファイル名の形式を定義します。DIVAdirector に正しく登録するには、プロキシファイルをプロキシドロップフォルダにドロップする必要があります。
「LANGUAGE」パラメータは、DIVAdirector がオーディオプロキシファイルの言語をどのように定義するかを設定します。「LANGUAGE」設定には、次のいずれかの値を指定できます。
DIVAdirector は、「ファイル名.wma」のファイル名から言語を取得します。
DIVAdirector は、「ファイル名.wma」ファイルの設定から言語を取得します。
XML ウィザードはリストが空の状態でこのページを開始します。インポート操作中に使用できるようにするために必要なすべてのフィールドマッピングを追加して構成する必要があります。
フィールドマッピングプロセス中に重要な点は次のとおりです。
新しいマッピングテンプレートを追加した場合、その「ORDINAL」の値はゼロに設定されています。ゼロの「ORDINAL」値はフィールドマッピングでは許可されないため、変更する必要があります。
(特に) アーカイブアクションの場合、「MAPS_TO」設定に、「FILE_PATH_LIST」および「FILE_PATH_ROOT」設定で使用する変数名を入力できます。変数の定義や使用方法とは別に、値が正しく入力されていることを確認してください。
新しいフィールドマッピングを追加するには、画面左下の「Add」をクリックします。
必要なフィールドマッピングパラメータを選択して「OK」をクリックします。「Field Mapping」画面に戻ります。
新しいパラメータの値を入力します。
必要な各フィールドマッピングで、これらの手順を繰り返します。
「Finish」をクリックして変更を保存します。
構成プロセス中に無効な値が 1 つまたは複数入力された場合、次のエラーメッセージのいずれかまたは両方が表示されます。各メッセージには、エラーが検出されたパラメータの名前またはドロップフォルダのロジック違反の説明のいずれかが含まれます。
最初のタイプのエラーメッセージには、検出されたエラーおよびエラーの原因となったパラメータが含まれています。
2 番目のタイプのエラーメッセージには、ロジックエラーの説明およびエラーの原因となったパラメータ値が含まれています。
これらのメッセージのいずれか (または両方) を受信した場合は、対応するウィザードのページに戻ってエラーの原因となった値を修正し、「Finish」をクリックしてウィザードを完了します。
次は、XML 構成ファイルを直接編集する方法についてです。
XML 構成ファイルは、ドロップフォルダの構成パラメータを定義します。XML タグには、次のようないくつかの一般的なルールが適用されます。
XML タグの設定が省略されている場合は、デフォルト値が適用されます。
現在のアクションのコンテキストで意味のない設定は、XML 構成ファイル内に存在していても無視されます。
すべての設定値は、大文字と小文字が区別されません。
(XML ウィザードを使用するのではなく) XML 構成ファイルを直接編集する場合は、必ず Unicode のプレーンテキストエディタを使用してファイルを編集してください。ワードプロセッシングプログラム (Microsoft Word など) を使用すると、ファイルを保存するときに、表示されない余分な書式コードがファイルに追加されます。これらのコードによって、ドロップフォルダの XML ファイルが破損してしまいます。必ずメモ帳や Notepad ++ などのエディタを使用して、ファイルを Unicode で保存するようにしてください。
ドロップフォルダの XML 構成ファイルには、次の構成パラメータを含めることができます。
アーカイブ、コピー、復元、パージなど、ドロップフォルダ内のファイルに実行されるアクション。
インポートファイルをドロップフォルダ内に保持できる時間を指定します。
アーカイブアクションのデフォルトのコメント値を指定します。
適切な DIVArchive コマンドを発行する前に、復元、アーカイブ、およびパージアクションの入力ファイルの各レコード内に特定のオブジェクト名が存在することを DIVAdirector システムで検証するかどうかを指定します。
DIVArchive 要求キューサイズを取得することで中断できない DIVArchive に送信される一連の要求のサイズを指定します。
一連の要求を DIVArchive に送信してから次に送信するまでに必要な間隔。
処理が完了した時点で DIVAdirector によって入力ファイルを削除するか、後続の処理のために入力ファイルをそのまま残すかを指定します。これは、大量のオブジェクトを含む巨大な入力ファイルのメタデータを、時間をかけて DIVArchive に取り込み、アーカイブする場合に便利です。ファイルは処理が成功するまでドロップフォルダ内に保持されます。
テープの移行が完了したあとに、ソース上にある元の一連のファイルを削除するように DIVArchive に指示します。
DIVAdirector システム管理者は、だれでも簡単に識別できるように、各ドロップフォルダの機能に関する説明を含めるようにしてください。この説明は DIVAdirector Server GUI に表示され、簡単に参照できます。
DIVArchive 要求キューの最大許容サイズを指定します。
引用符、二重引用符、カプセル化なしなど、入力ファイルに含まれている各値を囲むのに使用するカプセル化文字を指定します。
Unicode 以外のインポートファイルを解釈するルールを定義します。
アーカイブ操作のデフォルトのファイル名リストを指定します。DIVAdirector の機能を使用すると、ユーザーはドロップフォルダの「FIELD」および「MAPS_TO」設定から取得する展開可能な代入を使用して複雑なリストを作成できます。
アーカイブおよび復元操作用のデフォルトのファイルパスルートを指定します。
入力ファイルの期待される形式を定義します。現在、システムはフラットファイル形式のみをサポートしています。この設定で選択したオプションに応じて、指定した形式のファイルだけをドロップフォルダに配置するようにしてください。
XML タグを示し、可能性のある構成設定値を含むセクションヘッダーです。
復元、コピー、およびパージアクションを実行するファイルのインスタンスを指定するのに使用されます。
ドロップフォルダ内のファイルを処理する頻度とタイミングを定義します。
DIVAdirector がどこからオーディオプロキシファイルの言語を抽出するかを指定します。
データベース内で見つからないオブジェクトに対する DIVAdirector の処理方法を指定します。エラーを返すか、または仮想オブジェクトを作成するかのどちらかになります。
必要な DIVArchive API アーカイブコマンドを正しく構成するのに使用される、復元、アーカイブ、およびコピーアクションのデフォルトのメディア名を指定します。
DIVAdirector がプロキシファイル名から名前とカテゴリを抽出する方法を指定します。
パージ、アーカイブ、復元、コピーなどの特定のアクションのデフォルトのオブジェクトカテゴリを指定します。このオブジェクトカテゴリの値は、必要な DIVArchive API コマンドを正しく構成するために、入力ファイルの各レコード内で見つかったオブジェクト名と組み合わせて使用されます。
アーカイブおよび復元アクションのデフォルトオプションを指定するもので、使用可能なソースと宛先のログインおよびパスワードパラメータが含まれています。
プロキシアクションに適用され、認識されないプロキシファイルを配置する場所のフルパスを定義します。プロキシ接続がドロップされた場合、ファイル名が失われていなければ、そのファイルは孤立フォルダに移動します。定期的に孤立フォルダを確認し、ファイルをどのように処理するかを決定する必要があります。
プロキシストレージとして使用するルートプロキシフォルダを定義します。すべての個々のプロキシファイルは、0 から 500 までの名前が付いた、ランダムに選択されたサブフォルダに配置されます。通常、ユーザーはセキュリティー設定のため、直接プロキシストレージにアクセスすることはできません。ユーザーがプロキシを再生する唯一の方法は、プロキシを再生する権限のあるユーザーとして DIVAdirector システムにログインすることです。
アーカイブ、復元、コピー、およびパージアクションのデフォルトの優先度レベルを指定します。
アーカイブおよび復元操作のデフォルトの Quality of Service を指定します。
特定の入力ファイル内で処理するレコードの最大数を指定します。これにより、DIVArchive システムをあふれさせる可能性のある要求の数をある程度制御できます。
この設定は、入力ファイルの処理後に結果として得られるファイルを DIVAdirector システムによって 1 つ作成するか複数作成するかを定義します。
DIVAdirector が処理操作の結果として処理したファイルを配置する場所のパスを指定します。
ドロップフォルダに対し、入力ファイルの各行内で値を区切る方法を指定します。
DIVAdirector が処理操作の結果として処理したファイルを配置する場所のパスを指定します。
入力フィールドのそれぞれの値に含まれるデータについて、先頭のスペース、末尾のスペース、またはその両方を DIVAdirector で削除するかどうかを指定します。
DIVAdirector Web サーバーのルートパスに対する URL の相対パスを定義します。すべてのプロキシドロップフォルダで常に /proxies
に設定しておくのが安全です。
次は、DIVArchive 操作特有のパラメータの構成です。
DIVArchive 操作ドロップフォルダの復元、アーカイブ、コピー、およびパージ DIVArchive 操作には、これらのタイプのアクションにのみ適用できる特有のパラメータがあります。次の共通パラメータは、4 つすべてのタイプのアクションに使用できます。
「DATABASE_CHECK」パラメータは、適切な DIVArchive コマンドを発行する前に、復元、アーカイブ、コピー、およびパージアクションの入力ファイルの各レコード内に特定の「OBJECT_NAME」が存在することを DIVAdirector システムで検証するかどうかを指定します。
DIVAdirector データベース内にファイルが存在するかどうかにかかわらず、DIVArchive 内ではファイルが常にチェックされます。ファイルには、二重登録がある場合もあります (DIVAdirector と DIVArchive 両方にインスタンスがある)。
「DATABASE_CHECK」パラメータには、次の値を含めることができます。
これはデフォルト値で、データベースにオブジェクトが存在するかどうかをチェックします。
データベースのチェックは実行されません。
「DD_SLEEP_INTERVAL」パラメータは、一連の要求を DIVArchive に送信してから次に送信するまでに必要な間隔です。この設定のデフォルト値は 60 秒です。
「DD_REQUEST_SET_SIZE」パラメータは、DIVArchive 要求キューサイズを取得することで中断できない DIVArchive に送信される一連の要求のサイズを指定します。デフォルト値は 10 です。
「DIVA_MAX_QUEUE_SIZE」パラメータは、DIVArchive 要求キューサイズの最大許容値を指定します。デフォルト値は 150 です。
DIVArchive ドロップフォルダは、自動的に生成される要求によってシステムを簡単にあふれさせてしまう可能性があるため、この設定は DIVArchive システムの負荷を制限するのに使用されます。
次の一連の要求を発行する前に、DIVAdirector Server は、現在のキューサイズを受け取ります。これが対応するドロップフォルダの設定値よりも大きい場合は、「DD_SLEEP_INTERVAL」の時間の間、サーバーが要求を中断します。
「PRIORITY」パラメータは、アーカイブ、復元、コピー、およびパージアクションのデフォルトの優先度レベルを指定します。0 から 99 までの任意の整数を使用して、そのドロップフォルダ内でファイルを処理する際の優先度の値を個別に識別できます。
「PRIORITY」パラメータには、次のいずれかの値を指定できます。
50 (これがデフォルト値です)
0
25
75
99
「RECORDS_TO_PROCESS」パラメータは、特定の入力ファイル内で処理するレコードの最大数を指定します。これにより、DIVArchive システムをあふれさせる可能性のある要求の数をある程度制御できます。DIVAdirector システムは、この値で定義されたとおりに入力ファイル内の最初のレコードセットを処理します。すべてのレコードの数は 100 より少ないことが想定されます。
「RECORDS_TO_PROCESS」パラメータには、次の値を指定できます。
これはデフォルトの設定で、最大で 100 のレコードを処理します。
この設定は、入力ファイル内のすべてのレコードを処理し、もっとも一般的に使用されます。
入力ファイル内で処理するレコードの数を任意の整数 (NNN) で指定できます。
「QUALITY_OF_SERVICE」パラメータは、アーカイブおよび復元アクションのデフォルトの Quality of Service を定義します。
「QUALITY_OF_SERVICE」パラメータには、次のいずれかの値を指定できます。
デフォルト設定は、DIVArchive システム管理者によって構成されます。
この設定は、キャッシュされているオブジェクトだけを使用します。
この設定は、直接アクセスするオブジェクトだけを使用します。
この設定は、キャッシュされたオブジェクトと直接オブジェクトの両方を使用し、キャッシュされたオブジェクトが優先されます。
この設定は、直接オブジェクトとキャッシュされたオブジェクトの両方を使用し、直接オブジェクトが優先されます。
アーカイブドロップフォルダ操作は、ファイルのコンテンツに基づいてオブジェクトを自動的に DIVArchive に移動できる、リストベースのコンテンツアーカイブ機能を提供します。アーカイブドロップフォルダ操作は、次の構成パラメータに基づきます。
XML 構成ファイルは、フラットファイル内のどのフィールドに処理対象の OBJECT_NAME と OBJECT_CATEGORY が含まれるか、および Archive API コマンドにどの DIVArchive ソースを使用するかを定義します。
XML ファイル内では、単一の DIVArchive のストレージロケーションのみを識別できます。
DIVAdirector はフラットファイルをレコードごとに処理し、XML 構成ファイル内で構成されているストレージロケーションのフラットファイル内で見つかった各 OBJECT_NAME に対して DIVArchive アーカイブコマンドを発行します。
処理時にそのファイルが DIVArchive 内に存在するかどうかわからないため、オブジェクト内のすべてのレコードが処理されます。これは、「DATABASE_CHECK」設定がこのアクションタイプに適用されないことを意味します。
コピードロップフォルダ操作は、管理対象ディスクへのコンテンツのプレステージングなどの操作のために、DIVAdirector が DIVArchive システム内にオブジェクトの新しいインスタンスを作成する、リストベースのコピー機能を提供します。コピードロップフォルダ操作は、次の構成パラメータに基づきます。
XML 構成ファイルは、新しいインスタンスを作成するベースとなる OBJECT_NAME と OBJECT_CATEGORY が入力ファイル内のどのフィールドに含まれるか、およびどの DIVArchive メディア名をコピー操作の対象とするかを定義します。
定義されたメディア名は、DIVArchive 内に存在する必要があります。
コピー操作の特性により、ドロップフォルダの各 XML 構成ファイル内には、複数のメディア名を定義できます。DIVAdirector は、XML 構成ファイル内の各メディア名の各入力ファイルレコード内で見つかったオブジェクトに対して個別のコピー要求を発行します。
入力ファイル内にあって DIVAdirector 内で見つからないオブジェクトは、スキップされて結果ファイルに記録されるか、XML 構成ファイルの「DATABASE_CHECK」の値に基づいて暗黙的に処理されます。
コピーアクションの優先度は、個々のフォルダの XML 構成ファイル内で定義されます。
入力ファイル内の各レコードには、特定の OBJECT_NAME に対応する OBJECT_CATEGORY を含めることもでき、また、ドロップフォルダ内に配置されるすべての入力ファイルに対して、XML 構成ファイル内で OBJECT_CATEGORY をグローバルに定義することもできます。
各入力ファイルレコード内の OBJECT_CATEGORY は、OBJECT_CATEGORY パラメータがそのドロップフォルダ内でマッピングされたフィールドのいずれかとして構成されている場合のみ、XML 構成ファイル内でグローバルに構成されたものよりも優先されます。
復元ドロップフォルダ操作は、DIVAdirector が一連の識別されたストレージロケーションにオブジェクトとファイルをコピーする、リストベースの復元機能を提供します。
注記:
復元ドロップフォルダは現在、部分ファイル復元操作をサポートしていません。復元ドロップフォルダ操作は、次の構成パラメータに基づきます。
XML 構成ファイルは、入力ファイル内のどのフィールドに処理対象の OBJECT_NAME と OBJECT_CATEGORY が含まれるか、およびどの DIVArchive のストレージロケーションを復元操作の対象とするかを定義します。
定義されるストレージロケーションは DIVArchive 内に存在する必要がありますが、DIVAdirector 内で構成されていない場合もあります。
復元操作の特性により、ドロップフォルダの各 XML 構成ファイル内には、複数の宛先を定義できます。DIVAdirector は、XML 構成ファイル内の各ストレージロケーションの各入力ファイルレコード内で見つかった OBJECT_NAME に対して個別のコピー要求を発行します。
入力ファイル内にあって DIVAdirector 内で見つからないオブジェクトは、スキップされて結果ファイルに記録されるか、XML 構成ファイルの「DATABASE_CHECK」の値に基づいて暗黙的に処理されます。
復元アクションの優先度は、個々のフォルダの XML 構成ファイル内で定義されます。
入力ファイル内の各レコードには、特定の OBJECT_NAME に対応する OBJECT_CATEGORY を含めることもでき、また、ドロップフォルダ内に配置されるすべての入力ファイルに対して、XML 構成ファイル内で OBJECT_CATEGORY をグローバルに定義することもできます。
各入力ファイルレコード内の OBJECT_CATEGORY は、OBJECT_CATEGORY がそのドロップフォルダ内でマッピングされたフィールドのいずれかとして構成されている場合のみ、XML 構成ファイル内でグローバルに構成された OBJECT_CATEGORY 設定よりも優先されます。
パージドロップフォルダ操作は、DIVAdirector がファイルのコンテンツに基づいてオブジェクトとファイルを DIVArchive から削除する、リストベースのコンテンツパージ機能を提供します。
警告:
ファイルは暗黙的に処理され、一致するオブジェクトは DIVArchive システムから削除されるため、パージアクションを実行するドロップフォルダを定義する際は細心の注意を払う必要があります。オブジェクトが一度削除されたら、パージ操作の取り消しに使用できる機能は今のところありません。
パージドロップフォルダ操作は、次の構成パラメータに基づきます。
XML 構成ファイルは、フラットファイル内のどのフィールドに処理対象の OBJECT_NAME と OBJECT_CATEGORY が含まれるかを定義します。
DIVAdirector はフラットファイルをレコードごとに処理し、ファイル内で見つかった各 OBJECT_NAME に対して DIVArchive 削除コマンドを発行します。
入力ファイル内にあって DIVAdirector 内で見つからないオブジェクトは、スキップされて結果ファイルに記録されるか、XML 構成ファイルの「DATABASE_CHECK」の値に基づいて暗黙的に処理されます。
パージアクションの優先度は、必要な別のパラメータに加えて、その特定のフォルダの XML 構成ファイル内で定義されます。
入力ファイル内の各レコードには、個々の OBJECT_NAME に対応する OBJECT_CATEGORY を含めることもでき、また、ドロップフォルダ内に配置されるすべての入力ファイルに対して、XML 構成ファイル内で OBJECT_CATEGORY をグローバルに定義することもできます。
各入力ファイルレコード内の OBJECT_CATEGORY は、OBJECT_CATEGORY がそのドロップフォルダ内でマッピングされたフィールドのいずれかとして構成されている場合のみ、XML 構成ファイル内でグローバルに構成されたものよりも優先されます。
次は、DIVAdirector トランスコードサービスの構成です。
DIVAdirector Release 5.3 では、システムに新しいトランスコードサービスが導入されています。このサービスには、2 つの主要コンポーネントが含まれています。1 つ目のコンポーネントは、要求の送信と表示、および現在構成されているトランスコーダ情報 (名前、バージョンなど) の表示を行う RESTful API です。2 つ目のコンポーネントは、すべてのアクティブなトランスコード要求の進行状況と状態を更新するために定期的に実行される時間ベースのバックグラウンドプロセスです。
ルートパスは、現在構成されているトランスコーダ実装サービスが読み取ることのできる場所を指している必要があります。ただし、新しいトランスコードサービス自体には、その場所への読み取りアクセス権は必要ありません。新しいトランスコードサービスとトランスコーダ実装との違いを明確にするために、トランスコードサービスでは複数のトランスコーダ実装 (Vantage、FlipFactory など) に対して 1 つの共通インタフェースを提供します。トランスコーダ実装 (Vantage サービスなど) には、ルートパスへの読み取りアクセス権が必要です。
トランスコードサービス API は、セルフホスト型の Open Web Interface for .NET (OWIN) アプリケーションに含まれ、Windows サービスに含まれているため、IIS への依存関係が排除されています。要求の情報は、サービスインストーラを使ってインストールされた SQL Server Express LocalDB データベースに保持され、共通インタフェースを介してデータレイヤーによってアクセスされます。
トランスコードサービスは、DIVAdirector からトランスコードサービスソース/宛先への要求が作成された場合に、有効なファイル拡張子 (Web 構成ファイルの変更の「ProxyableFileExtensions」を参照) を持つ、ユーザーが選択したファイルのプロキシを作成します。トランスコーダサービスを使用する場合、ユーザーは要求を送信する際にソースまたは宛先として「transcodeSvc
」を選択します。新しいトランスコードサービスを正しく構成するには、「Source Name」が DIVAdirector の「TranscodeSourceDestName」構成値と一致する必要があり、「Connect Options」のエントリに「tr」フラグ (「tr_restore_format」や「tr_names」など) が含まれていてはいけません。
ソースと宛先の構成例を次の図に示します。この特定のソースと宛先の場所の選択 (この復元先は「TranscodeSourceDestName」キーと一致) には、復元完了時の暗黙的なトランスコードとプロキシの作成が含まれています。
注記:
現在新しいトランスコードサービスの使用に対応しているのは、Vantage トランスコーダのみです。トランスコードサービスを使用するには、DIVAdirector の Web 構成をいくつか変更する必要があります。Web 構成ファイルは、インストール時に作成される www フォルダにあります。たとえば、C:\Program Files (x86)\DIVAdirector 5\www\Web.config です。
設定の更新は次のとおりです。
WS エンドポイントを使用可能な任意のポートに構成できます。
<add key="DIVArchiveAPIUrl" value="http://10.80.106.57:9763/services/DIVArchiveWS_REST_2.1/" />
これは、DIVArchive WS API インタフェース内に登録されるアプリケーションの名前を識別します。具体的には、registerClient メソッドに渡される「appName」パラメータの値です。これは、DIVArchive WS API とのインタフェース接続の前に必要です。
<add key="appName" value="DIVAdirector" />
これは、事前に構成されたソースまたは宛先の名前を識別するもので、DIVAdirector がトランスコーディングサービスでプロキシを作成するために使用する DIVArchive の復元場所を定義します。
<add key="TranscodeSourceDestName" value="transcodeSvc"/>
Web アプリケーションと一緒にインストールされる DIVAdirector の Windows サービスは、Web 要求のコンテキスト外で実行されるバックグラウンドタスク (プロキシの作成、メタデータの抽出、ドロップフォルダのモニタリングなど) を処理します。Windows の管理コンソールには、レガシーサービスが DIVAdirector Server Service として表示されます。
バックグラウンドタスク機能は、旧バージョンの Windows サービスから新しいサービスに移行中です。ただし、現在、新しい Oracle.DIVAdirector.TaskManager Windows サービスは機能の一部のみを処理するため、現在はどちらのサービスも DIVAdirector インストーラによってインストールされます。
Oracle.DIVAdirector.TaskManager サービス構成ファイル (Oracle.DIVAdirector.TaskManager.exe.config) は、C:\Program Files (x86)\DIVAdirector 5\TaskManager\ フォルダの中にあります。
次に説明するとおり、この構成ファイルには注意が必要な 4 つのメインセクションがあります。
DIVArchive Web Services API REST エンドポイント構成
<appSettings>
セクションでは、4 つの設定を構成する必要があります。
これは、WS API インタフェース内に登録されるアプリケーションの名前です。具体的には、registerClient メソッドに渡される「appName」パラメータの値です。これは、WS API とのインタフェース接続の前に必要です。
<add key="applicationName" value="app name" />
これは、クライアントを実行しているコンピュータがある物理的な場所を識別します。具体的には、registerClient メソッドに渡される「locName」パラメータの値です。これは、WS API とのインタフェース接続の前に必要です。
<add key="locationName" value="location name" />
これは、クライアントアプリケーションの登録に使用するプロセス ID 番号を識別します。具体的には、registerClient メソッドに渡される「processID」パラメータの値です。これは、WS API とのインタフェース接続の前に必要です。
<add key="processId" value="1234" />
これは、WS API REST エンドポイントを識別します。エンドポイントには、使用可能な任意のポート番号を使用できます。
<add key="DIVArchiveApiUrl" value="http://10.80.106.57:9763/services/DIVArchiveWS_REST_2.1/" />
トランスコーダサービスのアクセス構成
<TranscodeSettingsConfigurationSection>
セクションでは、3 つの設定を構成する必要があります。
「TranscoderApiUrl」は、トランスコートサービスのベース API エンドポイントの URL です。「TranscoderClientSettings
」にオプションの「int LocationId」を追加するとデフォルトの場所をオーバーライドできます。
<TranscoderClientSettings TranscoderApiUrl="http://localhost:9876/api/"
「PresetName」は、トランスコードサービス内のプリセット構成の名前です。プリセットとは、プリセット ID (Vantage のワークフロー ID など) に関連付けられた名前です。
PresetName="Default Video Proxy"
「ProxyableFileExtensions」は、サービスがプロキシの作成を試行するファイル拡張子のリストです。
ProxyableFileExtensions="mxf,lxf,avi,mpg,mpeg,mov,mp4">
次のパラメータのリストは、「PresetName」によって定義されたプリセットワークフローに渡されます。必要に応じて、コードを変更することなくこのリストにさらにパラメータを追加できます。
<Parameters> <Parameter Key="GenerateKeyFrames" Value="True" /> <Parameter Key="KeyframeCaptureInterval" Value="00:00:01:00@29.97" /> </Parameters>
タスクとタスク間隔の構成
次のタスクは、<ScheduledTasks>
セクションで構成され、Windows サービスによって実行されます。これらのタスクのいずれかを無効にすると、機能が失われます。ただし、「IntervalInSeconds」パラメータで間隔タイマーを調整することでパフォーマンスを向上できます。
このタスクは、(DIVArchive Web Services (WS) API REST エンドポイントを介して) DIVArchive の復元要求の進行状況をポーリングし、完了次第トランスコード要求を開始します。このタスクは、プロキシ作成サービスの呼び出しも行います。
<ScheduledTask Name="TranscodeOnRestoreCompleteTask" Type="Oracle.DIVAdirector.TaskManager.Tasks.TranscodeOnRestoreCompleteTask, Oracle.DIVAdirector.TaskManager" IntervalInSeconds="10" Enabled="true" />
このタスクは、DIVArchive のアクティブなすべての要求の状態および進行状況をモニターして更新します。
<ScheduledTask Name="UpdateRequestsStatusTask" Type="Oracle.DIVAdirector.TaskManager.Tasks.UpdateRequestsStatusTask, Oracle.DIVAdirector.TaskManager" IntervalInSeconds="10" Enabled="true" />
Postgres データベースの通信構成
この接続文字列には、DIVAdirector Web アプリケーションの web.config ファイルで定義されている接続文字列と同じサーバーおよび資格情報を使用するようにしてください。
<connectionStrings><add name="DIVADirectorContext" connectionString="Server=localhost;Database=DIVAdirector;User Id=postgres;Password=Manager;" providerName="Npgsql" /></connectionStrings>
DIVAdirector トランスコードサービスの Windows サービスは、どちらも自動的に起動するように設定してください。この 2 つのサービスは、Oracle.Transcode.Api.Owin と Oracle.Transcode.TaskManager の名前を使用して Windows サービスマネージャーに表示されます。
これらのサービスはどちらも、Windows サービスマネージャーまたは Windows コマンド行を使用して手動で制御できます。次のコマンド行オプションを使用して、いずれかのサービスを制御します。
このオプションは、サービスをインストールします。
このオプションは、サービスを起動します。
このオプションは、サービスを停止します。
このオプションは、サービスを停止してから再起動します。
このオプションは、サービスを削除します。
このオプションは、サービスの現在のステータスを表示します。
このオプションは、ヘルプダイアログを表示します。
たとえば、次のコマンドを使用して API サービスを起動します。
Oracle.Transcode.Api.Owin.exe start
次のコマンドを使用して、バックグラウンドタスクサービスを停止し、そのあと再起動します。
Oracle.Transcode.TaskManager.exe restart
次は、DIVAdirector ロギングファイルとサーバーロギングの構成です。
システムのストレージが構成されたので、次にログファイルを構成します。DIVAdirector で使用するログファイルは 2 セットあります。
DIVAdirector Server には、ドロップフォルダの処理以外のすべてのサーバータスクに関するログファイルを生成する、一般的なロギングシステムがあります。
ドロップフォルダのログには、全体的なドロップフォルダ操作メカニズムと、DIVAdirector Server 内で発生する可能性のある一般的なエラー状態の処理に関する一般的な情報が含まれています。
DIVAdirector Server のログには、さまざまなサーバー操作に関する一般的な情報と、発生する可能性のある操作処理エラーの情報が含まれています。
このロギングシステムはサーバーのトラブルシューティングアクティビティーを目的としたもので、デフォルトでは完全に無効になっています。カスタムログレベル (下記を参照) を構成することで、さまざまな量の情報を取得できます。カスタムログレベル設定が定義されていない場合、デフォルトでレベル 0 が適用されます。
ログ設定は、DIVAdirector Server の起動時に適用されます。この設定はサーバーの動作中に変更できますが、システムが新しい設定を認識して適用するにはサーバーを再起動する必要があります。
サーバーのロギング機能には、いくつかのカスタムレベルがあります。各レベルは、サーバーの動作中に記録する情報の量を識別します。カスタムログレベルを設定するには、DIVAdirector_HOME\cmg-server\cmgserver.ini ファイルの「[Startup]
」セクションを編集します。
[Startup]
LogLevel=[custom log level]
使用可能なカスタムログレベルは次のとおりです。
ロギングを無効にします。
サーバーエラー - このレベルはサーバーに起因するエラーだけを記録します。
警告メッセージ - このレベルはサーバーエラーと警告メッセージの両方を記録します。これは推奨されるログレベル設定です。
情報メッセージ - このレベルはサーバーエラー、警告メッセージ、および情報メッセージを記録します。ログレベルをレベル 3 に設定すると大きなログファイルが作成されてしまうため、Oracle サポートから指示されないかぎりは推奨されません。
デバッグレベル - 生成されるログレコードの量のため、この値は設定しないようにしてください。Oracle サポートに支援を依頼した場合に、Oracle の担当者からトラブルシューティングのためにロギングレベルを 4 に設定するように依頼される場合があります。
サーバーのログファイル名は、完全修飾または相対形式で指定できます。このパラメータが省略されている場合は、デフォルトのファイル名である _cmgserver.log が適用されます。デフォルト名は相対パスであるため、ログファイルは DIVAdirector Server が起動されるフォルダと同じフォルダ内に作成されます。
カスタムログファイル名を設定するには、DIVAdirector_HOME\cmg-server\cmgserver.ini ファイルの「[Startup]」セクションを編集します。
[Startup]
LogFileName=[custom log filename]
警告:
現在、DIVAdirector Server にはログファイルの自動クリーンアップメカニズムはありません。サーバーの動作中に蓄積される古いログファイルに注意してください。
古いログファイルを定期的に削除するバッチファイルを作成し、Windows タスクスケジューラを使用してそのバッチファイルを稼働時間外に毎日実行してください。
サーバーログは、DIVAdirector Server の通常動作中に増加します。ファイルの無秩序な増加を防ぐため、ログ操作中にログファイルのサイズ制限が検証されます。ファイルサイズが制限を超える場合は、ファイルが閉じられ、次のテンプレートに従って名前が変更されます。
元のログファイル名_タイムスタンプ.元のファイルの拡張子
タイムスタンプは、ファイルの名前が変更された時間です。タイムスタンプ文字列の形式は YYYYMMDD-hhmmss です。ここでは:
サーバーの「LogFileSize」の制限が指定されていない場合は、デフォルトの値である 4M バイトが適用されます。カスタムのサーバーログファイルサイズの制限を設定するには、DIVAdirector_HOME\cmg-server\cmgserver.ini ファイルの「[Startup]
」セクションを編集します。
[Startup]
LogFileSize=[custom file size limit in bytes]
ドロップフォルダのロギングシステムは、常に有効になるように設計されています。ドロップフォルダのログを無効にすることはできませんが、ログレベルを低く設定することで、ログレコードの大部分を削減できます。
ドロップフォルダのログレベル設定は、現在のニーズに応じて柔軟なイベントロギングを提供することを目的としています。この設定は、DIVAdirector Server の起動時に適用されます。このレベルはサーバーの動作中に変更できますが、システムが新しい設定を認識して適用するにはサーバーを再起動する必要があります。この設定が省略されている場合は、デフォルトでログレベル 0 が適用されます。
使用可能なログレベルは次のとおりです。
もっとも優先度の高いメッセージで、一般的なロギングシステムイベント (初期化やシャットダウンなど) と操作の結果が含まれます。
ドロップフォルダの初期化エラーのみ。
ドロップフォルダ構成ファイルの解析エラーと初期化エラー。
一般的なドロップフォルダのアクションエラー、ファイル解析エラー、および初期化エラー。
その他のタイプのドロップフォルダエラー。
レベル 4 より上のレベルは、生成されるログレコード量のため、ドロップフォルダのトラブルシューティングのみを目的としています。Oracle サポートから指示されないかぎり、通常はこれらの高い値に設定しないことが強く推奨されます。
ドロップフォルダのカスタムログレベルを設定するには、DIVAdirector_HOME\cmg-server\cmgserver.ini ファイルの「[Startup]
」セクションを編集します。
[Startup]
DropFoldersLogLevel=[custom log level]
ドロップフォルダのログファイル名は、完全修飾パスとファイル名、または相対形式 (ファイル名のみ) を使用して指定できます。この設定が省略されている場合は、デフォルトのログファイル名である DropFolders.log が適用されます。このデフォルト名は相対パスであるため、ログファイルは DIVAdirector Server が起動するフォルダと同じフォルダ内に作成されます。
ドロップフォルダのカスタムログファイル名を設定するには、DIVAdirector_HOME\cmg-server\cmgserver.ini ファイルの「[Startup]
」セクションを編集します。
[Startup]
DropFoldersLogFilename=[custom log filename]
警告:
現在、DIVAdirector Server にはログファイルの自動クリーンアップメカニズムはありません。サーバーの動作中に蓄積される古いログファイルは手動で処理する必要があります。
古いログファイルを定期的に削除するバッチファイルを作成し、Windows タスクスケジューラを使用してそのバッチファイルを稼働時間外に毎日実行することをお勧めします。
ドロップフォルダのログは、DIVAdirector Server の通常動作中に増加します。ファイルの無秩序な増加を防ぐため、ログ操作中にログファイルのサイズ制限が検証されます。ファイルが制限を超える場合は、ファイルが閉じられ、次のテンプレートに従って名前が変更されます。
元のログファイル名_タイムスタンプ.元のファイルの拡張子
タイムスタンプは、ファイルの名前が変更された時間です。タイムスタンプ文字列の形式は YYYYMMDD-hhmmss です。ここでは:
ログファイルのサイズ制限が指定されていない場合は、デフォルトの値である 4M バイトが適用されます。ドロップフォルダのカスタムのログファイルサイズ制限を設定するには、DIVAdirector_HOME\cmg-server\cmgserver.ini ファイルの「[Startup]
」セクションを編集します。
[Startup]
DropFoldersLogFileSize=[custom file size limit in bytes]
次は、新しい組織、グループ、およびユーザーの追加です。
DIVAdirector は、同時にログインできるユーザーの数を制限できる、許可ベースのシステムです。この同時ユーザーの数はシステムのリソースに依存し、通常は約 40 - 50 です (ただし最大構成値は 100 です)。システムにアクセスするユーザーは、ログイン手順で検証される必要があります。システムへのアクセスの承認を受けるには、ユーザーはそのユーザーアカウントに特有の有効なログイン電子メールアドレスとパスワードを入力する必要があります。電子メールアドレスと管理パスワードに admin
の名前を使用してログインできます。
DIVAdirector には、次のように構造化された 3 つのカテゴリ (レベル) のユーザーアカウント (管理者以外) があります。
組織 - これは、各内部部門用の最上位レベルのアカウントです。組織はグループで構成されます。
グループ - これは、組織内の各グループ用の 2 番目のレベルのアカウントです。グループはユーザーアカウントで構成されます。
ユーザー - これは個々のシステムユーザー用の 3 番目のレベルのアカウントです。ユーザーはグループのメンバーです。
最初に、新しい組織を構成します。
組織は DIVAdirector Release 5.1 で導入されたもので、一連のグループで構成されています。組織は、組織の外のユーザーまたはそのデータにアクセスする必要のないグループが情報にアクセスするのを制限できます。たとえば、企業が別の企業に対してデータを非表示にしたり、企業内のある部門が同じ企業内の別の部門に対してデータを非表示にしたりする必要があることがあります。これら 2 つのシナリオでは、アクセス制限を必要としている企業全体、または特定の部門を DIVAdirector の組織として表すことができます。
次の手順を使用して新しい組織を作成します。
画面左側のメニューで「Admin」、「Users」、「Organizations」に移動します。
「Users」メニュー項目の横にある「+」をクリックしてメニューツリーを展開します。
「Organization」リストで「New Organization」を選択します。
「Organization Name」フィールドに組織名を入力します。
LDAP ログインが必要な場合は、「LDAP Settings」を入力します。
「Permissions」領域に、オブジェクト、カテゴリ、およびサイトを入力します。複数のエントリを入力する場合はセミコロンで区切ります。ワイルドカードを表すにはアスタリスクを使用します (「ABC*」や「AB*D」など)。フィルタの前の感嘆符は、そのフィルタで設定されたオブジェクトだけを含めることを意味します。
「Site」の権限を設定すると、フィルタに一致する特定のサイト上のオブジェクトに組織がアクセスできるようになるため、この権限は非常に重要です。
メタデータ名の右側にあるチェックボックスを選択して、組織からのアクセスを可能にする「Metadata Access」フィールドを識別します。チェックボックスの選択を解除すると、組織はそのメタデータフィールドにアクセスできなくなります。組織内のグループを使用すると、承認する選択項目をさらに絞り込むことができます。
画面右上の「Save」をクリックして情報を保存します。
次は、新しいグループの追加です。
グループは、ユーザーの集合であり組織の一部です。各グループには、グループのユーザーにシステムの特定の機能へのアクセスを付与する一連の権限が割り当てられます。グループはカスタマイズが可能で、組織のセキュリティー要件に適合するように構成できます。デフォルトでは、システムのインストール時に SuperAdmin と admins という 2 つのユーザーグループが構成されます。SuperAdmin グループには admin (ルート) ユーザーが含まれるため、このグループはシステム内でもっとも強力なグループです。SuperAdmin グループのメンバーであるユーザーは、システム内のほかのすべてのユーザーのすべての権限、構成パラメータ、クエリー、作業ビン、およびショットリストに完全にアクセスできる唯一のユーザーです。
新しいグループを作成する場合は、新しいグループに一意の名前を割り当てます。グループには内容がわかる明確な名前を付け、今後のシステム管理と保守を簡単かつ明瞭にします。グループ名は、32 文字を超えてはいけません。
次の手順を使用して新しいグループを作成し、グループの権限を設定します。
「Admin」、「Users」、「Groups」画面に移動します。この画面は、初めに「Profile」タブが選択された状態で表示されます。
「Group」リストから「New Group」を選択します。
「Group Name」フィールドに新しいグループ名を入力します。
「Organization」リストからグループの組織を選択します。
画面右上の「Save」をクリックすると新しいグループが作成されます。
グループを作成して正しい組織と関連付けたら、次にグループの役割を識別する必要があります。
グループの役割に関係なく、操作ステータス、パスワード変更、およびログアウト機能には、すべてのユーザーが常にアクセスできます。「DIVAdirector Server」画面、「Shortcuts」画面、および「Discover」画面のパブリックリソースと同期フィルタにアクセスできるのは SuperAdmin だけです。
ユーザーが現在持っている一連の役割は、ユーザーログイン中に一度だけアプリケーションに渡されます。ユーザー権限への変更は、そのユーザーの次回のセッションログインまでは有効になりません。
セッションが終了するのは、システムをログアウトした場合のみです。ユーザーセッションがタイムアウト (1 時間) してもセッションが終了することはなく、セッションを更新すると変更が行われる前のユーザー権限が保持されます。
ユーザーはグループが定義されたドロップフォルダを作成して使用できます。
ユーザーは拡張検索を実行し、実行したクエリーの履歴を保持できます。ユーザーにこの権限がない場合、「Search」画面に「Query Results」パネルと「Create/Display Query」パネルは表示されません。
ユーザーは個人用の作業ビンとパブリック作業ビンを作成して、それらの中でアクションを実行できます。
ユーザーは、「Search」画面および「Shot List」画面内でオブジェクトメタデータを変更できます。この権限が無効になっている場合、メタデータは読み取り専用形式でユーザーに表示されます。
ユーザーは「Shot List」画面へのアクセス、プロキシのオブジェクトとセグメントの追加、およびファイル管理と編集操作を実行できます。ユーザーにこの権限がない場合、「Query Results」パネルと「Work Bin」パネルに「Edit」(およびそのアイコン) が表示されず、また「Shot List」メニュー項目が表示されません。
ユーザーは独自のパブリックショットリストを作成できます。この権限が無効になっている場合、「Shot List」パネルに「Make Public」は表示されません。
ユーザーはプロキシを表示し、「Play」を有効にすることもできます。
ユーザーは、ローカルシステムにプロキシビデオをダウンロードできます。
ユーザーは、注釈メタデータを追加、編集、および削除できます。
ユーザーは、新しいデータを DIVArchive の長期ストレージにアーカイブできます。
ユーザーは、DIVArchive の長期ストレージからオブジェクトインスタンスを削除できます。
ユーザーは、指定した宛先 (ftp の宛先やビデオサーバー) ですぐにアクセスできるように、DIVArchive の長期ストレージからオブジェクトを復元できます。
ユーザーは、ショットリスト内の選択したファイル上で部分復元操作を実行できます。
共有のストレージロケーションから DIVAdirector Server 上の指定したロケーション (仮想フォルダ) にオブジェクトを転送できます。DIVArchive はその場所をアーカイブソースとして識別します。
ユーザーは DIVAdirector Server にファイルを復元でき、復元したファイルをダウンロードできます。
ユーザーは DIVAdirector Server にファイルを部分的に復元でき、復元したファイルをダウンロードできます。
ユーザーは仮想オブジェクトを作成できます。
ユーザーはプロキシファイルをクライアントマシンからアップロードしたあと、プロキシドロップフォルダにドロップできます。
注記:
ローカルプロキシ用に DIVAdirector および DIVArchive の外で生成されたプロキシを使い続けることもできますが、そうしないことを強く推奨します。ユーザーはメタデータをクライアントマシンからアップロードしたあと、メタデータドロップフォルダにドロップできます。
DIVArchive 内でオブジェクトを検出し、システム要求を管理する管理機能をユーザーに提供します。検出機能は「Admin」、「System」、「Discover」画面からアクセスでき、ユーザーはこの機能を使用してアドホック検出を実行できます。要求管理は「Operation Status」画面で実行でき、ユーザーはこの権限を使用して、システム内で要求の優先度を管理したり要求を取り消したりできます。
「Allow Group-Wide Access」または「Allow User-Wide Access」のどちらかにユーザーの権限を割り当てます。「Group-Wide Access」では、ユーザーが組織内にグループを構成できます。「User-Wide Access」では、ユーザーがグループを持つユーザーアカウントを変更できます。
グループの各メンバーが、グループ内のほかのすべてのユーザーのクエリー、作業ビン、およびショットリストを表示できます。
グループの各メンバーが、そのユーザーの組織内のほかのすべてのユーザーのクエリー、作業ビン、およびショットリストを表示できます。
ユーザーは、「Admin」、「Metadata」画面にアクセスし、メタデータ列を表示、編集、追加、および削除することで「Asset Metadata」フィールドを管理できます。
ユーザーは「Admin」、「Systems」、「Style」画面にアクセスして、新しいバナーロゴイメージをアップロードできます。バナーロゴイメージは、すべてのページの右上隅に組織のロゴを追加することで、DIVAdirector のルックアンドフィールをカスタマイズするのに使用されます。
ユーザーは (「System」、「Policies」画面の) システムポリシーおよび (「System」、「Defaults」画面の) デフォルト設定を編集できます。
ユーザーは、「Admin」、「Backup」メニューにある「Perform Database Backup Operations」領域にアクセスできます。バックアップ操作には、最後の操作の表示、自動バックアップのスケジューリング、および手動バックアップまたは復元の実行が含まれます。
サイトの情報を表示できます。
監査証跡を有効または無効にします。監査証跡は、「System」、「Audit Trail」画面にあります。
セッション管理を有効または無効にします。セッション管理は、「System」、「Session Management」画面にあります。
グループメンバーの役割を設定するには、次の手順を使用します。
「Admin」、「Users」、「Groups」画面で、「Permissions」タブをクリックして「Permissions」画面を表示します。
「Privileges」領域のチェックボックスを使用して、グループに適切な役割を構成します。チェックボックスが選択されていれば、グループにその機能への権限が付与されていることを示します。チェックボックスが選択されていなければ、グループにその機能への権限がないことを示します。
画面右上の「Save」をクリックして、新しいグループとそのグループに関連付けられた権限を保存します。
次は、コンテンツフィルタの設定です。
グループに基づくフィルタは、「Permissions」画面で構成します。フィルタを変更して保存すると、そのグループに関連付けられた、現在ログイン中のすべてのユーザーにすぐに適用されます。コンテンツフィルタを使用すると、ユーザーはオブジェクト名、オブジェクトカテゴリ、およびサイトの一連のフィルタに一致するデータだけを表示できます。「Content Filter」は、「Permissions」画面の下部にある 3 つのフィールドを持つテーブルです。最初はテーブル内のすべてのフィールドが空白です。空白のフィールドは、そのタイプの識別子にフィルタリングが適用されないことを示します。コンテンツフィルタはクエリーと作業ビンの両方に適用されますが、ショットリストと「Status」画面には影響しません。
各フィールドには、複数のフィルタをセミコロンで区切って入力できます。アスタリスクはワイルドカード記号として使用します。フィルタの最初の感嘆符はフィルタに一致する項目だけを含めることを示し、感嘆符がない場合はその項目を除外することを示します。フィルタは空にしておくことも空白文字を入力することもでき、これはフィルタリングが必要ないことを示します。フィルタ間の空白文字は無視されます。
注記:
組織レベルのフィルタを一緒に適用することもできますが、グループレベルの構成と見分けが付きにくくなります。次は、DIVArchive 操作パラメータの構成です。
次の DIVArchive 操作のパラメータ値は、「Admin」、「Users」、「Groups」画面の「DIVArchive Settings」タブで構成します。すべての操作にすべてのパラメータがあてはまるわけではありません。有効な操作パラメータは次のとおりです。
有効なパラメータは、「Source」、「Media」、「Storage Plan」、「QoS」、「Priority」、および「Category」です。
有効なパラメータは、「Source」、「Storage Plan」、「QoS」、「Priority」、および「Category」です。
有効なパラメータは、「Destination」、「QoS」、および「Priority」です。
有効なパラメータは「QoS」および「Priority」です。
有効なパラメータは、「Destination」、「QoS」、「Priority」、「File Format」および「PFR Name Format」です。
有効なパラメータは「Priority」です。
各操作の有効なパラメータは、次の説明のとおりに適用されます。
「Source」パラメータは、DIVArchive 操作用に DIVArchive ソースのストレージロケーションのリストを定義します。ユーザーのリストには選択したソースだけが表示されます。デフォルトとして選択されている DIVArchive のソースは、ユーザーのリストにデフォルトの項目として表示されます。
「Destination」パラメータは、DIVArchive 操作用に DIVArchive の宛先ストレージロケーションのリストを定義します。ユーザーのリストには選択した宛先だけが表示されます。デフォルトとして選択されている DIVArchive の宛先は、ユーザーのリストにデフォルトの項目として表示されます。
「Media」パラメータは、DIVArchive 操作用に DIVArchive メディアのリストを定義します。ユーザーのリストには選択したメディアだけが表示されます。デフォルトとして選択されている DIVArchive メディアは、ユーザーのリストにデフォルトの項目として表示されます。
「Storage Plan」パラメータは、DIVArchive 操作用に DIVArchive のストレージ計画のリストを定義します。ユーザーのリストには選択したストレージ計画だけが表示されます。デフォルトとして選択されている DIVArchive のストレージ計画は、ユーザーのリストにデフォルトの項目として表示されます。
「QoS」パラメータは、DIVArchive 操作用に Quality of Service を定義します。使用可能な選択肢は、「Default」、「Cache」、「Direct」、「Cache and Direct」、および「Direct and Cache」です。「Force Default Value」チェックボックスを選択した場合、ユーザーは操作を実行する前に選択されたオプションを変更できません。
「Priority」パラメータは、DIVArchive 操作の実行の優先度を定義します。このパラメータの最小値は 0 で、最大値は 100 です。100 にすると、優先度がもっとも高くなります。「Force Default Value」チェックボックスを選択した場合、ユーザーは操作を実行する前に選択されたオプションを変更できません。
「Category」パラメータは、DIVArchive 操作用にオブジェクトカテゴリのリストを定義します。ユーザーのリストには選択したカテゴリだけが含まれます。このリストは最初は空白です。「+」をクリックすると、新しいカテゴリを追加できます。
「File Format」パラメータは、部分復元操作用に、DIVArchive 内に保管された高解像度ファイルの形式を定義します。
「PFR Name Format」パラメータは、部分復元操作の結果に表示されるファイルのファイル名形式を定義します。最初のリストには、名前の形式内で使用される区切り文字のタイプが含まれます (アンダーライン、ハイフン、またはピリオド)。2 番目のリストには、次のような追加の名前構造タイプが含まれます。
none: オブジェクト名がファイル名として使用され、追加の構造は使用されません。
1: ショットリスト内の 1 桁のセグメント番号が、区切り文字を使用してファイル名に追加されます (例: objectname_1.gxf)。
2: ショットリスト内の 2 桁のセグメント番号が、区切り文字を使用してファイル名に追加されます (例: objectname_01.gxf)。
3: ショットリスト内の 3 桁のセグメント番号が、区切り文字を使用してファイル名に追加されます (例: objectname_001.gxf)。
4: ショットリスト内の 4 桁のセグメント番号が、区切り文字を使用してファイル名に追加されます (例: objectname_0001.gxf)。
SOM-EOM: ファイル名にタイムコードが使用されます (例: [オブジェクト名_セグメントの開始タイムコード]-[セグメントの終了タイムコード].gxf)。
「Use Relative TC」チェックボックスは、PFR ファイル名構造および部分ファイル復元操作で相対タイムコードと絶対タイムコードのどちらを使用するかを決定します。
次は、仮想アセットカテゴリの構成です。
仮想オブジェクトを作成するためのカテゴリのリストを「Virtual Asset Settings」タブで構成します。ユーザーのリストには選択したカテゴリだけが表示されます。このリストは最初は空なので、データを入力する必要があります。
次の手順を使用して、仮想オブジェクトのカテゴリを追加します。
「+」をクリックして、フィールド内にカテゴリ名を入力します。
カテゴリ名をデフォルトとして設定するには、右側にあるチェックボックスを選択します。デフォルトとして選択されているカテゴリは、ユーザーのリストにデフォルトの項目として表示されます。
必要な各カテゴリに手順 1 を繰り返します。
画面右上の「Save」をクリックしてエントリを保存します。
次は、データエクスポートの役割の構成です。
「Export Settings」タブの 3 つのリストからグループのデータエクスポート設定を選択します。リストは次のとおりです。
このリストは、EDL エクスポートファイルのビデオ形式を決定します。リストから「NTSC」または「PAL」を選択します。
このリストは、ショットリストのエクスポート形式を決定します。「Final Cut Pro」または「Avid ALE」を選択します。
このリストは、メタデータのエクスポート形式を決定します。「CSV」または「XML」を選択します。
次は、新しいユーザーの追加です。
すべてのユーザーはグループのメンバーであり、そのグループに割り当てられた役割とアクセス権を継承します。新しいユーザーアカウントを作成する次の手順を使用して、システムに新しいユーザーを追加します。
「Admin」、「Users」、「User」に移動します。
「User」リストから「new user」を選択します。
次の情報は必須であり、「Account Information」領域に入力します。その他のすべてのフィールドはオプションのため、必要に応じて空白のままでも構いません。
ユーザーが所属する組織グループをリストから選択します。
システムにログインするために使用する電子メールアドレスを入力します。大文字と小文字は区別されません。
ユーザーの実際の名前を入力します。
システムへのはじめてのログインに使用する初期パスワードを入力します。パスワードは大文字と小文字が区別され、ユーザーはシステムへのはじめてのログインの直後にパスワードを変更することが推奨されます。セキュリティーのために、ユーザーには 60 - 90 日ごとにパスワードを変更するように推奨するとよいでしょう。
ユーザーのパスワードが正しいことを確認するために、パスワードを再入力します。これは、「Password」フィールドと完全に一致する必要があります。
注記:
セキュリティーのため、「Password」フィールドと「Confirm Password」フィールドにはテキストそのものではなくアスタリスクのみが表示されます。画面右上の「Save」をクリックすると新しいユーザーが作成されます。
次は、Lightweight Access Directory Protocol (LDAP) ログイン機能の構成です。会社が LDAP をサポートしていない場合は、このセクションをスキップして検索構成に進むことができます。
組織が Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) を使用している場合、LDAP を使用してシステムにログインするように DIVAdirector ユーザーを構成できます。LDAP サーバーのアドレスが誤っていたり、LDAP サーバーが使用不可能になったりすると、(あなたを含めて) だれもログインできなくなるため、あなたの管理アカウントは LDAP を使用するように決して構成しないでください。あなたがログインに使用できるのは、DIVAdirector の電子メールとパスワードのログインメカニズムのみです。これにより、サーバーを使用できなくなった場合や設定が誤って指定された場合に LDAP 設定をリセットできます。
電子メールとパスワードのログイン方式から LDAP ログインに切り替えるには、次のプロセスを使用します。
「Admin」、「Users」、「Organizations」に移動します。
「Enable LDAP Login」チェックボックスを選択します。
LDAP サーバーの IP アドレスを「Primary LDAP IP Address」フィールドに入力します。「:port
」オプションを使用すると、IP アドレスに接尾辞を付けてポート番号を指定できます。このポートは、DIVAdirector が LDAP 接続を待機するポート番号です。ポートが指定されていない場合は、デフォルトの LDAP ポート (ポート 389) が使用されます。
プライマリサーバーに障害が発生した場合や到達不可能な場合の認証用に、オプションのセカンダリ LDAP サーバーアドレス (および必要な場合はポート番号) を指定することもできます。「Secondary LDAP IP Address」フィールドにセカンダリ LDAP サーバーの情報を入力します。
画面右上の「Save」をクリックして変更を適用します。
次は、グループとユーザーの検索パラメータの構成です。
以降のセクションには、メタデータを管理するための詳細情報が含まれています。メタデータは、DIVAdirector および DIVArchive システム上で特定のファイル、ファイルのカテゴリ、オブジェクト、またはビデオクリップを見つけるためのシステム単位の検索に使用されます。これらの役割はグループに設定され、グループのすべてのメンバーに適用されます。
オブジェクトメタデータは、オブジェクトに属する一連の検索語です。各オブジェクトには、事前に定義された独自のメタデータセットがあります。
DIVArchive からインポートされるメタデータ (OBJECT_NAME、OBJECT_CATEGORY、ARCHIVE_DATE など)。
ドロップされたプロキシからインポートされるプロキシメタデータ。
「Object Metadata」画面は、「Admin」、「Users」、「Metadata」画面からアクセスできます。次の機能は、「Object Metadata」画面から使用できます。
DIVAdirector 内のオブジェクトの新しいメタデータを追加するには、画面右上の「Add」をクリックします。
既存のメタデータタイプを削除するには、リスト内で削除するタイプをクリックしたあと、画面右上の「Delete」をクリックします。
メタデータタイプを編集するには、編集するメタデータの行の先頭にある鉛筆アイコンをクリックします。
DIVAdirector は、メタデータのフィールド定義用および関連するプレゼンテーションコントロール用のさまざまなデータタイプをサポートしています。特定のデータタイプが選択されている場合、ユーザーに追加のパラメータが表示されます。
次に、有効なメタデータタイプを示します。
任意の文字列。長さは 1 - 100000 文字に制限されます。CHAR データタイプは、EditBox、TextBox、または SelectBox コントロールを使用して表すことができます (DIVAdirector プレゼンテーションコントロールを参照)。
任意の整数値。INTEGER データタイプは、EditBox、TextBox、または SelectBox コントロールを使用して表すことができます。
任意の数値。小数を含みます。FLOAT データタイプは、EditBox、TextBox、または SelectBox コントロールを使用して表すことができます。
DATE フィールドは、EditBox、SelectBox、または Calendar コントロールを使用して表すことができます。
TIME フィールドは、EditBox または SelectBox コントロールを使用して表すことができます。
FileSelect コントロールを使用して表される任意の内部形式の固定表示ファイル。
Oracle SAMMAsolo から生成されるメタデータのグラフィカル表示。このグラフは、オブジェクト全体またはオブジェクトの一部を表すことができます。
SAMMA_GRAPH によって表されるオブジェクトの一部に一致するフレームのサムネイル表示。
次を含む品質管理のレポートオプションに使用されます。
レポートタイプ
選択 (選択または選択解除)
データファイルの拡張子
レポートファイルの拡張子
ほとんどのメタデータフィールドのデータタイプには、データを表示する複数の方法がありますが、一部は特定のコントロールを使用するように制限されています。次は、メタデータフィールドの表示に使用するコントロールの説明です。
ユーザーが値を編集できる、1 行のテキスト入力コントロール。
一般的な複数行テキストの編集コントロール。
ユーザーは、表示される一意の値のリストから値を選択できます。
ユーザーは、適切なチェックボックスを選択してオプションを選択できます。
ユーザーは、グラフィカルなカレンダを使用して適切な日付を選択できます。この形式は、DATE データタイプにのみ使用されます。
「Upload」ボタンと既存のバイナリファイルへのリンクで構成される、特殊な複合コントロール。この形式は、BINARY データタイプにのみ使用されます。
このコントロールは SAMMA_GRAPH データタイプにのみ使用され、SAMMAsolo によって生成されるメタデータのグラフィカル表示を表示します。
これは、SAMMA_THUMBNAIL データタイプにのみ使用され、SammaGraph コントロールによって表されるオブジェクトの一部に一致するフレームのサムネイル表示を提供します。
メタデータ表示画面は表形式で配置されています。表内の各列は事前に定義され、次のように記述されます。
DIVAdirector によって定義された、オブジェクトの一意識別子。
カテゴリとあわせて一意の識別子として使用される、DIVArchive システムによって定義されたオブジェクト名。
名前とあわせて使用される、DIVArchive システムによって定義されたオブジェクトカテゴリ。
オブジェクトが DIVArchive システムにアーカイブされた日付。
オブジェクトの作成中に追加されるコメントを含むコメントテキストフィールド。
オブジェクトの作成元であるソースファイル。
オブジェクトが存在するかどうかを決定する現在のオブジェクトステータス。
オブジェクトが仮想かどうかを定義するフラグ (「YES」または「NO」)。
プロキシドロップフォルダ内に配置されたプロキシから抽出された、オブジェクトのプロキシの開始タイムコード。
プロキシドロップフォルダ内に配置されたプロキシから抽出された、オブジェクトのプロキシの継続時間。
プロキシドロップフォルダ内に配置されたプロキシから抽出された、オブジェクトのプロキシの終了タイムコード。
まず、新しいメタデータエントリを追加します。
Metadata Manager に新しいメタデータエントリを追加するには、次の手順を使用します。
画面右上の「Add」をクリックします。
表示されるダイアログボックスに情報を入力します (下の図を参照)。
新しいエントリを追加するには画面左下のチェックマークをクリックし、追加をキャンセルするには画面左下の「X」アイコンをクリックします。
システムに追加する必要がある各メタデータエントリに対してこれらの手順を繰り返します。
リストからメタデータタイプを選択すると、選択したタイプ固有のパラメータフィールドが追加で表示されます。これらのフィールドは上記の図には表示されていません。各メタデータエントリには次のパラメータがあります。
「Title」フィールドは、ユーザーインタフェースに表示されるメタデータ列の名前です。タイトルには、最大 32 文字の Unicode テキストを指定できます。
「Type」フィールドはエントリのデータタイプを決定するもので、「Type」リストから選択すると自動的に定義されます。たとえば、メタデータ列のタイプがデータベースの「DATETIME」の場合、「DATE」または「TIME」の 2 つのタイプのいずれかをリストから選択できます。
使用するプレゼンテーションコントロールのタイプ。
「BINARY」タイプを選択した場合、上の図に示されているような列の長さの代わりに編集フィールドが表示されます。「Shot List」画面の「Object Metadata」領域を使用すると、このマスクを持つファイルだけをアップロード対象として選択できます。複数のマスクをセミコロンで区切って設定できます。たとえば、「*.txt; *.log
」と入力でき、(この場合) 保存時にスペースが削除されます。
サマリー列に「DATE」タイプを選択した場合、上の図に示されているような列の長さの代わりに編集フィールドが表示されます。分析ドロップフォルダを使用すると、このマスクに対応するデータだけをデータベースに保存できます。マスクは、従来の日付文字 (dd、mm、yy または yyyy) と区切り文字を使用して設定できます。
サマリー列に「TIME」タイプを選択した場合、上の図に示されているような列の長さの代わりに編集フィールドが表示されます。分析ドロップフォルダを使用すると、このマスクに対応するデータだけをデータベースに保存できます。マスクは、従来の時間文字 (HH:MM:SS) とコロンの区切り文字を使用して設定できます。
これは、ユーザーが「Query Results」、「Search」画面の「Work Bin」テーブル、および「Shot List」画面の「Asset Metadata」領域の列タイトルにマウスのポインタを置いた場合に、ツールチップに表示される列の説明です。説明には、最大 240 文字の Unicode テキストを指定できます。
前述のとおり、次のうちの 1 つまたは複数です。
非表示
読み取り専用
検索結果に表示
ツールチップに表示
上記に加え、「SAMMA_GRAPH」メタデータ列タイプには次のパラメータが必要です。
SAMMA グラフの Y 軸の名前を指定するのに使用されます。
SAMMA グラフに表示される情報のタイプを指定します。各タグを追加して色を指定するには、「Field Tag」ボタンの上の「+」をクリックします。「Choose Type」リストを使用するか、「Field Tag」の下に表示されるデフォルトタイプをクリックすると、事前に定義されたタグを使用できます。たとえば、「Choose Type」リストを使用して「Video」タイプを選択すると、3 つのフィールドタグが自動的に作成されます。
輝度平均
彩度 U 平均
彩度 V 平均
次は、品質管理レポートのメタデータの構成です。
次の手順を使用して、システムの検索機能に品質管理レポートのメタデータを追加します。
「Admin」、「Metadata」画面で Metadata Column Manager を開きます。
画面右上の「Add」をクリックします。
「Title」フィールドにメタデータの名前を入力します。
「Type」リストから「qc report」を選択します。
「Format」リストから「QC Report」を選択します。
各タイプのレポートの横にあるチェックボックスを使用して、どのレポートを表示するかを選択します。
「Data Extension」フィールドに、表示する各レポートのデータファイルの拡張子 (通常は xml) を入力します。
「Report File Extension」フィールドに、レポートファイルの拡張子 (xml または pdf) を入力します。
データ用の XML ファイルと表示用の PDF ファイルを両方使用できる場合は、「Report File Extension」を「PDF」に設定します。ほとんどの場合、デフォルト値の「xml」に設定したままで構いません。
「Description」フィールドに説明を入力します。
ユーザーに対してレポートを非表示にする場合は「Hidden (Hid)」チェックボックスを選択し、それ以外の場合は選択を解除したままにしておきます。
新しいレポート列を保存するには画面左下のチェックマークをクリックし、追加をキャンセルするには赤い「X」をクリックします。
次は、グループのメタデータアクセスの構成です。
メタデータフィルタは、さまざまなメタデータフィールドへのユーザーアクセスの承認および制限に使用されます。「Groups」画面の「Permissions (Metadata)」タブで、(ユーザーごとではなく) グループごとにフィルタを構成します。ユーザーは、自分のグループが権限を持つメタデータフィールドのみ表示できます。
メタデータフィルタは、「Queries」、「Edit Metadata」、および「Shot List」画面にのみ適用されます。各フィールドについて、アクセスの可否、および公開の可否を設定できます (公開の詳細については、『Oracle DIVAdirector ユーザーガイド』を参照)。
次は、メタデータ公開設定の構成です。
DIVAdirector は、復元されたビデオクリップを Oracle DIVApublish に公開できます。DIVArchive 内で構成された宛先は、復元されたビデオクリップおよびそのメタデータを受け取って公開機能を使用する DIVApublish の場所を示している必要があります。この設定は、「Groups」画面の「Metadata Publish Settings」タブの「DIVArchive Destination」リストで公開用の場所として選択されている必要があります。
FTP ネットワークプロトコルは DIVAdirector のメタデータ公開機能に使用され、画面の「FTP」領域で構成されている必要があります。クリップを DIVApublish に公開するには、ビデオクリップのメタデータを XML ファイルとして送信する必要があります。
XML ファイルに含めるメタデータフィールドは、画面の「Metadata」領域で選択できます。使用可能なフィールドは、「Metadata Permissions Filter」で構成された設定によって決定されます。
各フィールドの右側のチェックボックスを使用して、XML ファイルに含める使用可能なメタデータフィールドを選択します。チェックボックスを選択するとそのフィールドが XML ファイルに含まれ、チェックボックスを選択解除すると含まれません。
FTP サーバーのホスト、ユーザー名、パスワード、およびポート番号を指定されたフィールドに入力します。ポート番号は手動で入力することも、ポートフィールドの右側にある上下の矢印を使用して表示されている数字を上げ下げすることもできます。ポートフィールドを空のままにすると、デフォルトの FTP ポート (25) が使用されます。
「DIVArchive Destination」リストから宛先を選択します。
画面右上の「Save」をクリックして設定を保存します。
次は、品質管理レポートの構成です。
DIVAdirector は、Venera Rapid、Venera Pulsar、Tektronix Cerify、および Interra Baton の QC レポートとの統合をサポートしています。レポートファイルは、IIS DIVAdirector 5 ルートフォルダ下のパスに配置するようにしてください。
DIVAdirector QC Report\{レポート名}\{カテゴリ}\{オブジェクト名}\{オブジェクト名}.xml
例:
DIVAdirector QC Report\Venera Rapid\WMV\AUTO_20120615_031030\AUTO_20120615_031030.xml
まず、QC レポート用のフォルダを作成します。作成したフォルダにすべてのレポートを配置します。
QC レポートのフォルダを作成するには、次の手順を使用します。レポートが作成されたら、そのレポートを適切なフォルダに配置します。
IIS を開き、「DIVAdirector 5」メニュー項目の下にある「DIVAdirector QC Report」仮想ディレクトリに移動します。
「DIVAdirector QC Report」フォルダを右クリックし、コンテキストメニューから「エクスプローラー」を選択します。
レポートタイプのフォルダ下に、そのファイルの具体的なカテゴリ (Venera Rapid や Venera Pulsar など) を持つ新しいフォルダを作成します。
レポート名を使用して新しいフォルダを作成します (AUTO_20120615_031030 など)。
新しく作成したフォルダに QC レポート XML ファイルを配置します。ほかのレポートファイル (PDF など) も同じ場所に置くことができます。
次は、自動システムバックアップの構成です。
目的のスケジュールを識別し、チェックボックスを選択してスケジュールされたタスクをアクティブにすることで、自動バックアップ操作を構成します。スケジュールは、毎週または毎月実行するように設定できます。
自動バックアップを構成するには、次の手順を使用します。
「Admin」、「Backup」、「Schedule」画面に移動します。
バックアップの開始時間を「Start Time」フィールドに直接入力するか、「Start Time」フィールドの右側にある時計アイコンを使用して、タイムピッカーと呼ばれる選択可能な時間メニューを表示します。
「Start Time」フィールドはバックアップの開始時間を示すもので、標準的な hh:mm の表記法を使用して 24 時間形式で入力する必要があります。ここでは:
hh = 時 (0 - 23)
mm = 分 (0 - 59)
「Occurrence」リストを使用して、毎週または毎月のバックアップ頻度を選択します。
「Occurrence」を「Weekly」に設定した場合、希望する曜日の左側にあるチェックボックスを選択して、バックアップを実行する曜日を割り当てることができます。
「Occurrence」を「Monthly」に設定した場合、「Days」リストから日付を選択して、バックアップを実行する日付を設定できます。
「Directory」フィールドで、バックアップスナップショットファイル用の宛先フォルダを選択します。
ルートの場所は、「DIVAdirector Database Backup Storage」という名前の仮想フォルダにマッピングされています。画面右側の「Directory」領域内またはその上に表示されているナビゲーションを使用して、バックアップ先を選択します。
画面右上の「Save」をクリックして設定を適用します。変更が正常に保存されると、確認メッセージが表示されます。
DIVAdirector のスケジュールされたバックアップタスクは、作成後、Windows タスクスケジューラで使用できるようになります。Windows タスクスケジューラで、タスクが正しくスケジュールされたことを確認できます。追加のバックアップタスクには、通し番号が付けられます (At2、At3、At4 など)。
重要: スケジュールされたタスクは Windows エクスプローラーで削除できますが、この方法でタスクを削除しないでください。スケジュールされたタスクでタスクを誤って削除してしまった場合は「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Front Porch Digital Inc.\DIVAdirector\DB\Backup」という名前の Windows レジストリキーを削除する必要があります。これにより、このあともスケジュールされたバックアップを DIVAdirector で正しく構成できます。支援が必要な場合や Windows レジストリの編集に慣れていない場合は、Oracle サポートに連絡してください。
これで、DIVAdirector の初期構成が完了しました。次の章では、DIVAdirector の実行を維持するために使用する日常のタスクについて説明します。